JPH0339885B2 - - Google Patents

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JPH0339885B2
JPH0339885B2 JP58059765A JP5976583A JPH0339885B2 JP H0339885 B2 JPH0339885 B2 JP H0339885B2 JP 58059765 A JP58059765 A JP 58059765A JP 5976583 A JP5976583 A JP 5976583A JP H0339885 B2 JPH0339885 B2 JP H0339885B2
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JP
Japan
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liquid nitrogen
lid
air
head space
nitrogen
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JP58059765A
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は缶体に液体窒素を注入し、巻締密封し
た後に気化発生する窒素ガスによつて缶体内に正
圧を得る缶詰の製造方法にあつて、特に仮巻締を
行う事により注入した液体窒素から気化発生する
窒素ガスと、ヘツドスペース部に残留する空気の
置換を完全に行うようにした缶詰の製造方法に関
する。 〔従来の技術〕 近年、材料コストの低減、省資源の面から金属
缶の缶胴壁部の薄肉化傾向が進んでいる。 2ピース缶においては、缶胴壁厚みが約0.10mm
程度の絞り・しごき缶が有りその使用量が増加し
ているが、反面缶胴壁の凹み等の変形が発生しや
すく、内容物は密封後正圧が得られるビール、炭
酸飲料等の発泡性飲料に限られている。 一方、3ピース缶においても缶胴壁厚みが約
0.17mm程度迄の薄肉化が進み、非発泡性飲料又は
一般食品用として使用されているが、缶胴壁にビ
ードを付与する等、缶胴壁の補強を余儀無くされ
ている。 最近比較的容易に正圧を得る方法として、液体
窒素の利用が提案されており、非発泡性飲料又は
一般食品への利用が研究されている。 〔解決すべき課題〕 従来は、第1図に示す様に予め内容物2を充填
した薄肉金属缶1が液化ガス定量注入装置4下を
通過する際に、該定量注入装置4下部に設けられ
た注入ノズル5より、所定量の液体窒素を前記金
属缶のヘツドスペース部3に注入すれば気化発生
した窒素ガス7によつて巻締密封迄の間にヘツド
スペース部3の空気が追い出され、簡単に残留空
気が窒素ガスによつて置換された正内圧の缶詰が
製造出来ると考えられていた。しかしながら、実
際には液体窒素の注入後、缶体の搬送及び巻締時
に生ずる缶外周辺での空気の流れによつて、ヘツ
ドスペース部3に空気が流入し、空気を完全に窒
素ガスと置換する事は困難であつた。 ヘツドスペース部3に空気、従つて酸素が残留
する事により、保存中の内容物のフレーバー、色
調等の品質の劣化と缶内面の腐食が促進されると
いう問題があり、この問題を解決する為に特開昭
57−204825号には細口部を有した金属缶を使用す
る方法が提案されており、ヘツドスペース部に残
留する酸素の量を減少させるに有効な手段である
といえる。 しかしながら、この方法に有つては従来の缶体
が使用出来ないという問題が有り、応用範囲もか
なり限定される。 また、特公昭58−15363号公報にみられるよう
に、内容物が充填された缶体に缶蓋を被ぶせる過
程で液体窒素を滴下し、ヘツドスペースの空気を
追い出すと共に、その後、缶蓋を缶体に巻締める
まで、その巻締位置に窒素ガスを吹き付け、これ
によつて缶内の液体窒素の強制気化を行つて一定
時間中に気化するガス量を制御し余分な窒素ガス
を吹き飛ばして缶密封後の缶体内を一定に保つ方
法が提案されている。 かかる方法は缶蓋を缶体に巻締めるまでの間、
窒素ガスを吹き付けなければならず、装置が複雑
となる問題があつた。 〔課題を解決するための手段〕 本発明はかかる従来の欠点を解消し、従来の2
ピース缶又は3ピース缶の様な広口の缶体であつ
ても製造出来る様に予め内容物を充填した缶体に
液体窒素を注入した後、缶蓋を缶体に被ぶせて、
該缶蓋を缶体より離脱しない程度に仮巻締し、該
缶体のヘツドスペース部に残留する空気を、前記
液体窒素の一部の気化により発生する窒素ガスに
よつて該缶体と缶蓋との間〓から排出し、引き続
いて、該缶体内に液体窒素が残存する間に、該缶
蓋を缶体に巻締めて缶体を密封することを特徴と
する正圧を有する缶詰の製造方法を提供するもの
である。 〔実施例〕 以下図面を参照しながら本発明の実施例に就い
て説明する。 第2図において、1は薄肉金属缶(一例として
口部をネツクインした2ピース缶を示す)であつ
て予め内容物2を充填し、第3図示のように、液
化ガス定量注入装置11下を通過する際に、該注
入装置11の下部に設けられた注入ノズルより、
所定量の液体窒素を該缶体1ヘツドスペース部に
注入し、その後速やかに缶蓋8と該缶体1と嵌合
せしめ、該缶蓋8が該缶体1より離脱しない程度
に仮巻締機12により仮巻締を行つた。 この仮巻終了後のヘツドスペース部3aに液体
窒素6から気化発生した窒素ガス7が第2図点線
の矢印9で示す様に急速に充満してヘツドスペー
ス部3aに圧力が生じ、遂には仮巻締によりゆる
く嵌着されている缶蓋8を押し上げ、その為に生
じた缶体1と該缶蓋8との間〓10から上記ヘツ
ドスペース部に残留する空気は窒素ガス7と共に
該缶体1の外へ噴出させる。 このときの圧力で缶蓋8は押し上げられるが缶
蓋8と缶体1との仮巻締によつて缶蓋8の上動位
置が規制され、また、圧力によつて缶蓋8が缶体
1に対して位置ずれすることが規制されるので、
缶蓋8と缶体との間には一定の間〓10が形成さ
れ、該間〓10からヘツドスペース部3aの空気
が気化した窒素ガスと共に押し出される。この押
し出された気化した窒素ガスと空気とは、該間〓
10から流出するとき、圧力を有して一種のエア
ーカーテンの作用をし、缶体外部からの空気の流
入を阻止する。 従つて缶体の搬送時や巻締時に空気が缶体内に
流入することがないので、効率よくヘツドスペー
ス部3aの空気を置換することができる。 また、缶蓋8は缶体1に巻締られる前に空気を
置換する間、缶体1に仮巻締されているので、比
較的多量の液体窒素を滴下しても支障がなく、そ
の気化窒素ガスのガス圧を高くすることができ、
これによつて空気の置換効率を上昇させることも
できる。 この行為によつて該ヘツドスペース部3の空気
は液体窒素に置換される結果となる。 次いで、第3図示のように、巻締機13により
缶蓋8は缶体1に二重巻締される。 以上の様に液体窒素注入後、仮巻締を行う事に
よつてヘツドスペース部3aの空気を完全に窒素
ガスに置換する事が出来、更に注入した液体窒素
が残存する間に巻締密封する事によつて残存する
液体窒素が気化し、缶体内に正圧を得る事ができ
る。 缶体内圧力は缶胴壁部が外部からの衝撃等によ
り凹み等の変形を生じない様に0.5Kg/cm2以上の
圧力が必要であるが、他方あまり圧力が高いと加
熱殺菌処理の際等に蓋部の飛び出し等のトラブル
が生じ易い為に約2.0Kg/cm2以下に押さえる事が
必要である。従つて内容物の温度、液体窒素注入
後密封迄の時間、液体窒素の注入量等のコントロ
ールは厳密に行われなければならない。 尚前記注入装置にあつて、液体窒素注入量はノ
ズル径とノズルの開放時間とによつて容易にコン
トロールが可能である。 次に前記製造方法により実験した例を説明す
る。 95℃のお湯を202DIAブリキDI缶に250c.c.充填
し、液体窒素を注入して巻締密封する実験に於い
て、仮巻締を行つた場合(実施例)と行わなかつ
た場合(比較例)の各々のヘツドスペース部の酸
素と窒素の比は表1の通りであつて本発明により
残存酸素が極端に減少することが判る。 尚、本実施例における液体窒素の吐出圧は0.2
Kg/cm2、吐出時間150msec、液体窒素の滴下から
巻締完了までの時間5secであり、比較例における
液体窒素の吐出圧0.1Kg/cm2、吐出時間30msec、
液体窒素の滴下から巻締完了までの時間2secであ
る。仮巻締は従来から使用されている仮巻締機
(クリンチヤーと呼ばれる)をそのまま使用した。
〔効果〕
以上の説明から明らかな様に本発明は内容物を
充填した後液体窒素を注入し、缶蓋の巻締めを行
う前に仮巻締を行う事により缶体外の空気が流入
する恐れがなく、ヘツドスペース部の空気が窒素
ガスにより完全に置換されるので缶内の食品のフ
レーバーや色調等の低下をまねく事はない上、缶
内面の腐食も防止出来るので高品質の缶詰を得る
事が出来、又缶体内に正圧を有するので缶胴壁部
が薄くなつても外部から衝撃等により凹み等の変
形を生ずることがない等の効果を有する。 また、本発明によるときには、従来の巻締機と
仮巻締機を利用するだけで実施することができる
ので、装置構成が簡単であり、極めて容易に実施
することができるの効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は薄肉金属缶に液体窒素を注入した直後
の状態を示す一部切断正面図、第2図は本発明実
施の仮巻締終了後の状態を示す一部切断正面図、
第3図は、実施例の工程を説明する説明図であ
る。 3……ヘツドスペース、6……液体窒素、7…
…窒素ガス、8……缶蓋、10……間〓。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 予め内容物を充填した缶体に液体窒素を注入
    した後、缶蓋を缶体に被せて該缶蓋を缶体より離
    脱しない程度に仮巻締し、該缶体のヘツドスペー
    ス部に残留する空気を、前記液体窒素の一部の気
    化により発生する窒素ガスによつて該缶体と缶蓋
    との間〓から排出し、引き続いて、該缶体内に液
    体窒素が残存する間に該缶蓋を缶体に巻締めて缶
    体を密封することを特徴とする液体窒素を封入す
    る缶詰の製造方法。
JP5976583A 1983-04-05 1983-04-05 液体窒素を封入する缶詰の製造方法 Granted JPS59187517A (ja)

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JP5976583A JPS59187517A (ja) 1983-04-05 1983-04-05 液体窒素を封入する缶詰の製造方法

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JP5976583A JPS59187517A (ja) 1983-04-05 1983-04-05 液体窒素を封入する缶詰の製造方法

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JPS59187517A JPS59187517A (ja) 1984-10-24
JPH0339885B2 true JPH0339885B2 (ja) 1991-06-17

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JP5976583A Granted JPS59187517A (ja) 1983-04-05 1983-04-05 液体窒素を封入する缶詰の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009003025A1 (de) * 2009-05-12 2010-11-18 Ball Packaging Europe Gmbh Verfahren zum Befüllen von Lebenmittelbehältern

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5815363A (ja) * 1981-07-22 1983-01-28 Tamura Electric Works Ltd ダイヤル番号制御方式

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JPS5815363A (ja) * 1981-07-22 1983-01-28 Tamura Electric Works Ltd ダイヤル番号制御方式

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JPS59187517A (ja) 1984-10-24

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