JPH0339047Y2 - - Google Patents

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JPH0339047Y2
JPH0339047Y2 JP1988042954U JP4295488U JPH0339047Y2 JP H0339047 Y2 JPH0339047 Y2 JP H0339047Y2 JP 1988042954 U JP1988042954 U JP 1988042954U JP 4295488 U JP4295488 U JP 4295488U JP H0339047 Y2 JPH0339047 Y2 JP H0339047Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は装飾装置に関し、例えば宝石を装飾す
るネツクレス等の装飾装置に関する。
〔従来技術〕
従来、この種の装置においては、真珠等の宝石
を数珠繋ぎにする道具として、絹や化学繊維、又
はステンレス等の材質からなる糸を使用すること
が一般的である。
〔考案が解決しようとする課題〕
そこで、絹糸を使用して宝石を数珠繋ぎする装
飾装置について第9図を用いて説明する。
例えば、第9図に示した装飾装置101はクラ
スツプ14で絹糸102を繋ぐ構成である。そし
てこのクラスツプ14には絹糸102を引つ掛け
るための一対の糸掛け用リング15,15が具備
されている。
図示の如く、糸掛け用リング15,15を通し
て折り返された絹糸102はクラスツプ14と隣
り合う1番目の真珠103の糸孔103aを挿通
し、この糸孔103aから出た所で1個目の結び
目102aをつくる。更に隣の2番目の真珠10
3の糸孔を通し、1個目の結び目102aと同様
に2個目の結び目102aをつくる。また2個目
の結び目102aをつくつた後の余り糸102b
においては、次の3番目の真珠103の糸孔10
3aを出た所でカツトする。
このように、クラスツプ14から数えて2〜3
番目の真珠間に絹糸102による結び目102a
をそれぞれ設けて絹糸102による真珠の繋ぎ止
めを行つている。
ところが、絹糸や化学繊維からなる糸で真珠を
繋ぐ場合、真珠間に緊結した状態で糸の結び目を
作ることは甚だ面倒な作業であることは勿論、極
めて熟練を要する仕事である。
また、確実に糸で真珠を繋いだとしても、使用
している間に糸が伸びてしまうために真珠間に緩
みを生じてしまい、真珠が醸し出す高級感や美感
を損なうことになる。またこの糸の伸びが高じて
切れたりする不具合も往々にして起る。
次に、ステンレス等の金属からなるワイヤで宝
石を数珠繋ぎする装飾装置についての第10図を
用いて説明する。尚、金属からなるワイヤを用い
た場合には溶接技術によつて糸の先端を係止して
おり、例えばスポツト溶接が多く用いられてい
る。
第10図に示す装飾装置111において、前述
の従来例と同様のクラスツプ14に具備された糸
掛け用リングにはU字型ピン113が通されてい
る。このU字型ピン113の先端近傍は雄ネジ部
112のピン嵌入案内112aにそれぞれ嵌入さ
れている。そして雄ネジ部112を貫通したU字
ピン113の先端のかしめ部113aをかしめる
ことにより雄ネジ部112から抜けないようにし
てある。
一方、ステンレス糸115においては真珠11
9が数珠繋ぎに通されており、また真珠119を
傷付けないように真珠間には弾性リング118が
通してある。最後に通す弾性リング118にステ
ンレス糸115を通した後には雌ネジ117を続
けて通し、更にストツパー116をステンレス糸
115の先端から嵌入する。そしてストツパー1
16を嵌入した部分にスポツト溶接を施してスト
ツパー116をステンレス糸115に固着し、こ
れによつて雌ネジ部117をステンレス糸115
から抜けないようにしている。
次に、雌ネジ部117を装飾用リング114に
嵌入させ、この嵌入状態において雌ネジ部117
と雄ネジ部112とを螺合してステンレス糸11
5の一端をクラスツプ14に繋いでいる。次のよ
うにして装飾装置111は組み立てられている。
このように、ステンレス糸を用いた装飾装置を
組み立てるには溶接技術及び溶接機器が必要とな
り、素人にとつては組み立てが面倒なものとなつ
てしまう。勿論、糸替に関しても同様に面倒であ
る。また溶接工程においては溶接専門の業者に依
頼することが多く、コスト的にも高くなる。
更に、金属ワイヤを使用した場合、一度溶接し
てしまうと、ワイヤ長を調節しながら装飾装置を
つくる訳にはいかなくなつてしまう欠点がある。
また、装飾装置として、昭和57年12月23日に公
知された実公昭57−60340号(実願昭55−22317
号)公報の「装身具の連珠糸止め構造」がある。
この装身具の連珠糸止め構造においては、糸の端
部がしめ手段により連結されている係止筒を、係
止筒を覆う覆い筒の内へ、ナイロン糸の伸縮性を
巧みに利用して、極めて簡単且つ迅速に挿入でき
ることを目的(効果)といている。この糸止め構
造は、伸縮自在なナイロン糸と、この糸の端部に
連結する係止筒と、糸に連結された係止筒を糸の
伸縮性を利用して収納する覆い筒とから構成され
ている。
かかる構成により、多数の珠玉を綴り通した状
態で伸縮自在なナイロン糸を伸長し、この状態で
糸の端部を覆い筒及び覆い筒に収納される係止筒
にそれぞれ挿通し、この後に係止筒の一部をかし
めて、糸の端部を係止筒に連結し、このかしめた
係止筒を、同係止筒に連結された糸の復元力によ
り、覆い筒に収納するように作用する。
しかしながら、上記構成においては、係止筒を
一旦かしめると、この状態で糸の長さは最終決定
となる。従つて、装置の分解あるいは糸の長さを
再調整することが困難である。すなわち、分解あ
るいは再調整するためには、塑性変形した係止筒
から糸を取り外し、再度係止筒を利用するかある
いは新しい係止筒を用いて、再び糸を止めるとい
う作業が必要となる。
さらに、装飾装置として、昭和55年4月10日に
出願された実願昭55−47600号(実開昭56−
150415号)公報の「ネツクレス用芯糸」がある。
この芯糸は、紐性の芯糸とほとんど可撓性に遜色
無く、使用感に優れていること、及び、糸切れを
防止できることを目的(効果)としている。この
ネツクレス用芯糸は、ワイヤ状金属製のフイラメ
ントがプラスチツクカバーで被覆され、これを紐
に挿通した構成である。
かかる構成により、紐製の芯糸とほとんど可撓
性において遜色がなくなるというものである。
しかしながら、今日、紐に近いほどの可撓性を
得た糸があつても、この特徴を生かし切れていな
いという問題がある。
また、装飾装置として、昭和57年8月6日に出
願された実開昭59−23316号の「装飾品の止め具」
がある。この止め具は、真珠や数珠玉が紐の端部
から抜け出ないように端部処理を施す点に特徴が
ある。
この止め具は、複数の構成部材を、各部材の孔
に紐を通すことによつて、連結して構成した止め
具である。具体的には、上記止め具は、連結され
た構成部材の端部に位置する構成部材の孔から引
き出された紐を挿通できる紐通し孔を有したブロ
ツク状の止め具本体と、少なくともその紐の一端
を上記止め具本体に固着し、上記紐通し孔から引
き出した紐を係止できる紐掛け部材とで構成さ
れ、止め具本体を、紐通し孔に紐が通された状態
で挾圧し、これにより紐通し孔の潰れで紐を固着
し、或いは紐を通した状態の紐通し孔に充填物を
入れて紐を固着するように構成したものである。
従つて、止め具の形状を変形させ、復元不能に
した状態で紐の固定を行つたり、或いは、紐を接
着剤等で糸通し孔に固着させて糸の固着部位を2
度と取り出せない状態にするもので、分解や固定
された紐の再調節が不可能であつた。
さらに、装飾装置として、昭和61年6月17日に
出願された特開昭62−298305号公報の「連珠宝飾
品及びその作成方法」がある。この連珠宝飾品及
びその作成方法(以下に、「連珠宝飾品」という)
は、誰でも簡単に迅速に宝石類を連装し固定する
作業をできるようにするとともに、従来不可能で
あつた長さの調節が連珠宝飾品として完成後いつ
でも可能で、しかも長年月使用しても連装及び固
定が崩れたりせず、糸の先端がほつれたりするこ
とのないことを目的としている。
上記連珠宝飾品は、連珠宝飾品の適宜箇所の宝
石類の間に環状の駒を介装して、通連糸に通され
た宝石類の位置の固定を容易に行う点と、通連糸
は非伸縮性であり、表面が樹脂で覆われており、
これにより内部の芯材を保護すると同時に、表面
の滑りの防止を図る点とに優れている。また他の
構成として、通連糸は端部をクラスプで折返して
折返し部に輪を形成し、折返された端部は通連糸
の中間部に溶着又は接着によつて固着され、上記
輪が別設される止め具に係止される構成である。
即ち、連珠宝飾品は、宝石類を樹脂で覆われた
通連糸で連装し、この連装時に宝石類間に駒を介
装させ、通連糸においては、クラスプで折返して
端部と中間部とを固着乃至止め具に係止させるよ
うに構成したものである。
しかしながら、止め具の形状をかしめにより変
形させるため、かしめた後に止め具を復元し、再
度通連糸の長さを調節することが不可能であるた
め、溶着又は接着による固着作業を含む一回きり
の面倒な組み立てとなり、特にかしめた後の分解
は不可能であつた。
本考案は、上記従来例の欠点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、糸の長さ
の調整時において、止め具に通した糸の固定(圧
接係止)・解除を素人が容易に行えること、及び、
装飾装置の組み立て・分解を素人が容易に行える
装飾装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上述した問題点を解決し、目的を達成するた
め、本考案に係わる装飾装置は、少なくとも一本
のワイヤを芯材とする糸と、前記糸をクラスツプ
の前段で一回通し、前記クラスツプの折り返し点
で折り返してさらに一回通しする糸通し孔を配し
た止め具とを有し、前記止め具は前記糸通し孔に
前記糸を計二回通しした状態で固定する固定手段
を有し、前記糸を前記糸通し孔に計二回通しした
状態且つ前記固定手段を解除しているときに、前
記糸の長さの調節状態を形成することを特徴とす
る。
また、好ましくは、少なくとも一本のワイヤを
芯材とする糸と、前記糸を入れる孔と、前記孔に
入れられた糸を少なくとも一回折り返し、当該折
り返された糸を前記孔から外部に出す折り返し手
段とを備える対の止め具と、前記対の止め具を一
体に連結するカツプリング手段とを有し、前記対
の止め具それぞれは前記孔に前記糸を計二回通し
した状態で固定する固定手段を有し、前記糸を前
記糸通し孔に計二回通しした状態且つ前記固定手
段を解除しているときに、前記糸の長さの調節状
態を形成することを特徴とする。
また、好ましくは、前記ワイヤの径がほぼ0.03
mmであることを特徴とする。
また、好ましくは、前記糸は、外周面に間接的
に弾性を与えるために柔軟な被覆材で被覆されて
いることを特徴とする。
また、好ましくは、前記被覆材がビニールカバ
ーであることを特徴とする。
また、好ましくは、前記カツプリング手段は前
記対の止め具をそれぞれ嵌装する金属製のカバー
体を備え、前記対のカバー体を連結することによ
り前記対の止め具を一体化することを特徴とす
る。
また、好ましくは、前記対の止め具それぞれに
前記糸を折り返す折り返し部が設けられ、前記対
の止め具が分離されているとき、前記折り返し部
を外部よりアクセスして前記糸を折り返すことを
特徴とする。
〔作用〕
かかる構成により、止め具内において、ねじ部
材による糸の圧接係止を行うか、または、糸を被
覆した被覆材の弾性を利用して、止め具内におい
て、ねじ部材による糸の圧接係止を行うことによ
り装飾装置ができ上がる。
また、糸の端をそれぞれ固定した対の止め具を
結合させることによつても、一体型の装飾装置が
でき上る。
または、止め金具をカバー体に嵌装させた状態
で、カバー体同士で結合させると、止め金具に依
存せずに、対の止め金具を結合させた装飾装置が
でき上がる。更に対の止め金具が分離されている
ときに糸を折り返す場合には、止め金具に設けら
れた折り返し部を外部よりアクセスすることがで
きる。
〔実施例〕
以下添付図面を参照しつつ、本考案に係る好適
な実施例を詳細に説明する。
〈第1の実施例の説明〉 第1図は第1の実施例による装飾装置の構成を
示す外観斜視図、第2図は第1の実施例による装
飾装置の要部を示す側面断面図である。
まず、第1の実施例による装飾装置の構成を説
明する。第1図、第2図において、11は第1の
実施例による装飾装置であり、16は装飾品を繋
ぐステンレス糸である。このステンレス糸16は
芯材となる1本当りの径が0.03mmのステンレス製
ワイヤ(以下「ワイヤ」という)5を36本束ね、
更にこの束ねた状態でワイヤ5の表面を被覆する
ようにビニール17でビニールコーテイング(ワ
イヤ5を36本束ねた状態でビニールコーテイン
グ)を施している。このようにステンレス糸16
の芯材は細いワイヤ5の集合であり、更にビニー
ル17によつて被覆されているので、ほぼ繊維等
から成る糸に等しい柔軟性及び可撓性を出すこと
ができる。
14は前述の従来例と同様の構成を備えるクラ
スツプであり、ステンレス糸16の端部を引つ掛
ける一対の糸掛け用リング15,15を備えてい
る。19は球形状の真珠でありステンレス糸16
を挿通する糸孔19aを設けている。18はシリ
コン材で造られた円柱状の弾性リングであり、ほ
ぼ中心部分にステンレス糸16を通す糸孔18a
を設けている。12はネジ部だけで構成した皿の
ない止めネジである。
また、13はステンレス糸16を収納して止め
ネジ12により着脱自在に圧接係止する止め金具
である。この止め金具13の内部にはステンレス
糸16を通す糸孔3bと、この糸孔13bのほぼ
中央部に直交するように交わり且つ止めネジ12
を螺嵌させるように内周面を螺刻したネジ孔13
aとを設けている。糸孔13bは一方の出口に向
かつて次第に広がるように形成した開口部13c
を設ており、この開口部13cは糸の挿入を容易
に行える構造である。また糸孔13bは少なくと
も2本以上のステンレス糸16を十分に通すこと
のできる口径を有している。
第1の実施例による装飾装置11の基本構成は
上述の通りであり、次に装飾装置11の組み立て
方法を第3図を用いて説明する。
第3図は第1の実施例による装飾装置11の要
部の組み立て方法を示す側面断面図である。
まず、真珠間に弾性リング18を介在させるよ
うに、ステンレス糸16に真珠19と弾性リング
18とを交互に通していく。この弾性リング18
を真珠19の間に介在させることで、真珠19を
保護する機能及び真珠19の並びの均整を保つ機
能を具備させている。またステンレス糸16はビ
ニールコーテイングされているため、真珠19に
対する摩耗防止の機能も備わつている。
そして、必要数の真珠をステンレス糸16に通
し終えると、ステンレス糸16の一端を1つ目の
止め金具13の開口部13cより挿入して糸孔1
3bを貫通させる。この糸孔13bから出て来た
ステンレス糸16を、更にクラスツプ14に具備
された糸掛け用リング15に通して折り返す。こ
の折り返したステンレス糸16を再び同じ止め金
具13の糸孔13bに戻して往復するように貫通
させる。このようにして止め金具13の糸孔13
bにはステンレス糸16の一端が2回通しされ
る。
この2回通しした状態で、ステンレス糸16の
長さを調節するため、ステンレス糸16の先端を
糸孔13bの開口部13cより若干出してから微
調整を開始し、所望の長さに引つ張り出したとこ
ろを固定位置とする。この状態で止め金具13の
ネジ孔13aに止めネジ12を螺嵌させ、この止
めネジ12のネジ頭12aを、糸孔13bに2回
通しされたステンレス糸16に対して上方から圧
接係止する。このときネジ頭12aがステンレス
糸16のビニール17に食い込む作用があるので
良好に係止することができる。すなわち、ネジ頭
12aによる圧接係止部16bにビニール17の
弾性による食い込みが生じ、ステンレス糸16は
良好に係止される。勿論、ビニール17に食い込
みが生じると、複数のステンレス製ワイヤを撚つ
て形成したワイヤ5にも押圧が加わり、ワイヤ5
の形状につぶれが生じる。これは第2図のよう
に、ビニール5をコーテイングせずにワイヤ5の
み使用しても、ステンレス糸16の係止が可能で
あることを示す。
次に、止め金具13の開口部13cから出てい
るステンレス糸16の余分な余り糸16aをカツ
ター等の切断用具で切断することにより、高級な
真珠の品位を落とすことなく装飾できる。
以上の組み立て方法に従つて、ステンレス糸1
6の他端においても同様に、別の止め金具13に
止めネジ12で圧接係止する。
このように、ステンレス糸16を端部毎にそれ
ぞれの止め金具に2回通しして、適当な張り及び
長さの調整ができた所で固定し、余分にはみ出し
たステンレス糸16を切断すればネツクレスとし
ての機能を備えた装飾装置11の組み立て作業は
完了する。
また、糸替においても同様の手順で簡単且つ美
的感覚を損なわずに実施できる。糸替をする場合
においては、ステンレス糸が既に止めネジに圧接
された状態で係止されているため、止めネジを緩
める操作だけでステンレス糸を簡単に抜き取るこ
とができる。従つて新しいステンレス糸を取り付
けるには上記に述べた装飾装置11の組み立て手
順に基づいて容易に実施できる。
以上の説明により第1の実施例によれば、真珠
の醸し出す高貴な感覚を損なわずに装飾できるこ
とは勿論、糸の長さの調整時において、止め具へ
の糸の固定(圧接係止)・解除を素人が容易に行
うことができると共に、装飾装置の組み立て・分
解を素人が容易に行うことができる。
また、ステンレス糸の長さを調整するときに弾
性リングも併せて用いるため、真珠を偏らすこと
なく均一に並べることができることは勿論、真珠
の間隔も好みに応じて容易に調節できる。
更に、ステンレス糸を用いているので糸が伸び
てしまうような心配はなく、ステンレス糸がビニ
ールコーテイングされており、ステンレス糸が真
珠に対して損傷を与えることもない。尚、従来の
糸であつても、可撓性と柔軟性を有した糸であれ
ば、また、繊維等からなる糸に近い柔軟性を求め
ないならば1本以上のステンレス糸であつても、
止め具13への固定が可能となる。
〈第2の実施例の説明〉 次に、第2の実施例による装飾装置について第
4A図〜第4C図を用いて説明する。
第4A図〜第4C図は第2の実施例による装飾
装置の要部の組み立て方法を示す側面断面図であ
る。
まず、第2の実施による装飾装置の構成を説明
する。第4A図〜第4C図において、21は第2
の実施例による装飾装置である。23は雄ネジの
機能を果たす止め金具本体23aと、雌ネジの機
能を果たす止め金具カバー23bとが合体した状
態の止め金具である。止め金具本体23aには第
1の実施例による止め金具13の内部構成と同様
に、ステンレス糸16を少なくとも2本以上通す
口径を有した糸孔24と、この糸孔24に直交す
るようにして設けたネジ孔25を有している。
このネジ孔25においては、ネジ孔25より短
く且つネジ部だけで構成した皿のない止めネジ2
2を、糸孔24に2回通しされるステンレス糸1
6に対して上方から圧接係止できるように構成さ
れている。また止め金具本体23aには止め金具
カバー23bと螺合するためのネジ部26が設け
てある。一方、止め金具カバー23bには止め金
具本体23aのネジ部26と螺合するためにカバ
ーの内部に螺合部27を設け、この螺合部27が
開口している方向とは逆の方向に、止め金具本体
23aのネジ孔25と同じ口径を有するネジ孔2
8を貫通させて設けている。
第2の実施例による装飾装置21の基本構成は
上述の通りであり、次に装飾装置21の組み立て
方法を説明する。
まず、ステンレス糸16を係止するとき、第4
A図に示すように糸を糸掛け用リング15に通
し、止め金具本体23aと止め金具カバー23b
とに夫々往復させ、好みの長さにステンレス糸1
6を調節する。この調節を終えた後に、止めネジ
22によつて止め金具本体23aの糸孔24及び
止め金具カバー23bの糸孔28に2回通しされ
るステンレス糸16を圧接係止する。即ち、この
圧接係止によりステンレス糸が固定される。
勿論、糸を固定させるには止めネジ22を締め
るだけの簡単な作業なので手間はかからない。
上述したステンレス糸の係止状態をを示すのが
第4B図であり、止め金具本体23aに設けられ
たネジ孔を露出しないようにするため、止め金具
カバー23bを用いて止め金具本体23aと合体
させる。そして止め金具本体23aから出ている
余分な余り糸16aを切断する。
以上の合体状態を示すのが第4C図であり、止
めネジ22が見えないように止め金具本体にカバ
ーを設けると、真珠19の高級感及び美的感覚を
さらに引き立てる効果を発揮する。勿論、装飾装
置1で得られる効果も同様に十分得ることができ
る。
以上、第1、第2の実施例では糸の材質をステ
ンレスとしたが、本考案はこれに限定されるもの
ではなく、本考案の主旨を逸脱しない範囲であれ
ば、他の金属材料のワイヤを使用しても良い。ま
たステンレス糸を使用した場合には、ワイヤ1本
の径及び束にする本数も上記実施例と同様の効果
を生むものであれば限定されるものではない。
更に、第1,第2の実施例では一対の止め金具
を用いたが、止め金具で糸の両端を係止するもの
でも良い。
〈第3の実施例の説明〉 そこで、次にクラスツプを用いずに止め金具だ
けで真珠を数珠繋ぎした装飾装置ついて第5図及
び第6A図〜第6E図を用いて説明する。
第5図は第3の実施例による装飾装置の要部を
拡散して示した拡散分解図、第6A図〜第6E図
は第3の実施例による装飾装置の要部の組み立て
方法を示す側面断面図である。
尚、真珠を繋ぎ止める糸は前述の第1、第2の
実施例と同様にステンレス糸16を用いる。この
ステンレス糸16に数珠繋ぎされる真珠は図示し
ないものとする。
まず、第3の実施例の構成について説明する。
第5図において、30は第3の実施例による装
飾装置である。この装飾装置30は真珠等の装飾
品を数珠繋ぎするステンレス糸16及びこの糸の
端部をそれぞれ一方ずつ係止して固定する止め金
具雄部31(以下、「雄部」という)と止め金具
雌部32(以下、「雌部」という)とを結合して
一体化した止め金具本体33から構成されてい
る。この止め金具33は一体化した状態で通常の
ペンダント程度の大きさを有し、矢印L方向にお
ける断面形状はほぼ楕円形をしている。
また、雄部31と雌部32との結合部分34
は、矢印N方向に対して、止め金具本体33を中
央部近傍で右上りに2分した構成である。2分さ
れている雄部31と雌部32とは結合部分を境に
ほぼ対称な形状をしている。
また、止め金具本体33の矢印N方向の断面形
状は四辺形であり、対向する2つの長辺にはそれ
ぞれ外方に向つて弧を描くように丸みが施されて
いる。そして雄部31及び雌部32は結合部分3
4となるそれぞれの結合面35,36を開口さ
せ、それぞれの後部37,38までの奥行き3分
の2の領域までを中空状に設けた形状である。こ
の中空状に設けたそれぞれの空間部分39,40
には雄部31と雌部32との結合機能が配設され
ている。
ここで、雄部31の空間部分39においては、
雄部31の上板41の内面と底板42の内面との
間に断面く字状に折り曲げられた板ばね43の両
端部が挾持させており、折れ曲がつている板ばね
43の折曲部43aが外方に突条に突出する状態
で取り付けられている。この取り付け方法とし
て、板ばね43の一端43bの場合には、底板4
2の内面42a上、ほぼ中心部に蝋付けにより固
着されている。
一方、自由端となる他端43cの場合には、板
ばね43の伸縮を操作するために指で押圧できる
ように上方に突出させたボタン44が設けられ、
矢印N方向において、ボタン44の幅長は板ばね
43の幅長より小さく設定されている。また結合
面35側の上板縁部41aには、他端43bに取
り付けたボタン44が上方に突出できる程度に欠
切した欠切部45が設けられている。
また、中空状に設けた空間部分39において、
空間部分39の底となる底面46のほぼ中央に、
後部37まで貫通させた糸孔47が1つ設けられ
ている。矢印N方向において、糸孔47のほぼ中
央部には、上板41側から糸孔47に向けてほぼ
鉛直に貫通させたネジ孔48が設けられている。
このネジ孔48には皿のない止めネジ49を螺嵌
し、糸孔47に二回通しされるステンレス糸16
を上方より圧接する。糸は糸孔47の径の大きさ
及びネジ孔48に螺嵌させる止めネジ49の形状
については前述の第1の実施例或は第2の実施例
と同様の構成になつている。
一方、雌部32の空間部分40においては、上
述の板ばね43を圧縮させた状態を維持したまま
で、雌部32を雄部31に近接させると、この圧
縮した板ばね43が雌部32の空間部分40に設
けた凹部51内に嵌入されるように設定されてい
る。凹部51は雌部32の上板52と底板53と
に固定され、矢印N方向において、板ばね43が
突出する長さの奥行を十分に備えている。
ここで、嵌入された板ばね43は、完全に凹部
51内に入り込んだ状態で、板ばね43を圧縮し
ていた力を解除することにより、自身の付勢力に
より、持ち上げられて、凹部51の内面上部に摩
擦係合する。そして雄部31と雌部32とは離間
されることなく、結合されることになる。
また、雌部32も雄部31と同様に、空間部分
50の底面53から後部38まで貫通するように
糸孔56を設け、この糸孔56に対して上板52
からほぼ鉛直にネジ孔56を設けている。このネ
ジ孔56には皿のない止めネジ57を螺嵌し、糸
孔55に二回通しされるステンレス糸16を上方
より圧接する。糸孔55の径の大きさ及びネジ孔
56に螺嵌させる止めネジ57の形状については
前述の第1の実施例或は第2の実施例と同様の構
成になつている。
そして、ステンレス糸16を雄部31に係止さ
せる場合には、まず糸孔47の後部37側より底
面46側にステンレス糸16の一端を挿通させ、
更に空間部分39から外部に出して糸孔47の口
径より大きな径を有する金属製のリング58に一
回通しする。そして空間部分39に再び戻し、底
面46側より後部37側に向けて孔部47に挿通
させる。この状態で、ステンレス糸16の折り返
した一端を動かないように抑え、他端を引つぱる
と、折り返し部分となるリング58が糸孔47の
開口部に遮られ、ステンレス糸16が糸孔47よ
り抜けないように作用する。即ち、空間部分39
の底面46及びリング58が折り返し部分の機能
を十分に果たすことができる。
また、ステンレス糸16を雌部32に係止させ
る場合にも、雄部31と同様にステンレス糸16
の他端をリング59に一回通した方法を用いる。
次に、上述の如く構成された装飾装置30の組
み立て方法について第6A図〜第6E図を参照し
て説明する。
雄部31において、第6A図〜第6C図の如
く、後部37側から矢印Oの示す方向に沿つて糸
孔47にステンレス糸16の一端を通して底面4
6まで挿通させ、更に、一度、空間部分39から
外部に出す。これによつて、糸の折り返しを外部
よりアクセスすることができる。即ち、リング5
8に糸の先端を一回通して折り返し、再び糸孔4
7の底面46側から矢印Pの示す方向に沿つて糸
の先端を少し出させる。このようにしてステンレ
ス糸16の張りを調節するが、この場合には往復
するステンレス糸16を2本とも、矢印Pの示す
方向に引き、リング58が糸孔47に当接した状
態を維持させる。
そして、上板41のネジ孔48に止めネジ49
を通しながら、糸孔47の中を往復するステンレ
ス糸16を圧接し、ステンレス糸16の一端が外
れないように係止したところで余分な余り糸16
aをカツトする。
また、雌部32についても雄部31の場合と同
様の方法でステンレス糸16の他端を係止する。
雌部32にステンレス糸を係止させるときには、
既に、真珠を通した後であることは言うまでもな
く、これと同時に、ステンレス糸16を環状に繋
ぐときのステンレス糸16の長さも調節する。
このように、雄部31及び雌部32にステンレ
ス糸16の端部をそれぞれ係止させた後には、雄
部31と雌部32とを結合させるために、まず雄
部31のボタン44を矢印Rの方向に押圧し、板
ばね43を矢印Sの方向に圧縮させる。この状態
を維持して、第6D図に示す如く、板ばね43の
先端から雌部32の凹部51に嵌入させる。この
とき板ばね43の圧縮量は凹部51の開口してい
る幅長より狭く設定する。
それぞれの結合面35,36が当接したところ
で、ボタン44にかける押圧を解放すると、第6
E図の如く、ボタン44は自らの付勢により矢印
Tが示す方向に伸展しようとする。このとき板ば
ね43の外面43dは嵌合部分となる凹部51の
内面51aに摩擦係合し、雄部31と雌部32と
が結合し、カツプリング手段を維持する。
以上の説明により第3に実施例によれば、真珠
等の装飾品を通した糸を止め金具だけの簡単な構
成で、素人にも容易に繋ぎ止めることができる。
また前述の第1、第2の実施例で説明した作用・
効果も同様に得ることができる。
〈第4の実施例の説明〉 次に、第3の実施例を応用した第4の実施例を
第7図を用いて以下に説明する。
まず、第4の実施例においては、第3の実施例
で用いた止め金具本体の結合状態を良好に保つた
め、止め金具に糸の係止機構を設け、止め金具を
カバーする止め金具カバー体により、対の止め金
具を一体化する。
第7図は第4の実施例による装飾装置の要部の
構成を示す拡散分解図である。図において、60
は第4の実施例による装飾装置である。この装飾
装置60において、61は止め金具カバー雄部
(以下、「カバー雄部」という)、62は止め金具
カバー雌部(以下、「カバー雌部」という)であ
る。
カバー雄部61及びカバー雌部62の矢印W方
向の断面はほぼ楕円状に成型されており、それぞ
れの後部63,64から結合部分65に向つて末
広がりな膨らみを有している。結合部分65にお
けるカバー雄部61の結合面66は、対向する2
つの側壁67,68を矢印W方向に同程度に突出
させ、先端が窄むようにテーパーを設けた突出部
67a,68aを設けている。一方、カバー雌部
62の結合面69aは、上記結合面66の形状に
噛み合うように、上壁70及び底壁71から矢印
W逆方向に舌状に突出する舌部70a,71aを
それぞれ設け、これによりカバー雄部61とカバ
ー雌部62との結合時に上記突出部67a,68
aの形状に噛み合うことができる。
また、結合面66は前述の第3の実施例で説明
した雄部31の板ばね43と同様の構造を有した
板ばね機構を備えており、第4の実施例では2つ
の板ばね72,73を用い、それぞれの一端72
a,73aを連結する連結部74のほぼ中央から
は矢印Vの示す方向に立設させたボタン97を自
由端として備え、一方、それぞれの他端72b,
73bはどちらも結合面66に固定させる。板ば
ね72と73との取り付け位置は、後述する楕円
柱型の糸係止体75を嵌入できるように設けた嵌
入孔76の口径より離間させ、またこの嵌入孔7
6は後部63まで貫通させず、奥行きを糸係止体
75の矢印W方向の幅長より僅かに長くする。
特に、連結部74はそれぞれの板ばねと連結し
ている両端の連結部分74a,74bを、矢印V
方向において、断面型に突出させている。
上述の糸係止体75には、軸方向に貫通した糸
孔77が設けられ、この糸孔77には環状に設け
た金属製のリング78に一回通して折り返したス
テンレス糸16を余裕を持つて通すことができ
る。尚、リング78の径は前述の第3の実施例と
同様に糸孔77の口径より大きく設けられてい
る。
矢印W方向において、糸孔77のほぼ中央部に
は糸孔77の上方よりネジ孔79がほぼ鉛直に繋
るように設けられ、このネジ孔79が上方、即ち
矢印V方向を向くようにして糸係止体75を嵌入
孔76に嵌入させたときに、ネジ孔76に連結す
るように繋るネジ孔80をカバー雄部61の上壁
81に設けている。このネジ孔80は特に螺刻さ
れておらず、前述の第3の実施例で用いた止めネ
ジと同様の構成から成る皿なしの止めネジ82を
ネジ孔79へ案内する案内路の役目をしている。
即ち、ネジ孔80に止めネジ80が挿入され、
そのままネジ孔79に到達したところから螺嵌で
きるように構成されている。
また、嵌入孔76の底に当る底面83では、糸
係止体75の糸孔77に連結するように繋る糸孔
84が後部63に向けて貫通するように設けられ
ている。この糸孔84の口径はほぼ糸孔77に等
しく設定されている。
また、カバー雌部62においても、カバー雄部
61と同様に、同一形状の嵌入孔85を矢印W方
向に貫通しないように設け、この嵌入孔85に上
記糸係止体75と寸法等がほぼ同一形状の糸係止
体86を嵌入させる。この糸係止体86は、前述
の糸孔77及びネジ孔79と同様の位置関係によ
り、糸孔87及びネジ孔88が配設されている。
糸孔87は、ステンレス糸16を一回挿通させ、
孔の反対側に出たところで前述のリング78と同
様の形状を有するリング89に一回通して折り返
し、この反対側から糸を往復するように挿通させ
ても、余裕を持つて通すことができる口径を有し
ている。
カバー雌部62の上壁70には、糸係止体86
を前述のカバー雄部61の場合と同様に嵌入孔8
5に嵌入させたときに、ネジ孔88に連結するよ
うに繋るネジ孔91が設けられている。このネジ
孔91には止めネジ82と同様の形状をした止め
ネジ92が挿入され、そのままネジ孔88に到達
したところから螺嵌できるように構成されてい
る。
また、嵌入孔85の底に当る底面93では、糸
係止体86の糸孔87に連結するように繋る糸孔
94が後部64に向けて貫通するように設けられ
ている。この糸孔94の口径はほぼ糸孔87に等
しく設定されている。
そして、カバー雄部61の結合面68に設けた
一対の板ばね72,73を矢印V逆方向に圧縮さ
せて、この状態を維持しながらカバー雄部61を
カバー雌部62の結合面69に近接させると、こ
の圧縮した板ばね72,73がカバー雌部62の
嵌入孔84を挾むようにして設けられた一対の凹
部95,96内に嵌入されるように設定されてい
る。凹部95,96は矢印W方向の形状がそれぞ
れ断面⊥型であり、嵌入された板ばね72,73
は、凹部95,96において、矢印V方向に伸び
る凹所95a,96aには連結部74の連結部分
74a,74bが挿入され、この凹所95a,9
6aに対してほぼ直交する凹所95b,96bに
は板ばね72,73が挿入される。このようにし
て完全に凹部95,96内に連結部分74a,7
4b及び板ばね72,73が入り込んだ状態で、
それぞれの板ばねを圧縮していた力を解除するこ
とにより、自身の付勢力により、持ち上げられ
て、凹部95,96におけるそれぞれの凹所の上
面に摩擦係合する。そしてカバー雄部61とカバ
ー雌部62とは離間されることなく結合され、カ
ツプリング状態が維持される。
次に、上述の如く構成された装飾装置60の組
み立て方法を第8A図〜第8C図を用いて説明す
る。
第8A図〜第8C図は第4の実施例による装飾
装置60の組み立て工程示した断面側面図であ
る。
カバー雄部61に糸係止体75を嵌入させる場
合には、まずカバー雄部61の後部63からステ
ンレス糸16の一端を挿入し、そのまま嵌入孔7
6にも通して外部に出す。更に糸の先端を糸係止
体75の糸孔77に挿通させ、糸が孔から出ると
リング78に通し、再び糸孔77に戻す。後はス
テンレス糸16の一端を通してきた孔に戻すよう
にして、最初に糸を通した糸孔84まで挿通させ
る。このときステンレス糸16は糸孔84から2
本出ている状態になる。
次に、糸孔84から出ている2本のステンレス
糸16を張りが出るまで引き、リング78がステ
ンレス糸16に引かれて糸孔77を開口させた一
方の開口面75aに当接させる。この状態を維持
しながら、糸孔の77の他方の開口面75bの方
から嵌入孔76に嵌入させるが、この場合にはネ
ジ孔81と79とが繋るように、ネジ孔79が矢
印V方向を向くようにする。
このように、糸係止体75をカバー雄部61に
嵌入して、ステンレス糸15の張りを調整し終え
たところで、ネジ孔80に止めネジ82を挿入
し、第8A図の如く、ネジ頭80aで圧接係止す
る。これによつてステンレス糸の一端が固定され
る。ここで、ステンレス糸16の余り糸16aは
切断器具によりカツトする。尚、糸係止体75に
おいては、カバー雄部61に蝋付け等の固定方法
に従つて抜けないように固定する。
また、もう一方のステンレス糸16の端部にお
いても、カバー雄部61に糸係止体75を嵌入し
て固定させた工程と同様の工程に従つて固定す
る。
次に、ステンレス糸16の端部をそれぞれ固定
したカバー雄部61及びカバー雌部62を結合さ
せる。
そこでまず、第8A図〜第8C図の如く、ボタ
ン97を矢印Hの示す方向に押下し、連結体74
は板ばね72(断面図のため図示されていない)
及び73をほぼ同時に圧縮させ、矢印Iの方向に
圧縮した状態を維持しながら、板ばね72,73
及び連結部分74a,74bをカバー雌部62の
凹部95,96に挿入する。完全にそれぞれの結
合面66,69が結合したところで、矢印H方向
に押下した力を解除する。これによつて凹部9
5,96はばねの付勢により板ばね72,73及
び連結部分74a,74bの上面と摩擦係合し、
完全にカバー雄部61とカバー雌部62とが結合
し、カツプリング状態が維持される。このときボ
タン97がそれぞれの上壁から僅かに上方に突出
するようになる。
このように、カバー雄部61とカバー雌部62
とが結合して、一体化された止め金具98とな
り、第4の実施例によれば、カバー雄部61に設
けた2つの板ばねがカバー雌部62との結合を一
層強力なものとする。またカバー雄部とカバー雌
部との結合部分に凹凸を設けたことで、一体化す
るときのそれぞれの結合部分の位置合わせが容易
となり、ずれの防止にもなる。また止め金具98
は、僅かに突出するボタン97を押下して、凹部
と板ばねとの係合力を緩めることによりカバー雄
部61とカバー雌部62とに簡単に分離できる。
尚、真珠を数珠繋ぎする工程の説明は第1の実
施例と同様なので省略する。
特に、第4の実施例において、カバー雄部61
或はカバー雌部62へ糸係止体を嵌入するときの
位置合せを容易に且つ確実に行わせるため、糸係
止体の外面にキーを設け、このキーを受けるキー
溝をそれぞれれのカバーの嵌入孔内面に配設して
も良い。
また、ステンレス糸16及びクラスツプを用い
ずに止め金具のみによる装飾装置の作用・効果は
第1〜第3の実施例と同様に得ることができる。
または、第1〜第4の実施例において、糸をリ
ングに掛けることにより、糸の折り返しを行える
ので、糸孔は一本で済み、これによつて止め金具
の構成は非常に簡略化される。
さて、第1〜第4の実施例においては、止め金
具の形状を平板状に設けていたが、本考案はこれ
に限定されるものではなく、装飾装置として美観
を損なわなければ筒型或は立方体型に設けてもよ
い。
また、第3の実施例及び第4の実施例では板ば
ねの付勢力を利用した止め金具の一体化方法を用
いたが、本考案はこれに限定されるものではな
く、雄部(カバー雄部を含む)と雌部(カバー雌
部を含む)との結合部分を螺嵌結合できる構成に
してもよい。この場合には、特に板ばねを用いる
必要はなく、極度に簡略化した構成となる。また
板ばねを用いる場合には、雄部に設けた板ばねの
外面に突出部を設け、摩擦係合時にこの突出部が
引つ掛る溝を雌部に設けた凹部の内面に設ければ
良く、これによつてカツプリング力が増す。
更に、糸の折り返しをリングに頼らず、止め金
具の空間部分或は糸孔の部分に、糸が抜けない程
度の柱を設けても良い。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案によれば、糸の長
さの調整時において、止め具に通した糸の固定
(圧接係止)・解除を素人が容易に行うことができ
るとともに、装飾装置の組み立て・分解を素人が
容易に行うことができる。
また、止め金具の結合構成を糸の係止構成と別
に設けたことで、対の止め金具を極めて良好に結
合する装飾装置を提供できる。
更に、糸の折り返しを外部よりアクセスするこ
とにより、糸を孔に通すことが極めて容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1の実施例による装飾装置の構成を
示す外観斜視図、第2図は第1の実施例による装
飾装置の要部の構成を拡散して示した側面断面
図、第3図は第1の実施例による装飾装置11の
要部の組み立て方法を示す側面断面図、第4A図
〜第4C図は第2の実施例による飾装置の要部の
組み立て方法を示す側面断面図、第5図は第3の
実施例による装飾装置の要部の構成を拡散して示
した拡散分解図、第6A図〜第6E図は第3の実
施例による装飾装置の要部の組み立て方法を示す
側面断面図、第7図は第4の実施例による装飾装
置の要部の構成を拡散して示した拡散分解図、第
8A図〜第8C図は第4の実施例による装飾装置
60の組み立て工程示した断面側面図である。第
9図は従来例による絹糸を用いた装飾装置の一部
切欠き断面を示した外観斜視図、第10図は従来
例による溶接技術を導入した装飾装置における要
部の一部切欠き断面を示した外観斜視図である。 図中、5……ワイヤ、11,21,30,6
0,101,111……装飾装置、12,22,
49,57,82,92……止めネジ、12a,
80a……ネジ頭、13,23,98……止め金
具、13a,25,48,56,79,80,8
8,91……ネジ孔、13b,18a,19a,
24,28,47,55,77,84,87,9
4,103a……糸孔、13c……開口部、14
……クラスツプ、15……糸掛け用リング、1
6,115……ステンレス糸、16a,102b
……余り糸、16b……圧接係止部、17……ビ
ニール、18,118……弾性リング、19,1
03,119……真珠、23a,33……止め金
具本体、23b……止め金具カバー、26……ネ
ジ部、27……螺合部、31……雄部、32……
雌部、34,65……結合部分、35,36,6
6,69……結合面、37,38,63,64…
…後部、39,40……空間部分、41,52…
…上板、42,53……底板、43,72,73
……板ばね、43a……先端、43b,43c,
72a,72b,73a,73b……端、43d
……外面、44……ボタン、45……欠切部、4
6,54,83,93……底面、51……凹部、
51a……内面、58,59,78,89……リ
ング、61……カバー雄部、62……カバー雌
部、67,68……側壁、67a,68a……突
出部、70,81……上壁、70a,71a……
舌部、71……底壁、73c……上面、74……
連結部、74a,74b……連結部分、75,8
6……糸係止体、76,85……嵌入孔、95,
96……凹部、95a,95b,96a,96b
……凹所、97……ボタン、102……絹糸、1
02a……結び目、112……雄ネジ部、112
a……ピン嵌入案内、113……U字型ピン、1
13a……かしめ部、114……装飾用リング、
116……ストツパー、117……雌ネジ部であ
る。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 少なくとも一本のワイヤを芯材とする糸と、 前記糸をクラスツプの前段で一回通し、前記
    クラスツプの折り返し点で折り返してさらに一
    回通しする糸通し孔を配した止め具とを有し、 前記止め具は前記糸通し孔に前記糸を計二回
    通しした状態で固定する固定手段を有し、 前記糸を前記糸通し孔に計二回通しした状態
    且つ前記固定手段を解除しているときに、前記
    糸の長さの調節状態を形成することを特徴とす
    る装飾装置。 (2) 前記ワイヤの径がほぼ0.03mmであることを特
    徴とする請求項第1項に記載の装飾装置。 (3) 前記糸は、外周面に間接的に弾性を与えるた
    めに柔軟な被覆材で被覆されていることを特徴
    とする請求項第1項記載の装飾装置。 (4) 前記被覆材がビニールカバーであることを特
    徴とする請求項第3項に記載の装飾装置。 (5) 少なくとも一本のワイヤを芯材とする糸と、 前記糸を入れる孔と、前記孔に入れられた糸
    を少なくとも一回折り返し、当該折り返された
    糸を前記孔から外部に出す折り返し手段とを備
    える対の止め具と、 前記対の止め具を一体に連結するカツプリン
    グ手段とを有し、 前記対の止め具それぞれは前記孔に前記糸を
    計二回通しした状態で固定する固定手段を有
    し、 前記糸を前記糸通し孔に計二回通しした状態
    且つ前記固定手段を解除しているときに、前記
    糸の長さの調節状態を形成することを特徴とす
    る装飾装置。 (6) 前記ワイヤの径がほぼ0.03mmであることを特
    徴とする請求項第5項に記載の装飾装置。 (7) 前記糸は、外周面に間接的に弾性を与えるた
    めに柔軟な被覆材で被覆されていることを特徴
    とする請求項第5項記載の装飾装置。 (8) 前記被覆材がビニールカバーであることを特
    徴とする請求項第7項に記載の装飾装置。 (9) 前記カツプリング手段は前記対の止め具をそ
    れぞれ嵌装する金属製のカバー体を備え、 前記対のカバー体を連結することにより前記
    対の止め具を一体化することを特徴とする請求
    項第5項に記載の装飾装置。 (10) 前記対の止め具それぞれに前記糸を折り返す
    折り返し部が設けられ、前記対の止め具が分離
    されているとき、前記折り返し部を外部よりア
    クセスして前記糸を折り返すことを特徴とする
    請求項第5項に記載の装飾装置。
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