JP3334384B2 - 画像予測符号化方法 - Google Patents

画像予測符号化方法

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JP3334384B2 JP31662394A JP31662394A JP3334384B2 JP 3334384 B2 JP3334384 B2 JP 3334384B2 JP 31662394 A JP31662394 A JP 31662394A JP 31662394 A JP31662394 A JP 31662394A JP 3334384 B2 JP3334384 B2 JP 3334384B2
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • G06T9/004Predictors, e.g. intraframe, interframe coding

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル画像データを
蓄積もしくは伝送するための予測符号化方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ワンとエデルソン(J. Wang and E. Ade
lson)により、動画像を効率的に伝送記録することを目
的として、動画像を物体ごとに異なるレイヤーに分解し
て符号化する方式が提案されており、次の文献 J. Wang
and E. Adelson, "Layered Representation for Image
Sequence Coding", Proc. IEEE Int. Conf. AcousticS
peech Signal Processing , 1993, pp.V221〜V224; J.
Wang and E. Adelson,"Layered Representation for Mo
tion Analysis", Proc. Computer Vision andPattern R
ecognition, pp. 361--366, 1993. に開示されている。
【0003】この方式を以下に簡単に説明する。木、建
物と空から構成される画像で、木が最も手前にあり、木
の後ろに建物があり、空が背景となっている例について
説明する。 カメラが移動すると、木の背景にある建物
と空が木によって隠されたりすることがある。ワンらは
この一連の動画像を解析し、木と建物と空を抽出し、三
つのレイヤーに分離し、それぞれのレイヤーを圧縮符号
化する手法を提案している。この手法によれば、圧縮効
率を向上するために、各レイヤーに対しそれぞれ代表と
なる画像(木、建物、空)を定める。代表画像は一連の
画像系列のすべてのフレームに最も近いものが用いられ
る。
【0004】ワンらは次の方法で上記代表画像を求めて
いる。まず一枚の基準画像を定め、その他の画像がこの
基準画像からどれくらい変位変形したかを示すパラメー
タを検出し、次に検出された変形変位パラメータを用い
て画像を変形変位させ、基準画像にフィッティングす
る。すなわち、フィッティングしたすべての物体は空間
的に同じ位置で同じ形をするわけである。最後にフィッ
ティングしたすべての画像にメディアンフィルタをかけ
て中央値を選び代表画像を形成する。
【0005】代表画像は予め圧縮符号化し、再生した代
表画像から変位や変形により各フレームにおける物体を
近似する。具体的にはアフィン変換が用いられる。アフ
ィン変換は六つのパラメータからなるので、一つのレイ
ヤーにある物体が六つのパラメータで近似されるので、
ビット数が少なく非常に高い圧縮率を実現することがで
きる。復号化部では各フレームに対応するレイヤーを再
生して、各レイヤーの物体を決まった順番に重ねて画像
を合成し表示する。なお、各フレームの物体をどれぐら
いの割合で重ね合わせるかを示す透過度信号が必要で、
それも一緒に符号化し伝送もしくは記録する。
【0006】一方、国際標準化組織のMPEG1または
MPEG2規格のような画像系列の相互参照による動き
補償予測方法がある。これを図7に示す。例えば、フレ
ーム214はその前のフレーム212から予測する。ま
たフレーム220のように二フレーム前のフレーム21
6から予測する場合もある。さらに、フレーム218の
ようにその前にあるフレーム216とその後にあるフレ
ーム220からの予測方法もあり、フレーム216とフ
レーム220の平均でフレーム218を予測する場合も
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うな代表画像を用いて物体を近似する方法では、物体に
大きな変形または大きな輝度変化が生じる場合には誤差
が大きくなり近似が悪くなる。一方、MPEG1/MP
EG2規格の相互参照による動き補償予測では、誤差が
蓄積し、時間経過とともに予測誤差が大きくなり画質の
低下につながる。これを軽減するために、予測を伴わな
いフレーム内符号化を高いビット数のもとで行うことに
より誤差の蓄積を防ぐ方法がとられているが、フレーム
内符号化は高いビット数を要するために低ビットレート
での伝送や記録には適切ではない。
【0008】また、予測画像と対象画像の輪郭部が不一
致となる場合が多く、輪郭部の不一致によって差分値が
増大し、効率的に輪郭部を符号化できない。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明の画像予測符号化方法は、符号化対象と
なる画像に対し、少なくとも一つの代表画像と、符号化
対象となる画像より時間的に前または後に表示される画
像とから、所定の変換方法のもとで変換し予測画像を形
成し、符号化対象となる画像に最も誤差の小さい予測画
像を最適予測画像として用いる。
【0010】また、複数の予測画像を平均化することに
より形成される新たな予測画像を候補に加えて、符号化
対象となる画像に最も誤差の小さい予測画像を最適予測
画像として用いる。
【0011】さらに、最適予測画像を複数の予測小領域
に、符号化対象となる画像を複数の対象小領域に分割
し、少なくとも一つの符号化すべきでない画素値が含ま
れる対象小領域と対応する予測小領域に対し、予測小領
域に含まれる符号化すべき画素値を所定の関数で演算
し、その演算値を対象小領域と予測領域に含まれる符号
化すべきでない画素値に代入してから、対象小領域と予
測小領域の差分を求め符号化する。
【0012】
【作用】本発明は、少なくとも一つの代表画像と符号化
対象となる画像より時間的に前または後に表示される画
像とを適応的に選択することにより、物体に大きな変形
または大きな輝度変化が生じる場合における近似の劣化
を防ぐとともに、時間経過とともに予測誤差の蓄積を軽
減することができる。また、予測を伴わないフレーム内
符号化フレームを定期的に挿入する必要がないために低
ビットレートでの伝送や記録が可能になる。さらに、二
つの予測画像を平均化することにより予測画像内に含ま
れる歪み信号も平均化され、歪みが軽減できる。
【0013】また、最適予測画像と符号化対象となる画
像とをそれぞれ複数の予測小領域と対象小領域に分割し
て対応する予測小領域と対象小領域の差分を求める前
に、少なくとも一つの符号化すべきでない画素値が含ま
れる対象小領域と対応する予測小領域に対し、予測小領
域に含まれる符号化すべき画素値を所定の関数で演算し
て、その演算値を対象小領域と予測領域に含まれる符号
化すべきでない画素値に代入することにより差分値が小
さくなり符号化ビット数を削減することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例を用いて説明
する。
【0015】本発明の入力画像としては、画素値を表す
輝度信号とそれぞれの画素値の透過状態を表す透過度信
号とから構成されている。輝度信号のほかに色差信号が
含まれる場合も同じである。透過度信号は複数の画像を
合成するときに、各画像の画素値をどれぐらいの割合で
合成するかを表す信号である。透過度0%は、不透明な
物体が存在し背景が見えない状態であり、画素値は符号
化すべきものである。透過度100%は、物体が存在せ
ず背景がそのまま見える状態であり、画素値は符号化す
る必要がないものである。中間レベル値が現れるのは、
ガラス等の半透明な物体が存在する場合と物体の境界部
分である。図1には輝度信号31と透過度信号33の例
が示されている。以下では、特に断らない限り、画像は
輝度信号と透過度信号とから構成し、画素値は輝度信号
の値を意味する。
【0016】請求項1から請求項6の画像予測符号化方
法に係る実施例のブロック図を図1から図3に示し、ま
た、本発明の画像予測符号化方法に係る実施例の模式図
を図4に示す。
【0017】図1に示すように、まず、輝度信号31と
透過度信号33とが端子46から入力され、これらの信
号を入力フレームメモリ30に格納する。入力フレーム
メモリ30に入力された輝度信号と透過度信号は予測器
44に入力され、これらの信号をもとに予測器44で
は、再生画フレームメモリ40に格納されている再生し
た画像と、代表画フレームメモリ42に格納されている
代表画像とから最適な予測画像を生成する。次に、入力
フレームメモリ30から出力される入力画像と予測器4
4から出力される予測画像とから加算器32にて差分画
像を求め、この画像を符号化器34にて符号化する。符
号化器34では、差分画像をブロック化し、各ブロック
について離散コサイン変換(DCT)やその他の直交変
換で変換し、量子化する。符号化器34の出力は端子4
8から出力されると同時に、一方では局部復号化器36
にて逆量子化し、逆DCTを施す。この逆変換した差分
画像は加算器38にて、予測器44からの予測画像に加
算されて再生画像を生成し、再生画フレームメモリ40
に格納する。ここでは、輝度信号だけでなく、透過度信
号も符号化することに注意されたい。本実施例では、透
過度信号は輝度信号と同じようにDCT変換するが、異
なる変換方法で変換してもよい。なお、符号化器34で
はDCTではなく、ウェーブレット変換やベクトル量子
化を行ってもよい。但し、局部復号化器36は対応する
逆変換を行わなければならない。
【0018】代表画像は一連の画像系列のすべてのフレ
ームに最も近いものを用いる。一つの画像系列に対し、
複数の代表画像を設けてもよい。また、従来技術のとこ
ろで説明したワンらと同じ方法で代表画像を求めてもよ
い。代表画像も輝度信号と透過度信号を有しており、予
め圧縮符号化して伝送しておき、再生した代表画像を代
表画フレームメモリ42に格納しておく。また、代表画
像は完全な画像からなる必要性はなく、画像の中に一部
(例えば、耳、目、口)から構成してもよい。また、代
表画像を伝送しなくても、予め受信部に格納しておいて
もよい。
【0019】以下、図2と図4を用いて予測器44の動
作を説明する。まず、図4に示したフレーム14を予測
する場合を考える(請求項1に対応)。フレーム14が
符号化対象となる画像、フレーム10が代表画像、フレ
ーム12がフレーム14より時間的に前に表示される画
像である。これらの画像を図2の予測器に入力する。す
なわち、符号化対象となる画像であるフレーム14(輝
度信号と透過度信号)を端子72に、代表画像10を端
子68に、再生画像であるフレーム12を端子70に入
力する。フレーム12は図1の再生画フレームメモリ4
0に格納してある伸張再生したものである。
【0020】対象画像(フレーム14)と代表画像10
は変形・変位計算器50に入力される。変形・変位計算
器50では、代表画像が対象画像を最も近似できる変形
・変位パラメータを求める。好ましくはアフィン変換を
用いて変形・変位パラメータを求めるが、二次の項を含
む変換を用いてもよい。アフィン変換については公知で
あるが、例えば上述したワンらの文献に開示されてい
る。変形・変位計算器50で求められたアフィン係数
は、代表画像とともに、予測画像生成器52に入力さ
れ、アフィン変換変換により第一の予測画像(輝度信号
と透過度信号)を生成する。この第一の予測画像と対象
画像は誤差計算器54に入力され、符号化すべき画素値
のみに対し第一の二乗誤差の和を求め、比較器66に出
力する。
【0021】同じように、再生画像(フレーム12)と
対象画像(フレーム14)から変形・変位計算器56に
てアフィン係数を求め、予測画像生成器58にて第二の
予測画像を生成し、誤差計算器60にて第二の二乗誤差
の和を求め、比較器66に出力する。比較器66では第
一と第二の二乗誤差の和を比較して、小さい方に対応す
る予測画像を出力するようにスイッチ76を制御する。
すなわち、例えば第一予測画像の誤差が小さい場合には
スイッチ76が端子82に接続し、第一予測画像を端子
74に出力する。
【0022】さらに、第一の予測画像と第二の予測画像
とは平均化器62に入力され、対応する輝度信号及び透
過信号の重みつき平均をそれぞれ求め、第三の予測画像
を生成する。誤差計算器64にてこの第三の予測画像と
対象画像とから第三の二乗誤差の和を計算し、比較器6
6に出力する。比較器66では、第一、第二と第三の二
乗誤差の和を比較して、小さい方に対応する予測画像を
出力するようにスイッチ76を制御する(請求項2に対
応)。なお、誤差計算器では二乗誤差の和を求めたが、
誤差の絶対値の和を求めてもよい。
【0023】次に図4に示したフレーム18を予測する
場合を考える(請求項3に対応)。フレーム18が符号
化対象となる画像、フレーム10が代表画像、フレーム
20がフレーム18より時間的に後に表示される画像で
ある。これらの画像を図2の予測器に入力する。すなわ
ち、符号化対象画像であるフレーム18(輝度信号と透
過度信号)を端子72に、代表画像10を端子68に、
再生画像であるフレーム20を端子70に入力する。フ
レーム20は図1の再生画フレームメモリ40に格納し
てある伸張再生したものであり、上述の方法でフレーム
16と代表画像10から適応的に予測画像を選択し圧縮
符号化したものである。
【0024】上述と同じように、対象画像と代表画像と
から、変形・変位計算器50と予測画像生成器52を経
由して、第一の予測画像(輝度信号と透過度信号)が生
成される。この第一の予測画像と対象画像とが誤差計算
器54に入力され、符号化すべき画素値のみに対し第一
の二乗誤差の和を求め、比較器66に出力する。同じよ
うに、フレーム20と対象画像とから、変形・変位計算
器56と予測画像生成器58を経由して、第二の予測画
像が生成され、誤差計算器60にて第二の二乗誤差の和
を求め、比較器66に出力する。比較器66は、上記第
一と第二の二乗誤差の和を比較して、小さい方に対応す
る予測画像を出力するようにスイッチ76を制御する。
すなわち、例えば第一予測画像の誤差が小さい場合には
スイッチ76が端子82に接続し、第一予測画像を端子
74に出力する。
【0025】さらに、第一の予測画像と第二の予測画像
とは平均化器62に入力され、対応する輝度信号及び透
過信号の重みつき平均をそれぞれ求め、第三の予測画像
を生成する。第三の予測画像と対象画像とから第三の二
乗誤差の和を誤差計算器64にて計算し、比較器66に
出力する。比較器66は、上記第一、第二と第三の二乗
誤差の和を比較して、小さい方に対応する予測画像を出
力するようにスイッチ76を制御する(請求項4に対
応)。なお、誤差計算器では二乗誤差の和を求めたが、
誤差の絶対値の和を求めてもよい。
【0026】次に、図4に示したフレーム22を予測す
る場合を考える(請求項5に対応)。フレーム22が符
号化対象となる画像、フレーム10が代表画像、フレー
ム20がフレーム22より時間的に前に表示される画
像、フレーム24がフレーム22より時間的に後に表示
される画像である。これらの画像を図3の予測器44に
入力される。すなわち、フレーム22(輝度信号と透過
度信号)を端子72に、代表画像10を端子68に、フ
レーム20を端子70に、フレーム24を端子86に入
力する。フレーム20は、フレーム16とフレーム10
から適応的に予測画像を選択し圧縮符号化し再生された
もので、フレーム24はフレーム20とフレーム10か
ら適応的に予測画像を選択し圧縮符号化し再生されたも
のである。上述と同じように、対象画像と代表画像とか
ら、変形・変位計算器50と予測画像生成器52を経由
して、第一の予測画像(輝度信号と透過度信号)が生成
される。この第一の予測画像と対象画像は誤差計算器5
4に入力され、符号化すべき画素値のみに対し第一の二
乗誤差の和を求め、比較器66に出力する。同じよう
に、フレーム20と対象画像とから、変形・変位計算器
56と予測画像生成器58を経由して、第二の予測画像
を生成し、誤差計算器60にて第二の二乗誤差の和を求
め、比較器66に出力する。さらに、フレーム24と対
象画像とから、変形・変位計算器88と予測画像生成器
90を経由して、第三の予測画像を生成し、誤差計算器
92にて第三の二乗誤差の和を求め、比較器66に出力
する。比較器66は、上記第一、第二と第三の二乗誤差
の和を比較して、小さい方に対応する予測画像を出力す
るようにスイッチ76を制御する。
【0027】さらに、第二の予測画像と第三の予測画像
とは平均化器62に入力され、対応する輝度信号及び透
過信号の重みつき平均を求め、第四の予測画像を生成す
る。誤差計算器64にて第四の予測画像と対象画像とか
ら第四の二乗誤差の和を計算し、比較器66に出力す
る。比較器66は、上記第一、第二、第三と第四の二乗
誤差の和を比較して、小さい方に対応する予測画像を出
力するようにスイッチ76を制御する(請求項6に対
応)。なお、誤差計算器では二乗誤差の和を求めたが、
誤差の絶対値の和を求めてもよい。
【0028】次に、図5と図6とを用いて請求項7に対
応する実施例を説明する。図5は図1の符号化装置と殆
ど同じであるが、加算器32の入力側が異なるだけであ
る。すなわち、加算器32にて差分を求める前に、ブロ
ック化と画素代入の操作が組み込まれている。
【0029】まず、入力フレームメモリ30の出力(輝
度信号と透過度信号)は、ブロック化器41にて小さい
領域に分割される。ここでは4×4の画素からなるブロ
ックに分割するものとするが、これに限るものではな
い。また、予測器44の出力(輝度信号と透過度信号)
もブロック化器35にて4×4のブロックに分割され
る。ブロック化器35の出力は輝度信号のブロックと透
過度信号のブロックからなる。この輝度信号のブロック
と透過度信号のブロックは画素値生成器37に入力され
る。画素値生成器37では、透過度が100%以外の画
素(符号化すべき画素に対応、すなわち透過度信号33
の黒い部分に対応)を所定の関数で演算し、代入画素値
を生成する。ここでは透過度が100%以外のすべての
画素の平均値を用いるが、これに限るものではない。こ
の代入画素値は画素代入器39と43に入力され、代入
画素値を透過度が100%の(輝度信号の)画素値に代
入し、画素代入器39と43から出力された輝度信号の
ブロックを加算器32にて差分信号を求める。透過度信
号のブロックの値は代入されずに差分信号を求める。
【0030】図6(a)から(c)は一つの数値例を示
している。図6(a)は透過度信号のブロックを示す。
ブロック110はブロック化器41の出力で、ブロック
112はブロック化器35の出力である。ブロック11
0とブロック112において、値が1の画素は符号化す
べきでない画素値(透過度100%)を示す。透過度の
情報を保存するためにブロック110と112とをその
まま差分をとり、ブロック114を生成し、符号化器3
4に送る。一方、図6(b)は輝度信号のブロックを示
す。ブロック116はブロック化器41の出力で、ブロ
ック118はブロック化器35の出力である。この二つ
のブロックをそのまま差分をとるとブロック120が得
られる。符号化すべき画素の輪郭部は一致していないた
めにブロック120には大きな差分値が生じる。本発明
によれば、ブロック112とブロック118を画素値生
成器37に入力し、ブロック112にて値がゼロに対応
するブロック118の画素値の平均値を求める。この数
値例では平均値は49である。代入画素値49を画素代
入器43と39に入力し、透過度信号の値が1に対応す
る画素に数値49を代入したものがそれぞれブロック1
22と124である。この二つのブロックの差分を求め
るとブロック126が得られ、ブロック120と比べて
差分値が小さいことがわかる。ブロック120のかわり
にブロック126を符号化器34に入力し、符号化する
と所要ビット数が少なくなる。再生側では透過度の情報
に基づいて、代入した画素値をもとに戻すことができ
る。
【0031】請求項8から14に対応する実施例につい
て以下に説明する。上述した実施例は画像の全領域に対
し、予測画像を適応的に選択し符号化した。本実施例に
おいては、画像の全領域のかわりに、符号化すべき領域
を複数の小領域に分割し、各小領域に対し最適な予測小
領域を適応的に選択し符号化するものである。小領域は
16×16もしくは8×8のブロックが好ましいが、任
意の大きさや形の小領域に分割してもよい。本実施例を
適用し得るブロック図は図5と同じであるが、端子72
の前にブロック化器を挿入し、入力画像をブロックに分
割してから入力する必要がある。予測器44は図2また
は図3と同じであるが、この場合アフィン係数は各ブロ
ックについて求める必要がある。なお、回転などの変換
を中止し、単なる平行移動による動き検出と動き補償で
置き換えてもよい。請求項8の実施例は請求項1の実施
例に、請求項9の実施例は請求項2の実施例に、請求項
10の実施例は請求項3の実施例に、請求項11の実施
例は請求項4の実施例に、請求項12の実施例は請求項
5の実施例に、請求項13の実施例は請求項6の実施例
に、請求項14の実施例は請求項7の実施例に対応し、
ブロック単位での予測以外は全く同じであるため、その
詳細な説明は省略する。
【0032】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の画像予測符号化方法によれば、少なくとも一つの代表
画像と、符号化対象画像により時間的に前または後に表
示される画像とを適応的に選択することにより、物体に
大きな変形または大きな輝度変化が生じる場合において
も、その近似の劣化を防ぐとともに、時間経過とともに
予測誤差の蓄積を軽減することができる。また、予測を
伴わないフレーム内符号化フレームを定期的に挿入する
必要がないため、低ビットレートでの伝送や記録が可能
になる。さらに、二つの予測画像を平均化することによ
り、予測画像内に含まれる歪み信号も平均化され、歪み
が軽減できる。
【0033】また、最適予測画像と符号化対象となる画
像とをそれぞれ複数の予測小領域と対象小領域に分割し
て、対応する予測小領域と対象小領域の差分を求める前
に、少なくとも一つの符号化すべきでない画素値が含ま
れる対象小領域と対応する予測小領域に対し、予測小領
域に含まれる符号化すべき画素値を所定の関数で演算し
て、その演算値を対象小領域と予測領域に含まれる符号
化すべきでない画素に代入することにより、差分値が小
さくなり、符号化ビット数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像符号化方法を適用可能な装置の一
実施例のブロック図
【図2】本発明に係る予測器の一実施例のブロック図
【図3】本発明に係る予測器の他の実施例のブロック図
【図4】本発明の予測方法を示す模式図
【図5】本発明の画像符号化方法を適用可能な装置の他
の実施例のブロック図
【図6】本発明による画素値代入による差分値低減の効
果を説明するための図
【図7】従来例の予測方法の模式図
【符号の説明】
30 入力フレームメモリ 31 輝度信号 32 加算器 33 透過度信号 34 符号化器 36 局部復号化器 38 加算器 40 再生画フレームメモリ 42 代表画フレームメモリ 44 予測器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−153239(JP,A) 特開 平5−308627(JP,A) 特開 平3−13090(JP,A) 特開 平5−284535(JP,A) J.Wang and E.Adel son,”Layered Repre sentation for Imag e Sequence Codin g”,Proc.IEEE Int.C onf.Acoustic Speec h Signal Processin g,IEEE,pp.V221〜V224 J.Wang and E.Adel son,”Layered Repre sentation for Moti on Analysis”,Proc. Computer Vision an d Pattern Recognit ion ,IEEE,pp.361〜366 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/69

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素値を表す輝度信号と前記画素値の透
    過状態を表す透過度信号とから構成される画像系列に対
    し、符号化対象となる画像の透過度信号によって特定さ
    れた符号化すべき全領域について、前記符号化対象となる画像を複数の対象小領域に分割
    し、 前記透過度信号によって特定された符号化すべきでない
    画素値が少なくとも一つ含まれる対象小領域である符号
    化対象小領域と対応する、前記符号化対象となる画像よ
    り時間的に前または後に表示される画像の小領域に含ま
    れる符号化すべき画素値を用いて代入画素値を求め、前
    記代入画素値を前記小領域に含まれる前記符号化すべき
    でない画素値に代入して、代入予測信号を生成し、 前記代入予測信号を、前記符号化対象小領域の予測信号
    として、前記符号化対象小領域を予測符号化することを
    特徴とする画像予測符号化方法。
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