JPH0340393B2

JPH0340393B2 -

Info

Publication number: JPH0340393B2
Application number: JP57120415A
Authority: JP
Priority date: 1982-07-10
Filing date: 1982-07-10
Publication date: 1991-06-18
Also published as: JPS5910986A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、多数の表示セルを縦横に有する表示
パネルに背後から光を照射してこの光の通過をシ
ヤツタで制御することにより所定の情報を表示す
る表示装置に関する。

この種の表示装置は、各表示セルの左右いずれ
か一端側に光通過部に形成し、かつこの光通過部
を開閉するシヤツタを表示セル毎に設けて、シヤ
ツタ移動機構を表示パネルの背後において左右に
移動させることによりシヤツタを表示セル内にお
いて左右いずれか一端側に移動させて光通過部を
開閉し、所定の情報を表示する構成になつてい
る。

しかし、従来のこの種の表示装置は、表示セル
に対する光通過部の位置が全て同じであるため、
表示情報を変更するためには全ての光通過部を一
度閉鎖し、次いで所定の光通過部を開放すること
になり、従つて表示情報を変更するたびにシヤツ
タ移動機構を往復させなければならず、表示情報
の変更に時間を要する欠点があつた。

本発明は、シヤツタ移動機構を一方端から他方
端に一回移動させるのみで表示情報を変更するこ
とができる表示装置を提供することを目的とす
る。

上記目的を達成するために本発明は、各光通過
部を、マトリクスの奇数の行（又は列）に位置す
る群と偶数の行（又は列）に位置する群のように
２つの群に分けて、シヤツタを各表示セルの縦方
向に、または同縦方向の１列おきに前記光通過部
を交互に閉塞・開放するよう位置させたことに特
徴がある。

このようにすれば、シヤツタ移動機構を一方に
一回移動することにより、一方の群の光通過部に
よる表示に代えて他方の群の光通過部による表示
に変更することができ、シヤツタを逆の方向に一
回移動することにより他方の群の光通過部による
表示に代えて一方の群の光通過部による表示に変
更することができ、表示内容の変更を短時間で行
なうことができる。

以下、図面に示す実施例に基いて本発明を説明
する。

第１図ないし第６図は、表示セルをマトリクス
状に配置し、各光通過部をマトリクスの奇数行に
位置する群と偶数行に位置する群の二つの群に分
けて、表示セルに対する光通過部の位置を一方の
群の各光通過部を一端側にし、他方の群の各光通
過部を他端側にした表示装置の実施例である。

第１図ないし第６図において、１はフロントフ
レームで、このフレーム１に表示パネルＳが取付
けられている。表示パネルＳは、最前面に位置す
るフイルタ２と、このフイルタ２の背面に位置
し、かつ多数の光通過部３ａ，３ｂを縦横に有す
る不透明な表示板４と、この表示板４の背面に位
置し、かつ略逆ハート形をした多数の表示セル５
ａ，５ｂを光通過部３ａ，３ｂに対応する個所に
設けたシヤツタ保持板６と、このシヤツタ保持板
６の背面に位置する透明板７とが一体に接着され
たものであり、前記表示セル５ａ，５ｂには磁性
材料で円板状に作られたシヤツタ８ａ，８ｂが移
動自在に嵌め込まれている。透明板７の背面に
は、透明プラスチツクフイルムのような保護カバ
ー９が接着テープ１０により交換可能に密着して
取付けられている。

フイルタ２の前面は、光通過部３ａ，３ｂに対
応する個所がフイイルタ部１１ａ，１１ｂとなつ
ており、他の個所には黒色のつや消し印刷が施さ
れている。各フイルタ部１１ａ，１１ｂは、光が
通過可能であれば、かならずしも透明である必要
はなく、着色されていたり、半透明でもよい。こ
のフイルタ２は、透明のガラス板、プラスチツク
板及びプラスチツクフイルムのいずれかで形成す
ることができる。表示板４は、不透明なガラス
板、プラスチツク板及びプラスチツクフイルムの
いずれかで作られており、各光通過部３ａ，３ｂ
は図示の例では表示孔である。各光通過部３ａ，
３ｂはシヤツタ８ａ，８ｂよりも小径に作られて
おり、これにより表示セル５ａ，５ｂからのシヤ
ツタ８ａ，８ｂの脱落を防止しているのみなら
ず、シヤツタ８ａ，８ｂによる光のもれを防止し
ている。

各表示セル５ａ，５ｂは、第４図に拡大して示
すように、２つの凹所５₁，５₂を有している。マ
トリクスの奇数行の各表示セル５ａは、第４図に
おける左側の凹所５₁が光通過部３ａと対面し、
偶数行の各示板セル５ｂは第４図における右側の
凹所５₂が光通過部３ｂと対面している。このた
め、光通過部３ａ，３ｂとフイルタ部１１ａ，１
１ｂは、第２図に示すように、３ａ，１１ａと３
ｂ，１１ｂの左右にずれた２つの群に分けられて
おり、光通過部３ａ，３ｂとフイルタ部１１ａ，
１１ｂが各々全体的に縦方向にジグザグ状に配置
されている。

各シヤツタ８ａ，８ｂは第４図における左側の
凹所５₁と右側の凹所５₂の２位置に選択的に移動
され、マトリクスの奇数行の表示セル５ａ内の各
シヤツタ８ａは凹所５₁に位置されている際に光
通過部３ａの背後を塞ぎ、凹所５₂に位置されて
いる際に光通過部３ａの背後を開放して光の通過
を可能にするのに対し、マトリクスの偶数行の表
示セル５ｂ内の各シヤツタ８ｂは凹所５₁に位置
されている際に光通過部３ｂの背後を開放して光
の通過を可能にし、凹所５₂に位置されている際
に光通過部３ｂの背後を塞ぐ。

透明板７は、表示セル５ａ，５ｂからのシヤツ
タ８ａ，８ｂの脱落を防止するものであり、透明
な又は半透明ガラス板、プラスチツク板及びプラ
スチツクフイルムのいずれかで作られている。透
明板７は表示装置が室内用の場合には、乳白色に
ものにすると螢光灯の光を拡散するから好適であ
る。

フロントフレーム１の背部には螢光灯等の光源
１２が取付けられたキヤビネツト１３が取付けら
れており、光源１２と表示パネルＳとの間にはシ
ヤツタ移動機構Ｈが設けられている。シヤツタ移
動機構Ｈは、フレーム１４に縦方向に、即ち、表
示パネルＳの縦方向に並設された複数の電磁石１
５ａ，１５ｂを有し、かつフレーム１４の上下に
ローラ１６，１７が設けられ、このローラ１６，
１７が前記フロントフレーム１に設けられている
レール１８，１９に沿つて転動するようになつて
いる。図示の例ではローラを上に１個、下に２個
設けているが、上に２個、下に１個設けてもよ
い。

各電磁石１５ａ，１５ｂの磁極１５₁は、上下
方向の一列内の各表示セル５ａ，５ｂに対面して
おり、かつ前記表示パネルＳの保護カバー９の背
面に摺接している。従つて、磁極１５₁は、シヤ
ツタ８ａ，８ｂに対して最短位置を通過する。シ
ヤツタ移動機構Ｈのフレーム１４にはワイヤロー
プ２０が連結され、シヤツタ移動機構Ｈはワイヤ
ロープ２０をモータを備えた駆動機構２１１で駆
動することによりレール１８，１９に沿つて左右
に往復動されるようになつている。各電磁石１５
ａ，１５ｂは、可撓性のリード線（図示せず）を
介してドライブ回路に接続され、シヤツタ移動機
構Ｈの移動時に選択的に駆動される。

電磁石１５ａ，１５ｂの磁極１５₁は、隣り合
う磁極が互いに反対の極性になるように、すなわ
ちＮ，Ｓ，Ｎ，Ｓ…のように配置することが好ま
しい。

表示パネルＳの背面、すなわち透明板７の下縁
には前記表示孔セル５ａ，５ｂと等ピツチの周期
マーク２２が形成され、前記シヤツタ移動機構Ｈ
のフレーム１４下端にはこの同期マーク２２を読
取るためのホトセンサ２３が取付けられている。
この同期マーク２２の読取り信号は電磁石１５
ａ，１５ｂのドライブ回路に与えられて電磁石の
励磁のタイミング信号として用いられる。

この表示装置において、光通過部３ａによる表
示を行なうときに、各電磁石のうち上方から偶数
番に位置する電磁石１５ｂの全てを励磁した状態
で、シヤツタ移動機構Ｈを第１図及び第４図にお
いて左端から右端に一回移動させ、その間上方か
ら奇数番に位置する各電磁石１５ａを所定の時期
に励磁してシヤツタ８ａのうちの所定のシヤツタ
を凹所５₂に移動させればよい。これにより、シ
ヤツタ８ｂが全て凹所５₂に移動して光通過部３
ｂの全ての背後を塞ぎ、かつ所定のシヤツタ８ａ
が凹所５₂に移動して対応する光通過部３ａを開
放するから、光通過部３ｂによる表示が消去され
て、代りに光通過部３ａによる表示がなされる。

光通過部３ｂによる表示を行なうには、奇数番
に位置する電磁石１５ａの全てを励磁した状態
で、シヤツタ移動機構Ｈを第１図において右端か
ら左端に一回移動させ、その間偶数番に位置する
電磁石１５ｂを所定の時期に励磁してシヤツタ８
ａのうちの所定のシヤツタを凹所５₁に移動させ
ればよい。これにより、シヤツタ５ａの全てが凹
所５₁に移動して光通過部３ａの全ての背後を塞
ぎ、かつ所定のシヤツタ８ｂが凹所５₁に移動し
て対応する光通過部３ｂを開放するから、光通過
部３ａによる表示が消去されて、代りに光通過部
３ｂによる表示がなされる。

上述の実施例ではスクリーンＳにフイルタ２と
表示板４を設けているが、フイルタ２の各フイル
ム部１１ａ，１１ｂ自体が光を通過させる機能を
有するから、表示板４を省略してもよい。

第７図は、各表示セル８ａ，８ｂをマトリクス
の行方向には直線上に配置し、列方向にはジグザ
グ状に配置して、マトリクスの奇数行に位置する
光通過部３ａと偶数行に位置する光通過部３ｂの
２つの群に分けて、表示セルに対する光通過部の
位置を群毎に異ならしめた例を示す。この装置
は、マトリクスの偶数行に位置する表示セル５ｂ
が奇数行に位置する表示セル５ａに対して右方
（又は左方）にずれており、各光通過部３ａ，３
ｂがマトリクスの行方向及び列方向ともに直線上
に配置されている以外は第１図ないし第６図の実
施例と同じである。従つて、この装置も、第１図
ないし第６図の装置と同様にシヤツタ駆動機構を
左から右方に移動させることにより光通過部３ａ
による表示を行ない、逆方に移動させることによ
り光通過部３ｂによる表示を行なうことができ
る。

第８図は、マトリクスの奇数列に位置する光通
過部３′ａと、偶数列に位置する光通過部３′ｂと
に分けて、表示セルに対する光通過部の位置を群
毎に異ならしめた例を示す。この装置は光通過部
３′ａが表示セル５′ａの凹所５₁と対面し、光通
過部３′ｂが表示セル５′ｂの凹所５₂と対面して
いる。従つて、シヤツタ駆動機構を左から右方に
移動するときは、マトリクスの偶数列の表示セル
５′ｂの背後を通過するときに全ての電磁石を励
磁して光通過部３′ｂをシヤツタ8′bで塞ぎ、奇数
列の表示セル5′aの背後を通過するときに所定の
電磁石を励磁すれば、光通過部３′ａによる表示
を行なうことができる。また、シヤツタ駆動機構
を逆に移動するときは、奇数列の表示セル５′ａ
の背後を通過するときに全ての電磁石を励磁して
光通過部３′ａをシヤツタ８′ａで塞ぎ、偶数列の
表示セル５′ｂの背後を通過するときに所定の電
磁石を励磁すれば、光通過部３′ｂによる表示を
行なうことができる。

なお、上述した例では光通過部をマトリクスの
奇数の行（又は列）と偶数の行（又は列）の群に
分けているが、各光通過部を左半分の群と右半分
の群、あるいは上半分の群と下半分の群のように
分けてもよい。

以上のように本発明によれば、表示パネルにマ
トリクス状に配置した各表示セルの奇数の行（又
は列）に位置する群と偶数の行（又は列）に位置
する群のように２つの群に分けて光通過部を形成
し、前記各表示セル内に当該表示セルの奇数の行
（又は列）および偶数の行（又は列）において光
通過部を交互に閉塞・開放するシヤツタを移動自
在に配し、これらシヤツタをシヤツタ移動機構の
一方向への移動により移動動作させるよう構成し
たので、シヤツタ移動機構を一方向へ一回移動す
ることによつて、一方の群の各シヤツタが他方の
群のシヤツタ位置に移動して、一方の群の光通過
部による表示に代えて他方の群の光通過部による
表示に変更することができ、また逆に、シヤツタ
移動機構を他方向へ一回移動することによつて、
他方の群のシヤツタが一方の群のシヤツタ位置に
移動して、他方の群の光通過部による表示に代え
て一方の群の光通過部による表示に変更すること
ができ、従つて、表示情報の変更を短時間で行う
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第６図は本発明にかかる表示装置
の一実施例を示すもので、第１図は正面図、第２
図は一部切欠拡大正面図、第３図は第２図の背面
図で後部のキヤビネツトを取外した状態を示す
図、第４図はシヤツタ保持板の一部の拡大正面
図、第５図は第１図におけるＶ−Ｖ線断面図、第
６図はスクリーンの一部の拡大断面図、第７図及
び第８図は、各々第２、第３の実施例を示すシヤ
ツタ保持板の一部拡大正面図である。３ａ，３ｂ，３′ａ，３′ｂ：光通過部、４：表
示板、５ａ，５ｂ，５′ａ，５′ｂ：表示セル、
６：シヤツタ保有板、７：透明板、８ａ，８ｂ，
８′ａ，８′ｂ：シヤツタ、１２：光源、Ｓ：表示
パネル、Ｈ：シヤツタ移動機構。

Claims

【特許請求の範囲】１一対の凹所５₁，５₂を有して略逆ハート形に
形成された多数の表示セル５ａ，５ｂをマトリク
ス状に有し、かつ前記各表示セル５ａ，５ｂの奇
数の行５ａ，５ａ，…の一方の凹所５₁に光通過
部３ａを形成する一方、前記各表示セル５ａ，５
ｂの偶数の行５ｂ，５ｂ…の他方の凹所５₂に光
通過部３ｂを形成し、更に前記各表示セル５ａ，
５ｂの奇数の行５ａ，５ａ，…内に光通過部３ａ
を閉塞し他方の凹所５₂に移動可能なシヤツタ８
ａを配する一方、前記各表示セル５ａ，５ｂの偶
数の行５ｂ，５ｂ，…内に光通過部３ｂを閉塞し
一方の凹所５₁に移動可能なシヤツタ８ｂを配し
て成る表示パネルＳと、前記表示パネルＳの背後
に当該表示パネルＳの左右両方向に移動可能に配
置され、かつ表示パネルＳの列方向の１列の表示
セル５ａ，５ｂと対面する電磁石１５ａ，１５ｂ
を有するシヤツタ移動機構Ｈと、前記シヤツタ移
動機構Ｈの背後に配置されて表示パネルＳの背面
に光を照射する光源１２とを具備し、前記シヤツ
タ移動機構Ｈの電磁石１５ａ，１５ｂを励磁して
当該シヤツタ移動機構Ｈを一方向へ移動すること
によつて、前記表示セル５ａ，５ｂの奇数の行５
ａ，５ａ，…の各シヤツタ８ａを他方の凹所５₂
に移動して光通過部３ａを開放せしめ、かつ前記
表示セル５ａ，５ｂの奇数の行５ｂ，５ｂ，…の
各シヤツタ８ｂを他方の凹所５₂に移動して光通
過部３ｂを閉塞せしめたことを特徴とする表示装
置。２一対の凹所５₁，５₂を有して略逆ハート形に
形成された多数の表示セル５a′，５b′をマトリク
ス状に有し、かつ前記各表示セル５a′，５b′の奇
数の列５a′，５a′，…の一方の凹所５₁に光通過
部３a′を形成する一方、前記各表示セル５a′，５
b′の偶数の列５b′，５b′，…の他方の凹所５₂に光
通過部３b′を形成し、更に前記各表示セル５a′，
５b′の奇数の列５a′，５a′，…内に光通過部３
a′を閉塞し他方の凹所５₂に移動可能なシヤツタ
８a′を配する一方、前記各表示セル５a′，５b′の
偶数の列５b′，５b′，…内に光通過部３b′を開放
し他方の凹所５₂に移動可能なシヤツタ８b′を配
して成る表示パネルＳと、前記表示パネルＳの背
後に当該表示パネルＳの左右両方向に移動可能に
配置され、かつ表示パネルＳの列方向の１列の表
示セル５a′，５b′と対面する電磁石１５ａ，１５
ｂを有するシヤツタ移動機構Ｈと、前記シヤツタ
移動機構Ｈの背後に配置されて表示パネルＳの背
面に光を照射する光源１２とを具備し、前記シヤ
ツタ移動機構Ｈの電磁石１５ａ，１５ｂを励磁し
て当該シヤツタ移動機構Ｈを一方向へ移動するこ
とによつて、前記表示セル５a′，５b′の奇数の列
５a′，５a′，…の各シヤツタ８a′を他方の凹所５₂
に移動して光通過部３a′を開放せしめ、かつ前記
表示セル５ａ，′５b′の偶数の列５b′，５b′，…
の各シヤツタ８b′を他方の凹所５₂に移動して光
通過部３b′を閉塞せしめたことを特徴とする表示
装置。