JPH0339789A - 階層的画像伝送方式における画像データへの記述情報の合成方式 - Google Patents

階層的画像伝送方式における画像データへの記述情報の合成方式

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JPH0339789A
JPH0339789A JP1174679A JP17467989A JPH0339789A JP H0339789 A JPH0339789 A JP H0339789A JP 1174679 A JP1174679 A JP 1174679A JP 17467989 A JP17467989 A JP 17467989A JP H0339789 A JPH0339789 A JP H0339789A
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Kineo Matsui
甲子雄 松井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、階層的にカラー画像を伝送する適応型離散
コサイン変換(ADCT)符号化方式において、文字デ
ータより成る記述情報を画像データに埋め込み、合成す
る多重化法に関する。
従来の技術 カラー画像は人間の視覚に極めてなじみ易い情報である
が、データ量が多いため、蓄積や伝送の場合に多くの問
題がある。例えば、画像データ検索システムのようにデ
ータベース内の多数の画像の中から所望の1枚を取り出
す場合、一画面の伝送完結に長い待ち時間を強いられる
こと(こなる。
そのため、受信者に心理的負担を与え、かつ伝送コスト
も高くつく。この難点を解決するために画像データの圧
縮とその階層的な伝送方式とが検討され、既に多くの報
告がなされている。
それらの中で、特に、CCITT/ISOで国際標準化
案として合意された適応型離散コサイン変換(Adap
tive  Discrete  Co51ne  T
ransform:ADCT)符号化方式は、階層性と
適応性に富み、例えばデータ圧縮率1/20 (0,7
5ビット/pel)で実用上十分な画品質が得られてい
る。とのADCT符号化方式を利用した画像データベー
スでは、伝送の初期段階で画像全体の概略を把握でき、
伝送が進むにつれて徐々に精細度が向上し、最終的には
原画像と路間等の精細度となる。
発明が解決しようとする課題 ところで、ADCT符号化方式で蓄積された画像データ
を利用する場合、実用上の見地からみて現在利用可能な
検索方式は、文字数値型データベースに登録された情報
に基づく検索により絞り込まれた候補画像を表示し、利
用者の視覚を利用して最終的に目的とする画像を選択す
るというものである。しかし、この検索方法は、蓄積さ
れた画像データの数が多くなった場合、候補画像から目
的とする画像を選ぶとき、利用者に多大の負担を強いる
ことになる。そのため、利用者の負担の軽減策が必要に
なる。
一方、画像の内容検索についての試みもなされているが
、限られた対象と特徴に関するものに留まっている。ま
た、画像理解による内容検索は理想的ではあるが、理解
のためのアルゴリズムと実用的な検索速度とは未だ確立
されていない。
この発明は以上の点に鑑み提案されたもので、カラー画
像をADCT方式で符号化して蓄積する際に、画像に固
有の識別情報を文字データより成る記述情報の形式で同
時に合成・保存し、かつ、受信側で画像と同時に表示で
きるようにし、画像データの識別・検索を容易化すると
共に、利用者の負担を軽減することを目的とするもので
ある。
課題を解決するための手段 上記目的の達成のために、本発明は、階層的画像伝送方
式において、線形量子化の際、下記の■〜■の逐次に転
送する階層的画像に文字データより成る記述情報を埋め
込み合成し、伝送用符号に符号化することを特徴とした
画像データへの記述情報の合成方式を採用した。
■対象画像に関する記述情報をMとし、このMを次式の
ようにビット系列に展開する。
M=1mk 1k=1,2.3、””1mk=0、l) 0Mから取り出した1ビットのデータ値がmk=0なら
ば、bUの整数化にあたり、alj/(α・tiDの値
に最も近い奇数又は偶数に小数点以下を切り上げ、又は
切り下げる。
1ビットのデータ値がmk=1ならば、bIjの整数化
にあたり、alj/ (α・tlJ)に最も近い偶数(
但し、b1j=Oは除く)又は奇数に小数点以下を切り
下げ、又は切り上げる。
■■の整数化機能を対象画像への記述情報の合成関数f
’ (bij、 mk )と表し、その出力を次式のよ
うに表す。
bij(k)= f (bijlmk )■bIj(k
)を次の行列Boで表し、このBoをDC成分とAC成
分とに分け、2次元可変長符号により符号化する。
B’ = [:bst(k)] この場合、本発明においては、l>1bijl≧0.5
で、かつmk=1ならば、f (bijlmk )=±
2と仮定し、画像情報の消失を防止する方法が採用され
ている。
さらに、本発明は、上記画像データへの記述情報の合成
方式において、可変長符号化されて伝送された受信デー
タB9に逆線形量子化及びDCT逆変換を施して画像を
再生すると同時に、ビット系列mk (k=L 2、・
・・)−から記述情報Mを復号化し、画像と共に表示す
る復号化方式に特徴を有する。この場合、受信データB
”=数のとき、mk=0を出力し、文字情報に組立てた
後、画像と共に表示することも、本発明の復号化方式に
含まれる。
作用 2次元DCT変換後の線形量子化のステップの際、bi
jが予め設定した整数化機能により整数化される。この
整数化機能は対象画像への記述情報の合成関数f (b
ij、mk)であり、その出力は次式で表される。
分とAC成分とに分け、伝送用符号に符号化すると、対
象画像に文字データより成る記述情報が合成されてデー
タベースへ011の符号の形で蓄積される。
一方、データベースから伝送された受信データB9に逆
線形量子化及びDCT逆変換を施し、画像を復号化する
際、ビット系列mk=o又は1により記述情報Mが復号
化処理され、画像と同時に、その記述情報Mで表された
識別情報が表示される。
したがって、利用者は、文字データで表示された記述情
報を見ることによって、目的とする対象画像を他の類似
画像から容易に識別することができ、画像検索時の負担
を軽減することができる。
実施例 以下、この発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図、第2図は本発明が適用されるADCT方式の画
像符号化処理と復号化処理の手順を示すフローチャート
、第3図はADCT符号化の階層処理の原理を示すブロ
ック図である。
先ず、ADCT符号化にあたり、第1図のステップ(イ
)おいて、データベースへの入力画像がRGB表色系か
らルミナンス(Y)、クロミナンス(Cr、Cb)表色
系に変換される。次に、第1図のステップ(ロ)におい
て、入力画像が8×8画素の小領域に分けられ、この各
小領域に対して2次元DCTが実行される。
すなわち、第1図のステップ(ハ)において゛、8×8
画素の各領域に対して次式で表される基底関数行列[P
ij]を用いて2次元DCTが実行される。
(1、j  =O11,2、・・・、7)但し、N=8
で、かつ、 この2次元DCTの実行により、夫々の画素領域につい
て次式で示す直交変換係数行列Aが求められる。
A=[a  ]=[P  ]・[S  ]−CP  ]
−’ij     Ij    ij    1j(1
,j =0、l、・・・、7) ここで、SIjは第4図に示すように、原画像の画素値
である。直交変換係数行列A=[aijlは、例えば第
5図のように表される。第5図において、a00=18
8がDC成分、ago以外がAC成分を表しており、(
Lj)が大きくなるに従い、低周波成分から高周波成分
を表した変換係数となっている。
なお、ルミナンス成分(Y)とクロミナンス成分(Cr
1Cb)の符号化ならびに復号化方法は基本的には同じ
であるから、以下Y成分についてのみ説明する。
次に、第1図のステップ(ニ)において、ステップ(ハ
)で得られた直交変換係数行列Aが次式の量子化マトリ
ックスTを用いて線形量子化される。
T=[t、、コ (1,j =0、■、・・・、7) この線形量子化の際、量子化マトリックスTとして、例
えば第6図に示す量子化テーブルが用いられる。第6図
(イ)はルミナンス成分(Y)に対するもの、図(ロ)
はクロミナンス成分CCr5Cb)に対するものである
。この量子化の際のDCT変換係数のスキャン順序は第
7図に示すとおりである。
第1図のステップ(ニ)において線形量子化された変換
係数は、次式のように表される。すなわち、 b 1j= a ij/ C(X @ t 1j)(1
、j  =0.l、・・・、7) ここで、αは規定の画像圧縮率を達成するために対象画
像に依存して適応的に自動設定される係数である。
従来のADCT符号化方式では、第1図ステップ(ニ)
の線形量子化において、aij/ (α・t ij)の
結果を四捨五入剤で整数化し、bijの値としている。
そして、このbijを行列形式で表現し、 B=Cbijコ (1、j  =0.1.・・・、7 
)としている。しかし、この従来の方式では、識別用の
記述情報を画像データに埋め込みむことは不可能であり
、結果的に文字・数値型検索によって絞り込まれた複数
の候補画像の中わら目的の画像を選び出さなければなら
ず、利用者に心理的負担を強いることになる。そこで、
本発明方式では、画像情報が非保存となる処理過程、す
なわち、第1図(ニ)の線形量子化のステップの際%a
lj/(α・tlj)の整数化処理ルーチンにおいて四
捨五入剤に替えて以下に述べる合成規則が採用されてい
る。
■対象画像に関する識別用の記述情報をMとする。この
Mを次のようにビット系列に展開し、予め用意しておく
M= (mk l k =1,2.3、・・−; mk
 =O,l )■MThら合成するデータを1ビット分
取り出し、その値がmk=oならば、bijの整数化に
あたり、alj/(α・tlj)の値に最も近い奇数又
は偶数(但し、bij=oは除く)に小数点以下を切り
上げ、又は切り下げる。
一方、mk=1ならば、bijの整数化にあたり、ai
j/(α・tij)の値に最も近い偶数(但し、bij
=oは除く)又は奇数に小数点以下を切り下げるか、又
は切り上げる。
■■の整数化機能を対象画像への記述情報の合成関数f
 (bijlmk )と呼び、その出力をbij(k)
= f (bij、 mk )と記す。
但し、1>1bijlk0.5で、かつmk=1ならば
、そのときに限り、 f (b目、mk ) =±2 と仮定する(正負の符号はbijの符号と対応する)。
この仮定により、 f (bij、 mk ) =0 となって、画像情報が消失してしまうことを防止できる
■bi」(k)を次の行列B”で表す。
B“:[bij(k)コ この行列Boには画像に関するblJと文字データに関
するmkの情報が合成されている。このBoを上記Bの
替わりにAC成分、DC成分に分けて伝送用符号に符号
化する。
すなわち、第1図のステップ(ホ)において、BoのA
C成分とDC成分とが可変長符号により符号化される。
Boの係数は、boo(k)がDC成分を、それ以外が
AC成分を表しており、(l、j)が大きくなるに従い
低周波成分から高周波成分に移行する変換係数となって
いる。
第1図(ホ)の可変長符号化にあたり、DC成分はDP
CM(Differential  Pu1se  C
ode  Modulation:差分パルスコード変
調)を用いて前値予測値の予測誤差が可変長符号により
符号化される。
一方、AC成分は、第7図に示すスキャン順序に従い、
Oでない成分の位置とその値を2次元の可変長符号によ
って符号化される。この可変長符号化の際、ハフマンテ
ーブルと呼ばれる符号表が用いられる。このとき、予め
用意された符号表を用いる場合と、各画像毎に最適な符
号表を自動生成して利用する場合とのどちらか一方が選
択される。
第1図のステップ(ホ)において可変長符号化処理が実
行されると、対象画像とその記述情報とが伝送用の可変
長符号化されたデータ形式でデータベースに蓄積される
本発明に係る階層的画像伝送方式では、第3図に示すよ
うにADCT符号化の階層処理が行われている。この階
層処理では、ビットレートの異なる4種類の画像11B
、I4、I1、II”を逐次に転送する方式が採られて
いる。したがって、画像データベースでは、4N類の画
像IIG、I4、Ill II’が伝送用の可変長符号
化されたデータ形式で蓄積される。
IIGは、原画像Ifの1/4の画像であり、166画
素1画素として表したものである。I4は、原画像の1
72の画像であり、4画素を1画素として表したもので
ある。また、■lは原画像の1/1であり、1画素を1
画素で表したものである。
ADCT符号化の階層処理の概略を説明すると、先ず、
原画像itの1/4をDCT変換・符号化してIlGの
画像を転送する。同時に、そのDCT変換されたものに
DCT逆変換を施し、1時保留する。次に、この1時保
留されたものと原画像I1の1/2との差分をとり、こ
れをDCT変換後、符号化してI4の画像を転送する、
同時に、このDCT変換されたI4をDCT逆変換し、
これと上記DCT逆変換・1時保留された11Bとの和
をとり、1時保留後、原画像IIとの差分をとる。
この差分したものをDCT変換・符号化してI1画像を
転送する。同時に、DCT変換後のIfにDCT逆変換
を施し、これと上記和をとりEXP2にて1時保留され
たものとの和をとり、原画像Ifとの差分をとる。この
差分をとったものをDCT変換・符号化していII’の
画像を転送する。
このようにして粗い概略画像IIGから原画像IIと同
等の詳細な画像Il”に至るまで精細度を順次に上げて
伝送し、その間にいずれかの画像を取捨・選択するよう
にしている。If6.I4、Itl It’の転送レー
トは、第3図の場合は夫々0.08.0.1?、0.5
0.1.50ピツ)/pel(画素)である。
一方、受信側では、先ず、IIB画像をDCT逆変換・
復号化して表示した後、このDCT逆変換されたものと
伝送されたI4画像をDCT逆変換したものとの和をと
り、復号化してI4の画像を表示する。以下、略同様の
手順により、It。
Tloの画像を復号化して逐次に表示する。
以上が階層的画像伝送方式の原理の概略である。
次に、本発明方式による復号化処理の概略手順を説明す
る。
第2図のステップ(イ)において、データベースから伝
送された可変長符号に逆回変長復号化処理を施し、上記
変換係数行列B′を復号化して画像11G、I4、If
、11″を逐次に再生する。
このとき、 行列B’ = [bij(k)コ のす、j(k)がO以外の偶整数ならば記述情報として
mk=1、bij(k)が奇整数ならばmk=oを出力
し、文字情報に組立てた後、画像と共に表示する。
その場合、画像は、第2図ステップ(ロ)、(ハ)のよ
うにルミナンス成分(Y)、クロミナンス成分(Cr、
Cb)表色系から(R,GlB)表色系に変換された後
、文字情報と共に表示される。この文字情報を見ること
に転送する階層的画像を他の類似画像から識別できる。
上述した記述情報の画像への合成手順及びその復号化の
手順は以下のアルゴリズムを用いて説明できる。
■合成手順 [ステップ1];四捨五入則により、 b、1j4−a(j/llj’  (tij’ −4s
 tlJ)を求める。
[ステップ2] : bij=0ならばステップ1へ戻
る。b1j≠Oならばステップ3へ進む。
[ステップ3]:切捨て関数[・]を用いてd i r
 I4−a b s (bfj−[afj/ t ij
’コ)を求める。但し、bij=±1ならばdiff”
0とする。
[ステップ4]:mkとbijの偶奇性一致条件、Co
nd←(blJmod2)XOR(mk )を求める。
(イ)Cond=1ならば (ロ)Cond=Oならば (a) d i f f=oのとき (b)dirf=1のとき とする。
[ステップ5];bIj(k)を出力する。
■復号化手順 [ステップ1]:受信データから復号されたADCT変
換゛係数bij(k)を1個入力する。それが終了符号
であれば、ステップ4へ進む。そうでなければステップ
2へ。
[ステップ2コニ bij(k)=Oならばステップ1
へ戻る。6口(k)≠Oならばステップ3へ。
[ステップ3] :mk 4−1−4−1−bij(k
)を求め、bij(k)及びmkを出力した後、ステッ
プ1へ戻る。bij(k)が偶数ならば、1−1=0を
mkの値とし、奇数ならば、1−0=1をmkの値とす
る。
[ステップ4]:得られた変換係数行列B’=[bij
(k)]に逆線形量子化及びDCT逆変換を施し、逆回
変長復号化により画像を再生すると同時に、ビット系列
mk  (k =1.2、・・・)から記述情報Mを復
号し、文字情報に組立てた後、画像と共に表示する。
以上によって処理が終了する。
[実験結果] 第8図は記述情報を合成しない場合(四捨五入則)と、
記述情報を最大に合成した場合(ビット情報制御則)と
の2方式による復号画像の2乗和平均誤差を示すもので
、各階層11e、I4 、It、II’におけるルミナ
ンス成分(Y)及びクロミナンス成分(Cr1Cb)の
上段は記述情報を合成しないもの、下段は記述情報を合
成したものを表している。実験に用いた原画像は、画像
データベース(SIDBA)の258X25B画素から
なるGIRLとC0UPLE、及び512X512画素
からなるMANDRILLとMILKのRGB画像であ
る。但し、各階層における平均誤差値は、(Y ” C
r・Cb)表色系に変換された画像についてのルミナン
ス成分(Y)、クロミナンス成分(Cr1Cb)につい
て記しである。 記述情報を合成しない場合の復号画像
の2乗和平均誤差は、 で表される。但し、Mは総画素数、Siは原画像の画素
値、st’は復号画像の画素知である。その結果は、各
階層llG1 I4、Ifl If’の柵の上段に記さ
れている。
一方、記述情報を合成した場合の復号画像の2乗和平均
誤差は、 で表される。但し、Si”は復号画像の画素値、0%S
iは上記と同様である。その結果は、各階層の欄の下段
に記されている。
第8図の実験結果より次のことが理解できる。
■記述情報を合成した場合、復号画像の画質は低ビット
レートはど劣化するが、画像の認識に障害をもたらすほ
どの劣化ではなく、十分に認識可能である。
■階層に画像を伝送する場合、その属性などの識別用記
述情報を同時に伝送・表示することは、低ビットレート
の粗画像はどその効果は顕著であり、多少画質を犠牲に
しても十分に有用である。
■目的とする画像を検索できた後の最終画像I1は、本
来のADCT方式による伝送画像の画質と同等の画質で
あることが必要である。このことは、ADCT符号化の
階層処理の特性を利用することにより十分に解決できて
いる。この階層処理によると、第3図に示すように、I
4ステップ以降は原画像と既に伝送済みの画像との差分
画像を順次にとり、逐次に伝送している。したがって、
最終段階のII’画像伝送時に記述情報の埋め込み・合
成を行わなければ、その時点で通常のADCT符号化方
式と同等の画質が得られる。これにより、第8図の実験
結果に示すように、最終段階では本来のADCT符号化
方式による伝送結果と視覚的にほとんど差のない復号画
像が得られる。
発明の詳細 な説明した通り、本発明によれば、DCTの出力変換係
数を線形量子化する際に記述情報のビット系列で量子化
誤差を制御しつつ画像データに識別用の文字データを合
成し、符号化して蓄積すると共に、受信側で階層的に伝
送される受信画像を復号化して文字データと共に表示す
るようにしているので、以下のような効果を奏すること
ができる。
■画像データベースの検索などにおいて、目的の画像を
類似画像から容易に識別・検索でき、利用者の心理的負
担を軽減できる。
■最終的な画像品質を劣化させることなく、本来のAD
CT方式の画像と差異のない最終的な受信画像を得るこ
とができ、かつ、本来のADCT方式に比べて伝送符号
量を増大させることなく、データ圧縮率に影響を与えな
い範囲で、文字よりなる記述情報を画像データに合成で
きる。
■文字数値型検索を実施した場合においても、列挙され
る候補画像から識別用の記述情報を分離・表示可能であ
るため、利用者は容易に目的とする画像の取捨選択を実
行できる。
■以上によって、ADCT方式を利用した画像データベ
ースにおいて、利用者に効率的な識別支援システムを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る階層的画像伝送方式の画像への記
述情報の合成手順を示すフローチャート、第2図はその
復号化の逐次を示すフローチャート、第3図は本発明が
適用されるADCT符号化の階層処理の原理を示すブロ
ック図、第4図〜第7図は本発明に係るADCT符号化
方式の逐次を説明するためのグラフ図、第8図は本発明
の記述情報を合成した場合の復号画像と合成しない場合
の復号画像の2乗和平均誤差を比較して示すグラフ図で
ある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)クロミナンス(Y)、ルミナンス(Cr、Cb)
    表色系に変換された入力画像を8×8画素の小領域に分
    け、各領域について2次元のDCT(ディスクリート・
    コサイン変換)を実行し、夫々について直交変換係数行
    列 A:[a_i_j](i、j=0、1、・・・、7)を
    求め、この変換係数行列A=[a_i_j]を量子化マ
    トリックス T=[t_i_j](i、j=0、1、・・・、7)に
    て線形量子化し、そのDC(低周波)成分とAC(高周
    波)成分とを2次元可変長符号化し、ビットレートの異
    なるI16、I4、I1、I1′の各画像を可変長符号
    化されたデータ形式で蓄積すると共に、4種の画像I1
    6、I4、I1、I1′を逐次に転送する階層的画像伝
    送方式において、前記線形量子化のステップの際、下記
    [1]〜[4]の処理手順により、対象画像に文字デー
    タより成る記述情報を合成し、伝送用符号に符号化する
    ことを特徴とした階層的画像伝送方式における画像デー
    タへの記述情報の合成方式。 [1]対象画像に関する記述情報をMとし、このMを次
    式のようにビット系列に展開する。 M={mk|k=1、2、3、・・・;mk=0、1} [2]前記Mから取り出した1ビットのデータ値がmk
    =0ならば、前記b_i_jの整数化にあたり、前記a
    _i_j/(α・t_i_j)の値に最も近い奇数又は
    偶数に小数点以下を切り上げ、又は切り下げる。 前記1ビットのデータ値がmk=1ならば、前記b_i
    _jの整数化にあたり、前記a_i_j/(α・t_i
    _j)に最も近い偶数(但し、b_i_j=0は除く)
    又は奇数に小数点以下を切り下げ、又は切り上げる。 [3]前記[2]の整数化機能を前記対象画像への記述
    情報の合成関数f(b_i_j、mk)と表し、その出
    力を次式のように表す。 b_i_j^(^k^)=f(b_i_j、mk)[4
    ]前記b_i_j^(^k^)を次の行列B′で表し、
    このB′を前記DC(低周波)成分とAC(高周波)成
    分とに分け、2次元可変長符号により符号化する。 B′=[b_i_j^(^k^)]
  2. (2)1>|b_i_j|≧0.5で、かつ、mk=1
    ならば、f(b_i_j、mk)=±2と仮定すること
    を特徴とした請求項(1)に記載の階層的画像伝送方式
    における画像データへの記述情報の合成方式。
  3. (3)可変長符号化されて伝送された受信データB′に
    逆線形量子化及びDCT逆変換を施して画像を再生する
    と同時に、ビット系列mk(k=12、・・・)から記
    述情報Mを復号化し、前記画像と共に表示することを特
    徴とした請求項(1)又は(2)に記載の階層的画像伝
    送方式における画像データへの記述情報の合成方式。
  4. (4)受信データB′=[b_i_j^(^k^)]に
    おけるb_i_j^(^k^)が0以外の偶整数ならば
    記述情報mk=1、b_i_j^(^k^)が奇整数な
    らばmk=0を出力し、文字情報に組立てた後、画像と
    共に表示することを特徴とした請求項(3)に記載の階
    層的画像伝送方式における画像データへの記述情報の合
    成方式。
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JP1174679A Pending JPH0339789A (ja) 1989-07-06 1989-07-06 階層的画像伝送方式における画像データへの記述情報の合成方式

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008228287A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co Ltd 電子透かしデータ用システム及びその方法

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