JPH104549A - 画像符号化装置および画像復号化装置 - Google Patents
画像符号化装置および画像復号化装置Info
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- JPH104549A JPH104549A JP8237053A JP23705396A JPH104549A JP H104549 A JPH104549 A JP H104549A JP 8237053 A JP8237053 A JP 8237053A JP 23705396 A JP23705396 A JP 23705396A JP H104549 A JPH104549 A JP H104549A
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- Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
- Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】オブジェクトの形状情報を効率良く符号化する
装置を提供すること。 【解決手段】オブジェクトの形状情報を示す2値画像を
拡大・縮小する解像度変換手段(210,230)と、
縮小された2値画像を符号化する手段(220)と、解
像度変換手段の縮小率を符号化して上記2値画像の符号
化データと併せて伝送する手段(240)を有し、解像
度変換手段の拡大縮小率を変えることで、符号化手段の
発生符号量を制御することを特徴とする画像符号化装
置。
装置を提供すること。 【解決手段】オブジェクトの形状情報を示す2値画像を
拡大・縮小する解像度変換手段(210,230)と、
縮小された2値画像を符号化する手段(220)と、解
像度変換手段の縮小率を符号化して上記2値画像の符号
化データと併せて伝送する手段(240)を有し、解像
度変換手段の拡大縮小率を変えることで、符号化手段の
発生符号量を制御することを特徴とする画像符号化装
置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像信号を高能率
に符号化し、伝送・蓄積すると共に、また復号するため
の画像符号化装置および画像復号化装置に関する。
に符号化し、伝送・蓄積すると共に、また復号するため
の画像符号化装置および画像復号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像信号は膨大な情報量を持つため、伝
送や蓄積に供する場合には圧縮符号化するのが一般的で
ある。画像信号を高能率に符号化するには、フレーム単
位の画像を、所要画素数単位でブロック分けし、その各
ブロック毎に直交変換して画像の持つ空間周波数を各周
波数成分に分離し、変換係数として取得してこれを符号
化する。
送や蓄積に供する場合には圧縮符号化するのが一般的で
ある。画像信号を高能率に符号化するには、フレーム単
位の画像を、所要画素数単位でブロック分けし、その各
ブロック毎に直交変換して画像の持つ空間周波数を各周
波数成分に分離し、変換係数として取得してこれを符号
化する。
【0003】ところで、画像符号化の一つとして、
『J.Y.A.Wang et.al.“Applyi
ng Mid−level Vision Techn
iques for Video Data Comp
ression and Manipulatio
n”,M.I.T.Media Lab.Tech.R
eport No.263,Feb.1994,』にお
いて、ミッドレベル符号化と呼ばれる範疇に属する画像
符号化法が提案されている。
『J.Y.A.Wang et.al.“Applyi
ng Mid−level Vision Techn
iques for Video Data Comp
ression and Manipulatio
n”,M.I.T.Media Lab.Tech.R
eport No.263,Feb.1994,』にお
いて、ミッドレベル符号化と呼ばれる範疇に属する画像
符号化法が提案されている。
【0004】この方式では、例えば、図31(a)のよ
うな背景と被写体(以後、オブジェクトと呼ぶ)からな
る画像があったとして、この背景とオブジェクトを図2
8(b),(c)のように分けて符号化している。
うな背景と被写体(以後、オブジェクトと呼ぶ)からな
る画像があったとして、この背景とオブジェクトを図2
8(b),(c)のように分けて符号化している。
【0005】このように、背景(図31(c))やオブ
ジェクト(図31(b))を別々に符号化するために
は、オブジェクトの形状や画面内の位置を表す副画像情
報であるアルファマップ信号(図31(d)白画素がオ
ブジェクトの画素を示す)が必要となる。なお、背景の
アルファマップ信号(図31(e))は、オブジェクト
のアルファマップ信号から一意に求められる。
ジェクト(図31(b))を別々に符号化するために
は、オブジェクトの形状や画面内の位置を表す副画像情
報であるアルファマップ信号(図31(d)白画素がオ
ブジェクトの画素を示す)が必要となる。なお、背景の
アルファマップ信号(図31(e))は、オブジェクト
のアルファマップ信号から一意に求められる。
【0006】ところで、このアルファマップ信号を効率
的に符号化する方法として、2値画像の符号化法(例え
ば、MMR(Modified Modified R
EAD)符号化等)や、線図形の符号化法(チェイン符
号化等)が用いられている。
的に符号化する方法として、2値画像の符号化法(例え
ば、MMR(Modified Modified R
EAD)符号化等)や、線図形の符号化法(チェイン符
号化等)が用いられている。
【0007】また、更にアルファマップの符号量を低減
するために、形状の輪郭線をポリゴン近似してスプライ
ン曲線でスムーシングする方法(J.Osterman
n,“Object−based analysis−
synthesis coding based on
the souece model of movi
ng rigid 3D objects”,Sign
al Process.:Image Comm.Vo
l.6 No.2 pp.143−161,1994)
や、アルファマップを縮小して符号化し、拡大する際に
曲線近似する方法(特願平5‐297133号参照)な
どがある。
するために、形状の輪郭線をポリゴン近似してスプライ
ン曲線でスムーシングする方法(J.Osterman
n,“Object−based analysis−
synthesis coding based on
the souece model of movi
ng rigid 3D objects”,Sign
al Process.:Image Comm.Vo
l.6 No.2 pp.143−161,1994)
や、アルファマップを縮小して符号化し、拡大する際に
曲線近似する方法(特願平5‐297133号参照)な
どがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】画像を符号化する場合
に、画面内を背景とオブジェクトに分割して符号化する
方式があるが、この場合、背景とオブジェクトを分ける
ために、オブジェクトの形状や画面内の位置を表すアル
ファマップ信号が必要となる。そして、画像の符号化情
報と共に、このアルファマップの情報も符号化してビッ
トストリーム化し、伝送や蓄積に供する。
に、画面内を背景とオブジェクトに分割して符号化する
方式があるが、この場合、背景とオブジェクトを分ける
ために、オブジェクトの形状や画面内の位置を表すアル
ファマップ信号が必要となる。そして、画像の符号化情
報と共に、このアルファマップの情報も符号化してビッ
トストリーム化し、伝送や蓄積に供する。
【0009】しかし、画面内を背景とオブジェクトに分
割して符号化する方式の場合、従来の符号化法のように
画面内を一括して符号化するのに比べ、アルファマップ
がある分、符号量増加が問題となり、このアルファマッ
プの符号量増加による符号化効率の低下が問題となる。
割して符号化する方式の場合、従来の符号化法のように
画面内を一括して符号化するのに比べ、アルファマップ
がある分、符号量増加が問題となり、このアルファマッ
プの符号量増加による符号化効率の低下が問題となる。
【0010】そこでこの発明の目的とするところは、オ
ブジェクトの形状や画面内の位置などを表す副画像情報
であるアルファマップの情報を効率良く符号化できると
ともに、その復号を行うことができるようにした画像符
号化装置および画像復号化装置を提供することにある。
ブジェクトの形状や画面内の位置などを表す副画像情報
であるアルファマップの情報を効率良く符号化できると
ともに、その復号を行うことができるようにした画像符
号化装置および画像復号化装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、2値画像を拡大・縮小する解像度変換手段
と、縮小された2値画像を符号化する手段と、解像度変
換手段の拡大・縮小率を符号化して上記2値画像の符号
化データと併せて伝送する手段を有し、解像度変換手段
の拡大縮小率を変えることで、符号化手段の発生符号量
を制御する構成とする。
成するため、2値画像を拡大・縮小する解像度変換手段
と、縮小された2値画像を符号化する手段と、解像度変
換手段の拡大・縮小率を符号化して上記2値画像の符号
化データと併せて伝送する手段を有し、解像度変換手段
の拡大縮小率を変えることで、符号化手段の発生符号量
を制御する構成とする。
【0012】また、本発明は、上記目的を達成するた
め、画像をその画像のオブジェクト領域と背景領域に区
別するための副画像情報であるアルファマップと共に符
号化して出力するようにした画像符号化装置において、
前記アルファマップを解像度変換して縮小する解像度変
換手段と、縮小されたアルファマップを符号化する手段
と、前記解像度変換手段の縮小率を符号化して前記縮小
されたアルファマップの符号化データと併せて伝送する
手段を有し、解像度変換手段の縮小率を変えることで、
符号化手段の発生符号量を制御する構成とすることを特
徴とする。
め、画像をその画像のオブジェクト領域と背景領域に区
別するための副画像情報であるアルファマップと共に符
号化して出力するようにした画像符号化装置において、
前記アルファマップを解像度変換して縮小する解像度変
換手段と、縮小されたアルファマップを符号化する手段
と、前記解像度変換手段の縮小率を符号化して前記縮小
されたアルファマップの符号化データと併せて伝送する
手段を有し、解像度変換手段の縮小率を変えることで、
符号化手段の発生符号量を制御する構成とすることを特
徴とする。
【0013】また、本発明は、上記目的を達成するた
め、MMR(Modified Modified R
EAD)符号化で用いられる2次元符号化において、垂
直モードが適用される範囲を変える手段と、拡大した垂
直モードの範囲に応じて、符号表を拡張する手段を有
し、垂直モードが適用される範囲を表す情報を、上記2
次元符号化データと併せて伝送することを特徴とする。
め、MMR(Modified Modified R
EAD)符号化で用いられる2次元符号化において、垂
直モードが適用される範囲を変える手段と、拡大した垂
直モードの範囲に応じて、符号表を拡張する手段を有
し、垂直モードが適用される範囲を表す情報を、上記2
次元符号化データと併せて伝送することを特徴とする。
【0014】また、本発明は、上記目的を達成するた
め、画面内のオブジェクトを含む小領域を設定する手段
と、小領域内のアルファマップ信号を符号化する手段を
有し、画面内における小領域の位置および大きさの情報
を、上記アルファマップ信号の符号化データと併せて伝
送する手段を有する構成の2値画像符号化装置とする。
め、画面内のオブジェクトを含む小領域を設定する手段
と、小領域内のアルファマップ信号を符号化する手段を
有し、画面内における小領域の位置および大きさの情報
を、上記アルファマップ信号の符号化データと併せて伝
送する手段を有する構成の2値画像符号化装置とする。
【0015】本発明ではアルファマップの縮小画像を符
号化することで、符号量の増加を抑える。さらに、縮小
率の情報を送ることで、所望のサイズでアルファマップ
を符号化することができ、アルファマップの発生符号量
と形状の精度のトレードオフを図ることが可能となる。
号化することで、符号量の増加を抑える。さらに、縮小
率の情報を送ることで、所望のサイズでアルファマップ
を符号化することができ、アルファマップの発生符号量
と形状の精度のトレードオフを図ることが可能となる。
【0016】また、本発明ではG4−FAX(G4規格
のファクシミリ)の符号化方式である、MMRの垂直モ
ードの範囲を拡大することが可能となり、水平方向のみ
ではなく、垂直方向にも高い相関を有するアルファマッ
プの性質を利用して、符号化効率を向上させることが可
能となる。
のファクシミリ)の符号化方式である、MMRの垂直モ
ードの範囲を拡大することが可能となり、水平方向のみ
ではなく、垂直方向にも高い相関を有するアルファマッ
プの性質を利用して、符号化効率を向上させることが可
能となる。
【0017】また、本発明では、オブジェクトに対して
必要最小限の領域のアルファマップを符号化すること
で、オブジェクトの大きさが画面に比較して小さい場合
に符号化効率を向上させることができる。
必要最小限の領域のアルファマップを符号化すること
で、オブジェクトの大きさが画面に比較して小さい場合
に符号化効率を向上させることができる。
【0018】また、本発明は、MMR符号化のような、
相対アドレス符号化(垂直モード)とランレングス符号
化(水平モード)を適応的に切り換える符号化法を適用
した画像符号化装置において、画面の横幅より大きいか
または画面の横幅と等しい長さとした最大ラン長を設定
すると共に、この最大ラン長までのランレングス符号を
備える手段と、前記ランレングス符号を用い、2値画像
を、表示のラスタ走査順に符号化すると共に、また、最
大ラン長を越えるラン長を符号化する場合には、ラスタ
走査の走査線を飛び越える指示である垂直方向パスモー
ドの符号に置き換える符号化手段とを備えたことを特徴
とする。
相対アドレス符号化(垂直モード)とランレングス符号
化(水平モード)を適応的に切り換える符号化法を適用
した画像符号化装置において、画面の横幅より大きいか
または画面の横幅と等しい長さとした最大ラン長を設定
すると共に、この最大ラン長までのランレングス符号を
備える手段と、前記ランレングス符号を用い、2値画像
を、表示のラスタ走査順に符号化すると共に、また、最
大ラン長を越えるラン長を符号化する場合には、ラスタ
走査の走査線を飛び越える指示である垂直方向パスモー
ドの符号に置き換える符号化手段とを備えたことを特徴
とする。
【0019】さらに、MMR符号化のような、相対アド
レス符号化とランレングス符号化を適応的に切り換える
符号化法を適用して符号化された符号化情報を復号する
復号化装置において、与えられた符号化情報をラスタ順
に復号する復号手段と、画面幅より大きいかまたは画面
幅と等しい長さとした最大ラン長を設定すると共に、復
号手段により垂直方向のパスモード情報が復号されると
垂直スキップモードにより上記最大ラン長対応の情報に
復号する復号化手段を設けたことを特徴とする。
レス符号化とランレングス符号化を適応的に切り換える
符号化法を適用して符号化された符号化情報を復号する
復号化装置において、与えられた符号化情報をラスタ順
に復号する復号手段と、画面幅より大きいかまたは画面
幅と等しい長さとした最大ラン長を設定すると共に、復
号手段により垂直方向のパスモード情報が復号されると
垂直スキップモードにより上記最大ラン長対応の情報に
復号する復号化手段を設けたことを特徴とする。
【0020】本発明においては、ランレングス符号を用
い、2値画像を、表示のラスタ走査順に符号化すると共
に、また、最大ラン長を越えるラン長を符号化する場合
には、ラスタ走査の走査線を飛び越える指示である垂直
方向パスモードの符号に置き換える符号化を行って符号
量を少なくする。そして、復号化は、与えられた符号化
情報をラスタ順に復号し、復号手段により垂直方向のパ
スモード情報が復号されると垂直スキップモードによ
り、上記画面幅より大きいかまたは画面幅と等しい長さ
とした最大ラン長対応の情報に復号する。これにより、
垂直方向パスモードの符号を用いて符号化したものであ
っても復号化できて、最大ラン長を越えるラン長を短い
符号量で符号化および復号化することが可能になる。
い、2値画像を、表示のラスタ走査順に符号化すると共
に、また、最大ラン長を越えるラン長を符号化する場合
には、ラスタ走査の走査線を飛び越える指示である垂直
方向パスモードの符号に置き換える符号化を行って符号
量を少なくする。そして、復号化は、与えられた符号化
情報をラスタ順に復号し、復号手段により垂直方向のパ
スモード情報が復号されると垂直スキップモードによ
り、上記画面幅より大きいかまたは画面幅と等しい長さ
とした最大ラン長対応の情報に復号する。これにより、
垂直方向パスモードの符号を用いて符号化したものであ
っても復号化できて、最大ラン長を越えるラン長を短い
符号量で符号化および復号化することが可能になる。
【0021】以上は、いずれも画面単位で、かつ、ライ
ン方向を主体に圧縮符号化し、あるいは復号化するよう
にしたものであるが、MPEG等においては、画面を複
数のブロック(マクロブロック)に区分し、このブロッ
ク(マクロブロック)単位で処理する方式を採用してい
る。そのため、マクロブロック単位で圧縮符号化処理
し、また、復号化処理する技術が必要である。
ン方向を主体に圧縮符号化し、あるいは復号化するよう
にしたものであるが、MPEG等においては、画面を複
数のブロック(マクロブロック)に区分し、このブロッ
ク(マクロブロック)単位で処理する方式を採用してい
る。そのため、マクロブロック単位で圧縮符号化処理
し、また、復号化処理する技術が必要である。
【0022】そのために本発明は、2値画像を所定の小
領域毎に拡大・縮小する解像度変換手段と、前記小領域
毎に2値化像を符号化する手段と、前記小領域毎に解像
度変換手段の適用した拡大・縮小率の情報を符号化して
前記2値画像の符号化データと併せて伝送する手段を有
し、小領域毎に解像度変換手段の拡大・縮小率を変える
ことで、符号化手段の発生符号量を制御することを特徴
とする2値画像符号化装置を提供する。さらにまた本発
明は、前記解像度変換手段の適用した拡大・縮小率にし
たがって可変長符号を切り替える。
領域毎に拡大・縮小する解像度変換手段と、前記小領域
毎に2値化像を符号化する手段と、前記小領域毎に解像
度変換手段の適用した拡大・縮小率の情報を符号化して
前記2値画像の符号化データと併せて伝送する手段を有
し、小領域毎に解像度変換手段の拡大・縮小率を変える
ことで、符号化手段の発生符号量を制御することを特徴
とする2値画像符号化装置を提供する。さらにまた本発
明は、前記解像度変換手段の適用した拡大・縮小率にし
たがって可変長符号を切り替える。
【0023】また本発明は、所定の小領域毎に解像度変
換手段の情報を復号する手段と、前記解像度変換手段の
適用した拡大・縮小率の情報にしたがって小領域毎に2
値画像を復号化する手段と、前記解像度変換手段の適用
した拡大・縮小率の情報にしたがって2値画像を拡大す
る解像度変換手段を有する2値画像復号化装置を提供す
る。
換手段の情報を復号する手段と、前記解像度変換手段の
適用した拡大・縮小率の情報にしたがって小領域毎に2
値画像を復号化する手段と、前記解像度変換手段の適用
した拡大・縮小率の情報にしたがって2値画像を拡大す
る解像度変換手段を有する2値画像復号化装置を提供す
る。
【0024】また本発明は、解像度変換手段の適用した
拡大・縮小率の情報にしたがって可変長符号を切り換え
ることを特徴とする。
拡大・縮小率の情報にしたがって可変長符号を切り換え
ることを特徴とする。
【0025】また本発明は、オブジェクトを含む長方形
領域をM×N画素(M:水平方向の画素数.N:垂直方
向の画素数)で構成される方形ブロック毎に分割する手
段と、上記方形ブロックを長方形領域の左上あるいは右
下から順次符号化する手段を有し、方形ブロックの全て
あるいは一部に対して相対アドレス符号化を適用する2
値画像符号化装置であって、方形ブロックに接する再生
値を蓄える手段と、変化画素を検出する手段を有し、方
形ブロックに接する再生値も含めて変化画素を検出する
ことで、変化画素数を削減することを可能とする画像符
号化装置を提供する。
領域をM×N画素(M:水平方向の画素数.N:垂直方
向の画素数)で構成される方形ブロック毎に分割する手
段と、上記方形ブロックを長方形領域の左上あるいは右
下から順次符号化する手段を有し、方形ブロックの全て
あるいは一部に対して相対アドレス符号化を適用する2
値画像符号化装置であって、方形ブロックに接する再生
値を蓄える手段と、変化画素を検出する手段を有し、方
形ブロックに接する再生値も含めて変化画素を検出する
ことで、変化画素数を削減することを可能とする画像符
号化装置を提供する。
【0026】また本発明は、M×N画素で構或される方
形ブロック毎に長方形領域の左上あるいは右下から順次
復号化する2値画像復号化装置であって、方形ブロック
に接する再生値を蓄える手段と、変化画素を検出する手
段と、変化画素との相対アドレスを復号する手段を有
し,方形ブロックに接する再生値も含めて変化画素を検
出することを特徴とする画像復号化装置を提供する。
形ブロック毎に長方形領域の左上あるいは右下から順次
復号化する2値画像復号化装置であって、方形ブロック
に接する再生値を蓄える手段と、変化画素を検出する手
段と、変化画素との相対アドレスを復号する手段を有
し,方形ブロックに接する再生値も含めて変化画素を検
出することを特徴とする画像復号化装置を提供する。
【0027】また本発明は、オブジェクトを含む長方形
領域をM×N画素(M:水平方向の画素数,N:垂直方
向の画素数)で構成される方形ブロック毎に分割する手
段を有し、方形ブロックの全てあるいは一部に対して相
対アドレス符号化を適用する2値画像符号化装置であっ
て、方形ブロック内の符号化順序(スキャン順序)を適
応的に切り換える手段と、上記切り換え情報を併せて符
号化する手段を有することを特徴とする画像符号化装置
を提供する。
領域をM×N画素(M:水平方向の画素数,N:垂直方
向の画素数)で構成される方形ブロック毎に分割する手
段を有し、方形ブロックの全てあるいは一部に対して相
対アドレス符号化を適用する2値画像符号化装置であっ
て、方形ブロック内の符号化順序(スキャン順序)を適
応的に切り換える手段と、上記切り換え情報を併せて符
号化する手段を有することを特徴とする画像符号化装置
を提供する。
【0028】また本発明は、M×N画素で構成される方
形ブロック毎に復号化する2値画像復号化装置であっ
て、方形ブロック内の復号化順序(スキャン順序)を切
り換える手段と、復号化順序の切り換え情報を復号する
手段を有し、上記切り換え情報に応じてM×N画素の方
形ブロックを再生することを特徴とする画像復号化装置
を提供する。
形ブロック毎に復号化する2値画像復号化装置であっ
て、方形ブロック内の復号化順序(スキャン順序)を切
り換える手段と、復号化順序の切り換え情報を復号する
手段を有し、上記切り換え情報に応じてM×N画素の方
形ブロックを再生することを特徴とする画像復号化装置
を提供する。
【0029】また本発明は、オブジェクトを含む長方形
領域をM×N画素(M:水平方向の画素数,N:垂直方
向の画素数)で構成される方形ブロック毎に分割する手
段を有し、方形ブロックの全てあるいは一部に対して相
対アドレス符号化を適用する2値画像符号化装置であっ
て、方形ブロック内のラインを交互にスキャンすること
で、ラスタスキャンされた(2M)×(N/2)画素の
ブロックに変換する手段と、上記変換手段を適応的に用
いる手段を有し、方形ブロックに上記変換手段を用いた
か否かを識別する情報も併せて符号化することを特徴と
する画像信号化装置を提供する。
領域をM×N画素(M:水平方向の画素数,N:垂直方
向の画素数)で構成される方形ブロック毎に分割する手
段を有し、方形ブロックの全てあるいは一部に対して相
対アドレス符号化を適用する2値画像符号化装置であっ
て、方形ブロック内のラインを交互にスキャンすること
で、ラスタスキャンされた(2M)×(N/2)画素の
ブロックに変換する手段と、上記変換手段を適応的に用
いる手段を有し、方形ブロックに上記変換手段を用いた
か否かを識別する情報も併せて符号化することを特徴と
する画像信号化装置を提供する。
【0030】また本発明は、M×N画素あるいは(2
M)×(N/2)画素で構成される方形ブロック毎に相
対アドレスを復号化する2値画像復号化装置であって、
ブロックの変換手段を用いたか否かを識別する符号を復
号する手段と、ラスタスキャンされた(2M)×(N/
2)画素のブロックをM×N画素のブロックに逆変換す
る手段を有し、前記識別情報に応じてM×N画素の方形
ブロックを再生することを特徴とする画像復号化装置を
提供する。
M)×(N/2)画素で構成される方形ブロック毎に相
対アドレスを復号化する2値画像復号化装置であって、
ブロックの変換手段を用いたか否かを識別する符号を復
号する手段と、ラスタスキャンされた(2M)×(N/
2)画素のブロックをM×N画素のブロックに逆変換す
る手段を有し、前記識別情報に応じてM×N画素の方形
ブロックを再生することを特徴とする画像復号化装置を
提供する。
【0031】また本発明は、オブジェクトの画像信号
と、このオブジェクトの画像に対応し、画像をその画像
のオブジェクト領域と背景領域に区別するための情報で
あるアルファマップとを分けて符号化する画像符号化装
置において、オブジェクトの画像信号とおよびそのオブ
ジェクトに対応するアルファマップの動き補償予測を行
うと共に、動き補償予測されたアルファマップの予測誤
差がしきい値よりも小さい場合には、オブジェクトの画
像信号の動き補償予測値をコピーする符号化方式であっ
て、画像信号で既に符号化されている動きベクトル(M
VY )と、アルファマップの動きベクトル(MVA )と
の差分ベクトル(MVDA )を符号化する符号化手段
と、上記差分ベクトル(MVDA )を検出する際に、上
記動きベクトル(MVY )を中心として、差分ベクトル
(MVDA )を小さい順から、大きい順へと検出する検
出手段と、アルファマップの動き補償予測誤差がしきい
値よりも小さくなった時点で、動きベクトルの検出を終
了し、その時点での動きベクトルを上記差分ベクトル
(MVDA )とする動きベクトル検出回路とを有するこ
とを特徴とする画像符号化装置を提供する。
と、このオブジェクトの画像に対応し、画像をその画像
のオブジェクト領域と背景領域に区別するための情報で
あるアルファマップとを分けて符号化する画像符号化装
置において、オブジェクトの画像信号とおよびそのオブ
ジェクトに対応するアルファマップの動き補償予測を行
うと共に、動き補償予測されたアルファマップの予測誤
差がしきい値よりも小さい場合には、オブジェクトの画
像信号の動き補償予測値をコピーする符号化方式であっ
て、画像信号で既に符号化されている動きベクトル(M
VY )と、アルファマップの動きベクトル(MVA )と
の差分ベクトル(MVDA )を符号化する符号化手段
と、上記差分ベクトル(MVDA )を検出する際に、上
記動きベクトル(MVY )を中心として、差分ベクトル
(MVDA )を小さい順から、大きい順へと検出する検
出手段と、アルファマップの動き補償予測誤差がしきい
値よりも小さくなった時点で、動きベクトルの検出を終
了し、その時点での動きベクトルを上記差分ベクトル
(MVDA )とする動きベクトル検出回路とを有するこ
とを特徴とする画像符号化装置を提供する。
【0032】また本発明は、オブジェクトの画像信号
と、そのオブジェクトに対応するアルファマップを分け
て符号化する画像符号化装置において、オブジェクトの
画像信号とおよびそのオブジェクトに対応するアルファ
マップの動き補償予測を行うと共に、動き補償予測され
たアルファマップの予測誤差がしきい値よりも小さい場
合には、オブジェクトの画像信号の動き補償予測値をコ
ピーする符号化方式であって、動きベクトル(MVY )
は符号表に従って符号化すると共に、画像信号で既に符
号化されている動きベクトル(MVY )とアルファマッ
プの動きベクトル(MVA )との差分ベクトル(MVD
A )を当該差分ベクトル(MVDA )用符号表に従って
符号化する手段を有し、差分ベクトル(MVDA )のダ
イナミックレンジが動きベクトル(MVY )を符号化す
る際の上記符号表のダイナミックレンジよりも小さくな
るように制限することを特徴とする画像符号化装置を提
供する。
と、そのオブジェクトに対応するアルファマップを分け
て符号化する画像符号化装置において、オブジェクトの
画像信号とおよびそのオブジェクトに対応するアルファ
マップの動き補償予測を行うと共に、動き補償予測され
たアルファマップの予測誤差がしきい値よりも小さい場
合には、オブジェクトの画像信号の動き補償予測値をコ
ピーする符号化方式であって、動きベクトル(MVY )
は符号表に従って符号化すると共に、画像信号で既に符
号化されている動きベクトル(MVY )とアルファマッ
プの動きベクトル(MVA )との差分ベクトル(MVD
A )を当該差分ベクトル(MVDA )用符号表に従って
符号化する手段を有し、差分ベクトル(MVDA )のダ
イナミックレンジが動きベクトル(MVY )を符号化す
る際の上記符号表のダイナミックレンジよりも小さくな
るように制限することを特徴とする画像符号化装置を提
供する。
【0033】またこの符号化装置によって符号化された
データを復号するために本発明は、画像信号で既に再生
されている動きベクトル(MVY )と差分ベクトル(M
VDA )より符号表に従って画像を復号する手段と、ア
ルファマップの動きベクトル(MVA )を生成する手段
とを有し、上記符号表は、動きベクトル(MVY )用と
差分ベクトル(MVDA )用をそれぞれ設けると共に、
差分ベクトル(MVDA )用符号表は上記動きベクトル
(MVY )を復号化する際の符号表のダイナミックレン
ジよりも小さいダイナミックレンジとすることを特徴と
する画像復号化装置を提供する。
データを復号するために本発明は、画像信号で既に再生
されている動きベクトル(MVY )と差分ベクトル(M
VDA )より符号表に従って画像を復号する手段と、ア
ルファマップの動きベクトル(MVA )を生成する手段
とを有し、上記符号表は、動きベクトル(MVY )用と
差分ベクトル(MVDA )用をそれぞれ設けると共に、
差分ベクトル(MVDA )用符号表は上記動きベクトル
(MVY )を復号化する際の符号表のダイナミックレン
ジよりも小さいダイナミックレンジとすることを特徴と
する画像復号化装置を提供する。
【0034】また本発明は、アルファマップをブロック
に区分し、そのブロック毎に符号化すると共に、その符
号化はそのブロック毎のアルファマップの情報状況対応
に属性を与え、その属性を符号化するようにした方式で
あって、各ブロックに対して、各々の属性に固有のラベ
ルを少なくとも2ビット表現で割り当てると共に、その
ラベルを割り当てたプレーンをブロックタイプのプレー
ンとして得る手段と、上記ラベルで構成されるブロック
タイプのプレーンを、桁位置別に分解してビットプレー
ンに分解する手段と、各々のビットプレーンを個別に2
値画像符号化する手段とを有する画像符号化装置を提供
する。
に区分し、そのブロック毎に符号化すると共に、その符
号化はそのブロック毎のアルファマップの情報状況対応
に属性を与え、その属性を符号化するようにした方式で
あって、各ブロックに対して、各々の属性に固有のラベ
ルを少なくとも2ビット表現で割り当てると共に、その
ラベルを割り当てたプレーンをブロックタイプのプレー
ンとして得る手段と、上記ラベルで構成されるブロック
タイプのプレーンを、桁位置別に分解してビットプレー
ンに分解する手段と、各々のビットプレーンを個別に2
値画像符号化する手段とを有する画像符号化装置を提供
する。
【0035】またこの画像符号化装置により符号化され
たデータを復号化して、アルファマップのブロック毎の
属性を再生するために本発明は、各ビットプレーンを個
別に2値画像復号化する手段と、ビットプレーンを合成
してブロックタイプのプレーンを再生する手段とを有す
る画像復号化装置を提供する。
たデータを復号化して、アルファマップのブロック毎の
属性を再生するために本発明は、各ビットプレーンを個
別に2値画像復号化する手段と、ビットプレーンを合成
してブロックタイプのプレーンを再生する手段とを有す
る画像復号化装置を提供する。
【0036】また、本発明は、画像をその画像のオブジ
ェクト領域と背景領域に区別するための情報であるアル
ファマップと共に符号化して出力するようにした画像符
号化装置において、前記アルファマップをブロックに分
割して、そのブロック毎に符号化を行い、既に符号化し
たブロックの一部分から切りだした参照パターンを用い
てベクトル量子化のインデックステーブルをブロック毎
に生成するテーブル生成手段と、前記インデックステー
ブルを用いてアルファマップをベクトル量子化によって
符号化する手段とを有するオブジェクト画像の画像符号
化装置を提供する。
ェクト領域と背景領域に区別するための情報であるアル
ファマップと共に符号化して出力するようにした画像符
号化装置において、前記アルファマップをブロックに分
割して、そのブロック毎に符号化を行い、既に符号化し
たブロックの一部分から切りだした参照パターンを用い
てベクトル量子化のインデックステーブルをブロック毎
に生成するテーブル生成手段と、前記インデックステー
ブルを用いてアルファマップをベクトル量子化によって
符号化する手段とを有するオブジェクト画像の画像符号
化装置を提供する。
【0037】また、この符号化装置により符号化されて
得られた符号化ビットストリームを復号化する復号化装
置として本発明は、前記ブロック毎に復号化を行い、既
に復号したブロックの一部分から切りだした参照パター
ンを用いてベクトル量子化のインデックステーブルをブ
ロック毎に生成するテーブル生成手段と、前記インデッ
クステーブルを用いてアルファマップをベクトル量子化
によって復号する手段とを有するオブジェクト画像の画
像復号装置を提供する。
得られた符号化ビットストリームを復号化する復号化装
置として本発明は、前記ブロック毎に復号化を行い、既
に復号したブロックの一部分から切りだした参照パター
ンを用いてベクトル量子化のインデックステーブルをブ
ロック毎に生成するテーブル生成手段と、前記インデッ
クステーブルを用いてアルファマップをベクトル量子化
によって復号する手段とを有するオブジェクト画像の画
像復号装置を提供する。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の具
体例を説明する。
体例を説明する。
【0039】(第1の具体例)本発明は、図1の画像伝
送システムにおける送受信装置(図1のA,B)内の、
画像符号化・復号化装置に関するものであり、アルファ
マップ信号の高能率圧縮符号化・復号化を図ることがで
きるようにしたものである。
送システムにおける送受信装置(図1のA,B)内の、
画像符号化・復号化装置に関するものであり、アルファ
マップ信号の高能率圧縮符号化・復号化を図ることがで
きるようにしたものである。
【0040】本発明では、符号化装置側において、アル
ファマップ信号について、解像度縮小を図り、符号化す
ると共に、得られた符号を縮小率情報とともに多重化し
て伝送や蓄積用のアルファマップ信号とすることで、ア
ルファマップ信号を効率良く符号化できるようにする。
ファマップ信号について、解像度縮小を図り、符号化す
ると共に、得られた符号を縮小率情報とともに多重化し
て伝送や蓄積用のアルファマップ信号とすることで、ア
ルファマップ信号を効率良く符号化できるようにする。
【0041】また、本発明では、復号化装置側におい
て、このような高能率符号化されたアルファマップ信号
を再生する時は、アルファマップの符号化成分と、縮小
率情報とを分離し、アルファマップの符号化成分は復号
した後に縮小率情報に従って元の解像度に拡大するよう
にし、これによって元のサイズのアルファマップ信号を
復元できるようにして、アルファマップを用いた符号化
画像の復号も支障なく行えるようにする。
て、このような高能率符号化されたアルファマップ信号
を再生する時は、アルファマップの符号化成分と、縮小
率情報とを分離し、アルファマップの符号化成分は復号
した後に縮小率情報に従って元の解像度に拡大するよう
にし、これによって元のサイズのアルファマップ信号を
復元できるようにして、アルファマップを用いた符号化
画像の復号も支障なく行えるようにする。
【0042】図2は、このような本発明における画像符
号化装置のブロック図である。本発明における画像符号
化装置は、図2に示すように、差分回路100、動き補
償予測回路110、直交変換回路120、量子化回路1
30、可変長符号化回路140、逆量子化回路150、
逆直交変換回路160、加算回路170、多重化回路1
80、アルファマップ符号化回路200とから構成され
る。
号化装置のブロック図である。本発明における画像符号
化装置は、図2に示すように、差分回路100、動き補
償予測回路110、直交変換回路120、量子化回路1
30、可変長符号化回路140、逆量子化回路150、
逆直交変換回路160、加算回路170、多重化回路1
80、アルファマップ符号化回路200とから構成され
る。
【0043】アルファマップ符号化回路200は、入力
されたアルファマップを符号化し、この符号化された信
号をアルファマップ信号として多重化回路180に出力
する機能と、このアルファマップ信号を復号して局部復
号信号として出力する機能を有する。
されたアルファマップを符号化し、この符号化された信
号をアルファマップ信号として多重化回路180に出力
する機能と、このアルファマップ信号を復号して局部復
号信号として出力する機能を有する。
【0044】特に、本アルファマップ符号化回路200
は、入力されたアルファマップを符号化するにあたり、
与えられた縮小率(倍率)で解像度を縮小する処理を行
い、この解像度縮小処理されたものを符号化すると共
に、この符号化したものと縮小率の情報(倍率情報)と
を多重化してこれをアルファマップ信号として多重化回
路180に出力する機能を有する。そして、局部復号信
号としては、解像度縮小処理されたものを元の解像度に
戻す処理をして得たものを用いる構成である。
は、入力されたアルファマップを符号化するにあたり、
与えられた縮小率(倍率)で解像度を縮小する処理を行
い、この解像度縮小処理されたものを符号化すると共
に、この符号化したものと縮小率の情報(倍率情報)と
を多重化してこれをアルファマップ信号として多重化回
路180に出力する機能を有する。そして、局部復号信
号としては、解像度縮小処理されたものを元の解像度に
戻す処理をして得たものを用いる構成である。
【0045】差分回路100は、動き補償予測回路11
0より供給される動き補償予測信号と入力画像信号との
差分信号を算出するものであり、直交変換回路120
は、差分回路100から供給された差分信号を、アルフ
ァマップの情報にしたがって、直交変換係数に変換して
出力するものである。
0より供給される動き補償予測信号と入力画像信号との
差分信号を算出するものであり、直交変換回路120
は、差分回路100から供給された差分信号を、アルフ
ァマップの情報にしたがって、直交変換係数に変換して
出力するものである。
【0046】量子化回路130はこの直交変換回路12
0により得られた直交変換係数を量子化する回路であ
り、可変長符号化回路140はこの量子化回路130の
出力を符号化して出力するものである。多重化回路18
0はこの可変長符号化回路140により符号化されたも
のと、前記アルファマップ信号とを、動きベクトル情報
等のサイド情報と共に多重化多重化してビットストリー
ムとして出力するものである。
0により得られた直交変換係数を量子化する回路であ
り、可変長符号化回路140はこの量子化回路130の
出力を符号化して出力するものである。多重化回路18
0はこの可変長符号化回路140により符号化されたも
のと、前記アルファマップ信号とを、動きベクトル情報
等のサイド情報と共に多重化多重化してビットストリー
ムとして出力するものである。
【0047】逆量子化回路150は量子化回路130の
出力を逆量子化するものであり、逆直交変換回路160
はこの逆量子化回路150の出力を前記アルファマップ
に基いて逆直交変換するものであり、加算回路170は
この逆直交変換回路160の出力と動き補償予測回路1
10から与えられる予測信号(動き補償予測信号)とを
加算して差分回路100に出力するものである。
出力を逆量子化するものであり、逆直交変換回路160
はこの逆量子化回路150の出力を前記アルファマップ
に基いて逆直交変換するものであり、加算回路170は
この逆直交変換回路160の出力と動き補償予測回路1
10から与えられる予測信号(動き補償予測信号)とを
加算して差分回路100に出力するものである。
【0048】動き補償予測回路110は、フレームメモ
リを有し、アルファマップ復号化回路200から与えら
れる局部復号信号にもとづいて動作してオブジェクト領
域の信号、背景領域の信号を蓄積する機能を有する。ま
た、動き補償予測回路110は蓄積したオブジェクト領
域の画像から動き補償値を予測して予測値として出力
し、また、蓄積した背景領域の画像から動き補償値を予
測して予測値として出力する機能を有する。
リを有し、アルファマップ復号化回路200から与えら
れる局部復号信号にもとづいて動作してオブジェクト領
域の信号、背景領域の信号を蓄積する機能を有する。ま
た、動き補償予測回路110は蓄積したオブジェクト領
域の画像から動き補償値を予測して予測値として出力
し、また、蓄積した背景領域の画像から動き補償値を予
測して予測値として出力する機能を有する。
【0049】このような構成の本装置は、画像信号とそ
の画像信号のアルファマップが入力される。
の画像信号のアルファマップが入力される。
【0050】アルファマップ符号化回路200では、線
20を介して入力されるアルファマップを、指示された
解像度縮小率(倍率)で縮小して符号化し、この符号化
されたアルファマップ信号を前記解像度縮小率情報(倍
率情報)とともに多重化してから線30を介して出力
し、また、符号化されたアルファマップ信号を元の解像
度に戻すかたちで復号して得た局部復号信号を線40を
介して直交変換回路120,逆直交変換回路160及び
動き補償予測回路110に出力する。
20を介して入力されるアルファマップを、指示された
解像度縮小率(倍率)で縮小して符号化し、この符号化
されたアルファマップ信号を前記解像度縮小率情報(倍
率情報)とともに多重化してから線30を介して出力
し、また、符号化されたアルファマップ信号を元の解像
度に戻すかたちで復号して得た局部復号信号を線40を
介して直交変換回路120,逆直交変換回路160及び
動き補償予測回路110に出力する。
【0051】本アルファマップ符号化回路200は、入
力されたアルファマップを符号化するにあたり、与えら
れた縮小率で解像度を縮小する処理を行い、この解像度
縮小処理されたものを符号化すると共に、この符号化し
たものと縮小率の情報とを多重化してこれをアルファマ
ップ信号として多重化回路180に出力する。これによ
り、アルファマップ信号を高効率で符号化することを可
能にする。
力されたアルファマップを符号化するにあたり、与えら
れた縮小率で解像度を縮小する処理を行い、この解像度
縮小処理されたものを符号化すると共に、この符号化し
たものと縮小率の情報とを多重化してこれをアルファマ
ップ信号として多重化回路180に出力する。これによ
り、アルファマップ信号を高効率で符号化することを可
能にする。
【0052】そして、局部復号信号としては、解像度縮
小処理されたものを元の解像度に戻す処理をして得たも
のを用い、これを線40を介して直交変換回路120,
逆直交変換回路160に出力する。これにより、直交変
換回路120,逆直交変換回路160での処理を元のサ
イズのアルファマップで行うことができるようにする。
小処理されたものを元の解像度に戻す処理をして得たも
のを用い、これを線40を介して直交変換回路120,
逆直交変換回路160に出力する。これにより、直交変
換回路120,逆直交変換回路160での処理を元のサ
イズのアルファマップで行うことができるようにする。
【0053】画像信号は、所定画素サイズ(N×N画
素)のブロックに分割された後、ブロック位置順に線1
0を介して差分回路100に供給される。そして、差分
回路100では、この入力(画像信号)と、予測信号
(オブジェクト予測回路110からの動き補償予測信号
の出力)との差分信号が算出され、直交変換回路120
に供給される。
素)のブロックに分割された後、ブロック位置順に線1
0を介して差分回路100に供給される。そして、差分
回路100では、この入力(画像信号)と、予測信号
(オブジェクト予測回路110からの動き補償予測信号
の出力)との差分信号が算出され、直交変換回路120
に供給される。
【0054】直交変換回路120では、供給された差分
信号を線40を介して供給されるアルファマップの情報
にしたがって、直交変換係数に変換した後、量子化回路
130に供給する。そして、ここで量子化される。量子
化回路130にて量子化された変換係数は、可変長符号
化回路140において符号化されると共に、逆量子化回
路150に供給される。
信号を線40を介して供給されるアルファマップの情報
にしたがって、直交変換係数に変換した後、量子化回路
130に供給する。そして、ここで量子化される。量子
化回路130にて量子化された変換係数は、可変長符号
化回路140において符号化されると共に、逆量子化回
路150に供給される。
【0055】逆量子化回路150に供給された変換係数
は、逆量子化された後、逆直交変換回路160において
逆変換される。そして、加算回路170において動き補
償予測回路110より供給される動き補償予測値と加算
される。加算回路170の出力である局部復号画像は、
動き補償予測回路110内のフレームメモリに蓄えられ
る。
は、逆量子化された後、逆直交変換回路160において
逆変換される。そして、加算回路170において動き補
償予測回路110より供給される動き補償予測値と加算
される。加算回路170の出力である局部復号画像は、
動き補償予測回路110内のフレームメモリに蓄えられ
る。
【0056】そして、動き補償予測回路110は、アル
ファマップ復号化回路200から与えられる局部復号信
号にもとづいてオブジェクトの領域のブロックの処理の
タイミングではオブジェクトの動き補償予測値を、それ
以外のタイミングでは背景部分の動き補償予測値を出力
して差分回路100に与える。
ファマップ復号化回路200から与えられる局部復号信
号にもとづいてオブジェクトの領域のブロックの処理の
タイミングではオブジェクトの動き補償予測値を、それ
以外のタイミングでは背景部分の動き補償予測値を出力
して差分回路100に与える。
【0057】すなわち、動き補償予測回路110ではア
ルファマップ信号の局部復号信号から現在、オブジェク
トのブロック対応部分の画像信号が差分回路100に入
力されているのか、あるいは背景部分のブロック対応部
分の画像信号が差分回路100に入力されているのかを
知り、オブジェクトのブロック対応部分の画像信号の入
力期間中であれば、オブジェクトの動き補償予測信号
を、そして、背景部分のブロック対応部分の画像信号入
力期間中であれば、背景の動き補償予測信号を、差分回
路100に与える。
ルファマップ信号の局部復号信号から現在、オブジェク
トのブロック対応部分の画像信号が差分回路100に入
力されているのか、あるいは背景部分のブロック対応部
分の画像信号が差分回路100に入力されているのかを
知り、オブジェクトのブロック対応部分の画像信号の入
力期間中であれば、オブジェクトの動き補償予測信号
を、そして、背景部分のブロック対応部分の画像信号入
力期間中であれば、背景の動き補償予測信号を、差分回
路100に与える。
【0058】その結果、差分回路100では、この入力
された画像信号と、その画像の領域対応の予測信号との
差を算出するので、入力画像がオブジェクト対応の領域
のものであれば、そのオブジェクトの対応位置での予測
値との差分信号が、また、入力画像が背景の領域のもの
であれば、その背景位置対応の予測値との差分信号が算
出され、直交変換回路120に供給される。
された画像信号と、その画像の領域対応の予測信号との
差を算出するので、入力画像がオブジェクト対応の領域
のものであれば、そのオブジェクトの対応位置での予測
値との差分信号が、また、入力画像が背景の領域のもの
であれば、その背景位置対応の予測値との差分信号が算
出され、直交変換回路120に供給される。
【0059】直交変換回路120では、供給された差分
信号を線40を介して供給されるアルファマップの情報
にしたがって、直交変換係数に変換した後、量子化回路
130に供給する。そしてここで量子化される。
信号を線40を介して供給されるアルファマップの情報
にしたがって、直交変換係数に変換した後、量子化回路
130に供給する。そしてここで量子化される。
【0060】量子化回路130にて量子化された変換係
数は、可変長符号化回路140において符号化されると
共に、逆量子化回路150に供給される。そして、逆量
子化回路150に供給された変換係数はここで逆量子化
された後、逆直交変換回路160において逆変換されて
加算回路170に供給される。そして、予測値切り換え
回路500を介して加算回路170に供給される予測値
と加算されることになる。
数は、可変長符号化回路140において符号化されると
共に、逆量子化回路150に供給される。そして、逆量
子化回路150に供給された変換係数はここで逆量子化
された後、逆直交変換回路160において逆変換されて
加算回路170に供給される。そして、予測値切り換え
回路500を介して加算回路170に供給される予測値
と加算されることになる。
【0061】加算回路170の出力である局部復号画像
の信号は、動き補償予測回路110に供給され、動き補
償予測回路110ではアルファマップ信号の局部復号信
号から現在、オブジェクトのブロック対応の信号が加算
回路170から出力されているのか、あるいは背景部分
のブロック対応の信号が加算回路170から出力されて
いるのかを知り、オブジェクトのブロック対応の信号の
出力中であれば、オブジェクト用のフレームメモリに、
そして、背景部分のブロック対応の信号の出力中であれ
ば、背景用のメモリに与えるべく動作して対応のメモリ
に蓄えさせる。
の信号は、動き補償予測回路110に供給され、動き補
償予測回路110ではアルファマップ信号の局部復号信
号から現在、オブジェクトのブロック対応の信号が加算
回路170から出力されているのか、あるいは背景部分
のブロック対応の信号が加算回路170から出力されて
いるのかを知り、オブジェクトのブロック対応の信号の
出力中であれば、オブジェクト用のフレームメモリに、
そして、背景部分のブロック対応の信号の出力中であれ
ば、背景用のメモリに与えるべく動作して対応のメモリ
に蓄えさせる。
【0062】そして、これにより、オブジェクト画像の
み、背景画像のみの画像がそれぞれメモリ上に得られる
ことになる。そして、動き補償予測回路110はオブジ
ェクト画像を利用して予測値を求め、また、背景部分の
画像を利用して背景画像の予測値を求めることができ
る。
み、背景画像のみの画像がそれぞれメモリ上に得られる
ことになる。そして、動き補償予測回路110はオブジ
ェクト画像を利用して予測値を求め、また、背景部分の
画像を利用して背景画像の予測値を求めることができ
る。
【0063】上述したように、アルファマップ符号化回
路200では、入力されるアルファマップを符号化し、
この符号化されたアルファマップ信号を線30を介して
多重化回路180に供給している。
路200では、入力されるアルファマップを符号化し、
この符号化されたアルファマップ信号を線30を介して
多重化回路180に供給している。
【0064】また、多重化回路180には、可変長符号
化回路140から出力された変換係数が線40を介して
供給されている。そして、多重化回路180は供給され
ているこれらアルファマップ信号および変換係数の符号
化値とを、動きベクトル情報等のサイド情報と共に多重
化した後、線50を介して出力して本画像符号化装置の
最終出力としての符号化ビットストリームとなる。
化回路140から出力された変換係数が線40を介して
供給されている。そして、多重化回路180は供給され
ているこれらアルファマップ信号および変換係数の符号
化値とを、動きベクトル情報等のサイド情報と共に多重
化した後、線50を介して出力して本画像符号化装置の
最終出力としての符号化ビットストリームとなる。
【0065】以上が符号化装置の構成と作用であり、画
像の誤差信号を得るにあたって、オブジェクト用および
背景用の画像により動き補償予測を行うべく、アルファ
マップにしたがって処理中の画像の現在ブロック位置が
オブジェクト領域位置であるのか、背景領域位置である
のかを判別しながら、処理中の画像の現在ブロック位置
がオブジェクト領域位置であればオブジェクト用の画像
から求めた予測値を用い、背景領域位置であれば背景用
の画像から求めた予測値を用いて差分を求めるようにし
た。
像の誤差信号を得るにあたって、オブジェクト用および
背景用の画像により動き補償予測を行うべく、アルファ
マップにしたがって処理中の画像の現在ブロック位置が
オブジェクト領域位置であるのか、背景領域位置である
のかを判別しながら、処理中の画像の現在ブロック位置
がオブジェクト領域位置であればオブジェクト用の画像
から求めた予測値を用い、背景領域位置であれば背景用
の画像から求めた予測値を用いて差分を求めるようにし
た。
【0066】そして、オブジェクト用および背景用の予
測には動き補償予測回路に、この差分から得た画像につ
いて、アルファマップにしたがってそれぞれ対応の領域
部分の画像を保持させ、予測に供するようにした。これ
により、オブジェクトおよび背景それぞれで最適な動き
補償予測を行うことができるようになり、質の良い画像
圧縮符号化と復号化を可能にする。
測には動き補償予測回路に、この差分から得た画像につ
いて、アルファマップにしたがってそれぞれ対応の領域
部分の画像を保持させ、予測に供するようにした。これ
により、オブジェクトおよび背景それぞれで最適な動き
補償予測を行うことができるようになり、質の良い画像
圧縮符号化と復号化を可能にする。
【0067】また、本発明では、アルファマップについ
て、解像度縮小を図り、符号化すると共に、得られた符
号を縮小率情報と共に多重化して伝送や蓄積用のアルフ
ァマップ信号とするようにした。そのため、アルファマ
ップ信号は効率良く符号化できることになり、オブジェ
クトの形状情報を効率良く符号化できるようになる。
て、解像度縮小を図り、符号化すると共に、得られた符
号を縮小率情報と共に多重化して伝送や蓄積用のアルフ
ァマップ信号とするようにした。そのため、アルファマ
ップ信号は効率良く符号化できることになり、オブジェ
クトの形状情報を効率良く符号化できるようになる。
【0068】また、アルファマップ信号を再生する時
は、アルファマップの符号化成分と、縮小率情報とを分
離し、アルファマップの符号化成分は復号した後に縮小
率情報に従って元の解像度に拡大するようにしたこと
で、元のサイズのアルファマップを復元できるようにな
り、アルファマップを用いた符号化画像の復号も支障な
く行えるようになる。
は、アルファマップの符号化成分と、縮小率情報とを分
離し、アルファマップの符号化成分は復号した後に縮小
率情報に従って元の解像度に拡大するようにしたこと
で、元のサイズのアルファマップを復元できるようにな
り、アルファマップを用いた符号化画像の復号も支障な
く行えるようになる。
【0069】一方、図3は本発明が用いられる復号化装
置のブロック図である。復号化装置は、図3に示すよう
に、分離回路300、可変長復号化回路310、逆量子
化回路320、逆直交変換回路330、加算回路34
0、動き補償予測回路350、アルファマップ復号化回
路400とより構成される。
置のブロック図である。復号化装置は、図3に示すよう
に、分離回路300、可変長復号化回路310、逆量子
化回路320、逆直交変換回路330、加算回路34
0、動き補償予測回路350、アルファマップ復号化回
路400とより構成される。
【0070】分離化回路300は入力される符号化ビッ
トストリームを分離化処理してアルファマップ信号と画
像の符号化信号等を得る回路であり、アルファマップ復
号化回路400はこの分離化回路300にて分離された
アルファマップ信号を復号してアルファマップを再生す
る回路である。ここでは、アルファマップ復号化回路4
00は、供給されたアルファマップ信号からアルファマ
ップの成分と、縮小率の情報(倍率情報)を分離し、ア
ルファマップの成分を復号すると共に、これを縮小率の
情報に基づいて解像度拡大し、元の解像度のアルファマ
ップに復元する機能を有する。
トストリームを分離化処理してアルファマップ信号と画
像の符号化信号等を得る回路であり、アルファマップ復
号化回路400はこの分離化回路300にて分離された
アルファマップ信号を復号してアルファマップを再生す
る回路である。ここでは、アルファマップ復号化回路4
00は、供給されたアルファマップ信号からアルファマ
ップの成分と、縮小率の情報(倍率情報)を分離し、ア
ルファマップの成分を復号すると共に、これを縮小率の
情報に基づいて解像度拡大し、元の解像度のアルファマ
ップに復元する機能を有する。
【0071】可変長復号化回路310は、分離化回路3
00にて分離された画像の符号化信号を復号するもので
あり、逆量子化回路320はこの復号されたものを逆量
子化して元の係数に戻すものであり、逆直交変換回路3
30はこの係数をアルファマップにしたがって逆直交変
換して予測誤差信号に戻すものであり、加算回路340
は、この予測誤差信号に動き補償予測回路350からの
動き補償予測値を加算して再生画像信号として出力する
ものである。この再生画像信号が復号化装置の最終出力
となる。
00にて分離された画像の符号化信号を復号するもので
あり、逆量子化回路320はこの復号されたものを逆量
子化して元の係数に戻すものであり、逆直交変換回路3
30はこの係数をアルファマップにしたがって逆直交変
換して予測誤差信号に戻すものであり、加算回路340
は、この予測誤差信号に動き補償予測回路350からの
動き補償予測値を加算して再生画像信号として出力する
ものである。この再生画像信号が復号化装置の最終出力
となる。
【0072】動き補償予測回路350は、加算回路34
0から出力された再生画像信号をアルファマップにした
がってフレームメモリに蓄積することによりオブジェク
ト画像と背景画像とを得ると共に、この蓄積されて得ら
れた画像からオブジェクトの動き補償予測信号、背景の
動き補償予測を得るものである。
0から出力された再生画像信号をアルファマップにした
がってフレームメモリに蓄積することによりオブジェク
ト画像と背景画像とを得ると共に、この蓄積されて得ら
れた画像からオブジェクトの動き補償予測信号、背景の
動き補償予測を得るものである。
【0073】このような構成の復号化装置においては、
符号化ビットストリームは、線70を介して分離化回路
300に供給され、分離化回路300において各々の情
報毎に分離されることにより、アルファマップ信号に関
する符号と、画像信号の可変長符号とに分けられる。
符号化ビットストリームは、線70を介して分離化回路
300に供給され、分離化回路300において各々の情
報毎に分離されることにより、アルファマップ信号に関
する符号と、画像信号の可変長符号とに分けられる。
【0074】そして、アルファマップ信号に関する符号
は、線80を介してアルファマップ復号化回路400に
供給され、また、画像信号の可変長符号は可変長復号化
回路310にそれぞれ供給される。
は、線80を介してアルファマップ復号化回路400に
供給され、また、画像信号の可変長符号は可変長復号化
回路310にそれぞれ供給される。
【0075】アルファマップ信号に関する符号はアルフ
ァマップ復号化回路400においてアルファマップ信号
に再生され、線90を介して逆直交変換回路330と動
き補償予測回路350に出力される。
ァマップ復号化回路400においてアルファマップ信号
に再生され、線90を介して逆直交変換回路330と動
き補償予測回路350に出力される。
【0076】すなわち、アルファマップ復号化回路40
0は、供給されたアルファマップ信号からアルファマッ
プの成分と、縮小率の情報を分離し、アルファマップの
成分を復号すると共に、これを縮小率の情報に基づいて
解像度拡大し、元の解像度のアルファマップに復元して
逆直交変換回路330と動き補償予測回路350に出力
する。
0は、供給されたアルファマップ信号からアルファマッ
プの成分と、縮小率の情報を分離し、アルファマップの
成分を復号すると共に、これを縮小率の情報に基づいて
解像度拡大し、元の解像度のアルファマップに復元して
逆直交変換回路330と動き補償予測回路350に出力
する。
【0077】一方、可変長復号化回路310では、分離
化回路300から供給される符号を復号し、逆量子化回
路320に供給して、ここで逆量子化する。逆量子化さ
れた変換係数は、線90を介して供給されるアルファマ
ップにしたがって逆直交変換回路330により逆変換さ
れ、加算回路340に供給される。加算回路340で
は、逆直交変換回路330からの逆直交変換された信号
と、動き補償予測回路350より供給される動き補償予
測信号とを加算し、再生画像を得る。
化回路300から供給される符号を復号し、逆量子化回
路320に供給して、ここで逆量子化する。逆量子化さ
れた変換係数は、線90を介して供給されるアルファマ
ップにしたがって逆直交変換回路330により逆変換さ
れ、加算回路340に供給される。加算回路340で
は、逆直交変換回路330からの逆直交変換された信号
と、動き補償予測回路350より供給される動き補償予
測信号とを加算し、再生画像を得る。
【0078】本発明では、符号化装置側において、アル
ファマップについて、解像度縮小を図り、符号化すると
共に、得られた符号を縮小率情報とともに多重化して伝
送や蓄積用のアルファマップ信号とするようにした。そ
のため、アルファマップ信号は効率良く符号化できるこ
とになり、オブジェクトの形状情報を効率良く符号化で
きるようになる。
ファマップについて、解像度縮小を図り、符号化すると
共に、得られた符号を縮小率情報とともに多重化して伝
送や蓄積用のアルファマップ信号とするようにした。そ
のため、アルファマップ信号は効率良く符号化できるこ
とになり、オブジェクトの形状情報を効率良く符号化で
きるようになる。
【0079】また、本発明では、復号化装置側におい
て、このような高能率圧縮符号化されたアルファマップ
信号を再生する時は、アルファマップの符号化成分と、
縮小率情報とを分離し、アルファマップの符号化成分は
復号した後に縮小率情報に従って元の解像度に拡大する
ようにしたことで、元のサイズのアルファマップを復元
できるようになり、アルファマップを用いた符号化画像
の復号も支障なく行えるようになる。
て、このような高能率圧縮符号化されたアルファマップ
信号を再生する時は、アルファマップの符号化成分と、
縮小率情報とを分離し、アルファマップの符号化成分は
復号した後に縮小率情報に従って元の解像度に拡大する
ようにしたことで、元のサイズのアルファマップを復元
できるようになり、アルファマップを用いた符号化画像
の復号も支障なく行えるようになる。
【0080】本発明で重要なものは、符号化装置におけ
るアルファマップ符号化回路200と、復号化装置にお
けるアルファマップ復号化回路400であり、所望の倍
率で解像度縮小・拡大変換を行える機能を持たせた点に
特徴がある。従って、これについて以下詳述する。
るアルファマップ符号化回路200と、復号化装置にお
けるアルファマップ復号化回路400であり、所望の倍
率で解像度縮小・拡大変換を行える機能を持たせた点に
特徴がある。従って、これについて以下詳述する。
【0081】すなわち、本発明の主体は、アルファマッ
プ符号化回路200およびアルファマップ復号化回路4
00であり、その他の構成に関しては、本発明者等がす
でに出願した特願平7‐97073号に記載の任意形状
画像の符号化方式の技術を用いれば良いので、ここでは
深くは立ち入らない。
プ符号化回路200およびアルファマップ復号化回路4
00であり、その他の構成に関しては、本発明者等がす
でに出願した特願平7‐97073号に記載の任意形状
画像の符号化方式の技術を用いれば良いので、ここでは
深くは立ち入らない。
【0082】図4、図5および図6を用いて、本発明の
主体的要素であるアルファマップ符号化回路200の具
体例の説明を、また、図7および図8を用いてアルファ
マップ復号化回路400の具体例の説明をする。
主体的要素であるアルファマップ符号化回路200の具
体例の説明を、また、図7および図8を用いてアルファ
マップ復号化回路400の具体例の説明をする。
【0083】図4は、特願平5‐297133号にて提
案されている方法である。アルファマップ符号化回路2
00内では、線20を介して供給されるアルファマップ
信号を、解像度変換を行う手段である解像度変換回路2
10にて縮小し、符号化対象となるサンプリング数を減
らした後、線21を介して2値画像符号化回路220に
供給してここでMMRやチェイン符号化等で符号化した
後、線30を介して多重化回路180に供給する。
案されている方法である。アルファマップ符号化回路2
00内では、線20を介して供給されるアルファマップ
信号を、解像度変換を行う手段である解像度変換回路2
10にて縮小し、符号化対象となるサンプリング数を減
らした後、線21を介して2値画像符号化回路220に
供給してここでMMRやチェイン符号化等で符号化した
後、線30を介して多重化回路180に供給する。
【0084】さらに、解像度変換回路210にて縮小さ
れたアルファマップ信号は、線21を介して解像度変換
回路230に供給され、線20を介してアルファマップ
符号化回路200に供給された元信号のサンプル数まで
拡大された後、線40を介して出力される。
れたアルファマップ信号は、線21を介して解像度変換
回路230に供給され、線20を介してアルファマップ
符号化回路200に供給された元信号のサンプル数まで
拡大された後、線40を介して出力される。
【0085】図5は、解像度変換回路210,230に
おける縮小・拡大変換の例である。この変換の説明を、
参考文献“尾上編:画像処理ハンドブック,p.63
0,昭晃堂”を基に説明する。
おける縮小・拡大変換の例である。この変換の説明を、
参考文献“尾上編:画像処理ハンドブック,p.63
0,昭晃堂”を基に説明する。
【0086】図5(a)において、Pexは変換後の画素
位置であり、当該Pexは図5(a)のように実数画素位
置を指し示す。
位置であり、当該Pexは図5(a)のように実数画素位
置を指し示す。
【0087】そこで、入力信号の整数画素位置A,B,
C,Dとの距離関係から、8つの領域に分けて図5
(b)に示す論理式により、A〜Dの画素値Ia〜Id
からPexの画素値Ipを求める。
C,Dとの距離関係から、8つの領域に分けて図5
(b)に示す論理式により、A〜Dの画素値Ia〜Id
からPexの画素値Ipを求める。
【0088】図4の発明ではアルファマップを縮小・拡
大する際の誤差を許容する代わりに、符号量を低減する
ことを目的としている。しかし、縮小・拡大率が固定に
なっていると、アルファマップ信号の誤差と符号量との
トレードオフを図ることは不可能である。
大する際の誤差を許容する代わりに、符号量を低減する
ことを目的としている。しかし、縮小・拡大率が固定に
なっていると、アルファマップ信号の誤差と符号量との
トレードオフを図ることは不可能である。
【0089】図6は本発明のアルファマップ符号化回路
200の構成を示す図である。図に示すように、本発明
のアルファマップ符号化回路200は、解像度変換回路
210,230、2値画像符号化回路220、多重化回
路240とから構成されている。
200の構成を示す図である。図に示すように、本発明
のアルファマップ符号化回路200は、解像度変換回路
210,230、2値画像符号化回路220、多重化回
路240とから構成されている。
【0090】解像度変換回路210は解像度縮小変換用
の変換回路であり、与えられる拡大率に従った縮小率で
アルファマップを符号化し、また、解像度変換回路23
0は解像度縮拡大変換用の変換回路であって、与えられ
る拡大率に従った拡大率でアルファマップを符号化する
機能を有する。
の変換回路であり、与えられる拡大率に従った縮小率で
アルファマップを符号化し、また、解像度変換回路23
0は解像度縮拡大変換用の変換回路であって、与えられ
る拡大率に従った拡大率でアルファマップを符号化する
機能を有する。
【0091】解像度変換回路230は解像度変換回路2
10が解像度縮小変換したものを元のサイズに戻すため
に設けてあり、この解像度変換回路230により元のサ
イズに戻されたアルファマップが、線40を介して直交
変換回路120,逆直交変換回路160に与えられるア
ルファマップ局部復号信号となる。
10が解像度縮小変換したものを元のサイズに戻すため
に設けてあり、この解像度変換回路230により元のサ
イズに戻されたアルファマップが、線40を介して直交
変換回路120,逆直交変換回路160に与えられるア
ルファマップ局部復号信号となる。
【0092】2値画像符号化回路220は解像度変換回
路210の出力する解像度縮小変換されたアルファマッ
プ信号を2値画像符号化して出力するものであり、多重
化回路240は2値画像符号化出力と前記与えられる拡
大率の情報とを多重化して出力するものである。
路210の出力する解像度縮小変換されたアルファマッ
プ信号を2値画像符号化して出力するものであり、多重
化回路240は2値画像符号化出力と前記与えられる拡
大率の情報とを多重化して出力するものである。
【0093】このような構成のアルファマップ符号化回
路200においては、線20を介して入力されるアルフ
ァマップを、解像度変換回路210により指定の拡大率
で縮小符号化し、この符号化されたアルファマップ信号
を線30を介して出力し、また、縮小符号化されたアル
ファマップ信号を解像度変換回路230により元の解像
度に復号して得た局部復号信号を線40を介して直交変
換回路120,逆直交変換回路160に出力する。
路200においては、線20を介して入力されるアルフ
ァマップを、解像度変換回路210により指定の拡大率
で縮小符号化し、この符号化されたアルファマップ信号
を線30を介して出力し、また、縮小符号化されたアル
ファマップ信号を解像度変換回路230により元の解像
度に復号して得た局部復号信号を線40を介して直交変
換回路120,逆直交変換回路160に出力する。
【0094】すなわち、線60を介してアルファマップ
符号化回路200に所望とする縮小・拡大率の設定情報
を供給することで、上記トレードオフを図ることが可能
となる。
符号化回路200に所望とする縮小・拡大率の設定情報
を供給することで、上記トレードオフを図ることが可能
となる。
【0095】線60を介して供給された縮小・拡大率の
設定情報信号は、解像度変換回路210,230、2値
画像符号化回路220に供給され、アルファマップ信号
の発生符号量を制御することが可能となる。また、線6
0を介して供給された縮小・拡大率の符号(設定情報信
号)は、多重化回路240にて、符号化されたアルファ
マップ信号と多重化され、線30を介して出力され、ア
ルファマップの符号化信号として画像符号化装置の最終
出力段である多重化回路180に与えられることにな
る。
設定情報信号は、解像度変換回路210,230、2値
画像符号化回路220に供給され、アルファマップ信号
の発生符号量を制御することが可能となる。また、線6
0を介して供給された縮小・拡大率の符号(設定情報信
号)は、多重化回路240にて、符号化されたアルファ
マップ信号と多重化され、線30を介して出力され、ア
ルファマップの符号化信号として画像符号化装置の最終
出力段である多重化回路180に与えられることにな
る。
【0096】一方、図7は図4のアルファマップ符号化
回路に対するアルファマップ復号化回路の概念であり、
図8は本発明の具体的なアルファマップ復号化回路40
0である。
回路に対するアルファマップ復号化回路の概念であり、
図8は本発明の具体的なアルファマップ復号化回路40
0である。
【0097】図に示すように、アルファマップ復号化回
路400は、2値画像復号化回路410、解像度変換回
路420、分離回路430にて構成される。分離回路4
30は、画像復号化装置の分離回路300で分離されて
入力されたアルファマップ信号からアルファマップ信号
の符号と縮小・拡大率の符号に分離する回路であり、2
値画像復号化回路410はアルファマップ信号の符号
を、分離回路430から分離して与えられる縮小・拡大
率の符号にしたがって2値画像に戻す回路であり、解像
度変換回路420はこの2値画像を、分離回路430か
ら分離して与えられる縮小・拡大率の符号にしたがって
解像度拡大変換して出力するものである。
路400は、2値画像復号化回路410、解像度変換回
路420、分離回路430にて構成される。分離回路4
30は、画像復号化装置の分離回路300で分離されて
入力されたアルファマップ信号からアルファマップ信号
の符号と縮小・拡大率の符号に分離する回路であり、2
値画像復号化回路410はアルファマップ信号の符号
を、分離回路430から分離して与えられる縮小・拡大
率の符号にしたがって2値画像に戻す回路であり、解像
度変換回路420はこの2値画像を、分離回路430か
ら分離して与えられる縮小・拡大率の符号にしたがって
解像度拡大変換して出力するものである。
【0098】図8において、線80を介してアルファマ
ップ復号化回路400に供給された符号は、分離回路4
30によりアルファマップ信号の符号と縮小・拡大率の
符号に分離され、各々線81および線82を介して出力
される。
ップ復号化回路400に供給された符号は、分離回路4
30によりアルファマップ信号の符号と縮小・拡大率の
符号に分離され、各々線81および線82を介して出力
される。
【0099】2値画像復号化回路410では、線81を
介して供給されるアルファマップ信号の符号と線82を
介して供給される縮小・拡大率の符号から、縮小された
アルファマップ信号を再生し、線83を介して解像度変
換回路420に供給する。解像度変換回路420では、
線82を介して供給される縮小・拡大率の符号から、縮
小されたアルファマップ信号を元のサイズに拡大してア
ルファマップ信号を再生した後、線90を介して出力す
る。
介して供給されるアルファマップ信号の符号と線82を
介して供給される縮小・拡大率の符号から、縮小された
アルファマップ信号を再生し、線83を介して解像度変
換回路420に供給する。解像度変換回路420では、
線82を介して供給される縮小・拡大率の符号から、縮
小されたアルファマップ信号を元のサイズに拡大してア
ルファマップ信号を再生した後、線90を介して出力す
る。
【0100】(第2の具体例)本発明ではアルファマッ
プ信号の圧縮符号化に2値画像符号化を用いるが、次
に、本発明の第2の具体例としてその2値画像符号化の
詳細を図9および図10を用いて説明する。本具体例
は、第1の具体例における2値画像符号化回路220に
関するものである。
プ信号の圧縮符号化に2値画像符号化を用いるが、次
に、本発明の第2の具体例としてその2値画像符号化の
詳細を図9および図10を用いて説明する。本具体例
は、第1の具体例における2値画像符号化回路220に
関するものである。
【0101】図10は本発明で用いる可変長符号の符号
化コード例と、公知のMMR符号化での符号化コード例
を対比して示す図であり、特定の状態情報をMMR符号
化と本発明で用いられる可変長符号化ではどのようにな
るかを対比して示したものである。例えば、Pはパスモ
ードを示し、これがMMR符号化では“0001”、本
発明では“0000 001”と表し、また、V0 ,V
1 ,V2 ,V3 ,V4,V5 はそれぞれ垂直モードを示
しており、V0 は1ラインの同一位置、V1 は1ライン
下の1画素分のずれ、V2 は1ライン下の2画素分のず
れ、V3 は1ライン下の3画素分のずれ、V4 は1ライ
ン下の4画素分のずれ、V5 は1ライン下の5画素分の
ずれという意味を持ち、これらをMMR符号化では
“1”、“01S”、“0000 1S”、“0000
01S”、該当なし、該当なし、そして、本発明では
“01”、“1S”、“001S”、“0001
S”、“0000 1S”、“0000 01S”、
“0000 0001S”と表し、Hは水平モードでM
MR符号化では“001”、本発明では“0000
1”と表し、さらに本発明ではESC符号を追加してこ
れを“0000 00001”と表し、といった具合で
あることを示している。
化コード例と、公知のMMR符号化での符号化コード例
を対比して示す図であり、特定の状態情報をMMR符号
化と本発明で用いられる可変長符号化ではどのようにな
るかを対比して示したものである。例えば、Pはパスモ
ードを示し、これがMMR符号化では“0001”、本
発明では“0000 001”と表し、また、V0 ,V
1 ,V2 ,V3 ,V4,V5 はそれぞれ垂直モードを示
しており、V0 は1ラインの同一位置、V1 は1ライン
下の1画素分のずれ、V2 は1ライン下の2画素分のず
れ、V3 は1ライン下の3画素分のずれ、V4 は1ライ
ン下の4画素分のずれ、V5 は1ライン下の5画素分の
ずれという意味を持ち、これらをMMR符号化では
“1”、“01S”、“0000 1S”、“0000
01S”、該当なし、該当なし、そして、本発明では
“01”、“1S”、“001S”、“0001
S”、“0000 1S”、“0000 01S”、
“0000 0001S”と表し、Hは水平モードでM
MR符号化では“001”、本発明では“0000
1”と表し、さらに本発明ではESC符号を追加してこ
れを“0000 00001”と表し、といった具合で
あることを示している。
【0102】なお、図10での符号中の“S”は、a1
とb1の位置関係が左か右かを示すためのsign b
itである。
とb1の位置関係が左か右かを示すためのsign b
itである。
【0103】また、図9は、MMR符号化で用いられて
いる2値画像の2次元符号化を説明する図である。
いる2値画像の2次元符号化を説明する図である。
【0104】この第2の具体例における2次元符号化で
は、例えば、図9(a)に示したように、参照ラインと
符号化ライン上の5つの変化画素の位置関係を符号化す
るケースを例に説明する。但し、a1とb1の距離が3
画素以内のときは垂直モード(V)とし、その距離を符
号化し、それ以外の場合には水平モード(H)とするこ
とにする。
は、例えば、図9(a)に示したように、参照ラインと
符号化ライン上の5つの変化画素の位置関係を符号化す
るケースを例に説明する。但し、a1とb1の距離が3
画素以内のときは垂直モード(V)とし、その距離を符
号化し、それ以外の場合には水平モード(H)とするこ
とにする。
【0105】ここで図9において、“a0”は符号化ラ
イン上の起点変化画素であり、“a1”は符号化ライン
上で“a0”よりも右にある最初の変化画素であり、
“a2”は符号化ライン上で“a1”の次の変化画素で
あり、“b1”は参照ライン上で“a0”よりも右側に
あって、しかも、“a0”と反対色の最初の変化画素で
ある。
イン上の起点変化画素であり、“a1”は符号化ライン
上で“a0”よりも右にある最初の変化画素であり、
“a2”は符号化ライン上で“a1”の次の変化画素で
あり、“b1”は参照ライン上で“a0”よりも右側に
あって、しかも、“a0”と反対色の最初の変化画素で
ある。
【0106】また、“b2”は参照ライン上で“b1”
の次の変化画素を示している。
の次の変化画素を示している。
【0107】この場合でのMMR符号化の手順は、つぎ
のようになる。
のようになる。
【0108】[1] 図9(b)に示すように、は参照ラ
イン上での上記変化画素b2が、符号化ライン上での上
記最初の変化画素a1よりも左側にあるときには、1ラ
イン分の画素数分、飛ぶことを意味するパスモード
(P)とし、符号化ライン上での上記起点変化画素a0
の位置をb2の直下に移す。
イン上での上記変化画素b2が、符号化ライン上での上
記最初の変化画素a1よりも左側にあるときには、1ラ
イン分の画素数分、飛ぶことを意味するパスモード
(P)とし、符号化ライン上での上記起点変化画素a0
の位置をb2の直下に移す。
【0109】[2] 図9(c)に示すような関係の場合
には、変化画素b2がa1よりも左側にないのでパスモ
ードとはならず、しかも、a1とb1の距離が3画素以
内であるので、このときは垂直モード(V)とし、その
距離を符号化し、a0をa1の位置に移す。
には、変化画素b2がa1よりも左側にないのでパスモ
ードとはならず、しかも、a1とb1の距離が3画素以
内であるので、このときは垂直モード(V)とし、その
距離を符号化し、a0をa1の位置に移す。
【0110】[3] 図9(d)に示すように、それ以外
の場合には、水平モード(H)とし、a0〜a1の長さ
とa1〜a2までの長さを符号化し、a0をa2の位置
に移す。
の場合には、水平モード(H)とし、a0〜a1の長さ
とa1〜a2までの長さを符号化し、a0をa2の位置
に移す。
【0111】以上の各々のモード情報は、図10の可変
長符号で符号化され、水平モードにおけるラン長はMH
(Modified Huffman)にて符号化され
る(テレビジョン学会編:画像情報圧縮,オーム社,参
照)。これがMMR符号化を用いた場合の符号化例であ
る。
長符号で符号化され、水平モードにおけるラン長はMH
(Modified Huffman)にて符号化され
る(テレビジョン学会編:画像情報圧縮,オーム社,参
照)。これがMMR符号化を用いた場合の符号化例であ
る。
【0112】一方、本具体例の手法の場合、図9に示す
如き参照ラインと符号化ラインとの関係において、a1
とb1の距離がM(:整数)画素以内のときは垂直モー
ド(V)とする。ここで、a1とb1の距離がN(:整
数,M≧N)画素以内のときは可変長符号化し、N画素
よりも大きな場合はESC符号(エスケープ符号)と固
定長符号で符号化するようにする。
如き参照ラインと符号化ラインとの関係において、a1
とb1の距離がM(:整数)画素以内のときは垂直モー
ド(V)とする。ここで、a1とb1の距離がN(:整
数,M≧N)画素以内のときは可変長符号化し、N画素
よりも大きな場合はESC符号(エスケープ符号)と固
定長符号で符号化するようにする。
【0113】なお、この固定長符号は、(M−N+1)
の値を2のベキ乗にしておけば、log2 (M−N+
1)ビットの固定長符号となる。図10は、N=5とし
た場合の可変長符号の例である。
の値を2のベキ乗にしておけば、log2 (M−N+
1)ビットの固定長符号となる。図10は、N=5とし
た場合の可変長符号の例である。
【0114】さらに、2値画像符号化回路220で符号
化されるアルファマップ信号の縮小画像の水平方向の画
素数は分かっているので、例えばこの水平方向の画素数
が“128”画素であった場合、log2 (M−N+
1)の最大値は7ビットとなるため、3ビットの付加情
報を付けることでMの値を変えることもできる。
化されるアルファマップ信号の縮小画像の水平方向の画
素数は分かっているので、例えばこの水平方向の画素数
が“128”画素であった場合、log2 (M−N+
1)の最大値は7ビットとなるため、3ビットの付加情
報を付けることでMの値を変えることもできる。
【0115】また、MMR符号化では水平モードにおい
てラン長をMHで符号化しているが、ラン長の発生頻度
分布がアルファマップ信号の水平方向の画素数によって
変動する。従って、ラン長をアルファマップ信号の水平
方向の画素数に応じて固定長符号化しても良い(水平方
向の画素数が“128”画素の場合には、ラン長は7ビ
ットで固定長符号化される)。
てラン長をMHで符号化しているが、ラン長の発生頻度
分布がアルファマップ信号の水平方向の画素数によって
変動する。従って、ラン長をアルファマップ信号の水平
方向の画素数に応じて固定長符号化しても良い(水平方
向の画素数が“128”画素の場合には、ラン長は7ビ
ットで固定長符号化される)。
【0116】さらに、動画像符号化の場合には、フレー
ム間の相関が高い場合に、図28のように、2値画像符
号化回路220は、2次元符号化回路221、ラインメ
モリ222、フレームメモリ223とより構成し、ライ
ンメモリ222に前ラインの画像を保持させるように
し、このラインメモリ222に蓄積されている前ライン
を参照するだけでなく、さらに前フレームで符号化した
アルファマップ信号をフレームメモリ223に蓄積して
おくようにし、前フレームのラインを参照して2次元符
号化回路221において符号化するようにした方が符号
化効率が高くなる場合がある。
ム間の相関が高い場合に、図28のように、2値画像符
号化回路220は、2次元符号化回路221、ラインメ
モリ222、フレームメモリ223とより構成し、ライ
ンメモリ222に前ラインの画像を保持させるように
し、このラインメモリ222に蓄積されている前ライン
を参照するだけでなく、さらに前フレームで符号化した
アルファマップ信号をフレームメモリ223に蓄積して
おくようにし、前フレームのラインを参照して2次元符
号化回路221において符号化するようにした方が符号
化効率が高くなる場合がある。
【0117】また、図2および図3の動き補償予測回路
110,350で用いる動きベクトルを用いて、前フレ
ームの参照ラインを動き補償しても良い。
110,350で用いる動きベクトルを用いて、前フレ
ームの参照ラインを動き補償しても良い。
【0118】このように、本具体例の手法の場合、図9
に示す如き参照ラインと符号化ラインとの関係におい
て、a1とb1の距離がM(:整数)画素以内のときは
垂直モード(V)とし、かつ、a1とb1の距離が
N(:整数,M≧N)画素以内のときは可変長符号化
し、N画素よりも大きな場合はESC符号(エスケープ
符号)と固定長符号で符号化する方式としたことによ
り、MMR符号化を用いる場合に比べて高い圧縮率で符
号化できるようになる。
に示す如き参照ラインと符号化ラインとの関係におい
て、a1とb1の距離がM(:整数)画素以内のときは
垂直モード(V)とし、かつ、a1とb1の距離が
N(:整数,M≧N)画素以内のときは可変長符号化
し、N画素よりも大きな場合はESC符号(エスケープ
符号)と固定長符号で符号化する方式としたことによ
り、MMR符号化を用いる場合に比べて高い圧縮率で符
号化できるようになる。
【0119】具体的手法を、次に説明する。
【0120】[第2の具体例のその1]さらに高能率圧
縮符号化を図ることができるようにした別の例を説明す
る。
縮符号化を図ることができるようにした別の例を説明す
る。
【0121】<方式1>図11は2値画像の符号化法で
ある公知のMMRの符号化手順を表すフローチャートで
ある。すなわち、符号化ライン上の起点変化画素a0の
画素位置情報を初期化し(S101)、符号化ライン上
で“a0”位置よりも右にある最初の変化画素a1を検
出し(S102)、参照ライン上で“a0”位置よりも
右側にあって、しかも、“a0”位置の画素と反対色の
最初の変化画素b1と、参照ライン上で“b1”位置の
次に表れる変化画素b2を検出し(S103)、次にb
2とa1の画素位置関係がb2<a1であるか否かを調
べ(S104)、b2<a1であれば、パスモード
(P)にしてa0の画素位置情報をb2の画素位置情報
にセットし(S105,S106)、S103の処理に
戻る。
ある公知のMMRの符号化手順を表すフローチャートで
ある。すなわち、符号化ライン上の起点変化画素a0の
画素位置情報を初期化し(S101)、符号化ライン上
で“a0”位置よりも右にある最初の変化画素a1を検
出し(S102)、参照ライン上で“a0”位置よりも
右側にあって、しかも、“a0”位置の画素と反対色の
最初の変化画素b1と、参照ライン上で“b1”位置の
次に表れる変化画素b2を検出し(S103)、次にb
2とa1の画素位置関係がb2<a1であるか否かを調
べ(S104)、b2<a1であれば、パスモード
(P)にしてa0の画素位置情報をb2の画素位置情報
にセットし(S105,S106)、S103の処理に
戻る。
【0122】S104での判断の結果、b2<a1でな
ければ、|a1−b1|≦N(Nはある閾値)であるか
否かを判断し(S107)、その結果、|a1−b1|
≦Nであれば垂直モード(V)にしてa0の画素位置を
a1の画素位置にし(S108,S109)、S110
の処理に入る。S110ではa0が“WIDTH ”(画像の
横幅方向の画素数)対応の位置であるか否かを判断し、
そうでなければS102の処理に戻る。S110での判
定の結果、a0が“WIDTH ”対応の位置であれば、画像
の最後であるか否かを調べ(S111)、画像の最後で
無ければS101の処理に戻る。S110での判定の結
果、画像の最後であったならば、処理を終了する。
ければ、|a1−b1|≦N(Nはある閾値)であるか
否かを判断し(S107)、その結果、|a1−b1|
≦Nであれば垂直モード(V)にしてa0の画素位置を
a1の画素位置にし(S108,S109)、S110
の処理に入る。S110ではa0が“WIDTH ”(画像の
横幅方向の画素数)対応の位置であるか否かを判断し、
そうでなければS102の処理に戻る。S110での判
定の結果、a0が“WIDTH ”対応の位置であれば、画像
の最後であるか否かを調べ(S111)、画像の最後で
無ければS101の処理に戻る。S110での判定の結
果、画像の最後であったならば、処理を終了する。
【0123】S107での判定の結果、|a1−b1|
≦Nでなければa2を検出し(S112)、水平モード
(H)にして“a0”の画素位置を“a2”の画素位置
にし(S113,S114)、S110の処理に入る。
S110では“a0”が“WIDTH ”であるかを判断し、
そうでなければS102の処理に戻る。
≦Nでなければa2を検出し(S112)、水平モード
(H)にして“a0”の画素位置を“a2”の画素位置
にし(S113,S114)、S110の処理に入る。
S110では“a0”が“WIDTH ”であるかを判断し、
そうでなければS102の処理に戻る。
【0124】なお、“WIDTH ”は図12に示すように、
1画面の水平方向1ラインの画素数(ラスタ走査の1ラ
インの画素数)である。
1画面の水平方向1ラインの画素数(ラスタ走査の1ラ
インの画素数)である。
【0125】すなわち、MMRの符号化は1ライン単位
で処理を進めるもので、ラスタ走査の1ライン毎に符号
化処理を行って符号化してゆく方式である。
で処理を進めるもので、ラスタ走査の1ライン毎に符号
化処理を行って符号化してゆく方式である。
【0126】ここで、本発明での符号化処理の適用対象
となるアルファマップ信号、すなわち、オブジェクトと
背景とを区別するための2値画像は、図12(a)に例
示される様な、ラスタ走査1ライン毎に変化点が2点程
度の単純図形の揚合が殆どである。そして、図11に示
したMMRの符号化のように、ラスタ走査の1ライン毎
に符号化処理を行うと、符号化すベき変化画素はオブジ
ェクトと背景の境界部のみであるにもかかわらず、画面
の右端も変化画素として符号化しなくてはならないた
め、圧縮符号量の点から考えて効率的でない。
となるアルファマップ信号、すなわち、オブジェクトと
背景とを区別するための2値画像は、図12(a)に例
示される様な、ラスタ走査1ライン毎に変化点が2点程
度の単純図形の揚合が殆どである。そして、図11に示
したMMRの符号化のように、ラスタ走査の1ライン毎
に符号化処理を行うと、符号化すベき変化画素はオブジ
ェクトと背景の境界部のみであるにもかかわらず、画面
の右端も変化画素として符号化しなくてはならないた
め、圧縮符号量の点から考えて効率的でない。
【0127】従って、ここで説明する本発明方式におい
ては、ライン内で“a1”や“b1”を検出するのでは
なく、図13に示すように、ラスタスキャン順で“a
1”や“b1”を検出するようにし、これによって境界
部の変化画素のみを符号化できるようにする。
ては、ライン内で“a1”や“b1”を検出するのでは
なく、図13に示すように、ラスタスキャン順で“a
1”や“b1”を検出するようにし、これによって境界
部の変化画素のみを符号化できるようにする。
【0128】MMR符号化のように、ライン毎に符号化
処理を行う場合には、“a1”や“b1”は、当該ライ
ン左端からのアドレスであったが、本発明方式において
は、ラスタ走査順に“a1”や“b1”を検出して符号
化処理するために、“a1”および“b1”は以下のよ
うに定義される。
処理を行う場合には、“a1”や“b1”は、当該ライ
ン左端からのアドレスであったが、本発明方式において
は、ラスタ走査順に“a1”や“b1”を検出して符号
化処理するために、“a1”および“b1”は以下のよ
うに定義される。
【0129】 a1= abs_a1−(int)(abs _a0/WIDTH)*WIDTH b1= abs_b1−((int)(abs_a0/WIDTH)−1)*WIDTH ここで、 abs_a1(abs_b1,abs_a0)は画面左上端から
のラスタ順のアドレスである。なお、“*”は乗算を、
また、“(int)(x)”はxの小数点以下切り捨てを意味す
る。
のラスタ順のアドレスである。なお、“*”は乗算を、
また、“(int)(x)”はxの小数点以下切り捨てを意味す
る。
【0130】この際の参照ラインは、図13(c),
(d)のクロスハッチ掛け領域で表されるように、a0
位置の画素から“WIDTH ”相当分の画素数遡った位置ま
での領域である。ここで、図13(c)は図13(a)
の、図13(d)は図13(b)の参照ラインである。
(d)のクロスハッチ掛け領域で表されるように、a0
位置の画素から“WIDTH ”相当分の画素数遡った位置ま
での領域である。ここで、図13(c)は図13(a)
の、図13(d)は図13(b)の参照ラインである。
【0131】そのため、本発明方式では、パスモードの
符号P、水平モードの符号H、そして白画素及び黒画素
のランレングス符号を使用して図14に示す如きに符号
化する。
符号P、水平モードの符号H、そして白画素及び黒画素
のランレングス符号を使用して図14に示す如きに符号
化する。
【0132】ここで、Pはパスモード符号であって、2
次元符号化のテーブルに含まれる符号であり、また、H
は水平モード符号であって、これも2次元符号化のテー
ブルに含まれる符号であり、これらに続く白及び斜線の
長方形は、白画素及び黒画素のランレングス符号を表し
ている。
次元符号化のテーブルに含まれる符号であり、また、H
は水平モード符号であって、これも2次元符号化のテー
ブルに含まれる符号であり、これらに続く白及び斜線の
長方形は、白画素及び黒画素のランレングス符号を表し
ている。
【0133】しかし、上記のようにラスタ順で符号化処
理を行うようにすると、図14(a)の画像の場合では
複数ラインに亙って変化画素が無いので、この場合に
は、図14(b)のように画像の水平方向の構成画素数
(WIDTH )を越えるラン長が発生することとなってしま
う。
理を行うようにすると、図14(a)の画像の場合では
複数ラインに亙って変化画素が無いので、この場合に
は、図14(b)のように画像の水平方向の構成画素数
(WIDTH )を越えるラン長が発生することとなってしま
う。
【0134】そのため、本発明方式ではこれに対処する
ために、垂直方向にラインをパスするための符号とし
て、垂直パスモード符号Vをさらに用意した。
ために、垂直方向にラインをパスするための符号とし
て、垂直パスモード符号Vをさらに用意した。
【0135】そして、最大ラン長が画像の水平方向の構
成画素数 WIDTHを越える場合には、垂直パスモード
(V)を適用する。垂直パスモード符号Vは 垂直方向
にラインをパスする指示であるため、ラン長がこの“ W
IDTH”相当の値以上であっても次のライン内に出現する
場合には表現できなくなるので、その場合のための符号
として水平モード(ランレングス符号化)からのエスケ
ープ符号を用意した。
成画素数 WIDTHを越える場合には、垂直パスモード
(V)を適用する。垂直パスモード符号Vは 垂直方向
にラインをパスする指示であるため、ラン長がこの“ W
IDTH”相当の値以上であっても次のライン内に出現する
場合には表現できなくなるので、その場合のための符号
として水平モード(ランレングス符号化)からのエスケ
ープ符号を用意した。
【0136】この垂直パスモードでは、水平モードで使
用されるラン長の最大値は水平方向の画素数 WIDTHと
し、ラン長がこの WIDTH相当の値となる場合では、これ
を表す符号として水平モード(ランレングス符号化)か
らのエスケープ符号を用いるようにする。
用されるラン長の最大値は水平方向の画素数 WIDTHと
し、ラン長がこの WIDTH相当の値となる場合では、これ
を表す符号として水平モード(ランレングス符号化)か
らのエスケープ符号を用いるようにする。
【0137】図15は、垂直パスモードの例である。図
15(a)の例では、ランレングス符号化からのエスケ
ープ符号と垂直モード符号を用いて垂直パスモードを形
成する例である。なお、a0からまるまる1ラインを飛
び越えてその次のラインにa1が表れる図15(b)の
如きの例の場合には、白ランの長さが画像の水平方向の
構成画素数“WIDTH ”より大きくても、パスモードを使
用して表現することができるので、垂直パスモードで符
号化する必要はない。
15(a)の例では、ランレングス符号化からのエスケ
ープ符号と垂直モード符号を用いて垂直パスモードを形
成する例である。なお、a0からまるまる1ラインを飛
び越えてその次のラインにa1が表れる図15(b)の
如きの例の場合には、白ランの長さが画像の水平方向の
構成画素数“WIDTH ”より大きくても、パスモードを使
用して表現することができるので、垂直パスモードで符
号化する必要はない。
【0138】さらに、図15(c)の例では、a0から
まるまる3ラインを飛び越えてその次のラインにa1が
表れているが、この場合にそのライン数分を飛び越える
(つまり、パスさせる)ことを指示するための垂直パス
モードの符号(VP)を可変長符号テーブル内に用意
し、この垂直パスモードの符号VPを使用して対処する
例である。この場合の表現はパスさせるライン数を垂直
モードで表現するもので、この符号VPの表す情報は、
“水平モード(H)+最大ラン長”と等価である。
まるまる3ラインを飛び越えてその次のラインにa1が
表れているが、この場合にそのライン数分を飛び越える
(つまり、パスさせる)ことを指示するための垂直パス
モードの符号(VP)を可変長符号テーブル内に用意
し、この垂直パスモードの符号VPを使用して対処する
例である。この場合の表現はパスさせるライン数を垂直
モードで表現するもので、この符号VPの表す情報は、
“水平モード(H)+最大ラン長”と等価である。
【0139】なお、図15(c)のように、パスさせる
ライン数を垂直モードで表現するのではなく、次の変化
画素のアドレス(SP(a1))を符号化してもよい。
ライン数を垂直モードで表現するのではなく、次の変化
画素のアドレス(SP(a1))を符号化してもよい。
【0140】本発明の符号化手法が適用されるアルファ
マップ信号、すなわち、オブジェクトと背景とを区別す
るための2値画像では、図16(a)のように最初の数
ラインには変化画素が無い場合が多い。本発明では垂直
パスモードVPを使用することができることから、図1
6(a)のような画像の場合に、図16(b)、(c)
のように画面の先頭から垂直パスモードを適用すること
で、符号量の縮減が図れるようになる。
マップ信号、すなわち、オブジェクトと背景とを区別す
るための2値画像では、図16(a)のように最初の数
ラインには変化画素が無い場合が多い。本発明では垂直
パスモードVPを使用することができることから、図1
6(a)のような画像の場合に、図16(b)、(c)
のように画面の先頭から垂直パスモードを適用すること
で、符号量の縮減が図れるようになる。
【0141】図16(b)の例は、垂直モード符号V0
を使用してパスさせるライン数を表現する方法である。
この例の場合は、パスさせるライン数が4ライン分であ
るので、垂直モード符号V0 を4つ並べる。そして、a
1が表れるラインについては、そのラインの先頭からa
1までの白ラン長と水平モード符号Hを用いて“H+白
ラン長”で表し、さらにa1からa2までの間の黒画素
数を並べて “V0 ”+“V0 ”+“V0 ”+“V0 ”+“H”+
“白画素数を示すランレングス符号”+“黒画素数を示
すランレングス符号” なるかたちで表現する。
を使用してパスさせるライン数を表現する方法である。
この例の場合は、パスさせるライン数が4ライン分であ
るので、垂直モード符号V0 を4つ並べる。そして、a
1が表れるラインについては、そのラインの先頭からa
1までの白ラン長と水平モード符号Hを用いて“H+白
ラン長”で表し、さらにa1からa2までの間の黒画素
数を並べて “V0 ”+“V0 ”+“V0 ”+“V0 ”+“H”+
“白画素数を示すランレングス符号”+“黒画素数を示
すランレングス符号” なるかたちで表現する。
【0142】また、図16(c)の例は、画面内の最初
の変化画素のアドレス(SP(a1))を符号化するよ
うにした方法であり、“SP(a1)+黒画素数を示す
ランレングス符号”なるかたちで表現する。
の変化画素のアドレス(SP(a1))を符号化するよ
うにした方法であり、“SP(a1)+黒画素数を示す
ランレングス符号”なるかたちで表現する。
【0143】従って、このような手法を、アルファマッ
プ信号の符号化に適用することで、高能率の圧縮符号化
が可能になる。
プ信号の符号化に適用することで、高能率の圧縮符号化
が可能になる。
【0144】<方式2>以上の例では、水平モードで
は、(a1−a0)、(a2−a1)をランレングス符
号化しているが、これはMMRの水平モードの表現法を
継承しているだけである。そこで、ここでは、水平モー
ドでは(a1−a0)だけをランレングス符号化し、a
2が他のモード(例えば、垂直モード)で符号化できる
場合には、当該a2を他のモードで符号化するような符
号化方式を提案する。
は、(a1−a0)、(a2−a1)をランレングス符
号化しているが、これはMMRの水平モードの表現法を
継承しているだけである。そこで、ここでは、水平モー
ドでは(a1−a0)だけをランレングス符号化し、a
2が他のモード(例えば、垂直モード)で符号化できる
場合には、当該a2を他のモードで符号化するような符
号化方式を提案する。
【0145】図17は、このような方式を適用する場合
の符号化手順を説明するフローチャートである。ここで
の処理は、まず、符号化ライン上の起点変化画素a0の
画素位置情報を初期化し(S201)、符号化ライン上
で“a0”位置よりも右にある最初の変化画素a1の検
出処理をし(S202)、参照ライン上で“a0”位置
よりも右側にあって、しかも、“a0”位置の画素と反
対色の最初の変化画素b1と、参照ライン上で“b1”
位置の次に表れる変化画素b2の検出処理をし(S20
3)、次にb1が検出されたか否かをチェックする(S
204)。その結果、b1が検出されていれば次にa0
からa1までの間の画素数が2*WIDTHより小さいか調
べ(S205)、小さければb2<a1であるか否かを
調べる(S206)。
の符号化手順を説明するフローチャートである。ここで
の処理は、まず、符号化ライン上の起点変化画素a0の
画素位置情報を初期化し(S201)、符号化ライン上
で“a0”位置よりも右にある最初の変化画素a1の検
出処理をし(S202)、参照ライン上で“a0”位置
よりも右側にあって、しかも、“a0”位置の画素と反
対色の最初の変化画素b1と、参照ライン上で“b1”
位置の次に表れる変化画素b2の検出処理をし(S20
3)、次にb1が検出されたか否かをチェックする(S
204)。その結果、b1が検出されていれば次にa0
からa1までの間の画素数が2*WIDTHより小さいか調
べ(S205)、小さければb2<a1であるか否かを
調べる(S206)。
【0146】その結果、b2<a1の関係にあれば、パ
スモード(P)にしてa0の画素位置情報をb2の画素
位置情報にセットし(S207,S208)、S203
の処理に戻る。
スモード(P)にしてa0の画素位置情報をb2の画素
位置情報にセットし(S207,S208)、S203
の処理に戻る。
【0147】一方、S206において、b2<a1でな
ければ、|a1−b1|≦9であるか否かを判断し(S
209)、その結果、|a1−b1|≦9であれば垂直
モード(V)にしてa0の画素位置をa1の画素位置に
し(S210,S211)、S212の処理に入る。S
212では画像の最後か否かを判断し、最後であれば処
理を終了し、最後でなければS202の処理に戻る。
ければ、|a1−b1|≦9であるか否かを判断し(S
209)、その結果、|a1−b1|≦9であれば垂直
モード(V)にしてa0の画素位置をa1の画素位置に
し(S210,S211)、S212の処理に入る。S
212では画像の最後か否かを判断し、最後であれば処
理を終了し、最後でなければS202の処理に戻る。
【0148】また、S209での判断の結果、|a1−
b1|≦9でなかったときには、a2の検出処理をし、
a1とa2との間の画素数が画像の水平方向構成画素数
“WIDTH ”以下であるかを判断し(S214)、そうで
あれば垂直モードとし(S215)、a0をa2にセッ
トする(S216)。そして、S212の判断処理に移
る。
b1|≦9でなかったときには、a2の検出処理をし、
a1とa2との間の画素数が画像の水平方向構成画素数
“WIDTH ”以下であるかを判断し(S214)、そうで
あれば垂直モードとし(S215)、a0をa2にセッ
トする(S216)。そして、S212の判断処理に移
る。
【0149】S214での判断の結果、a1とa2との
間の画素数が画像の水平方向構成画素数“WIDTH ”以下
でなければ、垂直パスモードとし(S217)、a0を
a2にセットする(S218)。そして、S212の判
断処理に移る。
間の画素数が画像の水平方向構成画素数“WIDTH ”以下
でなければ、垂直パスモードとし(S217)、a0を
a2にセットする(S218)。そして、S212の判
断処理に移る。
【0150】また、S205での判断の結果、a0から
a1までの間の画素数が2*WIDTHより小さくなればa
2の検出処理を行い(S219)、次に垂直パスモード
とし(S217)、a0をa2にセットする(S21
8)。そして、S212の判断処理に移る。
a1までの間の画素数が2*WIDTHより小さくなればa
2の検出処理を行い(S219)、次に垂直パスモード
とし(S217)、a0をa2にセットする(S21
8)。そして、S212の判断処理に移る。
【0151】これにより、水平モードでは(a1−a
0)だけをランレングス符号化し、a2が他のモード
(例えば、垂直モード)で符号化できる場合には、当該
a2を他のモードで符号化するといった符号化方式が実
現できることになる。
0)だけをランレングス符号化し、a2が他のモード
(例えば、垂直モード)で符号化できる場合には、当該
a2を他のモードで符号化するといった符号化方式が実
現できることになる。
【0152】[第2の具体例のその2]ここでは、前フ
レームのラインを参照ラインとすることで、フレーム間
の相関を利用して符号化処理効率を向上させるようにす
る具体例を説明する。図18は、本発明を適用した符号
化/復号化装置のブロック構成図である。図中、200
0は符号化/復号化回路であり、画像データを符号化処
理して出力し、また、入力された符号化画像データを復
号化して出力する回路である。2100はラスタ走査に
対応するライン単位の画像情報を保持するラインメモリ
であり、フレーム内の参照ラインとフレーム間の参照ラ
インの画像情報を保持するものである。また、2200
はセレクタ、2300a,2300bはそれぞれフレー
ム画像を保持するフレームメモリ、2400は動き補償
予測回路である。
レームのラインを参照ラインとすることで、フレーム間
の相関を利用して符号化処理効率を向上させるようにす
る具体例を説明する。図18は、本発明を適用した符号
化/復号化装置のブロック構成図である。図中、200
0は符号化/復号化回路であり、画像データを符号化処
理して出力し、また、入力された符号化画像データを復
号化して出力する回路である。2100はラスタ走査に
対応するライン単位の画像情報を保持するラインメモリ
であり、フレーム内の参照ラインとフレーム間の参照ラ
インの画像情報を保持するものである。また、2200
はセレクタ、2300a,2300bはそれぞれフレー
ム画像を保持するフレームメモリ、2400は動き補償
予測回路である。
【0153】フレームメモリ2300aおよび2300
bは現フレームの画像データをそれぞれ保持するメモリ
であり、動き補償予測回路2400はフレームメモリ2
300bの画像データから動き補償予測を行ってその動
き補償予測済みの画像データを出力するものである。
bは現フレームの画像データをそれぞれ保持するメモリ
であり、動き補償予測回路2400はフレームメモリ2
300bの画像データから動き補償予測を行ってその動
き補償予測済みの画像データを出力するものである。
【0154】また、セレクタ2200は符号化/復号化
回路2000の出力するモード切り替え信号により、動
き補償予測回路2400の出力する画像データまたはフ
レームメモリ2300aからの画像データのいずれか一
方を選択してラインメモリ2100に出力する回路であ
る。また、ラインメモリ2100はこのセレクタ220
0を介して得られた画像データをライン単位で保持し、
符号化/復号化回路2000に渡し、符号化/復号化回
路2000はこのライン単位の画像データを用いて符号
化もしくは復号化処理する回路である。
回路2000の出力するモード切り替え信号により、動
き補償予測回路2400の出力する画像データまたはフ
レームメモリ2300aからの画像データのいずれか一
方を選択してラインメモリ2100に出力する回路であ
る。また、ラインメモリ2100はこのセレクタ220
0を介して得られた画像データをライン単位で保持し、
符号化/復号化回路2000に渡し、符号化/復号化回
路2000はこのライン単位の画像データを用いて符号
化もしくは復号化処理する回路である。
【0155】このような構成の本システムにおいて、符
号化/復号化回路2000は入力される画像情報をライ
ンメモリ2100の内容を参照しながらラスタ走査の順
に従って符号化して出力OUTより出力し、また、この
符号化した内容は復号化してフレームメモリ2300
a,2300bに入力して蓄える。フレームメモリ23
00a,2300b内の復号化された画像の情報は読み
出されてセレクタ2200に、あるいは動き補償予測回
路2400を介して動き補償予測処理され、セレクタ2
200に与えられる。
号化/復号化回路2000は入力される画像情報をライ
ンメモリ2100の内容を参照しながらラスタ走査の順
に従って符号化して出力OUTより出力し、また、この
符号化した内容は復号化してフレームメモリ2300
a,2300bに入力して蓄える。フレームメモリ23
00a,2300b内の復号化された画像の情報は読み
出されてセレクタ2200に、あるいは動き補償予測回
路2400を介して動き補償予測処理され、セレクタ2
200に与えられる。
【0156】セレクタ2200は、符号化/復号化回路
2000より線10を介して供給されるモード切り換え
信号(フレーム内/フレーム間)に従って、入力切り替
えされ、ラインメモリ2100はこのセレクタ2200
を介してフレームメモリ2300a,2300bからの
画像情報が与えられることにより、ラインメモリ210
0には、モード切り換え信号(フレーム内/フレーム
間)に応じて、選択入力されることになるフレーム内の
参照ラインとフレーム間の参照ラインのいずれかが逐次
蓄えられる。
2000より線10を介して供給されるモード切り換え
信号(フレーム内/フレーム間)に従って、入力切り替
えされ、ラインメモリ2100はこのセレクタ2200
を介してフレームメモリ2300a,2300bからの
画像情報が与えられることにより、ラインメモリ210
0には、モード切り換え信号(フレーム内/フレーム
間)に応じて、選択入力されることになるフレーム内の
参照ラインとフレーム間の参照ラインのいずれかが逐次
蓄えられる。
【0157】ここで、フレームメモリ2300a,23
00bには符号化/復号化回路2000により符号化/
復号化処理されることにより得られた当該フレームの復
号済みの画素値と、復号済みの参照フレームの画素値が
蓄えられている。なお、フレーム間の参照ラインは、動
き補償予測回路2400にて動き補償した信号を用いて
も良い。
00bには符号化/復号化回路2000により符号化/
復号化処理されることにより得られた当該フレームの復
号済みの画素値と、復号済みの参照フレームの画素値が
蓄えられている。なお、フレーム間の参照ラインは、動
き補償予測回路2400にて動き補償した信号を用いて
も良い。
【0158】また図19(a),(b)のクロスハッチ
部は、ラスタ順に符号化する場合のフレーム内とフレー
ム間の参照ラインの例である。図19(a)はフレーム
内の参照ラインであり、以後、これを“ABOVE LINE”と
呼ぶことにする。図19(b)はフレーム間の参照ライ
ンであり、参照フレーム内のa0と同じ、あるいは動き
補償後のアドレスa0´に対して図のように設定される
もので、以後、これを“PREVIOUS LINE ”と呼ぶことに
する。
部は、ラスタ順に符号化する場合のフレーム内とフレー
ム間の参照ラインの例である。図19(a)はフレーム
内の参照ラインであり、以後、これを“ABOVE LINE”と
呼ぶことにする。図19(b)はフレーム間の参照ライ
ンであり、参照フレーム内のa0と同じ、あるいは動き
補償後のアドレスa0´に対して図のように設定される
もので、以後、これを“PREVIOUS LINE ”と呼ぶことに
する。
【0159】参照ラインを切り換えるためのモード情報
は、符号化/復号化回路2000により、例えば、複数
のラインで構成されるブロックライン毎に別途符号化さ
れる。
は、符号化/復号化回路2000により、例えば、複数
のラインで構成されるブロックライン毎に別途符号化さ
れる。
【0160】図20は、本具体例の符号化手順を表すフ
ローチャートであり、符号化/復号化回路2000は、
まず、初めに符号化ライン上の起点変化画素a0の画素
位置情報を初期化し(S301)、次に起点画素a0が
属するラインのモードがフレーム内(INTRA)であるか否
かを調べる(S302)。その結果、フレーム内(INTR
A)であれば“ABOVE LINE”をラインメモリ2100に読
み込む(S302)が、フレーム内(INTRA)でなければ
“PREVIOUS LINE ”を図18のラインメモリ2100に
読み込むように制御する(S309)。
ローチャートであり、符号化/復号化回路2000は、
まず、初めに符号化ライン上の起点変化画素a0の画素
位置情報を初期化し(S301)、次に起点画素a0が
属するラインのモードがフレーム内(INTRA)であるか否
かを調べる(S302)。その結果、フレーム内(INTR
A)であれば“ABOVE LINE”をラインメモリ2100に読
み込む(S302)が、フレーム内(INTRA)でなければ
“PREVIOUS LINE ”を図18のラインメモリ2100に
読み込むように制御する(S309)。
【0161】そして、次にa1の検出処理をし(S30
4)、さらにb1,b2の検出処理をし(S305)、
次にb2とa1の画素位置関係がb2<a1であるか否
かを調べ(S306)、b2<a1であれば、パスモー
ド(P)にしてa0の画素位置情報をb2の画素位置情
報にセットし(S307,S308)、S304の処理
に戻る。
4)、さらにb1,b2の検出処理をし(S305)、
次にb2とa1の画素位置関係がb2<a1であるか否
かを調べ(S306)、b2<a1であれば、パスモー
ド(P)にしてa0の画素位置情報をb2の画素位置情
報にセットし(S307,S308)、S304の処理
に戻る。
【0162】S306の処理において、b2とa1の画
素位置関係がb2<a1でなければ、|a1−b1|≦
N(Nはある閾値)であるか否かを判断し(S31
0)、その結果、|a1−b1|≦Nであれば垂直モー
ド(V)にしてa0の画素位置をa1の画素位置にし
(S311,S312)、S313の処理に入る。S3
13ではa0が“WIDETH”(画像の横幅方向の画素数)
対応の位置であるか否かを判断し、そうでなければS3
04の処理に戻る。S313での判定の結果、a0が
“WIDETH”対応の位置であれば、画像の最後であるか否
かを調べ(S314)、画像の最後で無ければS301
の処理に戻る。S314での判定の結果、画像の最後で
あったならば、処理を終了する。
素位置関係がb2<a1でなければ、|a1−b1|≦
N(Nはある閾値)であるか否かを判断し(S31
0)、その結果、|a1−b1|≦Nであれば垂直モー
ド(V)にしてa0の画素位置をa1の画素位置にし
(S311,S312)、S313の処理に入る。S3
13ではa0が“WIDETH”(画像の横幅方向の画素数)
対応の位置であるか否かを判断し、そうでなければS3
04の処理に戻る。S313での判定の結果、a0が
“WIDETH”対応の位置であれば、画像の最後であるか否
かを調べ(S314)、画像の最後で無ければS301
の処理に戻る。S314での判定の結果、画像の最後で
あったならば、処理を終了する。
【0163】S310での判定の結果、|a1−b1|
≦Nでなければa2を検出し(S315)、水平モード
(H)にして“a0”の画素位置を“a2”の画素位置
にし(S316,S317)、S313の処理に入る。
≦Nでなければa2を検出し(S315)、水平モード
(H)にして“a0”の画素位置を“a2”の画素位置
にし(S316,S317)、S313の処理に入る。
【0164】すなわち、以上の手順は、起点画素a0が
属するラインのモードがフレーム内(INTRA)の場合には
“ABOVE LINE”を、また、フレーム間“(INTRA)”の場
合には“PREVIOUS LINE ”を図18のラインメモリ21
00に読み込む。“PREVIOUSLINE ”を参照ラインとす
るとき、符号化ラインと全く同じか、あるいは誤差が非
常に小さい場合には、“NOT CODED ”すなわち、符号化
ラインを符号化せずに参照ラインの信号をそのままコピ
ーするというものであり、“PREVIOUS LINE ”を参照ラ
インとするとき、符号化ラインと全く同じか、あるいは
誤差が非常に小さい場合には、符号化ラインを符号化せ
ずに参照ラインの信号をそのままコピーすることで、発
生符号量を削減することができる。
属するラインのモードがフレーム内(INTRA)の場合には
“ABOVE LINE”を、また、フレーム間“(INTRA)”の場
合には“PREVIOUS LINE ”を図18のラインメモリ21
00に読み込む。“PREVIOUSLINE ”を参照ラインとす
るとき、符号化ラインと全く同じか、あるいは誤差が非
常に小さい場合には、“NOT CODED ”すなわち、符号化
ラインを符号化せずに参照ラインの信号をそのままコピ
ーするというものであり、“PREVIOUS LINE ”を参照ラ
インとするとき、符号化ラインと全く同じか、あるいは
誤差が非常に小さい場合には、符号化ラインを符号化せ
ずに参照ラインの信号をそのままコピーすることで、発
生符号量を削減することができる。
【0165】図21は、この方式を使用した場合での人
物像アルファマップに対するブロックライン毎の、モー
ドの切り換えの例である。ブロックラインとは、隣接す
る複数のライン単位で構成したブロックを示しており、
頭頂部近傍に相当する部分が占める第0および第1ブロ
ックラインではそれぞれ“INTRA ”、顔部分に相当する
部分が占める第2〜第4ブロックラインでは互いの違い
が少ないのでそれぞれ“NOT CODED ”、肩部胸部近傍に
相当する部分が占める第5〜第8ブロックラインではそ
れぞれ“INTRA ”のラインモードとなっていることを示
している。
物像アルファマップに対するブロックライン毎の、モー
ドの切り換えの例である。ブロックラインとは、隣接す
る複数のライン単位で構成したブロックを示しており、
頭頂部近傍に相当する部分が占める第0および第1ブロ
ックラインではそれぞれ“INTRA ”、顔部分に相当する
部分が占める第2〜第4ブロックラインでは互いの違い
が少ないのでそれぞれ“NOT CODED ”、肩部胸部近傍に
相当する部分が占める第5〜第8ブロックラインではそ
れぞれ“INTRA ”のラインモードとなっていることを示
している。
【0166】また図22は、ラスタ順に符号化する場合
に、“NOT CODED ”となるブロックラインの符号化をス
キップする際の具体例を説明するものである。本発明で
は、起点画素a0が属するラインの属性(“INTRA ”/
“INTER ”/“NOT CODED ”により、モード切り換えを
行っている。しかし、ラスタ順に符号化する場合には、
a1がa0と同じライン上にあるとは限らない。したが
って、復号時にa1がa0と同じライン上か否かは不明
である。
に、“NOT CODED ”となるブロックラインの符号化をス
キップする際の具体例を説明するものである。本発明で
は、起点画素a0が属するラインの属性(“INTRA ”/
“INTER ”/“NOT CODED ”により、モード切り換えを
行っている。しかし、ラスタ順に符号化する場合には、
a1がa0と同じライン上にあるとは限らない。したが
って、復号時にa1がa0と同じライン上か否かは不明
である。
【0167】そこで、図22のように、a0が当該ブロ
ックライン上での最後の変化画素であり、かつ、次のブ
ロックラインのモードが“ NOT CODED”(非符号化)で
ある場合には、スキップ符号SKにより次の“CODED ”
(符号化)となるブロックラインにスキップし、このス
キップ先のブロックラインの先頭画素を新たなa0(n
ew a0)とすると共に、このスキップされるブロッ
クラインの領域についてはすべて符号化する。
ックライン上での最後の変化画素であり、かつ、次のブ
ロックラインのモードが“ NOT CODED”(非符号化)で
ある場合には、スキップ符号SKにより次の“CODED ”
(符号化)となるブロックラインにスキップし、このス
キップ先のブロックラインの先頭画素を新たなa0(n
ew a0)とすると共に、このスキップされるブロッ
クラインの領域についてはすべて符号化する。
【0168】つまり、a0が存在するブロックラインB
1があり、そのブロックラインB1のモードが“INTER
”であるとし、当該ブロックラインB1の次に、モー
ドが“NOT CODED”のブロックラインが3つ繋がり(B
2〜B4)、その次にモードが“INTER ”であるブロッ
クラインB5が繋がっているので、当該B5のブロック
ラインの先頭にa0を移してnew a0とし、符号S
Kを用いてa0からnew a0にスキップし、ブロッ
クラインB1からB4までについてはすべて“CODED
”、すなわち、符号化することになる。また、この符
号SKの可変長符号は“垂直モード”/“水平モード”
/“パスモード”の可変長符号と共に設計される。
1があり、そのブロックラインB1のモードが“INTER
”であるとし、当該ブロックラインB1の次に、モー
ドが“NOT CODED”のブロックラインが3つ繋がり(B
2〜B4)、その次にモードが“INTER ”であるブロッ
クラインB5が繋がっているので、当該B5のブロック
ラインの先頭にa0を移してnew a0とし、符号S
Kを用いてa0からnew a0にスキップし、ブロッ
クラインB1からB4までについてはすべて“CODED
”、すなわち、符号化することになる。また、この符
号SKの可変長符号は“垂直モード”/“水平モード”
/“パスモード”の可変長符号と共に設計される。
【0169】図23は以上の符号化手順を表すフローチ
ャートであり、図17の点線で囲まれた部分を変更した
ものである。符号化ライン上の起点変化画素a0の画素
位置情報を初期化し(S201)、次に起点画素a0が
属するラインのモードがフレーム内(INTRA)であるか否
かを調べる(S1201)。その結果、フレーム内(IN
TRA)であれば“ABOVE LINE”をラインメモリ100に読
み込む(S1202)が、フレーム内(INTRA)でなけれ
ば“PREVIOUS LINE ”を図18のラインメモリ2100
に読み込む(S1203)。さらにa0が属するライン
のモードが“NOT CODED LINE”、つまり、符号化しない
ラインでないかを調べ(S1203)、符号化しないラ
インであればS201の処理に移り、符号化しないライ
ンであれば、次にa1の検出処理をし(S202)、さ
らにb1,b2の検出処理をし(S203)、S204
の処理に入るといった処理形態である。
ャートであり、図17の点線で囲まれた部分を変更した
ものである。符号化ライン上の起点変化画素a0の画素
位置情報を初期化し(S201)、次に起点画素a0が
属するラインのモードがフレーム内(INTRA)であるか否
かを調べる(S1201)。その結果、フレーム内(IN
TRA)であれば“ABOVE LINE”をラインメモリ100に読
み込む(S1202)が、フレーム内(INTRA)でなけれ
ば“PREVIOUS LINE ”を図18のラインメモリ2100
に読み込む(S1203)。さらにa0が属するライン
のモードが“NOT CODED LINE”、つまり、符号化しない
ラインでないかを調べ(S1203)、符号化しないラ
インであればS201の処理に移り、符号化しないライ
ンであれば、次にa1の検出処理をし(S202)、さ
らにb1,b2の検出処理をし(S203)、S204
の処理に入るといった処理形態である。
【0170】以上、前フレームの符号化済みの信号を復
号化して蓄え、かつ、当該前フレームの信号を参照する
ことで、画像の符号化中の領域が符号化済みの領域の画
像状態に近似しているか否かを調べ、近似していると
き、その領域の画像の符号化をせずに、代わりに、上記
復号済みフレーム内の信号を上記符号化中のフレームに
コピーすると共に、コピーされた部分をスキップして、
次の符号化すべき領域の符号化をするよう符号化処理す
るようにしたことにより、コピーされた部分を符号化し
ないで処理能率を向上させることができるようになる。
号化して蓄え、かつ、当該前フレームの信号を参照する
ことで、画像の符号化中の領域が符号化済みの領域の画
像状態に近似しているか否かを調べ、近似していると
き、その領域の画像の符号化をせずに、代わりに、上記
復号済みフレーム内の信号を上記符号化中のフレームに
コピーすると共に、コピーされた部分をスキップして、
次の符号化すべき領域の符号化をするよう符号化処理す
るようにしたことにより、コピーされた部分を符号化し
ないで処理能率を向上させることができるようになる。
【0171】[第2の具体例のその3]ここでは、参照
ラインを複数用いて予測の性能を向上させることで、発
生符号量を縮減する具体例を説明する。
ラインを複数用いて予測の性能を向上させることで、発
生符号量を縮減する具体例を説明する。
【0172】図24は、本発明の符号化ラインと参照ラ
インの関係を説明する図である。ここで、新たにc1と
c2の定義を行う。 c1:a0よりも右側で、a0と反対色の最初の変化画
素 c2:c1の次の変化画素 本発明は、a1を符号化する際に、c1とb1の変位か
ら、b1とa1の変位を予測するものであり、以下の式
で得られるdiffを垂直モードで符号化する。
インの関係を説明する図である。ここで、新たにc1と
c2の定義を行う。 c1:a0よりも右側で、a0と反対色の最初の変化画
素 c2:c1の次の変化画素 本発明は、a1を符号化する際に、c1とb1の変位か
ら、b1とa1の変位を予測するものであり、以下の式
で得られるdiffを垂直モードで符号化する。
【0173】diff=b1-a1+f{b1-c1) ここで、f(x)はb1とa1との変位を推定する予測
関数である。また、次式は微小ノイズによる予測効率の
低下を防止するために、c1とb1の変位の絶対値がし
きい値thよりも小さい場合に予測値を0とする予測関
数の例である。
関数である。また、次式は微小ノイズによる予測効率の
低下を防止するために、c1とb1の変位の絶対値がし
きい値thよりも小さい場合に予測値を0とする予測関
数の例である。
【0174】 f(x)=0 (abs(x)<th) f(x)=sign(x) (abs(x)≧th) sign{x)=−1 (x<0) sign{x)= 0 (x=0) sign{x)= 1 (x>0) 但し、c2がb1より左端にある時、あるいはabs(b1-c
1)が、あるしきい値よりも大きい場合は、通常の垂直モ
ードで符号化する。
1)が、あるしきい値よりも大きい場合は、通常の垂直モ
ードで符号化する。
【0175】図25は、本具体例の符号化手順を表すフ
ローチャートであり、第1の垂直モードは従来の垂直モ
ードであり、第2の垂直モードは、参照ラインを2ライ
ンとする垂直モードで、本発明で採用した新しいモード
である。
ローチャートであり、第1の垂直モードは従来の垂直モ
ードであり、第2の垂直モードは、参照ラインを2ライ
ンとする垂直モードで、本発明で採用した新しいモード
である。
【0176】ここでの処理は、まず、符号化ライン上の
起点変化画素a0の画素位置情報を初期化し(S40
1)、符号化ライン上で“a0”位置よりも右にある最
初の変化画素a1の検出処理をし(S402)、参照ラ
イン上で“a0”位置よりも右側にあって、しかも、
“a0”位置の画素と反対色の最初の変化画素b1と、
参照ライン上で“b1”位置の次に表れる変化画素b2
の検出処理をし(S403)、次にb1がa1より小さ
いか判断する(S404)。その結果、b1がa1より
小さい場合はパスモード(P)にし(S405)、次に
a0の画素位置情報をb2の画素位置情報にセットし
(S406)、S403の処理に戻る。
起点変化画素a0の画素位置情報を初期化し(S40
1)、符号化ライン上で“a0”位置よりも右にある最
初の変化画素a1の検出処理をし(S402)、参照ラ
イン上で“a0”位置よりも右側にあって、しかも、
“a0”位置の画素と反対色の最初の変化画素b1と、
参照ライン上で“b1”位置の次に表れる変化画素b2
の検出処理をし(S403)、次にb1がa1より小さ
いか判断する(S404)。その結果、b1がa1より
小さい場合はパスモード(P)にし(S405)、次に
a0の画素位置情報をb2の画素位置情報にセットし
(S406)、S403の処理に戻る。
【0177】S405の判断において、b1がa1より
小さくなかったときはc1,c2の検出処理をし(S4
07)、c2がb1より小さいか判断する(S40
8)。その結果、c2がb1より小さかったときは|a
1−b1|≦Nであるか判断し(S409)、|a1−
b1|≦Nであったときは、第1の垂直モード(V)と
し(S410)、a0の画素位置をa1の画素位置にし
(S411)、S412の処理に入る。
小さくなかったときはc1,c2の検出処理をし(S4
07)、c2がb1より小さいか判断する(S40
8)。その結果、c2がb1より小さかったときは|a
1−b1|≦Nであるか判断し(S409)、|a1−
b1|≦Nであったときは、第1の垂直モード(V)と
し(S410)、a0の画素位置をa1の画素位置にし
(S411)、S412の処理に入る。
【0178】S412では、a0の位置が水平方向の画
素数であるWIDTH の値対応の位置であるか判断し、そう
でなければS402の処理に戻り、そうであればS41
3に移り画像の終りであるか判断し、終りであれば処理
を終了し、終りでなければS401の処理に戻る。
素数であるWIDTH の値対応の位置であるか判断し、そう
でなければS402の処理に戻り、そうであればS41
3に移り画像の終りであるか判断し、終りであれば処理
を終了し、終りでなければS401の処理に戻る。
【0179】一方、S408の判断において、c2<b
1でなければ|diff|≦Nであるか調べ(S41
8)、その結果、そうでなければa2を検出処理し(S
414)、水平モードとし(S415)、a0をa2に
セットする(S417)。そして、S412の処理に入
る。S418の判断の結果、|diff|≦Nであれ
ば、第2の垂直モードとし(S419)、a0をa2に
セットする(S420)。そして、S412の処理に入
る。
1でなければ|diff|≦Nであるか調べ(S41
8)、その結果、そうでなければa2を検出処理し(S
414)、水平モードとし(S415)、a0をa2に
セットする(S417)。そして、S412の処理に入
る。S418の判断の結果、|diff|≦Nであれ
ば、第2の垂直モードとし(S419)、a0をa2に
セットする(S420)。そして、S412の処理に入
る。
【0180】一方、S409の判断において、|a1−
b1|≦Nでなかったときには、a2を検出処理し(S
414)、水平モードとし(S415)、a0をa2に
セットする(S417)。そして、S412の処理に入
る。
b1|≦Nでなかったときには、a2を検出処理し(S
414)、水平モードとし(S415)、a0をa2に
セットする(S417)。そして、S412の処理に入
る。
【0181】以上の処理により、参照ラインを複数用い
て予測の性能を向上させることができるようにし、この
予測の性能向上により、発生符号量を縮減することがで
きるようになる。
て予測の性能を向上させることができるようにし、この
予測の性能向上により、発生符号量を縮減することがで
きるようになる。
【0182】[応用例]次に本発明の手法による高能率
圧縮符号化の応用例として、上述のように2値ではな
く、多値のアルファマップを符号化する場合の具体例を
説明する。図26は、多値のアルファマップを説明する
図である。図26(a)、はオブジェクトと背景を合成
する際に境界部での不連続性を防止するために、合成の
重み付けを多値で表現したものの例である。また図26
(b)は、キャプションの一部を半透明に合成する際の
例である(半透明重ね合わせ)。
圧縮符号化の応用例として、上述のように2値ではな
く、多値のアルファマップを符号化する場合の具体例を
説明する。図26は、多値のアルファマップを説明する
図である。図26(a)、はオブジェクトと背景を合成
する際に境界部での不連続性を防止するために、合成の
重み付けを多値で表現したものの例である。また図26
(b)は、キャプションの一部を半透明に合成する際の
例である(半透明重ね合わせ)。
【0183】ここで、オブジェクトの信号をSo、背景
の信号をSb、重み付けの値(Alpha Value)をaとする
と、合成信号Scは次式で表される。ここで、Alpha Va
lueは8ビットで表現されている。
の信号をSb、重み付けの値(Alpha Value)をaとする
と、合成信号Scは次式で表される。ここで、Alpha Va
lueは8ビットで表現されている。
【0184】Sc=((255-a)*Sb+a*So)/255 このような、アルファマップを符号化する場合には、図
27(a)のように、アルファマップの値が0か否かを
表すシェープ情報(Shape )と、アルファマップにおけ
る画素のグレースケール情報(階調情報)であるアルフ
ァバリュー情報(Alpha Value )とに分離して符号化す
る。すなわち、図27(b)のように、シェープ情報Sh
ape を本発明の2値画像符号化法を実施するためのシェ
ープコーディング部2500に与え、ここで本発明の2
値画像符号化法により、シェープ情報Shape を符号化
し、Shape 情報の再生信号にしたがって、多値画像用の
符号化を行うアルファバリューコーディング部2600
により、アルファバリュー情報Alpha Value を符号化す
れば良い。
27(a)のように、アルファマップの値が0か否かを
表すシェープ情報(Shape )と、アルファマップにおけ
る画素のグレースケール情報(階調情報)であるアルフ
ァバリュー情報(Alpha Value )とに分離して符号化す
る。すなわち、図27(b)のように、シェープ情報Sh
ape を本発明の2値画像符号化法を実施するためのシェ
ープコーディング部2500に与え、ここで本発明の2
値画像符号化法により、シェープ情報Shape を符号化
し、Shape 情報の再生信号にしたがって、多値画像用の
符号化を行うアルファバリューコーディング部2600
により、アルファバリュー情報Alpha Value を符号化す
れば良い。
【0185】このようにすると、2値ではなく、多値の
アルファマップを符号化することができるようになる。
アルファマップを符号化することができるようになる。
【0186】(第3の具体例)次に、本発明の第3の具
体例として、画面全体に占めるオブジェクト部分の領域
がかなり小さい場合での符号量低減技術を、図29と図
30を用いて説明する。
体例として、画面全体に占めるオブジェクト部分の領域
がかなり小さい場合での符号量低減技術を、図29と図
30を用いて説明する。
【0187】図29(a)に示されるような画面全体に
占めるオブジェクト部分の領域がかなり小さい場合にお
いて、画面全体のアルファマップ信号を符号化するので
はなく、図29(b)のようなオブジェクトを含む小領
域のアルファマップ信号を符号化した方が符号量が低減
される場合がある。
占めるオブジェクト部分の領域がかなり小さい場合にお
いて、画面全体のアルファマップ信号を符号化するので
はなく、図29(b)のようなオブジェクトを含む小領
域のアルファマップ信号を符号化した方が符号量が低減
される場合がある。
【0188】そして、この場合、小領域の大きさと、画
面内での位置関係がわからなければならない。
面内での位置関係がわからなければならない。
【0189】そこで、小領域の位置を表すための小領域
左上端Sの位置アドレスと、小領域の(水平,垂直)方
向の大きさ(h,v)とを付加情報として別途符号化す
る。さらに、前記Sや前記(h,v)の符号量を低減す
るために、図29(a)において破線で区切られた、符
号化の処理単位であるブロックの整数倍となる様に小領
域を設定することで、Sや(h,v)をブロックのアド
レスで表現することもできる。
左上端Sの位置アドレスと、小領域の(水平,垂直)方
向の大きさ(h,v)とを付加情報として別途符号化す
る。さらに、前記Sや前記(h,v)の符号量を低減す
るために、図29(a)において破線で区切られた、符
号化の処理単位であるブロックの整数倍となる様に小領
域を設定することで、Sや(h,v)をブロックのアド
レスで表現することもできる。
【0190】図30は、上記の処理の流れを説明するブ
ロック図であり、図30(a),(b)は各々送信側、
受信側のブロック図である。
ロック図であり、図30(a),(b)は各々送信側、
受信側のブロック図である。
【0191】送信側は、オブジェクト領域検出回路50
0、アルファマップ符号化回路200、多重化回路51
0とから構成されている。オブジェクト領域検出回路5
00は、アルファマップからオブジェクト部分の領域を
検出する回路であり、小領域のアルファマップ信号と、
Sや(h,v)の値とを検出するものである。
0、アルファマップ符号化回路200、多重化回路51
0とから構成されている。オブジェクト領域検出回路5
00は、アルファマップからオブジェクト部分の領域を
検出する回路であり、小領域のアルファマップ信号と、
Sや(h,v)の値とを検出するものである。
【0192】また、アルファマップ符号化回路200は
小領域のアルファマップを符号化する回路であり、既に
詳述した如きのものである。多重化回路510はこの符
号化されたアルファマップと、オブジェクト領域検出回
路500の出力するSや(h,v)の値とを多重化して
出力する回路である。
小領域のアルファマップを符号化する回路であり、既に
詳述した如きのものである。多重化回路510はこの符
号化されたアルファマップと、オブジェクト領域検出回
路500の出力するSや(h,v)の値とを多重化して
出力する回路である。
【0193】また、受信側は、分離化回路520、アル
ファマップ復号化回路400、アルファマップ復元回路
530から構成されている。分離化回路520は、ビッ
トストリームから、小領域のアルファマップ信号と、S
や(h,v)の値の符号化成分とを分離するものであ
り、アルファマップ復号化回路400は小領域のアルフ
ァマップ信号を復号して元のサイズのアルファマップを
得る回路であり、アルファマップ復元回路530はSや
(h,v)の値の符号化成分からSや(h,v)の値を
復元する回路である。
ファマップ復号化回路400、アルファマップ復元回路
530から構成されている。分離化回路520は、ビッ
トストリームから、小領域のアルファマップ信号と、S
や(h,v)の値の符号化成分とを分離するものであ
り、アルファマップ復号化回路400は小領域のアルフ
ァマップ信号を復号して元のサイズのアルファマップを
得る回路であり、アルファマップ復元回路530はSや
(h,v)の値の符号化成分からSや(h,v)の値を
復元する回路である。
【0194】このような構成において、線20を介して
画面全体のアルファマップ信号が供給されたオブジェク
ト領域検出回路500では、図29(b)のような小領
域のアルファマップ信号を線22を介してアルファマッ
プ符号化回路200に供給すると共に、Sや(h,v)
の値を符号化して、線23を介してアルファマップ符号
化回路200と多重化回路510に供給する。
画面全体のアルファマップ信号が供給されたオブジェク
ト領域検出回路500では、図29(b)のような小領
域のアルファマップ信号を線22を介してアルファマッ
プ符号化回路200に供給すると共に、Sや(h,v)
の値を符号化して、線23を介してアルファマップ符号
化回路200と多重化回路510に供給する。
【0195】多重化回路510では、線24を介して供
給される符号化された小領域のアルファマップ信号と、
線23を介して供給される符号化されたSや(h,v)
の値を多重化した後、線30を介して出力する。
給される符号化された小領域のアルファマップ信号と、
線23を介して供給される符号化されたSや(h,v)
の値を多重化した後、線30を介して出力する。
【0196】一方、線80を介して分離化回路520に
供給された符号は、小領域のアルファマップ信号に関す
る符号と、Sや(h,v)に関する符号に分離され、各
々線84と線86を介して出力される。アルファマップ
復元回路530では、線85を介して供給される再生さ
れた小領域のアルファマップ信号と、線86を介して供
給されるSや(h,v)の値から、画面全体のアルファ
マップ信号を復元し、線90を介して出力する。
供給された符号は、小領域のアルファマップ信号に関す
る符号と、Sや(h,v)に関する符号に分離され、各
々線84と線86を介して出力される。アルファマップ
復元回路530では、線85を介して供給される再生さ
れた小領域のアルファマップ信号と、線86を介して供
給されるSや(h,v)の値から、画面全体のアルファ
マップ信号を復元し、線90を介して出力する。
【0197】この結果、図29(a)に示されるような
画面全体に占めるオブジェクト部分の領域がかなり小さ
い場合において、画面全体のアルファマップ信号を符号
化するのではなく、図29(b)のようなオブジェクト
を含む小領域のアルファマップ信号を符号化して符号量
低減を図ることができるようになる。
画面全体に占めるオブジェクト部分の領域がかなり小さ
い場合において、画面全体のアルファマップ信号を符号
化するのではなく、図29(b)のようなオブジェクト
を含む小領域のアルファマップ信号を符号化して符号量
低減を図ることができるようになる。
【0198】(第4の具体例)次に、第4の具体例とし
て、図4のサンプリング変換(拡大・縮小変換)により
発生する斜め方向の不連続性を滑らかにする技術を、図
4と図33および図34を用いて説明する。
て、図4のサンプリング変換(拡大・縮小変換)により
発生する斜め方向の不連続性を滑らかにする技術を、図
4と図33および図34を用いて説明する。
【0199】2値画像の縮小拡大を繰り返すと、斜めの
線あるいは、曲線の滑らかさが失われ易い。アルファマ
ップ信号は2値画像の情報であるから、縮小拡大を繰り
返すと、このような現象を起こし易く、しかも、画面内
の目的の部分を抽出したり、認識するために用いるのが
アルファマップ信号であるから、このような滑らかさが
失われることは、画質の劣化に繋がる。そこで、この滑
らかさを失うという問題を解消する技術が必要となる。
線あるいは、曲線の滑らかさが失われ易い。アルファマ
ップ信号は2値画像の情報であるから、縮小拡大を繰り
返すと、このような現象を起こし易く、しかも、画面内
の目的の部分を抽出したり、認識するために用いるのが
アルファマップ信号であるから、このような滑らかさが
失われることは、画質の劣化に繋がる。そこで、この滑
らかさを失うという問題を解消する技術が必要となる。
【0200】本具体例は、図4の構成においてサンプリ
ング変換(拡大・縮小変換)により発生する斜め方向の
不連続性を滑らかにする2値画像の処理方法に関するも
のである。
ング変換(拡大・縮小変換)により発生する斜め方向の
不連続性を滑らかにする2値画像の処理方法に関するも
のである。
【0201】図33は、スムーシング処理(平滑化処
理)を説明するための図である。ここで、図33の
(a)は元のサイズの2値画像、図33の(b)はこれ
を縮小して得た2値画像である。図33においては、オ
ブジェクト領域は黒丸印で、また、バックグラウンド
(背景)領域は白丸印で示してある。
理)を説明するための図である。ここで、図33の
(a)は元のサイズの2値画像、図33の(b)はこれ
を縮小して得た2値画像である。図33においては、オ
ブジェクト領域は黒丸印で、また、バックグラウンド
(背景)領域は白丸印で示してある。
【0202】本具体例では、図4の構成において解像度
変換回路210や解像度変換回路230によるサンプリ
ング変換(拡大・縮小変換)がなされることにより発生
する斜め方向の不連続性を滑らかにするために、バック
グラウンド領域の画素(白丸)一つ一つについて、それ
を中心にして、その上下左右の画素、つまり、隣接画素
を調べ、そのうち、2画素以上がオブジェクト領域の画
素(黒丸)であったときは、そのバックグラウンド領域
の画素を、オブジェクト領域に含める処理を行う。
変換回路210や解像度変換回路230によるサンプリ
ング変換(拡大・縮小変換)がなされることにより発生
する斜め方向の不連続性を滑らかにするために、バック
グラウンド領域の画素(白丸)一つ一つについて、それ
を中心にして、その上下左右の画素、つまり、隣接画素
を調べ、そのうち、2画素以上がオブジェクト領域の画
素(黒丸)であったときは、そのバックグラウンド領域
の画素を、オブジェクト領域に含める処理を行う。
【0203】すなわち、今、バックグラウンド領域にあ
る一つの画素である検査対象画素が図33(b)におけ
る二重丸印で示す位置の画素である場合のように、その
隣接画素に、2画素以上、オブジェクト領域の画素(黒
丸)があったときは、その二重丸印で示す位置の画素
(つまり、検査対象画素)を黒丸印の画素にしてオブジ
ェクト領域の画素にする。黒丸印の画素が例えば、
“1”、白丸印が“0”であるとすると、二重丸印で示
す位置の画素(画素値“0”)を、画素値“1”に置き
換える処理をする。
る一つの画素である検査対象画素が図33(b)におけ
る二重丸印で示す位置の画素である場合のように、その
隣接画素に、2画素以上、オブジェクト領域の画素(黒
丸)があったときは、その二重丸印で示す位置の画素
(つまり、検査対象画素)を黒丸印の画素にしてオブジ
ェクト領域の画素にする。黒丸印の画素が例えば、
“1”、白丸印が“0”であるとすると、二重丸印で示
す位置の画素(画素値“0”)を、画素値“1”に置き
換える処理をする。
【0204】具体的にはつぎのようにする。図34に示
すように、上記画像処理を行う装置としては、2フレー
ム分のメモリ621,622を用意し、スムーシング処
理を行う対象の2値画像データを、それぞれのフレーム
メモリ621,622に保持させるようにする。そし
て、そのうちの一方のフレームメモリを検査用画像の保
持メモリとし、他方を作業用メモリとする。そして、制
御手段623により、これらフレームメモリ621,6
22をつぎのように制御し、また、これらフレームメモ
リ621,622の保持内容を用いてつぎのように演算
処理する。
すように、上記画像処理を行う装置としては、2フレー
ム分のメモリ621,622を用意し、スムーシング処
理を行う対象の2値画像データを、それぞれのフレーム
メモリ621,622に保持させるようにする。そし
て、そのうちの一方のフレームメモリを検査用画像の保
持メモリとし、他方を作業用メモリとする。そして、制
御手段623により、これらフレームメモリ621,6
22をつぎのように制御し、また、これらフレームメモ
リ621,622の保持内容を用いてつぎのように演算
処理する。
【0205】2値画像データが入力されると、制御手段
623はこの2値画像データを、検査用画像の保持メモ
リと作業用メモリとに格納するように制御する(S
1)。
623はこの2値画像データを、検査用画像の保持メモ
リと作業用メモリとに格納するように制御する(S
1)。
【0206】つぎに制御手段623は、検査用画像の保
持メモリに保持された画像の画素一つづつについて、そ
の画素を検査対象画素としたときに、それに隣接する4
方の画素の値を調べる(S2)。そして、検査対象画素
の値が“0”であって、それに隣接する4方の画素のう
ち、値が“1”を持つ画素が2画素分以上あるかを調べ
(S3)、2画素分以上ある場合には、その検査対象画
素の画素の値を“1”に書き替える(S4)。この書き
替えは作業用メモリに対して該当の画素位置のものを
“1”にすることで行う。
持メモリに保持された画像の画素一つづつについて、そ
の画素を検査対象画素としたときに、それに隣接する4
方の画素の値を調べる(S2)。そして、検査対象画素
の値が“0”であって、それに隣接する4方の画素のう
ち、値が“1”を持つ画素が2画素分以上あるかを調べ
(S3)、2画素分以上ある場合には、その検査対象画
素の画素の値を“1”に書き替える(S4)。この書き
替えは作業用メモリに対して該当の画素位置のものを
“1”にすることで行う。
【0207】全ての画素についてこの処理が済むと、制
御手段623はこの作業用メモリにある修正済みの2値
画像データを読出し(S5)、スムーシング処理済みの
2値画像データとして出力する。
御手段623はこの作業用メモリにある修正済みの2値
画像データを読出し(S5)、スムーシング処理済みの
2値画像データとして出力する。
【0208】この処理の結果、滑らかさが失われた2値
画像データは、輪郭部の滑らかさが回復することにな
る。
画像データは、輪郭部の滑らかさが回復することにな
る。
【0209】滑らかさが大きく失われている2値画像デ
ータの場合は、上記処理を複数回繰り返す。すなわち、
作業用メモリにある修正済みの2値画像データを検査用
画像の保持メモリにコピーし(S6)、再び、S2以降
の処理を行う。圧縮と拡大の率や回数が決まれば、その
システムの場合、滑らかさ喪失の度合いがどの程度であ
るかは分かるので、状況対応に適宜な繰り返し回数を定
めて、上記の処理を繰り返した後、処理済みの2値画像
データとして作業用メモリの2値画像データを読出して
最終処理済み出力とするよう、制御手段623に制御さ
せる。
ータの場合は、上記処理を複数回繰り返す。すなわち、
作業用メモリにある修正済みの2値画像データを検査用
画像の保持メモリにコピーし(S6)、再び、S2以降
の処理を行う。圧縮と拡大の率や回数が決まれば、その
システムの場合、滑らかさ喪失の度合いがどの程度であ
るかは分かるので、状況対応に適宜な繰り返し回数を定
めて、上記の処理を繰り返した後、処理済みの2値画像
データとして作業用メモリの2値画像データを読出して
最終処理済み出力とするよう、制御手段623に制御さ
せる。
【0210】この結果、滑らかさが大きく損なわれた2
値画像データであっても、滑らかな輪郭に修正すること
ができるようになる。そのため、この図34の画像処理
手段を図4の構成における解像度変換回路210の出力
段に設けておけば、輪郭の滑らかな2値画像データを後
段に与えることができるようになる。
値画像データであっても、滑らかな輪郭に修正すること
ができるようになる。そのため、この図34の画像処理
手段を図4の構成における解像度変換回路210の出力
段に設けておけば、輪郭の滑らかな2値画像データを後
段に与えることができるようになる。
【0211】以上、種々の例を説明したが、以上の具体
例は要するにオブジェクトスケーラビリティを実現する
に当たって必要となるアルファマップについて、解像度
縮小を図り、符号化すると共に、得られた符号を縮小率
情報と共に多重化して伝送や蓄積用のアルファマップ信
号とするようにしたことを特徴としている。そのため、
アルファマップ信号は効率良く符号化できることにな
り、オブジェクトの形状情報を効率良く符号化できるよ
うになる。
例は要するにオブジェクトスケーラビリティを実現する
に当たって必要となるアルファマップについて、解像度
縮小を図り、符号化すると共に、得られた符号を縮小率
情報と共に多重化して伝送や蓄積用のアルファマップ信
号とするようにしたことを特徴としている。そのため、
アルファマップ信号は効率良く符号化できることにな
り、オブジェクトの形状情報を効率良く符号化できるよ
うになる。
【0212】また、アルファマップ信号を再生する時
は、アルファマップの符号化成分と、縮小率情報とを分
離し、アルファマップの符号化成分は復号した後に縮小
率情報に従って元の解像度に拡大するようにしたこと
で、元のサイズのアルファマップを復元できるようにな
り、アルファマップを用いた符号化画像の復号も支障な
く行えるようになる。
は、アルファマップの符号化成分と、縮小率情報とを分
離し、アルファマップの符号化成分は復号した後に縮小
率情報に従って元の解像度に拡大するようにしたこと
で、元のサイズのアルファマップを復元できるようにな
り、アルファマップを用いた符号化画像の復号も支障な
く行えるようになる。
【0213】また、本発明はブロックライン毎に処理が
可能であるため、図32に示すように、ブロックライン
毎にそのブロックライン対応部分のアルファマップの符
号を伝送し、受信側ではブロックライン毎に復号するこ
とも可能である。
可能であるため、図32に示すように、ブロックライン
毎にそのブロックライン対応部分のアルファマップの符
号を伝送し、受信側ではブロックライン毎に復号するこ
とも可能である。
【0214】すなわち、一般的なMMRでは画像をその
水平方向ライン内でのみ変化画素を検出するのに対し
て、第1ないし第4の具体例ではMMRを用いてはいる
が、画像をラスタスキャン順に複数ラインにまたがって
変化画素を検出している。そのため、ブロックライン毎
に処理が可能であるから、図32に示すように、ブロッ
クライン毎にそのブロックライン対応部分のアルファマ
ップの符号を伝送し、受信側ではブロックライン毎に復
号することも可能である。
水平方向ライン内でのみ変化画素を検出するのに対し
て、第1ないし第4の具体例ではMMRを用いてはいる
が、画像をラスタスキャン順に複数ラインにまたがって
変化画素を検出している。そのため、ブロックライン毎
に処理が可能であるから、図32に示すように、ブロッ
クライン毎にそのブロックライン対応部分のアルファマ
ップの符号を伝送し、受信側ではブロックライン毎に復
号することも可能である。
【0215】<マクロブロック単位での符号化、復号化
処理>以上の各具体例は、任意形状の部分画像像毎に再
生可能な符号化方式の機能であるオブジェクトスケーラ
ビリティを実現する際に必要となるアルファマップの符
号化において、一画面全体あるいは、ブロックライン単
位で符号化を行う方法であり、2値画像で表現されたア
ルファマップを、FAXの符号化方式であるMMR(Mo
dified Modified READ)に基づいた符号化方法にて符号
化する手法であった。そして、MMRは基本的にライン
単位での符号化法である。
処理>以上の各具体例は、任意形状の部分画像像毎に再
生可能な符号化方式の機能であるオブジェクトスケーラ
ビリティを実現する際に必要となるアルファマップの符
号化において、一画面全体あるいは、ブロックライン単
位で符号化を行う方法であり、2値画像で表現されたア
ルファマップを、FAXの符号化方式であるMMR(Mo
dified Modified READ)に基づいた符号化方法にて符号
化する手法であった。そして、MMRは基本的にライン
単位での符号化法である。
【0216】一方、動画像の標準符号化方式であるMP
EG等の既存の画像符号化方式は、一般に画面全体を1
6×16画素で構成されるマクロブロックMBに分割し
た上で、各マクロブロックMB単位で符号化処理が行わ
れている。従って、このような場合にはアルファマップ
の符号化法もマクロブロックMB単位での符号化を可能
にすることが望ましい。しかし、マクロブロックMBは
画面の一部分であるために、ライン単位での符号化法で
あるMMRに基づいて一つ一つのマクロブロックMBを
符号化すると符号化効率が低下するおそれがある。
EG等の既存の画像符号化方式は、一般に画面全体を1
6×16画素で構成されるマクロブロックMBに分割し
た上で、各マクロブロックMB単位で符号化処理が行わ
れている。従って、このような場合にはアルファマップ
の符号化法もマクロブロックMB単位での符号化を可能
にすることが望ましい。しかし、マクロブロックMBは
画面の一部分であるために、ライン単位での符号化法で
あるMMRに基づいて一つ一つのマクロブロックMBを
符号化すると符号化効率が低下するおそれがある。
【0217】そこで、マクロブロック単位で効率的に符
号化処理し、また、復号化処理することのできるように
した符号化技術を次に説明する。
号化処理し、また、復号化処理することのできるように
した符号化技術を次に説明する。
【0218】(第5の具体例)本発明にかかるマクロブ
ロック単位での符号化、復号化処理の第1の手法を第5
の具体例として、図35、図36および図37を参照し
ながら説明する。この具体例において必要なシステム構
成は基本的には図2および図3の如きで良く、以下説明
する処理は符号化処理については、図2におけるアルフ
ァマップ符号化回路200においてなされ、復号化処理
については図3におけるアルファマップ復号化回路40
0においてなされるように仕組みを整えておけば良い。
ロック単位での符号化、復号化処理の第1の手法を第5
の具体例として、図35、図36および図37を参照し
ながら説明する。この具体例において必要なシステム構
成は基本的には図2および図3の如きで良く、以下説明
する処理は符号化処理については、図2におけるアルフ
ァマップ符号化回路200においてなされ、復号化処理
については図3におけるアルファマップ復号化回路40
0においてなされるように仕組みを整えておけば良い。
【0219】図35は、アルファマップの画面内を例え
ば、画素サイズが16×16画素といった所定の複数画
素構成によるマクロブロックMB単位に分割した図であ
り、正方形の升目で示したものが分割の境界線であり、
升目一つ一つがマクロブロックMBである。
ば、画素サイズが16×16画素といった所定の複数画
素構成によるマクロブロックMB単位に分割した図であ
り、正方形の升目で示したものが分割の境界線であり、
升目一つ一つがマクロブロックMBである。
【0220】アルファマップはオブジェクトの情報を画
素毎に2値で示すものであるから、画素は白か黒のいず
れかであり、従って、図35に示されるように、アルフ
ァマップの画面における各マクロブロックMBはその中
身の状態は“all_white”(全て白)、“al
l_black”(全て黒)、“others”(その
他)の3つの種類のいずれかに分類される。
素毎に2値で示すものであるから、画素は白か黒のいず
れかであり、従って、図35に示されるように、アルフ
ァマップの画面における各マクロブロックMBはその中
身の状態は“all_white”(全て白)、“al
l_black”(全て黒)、“others”(その
他)の3つの種類のいずれかに分類される。
【0221】人物像のアルファマップである図35のよ
うな画面の場合、背景は“白”、人物部分は“黒”であ
るから、マクロブロックMBは符号(MBwh)を付して
示す背景部分のみのものと、符号(MBbk)を付して示
す人物部分のみのもの、そして、符号(MBot)を付し
て示す背景部分と人物部分両方を含むものとに分けるこ
とができる。そして、この場合、符号化の必要な部分は
(MBot)なる部分であり、図35より明かなように、
(MBot)なる部分はオブジェクトOJにおける輪郭部
分の入ったマクロブロック、すなわち、図36に示す如
き部分のマクロブロックのみにMMRベースの符号化法
を適用すれば良いことが分かる。(MBot)なる部分の
マクロブロックは、人物の輪郭領域に位置するマクロブ
ロックであり、背景部分と人物部分両方を含む部分であ
る。
うな画面の場合、背景は“白”、人物部分は“黒”であ
るから、マクロブロックMBは符号(MBwh)を付して
示す背景部分のみのものと、符号(MBbk)を付して示
す人物部分のみのもの、そして、符号(MBot)を付し
て示す背景部分と人物部分両方を含むものとに分けるこ
とができる。そして、この場合、符号化の必要な部分は
(MBot)なる部分であり、図35より明かなように、
(MBot)なる部分はオブジェクトOJにおける輪郭部
分の入ったマクロブロック、すなわち、図36に示す如
き部分のマクロブロックのみにMMRベースの符号化法
を適用すれば良いことが分かる。(MBot)なる部分の
マクロブロックは、人物の輪郭領域に位置するマクロブ
ロックであり、背景部分と人物部分両方を含む部分であ
る。
【0222】ところで、図37のようなマクロブロック
MBに、第1から第4の具体例の手法を適用すると、検
出される変化画素は図37(a)において黒丸で示した
位置になる。なお、以後の図では簡単のため、マクロブ
ロックMBのサイズを8×8画素で構成されるブロック
として例示している。
MBに、第1から第4の具体例の手法を適用すると、検
出される変化画素は図37(a)において黒丸で示した
位置になる。なお、以後の図では簡単のため、マクロブ
ロックMBのサイズを8×8画素で構成されるブロック
として例示している。
【0223】一方、マクロブロックMBを画面左上から
ラスタスキャン順に符号化して送信し、ラスタスキャン
順に受信して復号化を行うとすると、今、符号化あるい
は復号化処理しようとしている対象のマクロブロックM
Bの上辺に接する画素群(“top referece”)と、当該
マクロブロックMBの左辺に接する画素群(“left ref
erence”)は、図37(b)に示されるように送受信両
端において既知の値となる。すなわち、ラスタスキャン
順に処理してゆくので、top refereceとleft reference
は既に処理した隣接のマクロブロックMBの情報である
から既知の値である。
ラスタスキャン順に符号化して送信し、ラスタスキャン
順に受信して復号化を行うとすると、今、符号化あるい
は復号化処理しようとしている対象のマクロブロックM
Bの上辺に接する画素群(“top referece”)と、当該
マクロブロックMBの左辺に接する画素群(“left ref
erence”)は、図37(b)に示されるように送受信両
端において既知の値となる。すなわち、ラスタスキャン
順に処理してゆくので、top refereceとleft reference
は既に処理した隣接のマクロブロックMBの情報である
から既知の値である。
【0224】マクロブロックMB単位で考えた場合、ラ
スタスキャン順に処理してゆく方式ではそのマクロブロ
ックMBでの左辺に接する画素においては、それが図3
7(a)に黒丸印を付して示すように変化画素であった
場合にはそれは変化画素として符号化しなければならな
いから、画面単位で符号化する場合に比べて極めて冗長
な情報となる。
スタスキャン順に処理してゆく方式ではそのマクロブロ
ックMBでの左辺に接する画素においては、それが図3
7(a)に黒丸印を付して示すように変化画素であった
場合にはそれは変化画素として符号化しなければならな
いから、画面単位で符号化する場合に比べて極めて冗長
な情報となる。
【0225】そこで、このような冗長さを解消するため
に、本発明では、マクロブロックMBの左端の画素に関
しては同じライン上の“left reference”の値との変化
を検出すると共に、参照領域内で“pred_color ”と反
対色となる最初の変化画素を”b1”と定義する。する
と、変化画素は図37(b)の黒丸印の位置となり、図
37(a)に比べて冗長な変化画素が大幅に削減され
る。
に、本発明では、マクロブロックMBの左端の画素に関
しては同じライン上の“left reference”の値との変化
を検出すると共に、参照領域内で“pred_color ”と反
対色となる最初の変化画素を”b1”と定義する。する
と、変化画素は図37(b)の黒丸印の位置となり、図
37(a)に比べて冗長な変化画素が大幅に削減され
る。
【0226】ここで、“pred_color ”に該当するのは
“a0_color ”(previous line )と“ ref_color ”
(current line)となる。なお、“current line”と
は、起点変化画素“a0”が属するラインのことであ
り、“previous line ”とは、“current line”の1ラ
イン上のラインのことであり、“a0_color ”とは起点
変化画素“a0”の値(black or white
(白値または黒値))であり、“ ref_color ”とは
“current line”と同じラインの“left refeence ”の
値である。
“a0_color ”(previous line )と“ ref_color ”
(current line)となる。なお、“current line”と
は、起点変化画素“a0”が属するラインのことであ
り、“previous line ”とは、“current line”の1ラ
イン上のラインのことであり、“a0_color ”とは起点
変化画素“a0”の値(black or white
(白値または黒値))であり、“ ref_color ”とは
“current line”と同じラインの“left refeence ”の
値である。
【0227】ここで、“top reference ”は、図37
(b)に示されるマクロブロックMBの上辺に接する画
素群を指し、“left reference”は、図37(b)に示
されるマクロブロックMBの左辺に接する画素群を指
す。
(b)に示されるマクロブロックMBの上辺に接する画
素群を指し、“left reference”は、図37(b)に示
されるマクロブロックMBの左辺に接する画素群を指
す。
【0228】なお、オブジェクトを含む方形領域を符号
化対象としている場合に、マクロブロックMBの上辺あ
るいは左辺が方形領域の上端あるいは左端に接している
ときは、“top reference ”および“left reference”
の値は全て、“white ”(白)とする。
化対象としている場合に、マクロブロックMBの上辺あ
るいは左辺が方形領域の上端あるいは左端に接している
ときは、“top reference ”および“left reference”
の値は全て、“white ”(白)とする。
【0229】また、第1ないし第4の具体例に示した発
明では、複数ラインの再生値を用いて相対アドレスの変
化量を予測する方法が記載されている。このような場合
には、前記の“top reference ”および“left referen
ce”を複数ライン蓄えておく必要がある。また、マクロ
ブロックMB毎に符号化する順序を右下から順次符号化
するようにしてもよい。この場合、マクロブロックMB
の下辺に接する再生値と右辺に接する再生値を用いる。
明では、複数ラインの再生値を用いて相対アドレスの変
化量を予測する方法が記載されている。このような場合
には、前記の“top reference ”および“left referen
ce”を複数ライン蓄えておく必要がある。また、マクロ
ブロックMB毎に符号化する順序を右下から順次符号化
するようにしてもよい。この場合、マクロブロックMB
の下辺に接する再生値と右辺に接する再生値を用いる。
【0230】また、動き補償予測が適用される場合に
は、図2と図3の構成における動き補償予測回路110
および350において、画像信号と同様にアルファマッ
プ信号の動き補償予測も生成することができる。上記の
“top reference ”および“left reference”は、送信
側および受信側とも同じ信号が得られれば良いため、
“top reference ”および“left reference”には,動
き補償予測値を用いても良い。また、第1ないし第4の
具体例に示したように、動き補償予測値との相対アドレ
ス符号化を適用しても良い。
は、図2と図3の構成における動き補償予測回路110
および350において、画像信号と同様にアルファマッ
プ信号の動き補償予測も生成することができる。上記の
“top reference ”および“left reference”は、送信
側および受信側とも同じ信号が得られれば良いため、
“top reference ”および“left reference”には,動
き補償予測値を用いても良い。また、第1ないし第4の
具体例に示したように、動き補償予測値との相対アドレ
ス符号化を適用しても良い。
【0231】以上は、マクロブロックMB単位でラスタ
スキャン順に圧縮符号化し、ラスタスキャン順(xyス
キャンにおけるx方向スキャンのスキャン順)に復号化
処理する場合の例であった。しかし、マクロブロックM
B単位で圧縮符号化し、復号化する場合に、画像の状態
によってはラスタスキャン順に行うよりも垂直方向(x
y方向におけるy方向スキャン順)に処理するようにし
た方が効率の良い圧縮処理ができる場合があり、従っ
て、ラスタスキャン順にしたり、垂直方向にスキャンを
切り換えたりして、画像の状況対応に種々切り換えて処
理することができるようにした方式も実現できれば有用
である。そこで、このような方式を次に第6の具体例と
して説明する。
スキャン順に圧縮符号化し、ラスタスキャン順(xyス
キャンにおけるx方向スキャンのスキャン順)に復号化
処理する場合の例であった。しかし、マクロブロックM
B単位で圧縮符号化し、復号化する場合に、画像の状態
によってはラスタスキャン順に行うよりも垂直方向(x
y方向におけるy方向スキャン順)に処理するようにし
た方が効率の良い圧縮処理ができる場合があり、従っ
て、ラスタスキャン順にしたり、垂直方向にスキャンを
切り換えたりして、画像の状況対応に種々切り換えて処
理することができるようにした方式も実現できれば有用
である。そこで、このような方式を次に第6の具体例と
して説明する。
【0232】(第6の具体例)図38を用いて本発明の
第6の具体例を説明する。この具体例において必要なシ
ステム構成も基本的には図2および図3の如きで良く、
以下説明する処理は符号化処理については、図2におけ
るアルファマップ符号化回路200においてなされ、復
号化処理については図3におけるアルファマップ復号化
回路400においてなされるように仕組みを整えておけ
ば良い。
第6の具体例を説明する。この具体例において必要なシ
ステム構成も基本的には図2および図3の如きで良く、
以下説明する処理は符号化処理については、図2におけ
るアルファマップ符号化回路200においてなされ、復
号化処理については図3におけるアルファマップ復号化
回路400においてなされるように仕組みを整えておけ
ば良い。
【0233】図38(b)は第1ないし第5の具体例に
おけるスキャン順序(左から右ヘスキャンする(水平ス
キャンSh ))であり、図38(a)はこのスキャン順
序によってスキャンされることにより、検出された変化
画素(黒丸で示した画素)の例である。
おけるスキャン順序(左から右ヘスキャンする(水平ス
キャンSh ))であり、図38(a)はこのスキャン順
序によってスキャンされることにより、検出された変化
画素(黒丸で示した画素)の例である。
【0234】この場合、第5の具体例における変化画素
の検出方法を用いても、変化画素は12個検出される。
そこで、この具体例では図38(d)に示すように、マ
クロブロックMBの行のアドレスと列のアドレスを入れ
換えることによって、縦方向のスキャン順序(上から下
にスキャンする(垂直スキャンSv ))で変化画素を検
出する。このようにすると、図38(b)のスキャン方
法で12個検出された変化画素は、図38(c)に示す
ように8個に減る。このように、画像の状態によっては
スキャン方向を変えることで変化画素の数を減らすこと
ができる。
の検出方法を用いても、変化画素は12個検出される。
そこで、この具体例では図38(d)に示すように、マ
クロブロックMBの行のアドレスと列のアドレスを入れ
換えることによって、縦方向のスキャン順序(上から下
にスキャンする(垂直スキャンSv ))で変化画素を検
出する。このようにすると、図38(b)のスキャン方
法で12個検出された変化画素は、図38(c)に示す
ように8個に減る。このように、画像の状態によっては
スキャン方向を変えることで変化画素の数を減らすこと
ができる。
【0235】本発明では、変化画素間の変化量が同じ場
合、変化画素の数が少ない方が発生符号量が少なくなる
ため、図38の例では、(b)に比べて(d)のスキャ
ン順の方が発生符号量が少なくなる。
合、変化画素の数が少ない方が発生符号量が少なくなる
ため、図38の例では、(b)に比べて(d)のスキャ
ン順の方が発生符号量が少なくなる。
【0236】従って、図38(b)のスキャン順序と図
38(d)のスキャン順序を適応的に切り換えることに
よって、符号量の削減ができる場合がある。この場合、
復号化処理側で再生できるようにするために、スキャン
順序を識別する情報を別途符号化してデータに付加して
おく必要がある。そして、このスキャン順序を識別する
情報に基づき、方向を切り換えながら復号するようにす
る。
38(d)のスキャン順序を適応的に切り換えることに
よって、符号量の削減ができる場合がある。この場合、
復号化処理側で再生できるようにするために、スキャン
順序を識別する情報を別途符号化してデータに付加して
おく必要がある。そして、このスキャン順序を識別する
情報に基づき、方向を切り換えながら復号するようにす
る。
【0237】以上は、マクロブロックMB単位で圧縮符
号化し、復号化する場合に、画像の状態によってはラス
タスキャン順に行うよりも垂直方向(xy方向における
y方向スキャン順)に処理するようにした方が効率の良
い圧縮符号化処理ができる場合があり、従って、ラスタ
スキャン順にしたり、垂直方向にスキャンを切り換えて
処理をしたりするといった具合に、画像の状況対応に方
向を種々切り換えて処理することができるようにした方
式を実現するものであった。
号化し、復号化する場合に、画像の状態によってはラス
タスキャン順に行うよりも垂直方向(xy方向における
y方向スキャン順)に処理するようにした方が効率の良
い圧縮符号化処理ができる場合があり、従って、ラスタ
スキャン順にしたり、垂直方向にスキャンを切り換えて
処理をしたりするといった具合に、画像の状況対応に方
向を種々切り換えて処理することができるようにした方
式を実現するものであった。
【0238】しかし、正方ブロックであるマクロブロッ
クMBを、正方ブロックのまま、処理する方式にかえ
て、正方ブロックを横長の長方形ブロックに並び替える
かたちにしてから処理すると、符号量を少なくすること
ができる場合もあるのでそれを次に第7の具体例として
説明する。
クMBを、正方ブロックのまま、処理する方式にかえ
て、正方ブロックを横長の長方形ブロックに並び替える
かたちにしてから処理すると、符号量を少なくすること
ができる場合もあるのでそれを次に第7の具体例として
説明する。
【0239】(第7の具体例)図39を用いて本発明の
第7の具体例を説明する。この具体例において必要なシ
ステム構成も基本的には図2および図3の如きで良く、
以下説明する処理は符号化処理については、図2におけ
るアルファマップ符号化回路200においてなされ、復
号化処理については図3におけるアルファマップ復号化
回路400においてなされるように仕組みを整えておけ
ば良い。
第7の具体例を説明する。この具体例において必要なシ
ステム構成も基本的には図2および図3の如きで良く、
以下説明する処理は符号化処理については、図2におけ
るアルファマップ符号化回路200においてなされ、復
号化処理については図3におけるアルファマップ復号化
回路400においてなされるように仕組みを整えておけ
ば良い。
【0240】本具体例は、マクロブロックMB毎に独立
に符号化するため、第5の具体例における“top refere
nce ”および“left reference”の値を用いない例であ
る。図39(a)は、本具体例のスキャン順序を説明す
る図である。図39(a)における左側の図のように、
マクロブロックMBを構成するn×n画素構成の正方ブ
ロックを、図39(a)における右側の図のようにライ
ン毎に交互にスキャン方向を切り換えることで、ラスタ
スキャンされた長方形ブロックを作成する。すなわち、
正方ブロックにおいて左上の画素よりラインに沿って水
平に右側へスキャンし(S1)、右端に達すると次にそ
の下のラインの画素に移り、右端から左端にラインに沿
って水平に左側へスキャンし(S2)、左端に達すると
次にその下のラインの画素に移り、左端から右端にライ
ンに沿って水平に右側へスキャンし(S3)といった具
合に、ジグザグにスキャンを進める。そして、スキャン
の2ライン分をスキャン順に繋いで1ラインを倍にし、
垂直方向(縦方向)にはライン数を少なくするかたちと
して長方形ブロックを作成する。つまり、方形ブロック
におけるジグザグスキャンのS1,S2,S3,S4,
S5,S6,…を、S1の次にS2を繋いで最上位置の
1ラインとし、その下のラインはS3とS4を繋いだも
のとし、さらにその下のラインはS5とS6とを繋いだ
ものとする,…といった具合である。
に符号化するため、第5の具体例における“top refere
nce ”および“left reference”の値を用いない例であ
る。図39(a)は、本具体例のスキャン順序を説明す
る図である。図39(a)における左側の図のように、
マクロブロックMBを構成するn×n画素構成の正方ブ
ロックを、図39(a)における右側の図のようにライ
ン毎に交互にスキャン方向を切り換えることで、ラスタ
スキャンされた長方形ブロックを作成する。すなわち、
正方ブロックにおいて左上の画素よりラインに沿って水
平に右側へスキャンし(S1)、右端に達すると次にそ
の下のラインの画素に移り、右端から左端にラインに沿
って水平に左側へスキャンし(S2)、左端に達すると
次にその下のラインの画素に移り、左端から右端にライ
ンに沿って水平に右側へスキャンし(S3)といった具
合に、ジグザグにスキャンを進める。そして、スキャン
の2ライン分をスキャン順に繋いで1ラインを倍にし、
垂直方向(縦方向)にはライン数を少なくするかたちと
して長方形ブロックを作成する。つまり、方形ブロック
におけるジグザグスキャンのS1,S2,S3,S4,
S5,S6,…を、S1の次にS2を繋いで最上位置の
1ラインとし、その下のラインはS3とS4を繋いだも
のとし、さらにその下のラインはS5とS6とを繋いだ
ものとする,…といった具合である。
【0241】このように、正方ブロックを横長の長方形
ブロックに並び替えるかたちにスキャンすることで、図
39(b)の場合には変化画素の数が正方ブロックでは
10個あったものが長方形ブロックでは5個に低減され
る。
ブロックに並び替えるかたちにスキャンすることで、図
39(b)の場合には変化画素の数が正方ブロックでは
10個あったものが長方形ブロックでは5個に低減され
る。
【0242】但し、このようにすると変化画素間の相関
は低下するため、符号化にあたり、正方ブロックに対し
て設計された可変長符号を用いると、逆に符号量が増加
してしまう場合もある。しかし、この場合、長方形ブロ
ックに対しては、長方形ブロック用の可変長符号を新た
に設計してテーブルとして用意し、この長方形ブロック
用可変長符号テーブルを用いて符号化するようにすれば
よい。
は低下するため、符号化にあたり、正方ブロックに対し
て設計された可変長符号を用いると、逆に符号量が増加
してしまう場合もある。しかし、この場合、長方形ブロ
ックに対しては、長方形ブロック用の可変長符号を新た
に設計してテーブルとして用意し、この長方形ブロック
用可変長符号テーブルを用いて符号化するようにすれば
よい。
【0243】また、この具体例を適用しても図39
(c)のような場合には、図からも分かるように変化画
素の数は変わらず、逆に変化画素間の相関が低下してい
るために、長方形ブロックに変換するとむしろ発生符号
量が増加してしまう。
(c)のような場合には、図からも分かるように変化画
素の数は変わらず、逆に変化画素間の相関が低下してい
るために、長方形ブロックに変換するとむしろ発生符号
量が増加してしまう。
【0244】画像の状態は様々であり、従って、正方ブ
ロックと長方形ブロックとを適応的に切り換えること
で、発生符号量の削減を図ることができる場合があるこ
とから、手法としてこの具体例のようなものも、十分に
意義がある。
ロックと長方形ブロックとを適応的に切り換えること
で、発生符号量の削減を図ることができる場合があるこ
とから、手法としてこの具体例のようなものも、十分に
意義がある。
【0245】ところで、マクロブロックMB単位の処理
とはいっても、いつでもマクロブロックMBのサイズそ
のままに、圧縮処理するというのは能率的でない場合も
多い。例えば、縦の垂直な帯線のみが入っている場合の
ように、マクロブロックMB内においてどのラインも同
じ画像の状況を呈しているような時は、ラインを間引く
かたちで圧縮しても解像度を落とすことなく高い忠実度
で再生することが可能である。このような画像に対して
最適な手法を次に第8の具体例として説明する。
とはいっても、いつでもマクロブロックMBのサイズそ
のままに、圧縮処理するというのは能率的でない場合も
多い。例えば、縦の垂直な帯線のみが入っている場合の
ように、マクロブロックMB内においてどのラインも同
じ画像の状況を呈しているような時は、ラインを間引く
かたちで圧縮しても解像度を落とすことなく高い忠実度
で再生することが可能である。このような画像に対して
最適な手法を次に第8の具体例として説明する。
【0246】(第8の実施例)図6および図8および図
40を用いて本発明の第8の具体例を説明する。この具
体例において必要なシステム構成も基本的には図2およ
び図3の如きで良く、以下説明する処理は符号化処理に
ついては、図2におけるアルファマップ符号化回路20
0においてなされ、復号化処理については図3における
アルファマップ復号化回路400においてなされるよう
に仕組みを整えておけば良い。
40を用いて本発明の第8の具体例を説明する。この具
体例において必要なシステム構成も基本的には図2およ
び図3の如きで良く、以下説明する処理は符号化処理に
ついては、図2におけるアルファマップ符号化回路20
0においてなされ、復号化処理については図3における
アルファマップ復号化回路400においてなされるよう
に仕組みを整えておけば良い。
【0247】本具体例は、第1の具体例において用いた
2値画像を縮小した後に符号化する方法を、マクロブロ
ックMB単位での処理に適用した場合の問題点を解決す
るものである。
2値画像を縮小した後に符号化する方法を、マクロブロ
ックMB単位での処理に適用した場合の問題点を解決す
るものである。
【0248】上述したように、符号化回路および復号化
回路は基本的には第1の具体例で用いたものを採用する
ことができ、ここではアルファマップ符号化回路200
は既に説明した図6の構成を、また、アルファマップ復
号化回路400は既に説明した図8の構成を採用する。
従って、各構成要素の動作および信号の流れは既に第1
の具体例で詳細に説明したので、ここでは深く立ち入ら
ない。
回路は基本的には第1の具体例で用いたものを採用する
ことができ、ここではアルファマップ符号化回路200
は既に説明した図6の構成を、また、アルファマップ復
号化回路400は既に説明した図8の構成を採用する。
従って、各構成要素の動作および信号の流れは既に第1
の具体例で詳細に説明したので、ここでは深く立ち入ら
ない。
【0249】図40は2値画像を縮小する例を示す図で
ある。図40の(a)は、第1の具体例で説明した手法
による縮小例であり、縮小フィルタにより縮小した例で
ある。図40の(a)においては、変換比率CRが
“1”のもの(縮小なしの状態のもの)、変換比率CR
が“1/2”のもの(1/2縮小の状態のもの)、変換
比率CRが“1/4”のもの(1/4縮小の状態のも
の)を示しており、いずれも方形のブロックの状態のま
ま間引き処理した結果を示している。
ある。図40の(a)は、第1の具体例で説明した手法
による縮小例であり、縮小フィルタにより縮小した例で
ある。図40の(a)においては、変換比率CRが
“1”のもの(縮小なしの状態のもの)、変換比率CR
が“1/2”のもの(1/2縮小の状態のもの)、変換
比率CRが“1/4”のもの(1/4縮小の状態のも
の)を示しており、いずれも方形のブロックの状態のま
ま間引き処理した結果を示している。
【0250】また、図40の(b)は第7の具体例で説
明したライン間引きにより垂直方向に縮小した例であ
る。図40の(b)においては、変換比率CRが“1”
のものが縮小なしの状態のもの、変換比率CRが“1/
2”のもの(1/2縮小の状態のもの)、変換比率CR
が“1/4”のもの(1/4縮小の状態のもの)を示し
ており、いずれも方形のブロックから間引き処理を行っ
てかつ長方形ブロックへの変換を行った状態に処理した
結果を示している。
明したライン間引きにより垂直方向に縮小した例であ
る。図40の(b)においては、変換比率CRが“1”
のものが縮小なしの状態のもの、変換比率CRが“1/
2”のもの(1/2縮小の状態のもの)、変換比率CR
が“1/4”のもの(1/4縮小の状態のもの)を示し
ており、いずれも方形のブロックから間引き処理を行っ
てかつ長方形ブロックへの変換を行った状態に処理した
結果を示している。
【0251】ここで、変換比率CR(“Conversion Rat
io”)は、図6のアルファマップ符号化回路200にお
ける線60を介して供給される縮小率である。第1の具
体例あるいはMMRでは、変化画素“b1”と変化画素
“a1”のアドレスの差分(b1−a1)の値がしきい
値以下ならば、長さ(a1−a0)のランと長さ(a2
−a1)のランを符号化している(水平モード)。
io”)は、図6のアルファマップ符号化回路200にお
ける線60を介して供給される縮小率である。第1の具
体例あるいはMMRでは、変化画素“b1”と変化画素
“a1”のアドレスの差分(b1−a1)の値がしきい
値以下ならば、長さ(a1−a0)のランと長さ(a2
−a1)のランを符号化している(水平モード)。
【0252】また、符号化をマクロブロックMB毎に行
うため、生起し得るラン長の種類は、各CRの値に対し
て一意に定まる。ここで、図40(a)のように、方形
形状のブロックのまま、水平,垂直方向共に間引いて縮
小した場合には、変換比率CRが変わることによってラ
ン長の頻度分布が大きく変わる。従って、各CR対応に
ランレングス用の可変長符号を各々用意しておくこと
で、各CR対応に可変長符号符号化を行うようすれば、
符号化効率の改善が図れる。
うため、生起し得るラン長の種類は、各CRの値に対し
て一意に定まる。ここで、図40(a)のように、方形
形状のブロックのまま、水平,垂直方向共に間引いて縮
小した場合には、変換比率CRが変わることによってラ
ン長の頻度分布が大きく変わる。従って、各CR対応に
ランレングス用の可変長符号を各々用意しておくこと
で、各CR対応に可変長符号符号化を行うようすれば、
符号化効率の改善が図れる。
【0253】なお、第1の具体例のように、最大ラン長
を画面(マクロブロックMB)の水平画素数とすれば、
ラン長の種類は最大でも17(0〜16)であるから、
複数の可変長符号を用意しても可変長符号表を蓄えるメ
モリの負担は小さい。
を画面(マクロブロックMB)の水平画素数とすれば、
ラン長の種類は最大でも17(0〜16)であるから、
複数の可変長符号を用意しても可変長符号表を蓄えるメ
モリの負担は小さい。
【0254】また,図40(b)の例では,変換比率C
Rを小さくすると変化画素間の相関が低下するため、変
換比率CRが異なれば、相対アドレスの頻度分布の偏り
が大きく異なる。従って、各CRに対して各々最適な可
変長符号を切り換えることで、発生符号量の削減が図れ
る。なお、相対アドレスの絶対値の種類は最大でも16
種類(0〜15)であるため、複数の可変長符号表を用
意してもメモリの負担は少ない。
Rを小さくすると変化画素間の相関が低下するため、変
換比率CRが異なれば、相対アドレスの頻度分布の偏り
が大きく異なる。従って、各CRに対して各々最適な可
変長符号を切り換えることで、発生符号量の削減が図れ
る。なお、相対アドレスの絶対値の種類は最大でも16
種類(0〜15)であるため、複数の可変長符号表を用
意してもメモリの負担は少ない。
【0255】また、図40(a)の例では、生起し得る
相対アドレスの絶対値の最大値が異なるため、上記の水
平モードヘ切り換えるしきい値を、各CRの対して切り
換えても良い。また、マクロブロックMB毎に変換比率
CRあるいは縮小方法(例えば、図40(a)や図40
(b)に示す如きの形式等)を画像の状態に合わせて適
応的に切り換えることで、符号量制御を行うことができ
る。
相対アドレスの絶対値の最大値が異なるため、上記の水
平モードヘ切り換えるしきい値を、各CRの対して切り
換えても良い。また、マクロブロックMB毎に変換比率
CRあるいは縮小方法(例えば、図40(a)や図40
(b)に示す如きの形式等)を画像の状態に合わせて適
応的に切り換えることで、符号量制御を行うことができ
る。
【0256】以上、第5ないし第8の具体例によれば、
マクロブロックMB単位でのアルファマップ符号化にお
いても大幅な符号量の増加を招くことなく符号化が可能
となり、また、復号することができるようになる。
マクロブロックMB単位でのアルファマップ符号化にお
いても大幅な符号量の増加を招くことなく符号化が可能
となり、また、復号することができるようになる。
【0257】なお、本発明は上述した各種の具体例に限
定されるものではなく、種々変形して実施可能である。
定されるものではなく、種々変形して実施可能である。
【0258】(応用例)最後に、本発明の応用例として
本発明の動画像符号化/復号化装置を適用した動画像伝
送システムの実施形態を図41を用いて説明する。
本発明の動画像符号化/復号化装置を適用した動画像伝
送システムの実施形態を図41を用いて説明する。
【0259】図41(a)に示すように、このシステム
は、パーソナルコンピュータ(PC)1001に備え付
けられたカメラ1002より入力された動画像信号は、
PC1001に組み込まれた動画像符号化装置によって
符号化される。この動画像符号化装置から出力される符
号化データは、他の音声やデータの情報と多重化された
後、無線機1003により無線で送信され、他の無線機
1004によって受信される。
は、パーソナルコンピュータ(PC)1001に備え付
けられたカメラ1002より入力された動画像信号は、
PC1001に組み込まれた動画像符号化装置によって
符号化される。この動画像符号化装置から出力される符
号化データは、他の音声やデータの情報と多重化された
後、無線機1003により無線で送信され、他の無線機
1004によって受信される。
【0260】無線機1004で受信された信号は、動画
像信号の符号化データおよび音声やデータの情報に分解
される。これらのうち、動画像信号の符号化データはワ
ークステーション(EWS)1005に組み込まれた動
画像復号化装置によって復号され、EWS1005のデ
ィスプレイに表示される。
像信号の符号化データおよび音声やデータの情報に分解
される。これらのうち、動画像信号の符号化データはワ
ークステーション(EWS)1005に組み込まれた動
画像復号化装置によって復号され、EWS1005のデ
ィスプレイに表示される。
【0261】一方、EWS1005に備え付けられたカ
メラ1006より入力された動画像信号は、EWS10
06に組み込まれた動画像符号化装置を用いて上記と同
様に符号化される。動画像信号の符号化データは、他の
音声やデータの情報と多重化され、無線機1004によ
り無線で送信され、無線機1003によって受信され
る。無線機1003によって受信された信号は、動画像
信号の符号化データおよび音声やデータの情報に分解さ
れる。これらのうち、動画像信号の符号化データはPC
1001に組み込まれた動画像復号化装置によって復号
され、PC1001のディスプレイに表示される。
メラ1006より入力された動画像信号は、EWS10
06に組み込まれた動画像符号化装置を用いて上記と同
様に符号化される。動画像信号の符号化データは、他の
音声やデータの情報と多重化され、無線機1004によ
り無線で送信され、無線機1003によって受信され
る。無線機1003によって受信された信号は、動画像
信号の符号化データおよび音声やデータの情報に分解さ
れる。これらのうち、動画像信号の符号化データはPC
1001に組み込まれた動画像復号化装置によって復号
され、PC1001のディスプレイに表示される。
【0262】図41(b)は、図41(a)におけるP
C1001およびEWS1005に組み込まれた動画像
符号化装置の、そして、図41(c)は、図41(a)
におけるPC1001およびEWS1005に組み込ま
れた動画像復号化装置の構成を概略的に示すブロック図
である。
C1001およびEWS1005に組み込まれた動画像
符号化装置の、そして、図41(c)は、図41(a)
におけるPC1001およびEWS1005に組み込ま
れた動画像復号化装置の構成を概略的に示すブロック図
である。
【0263】図41(b)に示す動画像符号化装置は、
カメラなどの画像入力部1101からの画像信号を入力
して誤り耐性処理部1103を有する情報源符号化部1
102と、伝送路符号化部1104を有し、情報源符号
化部1101においては予測残差信号の離散コサイン変
換(DCT)と生成されたDCT係数の量子化などが行
われ、伝送路符号化部1104においては可変長符号化
や符号化データの誤り検出および誤り訂正符号化などが
行われる。伝送路符号化部1104から出力される符号
化データは無線機1105に送られ、送信される。情報
源符号化部1101における処理や、伝送路符号化部1
104における可変長符号化処理は、本発明の各具体例
で説明した如きの処理手法を適用する。
カメラなどの画像入力部1101からの画像信号を入力
して誤り耐性処理部1103を有する情報源符号化部1
102と、伝送路符号化部1104を有し、情報源符号
化部1101においては予測残差信号の離散コサイン変
換(DCT)と生成されたDCT係数の量子化などが行
われ、伝送路符号化部1104においては可変長符号化
や符号化データの誤り検出および誤り訂正符号化などが
行われる。伝送路符号化部1104から出力される符号
化データは無線機1105に送られ、送信される。情報
源符号化部1101における処理や、伝送路符号化部1
104における可変長符号化処理は、本発明の各具体例
で説明した如きの処理手法を適用する。
【0264】一方、図41(c)に示す動画像復号化装
置は、無線機1201によって受信された符号化データ
を入力して伝送路符号化部1104と逆の処理を行う伝
送路復号化部1202と、伝送路復号化部1201の出
力信号を入力して情報源符号化部1102と逆の処理を
行う誤り耐性処理部1204を有する情報源復号化部1
203を有し、情報源復号化部1203で復号化された
画像はディスプレイなどの画像出力部1025によって
出力される。
置は、無線機1201によって受信された符号化データ
を入力して伝送路符号化部1104と逆の処理を行う伝
送路復号化部1202と、伝送路復号化部1201の出
力信号を入力して情報源符号化部1102と逆の処理を
行う誤り耐性処理部1204を有する情報源復号化部1
203を有し、情報源復号化部1203で復号化された
画像はディスプレイなどの画像出力部1025によって
出力される。
【0265】これらでの復号化処理は、本発明の各具体
例で説明した如きの処理手法を適用する。
例で説明した如きの処理手法を適用する。
【0266】(第9の具体例) <アルファマップ用の動きベクトル(MV)を符号化す
る方式の具体例>上述の[第2の具体例その2]は、フ
レーム間の相関を利用して符号化する方法であって、前
フレームのラインを参照ラインとすることで、フレーム
間の相関を利用して符号化処理効率を向上させるように
する具体例であった。この方法は、MBライン単位(マ
クロブロックにおけるライン方向の1ライン単位)での
処理であるが、当然、MB単位で処理するようにして
も、一般性は失われない。
る方式の具体例>上述の[第2の具体例その2]は、フ
レーム間の相関を利用して符号化する方法であって、前
フレームのラインを参照ラインとすることで、フレーム
間の相関を利用して符号化処理効率を向上させるように
する具体例であった。この方法は、MBライン単位(マ
クロブロックにおけるライン方向の1ライン単位)での
処理であるが、当然、MB単位で処理するようにして
も、一般性は失われない。
【0267】そこで、フレーム間の相関を利用して符号
化するにあたり、マクロブロック単位で符号化すること
で、符号化処理効率向上を計るようにする具体例を次に
説明する。
化するにあたり、マクロブロック単位で符号化すること
で、符号化処理効率向上を計るようにする具体例を次に
説明する。
【0268】本具体例では、MB単位(マクロブロック
単位)で、アルファマップの動き補償予測(MC)信号
と、当該MB(マクロブロック)の信号との相関を評価
し、その評価値が予め設定されたしきい値よりも小さい
場合には、当該MBにMC信号をコピーし(以後、コピ
ー符号化と呼ぶ)、しきい値よりも大きかった場合に
は、当該MBを本発明で提供するような2値画像符号化
法により符号化するシステムである。
単位)で、アルファマップの動き補償予測(MC)信号
と、当該MB(マクロブロック)の信号との相関を評価
し、その評価値が予め設定されたしきい値よりも小さい
場合には、当該MBにMC信号をコピーし(以後、コピ
ー符号化と呼ぶ)、しきい値よりも大きかった場合に
は、当該MBを本発明で提供するような2値画像符号化
法により符号化するシステムである。
【0269】コピー符号化を実施するにあたり、“アル
ファマップのMV(動きベクトル)”と、“Y(輝度)
信号のMV(動きベクトル)”との相関が非常に高い場
合には、Y信号で求めたMVをそのまま使用すること
で、“アルファマップのMV”についての符号量を用い
ることなしに、コピー符号化が可能となる。
ファマップのMV(動きベクトル)”と、“Y(輝度)
信号のMV(動きベクトル)”との相関が非常に高い場
合には、Y信号で求めたMVをそのまま使用すること
で、“アルファマップのMV”についての符号量を用い
ることなしに、コピー符号化が可能となる。
【0270】特願平8−116542号には、アルファ
マップとY信号とをブレンドした信号(この処理は、一
般にアルファブレンディングと呼ばれる)を用いてMV
(動きベクトル)を検出することで、アルファマップと
Y信号との共通のMV(このMV(動きベクトル)をM
VYAと表記する)を検出する発明が記載されている。即
ち、アルファマップとY信号との共通の動きベクトルで
ある“MVYA”を利用してアルファマップをMC(動き
補償予測)すれば、アルファマップのコピー符号化での
MVの情報は必要ない。つまり、アルファマップのコピ
ー符号化にあたっては、アルファマップの動きベクトル
の情報は無くて良い。
マップとY信号とをブレンドした信号(この処理は、一
般にアルファブレンディングと呼ばれる)を用いてMV
(動きベクトル)を検出することで、アルファマップと
Y信号との共通のMV(このMV(動きベクトル)をM
VYAと表記する)を検出する発明が記載されている。即
ち、アルファマップとY信号との共通の動きベクトルで
ある“MVYA”を利用してアルファマップをMC(動き
補償予測)すれば、アルファマップのコピー符号化での
MVの情報は必要ない。つまり、アルファマップのコピ
ー符号化にあたっては、アルファマップの動きベクトル
の情報は無くて良い。
【0271】しかし、この場合、アルファマップの符号
量は削減されるものの、反面、Y信号においては最適な
MVが検出されないため、Y信号のMC誤差値(アルフ
ァマップの動き補償予測信号の誤差値)が大きくなり、
符号化システム全体での符号化効率が低下するおそれが
ある。
量は削減されるものの、反面、Y信号においては最適な
MVが検出されないため、Y信号のMC誤差値(アルフ
ァマップの動き補償予測信号の誤差値)が大きくなり、
符号化システム全体での符号化効率が低下するおそれが
ある。
【0272】例えば、Y信号に対しての最適な動きベク
トルMVY を検出した場合や、アルファマップに対して
の最適な動きベクトルMVA を検出した場合がこれに該
当し、このような場合には符号化効率の低下が避けられ
ない。
トルMVY を検出した場合や、アルファマップに対して
の最適な動きベクトルMVA を検出した場合がこれに該
当し、このような場合には符号化効率の低下が避けられ
ない。
【0273】具体的には、図42における(a)や
(b)のような場合が、符号化効率の低下するおそれが
ある例である。これらのうち、図42(a)に示すケー
スは、Y信号に対しての最適な動きベクトルMVY を検
出した場合を示しており、ある時点でのあるマクロブロ
ックの部分画像に着目して説明すると、前フレームで検
出したY信号に対しての動きベクトルMVY の指し示す
位置が、後フレームでの当該部分画像の出現位置に一致
している様子を示している。ここで用いられる誤差評価
値は、例えば、オブジェクトに含まれる画素値における
誤差値である。
(b)のような場合が、符号化効率の低下するおそれが
ある例である。これらのうち、図42(a)に示すケー
スは、Y信号に対しての最適な動きベクトルMVY を検
出した場合を示しており、ある時点でのあるマクロブロ
ックの部分画像に着目して説明すると、前フレームで検
出したY信号に対しての動きベクトルMVY の指し示す
位置が、後フレームでの当該部分画像の出現位置に一致
している様子を示している。ここで用いられる誤差評価
値は、例えば、オブジェクトに含まれる画素値における
誤差値である。
【0274】また、図42(b)はアルファマップに対
して最適な動きベクトルMVA を検出した場合を示して
おり、ある時点でのあるマクロブロック部分でのアルフ
ァマップ内容に着目して説明すると、前フレームで検出
したマクロブロック部分でのアルファマップ内容に対す
る動きベクトルMVA の指し示す位置が、後フレームで
の当該アルファマップ内容部分の出現位置に一致してい
る様子を示している。ここで用いられる誤差値は、例え
ば、アルファマップのミスマッチ画素数である。
して最適な動きベクトルMVA を検出した場合を示して
おり、ある時点でのあるマクロブロック部分でのアルフ
ァマップ内容に着目して説明すると、前フレームで検出
したマクロブロック部分でのアルファマップ内容に対す
る動きベクトルMVA の指し示す位置が、後フレームで
の当該アルファマップ内容部分の出現位置に一致してい
る様子を示している。ここで用いられる誤差値は、例え
ば、アルファマップのミスマッチ画素数である。
【0275】なお、MVYAは、MVY よりもMVA と類
似なMV(動きベクトル)となるため、アルファマップ
符号化の符号量は、最適な値MVA を用いた場合と比較
してもほとんど増加しない。
似なMV(動きベクトル)となるため、アルファマップ
符号化の符号量は、最適な値MVA を用いた場合と比較
してもほとんど増加しない。
【0276】一方、“MVY ”を共通のMVとして用い
ても、アルファマップのMC誤差(動き補償予測誤差)
が大きくなるため、コピー符号化が選択されず、アルフ
ァマップ符号化の効率が向上しない。
ても、アルファマップのMC誤差(動き補償予測誤差)
が大きくなるため、コピー符号化が選択されず、アルフ
ァマップ符号化の効率が向上しない。
【0277】そこで、これを打開するためには、図42
(c)に一例を示すように、アルファマップに対しての
最適な動きベクトルであるMVA と輝度信号に対しての
最適な動きベクトルであるMVY の差分であるMVDA
を求め、この求めたMVDAを効率よく符号化するよう
にする。このようにMVA とMVY の差分を求めて、こ
れを符号化することで、Y信号(輝度信号)の符号化効
率を低下させずに、アルファマップの符号化効率を向上
させることが可能となる。
(c)に一例を示すように、アルファマップに対しての
最適な動きベクトルであるMVA と輝度信号に対しての
最適な動きベクトルであるMVY の差分であるMVDA
を求め、この求めたMVDAを効率よく符号化するよう
にする。このようにMVA とMVY の差分を求めて、こ
れを符号化することで、Y信号(輝度信号)の符号化効
率を低下させずに、アルファマップの符号化効率を向上
させることが可能となる。
【0278】ところで、MVA とMVY の差分であるM
VDA が大きな値となった場合には、動きベクトルの符
号量よりも、当該ブロックを2値画像符号化する際の符
号量の方が小さくなる場合がある。また、MVDA はM
VY からの差分ベクトルであるから、そのダイナミック
レンジは小さい。
VDA が大きな値となった場合には、動きベクトルの符
号量よりも、当該ブロックを2値画像符号化する際の符
号量の方が小さくなる場合がある。また、MVDA はM
VY からの差分ベクトルであるから、そのダイナミック
レンジは小さい。
【0279】そこで、MVDA の探索範囲の最大値をM
VY の探索範囲よりも小さくなるように制限すること
で、MVDA の符号量と、2値画像符号化における符号
量とのトレードオフを図るようにすると良い。また、M
VDA の探索範囲を制限することで、MVDA 用の符号
表は、MVY を符号化する(実際に符号化されるのは、
MVY の予測誤差であり、この予測誤差のダイナミック
レンジは、MVY のダイナミックレンジの2倍となる)
符号表よりも小さくなる。従って、MVDA 用に小さな
可変長符号表を設計することで、より符号化効率が改善
される。
VY の探索範囲よりも小さくなるように制限すること
で、MVDA の符号量と、2値画像符号化における符号
量とのトレードオフを図るようにすると良い。また、M
VDA の探索範囲を制限することで、MVDA 用の符号
表は、MVY を符号化する(実際に符号化されるのは、
MVY の予測誤差であり、この予測誤差のダイナミック
レンジは、MVY のダイナミックレンジの2倍となる)
符号表よりも小さくなる。従って、MVDA 用に小さな
可変長符号表を設計することで、より符号化効率が改善
される。
【0280】<MVA を検出する具体例>つぎに、第9
の具体例を実施するにあたり、アルファマップに対して
の最適な動きベクトルMVA を検出する必要があるが、
その具体例を説明する。
の具体例を実施するにあたり、アルファマップに対して
の最適な動きベクトルMVA を検出する必要があるが、
その具体例を説明する。
【0281】既に、Y信号の方でMVY (Y信号に対し
ての最適な動きベクトル)は送られているものとする
と、MVY で指し示される位置を中心として、MVA と
MVYの差分であるMVDA は検出される。前述した通
り、アルファマップのコピー符号化は、アルファマップ
のMC誤差(動き補償予測誤差)が、あるしきい値より
も小さくなった時に実行される。そこで、中心位置から
外側への順序で誤差を評価し、最初に誤差がしきい値よ
りも小さくなった位置のMVDA を用いることにする。
ての最適な動きベクトル)は送られているものとする
と、MVY で指し示される位置を中心として、MVA と
MVYの差分であるMVDA は検出される。前述した通
り、アルファマップのコピー符号化は、アルファマップ
のMC誤差(動き補償予測誤差)が、あるしきい値より
も小さくなった時に実行される。そこで、中心位置から
外側への順序で誤差を評価し、最初に誤差がしきい値よ
りも小さくなった位置のMVDA を用いることにする。
【0282】これにより、最も小さなMVDA が検出さ
れて、これが使用されることになり、一般に、MVDA
の大きさが小さければ小さいほど、短い符号が割り当て
られることになるために、MVDA は効率よく符号化さ
れることとなる。
れて、これが使用されることになり、一般に、MVDA
の大きさが小さければ小さいほど、短い符号が割り当て
られることになるために、MVDA は効率よく符号化さ
れることとなる。
【0283】以上は動きベクトルの符号化であったが、
マクロブロックの属性情報をフレーム単位で符号化する
方式も考えられる。従って、次にこれを第10の具体例
として説明する。
マクロブロックの属性情報をフレーム単位で符号化する
方式も考えられる。従って、次にこれを第10の具体例
として説明する。
【0284】(第10の具体例)第10の具体例とし
て、各マクロブロックの属性情報をフレーム単位で符号
化する方式の具体例を説明する。
て、各マクロブロックの属性情報をフレーム単位で符号
化する方式の具体例を説明する。
【0285】第6の具体例における図38には、本発明
で提供するようなブロックベースで2値画像符号化する
場合の各ブロック(マクロブロックMB)の属性が表さ
れている。また、このブロック(MB)の属性情報は、
2値画像符号化情報とは別途に符号化する必要がある。
で提供するようなブロックベースで2値画像符号化する
場合の各ブロック(マクロブロックMB)の属性が表さ
れている。また、このブロック(MB)の属性情報は、
2値画像符号化情報とは別途に符号化する必要がある。
【0286】図43(a)は、上述した図38を書き直
したものである。この図においては、“白”部分のみの
マクロブロックをMBwhとし、背景部分と人物部分両方
を含むマクロブロックをMBotとし、“黒”部分のみの
マクロブロックをMBbkとしてある。そして、“白”部
分のみのマクロブロックであるMBwhを“0”、背景部
分と人物部分両方を含むマクロブロックであるMBotを
“1”、“黒”部分のみのマクロブロックであるMBbk
を“3”とラベル付けしたとすると、図43の(a)
は、図43(b)のようなblock typeの情報となり、こ
のblock typeの情報がMBの属性情報である。
したものである。この図においては、“白”部分のみの
マクロブロックをMBwhとし、背景部分と人物部分両方
を含むマクロブロックをMBotとし、“黒”部分のみの
マクロブロックをMBbkとしてある。そして、“白”部
分のみのマクロブロックであるMBwhを“0”、背景部
分と人物部分両方を含むマクロブロックであるMBotを
“1”、“黒”部分のみのマクロブロックであるMBbk
を“3”とラベル付けしたとすると、図43の(a)
は、図43(b)のようなblock typeの情報となり、こ
のblock typeの情報がMBの属性情報である。
【0287】ラベルは“1”,“2”,“3”の三種で
あり、これらは2ビットあれば表現できる。つまり、十
進数の“1”は2進表現で“01”、十進数の“2”は
2進表現で“10”、十進数の“3”は2進表現で“1
1”であり、2ビットあれば表現できる。
あり、これらは2ビットあれば表現できる。つまり、十
進数の“1”は2進表現で“01”、十進数の“2”は
2進表現で“10”、十進数の“3”は2進表現で“1
1”であり、2ビットあれば表現できる。
【0288】このようにblock type情報は、2ビットで
表現できるため、その上位ビット(MSB )と下位ビット
(LSB )をビットプレーンに分解すると、図43(c)
の様になる。なお、図43(c)において、Bpoは元の
block typeの情報が(MBの属性情報)であり、Bplは
Bpoをビットプレーンに分解して得た下位ビット(LSB
)のビットプレーンであり、BpmはBpoを分解して得
た上位ビット(MSB )のビットプレーンである。
表現できるため、その上位ビット(MSB )と下位ビット
(LSB )をビットプレーンに分解すると、図43(c)
の様になる。なお、図43(c)において、Bpoは元の
block typeの情報が(MBの属性情報)であり、Bplは
Bpoをビットプレーンに分解して得た下位ビット(LSB
)のビットプレーンであり、BpmはBpoを分解して得
た上位ビット(MSB )のビットプレーンである。
【0289】一般に、図43(a)のように、オブジェ
クトか否かを表す、アルファマップのブロック属性情報
を、図43(b)の様にラベル付けすることで、図43
(c)におけるBpl,Bpmの様に上位および下位のビッ
トのプレーンに分解したときに、何れのビットプレーン
においても“0”と“1”は、かたまり易くなる。即
ち、MSBにおいても、LSBにおいても、相関が保て
ることになる。
クトか否かを表す、アルファマップのブロック属性情報
を、図43(b)の様にラベル付けすることで、図43
(c)におけるBpl,Bpmの様に上位および下位のビッ
トのプレーンに分解したときに、何れのビットプレーン
においても“0”と“1”は、かたまり易くなる。即
ち、MSBにおいても、LSBにおいても、相関が保て
ることになる。
【0290】図44は、図43(c)の各ビットプレー
ンを、本発明で提供するブロックベースのMMRで符号
化する例である。この図に示すように、ビットプレーン
に分解し、各ビットプレーンを高能率な2値画像符号化
方式により符号化する事で、ブロックの属性情報の符号
量をブロック毎に符号化する場合に比べて、大幅に削減
することができるようになる。
ンを、本発明で提供するブロックベースのMMRで符号
化する例である。この図に示すように、ビットプレーン
に分解し、各ビットプレーンを高能率な2値画像符号化
方式により符号化する事で、ブロックの属性情報の符号
量をブロック毎に符号化する場合に比べて、大幅に削減
することができるようになる。
【0291】また、ブロックの属性を符号化する2値画
像符号化と、各ブロックを符号化する2値画像符号化の
符号化法を同一のものとする事で、符号化システム全体
の複雑さを緩和することができる。
像符号化と、各ブロックを符号化する2値画像符号化の
符号化法を同一のものとする事で、符号化システム全体
の複雑さを緩和することができる。
【0292】以上が、ブロックの属性情報を符号化する
方式の具体例であるが、ブロックの属性情報の符号化方
式には別の方法もあるので、これを次に説明する。
方式の具体例であるが、ブロックの属性情報の符号化方
式には別の方法もあるので、これを次に説明する。
【0293】図45は、時刻 n と時刻 n-1 における
あるマクロブロックの属性情報の一例を表している。図
2(a)の様に、オブジェクトの左上を領域の境界部に
接するように、方形領域を設定すると、図45における
(a)に示した時刻 n でのブロックの属性情報の例と
(b)に示した時刻 n-1 でのブロックの属性情報の例
のように、時間的に近いフレームのアルファマップ間で
は、非常に似たラベル付けが行われる。従って、このよ
うな場合には、フレーム間においてラベルの相関が高い
ため、既に符号化済みのフレームのラベルを利用して、
現フレームのラベルを符号化することで、大幅に符号化
効率が改善されることになる。
あるマクロブロックの属性情報の一例を表している。図
2(a)の様に、オブジェクトの左上を領域の境界部に
接するように、方形領域を設定すると、図45における
(a)に示した時刻 n でのブロックの属性情報の例と
(b)に示した時刻 n-1 でのブロックの属性情報の例
のように、時間的に近いフレームのアルファマップ間で
は、非常に似たラベル付けが行われる。従って、このよ
うな場合には、フレーム間においてラベルの相関が高い
ため、既に符号化済みのフレームのラベルを利用して、
現フレームのラベルを符号化することで、大幅に符号化
効率が改善されることになる。
【0294】また、一般に、時刻 n と、時刻 n-1 の
領域のサイズが異なる場合がある。この場合、一例とし
て、図46に示す手順で、時刻 n-1 での領域を 時刻
nのサイズに合わせる。例えば、時刻 n におけるマク
ロブロックが、時刻 n-1におけるマクロブロックの行よ
り1行長く、1列短い場合は、図46(a)のように、
行の短い時刻 n-1 におけるマクロブロックの右端の1
列をカットし、その後、下部の1行分をその下にコピー
して行を増やす。この状態が図46(b)である。
領域のサイズが異なる場合がある。この場合、一例とし
て、図46に示す手順で、時刻 n-1 での領域を 時刻
nのサイズに合わせる。例えば、時刻 n におけるマク
ロブロックが、時刻 n-1におけるマクロブロックの行よ
り1行長く、1列短い場合は、図46(a)のように、
行の短い時刻 n-1 におけるマクロブロックの右端の1
列をカットし、その後、下部の1行分をその下にコピー
して行を増やす。この状態が図46(b)である。
【0295】また、時刻 n-1 におけるマクロブロック
が、時刻 n のマクロブロックより列が1列短く、1行
長い場合は、下端の1行をカットし、その後、そのマク
ロブロック右端の1列をその隣りにコピーして1列増や
す。
が、時刻 n のマクロブロックより列が1列短く、1行
長い場合は、下端の1行をカットし、その後、そのマク
ロブロック右端の1列をその隣りにコピーして1列増や
す。
【0296】サイズが合わないときは、このようにして
サイズを合わせる。なお、サイズの合わせ方は前記の方
法に限ったものではない。そして、最終的に、図46
(b)の様に、時刻 n のサイズに合わせられた、時刻
n-1 のラベルを、ここでは便宜上、時刻 n-1' のラベ
ルと表記して以下の説明に用いることにする。
サイズを合わせる。なお、サイズの合わせ方は前記の方
法に限ったものではない。そして、最終的に、図46
(b)の様に、時刻 n のサイズに合わせられた、時刻
n-1 のラベルを、ここでは便宜上、時刻 n-1' のラベ
ルと表記して以下の説明に用いることにする。
【0297】図47(a)は、時刻 n での上述のマク
ロブロックの属性情報と、時刻 n-1' での上述のマクロ
ブロックの属性情報の差分、つまり各画素位置での各ラ
ベルの差分を、同一画素位置のもの同士で取った結果を
示している。ここで、Sは“ラベルが一致している”こ
とを示し、Dは“ラベルが不一致である”ことを示す。
ロブロックの属性情報と、時刻 n-1' での上述のマクロ
ブロックの属性情報の差分、つまり各画素位置での各ラ
ベルの差分を、同一画素位置のもの同士で取った結果を
示している。ここで、Sは“ラベルが一致している”こ
とを示し、Dは“ラベルが不一致である”ことを示す。
【0298】一方、図47(b)は、時刻 n での上述
のマクロブロックの属性情報における隣接画素位置のラ
ベルの差分をとった結果を示している。ここで、左端の
ラベルは、1ライン上の右端の画素位置でのラベルとの
差を取り、左上端の画素位置でのラベルは、“0”との
差を取ることにしている。以後、便宜的に図47(a)
をフレーム間符号化、図47(b)をフレーム内符号化
と呼ぶことにする。
のマクロブロックの属性情報における隣接画素位置のラ
ベルの差分をとった結果を示している。ここで、左端の
ラベルは、1ライン上の右端の画素位置でのラベルとの
差を取り、左上端の画素位置でのラベルは、“0”との
差を取ることにしている。以後、便宜的に図47(a)
をフレーム間符号化、図47(b)をフレーム内符号化
と呼ぶことにする。
【0299】図47より、フレーム間符号化の方がフレ
ーム内符号化に比べてSの割合が多く、フレーム間符号
化の方が予測が当たるため、符号量の削減を図ることが
できる。
ーム内符号化に比べてSの割合が多く、フレーム間符号
化の方が予測が当たるため、符号量の削減を図ることが
できる。
【0300】図49は、各ラベルを符号化するための可
変長符号表の例である。ここでは符号化対象となるラベ
ルが、その予測値(フレーム間:前フレームのラベル、
フレーム内:隣のラベル)と一致している場合(Sの場
合)には1ビットで符号化し、一致していない場合(D
の場合)には、2ビットで符号化することにする。この
ようにすると、符号量を少なくすることができる。
変長符号表の例である。ここでは符号化対象となるラベ
ルが、その予測値(フレーム間:前フレームのラベル、
フレーム内:隣のラベル)と一致している場合(Sの場
合)には1ビットで符号化し、一致していない場合(D
の場合)には、2ビットで符号化することにする。この
ようにすると、符号量を少なくすることができる。
【0301】また、フレーム間符号化の場合には、Sの
割合が多いため、複数のラベルをまとめて符号化するこ
とで、更に符号化効率の向上が図られる。
割合が多いため、複数のラベルをまとめて符号化するこ
とで、更に符号化効率の向上が図られる。
【0302】図48は、ライン毎にライン内のラベルの
差分が全てSか否かを、1ビットの符号で示す例であ
る。これにより、ライン内が全てSでないラインのみラ
ベルを符号化すれば良いため、符号量が大幅に削減され
ることが分かる。
差分が全てSか否かを、1ビットの符号で示す例であ
る。これにより、ライン内が全てSでないラインのみラ
ベルを符号化すれば良いため、符号量が大幅に削減され
ることが分かる。
【0303】なお、フレーム間での相関が極端に小さい
場合、フレーム内符号化に比べて符号化効率が低下する
恐れがある。この場合は、1ビットの符号でフレーム内
符号化を行うか、フレーム間符号化を行うかを切り換え
られるようにしておき、フレーム内符号化で符号化でき
るようにする。当然のことながら、最初に符号化するフ
レームは、参照するラベルが無いため、フレーム内符号
化を行う。この際、フレーム間/フレーム内を切り換え
る符号は必要ない。
場合、フレーム内符号化に比べて符号化効率が低下する
恐れがある。この場合は、1ビットの符号でフレーム内
符号化を行うか、フレーム間符号化を行うかを切り換え
られるようにしておき、フレーム内符号化で符号化でき
るようにする。当然のことながら、最初に符号化するフ
レームは、参照するラベルが無いため、フレーム内符号
化を行う。この際、フレーム間/フレーム内を切り換え
る符号は必要ない。
【0304】図50は、前述した本具体例のシステムの
ブロック図であり、このブロック図を参照して処理の流
れを説明する。この図50の構成において、破線で囲ま
れた部分が前述した本具体例に係わる部分である。図5
0(a)は符号化装置であり、オブジェクト領域検出回
路3100、ブロック化回路3110、ラベル付け回路
3120、ブロック符号化回路3130、ラベルメモリ
3140、サイズ変更回路3150、ラベル符号化回路
3160、多重化回路(MUX)3170とより構成さ
れている。
ブロック図であり、このブロック図を参照して処理の流
れを説明する。この図50の構成において、破線で囲ま
れた部分が前述した本具体例に係わる部分である。図5
0(a)は符号化装置であり、オブジェクト領域検出回
路3100、ブロック化回路3110、ラベル付け回路
3120、ブロック符号化回路3130、ラベルメモリ
3140、サイズ変更回路3150、ラベル符号化回路
3160、多重化回路(MUX)3170とより構成さ
れている。
【0305】これらのうち、オブジェクト領域検出回路
3100は、入力されたアルファマップ信号を元に、そ
のアルファマップ信号においてオブジェクトを含んでい
る部分についての方形領域を検出して、その方形領域の
サイズに関する情報と共に当該方形領域のアルファマッ
プ信号を出力するものである。ブロック化回路3110
は、この方形領域のアルファマップ信号をマクロブロッ
ク化する回路であり、ラベル付け回路3120は、この
マクロブロック化されたアルファマップ信号についてそ
のブロック毎に、そのマクロブロックでのアルファマッ
プ信号内容の属性(MBwh(白のみ)、MBot(白と黒
の混合)、MBbk(黒のみ))を判定し、各属性に対応
するラベル(“0”、“1”、“3”)を割り当てる回
路である。
3100は、入力されたアルファマップ信号を元に、そ
のアルファマップ信号においてオブジェクトを含んでい
る部分についての方形領域を検出して、その方形領域の
サイズに関する情報と共に当該方形領域のアルファマッ
プ信号を出力するものである。ブロック化回路3110
は、この方形領域のアルファマップ信号をマクロブロッ
ク化する回路であり、ラベル付け回路3120は、この
マクロブロック化されたアルファマップ信号についてそ
のブロック毎に、そのマクロブロックでのアルファマッ
プ信号内容の属性(MBwh(白のみ)、MBot(白と黒
の混合)、MBbk(黒のみ))を判定し、各属性に対応
するラベル(“0”、“1”、“3”)を割り当てる回
路である。
【0306】ブロック符号化回路3130は、ラベルが
“1”(MBot)のもののマクロブロックについて、そ
のマクロブロック内のアルファマップ信号を符号化する
回路であり、ラベルメモリ3140は、ラベル付け回路
3120より供給されるラベル情報とラベルメモリ出力
線3020を介してオブジェクト領域検出回路3100
から与えられる領域のサイズ情報を蓄積すると共に、こ
の蓄積したラベル情報とサイズ情報を併せてサイズ変更
回路3150に供給するためのメモリである。サイズ変
更回路3150は、ラベルメモリ3140より供給され
る、時刻 n-1のフレームのラベル情報とサイズ情報と、
オブジェクト領域検出回路3100から与えられる、時
刻 n のフレームのサイズ情報とから、時刻 n-1 のラ
ベル情報を時刻 n のサイズに相当する様にサイズを変
更する回路であり、ラベル符号化回路3160は、この
サイズ変更されたラベル情報を予測値として、ラベル付
け回路3120より供給されるラベル情報を符号化する
回路である。
“1”(MBot)のもののマクロブロックについて、そ
のマクロブロック内のアルファマップ信号を符号化する
回路であり、ラベルメモリ3140は、ラベル付け回路
3120より供給されるラベル情報とラベルメモリ出力
線3020を介してオブジェクト領域検出回路3100
から与えられる領域のサイズ情報を蓄積すると共に、こ
の蓄積したラベル情報とサイズ情報を併せてサイズ変更
回路3150に供給するためのメモリである。サイズ変
更回路3150は、ラベルメモリ3140より供給され
る、時刻 n-1のフレームのラベル情報とサイズ情報と、
オブジェクト領域検出回路3100から与えられる、時
刻 n のフレームのサイズ情報とから、時刻 n-1 のラ
ベル情報を時刻 n のサイズに相当する様にサイズを変
更する回路であり、ラベル符号化回路3160は、この
サイズ変更されたラベル情報を予測値として、ラベル付
け回路3120より供給されるラベル情報を符号化する
回路である。
【0307】また、多重化回路3170は、ラベル符号
化回路3160の得た符号化情報と、ブロック符号化回
路3130より供給される符号化情報と、オブジェクト
領域検出回路3100から与えられるサイズ情報とを多
重化して出力する回路である。
化回路3160の得た符号化情報と、ブロック符号化回
路3130より供給される符号化情報と、オブジェクト
領域検出回路3100から与えられるサイズ情報とを多
重化して出力する回路である。
【0308】このような構成の符号化装置は、線301
0を介して供給されるアルファマップ信号は、オブジェ
クト領域検出回路3100により、オブジェクトを含む
方形領域を検出する。この方形領域のサイズに関する情
報は線3020を介して出力され、領域内部のアルファ
マップ信号は、ブロック化回路3110に供給される。
ブロック化回路3110は、この領域内部のアルファマ
ップ信号についてマクロブロック化する。マクロブロッ
ク化されたアルファマップ信号は、ラベル付け回路31
20とブロック符号化回路3130に供給される。
0を介して供給されるアルファマップ信号は、オブジェ
クト領域検出回路3100により、オブジェクトを含む
方形領域を検出する。この方形領域のサイズに関する情
報は線3020を介して出力され、領域内部のアルファ
マップ信号は、ブロック化回路3110に供給される。
ブロック化回路3110は、この領域内部のアルファマ
ップ信号についてマクロブロック化する。マクロブロッ
ク化されたアルファマップ信号は、ラベル付け回路31
20とブロック符号化回路3130に供給される。
【0309】ラベル付け回路3120では、マクロブロ
ック毎の属性(MBwh、MBot、MBbk)を判定し、各
属性に対応するラベル(“0”、“1”、“3”)を割
り当てる。このラベル情報は、ブロック符号化回路31
30、ラベルメモリ3140、ラベル符号化回路316
0に供給される。
ック毎の属性(MBwh、MBot、MBbk)を判定し、各
属性に対応するラベル(“0”、“1”、“3”)を割
り当てる。このラベル情報は、ブロック符号化回路31
30、ラベルメモリ3140、ラベル符号化回路316
0に供給される。
【0310】ブロック符号化回路3130では、ラベル
が“1”(MBot)のとき、ブロック内のアルファマッ
プ信号が符号化され、その符号化情報は多重化回路31
70に供給される。ラベルメモリ3140には、ラベル
付け回路3120より供給されるラベル情報とラベルメ
モリ出力線3020を介する領域のサイズ情報が蓄積さ
れ、ラベル情報とサイズ情報を併せてラベルメモリ出力
線3030を介して、サイズ変更回路3150に供給さ
れる。
が“1”(MBot)のとき、ブロック内のアルファマッ
プ信号が符号化され、その符号化情報は多重化回路31
70に供給される。ラベルメモリ3140には、ラベル
付け回路3120より供給されるラベル情報とラベルメ
モリ出力線3020を介する領域のサイズ情報が蓄積さ
れ、ラベル情報とサイズ情報を併せてラベルメモリ出力
線3030を介して、サイズ変更回路3150に供給さ
れる。
【0311】サイズ変更回路3150では、ラベルメモ
リ出力線3030を介して供給される、時刻 n-1 のフ
レームのラベル情報とサイズ情報と、線3020を介し
て供給される、時刻 n のサイズ情報とから、時刻 n-1
のラベル情報を時刻 n のサイズに相当する様にサイ
ズを変更したラベル情報をラベル符号化回路3160に
供給する。ラベル符号化回路3160では、サイズ変更
回路3150より供給されるラベル情報を予測値とし
て、ラベル付け回路3120より供給されるラベル情報
を符号化し、その符号化情報は多重回路3170に供給
される。多重化回路3170では、ブロック符号化回路
3130とラベル符号化回路3160より供給される符
号化情報と、線3020を介して供給されるサイズ情報
とを多重化した後、線3040を介して出力する。
リ出力線3030を介して供給される、時刻 n-1 のフ
レームのラベル情報とサイズ情報と、線3020を介し
て供給される、時刻 n のサイズ情報とから、時刻 n-1
のラベル情報を時刻 n のサイズに相当する様にサイ
ズを変更したラベル情報をラベル符号化回路3160に
供給する。ラベル符号化回路3160では、サイズ変更
回路3150より供給されるラベル情報を予測値とし
て、ラベル付け回路3120より供給されるラベル情報
を符号化し、その符号化情報は多重回路3170に供給
される。多重化回路3170では、ブロック符号化回路
3130とラベル符号化回路3160より供給される符
号化情報と、線3020を介して供給されるサイズ情報
とを多重化した後、線3040を介して出力する。
【0312】以上が符号化装置の構成と作用である。次
に復号化装置の構成と作用を説明する。
に復号化装置の構成と作用を説明する。
【0313】図50(b)に示す符号化装置は、分離化
回路(DMUX)3200、ラベル復号化回路321
0、サイズ変更回路3220、ラベルメモリ3230、
ブロック復号化回路3240より構成される。これらの
うち、分離化回路3200は、線3050を介して供給
される符号化情報を分離する回路であり、ラベル復号化
回路3210は、サイズ変更回路3220より供給され
る、時刻 n-1 のラベル情報のサイズを変更した情報を
予測値として、時刻 n のラベル情報を再生する回路で
ある。
回路(DMUX)3200、ラベル復号化回路321
0、サイズ変更回路3220、ラベルメモリ3230、
ブロック復号化回路3240より構成される。これらの
うち、分離化回路3200は、線3050を介して供給
される符号化情報を分離する回路であり、ラベル復号化
回路3210は、サイズ変更回路3220より供給され
る、時刻 n-1 のラベル情報のサイズを変更した情報を
予測値として、時刻 n のラベル情報を再生する回路で
ある。
【0314】また、サイズ変更回路3220は、サイズ
変更回路3150と同様の働きをする回路であって、ラ
ベルメモリ3230より供給される、時刻 n-1 のフレ
ームのラベル情報とサイズ情報と、分離化回路3200
から分離して与えられる、時刻 n のフレームのサイズ
情報とから、時刻 n-1 のラベル情報を時刻 n のサイ
ズに相当する様にサイズを変更する回路であり、ラベル
メモリ3230は、ラベルメモリ3140と同様の働き
をする回路であって、ラベル復号化回路3210より復
号化されて供給されるラベル情報と、分離化回路320
0から与えられる領域のサイズ情報を蓄積すると共に、
この蓄積したラベル情報とサイズ情報を併せてサイズ変
更回路3220に供給するためのメモリである。
変更回路3150と同様の働きをする回路であって、ラ
ベルメモリ3230より供給される、時刻 n-1 のフレ
ームのラベル情報とサイズ情報と、分離化回路3200
から分離して与えられる、時刻 n のフレームのサイズ
情報とから、時刻 n-1 のラベル情報を時刻 n のサイ
ズに相当する様にサイズを変更する回路であり、ラベル
メモリ3230は、ラベルメモリ3140と同様の働き
をする回路であって、ラベル復号化回路3210より復
号化されて供給されるラベル情報と、分離化回路320
0から与えられる領域のサイズ情報を蓄積すると共に、
この蓄積したラベル情報とサイズ情報を併せてサイズ変
更回路3220に供給するためのメモリである。
【0315】また、ブロック復号化回路3240は、ラ
ベル復号化回路3210より供給される、再生されたラ
ベル情報にしたがって、ブロック毎にアルファマップ信
号を再生する回路である。
ベル復号化回路3210より供給される、再生されたラ
ベル情報にしたがって、ブロック毎にアルファマップ信
号を再生する回路である。
【0316】このような構成の復号化装置の作用を説明
する。分離化回路3200では、線3050を介して供
給される符号化情報を分離して、ブロック復号化回路3
240とラベル復号化回路3210に供給すると共に、
線3060を介してサイズ情報を出力する。ラベル復号
化回路3210では、サイズ変更回路3220より供給
される、時刻 n-1 のラベル情報のサイズを変更した情
報を予測値として、時刻 n のラベル情報を再生する。
する。分離化回路3200では、線3050を介して供
給される符号化情報を分離して、ブロック復号化回路3
240とラベル復号化回路3210に供給すると共に、
線3060を介してサイズ情報を出力する。ラベル復号
化回路3210では、サイズ変更回路3220より供給
される、時刻 n-1 のラベル情報のサイズを変更した情
報を予測値として、時刻 n のラベル情報を再生する。
【0317】再生されたラベル情報はブロック復号化回
路3240とラベルメモリ3230に供給される。ブロ
ック復号化回路3240では、ラベル復号化回路321
0より供給される、再生されたラベル情報にしたがっ
て、ブロック毎にアルファマップ信号を再生する。な
お、サイズ変更回路3220はサイズ変更回路3150
と、ラベルメモリ3230は、ラベルメモリ3140
と、各々同一の動作をするため、ここでは深く説明しな
い。
路3240とラベルメモリ3230に供給される。ブロ
ック復号化回路3240では、ラベル復号化回路321
0より供給される、再生されたラベル情報にしたがっ
て、ブロック毎にアルファマップ信号を再生する。な
お、サイズ変更回路3220はサイズ変更回路3150
と、ラベルメモリ3230は、ラベルメモリ3140
と、各々同一の動作をするため、ここでは深く説明しな
い。
【0318】以上、マクロブロック単位にしたアルファ
マップをラベル付けし、既に符号化済みのフレームのマ
クロブロックのラベルを利用して、現フレームのマクロ
ブロックのラベルを符号化するようにした符号化装置と
復号化装置の例を説明した。時間的に近いフレームのア
ルファマップ間では、そのマクロブロックは非常に似た
ラベル付けが行われる。従って、このような場合には、
フレーム間においてラベルの相関が高いため、既に符号
化済みのフレームのラベルを利用して、現フレームのラ
ベルを符号化することで、大幅に符号化効率を図ること
ができるようになる。
マップをラベル付けし、既に符号化済みのフレームのマ
クロブロックのラベルを利用して、現フレームのマクロ
ブロックのラベルを符号化するようにした符号化装置と
復号化装置の例を説明した。時間的に近いフレームのア
ルファマップ間では、そのマクロブロックは非常に似た
ラベル付けが行われる。従って、このような場合には、
フレーム間においてラベルの相関が高いため、既に符号
化済みのフレームのラベルを利用して、現フレームのラ
ベルを符号化することで、大幅に符号化効率を図ること
ができるようになる。
【0319】次にベクトル量子化による符号化システム
を説明する。
を説明する。
【0320】(第11の具体例)アルファマップを効率
よく符号化するために、第11の具体例として、アルフ
ァマップを矩形のブロックに分割して、そのブロック毎
に符号化を行い、既に符号化したブロックの一部分から
切り出した参照パターンを用いてベクトル量子化のイン
デックステーブルをブロック毎に生成し、そのインデッ
クステーブルを用いてアルファマップをベクトル量子化
によって符号化する方式の具体例を説明する。
よく符号化するために、第11の具体例として、アルフ
ァマップを矩形のブロックに分割して、そのブロック毎
に符号化を行い、既に符号化したブロックの一部分から
切り出した参照パターンを用いてベクトル量子化のイン
デックステーブルをブロック毎に生成し、そのインデッ
クステーブルを用いてアルファマップをベクトル量子化
によって符号化する方式の具体例を説明する。
【0321】以下、本発明の具体例を図面を用いて説明
する。
する。
【0322】<ベクトル量子化を用いた符号化回路の構
成>図51は、ベクトル量子化を用いた本発明の符号化
回路の一具体例を示すブロック図である。本符号化回路
はメモリ1605、ベクトル量子化器1607、インデ
ックステーブル生成器1609、ベクトル逆量子化器1
613とより構成される。
成>図51は、ベクトル量子化を用いた本発明の符号化
回路の一具体例を示すブロック図である。本符号化回路
はメモリ1605、ベクトル量子化器1607、インデ
ックステーブル生成器1609、ベクトル逆量子化器1
613とより構成される。
【0323】メモリ1605は、符号化が終わった部分
を復号したアルファマップを保持するためのメモリであ
る。また、インデックステーブル生成器1609は、こ
のメモリ1605の保持情報を元に各種画素パターンの
インデックステーブル1612を生成する装置であっ
て、複数のマクロブロック各々の画素パターンと個別の
インデックス番号を対応づけるテーブルを生成するもの
である。ベクトル量子化器1607は、入力されたアル
ファマップ信号1606とインデックステーブル生成器
1609からのインデックステーブル1612とを元
に、インデックステーブル1612にある画素パターン
のうちでアルファマップ信号1606との誤差が小さな
もののインデックス1614を求め、そのインデックス
1614を出力するものである。
を復号したアルファマップを保持するためのメモリであ
る。また、インデックステーブル生成器1609は、こ
のメモリ1605の保持情報を元に各種画素パターンの
インデックステーブル1612を生成する装置であっ
て、複数のマクロブロック各々の画素パターンと個別の
インデックス番号を対応づけるテーブルを生成するもの
である。ベクトル量子化器1607は、入力されたアル
ファマップ信号1606とインデックステーブル生成器
1609からのインデックステーブル1612とを元
に、インデックステーブル1612にある画素パターン
のうちでアルファマップ信号1606との誤差が小さな
もののインデックス1614を求め、そのインデックス
1614を出力するものである。
【0324】ベクトル逆量子化器1613は、ベクトル
量子化器1607の出力するインデックス1614と、
インデックステーブル生成器1609の出力するインデ
ックステーブル1612とを用い、インデックス161
4に対応する画素パターンを求めると共に、その求めた
画素パターンを、復号したアルファマップ1615とし
てメモリ1605に与える装置である。
量子化器1607の出力するインデックス1614と、
インデックステーブル生成器1609の出力するインデ
ックステーブル1612とを用い、インデックス161
4に対応する画素パターンを求めると共に、その求めた
画素パターンを、復号したアルファマップ1615とし
てメモリ1605に与える装置である。
【0325】本具体例におけるこのような構成の符号化
回路は、図2に示した画像符号化装置全体の中では、ア
ルファマップ符号化回路200の部分に配置される。ま
た、本符号化回路にはアルファマップ信号が入力され、
このアルファマップ信号をベクトル量子化して得たイン
デクッス1614を回路出力とする。アルファマップの
画面は、図59に示したようにブロックに分割され、左
上のブロックから順に符号化される。ここで、横線を引
いた領域5−1がオブジェクト領域、それ以外が背景領
域5−2である。
回路は、図2に示した画像符号化装置全体の中では、ア
ルファマップ符号化回路200の部分に配置される。ま
た、本符号化回路にはアルファマップ信号が入力され、
このアルファマップ信号をベクトル量子化して得たイン
デクッス1614を回路出力とする。アルファマップの
画面は、図59に示したようにブロックに分割され、左
上のブロックから順に符号化される。ここで、横線を引
いた領域5−1がオブジェクト領域、それ以外が背景領
域5−2である。
【0326】図60に、画面の途中まで符号化が終わっ
た様子を示す。図60においては、太線で囲った部分5
−3が既に符号化が終わった部分を示しており、現在は
ブロック5−4を符号化している様子を示している。そ
して、図61に示すように、現の符号化ブロック5−4
の符号化には、それに隣接する画素列が上部参照パター
ン5−10及び左部参照パターン5−11として用いら
れる。
た様子を示す。図60においては、太線で囲った部分5
−3が既に符号化が終わった部分を示しており、現在は
ブロック5−4を符号化している様子を示している。そ
して、図61に示すように、現の符号化ブロック5−4
の符号化には、それに隣接する画素列が上部参照パター
ン5−10及び左部参照パターン5−11として用いら
れる。
【0327】なお、上部参照パターン5−10の画素値
を左からT1,T2,...,TBと呼び、左部参照パターン5−1
1の画素値を上からL1,L2,...,LBと呼ぶこととする。B
はブロックの一辺の画素数(ブロックサイズ)である。
を左からT1,T2,...,TBと呼び、左部参照パターン5−1
1の画素値を上からL1,L2,...,LBと呼ぶこととする。B
はブロックの一辺の画素数(ブロックサイズ)である。
【0328】図51に戻り、説明を続ける。本発明の符
号化回路はメモリ1605、ベクトル量子化器160
7、インデックステーブル生成器1609、ベクトル逆
量子化器1613とより構成されるが、これらのうち、
メモリ1605には既に符号化が終わった部分を復号し
たアルファマップが保持されている。アルファマップ信
号1606は、ベクトル量子化器1607に入力され
る。また、メモリ1605からは、既に符号化が終わっ
た部分から上部と左部の参照パターン1608が読み出
され、インデックステーブル生成器1609に送られ
る。
号化回路はメモリ1605、ベクトル量子化器160
7、インデックステーブル生成器1609、ベクトル逆
量子化器1613とより構成されるが、これらのうち、
メモリ1605には既に符号化が終わった部分を復号し
たアルファマップが保持されている。アルファマップ信
号1606は、ベクトル量子化器1607に入力され
る。また、メモリ1605からは、既に符号化が終わっ
た部分から上部と左部の参照パターン1608が読み出
され、インデックステーブル生成器1609に送られ
る。
【0329】インデックステーブル生成器1609で
は、参照パターン1608に応じてベクトル量子化(吹
抜「TV画像の多次元信号処理」日刊工業新聞社、昭和
63年、pp.261−262)で用いるインデックス
テーブル1612が生成され、ベクトル量子化器160
7とベクトル逆量子化器1613に送られる。
は、参照パターン1608に応じてベクトル量子化(吹
抜「TV画像の多次元信号処理」日刊工業新聞社、昭和
63年、pp.261−262)で用いるインデックス
テーブル1612が生成され、ベクトル量子化器160
7とベクトル逆量子化器1613に送られる。
【0330】ここで、インデックステーブルとは、複数
のマクロブロック各々の画素パターンと個別のインデッ
クス番号を対応づけるものである。
のマクロブロック各々の画素パターンと個別のインデッ
クス番号を対応づけるものである。
【0331】ベクトル量子化器1607では、インデッ
クステーブル生成器1609から出力されたインデック
ステーブル1612にある画素パターンのうちでアルフ
ァマップ信号1606との誤差が小さなもののインデッ
クス1614が求められ、そのインデックス1614は
出力され、また、ベクトル逆量子化器1613にも送ら
れる。
クステーブル生成器1609から出力されたインデック
ステーブル1612にある画素パターンのうちでアルフ
ァマップ信号1606との誤差が小さなもののインデッ
クス1614が求められ、そのインデックス1614は
出力され、また、ベクトル逆量子化器1613にも送ら
れる。
【0332】ベクトル逆量子化器1613では、インデ
ックステーブル1612を用いてインデックス1614
に対応する画素パターンが求められる。そして、その求
められた画素パターンは、復号したアルファマップ16
15としてベクトル逆量子化器1613からメモリ16
05に送られることになる。
ックステーブル1612を用いてインデックス1614
に対応する画素パターンが求められる。そして、その求
められた画素パターンは、復号したアルファマップ16
15としてベクトル逆量子化器1613からメモリ16
05に送られることになる。
【0333】ここで、インデックステーブル生成器16
09の具体例について触れておく。
09の具体例について触れておく。
【0334】<インデックステーブル生成器1609の
具体例>図53、図54、図55に示すブロック図はそ
れぞれインデックステーブル生成器1609の具体例で
ある。
具体例>図53、図54、図55に示すブロック図はそ
れぞれインデックステーブル生成器1609の具体例で
ある。
【0335】まず、図53に示す構成のインデックステ
ーブル生成器1609の場合は、幾つか用意されたタイ
プのうちのいずれかを指定すると、その指定されたもの
のインデックステーブルを生成する方式であって、使用
するタイプを指定するためのタイプ決定器1616、イ
ンデックステーブルを生成する生成器1619、生成し
たインデックステーブルを保持するメモリ1621とを
備えている。
ーブル生成器1609の場合は、幾つか用意されたタイ
プのうちのいずれかを指定すると、その指定されたもの
のインデックステーブルを生成する方式であって、使用
するタイプを指定するためのタイプ決定器1616、イ
ンデックステーブルを生成する生成器1619、生成し
たインデックステーブルを保持するメモリ1621とを
備えている。
【0336】このような構成のインデックステーブル生
成器1609では、参照パターン1608はタイプ決定
器1616に送られる。
成器1609では、参照パターン1608はタイプ決定
器1616に送られる。
【0337】画素パターンは傾向を変えて幾つ化のタイ
プが選べるようになっており、所望のものを指定する
と、タイプ決定器1616は、幾つか用意されたタイプ
のうちの当該指定のものを、使用決定して、そのタイプ
1617の情報とパラメータ1618の情報が生成器1
619に送る。生成器1619ではこれらの情報を受け
て指定のタイプのインデックステーブル1620を生成
し、この生成されたインデックステーブル1620をメ
モリ1621に一時的に保持させる。インデックステー
ブル1622は符号化の過程で適宜出力される。
プが選べるようになっており、所望のものを指定する
と、タイプ決定器1616は、幾つか用意されたタイプ
のうちの当該指定のものを、使用決定して、そのタイプ
1617の情報とパラメータ1618の情報が生成器1
619に送る。生成器1619ではこれらの情報を受け
て指定のタイプのインデックステーブル1620を生成
し、この生成されたインデックステーブル1620をメ
モリ1621に一時的に保持させる。インデックステー
ブル1622は符号化の過程で適宜出力される。
【0338】タイプ決定器1616での処理アルゴリズ
ムを示したフローチャートを図68に示す。タイプ決定
器1616は、まず初めに、 S1: 図61で説明した上部参照パターン5−10の
画素値T1と左部参照パターン5−11の画素値L1が等し
いか否かを判断し、その結果、等しい場合はS2に進
み、等しくない場合はS4に進む。
ムを示したフローチャートを図68に示す。タイプ決定
器1616は、まず初めに、 S1: 図61で説明した上部参照パターン5−10の
画素値T1と左部参照パターン5−11の画素値L1が等し
いか否かを判断し、その結果、等しい場合はS2に進
み、等しくない場合はS4に進む。
【0339】S2: マクロブロックの行方向画素列の
うち、左から順にみた場合に、画素値が前の画素値と異
なった値を示した最初の画素位置をRTとし、列方向に
上から順にみた場合に、画素値が前の画素値と異なった
値を示した最初の画素位置をRLとすると、前記RTが
B(マクロブロックの一辺の画素数(ブロックサイ
ズ))に等しく、かつ、RLがBに等しい場合はS5に
進み、そうでない場合はS3に進む。なお、もう少しR
T、RLについて詳しく触れておくと、RTは、T1か
らT2、T3、...と順に見ていった時、Tkで初め
てT1と違う値になった時のk−1である。但し、マク
ロブロックの行方向最後の画素位置TBまで、全てがT
1と等しい場合はRL=Bとする(Bは図61で説明し
たブロックサイズである)。例えば、図63(B=1
6)の場合はRT=10である。
うち、左から順にみた場合に、画素値が前の画素値と異
なった値を示した最初の画素位置をRTとし、列方向に
上から順にみた場合に、画素値が前の画素値と異なった
値を示した最初の画素位置をRLとすると、前記RTが
B(マクロブロックの一辺の画素数(ブロックサイ
ズ))に等しく、かつ、RLがBに等しい場合はS5に
進み、そうでない場合はS3に進む。なお、もう少しR
T、RLについて詳しく触れておくと、RTは、T1か
らT2、T3、...と順に見ていった時、Tkで初め
てT1と違う値になった時のk−1である。但し、マク
ロブロックの行方向最後の画素位置TBまで、全てがT
1と等しい場合はRL=Bとする(Bは図61で説明し
たブロックサイズである)。例えば、図63(B=1
6)の場合はRT=10である。
【0340】同様ににRLはL1,L2,...に関す
るもので、図63の場合はRL=6である。
るもので、図63の場合はRL=6である。
【0341】S3:RTがBに等しいか、あるいは、R
LがBに等しい場合はS6に進み、そうでない場合はS
7に進む。 S4:RTがBに等しく、かつ、RLがBに等しい場合
はS8に進み、そうでない場合はS9に進む。 S5: タイプM=1とする。S10に進む。 S6: タイプM=2とする。S10に進む。 S7: タイプM=3とする。S10に進む。 S8: タイプM=4とする。S10に進む。 S9: タイプM=5とする。S10に進む。 S10: MとRT、RLに応じてインデックステーブ
ルを作成する。
LがBに等しい場合はS6に進み、そうでない場合はS
7に進む。 S4:RTがBに等しく、かつ、RLがBに等しい場合
はS8に進み、そうでない場合はS9に進む。 S5: タイプM=1とする。S10に進む。 S6: タイプM=2とする。S10に進む。 S7: タイプM=3とする。S10に進む。 S8: タイプM=4とする。S10に進む。 S9: タイプM=5とする。S10に進む。 S10: MとRT、RLに応じてインデックステーブ
ルを作成する。
【0342】このアルゴリズムを用いる場合は、図53
のタイプ決定器1616が出力するパラメータ1618
はRTとRLである。また、タイプ決定器1616は図
56に示すように構成される。図56に示す構成は、判
定器1623、RT,RL検出器1624からなり、参
照パターン1608は判定器1623と、RT,RL検
出器1624に入力される。RT,RL検出器ではRT
とRLが検出され、パラメータ1618として出力され
るとともに判定器1623にも送られる。判定器162
3では、図68のアルゴリズムでタイプ1617を決定
し、出力する。
のタイプ決定器1616が出力するパラメータ1618
はRTとRLである。また、タイプ決定器1616は図
56に示すように構成される。図56に示す構成は、判
定器1623、RT,RL検出器1624からなり、参
照パターン1608は判定器1623と、RT,RL検
出器1624に入力される。RT,RL検出器ではRT
とRLが検出され、パラメータ1618として出力され
るとともに判定器1623にも送られる。判定器162
3では、図68のアルゴリズムでタイプ1617を決定
し、出力する。
【0343】次にタイプMとRT、RLを用いたインデ
ックステーブルの構成例を図70に示す。まずM=1
は、上部参照パターンと左部参照パターンのアルファマ
ップの画素値が全て等しい場合であるから、図70
(a)に示したような、上辺と左辺をよぎる境界線が無
い画素パターンのうちから、予め決める幾つかを生成す
る。
ックステーブルの構成例を図70に示す。まずM=1
は、上部参照パターンと左部参照パターンのアルファマ
ップの画素値が全て等しい場合であるから、図70
(a)に示したような、上辺と左辺をよぎる境界線が無
い画素パターンのうちから、予め決める幾つかを生成す
る。
【0344】この図で斜線はT1と等しい値を表す。つ
まり、T1がオブジェクト領域にある場合は斜線がオブ
ジェクトで白が背景、T1が背景領域にある場合はその
逆である。
まり、T1がオブジェクト領域にある場合は斜線がオブ
ジェクトで白が背景、T1が背景領域にある場合はその
逆である。
【0345】次にM=2は、上部参照パターンと左部参
照パターンのいずれかを境界線がよぎり、他方は画素値
が全て等しい場合である。
照パターンのいずれかを境界線がよぎり、他方は画素値
が全て等しい場合である。
【0346】図70(b)は左部参照パターンを境界線
がよぎる(RL<B)場合の例で、左辺の上からRLの
点を起点に境界線の角度を様々に変えたものなどであ
る。上部参照パターンを境界線がよぎる場合は上辺の左
からRTの点を起点に境界線をひく。
がよぎる(RL<B)場合の例で、左辺の上からRLの
点を起点に境界線の角度を様々に変えたものなどであ
る。上部参照パターンを境界線がよぎる場合は上辺の左
からRTの点を起点に境界線をひく。
【0347】また、M=3では図70(c)に示したよ
うに上辺のRTと左辺のRLで境界線がよぎるようにす
る。
うに上辺のRTと左辺のRLで境界線がよぎるようにす
る。
【0348】最後にM=4ではT1とL1の間に境界線
があるので図70(d)のように左上の頂点を起点に境
界線をひく。また、参照パターンとして図64(b)に
示すように上部、左部とも複数ラインを用いるようにす
ると図64(a)に点線で示したように境界線の向きも
推定できるので、その推定した境界線を用いて画素パタ
ーンを生成することができる。
があるので図70(d)のように左上の頂点を起点に境
界線をひく。また、参照パターンとして図64(b)に
示すように上部、左部とも複数ラインを用いるようにす
ると図64(a)に点線で示したように境界線の向きも
推定できるので、その推定した境界線を用いて画素パタ
ーンを生成することができる。
【0349】以上でインデックステーブル生成器160
9の第1の具体例である図53の詳細な説明を終えて、
インデックステーブル生成器1609の第2の具体例を
図54に示す。
9の第1の具体例である図53の詳細な説明を終えて、
インデックステーブル生成器1609の第2の具体例を
図54に示す。
【0350】[インデックステーブル生成器1609の
第2の具体例]図54に示す構成のインデックステーブ
ル生成器1609は、タイプ決定器1616、メモリ1
625,1626,1627、スイッチ1628を備え
ている。このインデックステーブル生成器1609で
は、符号化に先だって各タイプに応じたインデックステ
ーブルが作られるようにしてあり、それぞれタイプ別に
メモリ1625,1626,1627のうちの専用のも
のに格納させる。従って、メモリ1625,1626,
1627はいずれか一つのタイプのものを専用に格納し
てある。
第2の具体例]図54に示す構成のインデックステーブ
ル生成器1609は、タイプ決定器1616、メモリ1
625,1626,1627、スイッチ1628を備え
ている。このインデックステーブル生成器1609で
は、符号化に先だって各タイプに応じたインデックステ
ーブルが作られるようにしてあり、それぞれタイプ別に
メモリ1625,1626,1627のうちの専用のも
のに格納させる。従って、メモリ1625,1626,
1627はいずれか一つのタイプのものを専用に格納し
てある。
【0351】スイッチ1628はこれらのメモリ162
5,1626,1627のいずれかを選択してその選択
したメモリに格納されているインデックステーブルを利
用できるようにするためのものである。
5,1626,1627のいずれかを選択してその選択
したメモリに格納されているインデックステーブルを利
用できるようにするためのものである。
【0352】このようなインデックステーブル生成器1
609において、参照パターン1608によって、タイ
プ決定器1616でタイプ1617が決まるのは図53
に示した具体例と同じである。但し、この具体例ではパ
ラメータ1618はタイプ決定器1616から出力され
ない。また、符号化に先だって作られる、各タイプに応
じたインデックステーブルが、それぞれ異なるメモリ1
625、1626、1627に保持されている。
609において、参照パターン1608によって、タイ
プ決定器1616でタイプ1617が決まるのは図53
に示した具体例と同じである。但し、この具体例ではパ
ラメータ1618はタイプ決定器1616から出力され
ない。また、符号化に先だって作られる、各タイプに応
じたインデックステーブルが、それぞれ異なるメモリ1
625、1626、1627に保持されている。
【0353】そして、タイプ1617によってスイッチ
1628が切り替えられ、そのタイプ1617に応じた
インデックステーブル1622が出力される。
1628が切り替えられ、そのタイプ1617に応じた
インデックステーブル1622が出力される。
【0354】この具体例は図53の例と比較してメモリ
が多く必要であるが、インデックスを生成する演算が不
要であるという利点がある。
が多く必要であるが、インデックスを生成する演算が不
要であるという利点がある。
【0355】インデックステーブル生成器1609のさ
らに別の構成例を示す。
らに別の構成例を示す。
【0356】<インデックステーブル生成器1609の
第3の具体例>インデックステーブル生成器の第3の具
体例を図55に示す。図55では、評価器1629、メ
モリ1630、スイッチ1632、メモリ1634から
構成している。
第3の具体例>インデックステーブル生成器の第3の具
体例を図55に示す。図55では、評価器1629、メ
モリ1630、スイッチ1632、メモリ1634から
構成している。
【0357】この例では先の例と異なってタイプ判定は
行わず、参照パターンと予め用意する画素パターンの境
界線が連続的につながる度合いを表す評価値を求めて利
用する。
行わず、参照パターンと予め用意する画素パターンの境
界線が連続的につながる度合いを表す評価値を求めて利
用する。
【0358】この評価値は図65(b)に示すように、
上部参照パターンT1,T2,..と画素パターンの上端の画素
列H1,H2,..、及び、左部参照パターンL1,L2,..と左端の
画素列V1,V2,... を比較して、Ti=Hi となるi={1,2,
3,..,B}の数と、Lj=Vj となるj={1,2,3,..,B}の数の和
である。
上部参照パターンT1,T2,..と画素パターンの上端の画素
列H1,H2,..、及び、左部参照パターンL1,L2,..と左端の
画素列V1,V2,... を比較して、Ti=Hi となるi={1,2,
3,..,B}の数と、Lj=Vj となるj={1,2,3,..,B}の数の和
である。
【0359】従って、図65(a)の場合は、i=1,2,3,
j=1,2,3,6,7,8において等しくなるので、評価値は
“9”となる。
j=1,2,3,6,7,8において等しくなるので、評価値は
“9”となる。
【0360】図55に戻り、説明を続ける。上記メモリ
1630には図70に示したものなど、様々な画素パタ
ーンが予め保持されており、評価器1629は、参照パ
ターンと予め用意した画素パターン(メモリ1630か
ら与えられる)の境界線が連続的につながる度合いを表
す評価値を求める装置である。スイッチ1632はメモ
リ1630の出力を開閉するためのスイッチであり、メ
モリ1634は、このスイッチ1632を介して与えら
れる情報を保持するものである。スイッチ1632は評
価値対応に評価器1629が出力する開閉信号により開
閉制御される。
1630には図70に示したものなど、様々な画素パタ
ーンが予め保持されており、評価器1629は、参照パ
ターンと予め用意した画素パターン(メモリ1630か
ら与えられる)の境界線が連続的につながる度合いを表
す評価値を求める装置である。スイッチ1632はメモ
リ1630の出力を開閉するためのスイッチであり、メ
モリ1634は、このスイッチ1632を介して与えら
れる情報を保持するものである。スイッチ1632は評
価値対応に評価器1629が出力する開閉信号により開
閉制御される。
【0361】符号化装置の構成要素であるメモリ160
5から読み出される参照パターン1608は、この評価
器1629に送られる。また、メモリ1630からは図
70に示したものなど、予め保持された様々な画素パタ
ーン1631が、逐次、評価器1629とスイッチ16
32に送られる。
5から読み出される参照パターン1608は、この評価
器1629に送られる。また、メモリ1630からは図
70に示したものなど、予め保持された様々な画素パタ
ーン1631が、逐次、評価器1629とスイッチ16
32に送られる。
【0362】評価器1629では先に説明した参照パタ
ーン1608と画素パターン1631の評価値を求め
る。そして、その評価値が所定値よりも小さい場合には
評価器1629はスイッチ1632を接続するような切
替え信号1633をスイッチ1632に送る。
ーン1608と画素パターン1631の評価値を求め
る。そして、その評価値が所定値よりも小さい場合には
評価器1629はスイッチ1632を接続するような切
替え信号1633をスイッチ1632に送る。
【0363】この場合は、画素パターン1631はメモ
リ1634に記録されてインデックステーブルに載る。
逆に評価値が所定値よりも大きい場合には接続を切るよ
うな切替え信号1633がスイッチ1632に送られ
て、画素パターン1631はメモリ1634に送られな
い。
リ1634に記録されてインデックステーブルに載る。
逆に評価値が所定値よりも大きい場合には接続を切るよ
うな切替え信号1633がスイッチ1632に送られ
て、画素パターン1631はメモリ1634に送られな
い。
【0364】メモリ1630に用意された画素パターン
のうちの所定の個数の評価が終ったら、メモリ1634
に記録された画素パターンに順にインデックスを付加し
て、インデックステーブル1622として出力する。こ
の評価は、メモリ1634に所定の個数の画素パターン
が記録された時に終了する方法もある。
のうちの所定の個数の評価が終ったら、メモリ1634
に記録された画素パターンに順にインデックスを付加し
て、インデックステーブル1622として出力する。こ
の評価は、メモリ1634に所定の個数の画素パターン
が記録された時に終了する方法もある。
【0365】また、メモリ1630にある画素パターン
のうち評価値の大きいものから順に所定の数の画素パタ
ーンを選択する方法もある。この場合はメモリ1634
に所定の数の画素パターン1631とその評価値を記録
するようにする。
のうち評価値の大きいものから順に所定の数の画素パタ
ーンを選択する方法もある。この場合はメモリ1634
に所定の数の画素パターン1631とその評価値を記録
するようにする。
【0366】そして、記録されている評価値のうちで最
も小さなものよりも、現在評価中の画素パターンの評価
値が大きい場合にそれらを入れ替えればよい。
も小さなものよりも、現在評価中の画素パターンの評価
値が大きい場合にそれらを入れ替えればよい。
【0367】以上の図55の具体例は比較的大規模なメ
モリ1630が必要であるが、タイプ決定の演算が不要
となる利点がある。
モリ1630が必要であるが、タイプ決定の演算が不要
となる利点がある。
【0368】なお、図53、図54、図55の具体例
は、応用システムで許容される演算量とメモリ量によっ
てそれぞれ適当なものを採用すればよい。
は、応用システムで許容される演算量とメモリ量によっ
てそれぞれ適当なものを採用すればよい。
【0369】以上で図51のインデックステーブル生成
器1609の説明を終る。
器1609の説明を終る。
【0370】<ベクトル量子化器1607のアルゴリズ
ム>次に図51のベクトル量子化器1607でのアルゴ
リズムを図69に示す。ここでC(i)は入力されたア
ルファマップの原画像と画素パターンの誤差の許容条件
で、例えば、B×B画素のブロックの場合、「16個の
(B/4)×(B/4)画素ブロックに分割し(図66
参照)、そのいずれのブロックにおいても、原画像と画
素パターンiの各画素の誤差の絶対値和がαを超えな
い。」というものである。但し、αはしきい値である。
また、各画素の誤差の絶対値和とは、具体的にはミスマ
ッチ画素数のことであり、具体的にはαは0画素,1画
素,2画素,…,B2 /16画素といった具合に定める
ものである。
ム>次に図51のベクトル量子化器1607でのアルゴ
リズムを図69に示す。ここでC(i)は入力されたア
ルファマップの原画像と画素パターンの誤差の許容条件
で、例えば、B×B画素のブロックの場合、「16個の
(B/4)×(B/4)画素ブロックに分割し(図66
参照)、そのいずれのブロックにおいても、原画像と画
素パターンiの各画素の誤差の絶対値和がαを超えな
い。」というものである。但し、αはしきい値である。
また、各画素の誤差の絶対値和とは、具体的にはミスマ
ッチ画素数のことであり、具体的にはαは0画素,1画
素,2画素,…,B2 /16画素といった具合に定める
ものである。
【0371】最低限、この条件をクリアしないと、その
画素パターンは選択されない。また、EはB×B画素全
体での誤差の絶対値和である。図69に示すフローチャ
ートを説明する。
画素パターンは選択されない。また、EはB×B画素全
体での誤差の絶対値和である。図69に示すフローチャ
ートを説明する。
【0372】S11: インデックスi=0 とする。S1
2に進む。 S12: 画素パターンiがC(i)を満たす場合はS
15に進む。そうでない場合はS13に進む。 S13: i=1 とする。 S14: 画素パターンiがC(i)を満たす場合はS
15に進む。そうでない場合はS16に進む。 S15: Mini=iとする。そして、S23に進む。 S16: MinEに十分大きな値を代入し、Mini=-1 とす
る。S17に進む。 S17: i にi+1 を代入する。そして、S18に進
む。 S18: 画素パターンiがC(i)を満たす場合はS
19に進む。そうでない場合はS21に進む。 S19: EがMinEよりも小さい場合はS20に進む。
そうでない場合はS21に進む。 S20: MinEにEを代入し、Mini=iとする。そして、
S21に進む。 S21: i がインデックスの最後の値Nと等しい場合
はS22に進む。そうでない場合はS17に進む。 S22: Mini=-1 である場合は該当ブロックにはイン
デックスは決定せずに終了する。そうでない場合はS2
3に進む。 S23: Miniを該当ブロックのインデックスとして出
力して終了する。
2に進む。 S12: 画素パターンiがC(i)を満たす場合はS
15に進む。そうでない場合はS13に進む。 S13: i=1 とする。 S14: 画素パターンiがC(i)を満たす場合はS
15に進む。そうでない場合はS16に進む。 S15: Mini=iとする。そして、S23に進む。 S16: MinEに十分大きな値を代入し、Mini=-1 とす
る。S17に進む。 S17: i にi+1 を代入する。そして、S18に進
む。 S18: 画素パターンiがC(i)を満たす場合はS
19に進む。そうでない場合はS21に進む。 S19: EがMinEよりも小さい場合はS20に進む。
そうでない場合はS21に進む。 S20: MinEにEを代入し、Mini=iとする。そして、
S21に進む。 S21: i がインデックスの最後の値Nと等しい場合
はS22に進む。そうでない場合はS17に進む。 S22: Mini=-1 である場合は該当ブロックにはイン
デックスは決定せずに終了する。そうでない場合はS2
3に進む。 S23: Miniを該当ブロックのインデックスとして出
力して終了する。
【0373】本アルゴリズムでは、画素パターン“0”
と画素パターン“1”は、Eを計算せずにC(i)さえ
満たせば直ちにそれに決定している。
と画素パターン“1”は、Eを計算せずにC(i)さえ
満たせば直ちにそれに決定している。
【0374】このようにすると、“0”と“1”のイン
デックスに、他のインデックスよりも短い符号を割り当
てている場合に、符号量を少なくできるという効果が期
待できる。例えば、ブロック内が全てオブジェクト領域
とか、逆に全て背景領域といった画素パターンを、
“0”や“1”に割り当てる。
デックスに、他のインデックスよりも短い符号を割り当
てている場合に、符号量を少なくできるという効果が期
待できる。例えば、ブロック内が全てオブジェクト領域
とか、逆に全て背景領域といった画素パターンを、
“0”や“1”に割り当てる。
【0375】また、インデックスが決定されなかったブ
ロックについては、図67のフローチャートに示すよう
に、ベクトル量子化(VQ)とは別の符号化手法を用い
て符号化するといった方法がある。
ロックについては、図67のフローチャートに示すよう
に、ベクトル量子化(VQ)とは別の符号化手法を用い
て符号化するといった方法がある。
【0376】すなわち、図67のフローチャートは、イ
ンデックスが決定されなかったブロックについての符号
化は、まず、ベクトル量子化(VQ)で符号化する(S
24)。そして、インデックスが決定されれば終了し
(S25)。そうでなければS26に進む。S26で
は、MMRで符号化して終了する。
ンデックスが決定されなかったブロックについての符号
化は、まず、ベクトル量子化(VQ)で符号化する(S
24)。そして、インデックスが決定されれば終了し
(S25)。そうでなければS26に進む。S26で
は、MMRで符号化して終了する。
【0377】このような処理をする符号化装置を図71
に示す。図71に示す符号化装置は、ベクトル量子化回
路1642、MMR符号化回路1643、切り替え器1
644、合成器1646とから構成されている。
に示す。図71に示す符号化装置は、ベクトル量子化回
路1642、MMR符号化回路1643、切り替え器1
644、合成器1646とから構成されている。
【0378】アルファマップ信号1606はベクトル量
子化回路1642とMMR符号化回路1643に入力さ
れる。
子化回路1642とMMR符号化回路1643に入力さ
れる。
【0379】ベクトル量子化回路1642は図51に示
した構成のものを採用しており、このベクトル量子化回
路1642からの出力であるインデックス1614が、
切り替え器1644に送られる。同時に、切り替え信号
1645も切り替え器1644と合成器1646に送ら
れる。
した構成のものを採用しており、このベクトル量子化回
路1642からの出力であるインデックス1614が、
切り替え器1644に送られる。同時に、切り替え信号
1645も切り替え器1644と合成器1646に送ら
れる。
【0380】また、MMR符号化回路1643では、ア
ルファマップ信号1606がMMRによって符号化さ
れ、MMR符号1647が切り替え器1644に送られ
る。切り替え器1644はMMR符号化回路1643か
らの出力であるMMR符号1647と、ベクトル量子化
回路1642からの出力であるインデックス1614と
が入力されており、切り替え器1644は切り替え信号
1645に応じてこれらのうちの一方を選択して通すよ
うに、回路切り替えをする。
ルファマップ信号1606がMMRによって符号化さ
れ、MMR符号1647が切り替え器1644に送られ
る。切り替え器1644はMMR符号化回路1643か
らの出力であるMMR符号1647と、ベクトル量子化
回路1642からの出力であるインデックス1614と
が入力されており、切り替え器1644は切り替え信号
1645に応じてこれらのうちの一方を選択して通すよ
うに、回路切り替えをする。
【0381】切り替え器1644に与えられる切り替え
信号1645は、MMR符号化回路1643が出力する
ものであり、インデックス1614が決定された場合に
はインデックス1614が、インデックスが決定されな
かった場合にはMMR符号1647がアルファマップの
符号1648として選択されるようにMMR符号化回路
1643は決定すべく動作する。
信号1645は、MMR符号化回路1643が出力する
ものであり、インデックス1614が決定された場合に
はインデックス1614が、インデックスが決定されな
かった場合にはMMR符号1647がアルファマップの
符号1648として選択されるようにMMR符号化回路
1643は決定すべく動作する。
【0382】このようにして切り替え器1644にて選
択されて出力されたインデックス1614または、アル
ファマップの符号1648は信号を多重化する合成器1
646に送られ、この合成器1646でベクトル量子化
回路1462から得られる上述のような切り替え信号1
645と多重化され、符号1649として出力される。
択されて出力されたインデックス1614または、アル
ファマップの符号1648は信号を多重化する合成器1
646に送られ、この合成器1646でベクトル量子化
回路1462から得られる上述のような切り替え信号1
645と多重化され、符号1649として出力される。
【0383】なおこの具体例で、MMRが選択された場
合、そのブロックの復号したアルファマップ1615は
MMR符号化回路1643からベクトル量子化回路の内
部のメモリ1605に送られる。ここで、MMR符号化
回路1643の具体例を示す。
合、そのブロックの復号したアルファマップ1615は
MMR符号化回路1643からベクトル量子化回路の内
部のメモリ1605に送られる。ここで、MMR符号化
回路1643の具体例を示す。
【0384】<MMR符号化回路1643の具体例> (ブロックベース符号化の具体例)図74(a)は、ブ
ロック単位で符号化する場合の変化画素の関係を表す図
である。また、図74(b)は、b1を検出する為の参
照領域を表す図である。ブロックベース符号化において
は、以下のように変化画素の符号化を単純化して符号化
しても良い。なお、以下の処理は、第6の具体例にある
ように、スキャンの順序を切り換えても良いし、第8の
具体例にあるように、縮小されたブロックに適用しても
良い。
ロック単位で符号化する場合の変化画素の関係を表す図
である。また、図74(b)は、b1を検出する為の参
照領域を表す図である。ブロックベース符号化において
は、以下のように変化画素の符号化を単純化して符号化
しても良い。なお、以下の処理は、第6の具体例にある
ように、スキャンの順序を切り換えても良いし、第8の
具体例にあるように、縮小されたブロックに適用しても
良い。
【0385】単純化した変化画素の符号化は次のように
して行う。今、変化画素ai(i=0〜1)、b1の画
面左上からのアドレスを各々、abs_ai(i=0〜
1)、abs_b1と表記すると、r_ai(i=0〜
1)およびr_b1の値は、以下の式で求められる。
して行う。今、変化画素ai(i=0〜1)、b1の画
面左上からのアドレスを各々、abs_ai(i=0〜
1)、abs_b1と表記すると、r_ai(i=0〜
1)およびr_b1の値は、以下の式で求められる。
【0386】r- a0= abs- a0−(int) ( abs- a0/WID
TH )*WIDTH r- a1= abs- a0−(int) ( abs- a0/WIDTH )*WIDTH
*WIDTH r- b1= abs- b1−(int) ((int)(abs- a0/WIDTH)−
1)*WIDTH 上記式において、*は乗算を、(int)(x)はxの
小数点以下切り捨てを意味しており、WIDTHはブロ
ックの水平方向の画素数を示している。
TH )*WIDTH r- a1= abs- a0−(int) ( abs- a0/WIDTH )*WIDTH
*WIDTH r- b1= abs- b1−(int) ((int)(abs- a0/WIDTH)−
1)*WIDTH 上記式において、*は乗算を、(int)(x)はxの
小数点以下切り捨てを意味しており、WIDTHはブロ
ックの水平方向の画素数を示している。
【0387】“r_a1−r_b1”あるいは、“r_
a1−r_a0”の値を符号化することで、再生値が得
られる。
a1−r_a0”の値を符号化することで、再生値が得
られる。
【0388】図75は、MMRをブロックベースで符号
化する場合のフローチャートである。以後、フローチャ
ートに従って符号化処理を説明する。ここでの処理は、
まず、起点変化画素の位置を初期化し(S501)、初
期位置(ブロックの左上画素)での画素値を1ビットで
符号化する(S502)、次に初期位置において参照変
化画素b1を検出する(S503)。
化する場合のフローチャートである。以後、フローチャ
ートに従って符号化処理を説明する。ここでの処理は、
まず、起点変化画素の位置を初期化し(S501)、初
期位置(ブロックの左上画素)での画素値を1ビットで
符号化する(S502)、次に初期位置において参照変
化画素b1を検出する(S503)。
【0389】ここで、b1が検出されなかった場合に
は、参照領域に変化画素が存在しないことから垂直モー
ドが使えないため、垂直パスモードの状態を“TRU
E”とし、b1が検出された場合は垂直モードが使える
ため、垂直パスモードの状態を“FALSE”とする。
は、参照領域に変化画素が存在しないことから垂直モー
ドが使えないため、垂直パスモードの状態を“TRU
E”とし、b1が検出された場合は垂直モードが使える
ため、垂直パスモードの状態を“FALSE”とする。
【0390】以上で初期状態のセッティングを終了し、
符号化ループの処理に移る。まず、変化画素a1を検出
し(S505)、変化画素a1が検出されたか否かを判
定し(S506)、変化画素a1が検出されなかった場
合には、以後、変化画素が無いため、符号化の終了を示
す符号化処理の終了符号(EOMB)を符号化する(S
507)。
符号化ループの処理に移る。まず、変化画素a1を検出
し(S505)、変化画素a1が検出されたか否かを判
定し(S506)、変化画素a1が検出されなかった場
合には、以後、変化画素が無いため、符号化の終了を示
す符号化処理の終了符号(EOMB)を符号化する(S
507)。
【0391】また、S506での判定の結果、変化画素
a1が検出された場合には、垂直パスモードの状態を判
定する(S508)。ここで、垂直パスモードの状態が
“TRUE”ならば、垂直パスモードの符号化処理(S
516)を行い、垂直パスモードの状態が“FALS
E”ならば、b1を検出する(S509)。
a1が検出された場合には、垂直パスモードの状態を判
定する(S508)。ここで、垂直パスモードの状態が
“TRUE”ならば、垂直パスモードの符号化処理(S
516)を行い、垂直パスモードの状態が“FALS
E”ならば、b1を検出する(S509)。
【0392】次に、b1が検出されたか否かを判定し
(S510)。b1が検出されなかった場合には。水平
モードのステップ(S513)に進み。b1が検出され
た場合には、”r_a1−r_b1”の絶対値がしきい
値(VTH)よりも大きいか否かを判定し(S51
1)、その結果、しきい値以下の場合には、垂直モード
のステップ(S512)に進み、しきい値よりも大きい
場合には、水平モードのステップ(S513)に進む。
(S510)。b1が検出されなかった場合には。水平
モードのステップ(S513)に進み。b1が検出され
た場合には、”r_a1−r_b1”の絶対値がしきい
値(VTH)よりも大きいか否かを判定し(S51
1)、その結果、しきい値以下の場合には、垂直モード
のステップ(S512)に進み、しきい値よりも大きい
場合には、水平モードのステップ(S513)に進む。
【0393】水平モードのステップ(S513)では、
“r_a1−r_a0”の値が符号化される。ここで、
“r_a1一r_a0”の値が“WIDTH”よりも小
さいか否かを判定し(S514)、その結果、“WID
TH”以上の場合には、垂直パスモードの状態を“TR
UE”として(S515)、垂直パスモードのステップ
(S516)に進み、垂直パスモードのステップ(S5
16)が終了したら、垂直パスモードの状態を“FAL
SE”とする。
“r_a1−r_a0”の値が符号化される。ここで、
“r_a1一r_a0”の値が“WIDTH”よりも小
さいか否かを判定し(S514)、その結果、“WID
TH”以上の場合には、垂直パスモードの状態を“TR
UE”として(S515)、垂直パスモードのステップ
(S516)に進み、垂直パスモードのステップ(S5
16)が終了したら、垂直パスモードの状態を“FAL
SE”とする。
【0394】以上、垂直モード、水平モード、垂直パス
モードの何れかが終了した後(alまでの符号化が終了
した後)、a1の位置を新たなa0の位置として(S5
18)。S505の処理に戻る。
モードの何れかが終了した後(alまでの符号化が終了
した後)、a1の位置を新たなa0の位置として(S5
18)。S505の処理に戻る。
【0395】図73は、VLCテーブルの例である。こ
こで、垂直パスモードの状態が“TRUE”の場合に
は、符号の種類はVO、H、EOMBの3種類しか生起
しないため、垂直パスモードの状態に応じて、VLCを
切り換える事ができる。なお、垂直パスモードの状態が
“TRUE”の場合、EOMBはa0がブロックの左上
の位置(初期位置)にある場合のみ生起する。従って、
この場合には、図73の“0”うちの符号が用いられ
る。
こで、垂直パスモードの状態が“TRUE”の場合に
は、符号の種類はVO、H、EOMBの3種類しか生起
しないため、垂直パスモードの状態に応じて、VLCを
切り換える事ができる。なお、垂直パスモードの状態が
“TRUE”の場合、EOMBはa0がブロックの左上
の位置(初期位置)にある場合のみ生起する。従って、
この場合には、図73の“0”うちの符号が用いられ
る。
【0396】なお、ベクトル量子化は用いずにMMR符
号化のみを用いる場合は、上述の具体例を、直接、図2
のアルファマップ符号化回路200に用いればよい。
号化のみを用いる場合は、上述の具体例を、直接、図2
のアルファマップ符号化回路200に用いればよい。
【0397】インデックスが決定されなかったブロック
についての符号化は、MMRなど他の符号化方法を用い
る以外に、図62のように、マクロブロックをさらに小
さなブロックに再分割して、ベクトル量子化をやり直す
方法もある。図では標準的なサイズのマクロブロック
を、さらに小さなブロックに再分割するにあたり、当該
小さなブロックのサイズbはb=B/2とした。
についての符号化は、MMRなど他の符号化方法を用い
る以外に、図62のように、マクロブロックをさらに小
さなブロックに再分割して、ベクトル量子化をやり直す
方法もある。図では標準的なサイズのマクロブロック
を、さらに小さなブロックに再分割するにあたり、当該
小さなブロックのサイズbはb=B/2とした。
【0398】この場合は各ブロックの参照部分が既に符
号化しているように、“A→B→C→D”か、“A→C
→B→D”の順で符号化する。
号化しているように、“A→B→C→D”か、“A→C
→B→D”の順で符号化する。
【0399】ブロックの再分割は、誤差が許容範囲に収
まるようになるまで行う。こうすればインデックスの数
が増えて符号量が増加するが、誤差を許容量以下に抑え
られる。
まるようになるまで行う。こうすればインデックスの数
が増えて符号量が増加するが、誤差を許容量以下に抑え
られる。
【0400】以上で符号化装置の具体例の説明を終わる
が、最後に図57にこの符号化装置全体のフローチャー
トを示す。
が、最後に図57にこの符号化装置全体のフローチャー
トを示す。
【0401】S27: 参照パターンによってインデッ
クステーブルを生成する。
クステーブルを生成する。
【0402】S28:生成したインデックステーブルを
用いてベクトル量子化を行い終了する。このような処理
を行う。
用いてベクトル量子化を行い終了する。このような処理
を行う。
【0403】<復号装置の具体例>次に、復号装置の具
体例を図52に示す。図52に示した回路は、ベクトル
逆量子化を行うベクトル逆量子化器1636、ベクトル
逆量子化されて得られた情報を保持するメモリ163
7、インデックステーブルを生成するインデックステー
ブル生成器1639とから構成されており、これを図3
に示した画像復号装置全体の中ではアルファマップ復号
化回路400の部分に配置する。
体例を図52に示す。図52に示した回路は、ベクトル
逆量子化を行うベクトル逆量子化器1636、ベクトル
逆量子化されて得られた情報を保持するメモリ163
7、インデックステーブルを生成するインデックステー
ブル生成器1639とから構成されており、これを図3
に示した画像復号装置全体の中ではアルファマップ復号
化回路400の部分に配置する。
【0404】ベクトル逆量子化器1636にはインデッ
クス1635が入力される。メモリ1637には既に復
号したアルファマップが保持されており、そこから、参
照パターン1638がインデックステーブル生成器16
39に送られる。このインデックステーブル生成器16
39は符号化装置のそれと同じものである。
クス1635が入力される。メモリ1637には既に復
号したアルファマップが保持されており、そこから、参
照パターン1638がインデックステーブル生成器16
39に送られる。このインデックステーブル生成器16
39は符号化装置のそれと同じものである。
【0405】生成されたインデックステーブル1640
はベクトル逆量子化器1636に送られる。ベクトル逆
量子化器1636からメモリ1637には復号したアル
ファマップ1641が送られる。
はベクトル逆量子化器1636に送られる。ベクトル逆
量子化器1636からメモリ1637には復号したアル
ファマップ1641が送られる。
【0406】図58が図52に示した復号装置の処理の
流れを示すフローチャートである。このフローチャート
を説明すると、まず、インデックステーブル生成器16
39は、参照パターンによってインデックステーブルを
生成する(S29)。そして、生成したインデックステ
ーブルを用いてベクトル逆量子化器1636はインデッ
クス1635のベクトル逆量子化を行い(S30)、終
了する。
流れを示すフローチャートである。このフローチャート
を説明すると、まず、インデックステーブル生成器16
39は、参照パターンによってインデックステーブルを
生成する(S29)。そして、生成したインデックステ
ーブルを用いてベクトル逆量子化器1636はインデッ
クス1635のベクトル逆量子化を行い(S30)、終
了する。
【0407】図72には図71に示した符号化装置で生
成される符号の復号を行う復号装置を示す。この復号装
置は、切り替え信号1652とアルファマップの符号1
653が多重化された信号を分離する分離器1651、
この分離器1651で分離された切り替え信号1652
により回路切り替えしてベクトル逆量子化器1654ま
たはMMR復号器1657のうちの一方に与える切り替
え器1655、切り替え器1655を介して与えられる
分離器1651からの分離されたアルファマップの符号
1653をベクトル逆量子化するベクトル逆量子化器1
654、切り替え信号1652により回路切り替えして
ベクトル逆量子化器1654またはMMR復号器165
7のうちの一方を出力する切り替え器1656からな
る。
成される符号の復号を行う復号装置を示す。この復号装
置は、切り替え信号1652とアルファマップの符号1
653が多重化された信号を分離する分離器1651、
この分離器1651で分離された切り替え信号1652
により回路切り替えしてベクトル逆量子化器1654ま
たはMMR復号器1657のうちの一方に与える切り替
え器1655、切り替え器1655を介して与えられる
分離器1651からの分離されたアルファマップの符号
1653をベクトル逆量子化するベクトル逆量子化器1
654、切り替え信号1652により回路切り替えして
ベクトル逆量子化器1654またはMMR復号器165
7のうちの一方を出力する切り替え器1656からな
る。
【0408】このような構成において、切り替え信号1
652とアルファマップの符号1653の多重化信号で
ある符号1650は、分離器1651に入力される。分
離器1651では符号1650が切り替え信号1652
とアルファマップの符号1653に分割され、切り替え
信号1652は切り替え器1655と切り替え器165
6に、アルファマップの符号1653は切り替え器16
56にそれぞれ送られる。
652とアルファマップの符号1653の多重化信号で
ある符号1650は、分離器1651に入力される。分
離器1651では符号1650が切り替え信号1652
とアルファマップの符号1653に分割され、切り替え
信号1652は切り替え器1655と切り替え器165
6に、アルファマップの符号1653は切り替え器16
56にそれぞれ送られる。
【0409】切り替え器1656では切り替え信号16
52によって、アルファマップの符号1653がベクト
ル逆量子化器1654かMMR復号器1657のいずれ
かに送られる。ベクトル逆量子化器1654とMMR復
号器1657では、アルファマップの符号1653が入
力された時にはアルファマップ1658を再生し、切り
替え器1655を通って出力される。
52によって、アルファマップの符号1653がベクト
ル逆量子化器1654かMMR復号器1657のいずれ
かに送られる。ベクトル逆量子化器1654とMMR復
号器1657では、アルファマップの符号1653が入
力された時にはアルファマップ1658を再生し、切り
替え器1655を通って出力される。
【0410】以上で第11の具体例としての復号装置の
具体例の説明を終わる。
具体例の説明を終わる。
【0411】以上述べてきたように、本発明によればア
ルファマップを効率良く符号化することが可能となり、
従って、アルファマップの符号量を低減することができ
るために、大幅な符号化効率の低下なしに、背景とオブ
ジェクトを別々に符号化することができるようになる。
ルファマップを効率良く符号化することが可能となり、
従って、アルファマップの符号量を低減することができ
るために、大幅な符号化効率の低下なしに、背景とオブ
ジェクトを別々に符号化することができるようになる。
【0412】なお、種々の具体例について説明したが、
本発明はこれらに限定されることなく、変形して実施可
能である。
本発明はこれらに限定されることなく、変形して実施可
能である。
【0413】
【発明の効果】本発明によれば、アルファマップの符号
量を低減することができるため、従来の符号化法と比べ
て大幅な符号化効率の低下なしに、背景とオブジェクト
を別々に符号化することができるようになる。
量を低減することができるため、従来の符号化法と比べ
て大幅な符号化効率の低下なしに、背景とオブジェクト
を別々に符号化することができるようになる。
【0414】
【0415】
【図1】本発明を説明するための図であって、本発明に
よる画像符号化装置および画像復号化装置が適用される
画像伝送システムの一例を示す図。
よる画像符号化装置および画像復号化装置が適用される
画像伝送システムの一例を示す図。
【0416】
【図2】本発明を説明するための図であって、本発明に
よる符号化装置の全体の概略的な構成を示すブロック
図。
よる符号化装置の全体の概略的な構成を示すブロック
図。
【0417】
【図3】本発明を説明するための図であって、本発明に
よる復号化装置の全体の概略的な構成を示すブロック
図。
よる復号化装置の全体の概略的な構成を示すブロック
図。
【0418】
【図4】従来のアルファマップ符号化回路の構成を示す
ブロック図。
ブロック図。
【0419】
【図5】2値画像の解像度変換回路の例。
【0420】
【図6】本発明を説明するための図であって、本発明に
よる第1の具体例の符号化回路を説明する図。
よる第1の具体例の符号化回路を説明する図。
【0421】
【図7】従来の復号化回路を説明する図。
【0422】
【図8】本発明を説明するための図であって、本発明に
よる第1の具体例の復号化回路を説明する図。
よる第1の具体例の復号化回路を説明する図。
【0423】
【図9】MMRの2次元符号化を説明する図。
【0424】
【図10】本発明で用いられる可変長符号の符号化例と
MMR符号化での符号化例を示す図。
MMR符号化での符号化例を示す図。
【0425】
【図11】MMRの符号化手順を説明するフローチャー
ト。
ト。
【0426】
【図12】MMRの符号化手順を説明する図、
【0427】
【図13】本発明を説明するための図であって、本発明
方式におけるラスタ順に符号化する手順を説明する図。
方式におけるラスタ順に符号化する手順を説明する図。
【0428】
【図14】本発明を説明するための図であって、本発明
方式における垂直パスモードが必要となる例を表す図。
方式における垂直パスモードが必要となる例を表す図。
【0429】
【図15】本発明を説明するための図であって、垂直パ
スモードの第1の例を説明する図。
スモードの第1の例を説明する図。
【0430】
【図16】本発明を説明するための図であって、垂直パ
スモードの第2の例を説明する図。
スモードの第2の例を説明する図。
【0431】
【図17】本発明を説明するための図であって、ラスタ
順に符号化する場合の符号化手順を説明するためのフロ
ーチャート。
順に符号化する場合の符号化手順を説明するためのフロ
ーチャート。
【0432】
【図18】本発明を説明するための図であって、フレー
ム間の参照ラインを用いる符号化/復号化装置のブロッ
ク図。
ム間の参照ラインを用いる符号化/復号化装置のブロッ
ク図。
【0433】
【図19】本発明を説明するための図であって、フレー
ム内とフレーム間の参照ラインを説明するための図。
ム内とフレーム間の参照ラインを説明するための図。
【0434】
【図20】本発明を説明するための図であって、フレー
ム間の参照ラインを用いる符号化手順を説明するための
フローチャート。
ム間の参照ラインを用いる符号化手順を説明するための
フローチャート。
【0435】
【図21】本発明を説明するための図であって、本発明
での符号化モードの切り換えを説明するための図。
での符号化モードの切り換えを説明するための図。
【0436】
【図22】本発明を説明するための図であって、本発明
でのブロックラインのスキップを説明するための図。
でのブロックラインのスキップを説明するための図。
【0437】
【図23】本発明を説明するための図であって、本発明
でのNOT CODED モードを用いる場合の符号化手順を説明
するためのフローチャート。
でのNOT CODED モードを用いる場合の符号化手順を説明
するためのフローチャート。
【0438】
【図24】本発明を説明するための図であって、本発明
における複数の参照ラインを用いる場合を説明するため
1の図。
における複数の参照ラインを用いる場合を説明するため
1の図。
【0439】
【図25】本発明を説明するための図であって、本発明
における2つの参照ラインを用いる場合での符号化手順
のフローチャート。
における2つの参照ラインを用いる場合での符号化手順
のフローチャート。
【0440】
【図26】本発明を説明するための図であって、適用対
象とする一例としての多値のアルファマップを説明する
図。
象とする一例としての多値のアルファマップを説明する
図。
【0441】
【図27】本発明を説明するための図であって、本発明
での多値のアルファマップの符号化法を適用するための
構成例を説明するためのブロック図。
での多値のアルファマップの符号化法を適用するための
構成例を説明するためのブロック図。
【0442】
【図28】本発明を説明するための図であって、本発明
における第2の具体例を説明する図。
における第2の具体例を説明する図。
【0443】
【図29】本発明を説明するための図であって、本発明
における第3の具体例を説明する図。
における第3の具体例を説明する図。
【0444】
【図30】本発明を説明するための図であって、本発明
における第3の具体例を説明するブロック図。
における第3の具体例を説明するブロック図。
【0445】
【図31】アルファマップを説明する図。
【0446】
【図32】本発明の他の例を説明するための図。
【0447】
【図33】本発明を説明するための図であって、本発明
における第4の具体例を説明する図。
における第4の具体例を説明する図。
【0448】
【図34】本発明を説明するための図であって、本発明
における第4の具体例を実現する装置構成例を示すブロ
ック図。
における第4の具体例を実現する装置構成例を示すブロ
ック図。
【0449】
【図35】本発明を説明するための図であって、マクロ
ブロックMBを説明するための図。
ブロックMBを説明するための図。
【0450】
【図36】本発明における第5の具体例を説明するため
の図。
の図。
【0451】
【図37】本発明を説明するための図であって、本発明
における第5の具体例を説明するための図。
における第5の具体例を説明するための図。
【0452】
【図38】本発明を説明するための図であって、本発明
における第6の具体例を説明するための図。
における第6の具体例を説明するための図。
【0453】
【図39】本発明を説明するための図であって、本発明
における第7の具体例を説明するための図。
における第7の具体例を説明するための図。
【0454】
【図40】本発明を説明するための図であって、本発明
における第8の具体例を説明するための図。
における第8の具体例を説明するための図。
【0455】
【図41】本発明の応用例を説明するための図。
【0456】
【図42】本発明の第8の具体例を説明するための図で
あって、アルファマップのMV検出及び符号化を表す
図。
あって、アルファマップのMV検出及び符号化を表す
図。
【0457】
【図43】本発明の第9の具体例を説明するための図で
あって、アルファマップのブロック属性をビットプレー
ンに分解する図。
あって、アルファマップのブロック属性をビットプレー
ンに分解する図。
【0458】
【図44】本発明の第9の具体例を説明するための図で
あって、アルファマップのブロック属性のビットプレー
ンを符号化する例。
あって、アルファマップのブロック属性のビットプレー
ンを符号化する例。
【0459】
【図45】本発明の第10の具体例を説明するための図
であって、時刻 n と時刻 n-1におけるあるマクロブロ
ックの属性情報の一例を表した図(アルファマップのブ
ロック属性のフレーム間相関を示す図)。
であって、時刻 n と時刻 n-1におけるあるマクロブロ
ックの属性情報の一例を表した図(アルファマップのブ
ロック属性のフレーム間相関を示す図)。
【0460】
【図46】本発明の第10の具体例を説明するための図
であって、時刻 n-1 のラベルのサイズを、時刻 n の
ラベルのサイズに合わせる手順の例を示す図。
であって、時刻 n-1 のラベルのサイズを、時刻 n の
ラベルのサイズに合わせる手順の例を示す図。
【0461】
【図47】本発明の第10の具体例を説明するための図
であって、フレーム間符号化と、フレーム内符号化を表
す図。
であって、フレーム間符号化と、フレーム内符号化を表
す図。
【0462】
【図48】本発明の第10の具体例を説明するための図
であって、ライン毎にまとめて符号化する例を表す図。
であって、ライン毎にまとめて符号化する例を表す図。
【0463】
【図49】本発明の第10の具体例を説明するための図
であって、各ラベルを符号化するための可変長符号表の
例。
であって、各ラベルを符号化するための可変長符号表の
例。
【0464】
【図50】本発明の第10の具体例を説明するための図
であって、本発明の復号化装置および符号装置の構成例
を示すブロック図である。
であって、本発明の復号化装置および符号装置の構成例
を示すブロック図である。
【0465】
【図51】本発明の第11の具体例を説明するための図
であって、ベクトル量子化を用いた本発明の符号化装置
の具体例を示すブロック図。
であって、ベクトル量子化を用いた本発明の符号化装置
の具体例を示すブロック図。
【0466】
【図52】本発明の第11の具体例を説明するための図
であって、ベクトル量子化を用いた本発明の復号装置の
具体例を示すブロック図。
であって、ベクトル量子化を用いた本発明の復号装置の
具体例を示すブロック図。
【0467】
【図53】本発明の第11の具体例を説明するための図
であって、本発明システムに用いるインデックステーブ
ル生成器1609の例を示すブロック図。
であって、本発明システムに用いるインデックステーブ
ル生成器1609の例を示すブロック図。
【0468】
【図54】本発明の第11の具体例を説明するための図
であって、本発明システムに用いるインデックステーブ
ル生成器の第2の具体例を示すブロック図。
であって、本発明システムに用いるインデックステーブ
ル生成器の第2の具体例を示すブロック図。
【0469】
【図55】本発明の第11の具体例を説明するための図
であって、本発明システムに用いるインデックステーブ
ル生成器の第3の具体例を示すブロック図。
であって、本発明システムに用いるインデックステーブ
ル生成器の第3の具体例を示すブロック図。
【0470】
【図56】本発明の第11の具体例を説明するための図
であって、本発明システムに用いるタイプ決定器161
6の具体例を示すブロック図。
であって、本発明システムに用いるタイプ決定器161
6の具体例を示すブロック図。
【0471】
【図57】本発明の第11の具体例を説明するための図
であって、本具体例における符号化装置全体の処理の流
れを示すフローチャート。
であって、本具体例における符号化装置全体の処理の流
れを示すフローチャート。
【0472】
【図58】本発明の第11の具体例を説明するための図
であって、図52に示した本具体例における復号装置の
処理の流れを示すフローチャート。
であって、図52に示した本具体例における復号装置の
処理の流れを示すフローチャート。
【0473】
【図59】本発明の第11の具体例を説明するための図
であって、アルファマップの例を示す図。
であって、アルファマップの例を示す図。
【0474】
【図60】本発明の第11の具体例を説明するための図
であって、途中まで符号化、復号されたアルファマップ
の例を示す図。
であって、途中まで符号化、復号されたアルファマップ
の例を示す図。
【0475】
【図61】本発明の第11の具体例を説明するための図
であって、参照部分を示す図。
であって、参照部分を示す図。
【0476】
【図62】本発明の第11の具体例を説明するための図
であって、ブロックを再分割した時の参照部分を説明す
る図。
であって、ブロックを再分割した時の参照部分を説明す
る図。
【0477】
【図63】本発明の第11の具体例を説明するための図
であって、RTとRLを説明するための図。
であって、RTとRLを説明するための図。
【0478】
【図64】本発明の第11の具体例を説明するための図
であって、境界線の向きの推定を説明するための図。
であって、境界線の向きの推定を説明するための図。
【0479】
【図65】本発明の第11の具体例を説明するための図
であって、本発明で使用する評価値の計算例を説明する
ための図。
であって、本発明で使用する評価値の計算例を説明する
ための図。
【0480】
【図66】本発明の第11の具体例を説明するための図
であって、許容誤差条件を判定するためのブロックを説
明する図。
であって、許容誤差条件を判定するためのブロックを説
明する図。
【0481】
【図67】本発明の第11の具体例を説明するための図
であって、本発明の具体例を示すフローチャート。
であって、本発明の具体例を示すフローチャート。
【0482】
【図68】本発明の第11の具体例を説明するための図
であって、本発明で用いるタイプ決定器1616での処
理アルゴリズムを示すフローチャート。
であって、本発明で用いるタイプ決定器1616での処
理アルゴリズムを示すフローチャート。
【0483】
【図69】本発明の第11の具体例を説明するための図
であって、図51のベクトル量子化器1607において
用いるアルゴリズムを説明するフローチャート。
であって、図51のベクトル量子化器1607において
用いるアルゴリズムを説明するフローチャート。
【0484】
【図70】本発明の第11の具体例を説明するための図
であって、本発明に用いるタイプMとRT、RLを用い
たインデックステーブルの構成例を示す図。
であって、本発明に用いるタイプMとRT、RLを用い
たインデックステーブルの構成例を示す図。
【0485】
【図71】本発明の第11の具体例を説明するための図
であって、本発明の符号化装置の具体例を示すブロック
図。
であって、本発明の符号化装置の具体例を示すブロック
図。
【0486】
【図72】本発明の第11の具体例を説明するための図
であって、図71に示した符号化装置で生成される符号
の復号を行う復号装置の具体例を示すブロック図。
であって、図71に示した符号化装置で生成される符号
の復号を行う復号装置の具体例を示すブロック図。
【0487】
【図73】本発明の第11の具体例を説明するための図
であって、本発明に用いるVLCテーブルの例を示す
図。
であって、本発明に用いるVLCテーブルの例を示す
図。
【0488】
【図74】本発明の第11の具体例を説明するための図
であって、ブロック単位で符号化する場合の変化画素の
関係を表す図およびb1を検出する為の参照領域を表す
図(ブロックベース符号化の変化画素の関係と参照領域
を表す図)。
であって、ブロック単位で符号化する場合の変化画素の
関係を表す図およびb1を検出する為の参照領域を表す
図(ブロックベース符号化の変化画素の関係と参照領域
を表す図)。
【0489】
【図75】本発明の第11の具体例を説明するための図
であって、MMRをブロックベースで符号化する場合の
フローチャート。
であって、MMRをブロックベースで符号化する場合の
フローチャート。
【0490】
100…差分回路 110,350…動き補償予測回路 120…直交変換回路 130…量子化回路 140…可変長符号化回路 150,320…逆量子化回路 160,330…逆直交変換回路 170,340…加算回路 180,240,510…多重化回路 200…アルファマップ符号化回路 210,230,420…解像度変換回路 220…2値画像符号化回路 221…2次元符号化回路 222…ラインメモリ 223…フレームメモリ 300,430,520…分離化回路 310…可変長復号化回路 400…アルファマップ復号化回路 410…2値画像復号化回路 500…オブジェクト領域検出回路 530…アルファマップ復元回路 621,622…フレームメモリ 623…制御手段 1613…ベクトル逆量子化器 1605…メモリ 1607…ベクトル量子化器 1609,1639…インデックステーブル生成器 1636…逆量子化器 1637…メモリ 2000…符号化/復号化回路 2100…ラインメモリ 2200…セレクタ 2300…フレームメモリ 2400…動き補償予測回路 2500…シェープコーディング部(2値画像符号化回
路) 2600…アルファバリューコーディング部(多値画像
符号化回路)。
路) 2600…アルファバリューコーディング部(多値画像
符号化回路)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平8−98918 (32)優先日 平8(1996)4月19日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 倉立 尚明 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番30号 株式会社東芝関西支社内
Claims (58)
- 【請求項1】 画像をその画像のオブジェクト領域と背
景領域に区別するための情報であるアルファマップと共
に符号化して出力するようにした画像符号化装置におい
て、 前記アルファマップを解像度変換して縮小する解像度変
換手段と、 縮小されたアルファマップを符号化する手段と、 前記解像度変換手段の縮小率を符号化して前記縮小され
たアルファマップの符号化データと併せて伝送する手段
を有し、 解像度変換手段の縮小率を変えることで、符号化手段の
発生符号量を制御することを特徴とする画像符号化装
置。 - 【請求項2】 画像をその画像のオブジェクト領域と背
景領域に区別するための情報である2値画像と共に符号
化して出力するようにした画像符号化装置において、 前記2値画像を縮小する解像度変換手段と、 縮小された2値画像を符号化する手段と、 解像度変換手段の縮小率を符号化して上記2値画像の符
号化データと併せて伝送する手段を有し、 解像度変換手段の拡大縮小率を変えることで、符号化手
段の発生符号量を制御することを特徴とする画像符号化
装置。 - 【請求項3】 MMR(Modified Modif
ied READ)符号化で用いられる2値画像2次元
符号化において、 垂直モードが適用される範囲を変える手段と、 拡大した垂直モードの範囲に応じて、符号表を拡張する
手段を有し、 垂直モードが適用される範囲を表す情報を、上記2次元
符号化データと併せて伝送することを特徴とする画像符
号化装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の符号化装置により符号化
されて得られた符号化ビットストリームを復号化する復
号化装置であって、 垂直モードが適用される範囲を表す情報を復号化し、こ
の情報にしたがって拡大した垂直モードの範囲に応じ
て、符号表を拡張する手段を有し、 上記符号表により2次元復号化する手段を有することを
特徴とする画像復号化装置。 - 【請求項5】 画像をその画像のオブジェクト領域と背
景領域に区別するための情報であるアルファマップ信号
と共に符号化して出力するようにした画像符号化装置に
おいて、 画面内のオブジェクトを含む小領域を設定する手段と、 小領域内のアルファマップ信号を符号化する手段を有
し、 画面内における小領域の位置および大きさの情報を、上
記アルファマップ信号の符号化データと併せて伝送する
手段を有する画像符号化装置。 - 【請求項6】 画像をその画像のオブジェクト領域と背
景領域に区別するための情報である2値画像と共に符号
化して出力するようにした画像符号化であって、前記2
値画像は与えられた縮小率で縮小して符号化したものを
復号するための画像復号化装置において、 縮小された2値画像を復号化する手段と、 解像度変換手段の縮小率を復号化する手段 前記復号化された2値画像を、前記復号された縮小率対
応に拡大して元に戻す解像度変換手段とを有することを
特徴とする画像復号化装置。 - 【請求項7】 相対アドレス符号化とランレングス符号
化を適応的に切り換える符号化法を適用した画像符号化
装置において、 画面の横幅より大きいかまたは画面の横幅と等しい長さ
とした最大ラン長を設定すると共に、この最大ラン長ま
でのランレングス符号を備える手段と、 前記ランレングス符号を用い、2値画像を、表示のラス
タ走査順に符号化すると共に、また、最大ラン長を越え
るラン長を符号化する場合には、ラスタ走査の走査線を
飛び越える指示である垂直方向パスモードの符号に置き
換える符号化手段と、を備えたことを特徴とする画像符
号化装置。 - 【請求項8】 最大ラン長を表すランレングス符号を垂
直パスモードへの切り換え情報として用いることを特徴
とする請求項7記載の画像符号化装置。 - 【請求項9】 垂直モード情報、ランレングス符号化へ
の切り換え情報等と共に設計された垂直パスモードの可
変長符号を用いることを特徴とする請求項7記載の画像
符号化装置。 - 【請求項10】 相対アドレス符号化とランレングス符
号化を適応的に切り換える符号化法を適用して符号化さ
れた符号化情報を復号する復号化装置において、 与えられた符号化情報をラスタ順に復号する復号手段
と、 画面幅より大きいかまたは画面幅と等しい長さとした最
大ラン長を設定すると共に、復号手段により垂直方向の
パスモード情報が復号されると垂直スキップモードによ
り上記最大ラン長対応の情報に復号する復号化手段を設
けたことを特徴とする画像復号化装置。 - 【請求項11】 最大ラン長を表すランレングス符号を
垂直パスモードへの切り換え情報として用いることを特
徴とする請求項10記載の画像復号化装置。 - 【請求項12】 垂直モード情報、ランレングス符号化
への切り換え情報等と共に設計された垂直パスモードの
可変長符号を用いることを特徴とする請求項10記載の
画像復号化装置。 - 【請求項13】 時系列データとして得られる複数フレ
ームの2値画像について相対アドレス符号化により符号
化する画像符号化装置において、 符号化中のフレーム以外の復号済みのフレームの信号を
蓄える手段と、 画像の上記符号化中の領域が符号化済みの領域の画像状
態に近似しているとき、その領域の画像の符号化をせず
に代わりに上記復号済みフレーム内の信号を上記符号化
中のフレームにコピーすると共に、コピーされた部分を
スキップして、次の符号化すべき領域の符号化をするよ
う符号化処理する手段と、を具備することを特徴とする
画像符号化装置。 - 【請求項14】 時系列データとして得られる複数フレ
ームの2値画像について相対アドレス符号化により符号
化する画像符号化装置において、 ラスタ走査順に画像の符号化をする手段と、 符号化中のフレーム以外の復号済みのフレームの信号を
蓄える手段と、 画像の上記符号化中の領域が符号化済みの領域の画像状
態に近似しているとき、その領域の画像の符号化をせず
に代わりに上記復号済みフレーム内の信号を上記符号化
中のフレームにコピーすると共に、コピーされた部分を
スキップして、次の符号化すべき領域の符号化をするよ
う符号化処理する手段と、 当該符号を用いて符号化をスキップすることにより、コ
ピーされた部分を符号化しないことを特徴とする2値画
像符号化装置。 - 【請求項15】 時系列データとして得られる複数フレ
ームの2値画像について相対アドレス符号化により符号
化する画像符号化装置において、 画素の連続性にしたがって各種設定したモードを備え、
フレーム順に入力される2値画像を画素の連続性にした
がって上記モードを選択使用しつつ符号化して出力する
と共にこの符号化して得られた情報を復号する手段と、 この復号中のフレーム以外の復号済みのフレームの信号
を蓄える手段と、 上記復号済みフレーム内の信号を参照して相対アドレス
復号化することを特徴とする画像復号化装置。 - 【請求項16】 時系列データとして得られる複数フレ
ームの2値画像について相対アドレス符号化により符号
化する画像符号化装置において、 画素の連続性対応に各種設定したモードを備え、フレー
ム順に入力される2値画像を画素の連続性にしたがって
上記モードを選択使用しつつ符号化して出力すると共に
この符号化して得られた情報を復号する手段と、 この復号中のフレーム以外の復号済みのフレームの画像
情報を蓄える手段と、 復号中のフレームにおける復号済みの画像情報を参照す
る参照手段と、 符号化情報の復号情報に含まれるモード情報にしたがっ
て、上記参照手段の参照する信号を切り換える手段と、
を有することを特徴とする画像符号化装置。 - 【請求項17】 時系列データとして得られる複数フレ
ームの2値画像について相対アドレス符号化により符号
化された情報の復号処理をする画像復号化装置におい
て、 画素の連続性対応に各種設定したモードを備え、フレー
ム順に入力される2値画像を画素の連続性にしたがって
上記モードを選択使用しつつ符号化して出力すると共に
この符号化して得られた情報を復号する第1の手段と、 この復号中のフレーム以外の復号済みのフレームの信号
を蓄える第2の手段と、 上記モードに応じて上記復号済みフレーム内の信号を現
在の符号化処理中のフレームにコピーする第3の手段
と、 を備え、上記第1の手段には、上記コピーを行った場合
に、コピーされた部分をスキップして、符号化を進める
機能を付加することを特徴とする画像符号化装置。 - 【請求項18】 隣接画素の画素値内容と画素値内容が
変わる変化画素のアドレス情報を利用して符号化を行う
相対アドレス符号化による画像符号化装置において、 画素の連続性対応に各種設定したモードを備え、フレー
ム順に入力される2値画像を符号化して出力すると共に
この符号化して得られた情報を復号する第1の手段と、 復号済みの画像におけるラスタ走査の複数のラインにお
いての画像情報を用いて上記アドレスを予測する手段
と、 予測されたアドレスとの相対アドレスを符号化すること
を特徴とする2値画像符号化装量。 - 【請求項19】 隣接画素の画素値内容と画素値内容が
変わる変化画素のアドレス情報を利用して符号化を行う
相対アドレス符号化による画像符号化情報を復号する画
像復号か装置において、 与えられた符号化情報を復号する復号化手段と、 復号済みの画像におけるラスタ走査の複数のラインにお
いての画像情報を用いて上記アドレスを予測する手段
と、 相対アドレスを復号する手段と、を備え、上記復号化手
段には上記予測されたアドレスと上記相対アドレスとか
ら再生値を得る機能を付加したことを特徴とする画像復
号化装置。 - 【請求項20】 隣接画素の画素値内容と画素値内容が
変わる変化画素のアドレス情報を利用して符号化を行う
相対アドレス符号化による画像符号化装置において、 画素の連続性対応に各種設定したモードを備え、フレー
ム順に入力される2値画像を符号化して出力すると共に
この符号化して得られた情報を復号する第1の手段と、 復号済みの画像におけるラスタ走査の複数のラインにお
いての画像情報を用いて上記アドレスを予測すると共
に、所定のしきい値よりも小さな変位を0とすることで
予測値を生成する手段と、 予測されたアドレスとの相対アドレスを符号化すること
を特徴とする2値画像符号化装量。 - 【請求項21】 隣接画素の画素値内容と画素値内容が
変わる変化画素のアドレス情報を利用して符号化を行う
相対アドレス符号化による画像符号化情報を復号する画
像復号か装置において、 与えられた符号化情報を復号する復号化手段と、 復号済みの画像におけるラスタ走査の複数のラインにお
いての画像情報を用いて上記アドレスを予測すると共
に、所定のしきい値よりも小さな変位を0とすることで
予測値を生成する手段と、 相対アドレスを復号する手段と、を備え、上記復号化手
段には上記予測されたアドレスと上記相対アドレスとか
ら再生値を得る機能を付加したことを特徴とする画像復
号化装置。 - 【請求項22】 2値画像を所定の小領域毎に分割する
手段と、 前記小領域毎に2値画像を拡大・縮小する解像度変換手
段と、 前記小領域毎に縮小率に応じて2値画像を符号化する符
号化手段と、 前記小領域毎に前記解像度変換手段の適用した拡大・縮
小率の情報を符号化して前記2値画像の符号化データと
併せて伝送する手段とを有し、 前記小領域毎に解像度変換手段の拡大・縮小率を変える
ことで、前記符号化手段の発生符号量を制御することを
特徴とする2値画像符号化装置。 - 【請求項23】 符号化手段は解像度変換手段の拡大・
縮小率にしたがって可変長符号を切り換えることを特徴
とする請求項22記載の符号化装置。 - 【請求項24】 拡大・縮小率情報の符号化データと2
値画像の符号化データとを含むデータを取り込む手段
と、 この取り込んだデータのうち、前記拡大・縮小率情報に
ついての符号化情報を復号する復号手段と、 復号された前記拡大・縮小率情報にしたがって所定小領
域の2値画像を復号化する2値画像復号化手段と、 復号された前記拡大・縮小率情報にしたがい、前記復号
化された所定小領域の2値画像を拡大する解像度変換手
段と、を有する2値画像復号化装置。 - 【請求項25】 前記2値画像復号化手段は拡大・縮小
率対応の可変長符号を有すると共に、解像度変換手段の
適用する拡大・縮小率にしたがって選択した可変長符号
を用いて復号化することを特徴とする請求項24記載の
復号化装置。 - 【請求項26】 オブジェクトを含む方形領域をM×N
画素(M:水平方向の画素数,N:垂直方向の画素数)
で構成されるブロック毎に分割する手段と、 上記ブロックを、前記方形領域内において一定規則によ
り順次、符号化する手段とを有し、ブロックの全てある
いは一部に対して相対アドレス符号化を適用する2値画
像信号化装置であって、 ブロック近傍の再生値を蓄える手段と、 変化画素を検出する手段を有し、 ブロック近傍の再生値も含めて変化画素を検出すること
により変化画素数削減を可能とすることを特徴とする2
値画像信号化装置。 - 【請求項27】 M×N画素で構戒されるブロック毎
に、オブジェクトを含む方形領域内を一定規則で順次、
復号化する2値画像復号化装置であって、ブロック近傍
の再生値を蓄える手段と、 変化画素を検出する手段と、 変化画素との相対アドレスを復号する手段とを有し、 ブロック近傍の再生値も含めて変化画素を検出すること
を特徴とする2値画像復号化装置。 - 【請求項28】 オブジェクトを含む方形領域をM×N
画素(M:水平方向の画素数,N:垂直方向の画素数)
で構成されるブロック毎に分割する手段を有し、ブロッ
クの全てあるいは一部に対して相対アドレス符号化を適
用して符号化する2値画像符号化装置であって、 前記ブロック内のスキャン順序である符号化順序を適応
的に切り換える切換手段と、 前記切換手段による符号化順序の切り換え情報と前記ブ
ロックの符号化情報を併せて符号化する手段と、を有す
ることを特徴とする2値画像復号化装置。 - 【請求項29】 M×N画素で構成されるブロック毎に
復号化する2値画像復号化装置であって、 符号化順序の切り換え情報とブロックの符号化情報とが
併せて符号化された情報を入力とし、これより切り換え
情報を取得して当該切り換え情報を復号する手段と、 この取得した切り換え情報をもとにブロック内のスキャ
ン順序である復号化順序を切り換える切換手段と、 この切換手段により前記復号化順序を切り換えながら前
記ブロックの符号化情報を復号する手段とを有し、 前記ブロックの符号化情報を前記切り換え情報に応じた
スキャン順序で復号することにより、M×N画素のブロ
ックを再生することを特徴とする2値画像復号化装置。 - 【請求項30】 オブジェクトを含む方形領域をM×N
画素(M:水平方向の画素数,N:垂直方向の画素数)
で構成されるブロック毎に分割する手段を有し、ブロッ
クの全てあるいは一部に対して相対アドレス符号化を適
用する2値画像符号化装置であって、 M×N画素ブロックを(2M)×(N/2)画素のブロ
ックに変換する変換手段と、 前記変換手段を適応的に用いるべく制御する手段とを有
し、 符号化する2値画像は、前記ブロックに対する前記変換
手段による変換を用いたか否かの識別情報と併せて符号
化することを特徴とする2値画像符号化装置。 - 【請求項31】 M×N画素あるいは(2M)×(N/
2)画素で構成されるブロック毎に相対アドレスを復号
化する2値画像復号化装置であって、 M×N画素ブロックを(2M)×(N/2)画素のブロ
ックに変換する手段を用いたか否かの識別情報と2値画
像とを併せて符号化した情報を入力とし、前記識別情報
を復号する識別情報復号手段と、 前記符号化された2値画像を復号する復号手段と、 前記識別情報復号手段からの復号された識別情報をもと
に、前記復号手段の復号した前記(2M)×(N/2)
画素のブロックはM×N画素のブロックに逆変換する手
段とを有し、 前記符号化された2値画像をM×N画素のブロックに再
生することを特徴とする2値画像復号化装置。 - 【請求項32】 オブジェクトを含む方形領域をM×N
画素(M:水平方向の画累数,N:垂直八方向の画素
数)で構成されるブロック毎に分割する手段と、再生済
みのフレ−ムの再生値を蓄える手段と、前記ブロック毎
に、ブロック内およびブロック近傍の画素の動き補償予
測値を生成する手段と、 前記ブロックを方形領域内において一定規則により順
次、符号化する手段とを有し、ブロックの全てあるいは
一部に対して相対アドレス符号化を適用する2値画像符
号化装置であって、 ブロック近傍の再生値を蓄える保持手段と、 変化画素を検出する検出手段とを有し、 ブロック近傍の再生値あるいは動き補償予測値も含めて
変化画素を検出することで変化画素数を削減することを
可能とすることを特徴とする2値画像符号化装置。 - 【請求項33】 再生済みのフレームの再生値を蓄える
保持手段と、前記フレームをブロック分けしてそのブロ
ック毎に、ブロック内およびブロック近傍の画素の動き
補償予測値を生成する手段を有し、M×N画素で構成さ
れるブロック毎に、オブジェクトを含む方形領域内を一
定規則で順次、復号化する2値画像復号化装置であっ
て、 前記ブロック近傍の再生値を蓄える手段と、 前記ブロック内の変化画素を検出する手段と、 検出された変化画素との相対アドレスを復号する手段を
有し、ブロック近傍の再生値あるいは動き補償予測値も
含めて変化画素を検出することを特徴とする2値画像復
号化装置。 - 【請求項34】 ブロック内の符号化順序を適応的に切
り換える手段と、 前記符号化順序の切り換え情報を符号化する2値画像と
併せて符号化する手段とを有することを特徴とする請求
項26または請求項32記載の2値画像符号化装置。 - 【請求項35】 ブロック内の復号化順序を切り換える
手段と、 前記符号化順序の切り換え情報を復号する手段を有し、
上記切り換え情報に応じて符号化順序を切り換えつつM
×N画素のブロックを再生することを特徴とする請求項
27または請求項33記載の2値画像復号化装置。 - 【請求項36】オブジェクトの画像信号と、このオブジ
ェクトの画像に対応し、画像をその画像のオブジェクト
領域と背景領域に区別するための情報であるアルファマ
ップとを分けて符号化する画像符号化装置において、 オブジェクトの画像信号とおよびそのオブジェクトに対
応するアルファマップの動き補償予測を行うと共に、動
き補償予測されたアルファマップの予測誤差がしきい値
よりも小さい場合には、オブジェクトの画像信号の動き
補償予測値をコピーする符号化方式であって、画像信号
で既に符号化されている動きベクトル(MVY )と、ア
ルファマップの動きベクトル(MVA )との差分ベクト
ル(MVDA )を符号化する符号化手段と、 上記差分ベクトル(MVDA )を検出する際に、上記動
きベクトル(MVY )を中心として、差分ベクトル(M
VDA )が小さい順から、大きい順へと検出する検出手
段と、 アルファマップの動き補償予測誤差がしきい値よりも小
さくなった時点で、動きベクトルの検出を終了し、その
時点での動きベクトルを上記差分ベクトル(MVDA )
とする動きベクトル検出回路とを有することを特徴とす
る画像符号化装置。 - 【請求項37】オブジェクトの画像信号と、そのオブジ
ェクトに対応するアルファマップを分けて符号化する画
像符号化装置において、 オブジェクトの画像信号とおよびそのオブジェクトに対
応するアルファマップの動き補償予測を行うと共に、動
き補償予測されたアルファマップの予測誤差がしきい値
よりも小さい場合には、オブジェクトの画像信号の動き
補償予測値をコピーする符号化方式であって、動きベク
トル(MVY )は符号表に従って符号化すると共に、画
像信号で既に符号化されている動きベクトル(MVY )
とアルファマップの動きベクトル(MVA )との差分ベ
クトル(MVDA )を当該差分ベクトル(MVDA )用
符号表に従って符号化する手段を有し、 差分ベクトル(MVDA )のダイナミックレンジが動き
ベクトル(MVY )を符号化する際の上記符号表のダイ
ナミックレンジよりも小さくなるように制限することを
特徴とする画像符号化装置。 - 【請求項38】請求項37に記載の符号化装置によって
符号化されたデータを復号する復号化装置であって、 画像信号で既に再生されている動きベクトル(MVY )
と差分ベクトル(MVDA )より符号表に従って画像を
復号する手段と、 アルファマップの動きベクトル(MVA )を生成する手
段とを有し、 上記符号表は、動きベクトル(MVY )用と差分ベクト
ル(MVDA )用をそれぞれ設けると共に、差分ベクト
ル(MVDA )用符号表は上記動きベクトル(MVY )
を復号化する際の符号表のダイナミックレンジよりも小
さいダイナミックレンジとすることを特徴とする画像復
号化装置。 - 【請求項39】アルファマップをブロックに区分し、そ
のブロック毎に符号化すると共に、その符号化はそのブ
ロック毎のアルファマップの情報状況対応に属性を与
え、その属性を符号化するようにした方式であって、 各ブロックに対して、各々の属性に固有のラベルを少な
くとも2ビット表現で割り当てると共に、そのラベルを
割り当てたプレーンをブロックタイプのプレーンとして
得る手段と、 上記ラベルで構成されるブロックタイプのプレーンを、
桁位置別に分解してビットプレーンに分解する手段と、 各々のビットプレーンを個別に2値画像符号化する手段
とを有することを特徴とする画像符号化装置。 - 【請求項40】請求項39記載の符号化装置により符号
化されたデータを復号化して、アルファマップのブロッ
ク毎の属性を再生する復号化装置であって、 各ビットプレーンを個別に2値画像復号化する手段と、 ビットプレーンを合成してブロックタイプのプレーンを
再生する手段と、を有することを特徴とする画像復号化
装置。 - 【請求項41】請求項39記載の符号化装置において、 2値画像符号化は、ブロック毎に適用されるアルファマ
ップの2値画像符号化と同一のアルゴリズムで符号化処
理する構成であることを特徴とする画像符号化装置。 - 【請求項42】請求項40記載の画像復号化装置におい
て、 2値画像復号化は、ブロック毎に適用されるアルファマ
ップの2値画像復号化と同一のアルゴリズムで復号処理
する構成であることを特徴とする画像復号化装置。 - 【請求項43】アルファマップをブロック毎に符号化す
る際に、ブロック毎の属性を符号化する方式であって、 オブジェクトを含む、ブロックサイズの倍数で表される
領域を設定する手段と、上記領域内をブロック毎に分割
する手段とを有し、各ブロックに対して、各々の属性に
固有のラベルを割り当てるラベル付け手段と、 上記ラベル情報と領域のサイズをフレーム毎に保持する
メモリと、 上記メモリに蓄積されているラベル情報を、現フレーム
の領域のサイズに合わせて変更するサイズ変更手段とを
供え、 現フレームのラベル情報を、上記サイズ変更手段より供
給されるラベル情報に従って符号化することを特徴とす
る画像符号化装置。 - 【請求項44】請求項43記載の符号化装置により符号
化されたデータを復号化すると共に、アルファマップの
復号化はアルファマップのブロック毎の属性を再生する
復号化方式とする復号化装置において、 再生されたラベル情報と領域のサイズをフレーム毎に保
持するメモリと、 上記メモリに蓄積されているラベル情報を、現フレーム
の領域のサイズに合わせて変更するサイズ変更手段を有
し、 現フレームのラベル情報を、上記サイズ変更手段より供
給されるラベル情報に従って復号化することを特徴とす
る画像復号化装置。 - 【請求項45】画像をその画像のオブジェクト領域と背
景領域に区別するための情報であるアルファマップと共
に符号化して出力するようにした画像符号化装置におい
て、 前記アルファマップをブロックに分割して、そのブロッ
ク毎に符号化を行い、既に符号化したブロックの一部分
から切りだした参照パターンを用いてベクトル量子化の
インデックステーブルをブロック毎に生成するテーブル
生成手段と、前記インデックステーブルを用いてアルフ
ァマップをベクトル量子化によって符号化する手段と、
を有することを特徴とするオブジェクト画像の画像符号
化装置。 - 【請求項46】請求項45記載の符号化装置により符号
化されて得られた符号化ビットストリームを復号化する
復号化装置であって、前記ブロック毎に復号化を行い、
既に復号したブロックの一部分から切りだした参照パタ
ーンを用いてベクトル量子化のインデックステーブルを
ブロック毎に生成するテーブル生成手段と、 前記インデックステーブルを用いてアルファマップをベ
クトル量子化によって復号する手段と、を有することを
特徴とするオブジェクト画像の画像復号装置。 - 【請求項47】請求項45記載のテーブル生成手段は、 現在、符号化の処理を行っている処理ブロックに隣接
し、かつ、処理済みの部分から前記参照パターンを切り
出す手段と、 その参照パターンを複数種類からなるタイプのうちの一
つに決定するタイプ決定手段と、 その決定されたタイプによってベクトルを生成すること
で前記インデックステーブルを生成するインデックス生
成手段と、で構成されることを特徴とするオブジェクト
画像の画像符号化装置。 - 【請求項48】請求項46記載のテーブル生成手段は、 現在、復号化の処理を行っている処理ブロックに隣接
し、かつ、処理済みの部分から前記参照パターンを切り
出す手段と、 その参照パターンを複数種類からなるタイプのうちの一
つに決定するタイプ決定手段と、 その決定されたタイプによってベクトルを生成すること
で前記インデックステーブルを生成するインデックス生
成手段とで構成されることを特徴とするオブジェクト画
像の画像復号装置。 - 【請求項49】請求項45記載のテーブル生成手段は、 現在、符号化の処理を行っている処理ブロックに隣接
し、かつ、処理済みの部分から前記参照パターンを切り
出す手段と、 その参照パターンを複数種類からなるタイプのうちの一
つに決定する手段と、 その決定されたタイプによって予め用意しておく複数の
インデックステーブルのうちの一つを出力する手段と、
で構成されることを特徴とする請求項45記載のオブジ
ェクト画像の画像符号化装置。 - 【請求項50】請求項46記載のテーブル生成手段は、 現在、復号の処理を行っている処理ブロックに隣接し、
かつ、処理済みの部分から前記参照パターンを切り出す
手段と、その参照パターンを複数種類からなるタイプの
うちの一つに決定する手段と、その決定されたタイプに
よって予め用意しておく複数のインデックステーブルの
うちの一つを出力する手段と、で構成されることを特徴
とするオブジェクトオブジェクト画像の画像復号装置。 - 【請求項51】請求項45記載のテーブル生成手段は、 現在、符号化の処理を行っている処理ブロックに隣接
し、かつ、処理済みの部分から前記参照パターンを切り
出す手段と、 複数のベクトルを保持する記憶手段と、 その記憶されたベクトルの中から、前記オブジェクトと
前記背景の境界が前記参照パターンと連続的につながる
ものを選択して前記インデックステーブルを生成する手
段と、で構成されることを特徴とするオブジェクト画像
の画像符号化装置。 - 【請求項52】請求項46記載のテーブル生成手段は、 現在、復号の処理を行っている処理ブロックに隣接し、
かつ、処理済みの部分から前記参照パターンを切り出す
手段と、 複数のベクトルを保持する記憶手段と、 その記憶されたベクトルの中から、前記オブジェクトと
前記背景の境界が前記参照パターンと連続的につながる
ものを選択して前記インデックステーブルを生成する手
段と、で構成されることを特徴とするオブジェクト画像
の画像復号装置。 - 【請求項53】符号化は前記ブロック毎に画面の上の行
から下の行の順で行い、かつ、各行では左から右の順で
行い、 切り出す手段では、 現在、符号化の処理を行っている処理ブロックの上辺に
隣接する1画素分の幅の部分を上部参照パターンとし
て、左辺に隣接する1画素分の幅の部分を左部参照パタ
ーンとして切り出し、 タイプ決定手段では、 前記上部参照パターンの左端から同じ画素値が連続する
画素数を表す第1のパラメータと、前記左部参照パター
ンの上端から同じ画素値が連続する画素数を表す第2の
パラメータと、前記上部参照パターンと左部参照パター
ンを用いて前記タイプを決定し、 インデックス生成手段においては、 決定されたタイプと、前記上部参照パターンと左部参照
パターン及び前記第1のパラメータと第2のパラメータ
を用いてベクトルを生成することで前記インデックステ
ーブルを生成することを特徴とする請求項47記載のオ
ブジェクト画像の画像符号化装置。 - 【請求項54】復号は前記ブロック毎に画面の上の行か
ら下の行の順で行い、かつ、各行では左から右の順で行
い、 切り出す手段では、 現在、復号の処理を行っている処理ブロックの上辺に隣
接する1画素分の幅の部分を上部参照パターンとして、
左辺に隣接する1画素分の幅の部分を左部参照パターン
として切り出し、 タイプ決定手段では、 前記上部参照パターンの左端から同じ画素値が連続する
画素数を表す第1のパラメータと、前記左部参照パター
ンの上端から同じ画素値が連続する画素数を表す第2の
パラメータと、前記上部参照パターンと左部参照パター
ンを用いて前記タイプを決定し、 インデックス生成手段においては、 決定されたタイプと、前記上部参照パターンと左部参照
パターン及び前記第1のパラメータと第2のパラメータ
を用いてベクトルを生成することで前記インデックステ
ーブルを生成することを特徴とする請求項48記載のオ
ブジェクト画像の画像復号装置。 - 【請求項55】符号化は前記ブロック毎に画面の上の行
から下の行の順で行い、かつ、各行では左から右の順で
行い、 切り出す手段では、 現在、符号化の処理を行っている処理ブロックの上辺に
隣接する所定の複数画素分の幅の部分を上部複数ライン
参照パターンとして、左辺に隣接する所定の複数画素分
の幅の部分を左部複数ライン参照パターンとして切り出
し、 タイプ決定手段では、前記上部複数ライン参照パターン
と左部複数ライン参照パターンを用いて前記タイプを決
定し、 インデックス生成手段においては、 決定されたタイプと、前記上部参照パターンと左部参照
パターン及び上部複数ライン参照パターンでの境界線の
方向を表す第3のパラメータと、左部複数ライン参照パ
ターンでの境界線の方向を表す第4のパラメータとを用
いてベクトルを生成することで前記インデックステーブ
ルを生成することを特徴とする請求項47記載のオブジ
ェクト画像の画像符号化装置。 - 【請求項56】復号化は前記ブロック毎に画面の上の行
から下の行の順で行い、かつ、各行では左から右の順で
行い、 切り出す手段では、 現在、復号の処理を行っている処理ブロックの上辺に隣
接する所定の複数画素分の幅の部分を上部複数ライン参
照パターンとして、左辺に隣接する所定の複数画素分の
幅の部分を左部複数ライン参照パターンとして切り出
し、 タイプ決定手段では、前記上部複数ライン参照パターン
と左部複数ライン参照パターンを用いて前記タイプを決
定し、 インデックス生成手段においては、 決定されたタイプと、前記上部参照パターンと左部参照
パターン及び上部複数ライン参照パターンでの境界線の
方向を表す第3のパラメータと、左部複数ライン参照パ
ターンでの境界線の方向を表す第4のパラメータとを用
いてベクトルを生成することで前記インデックステーブ
ルを生成することを特徴とする請求項48記載のオブジ
ェクト画像の画像復号化装置。 - 【請求項57】請求項26または請求項28記載の2値
画像符号化装置において、 相対アドレスを、垂直モード,水平モード,垂直パスモ
ードを切り換えて符号化する手段を有し、 垂直パスモードで符号化する場合には,垂直モード及び
水平モードと異なる符号表を用いることを特徴とする2
値画像符号化装置。 - 【請求項58】請求項27または請求項29記載の2値
画像符号化装置において、 相対アドレスを、垂直モード,水平モード,垂直パスモ
ードを切り換えて符号化する手段を有し、 垂直パスモードで符号化する場合には,垂直モード及び
水平モードと異なる符号表を用いることを特徴とする2
値画像符号化装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP8237053A JPH104549A (ja) | 1995-09-29 | 1996-09-06 | 画像符号化装置および画像復号化装置 |
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JP7-276990 | 1995-09-29 | ||
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JP28102895 | 1995-10-27 | ||
JP6145196 | 1996-03-18 | ||
JP9891896 | 1996-04-19 | ||
JP8-98918 | 1996-04-19 | ||
JP8-61451 | 1996-04-19 | ||
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JP2007038682A Division JP2007166662A (ja) | 1995-09-29 | 2007-02-19 | 画像符号化方法及び装置 |
JP2007038684A Division JP2007195209A (ja) | 1995-09-29 | 2007-02-19 | 画像符号化方法及び装置 |
JP2007038685A Division JP2007195210A (ja) | 1995-09-29 | 2007-02-19 | 画像復号化方法及び装置 |
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JP2007038686A Division JP2007166664A (ja) | 1995-09-29 | 2007-02-19 | 画像符号化方法及び装置 |
JP2007038681A Division JP2007202169A (ja) | 1995-09-29 | 2007-02-19 | 画像復号化方法及び装置 |
Publications (1)
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JPH104549A true JPH104549A (ja) | 1998-01-06 |
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