JPS604882Y2 - 負圧缶詰用di缶 - Google Patents

負圧缶詰用di缶

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JPS604882Y2
JPS604882Y2 JP10741379U JP10741379U JPS604882Y2 JP S604882 Y2 JPS604882 Y2 JP S604882Y2 JP 10741379 U JP10741379 U JP 10741379U JP 10741379 U JP10741379 U JP 10741379U JP S604882 Y2 JPS604882 Y2 JP S604882Y2
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thickness
wall thickness
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wall
point
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JP10741379U
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辰見 吉川
征 藤井
久好 日原
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大和製缶株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、DI缶、即ち、金属円板に絞り加工を施して
コツプ体を成形し、そのコツプ体の胴壁にしごき加工を
施して成形した一体の庇付のDI缶胴(この胴壁と缶底
とは、肉厚漸増部を介して接続している)の開口端に金
属缶蓋を巻締め固着した缶であって、該缶蓋巻締め後に
缶内が負圧になる缶詰(以下負圧缶詰と称する)用DI
缶に関する。
DI缶胴は、その側壁がしごき加工で薄肉壁に加工され
、従って缶内に正圧を生じる内容品、即ち、加圧ガス含
有飲料を充填する缶に主として使用されているが、近年
負圧缶詰にも使用されはじめている。
負圧缶詰は、果汁飲料缶詰のように、加温した果汁を缶
胴に充填した後に缶蓋を巻締めし、必要に応じ殺菌処理
を施し、常温にまで冷却され、缶内液と気体の温度低下
によって缶内が大気圧以下になる缶詰であり、この缶詰
の缶の缶胴側壁は、この缶内負圧などによって、へこみ
を生じない強度を具備していなければならない。
へこみを生じた缶は、商品として欠陥品とされるからで
ある。
上記の加、圧ガス含有飲料用DI缶の場合には、缶胴製
造技術上から制限される最も薄い壁厚は、現在では約0
.1mmの厚さであるが、負圧缶詰用DI缶では上記の
へこみ防止のために、例えば、204径で缶蓋巻締め後
の缶高が約12−の缶の場合、側壁の厚さを約0.21
nmにしている。
DI缶には、3ピ一ス缶に比べて、半田を使用しない、
缶胴側壁の継目からの漏洩がない、又缶胴に全面印刷が
可能である、缶蓋との巻締めが容易で、缶蓋と缶胴の継
目からの漏洩がない等、種々の優れた特徴をもっている
ので、この凹みに抵抗でき、しかも素材使用量を減少で
きるDI缶を製作することがDI缶を負圧缶として使用
可能にするための課題になっている。
その対策として、缶胴の側壁厚さを約0.1577EI
71とし、他方、へこみ防止のために、周知の円周方向
ビードを缶胴壁に設けた缶があり、又、この円周方向ビ
ードに代えて、側壁に肉厚部と薄肉部とを缶軸方向に交
互に多数設けた缶も知られている。
しかし、一体の庇付缶胴にビードを設ける工程を生産ラ
インに入れることは、毎分数百缶という高速で量産する
場合に、生産の流れを阻害し好ましくないし、ビードに
代え、厚肉壁、薄肉壁を交互に設けることは、しごき加
工において缶胴の破断や、しごき加工済の缶胴をしごき
加工パンチから除去するのが困難になるという欠点があ
る。
本考案は、缶胴側壁全面に均一に作用している缶内負圧
などに抵抗するには、缶胴側壁の厚さが、その全長にわ
たり均一厚さをもったり、又は均一な繰返し形状に形成
されなくてよいことに着目してなされたもので、これに
よれば肉厚漸増部5を経て底部3と一体に接続する胴壁
4をもつDI缶胴1の開口端部に缶蓋2を巻締めてなる
DI缶おいて、該巻締め部の下端個所10と、前記肉厚
漸増部5の上端8との間の缶胴側壁14は、缶軸方向中
央個所9において最大壁厚を有し、該中央個所9から巻
締め部下端個所10までの間の上半部21は、該中央個
所9側から該巻締め部下端個所10に向って肉厚を漸減
している漸減部13と、該漸減部13の最薄壁厚と等し
い壁厚をもち、該漸減部13と巻締め部との間にある等
厚部15とからなり、該上半部21のどの部分も、缶内
負圧などによる凹み発生に対して実質的に等しい抵抗力
を示す厚さであり、該中央個所9から前記肉厚漸増部5
の上端8までの下半部22においては、該下半部22の
どの部分の壁厚も、該中央個所9の壁厚より厚くなく、
且つ該中央個所9のもつ、缶内負圧などによる凹み発生
に対する抵抗力より弱くない抵抗力を示す厚さであるこ
とを特徴とする負圧缶詰用DI缶が得られる。
以下、本考案の実施例を図面によって説明する。
第1図は、缶蓋を巻締めたDI缶の一部分破断正面図、
第2、第3、第4図は、何れも本考案缶の缶胴側壁を示
す拡大断面図であり、第5、第6図は夫々従来缶の側壁
例を示す拡大断面図である。
第1図において、1はDI缶胴であり、その円筒状胴壁
4は、底部3に向って肉厚を漸増している3〜10mm
の長さSの肉厚漸増部5を介して底部3に一体に接続し
ている。
2は缶胴の開口端部に二重巻締め部6で固着された缶蓋
である。
8は該肉厚漸増部5の上端を示し、10は二重巻締め部
6の下端7に対応する個所(以下、巻締め部下端個所と
いう)である。
なお、本考案で1缶胴側壁ヨとは、前記上端8から巻締
め部下端個所10までの側壁をいい、これを14で示す
さて、従来の負圧缶詰用DI缶の缶胴側壁の形状の二側
を第5、第6図に示す。
この中、第5図の缶胴側壁14は、上から下まで均一厚
さく例えば、前記204径缶では0.21mm)をもち
、これは、該側壁14のどの部分においても、缶内負圧
などによる凹みの発生に耐え得るものである。
第6図示の場合は、側壁の缶内面側に肉厚部と薄肉部と
が交互に設けられたものであり、その薄肉部分において
、使用素材の減少が図られている。
これに対し、本考案DI缶の缶胴側壁14の数例の断面
形状が第2〜4図に示される。
この側壁14の外面を11、内面を12で表わす。
この外面11の形状は、簡明にするため、垂直線で描か
れている。
第2図示の側壁14は、素材節約の見地からみて最も好
ましい形状であり、その中央個所9(肉厚漸増部8と巻
締め部下端個所10との間の中央部分(第2図において
計算上は、該個所は点で示されるが、加工上から缶軸方
向(第2図の上下方向)に若干の巾をもつ)のところで
最大肉厚となっている。
但し、不必要に厚くするのではなく、該個所に作用する
缶内負圧などに抵抗し、凹むことがない厚さであること
は言うまでもない。
而して缶胴側壁14のうち、該中心個所9から巻締め部
下端個所10までの間の上半部21は、該中央個所9か
ら巻締め部下端個所10に向って肉厚を漸減している抛
物線状の漸減部13(中央個所9から23で示す個所ま
での間)と、該漸減部13の最薄壁厚と等しい壁厚であ
るところの、該漸減部と巻締め部との間の等厚部15(
23から巻締め下端個所10までの間)とからなってい
る。
この巻締め下端個所10から23までの間の等厚部15
は、その壁厚を製造可能な範囲で薄くしても、缶高、内
容品などの如可にかかわらず、缶内負圧などによる凹み
を殆んど生じない部分で、この長さWは、缶径により若
干相違するが、202〜204径の缶では約1c1nで
あり、211径や301径の缶ではIC71より若干小
さくなる。
次に、該中央個所9から肉厚漸増部5の上端8までの下
半部22は、中央個所9に関して上半部21とほぼ対称
形に形威されている。
即ち、中央個所9から24で示す個所までの間は、該個
所24の方向に向って壁厚を漸減する抛物線状の下方漸
減部17であり、該個所24から肉厚漸減部5の上端8
までの間は、該下方漸減部17の最薄壁厚と等しい下方
等厚部19である。
そしてこの壁厚は漸減部5の上端の壁厚でもある。
等厚部15が巻締め部という極めて強固な個所の近くに
あるのに対して、近接個所が肉厚漸増部5で、巻締め部
に比べると弱く、従ってこの下方等厚部19の長さUは
、等厚部15の長さWよりは十分に小さくとらねばなら
ない。
第2図に示した缶胴側壁をもつ20涯のDI缶胴をブリ
キ板から成形し、中央個所の厚さを0.21閣、等厚個
所15、下方等厚個所19の厚さを夫々0.1(m、巻
締め下端個所10の厚さを0.098団、等厚部15の
長さWを9Trr!n1下方等厚部19の長さUを57
11771とした。
この缶胴に90℃に加温した水を充填し、缶蓋を巻締め
た後、室温まで冷却したが、缶胴側壁14には、缶内負
圧などによる凹みが生ぜず、従来缶と同等の対凹み抵抗
力をもち、それでいて缶胴の重量は、缶胴側壁が均一厚
さの従来缶に比べて、約15%の軽減が見られた。
第3図は本考案の他の実施例を示す。
この実施例の缶胴側壁は、第2図の缶胴側壁の抛物線状
の形状を簡単化した形状で、中央個所9から上、下方向
に、該中央個所9と、巻締め部下端個所10及び前記肉
厚漸増部5の上端8との間の夫々の寸法約215の長さ
の範囲16(P−Qの間)を、中央個所9の厚さと同一
の壁厚とし、P点から個所23までは直線状の肉厚漸減
部13、個所23から巻締め下端個所10までは個所2
3と等しい壁厚の等厚部15とし、他方、下半部22で
は、Q点から肉厚漸増部5の上端8までは直線状の下方
漸減部17となっている。
第2図の例の場合と同様に、本例の缶胴側壁をもつ20
経のDI缶をブリキ板で成形して、中央個所の壁厚を0
.21771++!、個所23の厚さ、巻締め下端個所
10の厚さ、及び肉厚漸増部の上端8の厚さを夫々0.
10mmとし、第2図例におけると同様の実験をしたが
、缶内負圧などによる凹みはなかった。
しかし、缶胴重量は、従来の均一壁厚をもつ缶胴に比べ
て約10%減であった。
本例において、中央個所9から個所23までの長さは5
cm強で、中央個所9の厚さと個所23の厚さとの差は
0.11mmで、長さに比べて肉厚差は僅少であるので
、第3図に示す形状のものでも、どの部分をとっても、
等しい対へこみ抵抗力を示す厚さとみなし得る。
もう1つの例について述べる。
この例の缶胴側壁は第3図図示のものに極めて類似して
いる。
相違するところは、下半部22が、第2図の下半部の如
く漸減部と、下方等厚部とからなっていることである。
この例の缶胴側壁の形状をもつDI缶胴をブリキ板から
成形し、中央個所の厚さを0.21TIrIIt、等厚
部、下方等厚部の厚さを0.15mm、中央個所と等厚
壁の部分P−Qの長さYを約38閣、P個所から個所2
3まで及びQ個所から個所24までをそれぞれ30rI
rlIKとし、残りを等厚部15、下方等厚部19とし
た。
このDI缶胴は、0.21mm厚さの均一側壁の従来缶
とほぼ等しい凹み抵抗値を示した。
なお、缶胴重量は従来缶の約7%減であった。
第4図に他の実施例を示す。
本例では下半部22が中央個所9の壁厚0.217+E
+1と均しい厚さをもち、上半部21は、第2図例にお
ける上半部21と同形で、個所23の壁厚は0.10m
mである。
この場合も、缶内負圧などによる凹みは全くなかった。
しかし、缶胴重量は約7%減に止まった。上記4例の何
れの場合も、図示の如き内面を示す線に沿うようにしご
き加工用のパンチを形威し、そのパンチを用いて適当な
しごき率で缶体の側壁をしごくことにより、図示の側壁
をもつDI缶が成形されるが、とくに、第4図示のよに
下半部が等厚の場合は、第2、第3図例の場合にくらべ
、パンチからの缶体除去作業が、幾分容易となる付随的
利点がある。
以上、説明してきた如く、本考案によるときは、缶胴素
材の使用量の軽減を図りつつ、缶内負圧などによる凹み
を生ずることなく、その上、しごき加工及びその後の引
抜きが容易な負圧缶詰用DI缶が得られるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は缶蓋を巻締めたDI缶の部分破断正面図、第2
、第3、第4図は何れも本考案DI缶における缶胴側壁
の形状を示す拡大断面図、第5、第6図は夫々従来例の
一例における缶胴側壁の形状を示す拡大断面図。 図中、1はDI缶胴、2は蓋、3は底部、14は缶胴側
壁、9はその中央個所、10は巻締め部下端個所、23
は該個所10の下方約1cmの個所、8は肉厚漸増部5
の上端。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 肉厚漸増部5を経て底部3と一体に接続する胴壁4をも
    つDI缶胴1の開口端部に缶蓋2を巻締めてなるDI缶
    において、 該巻締め部の下端個所10と、前記肉厚漸増部5の上端
    8との間の缶胴側壁14は、 缶軸方向中央個所9において最大壁厚を有し、該中央個
    所9から巻締め部下端個所、10までの間の上半部21
    は、該中央個所9側から該巻締め部下端個所10に向っ
    て肉厚を漸減している漸減部13と、該漸減部13の最
    薄壁厚と等しい壁厚をもち、該漸減部13と巻締め部と
    の間にある等厚部15とからなり、該上手部21のどの
    部分も、缶内負圧などによる凹み発生に対して実質的に
    等しい抵抗力を示す厚さであり、 該中央個所9から前記肉厚漸増部5の上端8までの下半
    部22においては、該下半部22のどの部分の壁厚も、
    該中央個所9の壁厚より厚くなく、且つ該中央個所9の
    もつ、缶内負圧などによる凹み発生に対する抵抗力より
    弱くない抵抗力を示す厚さであることを特徴とする負圧
    缶詰用DI缶。
JP10741379U 1979-08-03 1979-08-03 負圧缶詰用di缶 Expired JPS604882Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58134205A (ja) * 1982-02-05 1983-08-10 Ckd Corp 残圧排出装置
JPS59154482U (ja) * 1983-04-02 1984-10-17 太平洋企業株式会社 操作レバ−の取付け装置
JPS601417A (ja) * 1983-06-13 1985-01-07 Aisin Seiki Co Ltd リンク結合装置
JPS6014613A (ja) * 1983-07-06 1985-01-25 Susumu Sumiya 回動支持装置

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