JPH0340340Y2 - - Google Patents

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JPH0340340Y2
JPH0340340Y2 JP1986001572U JP157286U JPH0340340Y2 JP H0340340 Y2 JPH0340340 Y2 JP H0340340Y2 JP 1986001572 U JP1986001572 U JP 1986001572U JP 157286 U JP157286 U JP 157286U JP H0340340 Y2 JPH0340340 Y2 JP H0340340Y2
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aluminum hydroxide
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gas
sheet
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Description

【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野 本考案は、気体中の臭気、不純成分、塵埃など
を除去するための気体処理用積層構造物に関する
ものである。 従来の技術 気体中の臭気、塵埃などを除去するために、従
来より種々の対策がとられている。 (イ) 活性炭を不織布や網体に包んだものを、空調
機に装備する脱臭フイルターとして用いる方法
は以前から実用化されている。 (ロ) 特開昭59−69125号公報には、空気を清浄化
するための一つの方法として、クレープまたは
エンボス加工した紙をロール状に巻取ると共
に、必要に応じ巻取りロールの紙と紙の間また
は紙中に脱臭剤等薬剤(活性炭、脱臭剤、芳香
剤、乾燥剤等)を介在させ、この巻取りロール
の一方の端面から他方の端面に空気を空気を通
過させる間に清浄化を図る方法が開示されてい
る。 (ハ) 特開昭58−15828号公報、特開昭56−16097号
公報、特開昭57−102221号公報には、被処理気
体中の臭気を除去するものとして、平面状シー
ト素材と波形シート素材の一方あるいは双方を
活性カーボン繊維混入紙で構成し、両シート素
材を重層してなる脱臭用エレメントが開示され
ている。 (ニ) 特開昭55−159827号公報には、吸着剤(活性
炭等)を含有させた紙から製段加工され、多数
の並行なガス通路を有するハニカム構造体に水
吸収剤(塩化リチウム等)を含浸させた除湿体
を内蔵した含湿ガスの除湿装置が開示されてい
る。 考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上記(イ)の方法は、圧損が大きす
ぎること、目詰りしやすく、しかも一旦目詰りす
るとフイルターから埃を除去することが困難であ
るため、新しいフイルターとの取り換え頻度が大
きいことなどの問題点がある。 上記(ロ)の方法は、上記(イ)の方法に比すれば圧損
が小さいが、それでも圧損が大きく、また目詰り
を起しやすいという問題点を依然として残してい
る。 上記(ハ)および(ニ)の方法は、圧損が小さいという
点では好ましい結果を与えるが、脱臭性の点では
必ずしも所期の効果を奏しえなかつた。 本考案は、平面状シートと波形シートとを貼り
合せてなる段ボールを用いることにより圧損を小
さく保ちながら、すぐれた消臭性を発揮する気体
処理用積層構造物を提供することを目的に鋭意検
討を重ねた結果到達したものである。 問題点を解決するための手段 本考案の気体処理用積層構造物は、平面状シー
トと波形シートとをコルゲーターにより貼り合せ
てなる段ボールを多層に積層して多数の並行な透
孔を有する積層物となし、この積層物の透孔を通
して気体を通過させることにより気体処理を行う
構造物において、前期平面状シートおよび波形シ
ートとして水酸化アルミニウム処理紙を使用し、
かつ、この水酸化アルミニウム処理紙に茶の主と
して葉部の乾留分を添着させたことを特徴とする
ものである。 以下、本考案を詳細に説明する。 本考案においては、平面状シートと波形シート
とを貼り合せることにより段ボールを製造する。
このような段ボールは、コルゲーターを用い、公
知の段ボール製造工程に従つて製造することがで
きる。段ボールの段数および段の高さは、ろ過効
率、圧損などを考慮して、たとえば、段数33〜
96/30cm程度、段の高さ1.1〜5.0mmの範囲に設定
する。 第1図は、本考案の積層構造物の構成要素であ
る段ボールの一例を示した斜視図であり、1が平
面状シート、2が波形シートである。 段ボールの構造は第1図に示したような片面段
ボールとするのが通常であるが、場合によつては
両面段ボール、複両面段ボール、複々両面段ボー
ルとすることもできる。 次に、この段ボールを適当な大きさに裁断し、
多層に積層して多数の並行な透孔を有する積層物
を作製する。積層に際しては各段ボール片を接着
剤で接着固定してもよく、あるいは各段ボール片
を単に重ね合わせるだけでもよい。積層後は、適
当な枠体で積層物の周囲を包むのが通常である。 第2図は、本考案の積層構造物の一例を示した
斜視図であり、1が平面状シート、2が波形シー
ト、3が透孔、4が枠体である。 また図示は省略するが、積層は長尺の段ボール
をロール状に巻回することによつても達成でき
る。 そして本考案においては、上記段ボールを構成
する平面状シートおよび波形シートとして、水酸
化アルミニウム処理紙を使用する。水酸化アルミ
ニウム処理紙とは、紙を多量の水酸化アルミニウ
ムで難燃ないし不燃化処理したものを言う。 この水酸化アルミニウム処理紙には、茶の主と
して葉部の乾留分を添着させる。この乾留分は、
茶の主として葉部を減圧下に乾留し、その沸点が
20mmHgで180〜200℃のものを留出分離すること
のより取得される。 なお、茶の主として葉部を熱水や有機溶剤(ア
ルコール等)あるいは水−有機溶剤混合溶剤で抽
出することにより取得される抽出分もある程度の
消臭効果を有するが、この抽出分と上記の乾留分
とを比較すると、乾留分の方が消臭効果が著しく
すぐれている。 水酸化アルミニウム処理紙への上記の乾留分の
添着量は、0.01〜30g/m2、好ましくは0.1〜
10g/m2で十分である。 水酸化アルミニウム処理紙への上記の乾留分の
添着方法としては、水酸化アルミニウム処理紙製
造時に内部添加する方法、水酸化アルミニウム処
理紙の製造中または製造後に塗布、浸漬、噴霧等
の手段により添着する方法、段ボール製造後に塗
布、浸漬、噴霧等の手段により添着させる方法、
積層構造物製造後に浸漬、噴霧等の手段により添
着させる方法などがいずれも採用される。 水酸化アルミニウム処理紙に添着された茶の主
として葉部の乾留分は、気体中に含まれる臭気や
不純成分、たとえば、アンモニア、アミン、硫化
水素、メルカプタン、アルデヒド、脂肪酸などを
除去し、さらには、屎尿臭、腐敗臭、動物臭、ニ
ンニク臭、魚臭、飼料臭、タール、ニコチン臭な
どの複合臭も消去する。 本考案の積層構造物には、上記の乾留分のほか
に、その用途に応じて除湿剤(塩化リチウム、臭
化リチウム、塩化カルシウム、高吸収性樹脂粉末
等)、多孔質粉体(活性炭、シリカ、アルミナ、
ゼオライト等)、他の消臭剤あるいは芳香剤など
を添着または担持させてもよい。 本考案の積層構造物は、空調機、空気清浄機、
集塵機、脱臭機、除湿機、送・排風機などの機器
用のフイルターまたはエレメントなどとして有用
である。 作 用 第2図に例示した本考案の積層構造物を機器に
セツトし、白抜き矢印の方向から被処理気体を導
入すれば、気体が透孔を通過する間に気体中の臭
気や不純成分は水酸化アルミニウム処理紙に添着
してある茶の主として葉部の乾留分と接触し、そ
れに包接される。また気体中に同伴している塵埃
も透孔中を通過する間にろ過され、透孔の壁に付
着する。なお付着した塵埃は、積層構造物に軽い
衝撃を与えるだけで除去できる。 実施例 次に実施例をあげて、本考案の気体処理用積層
構造物をさらに説明する。 実施例 1 坪量150g/m2の水酸化アルミニウム処理紙に、
茶葉乾燥粉末の180〜200℃/20mmHgの乾留分の
アルコール希釈溶液を乾留分の付着割合が2g/
m2となるようにスプレーし、自然乾燥した。 この処理紙をコルゲーターに供給し、平面状シ
ートと波形シートとが貼り合せられた構成を有す
る片面段ボールを製造した。 ついでこの片面段ボールを所定の大きさ(たと
えば20mm×30mm)に裁断し、多層(たとえば60
層)に積層すると共に、その周囲をアルミニウム
製の枠体で囲んでリベツト留めし、第2図に示し
たようなフイルターを作製した。 このフイルターを電気集塵機にセツトして、消
臭効力を調べた。 なお、このフイルターの透孔に詰つた塵埃は、
このフイルターを軽くたたくだけで簡単に払い落
とすことができた。 比較例 1 ライナーおよび中芯からなる通常の片面段ボー
【表】 考案の効果 本考案は、上述のように段ボールを重層した構
造を採用し、かつ特定のシート素材および消臭剤
を使用することを構成要件とするものであり、こ
れらの構成要件があいまつて気体処理の目的に最
適の結果を与える。 すなわち、本考案は段状の積層構造を採用した
ため、圧損が極めて少ないこと、必要な接触面積
を確保できること、適度のフレキシビリテイーを
有すると同時に堅固であり、落としても割れない
こと、透孔に付着した塵埃を簡単に払い落とすこ
とができることなど、種々のすぐれた性質を示
す。 従つて、本考案の積層構造物を空調機、空気清
浄機、集塵機、脱臭機、除湿機、送・排風機など
の機器用のフイルターまたはエレメントとして使
用するときは、気体中の臭気や不純成分を効果的
に除去することができる。 そして水酸化アルミニウム処理紙を用いている
ので、スパークのおそれおよび発熱を伴なう機器
にセツトしても引火のおそれがないことはもとよ
り、加工歪みが少ないこと、表面がポーラスなた
め茶の主として葉部の乾留分の含浸量が多くでき
ることなどの点でもすぐれている。 さらに、茶の主として葉部の乾留分を水酸化ア
ルミニウム処理紙に添着したため、従来の活性炭
などを用いる脱臭フイルターまたはエレメントに
比し、格段にすぐれた消臭効果、不純物除去効果
が得られ、これらの効果の持続性も大きい。 また本考案の積層構造物は、その製造が容易で
生産性が高く、使用する材料が少なくて済む点で
も有利であり、多品種少量生産にも対処できる。
さらに構造が簡単であるため、保守点検の頻度も
少なくて済む。 よつて、本考案は実用性が極めて大きいものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の積層構造物の構成要素であ
る段ボールの一例を示した斜視図である。第2図
は、本考案の積層構造物の一例を示した斜視図で
ある。 1……平面状シート、2……波形シート、3…
…透孔、4……枠体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 平面状シートと波形シートとをコルゲーター
    により貼り合せてなる段ボールを多層に積層し
    て多数の並行な透孔を有する積層物となし、こ
    の積層物の透孔を通して気体を通過させること
    により気体処理を行う構造物において、前期平
    面状シートおよび波形シートとして水酸化アル
    ミニウム処理紙を使用し、かつ、この水酸化ア
    ルミニウム処理紙に茶の主として葉部の乾留分
    を添着させたことを特徴とする気体処理用積層
    構造物。 2 積層物を枠体内に配置してなる実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の積層構造物。
JP1986001572U 1986-01-08 1986-01-08 Expired JPH0340340Y2 (ja)

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JPS62114621U JPS62114621U (ja) 1987-07-21
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2557397Y2 (ja) * 1991-02-28 1997-12-10 ケージーパック株式会社 消臭フィルター

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5615823A (en) * 1979-07-17 1981-02-16 Toshimi Kuma Dehumidifying element and its manufacture
JPS58109118A (ja) * 1981-12-18 1983-06-29 Seibu Giken:Kk ガス吸着用エレメントおよびその製造法
JPS6075322A (ja) * 1983-09-30 1985-04-27 Matsushita Electric Works Ltd 空気清浄器の消臭フイルタ−

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