JPH06237809A - 装飾装置 - Google Patents
装飾装置Info
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- JPH06237809A JPH06237809A JP4617393A JP4617393A JPH06237809A JP H06237809 A JPH06237809 A JP H06237809A JP 4617393 A JP4617393 A JP 4617393A JP 4617393 A JP4617393 A JP 4617393A JP H06237809 A JPH06237809 A JP H06237809A
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- Japan
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- hole
- male screw
- fastener
- stopper
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 糸の繋ぎ作業が簡単でしかも糸を確実に押圧
固定することができて糸の緩みが少なく、また外観美の
良好な装飾装置を提供する。 【構成】 止め金具8に雄螺子部15、糸通し孔17
a、ねじ孔17bおよび糸折り返し孔19を形成する。
糸3を糸通し孔17aに1回通して糸折り返し孔19の
一端開口部から止め金具8の外部に導出し、雄螺子部1
5の外周に半周巻き付けて糸折り返し孔19の他端開口
部から糸折り返し孔19に挿入して糸通し孔17aにさ
らに1回通し、止め金具8の外部に導出する。ビス10
をねじ孔17bにねじ込んで糸3の折り返し部3aを止
め金具8に押圧固定する。
固定することができて糸の緩みが少なく、また外観美の
良好な装飾装置を提供する。 【構成】 止め金具8に雄螺子部15、糸通し孔17
a、ねじ孔17bおよび糸折り返し孔19を形成する。
糸3を糸通し孔17aに1回通して糸折り返し孔19の
一端開口部から止め金具8の外部に導出し、雄螺子部1
5の外周に半周巻き付けて糸折り返し孔19の他端開口
部から糸折り返し孔19に挿入して糸通し孔17aにさ
らに1回通し、止め金具8の外部に導出する。ビス10
をねじ孔17bにねじ込んで糸3の折り返し部3aを止
め金具8に押圧固定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ネックレス、ペンダン
ト、ブレスレット等の装身具において、ステンレス等の
糸で珠玉を一連に綴り通して繋ぐ連珠装身具の装飾装置
に関する。
ト、ブレスレット等の装身具において、ステンレス等の
糸で珠玉を一連に綴り通して繋ぐ連珠装身具の装飾装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、真珠等の連珠装身具は、絹、化学
繊維等の材質からなる各種糸を用いて複数個の珠玉を一
連に綴り通して繋ぎ、糸の端部を装飾装置によりクラス
ップに繋ぎ止めている。しかし、絹、化学繊維等からな
る糸は、使用している間に伸びて珠玉間に隙間が生じた
り、糸自体が伸びて切れることから、最近ではステンレ
ス鋼等の金属製ワイヤからなる糸も用いられている。ス
テンレスワイヤ製の糸は、一般にワイヤ自体に弾性を付
与するためワイヤ表面が樹脂によって被覆されている。
このような糸をクラスップに繋ぐ装飾装置としては従来
から種々提案されており、その一例として、実公平3−
39047号公報に開示された装飾装置が知られてい
る。この装飾装置は、止め金具に軸線方向の糸通し孔
と、これと連通する半径方向のねじ孔とを形成し、糸通
し孔に糸の一端部を1回通してクラスップ側に設けれて
いる糸掛け用リングに挿通折り返し、この折り返し部を
前記糸通し孔にさらにもう1回通し、前記ねじ孔にビス
を螺合してその先端面で糸通し孔内の糸を孔壁面に押圧
固定するように構成したものである。
繊維等の材質からなる各種糸を用いて複数個の珠玉を一
連に綴り通して繋ぎ、糸の端部を装飾装置によりクラス
ップに繋ぎ止めている。しかし、絹、化学繊維等からな
る糸は、使用している間に伸びて珠玉間に隙間が生じた
り、糸自体が伸びて切れることから、最近ではステンレ
ス鋼等の金属製ワイヤからなる糸も用いられている。ス
テンレスワイヤ製の糸は、一般にワイヤ自体に弾性を付
与するためワイヤ表面が樹脂によって被覆されている。
このような糸をクラスップに繋ぐ装飾装置としては従来
から種々提案されており、その一例として、実公平3−
39047号公報に開示された装飾装置が知られてい
る。この装飾装置は、止め金具に軸線方向の糸通し孔
と、これと連通する半径方向のねじ孔とを形成し、糸通
し孔に糸の一端部を1回通してクラスップ側に設けれて
いる糸掛け用リングに挿通折り返し、この折り返し部を
前記糸通し孔にさらにもう1回通し、前記ねじ孔にビス
を螺合してその先端面で糸通し孔内の糸を孔壁面に押圧
固定するように構成したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の装飾装置においては、ビスにより糸をその軸線
方向と直交する方向から押圧固定しているので、糸に軸
線方向の外力が作用すると、糸が緩み易く、珠玉間に緩
みを生じるという問題があった。また、止め金具の外周
にビスを螺合しているので、ビスが目立ち易く、アクセ
サリーというファッション商品としては外観の美しさが
損なわれるという問題もあった。
た従来の装飾装置においては、ビスにより糸をその軸線
方向と直交する方向から押圧固定しているので、糸に軸
線方向の外力が作用すると、糸が緩み易く、珠玉間に緩
みを生じるという問題があった。また、止め金具の外周
にビスを螺合しているので、ビスが目立ち易く、アクセ
サリーというファッション商品としては外観の美しさが
損なわれるという問題もあった。
【0004】したがって、本発明は上記したような従来
の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、糸の繋ぎ作業が簡単でしかも糸を確実に押圧固定
することができて糸の緩みが少なく、また外観美の良好
な装飾装置を提供することにある。
の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、糸の繋ぎ作業が簡単でしかも糸を確実に押圧固定
することができて糸の緩みが少なく、また外観美の良好
な装飾装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の本発明に係る装飾装置は、少なくとも1本の
糸が挿通される止め金具と、この止め金具に糸を押圧固
定する固定手段とを備え、前記止め金具は、一端側に形
成され前記糸が挿通される軸方向の糸通し孔と、径方向
に貫通形成された糸折り返し孔と、他端側に形成され少
なくとも前記糸折り返し孔と連通し前記固定手段が螺合
されるねじ孔とを備えているものである。第2の発明
は、筒状体からなり複数本の糸が挿通される止め金具
と、この止め金具に前記糸を固定する固定手段とを備
え、前記止め金具は、筒状体に形成されて両端面に開口
する貫通孔を有し、この貫通孔は内周面に軸線方向の糸
逃がし溝が周方向に所要間隔をおいて複数個形成される
と共に、前記固定手段が螺合し得る雌ねじが形成され、
前記固定手段は、前記止め金具の雌ねじ部にねじ込まれ
ることで糸を止め金具の一端面に押圧固定するものであ
る。第3の発明は、筒状体からなり複数本の糸が挿通さ
れる止め金具と、この止め金具に前記糸を固定するナッ
ト部材とを備え、前記止め金具は、筒状体に形成されて
両端面に開口する貫通孔を有し、外周面に軸線方向の糸
逃がし溝が周方向に所要間隔をおいて複数個形成される
と共に、前記ナット部材が螺合し得る雄ねじが形成さ
れ、前記ナット部材は止め金具の雄ねじ部に螺合され糸
を止め金具の一端面に押圧固定するものである。第4の
発明は、雄螺子部と鍔部を一体に備え糸が挿通される止
め金具と、この止め金具に糸を固定するナット部材とを
備え、前記止め金具の雄螺子部の基部には径方向に貫通
する糸折り返し孔が形成され、鍔部には前記糸折り返し
孔に連通する糸通し孔が形成され、前記ナット部材は前
記雄螺子部に螺合されることで基部外周面に巻き付けら
れている糸の折り返し部を前記鍔部に押圧固定するもの
である。第5の発明は、雄螺子部と鍔部を一体に備え糸
が挿通される止め金具と、この止め金具に糸を固定する
ナット部材とを備え、前記止め金具の雄螺子部外周面に
は周方向に離間する一対の糸逃がし溝が軸線方向に形成
され、止め金具の鍔部には各折り返し溝の一端に連通し
糸が2回通しされる糸通し孔が形成されており、前記ナ
ット部材は前記雄螺子部に螺合されることで糸を雄螺子
部先端面に押圧固定するものである。
め、第1の本発明に係る装飾装置は、少なくとも1本の
糸が挿通される止め金具と、この止め金具に糸を押圧固
定する固定手段とを備え、前記止め金具は、一端側に形
成され前記糸が挿通される軸方向の糸通し孔と、径方向
に貫通形成された糸折り返し孔と、他端側に形成され少
なくとも前記糸折り返し孔と連通し前記固定手段が螺合
されるねじ孔とを備えているものである。第2の発明
は、筒状体からなり複数本の糸が挿通される止め金具
と、この止め金具に前記糸を固定する固定手段とを備
え、前記止め金具は、筒状体に形成されて両端面に開口
する貫通孔を有し、この貫通孔は内周面に軸線方向の糸
逃がし溝が周方向に所要間隔をおいて複数個形成される
と共に、前記固定手段が螺合し得る雌ねじが形成され、
前記固定手段は、前記止め金具の雌ねじ部にねじ込まれ
ることで糸を止め金具の一端面に押圧固定するものであ
る。第3の発明は、筒状体からなり複数本の糸が挿通さ
れる止め金具と、この止め金具に前記糸を固定するナッ
ト部材とを備え、前記止め金具は、筒状体に形成されて
両端面に開口する貫通孔を有し、外周面に軸線方向の糸
逃がし溝が周方向に所要間隔をおいて複数個形成される
と共に、前記ナット部材が螺合し得る雄ねじが形成さ
れ、前記ナット部材は止め金具の雄ねじ部に螺合され糸
を止め金具の一端面に押圧固定するものである。第4の
発明は、雄螺子部と鍔部を一体に備え糸が挿通される止
め金具と、この止め金具に糸を固定するナット部材とを
備え、前記止め金具の雄螺子部の基部には径方向に貫通
する糸折り返し孔が形成され、鍔部には前記糸折り返し
孔に連通する糸通し孔が形成され、前記ナット部材は前
記雄螺子部に螺合されることで基部外周面に巻き付けら
れている糸の折り返し部を前記鍔部に押圧固定するもの
である。第5の発明は、雄螺子部と鍔部を一体に備え糸
が挿通される止め金具と、この止め金具に糸を固定する
ナット部材とを備え、前記止め金具の雄螺子部外周面に
は周方向に離間する一対の糸逃がし溝が軸線方向に形成
され、止め金具の鍔部には各折り返し溝の一端に連通し
糸が2回通しされる糸通し孔が形成されており、前記ナ
ット部材は前記雄螺子部に螺合されることで糸を雄螺子
部先端面に押圧固定するものである。
【0006】
【作用】第1の発明において、糸は糸通り孔に挿通され
て糸折り返し孔の一端開口部から外部に導出されて外周
面に半周または一周巻き付けられ、一端開口部または他
端開口部から再び糸折り返し孔に通されて糸通り孔に戻
され外部に導出されるかもしくは一端開口部または他端
開口部から糸折り返し孔に挿入されて外部に導出され
る。このため、止め金具と糸との間には大きなフリクシ
ョンが得られ、糸のズレを防止する。固定手段はビスか
らなり、ねじ孔に螺合されることで止め金具内の糸を押
圧固定する。第2の発明において、糸は止め金具の一端
開口部より糸逃がし溝に挿通されて他端開口部から外部
に導出され、止め金具の径方向に折り返される。固定手
段はビスからなり、貫通孔の他端開口部より止め金具に
ねじ込まれることで糸の折り返し部を止め金具のビス側
端面に押圧固定する。第3の発明において、糸は止め金
具の一端開口部より挿通されて他端開口部から外部に導
出された後止め金具の外周面に沿って折り返えされ、こ
の折り返し部が糸逃がし溝に挿通される。このため、止
め金具と糸との間には大きなフリクションが得られ、糸
のズレを防止する。ナット部材は止め金具の外周雄ねじ
部に螺合されることで糸の折り返し部を止め金具のナッ
ト部材側端面に押圧固定する。第4の発明において、糸
は糸通し孔に挿通されて糸折り返し孔の一端開口部から
外部に導出されて外周面に巻き付けられて折り返され、
この折り返し部が再び糸折り返し孔に戻されて糸通り孔
から外部に導出されるかもしくは糸折り返し孔に貫通さ
れる。このため、止め金具と糸との間には大きなフリク
ションが得られる。ナット部材は雄螺子部に螺合される
ことで糸折り返し孔より外部に露呈し雄螺子部に巻き付
けられている糸の折り返し部を鍔部に押圧固定する。第
5の発明において、糸は糸通し孔に一回通しされ雄螺子
部先端面により折り返されることで、糸通し孔にさらに
1回通しされる。ナット部材は雄螺子部に螺合されるこ
とで糸の折り返し部を雄螺子部先端面に押圧固定する。
て糸折り返し孔の一端開口部から外部に導出されて外周
面に半周または一周巻き付けられ、一端開口部または他
端開口部から再び糸折り返し孔に通されて糸通り孔に戻
され外部に導出されるかもしくは一端開口部または他端
開口部から糸折り返し孔に挿入されて外部に導出され
る。このため、止め金具と糸との間には大きなフリクシ
ョンが得られ、糸のズレを防止する。固定手段はビスか
らなり、ねじ孔に螺合されることで止め金具内の糸を押
圧固定する。第2の発明において、糸は止め金具の一端
開口部より糸逃がし溝に挿通されて他端開口部から外部
に導出され、止め金具の径方向に折り返される。固定手
段はビスからなり、貫通孔の他端開口部より止め金具に
ねじ込まれることで糸の折り返し部を止め金具のビス側
端面に押圧固定する。第3の発明において、糸は止め金
具の一端開口部より挿通されて他端開口部から外部に導
出された後止め金具の外周面に沿って折り返えされ、こ
の折り返し部が糸逃がし溝に挿通される。このため、止
め金具と糸との間には大きなフリクションが得られ、糸
のズレを防止する。ナット部材は止め金具の外周雄ねじ
部に螺合されることで糸の折り返し部を止め金具のナッ
ト部材側端面に押圧固定する。第4の発明において、糸
は糸通し孔に挿通されて糸折り返し孔の一端開口部から
外部に導出されて外周面に巻き付けられて折り返され、
この折り返し部が再び糸折り返し孔に戻されて糸通り孔
から外部に導出されるかもしくは糸折り返し孔に貫通さ
れる。このため、止め金具と糸との間には大きなフリク
ションが得られる。ナット部材は雄螺子部に螺合される
ことで糸折り返し孔より外部に露呈し雄螺子部に巻き付
けられている糸の折り返し部を鍔部に押圧固定する。第
5の発明において、糸は糸通し孔に一回通しされ雄螺子
部先端面により折り返されることで、糸通し孔にさらに
1回通しされる。ナット部材は雄螺子部に螺合されるこ
とで糸の折り返し部を雄螺子部先端面に押圧固定する。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明に係る装飾装置の第1実
施例を示す分解斜視図、図2は同装置の断面図、図3は
図2のIII −III 線断面図、図4は連珠装身具の要部斜
視図である。図4において、1は多数の真珠2を糸3に
よって一連に綴り通して繋ぎ合わせた連珠装身具、4は
糸3の両端を繋ぐ装飾装置である。糸3としては、本実
施例の場合ステンレスワイヤ5(図2参照)を用いた場
合を示し、その表面がフッ素樹脂等の樹脂6によってコ
ーティングされている。ステンレスワイヤ5としては、
通常細いスチールワイヤを複数本撚り合わせた撚線が用
いられる。
詳細に説明する。図1は本発明に係る装飾装置の第1実
施例を示す分解斜視図、図2は同装置の断面図、図3は
図2のIII −III 線断面図、図4は連珠装身具の要部斜
視図である。図4において、1は多数の真珠2を糸3に
よって一連に綴り通して繋ぎ合わせた連珠装身具、4は
糸3の両端を繋ぐ装飾装置である。糸3としては、本実
施例の場合ステンレスワイヤ5(図2参照)を用いた場
合を示し、その表面がフッ素樹脂等の樹脂6によってコ
ーティングされている。ステンレスワイヤ5としては、
通常細いスチールワイヤを複数本撚り合わせた撚線が用
いられる。
【0008】前記装飾装置4は、クラスップ7と、糸3
の両端部にそれぞれ接続固定された同一構造からなる一
対の止め金具8,9と、各止め金具8,9に糸3の端部
を押圧固定する固定手段としてのビス10と、一方の止
め金具8に取付けられた接続具11とを備え、この接続
金具11と他方の止め金具9がクラスップ7に着脱可能
に接続されるよう構成されている。接続金具11は、V
字状に折曲された板ばね12と、板ばね12の一端に設
けられたナット13からなり、このナット13が一方の
止め金具8の外周面に螺合接続され、板ばね12がクラ
スップ7の係合孔14に挿入係止されるよう構成されて
いる。一方、他方の止め金具9は、クラスップ7に設け
られたねじ孔(図示せず)に直接螺合接続される。
の両端部にそれぞれ接続固定された同一構造からなる一
対の止め金具8,9と、各止め金具8,9に糸3の端部
を押圧固定する固定手段としてのビス10と、一方の止
め金具8に取付けられた接続具11とを備え、この接続
金具11と他方の止め金具9がクラスップ7に着脱可能
に接続されるよう構成されている。接続金具11は、V
字状に折曲された板ばね12と、板ばね12の一端に設
けられたナット13からなり、このナット13が一方の
止め金具8の外周面に螺合接続され、板ばね12がクラ
スップ7の係合孔14に挿入係止されるよう構成されて
いる。一方、他方の止め金具9は、クラスップ7に設け
られたねじ孔(図示せず)に直接螺合接続される。
【0009】図1〜図3において、前記止め金具8(9
も同様)は、金属製の円筒体からなり外周面に雄ねじ1
5が形成された雄螺子部8Aと、雄螺子部8Aの基部側
外周面に一体に設けられた鍔部8Bとからなり、雄螺子
部8Aの中心に貫通して形成された貫通孔17の鍔側孔
部が糸通し孔17aとされ、反鍔側孔部が前記ビス10
が螺合し得るねじ孔17bを形成している。また糸通し
孔17aの開口端は糸3の挿入を容易にするためテーパ
孔18を形成している。雄螺子部8Aの基部寄りには前
記貫通孔17に連通する糸折り返し孔19が径方向に貫
通形成されている。
も同様)は、金属製の円筒体からなり外周面に雄ねじ1
5が形成された雄螺子部8Aと、雄螺子部8Aの基部側
外周面に一体に設けられた鍔部8Bとからなり、雄螺子
部8Aの中心に貫通して形成された貫通孔17の鍔側孔
部が糸通し孔17aとされ、反鍔側孔部が前記ビス10
が螺合し得るねじ孔17bを形成している。また糸通し
孔17aの開口端は糸3の挿入を容易にするためテーパ
孔18を形成している。雄螺子部8Aの基部寄りには前
記貫通孔17に連通する糸折り返し孔19が径方向に貫
通形成されている。
【0010】このような構成からなる止め金具8におい
て、糸3を止め金具8に接続する場合は、糸3の一端を
糸通し孔17aに挿入して糸折り返し孔19の一端開口
部から止め金具8の外部に一旦導出し、雄螺子部8Aの
外周部に半周巻き付けて糸折り返し孔19の他方の開口
部から再び糸折り返し孔19に戻して糸通し孔17aか
ら止め金具8の外部に導出する。このため、糸3は糸通
し孔17aに合計2回通しされる。そして、この糸3を
通した状態でビス10をねじ孔17bにねじ込むと、ビ
ス10の先端面が糸3の折り返し部3aを糸通し孔17
aの内側開口縁21に押圧固定する。糸3を通す場合、
予めビス10をねじ孔17bに途中まで螺入し、その先
端面を糸折り返し孔19に臨ませておくと、糸通し孔1
7aに挿入された糸3がビス10の先端面に当たって曲
がるため、糸3を糸折り返し孔19に通し易くすること
ができる。
て、糸3を止め金具8に接続する場合は、糸3の一端を
糸通し孔17aに挿入して糸折り返し孔19の一端開口
部から止め金具8の外部に一旦導出し、雄螺子部8Aの
外周部に半周巻き付けて糸折り返し孔19の他方の開口
部から再び糸折り返し孔19に戻して糸通し孔17aか
ら止め金具8の外部に導出する。このため、糸3は糸通
し孔17aに合計2回通しされる。そして、この糸3を
通した状態でビス10をねじ孔17bにねじ込むと、ビ
ス10の先端面が糸3の折り返し部3aを糸通し孔17
aの内側開口縁21に押圧固定する。糸3を通す場合、
予めビス10をねじ孔17bに途中まで螺入し、その先
端面を糸折り返し孔19に臨ませておくと、糸通し孔1
7aに挿入された糸3がビス10の先端面に当たって曲
がるため、糸3を糸折り返し孔19に通し易くすること
ができる。
【0011】このような構成においては、糸3は糸折り
返し孔19によって長手方向と直交する方向に折り曲げ
られ、かつ雄螺子部8A外周部の一部に巻き付けられて
いるので、止め金具8との間に大きなフリクションが発
生する。したがって、糸3はその軸線方向の外力を受け
ても緩むおそれがなく、真珠2間に緩みが生じるのを確
実に防止することができる。また、糸3の止め金具8に
対する接続作業も、糸3を糸通し孔17aに挿入して糸
折り返し孔19から外部に導出し、雄螺子部8A外周部
に巻き付けた後、再度糸折り返し孔19より糸通し孔1
7aに通すだけでよいため、簡単かつ容易である。
返し孔19によって長手方向と直交する方向に折り曲げ
られ、かつ雄螺子部8A外周部の一部に巻き付けられて
いるので、止め金具8との間に大きなフリクションが発
生する。したがって、糸3はその軸線方向の外力を受け
ても緩むおそれがなく、真珠2間に緩みが生じるのを確
実に防止することができる。また、糸3の止め金具8に
対する接続作業も、糸3を糸通し孔17aに挿入して糸
折り返し孔19から外部に導出し、雄螺子部8A外周部
に巻き付けた後、再度糸折り返し孔19より糸通し孔1
7aに通すだけでよいため、簡単かつ容易である。
【0012】図5〜図8は糸3の通し方の他の実施例を
示す図である。図5および図6は、糸3を糸通り孔17
aに挿通して糸折り返し孔19の一端開口部から外部に
導出して雄螺子部8A外周部に半周巻き付け、糸折り返
し孔19の他端開口部から糸折り返し孔19に挿入して
その一端開口部から外部に引き出すようにした例、図7
は糸3の一端を糸通し孔17aに挿入して糸折り返し孔
19の一端開口部から止め金具8の外部に一旦導出し、
雄螺子部8A外周部に一周巻き付けて糸折り返し孔19
の一端開口部から再び糸折り返し孔19に挿入して他端
開口部から外部に引き出すようにした例、図8は実線と
破線で示す2本の糸3A,3Bを図5,図6と同じ通し
方で通した例を示す。但し、図8においては、2本の糸
3A,3Bを雄螺子部8Aの外周部に互いに重ならない
ように反対方向に半周巻き付けて引出し方向が反対にな
るよう糸折り返し孔19に通している。
示す図である。図5および図6は、糸3を糸通り孔17
aに挿通して糸折り返し孔19の一端開口部から外部に
導出して雄螺子部8A外周部に半周巻き付け、糸折り返
し孔19の他端開口部から糸折り返し孔19に挿入して
その一端開口部から外部に引き出すようにした例、図7
は糸3の一端を糸通し孔17aに挿入して糸折り返し孔
19の一端開口部から止め金具8の外部に一旦導出し、
雄螺子部8A外周部に一周巻き付けて糸折り返し孔19
の一端開口部から再び糸折り返し孔19に挿入して他端
開口部から外部に引き出すようにした例、図8は実線と
破線で示す2本の糸3A,3Bを図5,図6と同じ通し
方で通した例を示す。但し、図8においては、2本の糸
3A,3Bを雄螺子部8Aの外周部に互いに重ならない
ように反対方向に半周巻き付けて引出し方向が反対にな
るよう糸折り返し孔19に通している。
【0013】図9は本発明の第2実施例を示す断面図で
ある。この実施例は雄螺子部8AにV字状に屈曲した糸
折り返し孔19を形成すると共に鍔部8Bの雄螺子部8
Aとは反対側面に球状部23を一体に設けたものであ
る。糸折り返し孔19は、雄螺子部8Aの基部寄り外周
面で180°回転した2位置からそれぞれ球状部23方
向に向かって、止め金具8の軸線に対して適宜な角度θ
で交差するよう斜めの孔を形成し、糸通し孔17aに連
通させることで簡単に形成することができる。
ある。この実施例は雄螺子部8AにV字状に屈曲した糸
折り返し孔19を形成すると共に鍔部8Bの雄螺子部8
Aとは反対側面に球状部23を一体に設けたものであ
る。糸折り返し孔19は、雄螺子部8Aの基部寄り外周
面で180°回転した2位置からそれぞれ球状部23方
向に向かって、止め金具8の軸線に対して適宜な角度θ
で交差するよう斜めの孔を形成し、糸通し孔17aに連
通させることで簡単に形成することができる。
【0014】このような構成においては、糸折り返し孔
19が止め金具8の軸線に対して傾斜しているので、糸
通し孔17aに挿入された糸3を糸折り返し孔19に通
す糸通し作業および糸折り返し孔19から糸通し孔17
aに通す糸通し作業が容易であるという利点を有する。
19が止め金具8の軸線に対して傾斜しているので、糸
通し孔17aに挿入された糸3を糸折り返し孔19に通
す糸通し作業および糸折り返し孔19から糸通し孔17
aに通す糸通し作業が容易であるという利点を有する。
【0015】図10は本発明の第3実施例を示す断面図
である。この実施例は糸通し孔17aを止め金具8の軸
線に対して適宜角度で交差するよう斜めに形成してその
一端を鍔部8Bのビス側端面に開口させたものである。
ねじ孔17bは、糸折り返し孔19とのみ連通してお
り、糸通し孔17aとは連通していない。糸3は糸通し
孔17aの反ビス側開口部25aから糸通し孔17aに
1回通しされてビス側開口部25bより外部に一旦導出
された後、雄螺子部8A外周部に半周巻き付けられて折
り返され、この折り返し部3aが糸折り返し孔19に一
回通される。そして、ビス10をねじ孔17bにねじ込
むと糸3の折り返し部3aが押圧固定される。
である。この実施例は糸通し孔17aを止め金具8の軸
線に対して適宜角度で交差するよう斜めに形成してその
一端を鍔部8Bのビス側端面に開口させたものである。
ねじ孔17bは、糸折り返し孔19とのみ連通してお
り、糸通し孔17aとは連通していない。糸3は糸通し
孔17aの反ビス側開口部25aから糸通し孔17aに
1回通しされてビス側開口部25bより外部に一旦導出
された後、雄螺子部8A外周部に半周巻き付けられて折
り返され、この折り返し部3aが糸折り返し孔19に一
回通される。そして、ビス10をねじ孔17bにねじ込
むと糸3の折り返し部3aが押圧固定される。
【0016】このような構成においては、糸3を糸通し
孔17aから一旦外部に導出し、しかる後糸折り返し孔
19に通しているので、糸3の通し作業が容易である。
孔17aから一旦外部に導出し、しかる後糸折り返し孔
19に通しているので、糸3の通し作業が容易である。
【0017】図11は本発明の第4実施例を示す分解斜
視図、図12は断面図である。この実施例は両端開放の
筒状体からなる止め金具27に、例えば最大6本の糸3
をビス10によって押圧固定するように構成したもので
ある。止め金具27の中央に貫通形成されている貫通孔
28の内周面には前記ビス10が螺合する雌ねじ29が
形成されると共に、止め金具27の全長に延在する6つ
の糸逃がし溝30が周方向に等間隔をおいて形成されて
いる。この糸逃がし溝30は、ビス10を雌ねじ29に
ねじ込んだ際、ビス10のねじ山が糸3をねじ切るのを
防止するために形成されている。糸3は貫通孔28の一
端開口部28aより糸逃がし溝30に挿入されて貫通孔
28の他端開口部28bから外部に導出され、径方向に
折り返される。この状態でビス10を雌ねじ29にねじ
込むと、その頭部10Aが糸3の折り返し部3aを止め
金具8の一端面に押圧固定する。
視図、図12は断面図である。この実施例は両端開放の
筒状体からなる止め金具27に、例えば最大6本の糸3
をビス10によって押圧固定するように構成したもので
ある。止め金具27の中央に貫通形成されている貫通孔
28の内周面には前記ビス10が螺合する雌ねじ29が
形成されると共に、止め金具27の全長に延在する6つ
の糸逃がし溝30が周方向に等間隔をおいて形成されて
いる。この糸逃がし溝30は、ビス10を雌ねじ29に
ねじ込んだ際、ビス10のねじ山が糸3をねじ切るのを
防止するために形成されている。糸3は貫通孔28の一
端開口部28aより糸逃がし溝30に挿入されて貫通孔
28の他端開口部28bから外部に導出され、径方向に
折り返される。この状態でビス10を雌ねじ29にねじ
込むと、その頭部10Aが糸3の折り返し部3aを止め
金具8の一端面に押圧固定する。
【0018】このような構成においては1つの止め金具
27に複数本の糸3を同時に接続固定することができる
利点を有する。また、止め金具27の外部に引き出され
た糸3は止め金具27の径方向に折り返されて止め金具
27の一端面に圧接固定されるため、大きなフリクショ
ンが得られ、糸3に軸線方向の外力が加わっても、糸3
が緩んだりすることはない。
27に複数本の糸3を同時に接続固定することができる
利点を有する。また、止め金具27の外部に引き出され
た糸3は止め金具27の径方向に折り返されて止め金具
27の一端面に圧接固定されるため、大きなフリクショ
ンが得られ、糸3に軸線方向の外力が加わっても、糸3
が緩んだりすることはない。
【0019】この場合、本実施例は雌ねじ29を止め金
具27の他端開口部28bから内部途中まで形成し、糸
逃がし溝30を止め金具27の全長にわたって形成した
場合を示したが、図13の第5実施例に示すように雌ね
じ29を止め金具27の他端開口部28bからビス10
のねじ部長さよりやや長い長さで内部途中まで形成し、
糸逃がし溝30を同じく止め金具27の他端開口部28
bから雌ねじ29の終端位置まで形成すると、糸3の押
圧箇所が2箇所となり、糸3をより確実に固定すること
ができる。すなわち、貫通孔28の一端開口部から止め
金具27内に挿入された糸3は、雌ねじ29の終端にお
いて外側に折り曲げられて糸逃がし溝30に挿入され、
他端開口部28bから外部に導かれる。そこで、ビス1
0を雌ねじ29にねじ込むと、糸3のビス10によって
押圧固定される箇所は、ビス頭部10Aによって止め金
具27の一端面に押圧固定される折り返し部3aと、ビ
ス10の先端面によって糸逃がし部30の底部に押圧固
定される折れ曲がり部3bの2箇所となる。したがっ
て、より大きなフリクションを得ることができる。ま
た、糸逃がし溝30の深さdを糸3の外径より若干小さ
く設定しておくと、ビス10のねじ山頂部がワイヤ5を
被覆保護している樹脂6に食い込むため、さらに大きな
フリクションを得ることが可能である。
具27の他端開口部28bから内部途中まで形成し、糸
逃がし溝30を止め金具27の全長にわたって形成した
場合を示したが、図13の第5実施例に示すように雌ね
じ29を止め金具27の他端開口部28bからビス10
のねじ部長さよりやや長い長さで内部途中まで形成し、
糸逃がし溝30を同じく止め金具27の他端開口部28
bから雌ねじ29の終端位置まで形成すると、糸3の押
圧箇所が2箇所となり、糸3をより確実に固定すること
ができる。すなわち、貫通孔28の一端開口部から止め
金具27内に挿入された糸3は、雌ねじ29の終端にお
いて外側に折り曲げられて糸逃がし溝30に挿入され、
他端開口部28bから外部に導かれる。そこで、ビス1
0を雌ねじ29にねじ込むと、糸3のビス10によって
押圧固定される箇所は、ビス頭部10Aによって止め金
具27の一端面に押圧固定される折り返し部3aと、ビ
ス10の先端面によって糸逃がし部30の底部に押圧固
定される折れ曲がり部3bの2箇所となる。したがっ
て、より大きなフリクションを得ることができる。ま
た、糸逃がし溝30の深さdを糸3の外径より若干小さ
く設定しておくと、ビス10のねじ山頂部がワイヤ5を
被覆保護している樹脂6に食い込むため、さらに大きな
フリクションを得ることが可能である。
【0020】図14は本発明の第6実施例を示す断面
図、図15は分解斜視図である。この実施例は、上記第
4実施例の変形例を示すもので、止め金具27の外周面
に6つの糸逃がし溝41を内側の糸逃がし溝30に対応
して形成すると共に基部外周面に先端部が反ビス側に所
要角度で屈曲した鍔部42を一体に設け、鍔部42に各
糸逃がし溝41に連通する挿通孔43を貫通形成したも
のである。糸3は、止め金具27の一端開口部、すなわ
ち鍔部42側開口部の挿通孔43より糸逃がし溝41の
外周面に沿って折り返えされて内側の糸逃がし溝30に
挿通される。この状態でビス10を雌ねじ29にねじ込
むと、その頭部10Aが糸3の折り返し部3aを止め金
具27の一端面に押圧固定する。このような構成におい
ても糸3を折り返しているので上記した第1〜第5実施
例と同様に大きなフリクションを得ることができる。
図、図15は分解斜視図である。この実施例は、上記第
4実施例の変形例を示すもので、止め金具27の外周面
に6つの糸逃がし溝41を内側の糸逃がし溝30に対応
して形成すると共に基部外周面に先端部が反ビス側に所
要角度で屈曲した鍔部42を一体に設け、鍔部42に各
糸逃がし溝41に連通する挿通孔43を貫通形成したも
のである。糸3は、止め金具27の一端開口部、すなわ
ち鍔部42側開口部の挿通孔43より糸逃がし溝41の
外周面に沿って折り返えされて内側の糸逃がし溝30に
挿通される。この状態でビス10を雌ねじ29にねじ込
むと、その頭部10Aが糸3の折り返し部3aを止め金
具27の一端面に押圧固定する。このような構成におい
ても糸3を折り返しているので上記した第1〜第5実施
例と同様に大きなフリクションを得ることができる。
【0021】図16は本発明の第7実施例を示す分解斜
視図、図17は断面図である。この実施例は、上記第6
実施例の変形例を示すもので、止め金具27の外周面に
雄ねじ48を形成し、この雄ねじ部48にキャップ49
を螺合して止め金具27およびビス10を被冠するよう
に構成したものである。その他の構成は上記第6実施例
と略同様である。このような構成においてはビス10が
視認されず、外観美が良好である。
視図、図17は断面図である。この実施例は、上記第6
実施例の変形例を示すもので、止め金具27の外周面に
雄ねじ48を形成し、この雄ねじ部48にキャップ49
を螺合して止め金具27およびビス10を被冠するよう
に構成したものである。その他の構成は上記第6実施例
と略同様である。このような構成においてはビス10が
視認されず、外観美が良好である。
【0022】図18は本発明の第8実施例を示す分解斜
視図、図19は断面図である。この実施例は上記第7実
施例において用いられているビス10を省略し、ナット
部材50によって糸3の折り返し部3aを止め金具27
の一端面に押圧固定するように構成したものである。ナ
ット部材50は一端開放の筒状体に形成され、止め金具
27に螺合されると、内面にて糸3の折り返し部3aを
止め金具27の一端面に押圧固定する。このような構成
においてはナット部材50がキャップを兼用するため、
外観が良好で、またビスを省略することができる利点を
有する。
視図、図19は断面図である。この実施例は上記第7実
施例において用いられているビス10を省略し、ナット
部材50によって糸3の折り返し部3aを止め金具27
の一端面に押圧固定するように構成したものである。ナ
ット部材50は一端開放の筒状体に形成され、止め金具
27に螺合されると、内面にて糸3の折り返し部3aを
止め金具27の一端面に押圧固定する。このような構成
においてはナット部材50がキャップを兼用するため、
外観が良好で、またビスを省略することができる利点を
有する。
【0023】図20は本発明の第9実施例を示す断面図
である。この実施例は、雄螺子部51と鍔部52を一体
に備えた止め金具53に糸3をナット部材54によって
押圧固定するように構成したものである。前記止め金具
53の雄螺子部51の基部には上記第1実施例と同様、
径方向に貫通する糸折り返し孔55が形成され、鍔部5
2の中央には前記糸折り返し孔55に連通する糸通し孔
57が形成されている。前記ナット部材54は、例えば
図4に示したクラスップ7からなり、その一部周面に前
記雄螺子部51が螺合するねじ孔58が形成されてい
る。糸3は糸通し孔57に1回通しされて糸折り返し孔
55の一端開口部から外部に導出されて雄螺子部51の
外周部に半周または一周巻き付けられて折り返される。
そして、この状態で雄螺子部51をナット部材54のね
じ孔58にねじ込むと、糸3の前記雄螺子部51の基部
外周面に巻き付けられている折り返し部3aが鍔部52
に押圧固定される。このような構成においても糸3を軸
線方向と直交する方向に折り返して雄螺子部51外周部
に巻き付けているので大きなフリクションが得られるこ
とは明かであろう。
である。この実施例は、雄螺子部51と鍔部52を一体
に備えた止め金具53に糸3をナット部材54によって
押圧固定するように構成したものである。前記止め金具
53の雄螺子部51の基部には上記第1実施例と同様、
径方向に貫通する糸折り返し孔55が形成され、鍔部5
2の中央には前記糸折り返し孔55に連通する糸通し孔
57が形成されている。前記ナット部材54は、例えば
図4に示したクラスップ7からなり、その一部周面に前
記雄螺子部51が螺合するねじ孔58が形成されてい
る。糸3は糸通し孔57に1回通しされて糸折り返し孔
55の一端開口部から外部に導出されて雄螺子部51の
外周部に半周または一周巻き付けられて折り返される。
そして、この状態で雄螺子部51をナット部材54のね
じ孔58にねじ込むと、糸3の前記雄螺子部51の基部
外周面に巻き付けられている折り返し部3aが鍔部52
に押圧固定される。このような構成においても糸3を軸
線方向と直交する方向に折り返して雄螺子部51外周部
に巻き付けているので大きなフリクションが得られるこ
とは明かであろう。
【0024】図21は本発明の第10実施例を示す断面
図、図22は止め金具の斜視図である。この実施例は、
雄螺子部60と鍔部61を一体に備えた止め金具62に
糸3をナット部材63によって押圧固定するように構成
したものである。止め金具62の雄螺子部外周面には一
対の糸逃がし溝64が180°の位相差をもって軸線方
向に形成され、鍔部61の中央には前記各糸逃がし溝6
4の一端端に連通し糸3が図20に示すように2回通し
される糸通し孔65が形成されている。糸3は糸通し孔
65に一回通しされて一方の糸逃がし溝64に挿入さ
れ、雄螺子部60の先端面で折り返された後他方の糸逃
がし溝64を通り、糸通し孔65にさらに1回通しされ
る。また、糸逃がし溝64の深さdを糸3の外径より若
干小さく設定しておくと、雄螺子部60のねじ山頂部が
ワイヤ5を被覆保護している樹脂6に食い込むため、さ
らに大きなフリクションを得ることができる。前記ナッ
ト部材63は、クラスップ7に一体的に取付けられてお
り、前記雄螺子部60が螺合されることで糸3の折り返
し部3aを雄螺子部先端面に押圧固定する。
図、図22は止め金具の斜視図である。この実施例は、
雄螺子部60と鍔部61を一体に備えた止め金具62に
糸3をナット部材63によって押圧固定するように構成
したものである。止め金具62の雄螺子部外周面には一
対の糸逃がし溝64が180°の位相差をもって軸線方
向に形成され、鍔部61の中央には前記各糸逃がし溝6
4の一端端に連通し糸3が図20に示すように2回通し
される糸通し孔65が形成されている。糸3は糸通し孔
65に一回通しされて一方の糸逃がし溝64に挿入さ
れ、雄螺子部60の先端面で折り返された後他方の糸逃
がし溝64を通り、糸通し孔65にさらに1回通しされ
る。また、糸逃がし溝64の深さdを糸3の外径より若
干小さく設定しておくと、雄螺子部60のねじ山頂部が
ワイヤ5を被覆保護している樹脂6に食い込むため、さ
らに大きなフリクションを得ることができる。前記ナッ
ト部材63は、クラスップ7に一体的に取付けられてお
り、前記雄螺子部60が螺合されることで糸3の折り返
し部3aを雄螺子部先端面に押圧固定する。
【0025】図23は本発明の第11実施例を示す断面
図である。この実施例は上記第10実施例の変形例を示
すもので、糸掛けリング70によって糸3を折り返すよ
うに構成したものである。糸3はナット部材63の孔7
1および止め金具62の糸通し孔65に1回通しされて
一方の糸逃がし溝64を通って糸通し孔65を貫通し、
糸掛け用リング70に挿通されて折り返され、さらに前
記糸通し孔65に1回通しされて他方の糸逃がし溝64
を通りナット部材63の孔71に1回通しされる。そし
て、ナット部材63を止め金具61の雄螺子部60に螺
合すると、雄螺子部60の先端面に当接する糸部分3d
が押圧固定される。
図である。この実施例は上記第10実施例の変形例を示
すもので、糸掛けリング70によって糸3を折り返すよ
うに構成したものである。糸3はナット部材63の孔7
1および止め金具62の糸通し孔65に1回通しされて
一方の糸逃がし溝64を通って糸通し孔65を貫通し、
糸掛け用リング70に挿通されて折り返され、さらに前
記糸通し孔65に1回通しされて他方の糸逃がし溝64
を通りナット部材63の孔71に1回通しされる。そし
て、ナット部材63を止め金具61の雄螺子部60に螺
合すると、雄螺子部60の先端面に当接する糸部分3d
が押圧固定される。
【0026】なお、上記実施例はいずれも糸3としてス
テンレス製のワイヤ5を樹脂6で被覆したものを用いた
が、これに限らず、絹、樹脂等からなる糸を用いてもよ
いことは勿論である。また、本発明は上記実施例に限定
されることなく、種々の変形変更が可能であり、例えば
図14、図15に示した第6実施例において糸逃がし溝
41は必ずしも必要ではない。また糸の通し方向は図の
矢印方向と逆であってもよい。さらにまた、本発明は第
1、第2、第3実施例等において単に雄螺子部外周に糸
3を半周ないし1回巻き付けるようにしたが、雄螺子部
外周に周溝を形成し、この周溝に巻き付けるようにして
もよい。
テンレス製のワイヤ5を樹脂6で被覆したものを用いた
が、これに限らず、絹、樹脂等からなる糸を用いてもよ
いことは勿論である。また、本発明は上記実施例に限定
されることなく、種々の変形変更が可能であり、例えば
図14、図15に示した第6実施例において糸逃がし溝
41は必ずしも必要ではない。また糸の通し方向は図の
矢印方向と逆であってもよい。さらにまた、本発明は第
1、第2、第3実施例等において単に雄螺子部外周に糸
3を半周ないし1回巻き付けるようにしたが、雄螺子部
外周に周溝を形成し、この周溝に巻き付けるようにして
もよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る装飾装
置によれば、糸と止め金具との間のフリクションが大き
く、したがって、軸線方向の外力が作用しても糸が緩ん
だりすることが少なく、また糸の通し作業も比較的簡単
で、珠玉の緩みを確実に防止することができ、しかも外
観美が良好で、高級感溢れる装飾装置を提供することが
できる。
置によれば、糸と止め金具との間のフリクションが大き
く、したがって、軸線方向の外力が作用しても糸が緩ん
だりすることが少なく、また糸の通し作業も比較的簡単
で、珠玉の緩みを確実に防止することができ、しかも外
観美が良好で、高級感溢れる装飾装置を提供することが
できる。
【図1】本発明に係る装飾装置の第1実施例を示す分解
斜視図である。
斜視図である。
【図2】同装置の断面図である。
【図3】図2のIII −III 線断面図である。
【図4】連珠装身具の要部斜視図である。
【図5】糸の通し方の他の実施例を示す図である。
【図6】糸の通し方の他の実施例を示す図である。
【図7】糸の通し方の他の実施例を示す図である。
【図8】糸の通し方の他の実施例を示す図である。
【図9】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図10】本発明の第3実施例を示す断面図である。
【図11】本発明の第4実施例を示す分解斜視図であ
る。
る。
【図12】断面図である。
【図13】本発明の第5実施例を示す要部断面図であ
る。
る。
【図14】本発明の第6実施例を示す断面図である。
【図15】分解斜視図である。
【図16】本発明の第7実施例を示す分解斜視図であ
る。
る。
【図17】断面図である。
【図18】本発明の第8実施例を示す分解斜視図である
【図19】断面図である。
【図20】本発明の第9実施例を示す断面図である。
【図21】本発明の第10実施例を示す断面図である。
【図22】止め金具の斜視図である。
【図23】本発明の第11実施例を示す断面図である。
1 装身具 2 珠玉 3 糸 3 糸の折り返し部 8,9 止め金具 8A 雄螺子部 8B 鍔部 10 ビス 17 貫通孔 17a 糸通し孔 17b ねじ孔 19 糸折り返し孔 27 止め金具 28 貫通孔 29 雄ねじ 30 糸逃がし溝 41 糸逃がし溝 50 ナット部材 51 雄螺子部 52 鍔部 53 止め金具 55 糸折り返し孔 57 糸通し孔 60 雄螺子部 61 鍔部 62 止め金具 63 ナット部材 64 糸逃がし溝
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくとも1本の糸が挿通される止め金
具と、この止め金具に前記糸を押圧固定する固定手段と
を備え、 前記止め金具は、一端側に形成され前記糸が挿通される
軸方向の糸通し孔と、径方向に貫通形成された糸折り返
し孔と、他端側に形成されて少なくとも前記糸折り返し
孔と連通し前記固定手段が螺合されるねじ孔とを備えて
いることを特徴とする装飾装置。 - 【請求項2】 筒状体からなり複数本の糸が挿通される
止め金具と、この止め金具に前記糸を固定する固定手段
とを備え、 前記止め金具は、筒状体に形成されて両端面に開口する
貫通孔を有し、この貫通孔は内周面に軸線方向の糸逃が
し溝が周方向に所要間隔をおいて複数個形成されると共
に、前記固定手段が螺合し得る雌ねじが形成され、 前記固定手段は、前記止め金具の雌ねじ部にねじ込まれ
ることで糸を止め金具の一端面に押圧固定することを特
徴とする装飾装置。 - 【請求項3】 筒状体からなり複数本の糸が挿通される
止め金具と、この止め金具に前記糸を固定するナット部
材とを備え、 前記止め金具は、筒状体に形成されて両端面に開口する
貫通孔を有し、外周面に軸線方向の糸逃がし溝が周方向
に所要間隔をおいて複数個形成されると共に、前記ナッ
ト部材が螺合し得る雄ねじが形成され、 前記ナット部材は止め金具の雄ねじ部に螺合され糸を止
め金具の一端面に押圧固定することを特徴とする装飾装
置。 - 【請求項4】 雄螺子部と鍔部を一体に備え糸が挿通さ
れる止め金具と、この止め金具に前記糸を固定するナッ
ト部材とを備え、 前記止め金具の雄螺子部の基部には径方向に貫通する糸
折り返し孔が形成され、鍔部には前記糸折り返し孔に連
通する糸通し孔が形成され、 前記ナット部材は前記雄螺子部に螺合されることで雄螺
子部に巻き付けられている糸の折り返し部を前記鍔部に
押圧固定することを特徴とする装飾装置。 - 【請求項5】 雄螺子部と鍔部を一体に備え糸が挿通さ
れる止め金具と、この止め金具に前記糸を固定するナッ
ト部材とを備え、 前記止め金具の雄螺子部外周面には周方向に離間する一
対の糸逃がし溝が軸線方向に形成され、前記鍔部には各
糸折り返し溝の一端に連通し糸が2回通しされる糸通し
孔が形成されており、 前記ナット部材は前記雄螺子部に螺合されることで糸を
雄螺子部先端面に押圧固定することを特徴とする装飾装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5046173A JP2928872B2 (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 装飾装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5046173A JP2928872B2 (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 装飾装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06237809A true JPH06237809A (ja) | 1994-08-30 |
JP2928872B2 JP2928872B2 (ja) | 1999-08-03 |
Family
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JP5046173A Expired - Fee Related JP2928872B2 (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 装飾装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20190128357A (ko) * | 2018-05-08 | 2019-11-18 | 김광렬 | 상감방식의 줄고정부재를 포함하는 장신구 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6441311U (ja) * | 1987-04-06 | 1989-03-13 |
-
1993
- 1993-02-12 JP JP5046173A patent/JP2928872B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6441311U (ja) * | 1987-04-06 | 1989-03-13 |
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---|---|---|---|---|
KR20190128357A (ko) * | 2018-05-08 | 2019-11-18 | 김광렬 | 상감방식의 줄고정부재를 포함하는 장신구 |
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Publication number | Publication date |
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JP2928872B2 (ja) | 1999-08-03 |
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