JPH07505848A - 缶本体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 缶本体 且に豆孟 本発明は、加工食品や飲料を容れるために用いられる金属薄板製缶本体に関する ものである。

英国特許出願公開公報第２２３７５５０号に、側壁面が単一の凹形の縦溝の形を して隣り合った複数のパネルを備えている缶本体が記載されている。各々の縦溝 は、側壁面の円筒状包絡面の上にある凸状リブによって、横方向に各々の側部が 画成されている。パネルは、缶本体が内部圧力の減少を受けたときグループとし て曲がり、また圧力の減少が緩和されると弛緩位置に戻る傾向をもっている。

本発明は、缶本体内での食品や飲料の加工処理が完了した後に、缶本体内に内部 圧力減少が保たれ、缶が周囲温度に戻された場合に、特に適用ができる、英国特 許出願公開公報第２２３７５５０号の缶本体の改良に関するものである。このこ とは、例えば、フルーツジュースを高温充填する場合に生ずる。加工処理後の圧 力減少は、また、加工処理中に缶両端部と側壁面の膨張を生じさせる高い内部圧 力にもとづく、缶の容積増大の結果として起きることがある。

缶本体内の残留内部圧力減少の課題に対する従来の解決法が、米国特許公報第４ ８３６３９８号に記載されている。この解決法では、缶本体の底壁面が、充填お よび密封後に内部圧力を増加させるように改良されている。これでは、底壁面を 特殊な形状にする必要があり、また缶に充填する方法に１工程追加することにな る。

本発明によれば、柔軟性が大きいパネルが凹形の縦溝のグループにより形成され た缶本体が提供される。これらのパネルは、内部圧力の減少または増大に従って 、缶本体の内部容積を減少または増大させるようにたわむことができる。

本発明によれば、端壁面と、その周囲から直立する管状の側壁面とを含み、その 側壁面はその円筒状包絡面を画成する平らな円筒から形成されている、金属薄板 製缶本体が提供され、その管状の側壁面は、その円筒状包絡面内に凹入した複数 の柔軟性のあるパネルを含み、各々のパネルは、側壁面の中心軸線に大体平行に 伸び、かつ各々のパネル端部は側壁面の円筒状部分に接続され、各々のパネルは 、側壁面の中心軸線にほぼ平行に伸びる複数の細長い凹形の縦溝によって形成さ れ、各々の縦溝は、横方向に各側部が凸状リブによって画成され、各々のパネル の最外部の凸状リブは、缶の側壁面の円筒状包絡面の上にあり、少なくともパネ ルの長手方向中間領域においては、各々のパネルの残りの凸状リブは側壁面の円 筒状包絡面の内側にあり、側壁面の周辺と包絡面は、側壁面の全長にわたってほ ぼ一定である。

各々のパネルの残りの凸状リブは、側壁面の円筒状包絡面のほぼ弦の上にあるこ とが望ましい。

少なくとも中間領域において、縦溝のリブが缶本体の円筒状包絡面の弦の上か近 くにあるように、複数の縦溝によりパネルを形成することによって、弛緩状態で は缶の容積を余り減少せずに、しかし圧力差に適応するよう内側にまたは外側に たわみ易く、缶本体の材料を、無理に引き伸ばすことなく、大きなパネルに形成 することができる０缶本体の長手方向中間部分の切断面から１缶の材料が、パネ ル内で円筒状包絡面から円筒状包絡面のほぼ弦の上に移動していることが分かる 。

各々のパネルに複数の凹形の縦溝を設けることによって、缶本体の周囲長さを変 えずにこのことが達成される。さらに、この合成パネルは非常に柔軟である。

本発明による缶本体の側壁面は、缶材料を無理に引き伸ばすことなく、平らな円 筒から形成される。内部圧力が過度に高くなったり低くなったりすると、パネル は缶本体の内部容積を変えるようにたわむ、どちらの場合にも、缶本体の強度お よび酷使抵抗力が増加することが分っている０缶本体の内部圧力が高いとき、強 度と酷使抵抗力が増加するのは尋常なことであるが、内部が負圧であるときはこ のようにはならず、加工処理後の缶本体内の負圧を防いだり除くために、過去に はいろいろな方法が講じられてきた。本発明の缶本体は、こうして、加工処理後 缶本体内が負圧であるようなときに適用すれば格別に有用である。

本発明の実施例を、添付図面を参照して次に説明する。

図１は、缶本体の側面図、 図２は、図１の缶本体の、図３の■−■線縦線面断面図３は、図１の缶本体の平 面図、 図４は、図１のＡ−Ａ線横断面図、 図５は、図ＩのＢ−Ｂ線横断面図、 図６は、その他の缶本体の側面図、 図７は、図６の缶本体の、図８の■−■線縦線面断面図８は、図６の缶本体の平 面図、 図９は１図６のＣ−Ｃ線横断面図、 図１０は、図６のＤ−Ｄ線横断面図、 図１１は１図６のＥ−Ｅ線横断面図、 図１２は、図６の缶本体の内部圧力が増大したときのＥ−Ｅ線横断面図、 図１３は、図６の缶本体の内部圧力が減少したときのＥ−Ｅ線横断面図である。

図１から図５に示す缶本体ｌは、底壁面２と管状の側壁面３を有する。側壁面は 、周知の方法より長方形の金属薄板から平らな円筒に形成され、周知の方法でシ ーム溶接される。

この平らな円筒は側壁面の円筒状包絡面を画成する。そして、筒の両端部はそし て、円筒の両端部はフランジを付けられ、壁面を設けるために１個の缶端部が側 壁面の一方の端部にシム９により接続される。もう１個の缶端郡部が、缶本体の 充が終わった後に、頂部フランジ８に継ぎ合わされて、密封３−ス缶が作られる ことが理解されよう。

複数の長手方向パネル４が、側壁面３に形成され、かつ側壁面の円筒状包絡面内 に凹入が形成される。パネルは全長にわたり側壁面の軸線にほぼ平行に伸び、各 々の端で側壁面の端部円筒部分５に接続される。平らな円筒の無加工部分である 端部円筒部分は、側壁面の円筒状包絡面上にある。

各々のパネル４は、横方向両側を凸状リブ７により画成された複数の細長い凹形 の縦溝６で形成される６図１から図５の実施例では、リブ７は、パネルの両端に ほぼ楕円形の輪郭を作るように、パネル４の両端で消えている。パネル４の軸線 方向の側面が、図２の右側に最もよく示されている。ここで軸線方向の側面が、 パネルの上と底の端部で側壁面の円筒状包絡面から内側に湾曲しているのに、パ ネルの長手方向中間領域の軸線方向側面は平らである。

パネルの円周方向側面が図３から図５に最もよく示されている０図４と図５に示 すように、縦溝６のリブ７は側壁面の円筒状包絡面の弦ｌｌ上にある。図１から 図５の実施例によれば、パネルは端部円筒状部分５に接続し、かつ側壁面の円筒 状包絡面上にある一部円筒状壁部分１ｏによって、相互に間隔をおいて並べられ る。池の実施例では、図示してないが、これらの壁部分ＩＯは存在せず、かつパ ネルは、長手方向中間領域において隣接している。この場合、隣り合うパネルの 外側リブ７は消滅する。どちらの場合にも、各々のパネルの外側リブは、側壁面 の円筒状包絡面の上にあることが分かる。

パネルの最大幅において、缶本体の円周の少なくとも７０％を占めることが、パ ネルには好ましい。パネルは、相互に等しいものであ１ハかつ少しでも間隔をと るならば、等間隔にすることが望ましい。

リブは、僅かな円周方向の広がりを有し、かつ円周方向の外形が、はぼ平らか、 または僅かに凸状である。縦溝の最大幅において、各々のパネルの円周方同店が りの少なくとも７０％を占めることが、縦溝には好ましい。

図６から図１１は、缶端がフランジ８の上に継ぎ合わされる場合に、２ピ一ス缶 を作るための１ピ一ス缶本体を示す。

缶本体は、素材から、絞り加工および周知の壁面しごき加工により、または絞り 加工および再絞り加工によって形成される。また、缶本体は、最初に側壁面３の 円筒状包絡面を画成する平らな円筒状側壁面に形成される。この実施例では、底 壁面２は、側壁面３に対し一体に接続されている。

この実施例のパネル４の各々は、４個の縦溝６を含むが、この場合、パネルに端 部の輪郭を付けるように、リブはパネルの端で消滅しない０図８から図１１から 分かるように、縦溝のリブ７は、パネルの長手方向中間領域では円筒状包絡面の 弦ｌｌ上にあるに過ぎない。

図１２と図１３は、蓋（借上端）で密閉したとき、缶本体の内部圧力が増大及び 減少した場合の、それぞれの影響を示す。図１３で分かるように、パネルは、内 部負圧状態では、缶本体の容積を減少するように内側にたわむ。パネルのこのた わみは、縦溝の柔軟な曲がりによって与えられる。この実施例では、一部円筒状 部分１０は、円周方向の微小な寸法で、隣り合ったパネルの外側のリブ７の合体 によって形成される。

図１２と図１３から分かるように、これらの合体したリブ１０は、缶本体の内部 圧力が増大したりまたは減少したとき、側壁面の円筒状包絡面より僅かに内側へ 歪んで移動する０合体したリブの歪みによって、缶本体がたわむためのヒンジ機 構が生まれる。図１から図５の実施例が、内部圧力が減少したときに、同様にた わむであろうことは、分かる筈である。

実験によって、缶に過大な内圧が加わったときにも、また内圧が減少したときに も、このような缶本体では、強度および酷使抵抗力が増加することが分かってい る。

実施例は、各々４個の縦溝を有するパネル６個を備えたものを示す０図示しない が他の実施例には、パネルの数が４個から１２個の範囲で変り、かつ各パネルの 縦溝の数が２個から８個の範囲で変るものがある。パネルおよび縦溝の数を変え ると、缶本体のサイズの変化や条件の変化に適合できる。

本発明の缶本体の側壁面は、金属を無理に引き伸ばすことなく折りたたみによっ て、平らな円筒状側壁面から形成される。このパネルの形を作り上げるために、 缶本体の周囲が側壁面の全長に沿って一定で、かつ無加工時の円筒部分の周囲に 等しいように設計される。縦溝６のリブ７が円筒状包絡面の弦の上にあるように 設計されているから、パネルを設けることによって失われる缶本体の容積は、縦 溝のない凹形のパネルが設けられた場合よりずっと少ない。これにより、パネル 形成の際、側壁面の金属を軸線方向に無理に引き伸ばすことなく、大きな柔軟性 のあるパネルを設けることができる。

図示しないが他の実施例では、２組のパネルが側壁面の中央の円筒状部分によっ て隔てられ、一方が他方の上に配置されている。この配置は、比較的たけの高い 缶本体が、エアロゾル容器用に用いられる場合に特に適している。

上記の製品は、主として加工食品用または飲料用に設計されていたが、内部の高 真空にも耐える容器としての性能が、本発明を、エアロゾルまたはドライ粉末や ドライ粒子用、または油のような高温充填製品用、または他の粘性製品用と、他 の真空充填容器にも適合できるものとしている。

国際調査報告

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. １．端部壁面とその周囲から直立する管状の側壁面とを含み、その側壁面はその 円筒状包絡面を画成する平らな円筒から形成されている金属薄板製缶本体におい て、管状の側壁面は、その円筒状包絡面内に凹入した複数の柔軟性のあるパネル を含み、そのパネルの各々は、側壁面の中心軸線にほぼ平行に伸び、かつ各端部 が側壁面の円筒状部分に接続され、 各々のパネルは、側壁面の中心軸線にほぼ平行に伸びる複数の細長い凹形の縦溝 で形成され、各々の縦溝は、横の方の各側部が凸状リブによって画成され、各々 のパネルの最外部の凸状リブは、缶の側壁面の円筒状包絡面の上にあリ、少なく ともパネルの長手方向中間領域においては、各々のパネルの残リの凸状リブは側 壁面の円筒状包絡面の内側にあリ、 側壁面の周辺と包絡面は、側壁面の全長に沿ってほぼ一定である、ことを特徴と する金属薄板製缶本体。
2. ２．前記残リの凸状リブが、側壁面の円筒状包絡面のほぼ弦の上にある請求項１ 記載の缶本体。
3. ３．各々のパネルが、側壁面の円筒状部分に接続する一部円筒壁部分によって、 円周上で隣リのパネルから隔てられている請求項１記載の缶本体。
4. ４．前記パネルが、互いに隣接している請求項１記載の缶本体。
5. ５．前記パネルの端部が、ほぼ楕円形の輪郭を有する請求項１から４のいずれか に記載の缶本体。
6. ６．パネルの数が４個から１２個の範囲にある請求項１記載の缶本体。
7. ７．パネルの最大幅において、パネルが缶本体の円周の少なくとも７０％を占め る請求項１記載の缶本体。
8. ８．各々のパネルが有する縦溝の数が２個から８個の範囲にある請求項１記載の 缶本体。
9. ９．縦湾の最大幅において、縦溝が各々のパネルの円周方向広がリの少なくとも ７０％を占める請求項１記載の缶本体。
10. １０．パネルが、缶本体の円周上に等間隔に並び、かつすべてのパネルが等しい ものである請求項１記載の缶本体。