JPH0340160B2 - - Google Patents

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JPH0340160B2
JPH0340160B2 JP12676685A JP12676685A JPH0340160B2 JP H0340160 B2 JPH0340160 B2 JP H0340160B2 JP 12676685 A JP12676685 A JP 12676685A JP 12676685 A JP12676685 A JP 12676685A JP H0340160 B2 JPH0340160 B2 JP H0340160B2
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JP
Japan
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resin
paper
impregnated
base paper
coating
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JP12676685A
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は比較的低坪量の樹脂強化紙に関し、特
に建材用化粧原紙への利用を目的として、表面印
刷適性および裏面の接着剤による貼り合わせ適性
を有する強化紙を提供するものである。 (従来の技術) 従来、紙の欠点である紙間強度の弱さを改良す
る方法としての樹脂強化の方法は、大別すると、
抄紙持の樹脂の内添、および抄紙後の樹脂含浸の
2つの方法によつて行われている。 (発明が解決しようとする問題点) 樹脂内添の方法は紙の坪量によらず略均一な強
化が行なえ、強化の為の別工程を要しないという
特徴を有するが、とくに抄紙持の樹脂の歩どまり
の悪さから紙間強化という目的を充分達成する事
は困難であつた。一方抄紙後の樹脂含浸の方法は
一般に含浸液へのどぶ漬け方式によるもので、含
浸用原紙としては、顔料を含まない原紙又はチタ
ン紙の様な顔料を含む原紙の2種類が使用され
る。前者の場合には適切な樹脂を充分に含浸させ
れば紙間強化の目的は達成できるが、得られた強
化紙は透明性を有している為に、得られた強化紙
の不透明度が低く建材用化粧原紙として隠蔽力が
全くないものとなつてしまう。後者の場合には隠
蔽力という点では満足のいくものが得られるが、
樹脂の浸透性が非常に低下し、樹脂の選択範囲が
非常に狭くなり、紙間強化の目的は達成できるも
のの、一般に表面及び裏面への後加工、例えば印
刷、板への接着等に際して、表面平滑性、インキ
密着性、接着剤の選択性等の問題がある。 またどぶ漬け方式による工程は含侵及び乾燥工
程での生産性が抄紙等の一般的な速度に比べて著
しく劣り、実際上は価格的に非常に制約されたも
のになつていた。 本発明は以上のような従来製品の問題点を解消
し、表面が印刷、トツプコート等の後加工に対し
て適切な平滑性、インキ密着性を有し、かつ裏面
が通常用いられる接着剤に対して選択範囲の広い
樹脂強化紙を提供するものである。 (問題点を解決するための手段) すなわち本発明の要旨は、比較的低坪量の顔料
を含まない浸透性の良い原紙に熱可塑性樹脂を原
紙の表面より塗布して紙層の途中まで浸透させた
後、裏面から紙層の前記樹脂が浸透されている個
所まで酸化チタン顔料を多量に含む樹脂を含侵し
て紙の隠蔽力を上げる事にある。 以下その内容を詳細に説明する。 本発明に用いられる原紙としては坪量50g/m2
以下の無サイズ紙ないしは低サイズ紙で、顔料を
含まず、クレム吸水度(JIS.98141)が15mm/分
以上のものが浸透性等の面から好ましい。原紙表
面から含侵させる樹脂としては、アクリルエマル
ジヨン、酢酸ビニルエマルジヨン、ゴムラテツク
ス等の熱可塑性樹脂を主成分とするもの、又は熱
可塑性樹脂とメラミン、尿素、エポキシ、ポリア
ミド等の水性熱硬化性樹脂との混合物で、かつロ
ールコート、キスコート、ナイフコート、エアナ
イフコート等の通常用いられる塗布方法で塗布可
能なものであれば任意である。熱硬化樹脂の含有
量は50重量%以下であることが表面の熱可塑性を
保持する為に必要である。原紙裏面より含侵させ
る樹脂としては、原紙表面から含侵させる樹脂と
同一でも異なるものであつても良く、かつ酸化チ
タンを多量に含むもので、かつロールコート、キ
スコート、ナイフコート、エアナイフコート等の
通常用いられる塗布方法で塗布可能なものであれ
ば任意である。 なお、種々実験を重ねた結果、添加する酸化チ
タン量は、100〜300PHR(Pigment per
Hundred Resin)必要であり、それ以上では隠
蔽力が不足し、それ以上では樹脂の浸透に悪影響
が出る。塗布量は7〜15g/m2dryが適当である
との結論を得た。 熱可塑性樹脂を塗布した紙はカレンダー装置に
よつて平滑に仕上げ、印刷適性の良好な強化紙と
する。 これらの2つの含侵工程は、その間に乾燥工程
を挾んで連続的に、あるいは別工程で行なつても
良い。 (作用) 本発明は以上のような構成より成るので、樹脂
が原紙に非常に浸透し易く、通常の塗布方法で紙
間強化が達成できる。 また原紙表面より含侵させた樹脂は熱可塑性樹
脂主体であり、カレンダープレスにより表面平滑
性が出やすく、又、原紙裏面より含侵させた樹脂
は、酸化チタンを多量に含み強化紙としての隠蔽
力を上げるばかりでなく、面状態が多孔質とな
り、接着剤受理性向上、印刷インキブロツキング
による裏移り防止にもなる。 (発明の効果) 樹脂が紙層全体に均一にかつ大量に含侵され
ており、紙間強度が優れている。 表面に熱可塑性樹脂層が形成されており、印
刷適性、印刷インキ受理性が優れている。 裏面に酸化チタンを多量に含む樹脂層が形成
されており、隠蔽性、耐ブロツキング性が優れ
ている。 表、裏異なる樹脂を塗布できるので、通常の
含侵方法では表裏が同一の樹脂であるために困
難であつた、異なる後加工材料、例えば印刷イ
ンキと接着剤とに、共に適応できる様になつ
た。 実施例 坪量38g/m2の無サイズ紙(クレム吸水度20
mm/分)の表面よりポリアクリルエマルジヨン、
ポリ酢酸ビニルエマルジヨン、及びメラミンホル
ムアルデヒド樹脂を固型分比50:45:5の割合で
含む樹脂組成物を濃度30%に調整し、エアナイフ
コーターを用いて固型分で15g/m2塗布し、150
℃で30秒乾燥した後、裏面にポリアクリルエマル
ジヨン、酸化チタン、及び体質顔料を固型分比
50:100:70の割合で含む樹脂組成物を、同じく
エアナイフコーターを用いて固型分で15g/m2
布し、160℃で更に20秒乾燥し、次いでカレンダ
ープレスウによつて表面を平滑化した後、セルロ
ーズ系インキを用いて、グラビア印刷機を用いて
木目柄を印刷し、アクリルウレタン系トツプコー
ト樹脂を同じくグラビア印刷機を用いて印刷し
170℃で30秒乾燥して化粧シートを作製した。 この化粧シートを、酢酸ビニル系の接着剤を用
いてパーチクルボードにプレス貼りし、化粧板を
作製した。 この化粧板は、物性面ではセロテープでの剥離
試験においてトツプコート層、インキ層、紙層、
接着剤層の各々、及びそれらの界面で剥離せず、
きわめて耐セロテープ剥離性の良好な化粧板とな
り、意匠面においても、従来の樹脂含侵紙では表
現出来ない深みのある高級な感じの化粧板となつ
た。比較として各社のどぶ漬け方式による樹脂強
化紙と本発明の樹脂強化紙の表面平滑度と隠蔽
力、耐セロテープ性、接着剤適性とを比較した結
果を表1に示す。 【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 坪量50g/m2以下でクレム吸水度が15mm/分
    以上の顔料を含まない原紙の、表面より紙層の途
    中まで熱可塑性樹脂を主成分とする樹脂が含浸さ
    れ、かつ裏面から紙層の前記樹脂が含浸されてい
    る個所まで酸化チタンを樹脂100重量部に対して
    100〜300重量部含む樹脂組成物が固型分で7g/
    m2以上含浸されて成る化粧紙用強化紙。
JP12676685A 1985-06-11 1985-06-11 化粧紙用強化紙 Granted JPS61289197A (ja)

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