JPH10145797A - 画像符号化方法および装置 - Google Patents

画像符号化方法および装置

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JPH10145797A
JPH10145797A JP31411296A JP31411296A JPH10145797A JP H10145797 A JPH10145797 A JP H10145797A JP 31411296 A JP31411296 A JP 31411296A JP 31411296 A JP31411296 A JP 31411296A JP H10145797 A JPH10145797 A JP H10145797A
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JP31411296A
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Hironaga Hori
裕修 堀
Hideto Kobayashi
英土 小林
Akiyoshi Ito
彰義 伊藤
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K D D TECHNOL KK
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K D D TECHNOL KK
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
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  • Physics & Mathematics (AREA)
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像を符号化した時に発生する冗長度を削減
し、符号化情報量を低減できるようにした画像符号化方
法および装置を提供することにある。 【解決手段】 画像変化判別部2は入力してくる画像信
号と、背景画像メモリ3および予測メモリ1に蓄積され
た画像データとの間の相関性を用いて画像の変化判別を
行い、該画像を未変化領域の画像データと、変化領域の
画像データとに分離する。背景画像メモリ3には、該画
像の未変化領域の画像データが蓄積される。また、予測
メモリ1には、背景画像メモリ3に蓄積された未変化領
域の画像データと前記変化領域の画像データとを合成し
た画像データが格納される。符号化手段4は、画像変化
判別部2によって分離された変化領域の画像データと、
背景画像メモリ3に蓄積された背景画像データとを符号
化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は画像符号化方法お
よび装置に関し、特にデジタル画像の伝送・蓄積情報量
を低減し、低コストで画像符号化および復号化システム
を実現できるようにした画像符号化方法および装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】画像データは、サンプリングした値をそ
のままデジタル符号化すると、データ量が非常に多くな
る。このため、従来から、冗長部分を削減した符号化方
法が提案されている。この提案の一つに、動き補償フレ
ーム間予測を用いたものがある。該動き補償フレーム間
予測は、予測後の差分値を符号化するものであり、動画
像の符号化効率を上げるのに大きな効果がある。このた
め、MPEG等の代表的な画像符号化方法に用いられて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記M
PEG等の画像符号化方法においては、照明変動や撮像
装置の絞り調整による画面全体の画素値の変化分を符号
化する必要があり、該変化分の冗長度は未だ十分に削減
されていないという問題があった。また、画像情報は動
きのある領域のみが重要である場合があるが、この場合
には背景にあたる領域の画質はあまり重要ではない。し
かしながら、従来は、該背景の変化分についても符号化
をして画質を保つようにしており、この点の冗長度は未
だ十分に削減されていないという問題があった。
【0004】この発明の目的は、前記した従来技術の問
題点を除去し、画像を符号化した時に発生する冗長度を
削減し、符号化情報量を低減できるようにした画像符号
化方法および装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ために、この発明は、2フレーム以上の画像データを符
号化して、伝送または蓄積する画像符号化方法におい
て、フレーム間の相関性を用いて画像の変化判別を行
い、該画像を未変化領域の画像データと、変化領域の画
像データとに分離し、該未変化領域の画像データから背
景画像データを作成し、前記変化領域の画像データと、
前記の処理によって得られた背景画像データとを符号化
するようにした点に特徴がある。また、前記背景画像デ
ータの符号化情報に、明るさを表すある領域内の画素平
均値を含めた点に特徴がある。
【0006】また、本発明は、2フレーム以上の画像デ
ータを符号化して、伝送または蓄積する画像符号化装置
において、フレーム間の相関性を用いて画像の変化判別
を行い、該画像を未変化領域の画像データと、変化領域
の画像データとに分離する画像変化判別部と、該画像の
未変化領域の画像データを蓄積する背景画像蓄積手段
と、該背景画像蓄積手段に蓄積された未変化領域の画像
データと前記変化領域の画像データとを合成した画像デ
ータを蓄積する予測画像蓄積手段と、前記画像変化判別
部によって分離された変化領域の画像データと、前記背
景画像蓄積手段に蓄積された背景画像データを符号化す
る符号化手段とを具備した点に特徴がある。 本発明に
よれば、背景の変化分に関する符号化の冗長度を削減で
き、符号化情報量を低減でき、また照明変動や撮像装置
の絞り調整による画面全体の画素値の変化分を符号化す
る必要がなくなり、該変化分の冗長度を削減できるとい
う効果がある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態のブロ
ック図を示す。図において、1は予測メモリ、2は画像
変化判別部、3は背景画像メモリ、4は符号化部であ
る。
【0008】次に、本実施形態の動作を、図2〜4を参
照して説明する。図2、図3は本実施形態の動作を説明
するフローチャート、図4は該動作の説明図である。
【0009】ステップS1では、小領域(例えば、入力
画像の8画素×8ライン)を示すiが0と置かれる。ス
テップS2では、入力画像(例えば、図4のp(0) )の
領域iが前記画像変化判別部2に取り込まれる。ステッ
プS3では、該領域iは前記背景画像メモリ3の中の背
景画像と同じであるか否かが判別される。
【0010】この判別は、一例として、次のようにして
行われる。すなわち、下の(1) 式と、(2) 式を用いて、
注目領域Aに属する画像IとI' の相関値γ1 と差分和
γ2とを求める。
【0011】
【数1】 ここに、Iは処理対象画像、I´は比較対象画像、g
(I,x)は、領域Aに属する画像Iの位置xにおける
輝度値、または画像Iの領域Aを直交変換した時の周波
数成分xの交流変換係数値であり、μ(I)は、画像I
の領域Aにおける輝度値の平均値である。ただし、前記
(1) 式において、直交変換したデータ系列を用いる時に
はμ(I)=0である。
【0012】前記相関値γ1 と差分和γ2 が求められる
と、次に、該相関値γ1 と差分和γ2 と、それぞれ閾値
Th1 とTh2 とを比較する。そして、相関値γ1 ≧閾
値Th1 、または差分和γ2 ≦Th2 が成立した時に
は、注目領域Aに属する画像IとI' は違いがない、換
言すれば、注目領域Aにおいて、画像Iは変化がないと
判断する。逆に、上記の条件が満たされない場合には、
注目領域Aにおいて、画像Iは変化をしたと判断する。
【0013】さて、図4の例では、まだ背景画像メモリ
3に何らのデータも入力されていないので、この判断は
否定となり、図3のステップS21に進む。ステップS
21では、該領域iが予測メモリの同じ領域の画像と同
じであるか否かの判断がなされ、この判断が否定の場合
にはステップS25に進む。ステップS25では、予測
メモリ1に該領域iの画像データが書き込まれる。ステ
ップS26では、符号化部4で符号化される符号化情報
が作成される。該符号化情報の内容は、領域iの位置、
画像変化領域であることを示す情報、および該領域iの
画像データである。
【0014】ステップS26の処理が終了すると、図2
のステップS8に進み、前記符号化情報は符号化部4へ
送られる。続いて、ステップS9にて、1フレームの処
理が終了したか否かの判断がなされ、この判断が否定に
なるとステップS10に進む。ステップS10では、前
記領域iに1が加算され、ステップS2では、次の領域
に移行する。
【0015】図4の第1番目の入力画像p(0) に対して
は、前記した処理が前記ステップS9の判断が肯定にな
るまで行われる。この処理により、図4の予測メモリ1
に格納される画像p(0)'と、符号化される画像c(0) が
得られる。
【0016】次に、第2番目の入力画像p(1) が入力し
てきた時の処理を説明する。ステップS1では、領域i
=0とされ、ステップS2では領域iが映像変化判別部
2に入力される。ステップS3では、該領域iは前記背
景画像メモリ3の中の背景画像と同じであるか否かが判
別される。図4に示されているように、背景画像メモリ
3内の画像データは無であるから、該ステップS3の判
断は否定となり、図3のステップS21に進む。ステッ
プS21では、前記入力画像p(1) の領域iの画像と、
予測メモリ1に格納されている該領域iと同領域の画像
とが比較される。そして、同じであれば、ステップS2
2に進んで、背景画像メモリ3中に該領域iと同じ画像
が存在するか否かの判断がなされる。図4の例では、こ
の判断は否定となり、ステップS23に進む。ステップ
S23では、背景画像メモリ3中に該領域iの画像が書
込まれる。
【0017】次いで、ステップS24に進み、符号化情
報が作成される。具体的には、領域iの位置、1フレー
ム前の画像と同じであることを示す情報、および領域i
内の画素平均値(画像の明るさ)である。該1フレーム
前の画像と同じであることを示す領域は、符号化する画
像c(1) において、白い領域で表されている。これは、
符号化する画像c(2) 、c(3) 、…においても、同様で
ある。
【0018】一方、ステップS21の判断が否定の場合
には、ステップS25に進んで前記領域i内の画像が、
予測メモリ1に書込まれる。次のステップS26では、
符号化情報が作成される。
【0019】以上の処理が前記第2番目の入力画像p
(1) の1フレームについて行われると、予測メモリ1に
は図4の画像p(1)'が格納され、背景画像メモリ3には
同図の画像bg(1) が格納され、符号化する画像c(1)
が得られる。換言すれば、予測メモリ1には前記ステッ
プS25にて、画像p(1) のうちの画像p(0)'と異なる
画像の領域が格納され、背景画像メモリ3には前記ステ
ップS23にて、画像p(1) のうちの画像p(0)'と同じ
画像の領域が格納されるということができる。また、符
号化データは、ステップS26にて画像c(1) の画像デ
ータが作成され、ステップS24にて該画像c(1) の白
色の部分が作成されることになる。なお、背景画像bg
(1) において、背景が確定していない領域は、黒い領域
で表されている。これは、背景画像bg(2) 、bg(3)
においても、同様である。この背景が確定していない黒
い領域が、1フレーム前と同じである領域の画像を合成
することで更新されることは、以下の説明から明らかに
なるであろう。
【0020】次に、第3番目の入力画像p(2) が入力し
てきた時の処理を説明する。前記と同様に、ステップS
1では領域i=0とされ、ステップS2では入力画像p
(2)の領域iが入力される。ステップS3では、該領域
iは前記背景画像メモリ3の中の背景画像bg(1) と同
じであるか否かが判別される。同じであると判断された
場合には、ステップS4に進んで、予測メモリ1に背景
画像メモリ3の中の背景画像bg(1) の領域iの画像が
書込まれる。
【0021】次に、ステップS5に進んで、領域i内の
画素平均値(すなわち、明るさ)は、背景画像メモリ3
中の背景画像bg(1) の領域iの画素平均値と同じであ
るか否かの判断がなされる。そして、この判断が肯定の
場合にはステップS6に進んで符号化情報なしと決定さ
れる。一方、前記ステップS5が否定の時にはステップ
S7に進んで、符号化情報が作成される。この符号化情
報としては、領域iの位置、および領域i内の画素平均
値の情報が作成される。ステップS6またはS7の後
は、ステップS8に進む。
【0022】ステップS8では、変化として判別した領
域については、予測符号化、直交変換符号化あるいはベ
クトル量子化などの既存の符号化技術を用いることがで
きる。直交変換符号化やベクトル量子化では、符号化す
る領域のサイズが決まっているため、その要求に応じた
領域のサイズ、形状で、画像変化の判別を行っておく必
要がある。
【0023】一方、前記ステップS3の判断が否定の時
には、図3のステップS21に進み、前記したのと同じ
処理が実行される。
【0024】以上の処理により、前記予測メモリ1に
は、ステップS4による背景画像bg(1) と同じ背景デ
ータとステップS25による予測画像p(1)'と異なる画
像が記憶されることになる。また、背景画像メモリ3に
は、ステップS21〜S23の処理によって、予測画像
p(1)'と同じで、まだ該背景画像メモリ3に書込まれて
いない画像が追加的に書込まれることになる。また、符
号化される画像情報は、ステップS7における領域iの
位置と画素平均値(明るさ)の情報と、ステップS24
の情報と、ステップS26の情報となる。図4の例で
は、前記予測メモリ1、背景画像メモリ3および符号化
される画像情報は、それぞれ、p(2)'、bg(2) および
c(2) のようになる。該c(2) の黒色のベタ部分は、背
景画像を表している。以下のc(3) 等においても同様で
ある。
【0025】以下、第4〜(N−1)番目の入力画像p
(3) 〜p(N-1) に対しても、前記と同じ処理が実行され
る。そして、図2のステップS11の判断が肯定になる
と、ステップS12にて、背景画像が符号化される。次
に、ステップS13にて背景画像メモリ3内の背景画像
データがクリアあるいはリフレッシュされる。次いで、
ステップS14に進んで、符号化処理の終了の指示がさ
れたか否かの判断がなされる。この判断が否定の時に
は、再び前記ステップS1に戻って、前記した処理が繰
り返される。
【0026】以上のように、本実施形態によれば、第1
番目の入力画像データc(0) と、変化した部分の画像デ
ータ(c(1) 、c(2) 、c(3) 等の画像部分)および該
変化した前後のフレームの画像の内変化のなかった部分
のデータ(c(2) 、c(3) 等の白色および黒色部分)か
らなる画像データと、N番目の背景画像データbg(N-
1) が作成され、これらの画像データのみが符号化画像
情報になるので、符号化情報量を低減することができる
ようになる。
【0027】また、本実施形態によれば、ステップS7
およびS24に、領域i内の画素平均値情報を含めたの
で、従来のように、照明変動や撮像装置の絞り調整によ
る画面全体の画素値の変化分を符号化する必要がなくな
り、該変化分に起因する符号化の冗長度を十分に削減す
ることができる。
【0028】また、本実施形態によれば、ステップS
3、S4により、各フレームの入力画像p(1) 〜p(N-
1) の背景画像データに小さな変化があっても、前記(1)
式または(2) 式が満足されれば、最初に得られた背景
画像データを用いるようにしたので、情報として価値の
小さい背景の小さな変化分の符号化を省略することがで
き、この点の冗長度を削減することができる。
【0029】なお、本実施形態で符号化した情報を復号
化する時には、背景画像を最初に復号し、次いで画像の
変化部分を復号して、該背景画像と合成する必要がある
ため、符号化もこの順序で行う必要がある。このため、
符号化部4に一時記憶部を設け、背景画像信号より前に
符号化した画像信号と背景画像信号との順序を変え、背
景画像信号から伝送を行うと、復号化部における復号化
がしやすくなる。また、本実施形態では、Nフレームの
処理をしたところで、背景画像メモリをクリアするよう
にしたが、背景画像メモリに記憶されている背景画像と
入力画像との未変化領域が少なくなり、背景画像が変化
したと判別された時に、該背景画像を符号化部4に送
り、符号化をするようにしても良い。
【0030】次に、本発明の第2の実施形態を、図5を
参照して説明する。図において、5は一時記憶部、6は
背景画像作成部を示し、他の符号は図1と同一または同
等物を示す。一時記憶部5は一定枚数(例えば、N枚)
の画像データを蓄積することができる。背景画像作成部
6は、前記一時記憶部5に蓄積されたN枚の画像データ
から、背景画像を作成して背景画像メモリ3に出力す
る。なお、本実施形態では、一時記憶部5は第1実施形
態における予測メモリ1を兼ねている。
【0031】本実施形態では、図6に示されているよう
に、まず、ステップS31において、Nフレームの入力
画像が、一時記憶部5に蓄積される。次に、ステップS
32において、該Nフレームの入力画像から背景画像が
作成される。この背景画像の作成手順の一例は、図7に
関して後述する。次いで、ステップS33に進んで、該
背景画像の符号化を行う。続いて、ステップS34に進
み、画像の変化判別を行う。ステップS35では、変化
判別を行った画像を、符号化部4で符号化する。ステッ
プS36では、符号化終了の指示があったか否かの判断
がなされ、この判断が否定の時には、前記ステップS3
1に戻る。一方、この判断が肯定になると、一連の処理
は終了する。
【0032】次に、図7を参照して、前記ステップS3
2の一具体例を説明する。まず、ステップS41にて、
入力画像のブロック番号を示す値iを0に置く。ステッ
プS42では、前記一時記憶部5に蓄積されたN個の入
力画像のフレームから、各i番目のブロックi0 〜i
N-1 を取込む。次に、ステップS43、S44にて、フ
レーム番号を示す値j、kを、それぞれ、0およびj+
1と置く。ステップS45では、j番目のフレームとk
番目のフレームの各i番目のブロックの画像は同じであ
るか否かの判断がなされる。そして、該判断が肯定の時
には、ステップS46に進んで、p[ij ]に1が加算
され、またp[ik ]にも1が加算される。
【0033】ステップS47では、kに1が加算され、
ステップS48では、k<Nが成立するか否かの判断が
なされる。この判断が肯定の時には、前記ステップS4
5に戻って、ブロックij とik+1 との異同が判断され
る。上記の処理が繰り返し行われ、ステップS48の判
断が肯定になると、ステップS49に進み、jに1が加
算される。ステップS50では、j<Nが成立するか否
かの判断がなされる。この判断が肯定の時には、前記ス
テップS44に戻って、kに1が加算される。ステップ
S44〜S50の処理が繰り返し行われ、該ステップS
50の判断が肯定になると、ステップS51に進んで、
前記p[n]の最もカウント数の大きい画像が、背景画
像メモリ6に書込まれる。
【0034】前記の処理により、j番目(j=0〜N−
2)のフレームとk番目(k=j+1〜N−1)のフレ
ームの各i番目のブロックの画像の異同が比較され、最
も共通性の大きかった画像が該i番目のブロックの背景
画像と決定され、背景画像メモリ6に書込まれることに
なる。
【0035】ステップS52では、1フレームの全ブロ
ックに対して、背景画像決定の処理がなされたか否かの
判断がなされ、この判断が否定の時には、ステップS5
3に進みiに1が加算される。これにより、次のブロッ
クの背景画像決定の処理に移行する。
【0036】次に、図6のステップS34の画像の変化
判別の処理について説明する。この処理は、基本的には
第1実施形態の図2、図3のフローチャートで示される
処理と同じである。本実施形態では、第1実施形態と異
なり、最初に背景画像が決定されるので、図3のステッ
プS22とS23は不要となるが、他のステップは同じ
である。
【0037】図8は、本実施形態によって得られる背景
画像と符号化する画像の一例を示す。背景画像は前記ス
テップS32の処理により、N枚の入力画像p(0) 、p
(1)、p(2) 、…から作成される。また、符号化する画
像c(0) 、c(1) 、c(2) 、…は、該背景画像が作成さ
れた後、ステップS34の画像の変化判別の処理により
作成される。
【0038】この実施形態によれば、先に背景画像が符
号化され、次に画像の変化部分が符号化されることにな
るので、第1実施形態のように、符号化部4に一時記憶
部を設け、背景画像信号より前に符号化した画像信号と
背景画像信号との順序を変える必要がなくなるというメ
リットがある。
【0039】次に、図9を参照して、本発明の第3の実
施形態を説明する。この実施形態は、画像符号化を、直
交変換符号化を用いて実施した例を示し、7は離散コサ
イン変換部、8は量子化部、9は可変長符号化部を示
す。なお、他の符号は、図1と同一、または同等物を示
す。量子化部8と可変長符号化部9は、図1の符号化部
4に相当する。
【0040】この実施形態においては、入力画像は1フ
レームの画像全体を小ブロックに分割し、各ブロック毎
に離散コサイン変換部7にて離散コサイン変換する。画
像変化判別部2は、該離散コサイン変換の変換係数を用
いて、画像変化判別処理を行う。該、画像変化判別処理
は図2および図3のフローチャートで示した処理と同等
であるので、説明を省略する。
【0041】この実施形態によれば、前記したように、
画像変化判別部2は、離散コサイン変換の変換係数を用
いて画像変化判別処理を行うので、該変換係数のまま、
量子化部8における量子化と可変長符号化部9における
可変長符号化を行うことができる。
【0042】なお、量子化部8では、ブロック(画像)
の種類によって、使用する量子化テーブルを変更するこ
とができ、圧縮率の変更をすることができる。この量子
化テーブルを変更する機能を用いる場合には、各ブロッ
クがどの量子化テーブルを用いて量子化したかを示す情
報を付け加えて符号化する。該量子化テーブルを用いる
ことにより、背景画像の符号化に関して、画質を犠牲に
して、圧縮率を高めることができるようになる。
【0043】次に、図10を参照して、本発明の第4の
実施形態を説明する。この実施形態は、前記第1の実施
形態で符号化された信号を復号化する装置の構成を示す
ブロック図である。図において、11は一時記憶部、1
2は復号化部、13は予測メモリ、14は背景画像メモ
リである。
【0044】伝送されてきた信号は、各画像を復元する
のに必要な背景画像を符号化した信号までを一時記憶部
11に一旦蓄積し、復号化部12に背景画像信号から順
次信号を伝送する。復号化部12は背景画像信号を復号
化し、背景画像メモリ14に記憶する。該背景画像信号
の復号が終了すると、一時記憶部11に蓄積した画像変
化部分の復号化を行う。
【0045】予測メモリ13や背景画像メモリ14の画
像を補正して用いる場合には、下記の式を用いて補正す
る。
【0046】
【数2】 画素値の補正もなく、背景画像と全く同じである領域の
画像データはないので、1フレームの復号が終わった時
点で、再生する確定していない領域には、背景画像を合
成する。予測メモリ13には、復号化された画像を記憶
しておく。
【0047】次に、この実施形態の動作を、図11のフ
ローチャートを参照して説明する。ステップS61で
は、復号する領域は背景領域か否かの判断がなされる。
この判断が肯定の場合には、ステップS62に進んで、
背景画像メモリ14内の画像を補正して画像合成する。
一方、該ステップS61の判断が否定の時には、ステッ
プS63に進んで、復号する領域は1フレーム前の画像
と同じか否かの判断がなされる。そして、この判断が肯
定の場合にはステップS64に進んで、予測メモリ13
内の画像を補正して画像合成される。前記ステップS6
3の判断が否定の時には、ステップS65に進んで、そ
の領域の画像データを復号して、再生する処理が実行さ
れる。
【0048】ステップS66では、復号する画像データ
のない領域には、背景画像が合成される。ステップS6
7では、復号され合成された画像データが、例えば端末
のCRT等に出力される。
【0049】
【発明の効果】この発明によれば、複数フレームの画像
の変化判別によって得られた変化領域の画像データと、
該複数フレームの画像につき、一フレームの背景画像デ
ータとを符号化するようにしたので、背景の変化分に関
する符号化の冗長度を削減でき、符号化情報量を低減で
きるという効果がある。
【0050】また、前記背景画像データの符号化情報
に、明るさを表すある領域内の画素平均値を含めたの
で、照明変動や撮像装置の絞り調整による画面全体の画
素値の変化分を符号化する必要がなくなり、該変化分の
冗長度を削減できるという効果がある。また、本発明
は、監視システム用画像符号化装置に用いると、その効
果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の概略の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】 第1実施形態の動作を説明するフローチャー
トである。
【図3】 図2の続きのフローチャートである。
【図4】 第1実施形態の動作説明図である。
【図5】 本発明の第2実施形態の概略の構成を示すブ
ロック図である。
【図6】 第2実施形態の動作の概要を説明するフロー
チャートである。
【図7】 図6のステップS32の詳細を説明するため
のフローチャートである。
【図8】 第2実施形態の動作説明図である。
【図9】 本発明の第3実施形態の概略の構成を示すブ
ロック図である。
【図10】 本発明の第4実施形態の概略の構成を示す
ブロック図である。
【図11】 第1実施形態の動作を説明するフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1…予測メモリ、2…画像変化判別部、3…背景画像メ
モリ、4…符号化部、5…一時記憶部、6…背景画像作
成部、7…離散コサイン変換部、8…量子化部、9…可
変長符号化部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2フレーム以上の画像データを符号化し
    て、伝送または蓄積する画像符号化方法において、 フレーム間の相関性を用いて画像の変化判別を行い、該
    画像を未変化領域の画像データと、変化領域の画像デー
    タとに分離し、 該未変化領域の画像データから背景画像データを作成
    し、 前記変化領域の画像データと、前記の処理によって得ら
    れた背景画像データとを符号化するようにしたことを特
    徴とする画像符号化方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像符号化方法におい
    て、 前記変化領域の画像データを、フレーム間予測を用いて
    符号化し、フレーム間の冗長度を削減するようにしたこ
    とを特徴とする画像符号化方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像符号化方法におい
    て、 前記画像の変化判別を、該変化判別を行う画素を含んだ
    領域の直交変換後の変換係数を用いてフレーム間の相関
    性を計算することにより行うようにしたことを特徴とす
    る画像符号化方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の画像符号化方法におい
    て、 前記背景画像データは、確定部分と未確定部分とを求
    め、該未確定部分はフレーム間の相関性を用いて段階的
    に確定されるようにしたことを特徴とする画像符号化方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の画像符号化方法におい
    て、 2フレーム以上の画像データをそれぞれ部分領域に分割
    し、各フレームの対応する部分領域間で相関性の高い部
    分領域を求め、該相関性の高い部分領域を1フレーム分
    集めることにより、前記背景画像データを作成するよう
    にしたことを特徴とする画像符号化方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の画像符号化方法におい
    て、 前記背景画像データの符号化情報に、明るさを表すある
    領域内の画素平均値を含めたことを特徴とする画像符号
    化方法。
  7. 【請求項7】 2フレーム以上の画像データを符号化し
    て、伝送または蓄積する画像符号化装置において、 フレーム間の相関性を用いて画像の変化判別を行い、該
    画像を未変化領域の画像データと、変化領域の画像デー
    タとに分離する画像変化判別手段と、 該画像の未変化領域の画像データを蓄積する背景画像蓄
    積手段と、 該背景画像蓄積手段に蓄積された未変化領域の画像デー
    タと前記変化領域の画像データとを合成した画像データ
    を蓄積する予測画像蓄積手段と、 前記画像変化判別手段によって分離された変化領域の画
    像データと、前記背景画像蓄積手段に蓄積された背景画
    像データを符号化する符号化手段とを具備したことを特
    徴とする画像符号化装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の画像符号化装置におい
    て、 前記画像変化判別手段は、入力画像データと、前記背景
    画像蓄積手段に蓄積された背景画像データおよび前記予
    測画像蓄積手段に蓄積された画像データの少なくとも一
    つとの変化判別を行うことを特徴とする画像符号化装
    置。
  9. 【請求項9】 2フレーム以上の画像データを符号化し
    て、伝送または蓄積する画像符号化装置において、 2フレーム以上の画像データを蓄積する記憶手段と、 該記憶手段に蓄積された画像データを用いて、背景画像
    データを作成する背景画像作成手段と、 前記記憶手段に蓄積された画像データの相関性を用いて
    画像の変化判別を行い、該画像を未変化領域の画像デー
    タと、変化領域の画像データとに分離する画像変化判別
    手段と、 前記背景画像作成手段により作成された背景画像データ
    と、前記画像変化判別手段によって分離された変化領域
    の画像データとを符号化する符号化手段とを具備したこ
    とを特徴とする画像符号化装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003264838A (ja) * 2002-03-08 2003-09-19 Canon Inc 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、記憶媒体
US8422828B2 (en) 2007-03-27 2013-04-16 Hitachi, Ltd. Image processing apparatus and image processing method
JP2014504823A (ja) * 2011-01-03 2014-02-24 アップル インコーポレイテッド 暗黙基準フレームを用いる動画像符号化システム

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