JPH0339546A - 寄棟屋根の葺き納め方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は寄棟屋根の葺き納め方法、特に下辺に小割ス
リットが設けられた平板瓦によって葺き上げられる寄棟
屋根の寄棟部分の葺き納め方法に関するものである。

従来の技術 近年、繊維補強されたセメント瓦の様な平板瓦によって
葺き上げられる屋根が増えている。しかし、この様な平
板瓦によって葺き上げられた屋根は外既が大柄で重厚感
に欠ける等の欠点が見られるので、これに加えて平板瓦
の下辺に縦方向に間隔を置いて複数本のスリットを設け
て小割り感覚を持たせた小割スリット付の平板瓦が使用
されるように戒って来ている。

発明が解決しようとする問題点 然し乍ら、この様な小割スリット付の平板瓦を用いて寄
棟屋根を葺き上げる場合には、棟線に沿った部分におい
て平板瓦を棟線に沿って中途部分で切断しなければなら
ず、特に棟線がスリット部分に掛かる時に平板瓦が小さ
く分割されて施工が難しく成ると共に、且つ厄介であり
、また強度的にも弱くなる等の問題点が見られる。この
様な問題に対処するために種々の方法が採られており、
その１つの方法としては、棟線に沿って平板瓦を切断す
る部分、すなわち寄棟部分にスリットの無い平板状の瓦
板を用いて葺き納める様にしている。

しかし、この様な葺き納め方法では寄棟部分における小
割スリットが何等見られず折角の小割感覚がこの寄棟部
分で途絶えて外観の見栄えを悪くしている。

従って、この発明の目的はこの様な従来における問題点
を解決するために棟線に沿った寄棟部分においても小割
り感覚を連続して維持させると共に、十分な強度を保持
するように葺き上げる寄棟屋根の葺き納め方法を提供す
ることにある。

問題点を解決するための手段 この発明の寄棟屋根の葺き納め方法に依れば、下辺に沿
って間隔を置いて複数本の小割スリットが設けられた平
板瓦によって葺き上げられる寄棟屋根において、寄棟屋
根の棟線に沿って切断される平板瓦が配置される部分に
、平板瓦の少なくとも１つの小割区分と同一間隔を以っ
て形成された第１の調整板を配置し、該第１の調整板に
隣接して平板状の第２の調整板を配置して該第２の調整
板を棟線に沿って切断して、該棟線を挟んで対向する同
一列の第２の調整板の切断部分と棟線に沿って突合わせ
ることを特徴としている。

作　　　用 上述の目的を達成するために、この発明の寄棟屋根の葺
き納め方法に従えば、小割スリットが設けられた平板瓦
によって葺き上げられる寄棟屋根において、寄棟屋根の
棟線に沿って切断される小割スリット付の平板瓦が配置
される部分には、平板瓦の小割スリット間の小割区分と
同一間隔を以っ形成された第１の調整板を配置し、次い
でこの第１のｍＷ板に続いて平板状の第２の調整板を配
置し、この第２の調整板を棟線に沿って切断して該第２
の調整板を固定し、棟線を挟んで対向位置する同一の横
方向列の小割スリット付の平板瓦に続く同様に切断され
た第２の調整板の切断部分と相互に棟線に沿って突合わ
せることによって、寄棟屋根寄棟部分を葺き納めること
が出来る。

更に、必要に応じてはいずれの寄棟屋根においても棟線
に沿って雨仕舞い用役物を順次設けることによって棟線
に沿って所要の封止を行い雨仕舞いを行うことが出来る
。

この発明の他の目的と特長および利点は以下の添付図面
に沿っての詳細な説明から明らかになろう。

実　　施　　例 図面の第１図乃至第９図にはこの発明の寄棟屋根の葺き
納め方法によって葺き納められる寄棟屋根１の一部と、
これに使用される第１の調整板１０．１０ａと第２の調
整板１０ｂの第１および第２の実施例が示されている０
図示される様に、寄棟屋根１は複数本の小割スリット４
が設けられた平板瓦３を順に葺き上げて戒り、寄棟屋根
ｌの棟線２に沿って切断される平板瓦３の部分に、この
発明での第１、第２の調整板１０．１０ａ、１０ｂが使
用されるように戒っている。

平板瓦３は繊維補強された適宜なセメント板から図示さ
れる様な電溶の如き五角形または長方形等、任意の形状
に造られ、下辺に沿って所定の間隔を置いて下辺に対し
て直角に上辺に向かって延びる複数本の小割スリット４
すなわち切込みが設けられていて、１枚の平板瓦３の露
出する部分が複数個の小割区分に分けられている。更に
、平板瓦３の左右両側の側辺の下半分に沿って小割スリ
ット４の半分の幅の切込み５が設けられていて、隣接の
平板瓦３の側辺の切込み５と協同して１つの小割スリッ
ト３と同等の幅の切込みを形成するように戒っている０
図示実施例の平板瓦３においては、これら小割スリット
４の数は２本で、１つの平板瓦３を３つの小割区分に分
けているが、小割スリット４の数すなわち小割区分の数
は平板瓦３の大きさや小割区分模様の大きさに応じて適
宜な数に設けることが出来るものである。また、平板瓦
３の形状は図示実施例では五角形の電溶を或しているが
、長方形でも他の任意な形状でも、いずれの形にも遣る
ことが出来、且つ下辺の形状も同一直線上に位置するよ
うに揃えられているが、不揃いに突出したり、斜めや半
円形状に湾曲させたりすることも出来る。

第１の実施例としての第１の調整板１０と第２の調整板
１０ｂは特に第２図乃至第５図に示される様な形状に形
成される。すなわち、第１の調整板１０を平板瓦３の小
割スリット４間の１つの小割区分と同一幅を以って造り
、左右両側の側辺の下半分に亙って切欠き１２が設けら
れる。゛また、第２の調整板１０ｂは２つの小割区分と
等しい幅を持った平板の形に造られ、中央に小割区分の
幅に対応する間隔を以って小割スリット４と同じ幅で、
断面形状がＵ字形またはＶ字形で且つ溝深さが板厚のは
一’１／３〜１／２の深さの貫通しない凹み溝１１ａが
好適に設けられている。また、この第２の調整板１０ｂ
の両側にも下半分に亙って平板瓦３や第１の調整板１０
と同様に平板瓦３の小割スリット４の幅の半分の幅の切
欠き１２が設けられている。

また、第２の実施例としての第１の調整板１０ａと第２
の調整板１０ｂは第８．９図に示される様な形に造られ
る。すなわち、第１の調整板１０ａを平板瓦３の２つの
小割区分と同一幅を以って遺り、中央に１つの小割スリ
ット１１が切り込まれて小割スリット１１の両側に夫々
１つの小割区分が形成されている。更に、この第１の調
整板１０ａの左右両側の側辺の下半分に亙って切欠き１
２が設けられている。また、第２の調整板１０ｂは先の
第１の実施例の第２の調整板１０ｂと同じである。

この発明の寄棟屋根の葺き納め方法の第１の態様に従え
ば、第１．２図に示される様に下辺に沿って複数本の小
割スリット４が設けられた平板瓦３を寄棟屋根１の棟線
２に向かって屋根下地材の上に両方向から葺き並べて順
に釘の様な固着部材によって固定していく。この様にし
て葺き並べた平板瓦３が寄棟屋根１の棟１ｉ２と交叉し
て棟線２に沿って切断されねばならない場合に、棟線２
との間の間隔が平板瓦３の有効幅よりも狭い部分には第
４図に示される様な１つの小割区分に相当する第１の調
整板１０が用いられる。この第１の調整板ｌＯは第２図
に示される様に隣接の平板瓦３と並列して屋根下地材の
上に配置されたり、或は第３図に示される様に１つ前の
平板瓦３の間に介在して配置される。次いで第１の調整
板１０に続いて第２の調整板１０ｂが屋根下地材の上に
配置されて、この第２の調整板１０ｂが棟線２に沿って
切断され、屋根下地材上に釘等によって固着される。こ
うして棟線２に沿って切断された゛第２の調整板１０ｂ
は隣接の棟の屋根の同様な調整板１０′ｂと互いに切断
部分を突合せることによって寄棟屋根１の棟部分が葺き
納められる０棟線２に沿って第２の調整板１０ｂ、１０
’　ｂの切断部分が互いに突合わせられたならば、適宜
なコーキング材を敷設してシールし、必要に応じては雨
仕舞い用の役物７を用いて棟線２部分の雨仕舞いを行う
のが好適である。役物７は通常用いられているもので良
く、下端が折り曲げられた金属板を用いて次ぎの上の列
の第２の調整板１０ｂまたは１０ｂとの重なり部分に雨
仕舞いに必要な長さが重なるようにして雨の侵入が防止
される。

この様にして寄棟屋根１の葺き上げに際して、棟線２に
沿った棟部分の平板瓦３部分の葺き納めをこの発明に従
って第１の調整板１０と第２の調整板ｔｏｂを用いて行
い、棟線２に沿った所要の棟部分の葺き納めを行って隣
接の棟の対応する平板瓦３の同一列の葺き納めによる切
断線部分の突合せおよび雨仕舞いの終了によって順に次
の列の平板瓦３を葺き上げ、第１の調整板１０、第２の
調整板１０’ｂによって葺き納めを行って寄棟屋根の葺
き上げが完了される。

更に、この発明の寄棟屋根の葺き納め方法の第２の態様
に依れば、先の第１の態様と同様に第６図乃至第９図に
示される様に小割スリット４が設けられた平板瓦３を寄
棟屋根１の棟線２に向かって屋根下地材の上に両方向か
ら葺き並べて順に釘の様な固着部材によって固定して行
き、斯様にして葺き並べた平板瓦３が寄棟屋根１の棟線
２と交叉して棟線２に沿って切断されねばならない場合
に、棟線２との間の部分に第６図に示される様な２つの
小割区分に相当する大きさの第１の調整板１０ａが配置
され、この第１の調整板１０ａに続いて第２の調整板１
０ｂが並列して屋根下地材の上に配置される。次いで、
第２の調整板１０ｂは棟線２に沿って切断されて、屋根
下地材上に釘等によって固着される。こうして棟線２に
沿って切断された第２の調整板１０ｂは隣接の棟の屋根
の同様な第２の調整板と互いに切断部分を突合せること
によって寄棟屋根１の棟部分が葺き納められる。棟線２
に沿って第２のＵ！４整板１０ｂ、１０’ｂ相互の切断
部分が互いに突合わせられたならば、適宜なコーキング
材を敷設してシールし、必要に応じては雨仕舞い用の役
物７を用いて棟線２部分の雨仕舞いを行うのが好適であ
る。この雨仕舞い用の役物７は先と同様に通常用いられ
ているもので良く、下端が折り曲げられた金属板を用い
て次ぎの上の列の第２の調整板１０ｂとの重なり部分に
雨仕舞いに必要な長さが重なるようにして雨の侵入が防
止される。

また、この第６図に示される第２の態様の変形例として
第７図に示される様に平板瓦３が棟線と交叉して棟線に
沿って切断しなければならない部分の■つ前の平板瓦３
の間に第１の調整板１０ａを配置し、これに続く平板瓦
３に隣接して第２の調整板１０ｂを配置してこの第２の
調整板１０ｂを上述の場合と同様に切断して葺き納める
ことが出来る。

この様にして寄棟屋根１の葺き上げに際して、棟線２に
沿った棟部分の平板瓦３部分の葺き納めをこの発明に従
って第１の調整板１０．１０ａと第２の調整板１０ｂと
を用いて行い、棟線２に沿った所要の棟部分の葺き納め
を行って隣接の棟の対応する平板瓦３の同一列の葺き納
めによる第２の調整板１０’ｂの切断線部分の突合せお
よび雨仕舞いの終了によって順に次の列の平板瓦３を葺
き上げ、第１の調整板１０．１０ａ、第２の調整板１０
ｂ、１０′ｂによって葺き納めを行って寄棟屋根の葺き
上げが完了される。

発明の効果 この様に、この発明の寄棟屋根の葺き納め方法に依れば
、平板瓦を順に葺いて行って寄棟屋根の棟線に沿って切
断する平板瓦の有効幅が平板瓦の所定の幅よりも狭くな
った部分に、１つまたは２つの小割区分と相当する幅の
第１の調整板および第２の調整板を用いて配置し、寄棟
屋根の棟線に沿って第２の調整板を切断することによっ
て棟線部分の葺き納めを好適に行うことが出来、棟線に
沿って切断される第２の調整板は、小割スリット付の平
板瓦の如く細かく分解される様なこ°とが無く、第２の
調整板自体が十分な強度を保持することが出来、且つ葺
き納め後も小割スリットや、１つの小割区分幅の第１の
調整板および第２の調整板の切欠きゃ凹み溝等によって
小割り模様が途絶えること無く維持することが出来、従
って外観の見栄えも良く重厚感が有って非常に好ましく
、更に棟線に沿った雨仕舞いも特別な役物を用いること
なく通常の後金物によって良好に行うことが出来、熟練
を要することなく簡単に短期間に寄棟屋根の葺き上げを
施工することが出来る等の効果が有る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の寄棟屋根の葺き納め方法に依って葺
き上げられた寄棟屋根の一部を示す平面概要図、第２図
および第３図はこの発明の方法に用いられる第１、第２
の調整板の第１の実施例を示す平面図、第４図はこの発
明の方法に用いられる第１、第２の調整板の第１の実施
例の平面図、第５図は第１の実施例における第２の調整
板の底面図、第６図および第７図はこの発明の方法に用
いられる第１、第２の調整板の第２の実施例を示す平面
図、第８図はこの発明の方法に用いられる第１、第２の
調整板の第２の実施例の平面図、第９図は第２の実施例
における第２の調整板の底面図である６図中、ｌ：ｉ棟
屋根、２：棟線、３：平板瓦、４：小割スリット、５：
切欠き、７：役物、１０．１０ａ：第１の調整板、１０
ｂ、１゜ｂ：第２の調整板、１１：小割スリット、１１
ａ：凹み清、１２：切欠き。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 下辺に沿って間隔を置いて複数本の小割スリットが設け
   られた平板瓦によつて葺き上げられる寄棟屋根において
   、寄棟屋根の棟線に沿って切断される平板瓦が配置され
   る部分に、平板瓦の少なくとも１つの小割区分と同一間
   隔を以って形成された第１の調整板を配置し、該第１の
   調整板に隣接して平板状の第２の調整板を配置して該第
   ２の調整板を棟線に沿って切断して、該棟線を挟んで対
   向する同一列の第２の調整板の切断部分と棟線に沿って
   突合わせることを特徴とする寄棟屋根の葺き納め方法。