JPH0339785Y2

JPH0339785Y2 -

Info

Publication number: JPH0339785Y2
Application number: JP1982004284U
Authority: JP
Priority date: 1982-01-16
Filing date: 1982-01-16
Publication date: 1991-08-21
Also published as: JPS58108453U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はマイクロフイツシユリーダー用ステー
ジに関するものである。

マイクロフイツシユ特に縮率が100を越える超
マイクロフイツシユは、高密度の画像記録が可能
であるため、多量の情報を扱う分野例えば銀行の
印鑑照合業務等に利用されている。この超マイク
ロフイツシユの検索には、超マイクロフイツシユ
リーダーが用いられ、テンキー等を操作してコー
ド番号を指定すると、超マイクロフイツシユを保
持したステージがＸ方向及びＹ方向に移動して所
望のコマを検索し、このコマに記録されている画
像がスクリーンに拡大投影される。

従来の超マイクロフイツシユリーダーは、装填
された１枚の超マイクロフイツシユの検索にのみ
用いられ、予め用意された複数の超マイクロフイ
ツシユを交換して使用することを考慮して作られ
ていない。このため、複数の超マイクロフイツシ
ユを交換しながら使用する場合には、この交換が
面倒であつた。例えばステージの殆どは、ステー
ジ上の３点にピンが植設されており、超マイクロ
フイツシユ枠に設けた３個の穴がピンにそれぞれ
嵌合するようになつている。前記３個のピンは三
角形状に配置されており、そのうちの三角形の頂
点に位置するピンは、超マイクロフイツシユの交
換口から見えにくい奥まつた位置にあるから、こ
のピンに超マイクロフイツシユ枠の穴を嵌合させ
ることが困難である。

本考案は、上記目的を達成するために、フイツ
シユ枠には、その先端部にテーパ部を、後端部に
把手と位置決め用の穴とを設け、他方ステージに
は、フイツシユ枠の下面を支持するための支持部
と、フイツシユ枠のテーパ部が挿入される凹部
と、フイツシユ枠の両側端を位置決めするガイド
部と、入口側の両側に突出して形成され、フイツ
シユ枠の両側端下面を受け止めて案内するための
ガイドテーパ部と、フイツシユ枠の後端がガイド
テーパ部を通過して支持部上に落ち込む際に前記
穴に嵌合する位置決め用のピンとを設け、簡便な
操作でフイツシユ枠をステージに正確に位置決め
することができるようにしたものである。

以下、図面を参照して本考案の実施例について
詳細に説明する。

第１図において、キーボード１にはテンキー、
クリヤキー、スタートキー等が設けられており、
テンキーを操作してコード番号を入力すれば、こ
のコード番号がマイクロコンピュータ２に送られ
てレジスタに書き込まれるとともに、表示器３に
表示される。スタートキーを押すと、マイクロコ
ンピュータ２は、入力されたコード番号から、フ
ロツピーデイスクユニツト４のアドレスを指定
し、このアドレスに書き込まれている超マイクロ
フイツシユ番号と、超マイクロフイツシユ上の位
置を示す検索データとを読み出す。そしてフロツ
ピーデイスクユニツト４から読み出した超マイク
ロフイツシユの番号と、現在装填されている超マ
イクロフイツシユの番号とが一致している場合に
は、検索データとステージ５の現在位置とから、
ステージ５のＸ方向とＹ方向の移動量が算出さ
れ、この移動量に対応した個数のパルスがXY移
動装置６に送られる。装填されている超マイクロ
フイツシユ７が別のものである場合には、表示器
３に装填されるべき超マイクロフイツシユ７の番
号が表示され、ステージ５は装填位置（移動原点
位置）に復帰する。この場合には、表示された超
マイクロフイツシユ７を選び出してステージ５に
装填する。この交換された超マイクロフイツシユ
７は、装填位置において超マイクロフイツシユ７
の番号を示す光学マークが、マーク読取器８で読
み取られる。この番号は、例えば４個の光学マー
クを組み合せることによつてコード化されてお
り、これに対応してマーク読取器も４個の読取部
から構成されている。このマーク読取器８で読み
取つた超マイクロフイツシユ番号は、マイクロコ
ンピュータ２に送られる。

前記XY移動装置６は、ステージ５をＸ方向に
移動するパルスモータと、ステージ５をＹ方向に
移動するパルスモータとを備えており、マイクロ
コンピュータ２から送出されたパルスによつて回
転し、ステージ５をＸ及びＹ方向に同時に移動
し、約１秒間で検索が完了する。このステージ５
は、その上に超マイクロフイツシユ７を保持して
おり、両者が一体に移動する。この超マイクロフ
イツシユ７は、超マイクロフイツシユ乾板９と、
これを保持した超マイクロフイツシユ枠１０から
構成されている。

光源１１から前方に放出された光は、そのまま
コンデンサレンズ１２に入射し、後方に放出され
た光は円弧状ミラー１３で前方に反射されてコン
デンサレンズ１２に入射する。このコンデンサレ
ンズ１２を通つた光は、ミラー１４、コンデンサ
レンズ１５を経て投影位置にある超マイクロフイ
ツシユ乾板９の一部を照明する。この超マイクロ
フイツシユ乾板９を透過した光は、超マイクロフ
イツシユ乾板９の表面に当接し、その表面形状に
応じてフローテングする投影レンズ１６に入射す
る。この投影レンズ１６から射出した光は、ミラ
ー１７，１８を経て透過型スクリーン１９に達
し、投影位置にあるコマの画像が原寸で表示され
る。

第２図は超マイクロフイツシユを示すものであ
る。四角形をした超マイクロフイツシユ枠１０に
超マイクロフイツシユ乾板９がマウントされてい
る。この超マイクロフイツシユ乾板９は、例えば
105×148mmのサイズを有し、この中に約6000件の
画像が縮率100の大きさで記録されている。

超マイクロフイツシユ枠１０の先端にはテーパ
部２０が形成されており、後部には位置決め用の
穴２１，２２が設けられている。なお、符号２３
は超マイクロフイツシユ番号を示す光学マークで
あり、符号２４は把手である。

第３図及び第４図において、ステージ５はその
両側に一対のガイド部２６，２７が設けられてお
り、超マイクロフイツシユ７の挿入時に、超マイ
クロフイツシユ枠１０の両側端をそれぞれ案内す
る。またステージ５の前部と後部に突部２８，２
９がそれぞれ形成されている。前部にある突部２
８には超マイクロフイツシユ枠１０の先端に形成
してターパ部２０が入り込んで係合する凹部３０
が形成されている。後部にある突部２９には、ガ
イドテーパ部３１，３２が形成されており、超マ
イクロフイツシユ枠１０の下面に接してこれを
徐々に下降させるようにする。またステージ５上
には、一対のピン３３，３４が植設されており、
超マイクロフイツシユ枠１０の穴２１，２２にそ
れぞれ嵌合する。

超マイクロフイツシユ枠１０をガイド部２６，
２７に沿つて挿入すれば、テーパ部２０が凹部３
０内に入り込む。これと同時に超マイクロフイツ
シユ枠１０の後部がガイドテーパ部３１，３２に
案内されて下降し、穴２１，２２がピン３３，３
４に入り込み、超マイクロフイツシユ７が開口３
５ａを囲むようにステージ５に形成した水平な支
持部３５ｂに載置され、それにより超マイクロフ
イツシユ７がステージ５に正しく位置決めされた
状態で保持される。また、超マイクロフイツシユ
７をステージ５に装填する場合、又はステージ５
から取り出す場合には、把手２４を手で掴んで行
う。なお、超マイクロフイツシユ枠１０がテーパ
部３１，３２を通り越した後、ピン３３，３４が
穴２１，２２に入り込みやすくするために、ピン
３３，３４の高さは、テーパ部３１，３２の傾斜
底部の高さよりも低くしておくのが望ましい。

ステージ５が装填位置にあるときに、光学マー
ク２３がマーク読取器８で読み取られ、超マイク
ロフイツシユ７の番号を示す情報としてマイクロ
コンピュータ２に送られる。このマーク読取器８
は、第５図に示すように、ケース３６と、このケ
ース３６内に収容された光源部３７と受光部３８
とから構成されている。一般に超マイクロフイツ
シユ枠１０は黒色塗装のものが用いられるから、
光学マーク２３としては反射性のある塗料を塗布
したり、まるいは反射面に加工することによつて
作られている。

上記構成を有する本考案は、装填口に近いとこ
ろにピンを設け、また奥まつた所に凹部を形成し
て超マイクロフイツシユ枠の先端に形成したテー
パ部が嵌合するようにしたから、従来のステージ
に比べて超マイクロフイツシユの装填が極めて簡
便になる。さらに、本考案ではフイツシユ枠を案
内することによつてマイクロフイツシユの装填を
行うようにしているから、マイクロフイツシユ自
体に案内用ガイド等が摺接することがなく、装填
時にマイクロフイツシユを損傷するようなことが
ない。

【図面の簡単な説明】

第１図は超マイクロフイツシユリーダーの概略
図、第２図は超マイクロフイツシユの斜視図、第
３図は超マイクロフイツシユを保持したステージ
の斜視図、第４図はその−線断面図、第５図
はマーク読取器の断面図である。１…キーボード、２…マイクロコンピュータ、
３…表示器、４…フロツピーデイスクユニツト、
５…ステージ、６…XY移動装置、７…超マイク
ロフイツシユ、８…マーク読取器、９…超マイク
ロフイツシユ乾板、１０…超マイクロフイツシユ
枠、１６…投影レンズ、１９…スクリーン、２０
…テーパ部、２１，２２…穴、２３…光学マー
ク、２４…把手、２６，２７…ガイド部、２８，
２９…突部、３０…凹部、３１，３２…ガイドテ
ーパ部、３３，３４…ピン。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

矩形状のマイクロフイツシユを保持し、後端に
把手が取り付けられたフイツシユ枠を着脱自在に
受け入れるステージにおいて、前記フイツシユ枠
の下面を支持するための支持部と、フイツシユ枠
の先端に形成されたテーパ部が嵌着される凹部
と、フイツシユ枠の両側端を規制してフイツシユ
枠の左右方向の位置決めを行うガイド部と、入口
側の両側に突出して形成され、前記凹部に向けて
フイツシユ枠を移動してゆくときにフイツシユ枠
の両側下面を受け止めて案内するガイドテーパ部
と、フイツシユ枠の後端がガイドテーパ部を通り
越して支持部へ落ち込む際にフイツシユ枠の後端
部に設けた穴に嵌合する位置決め用のピンとを設
けたことを特徴とするマイクロフイツシユリーダ
ー用ステージ。