JPH0338940Y2 - - Google Patents

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JPH0338940Y2
JPH0338940Y2 JP1984107562U JP10756284U JPH0338940Y2 JP H0338940 Y2 JPH0338940 Y2 JP H0338940Y2 JP 1984107562 U JP1984107562 U JP 1984107562U JP 10756284 U JP10756284 U JP 10756284U JP H0338940 Y2 JPH0338940 Y2 JP H0338940Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は長寿命にしたハロゲン電球に関し、特
に石英ガラスからなる管形バルブ側壁の内外両面
のうち少なくとも一方に可視光透過赤外線反射膜
を設けた高効率ハロゲン電球に好適なものであ
る。
〔考案の技術的背景とその問題点〕
石英ガラスからなる管形バルブの端部を圧潰封
止してモリブデン導入箔を埋設し、この導入箔に
接続したタングステンフイラメントをバルブ内に
封装したハロゲン電球においては、フイラメント
から可視光とともに大量の赤外線が放射され、そ
の一部が封止部に入射して温度を上昇させ、この
ためモリブデン導入箔が高温のため酸化して気密
封着が害され、外気が侵入して短寿命になる。
特に、バルブの側壁に可視光透過赤外線反射膜
を設けて高効率にしたものはフイラメントから斜
め方向に放射された赤外線が対向壁面の反射膜の
間で多重反射を行ない、バルブ端部から封止部に
入射するので、この封止部に入射する赤外線量は
格段に多く、それだけモリブデン導入箔の温度上
昇が著しい。本考案者らの測定によれば、バルブ
の両端に向かう赤外線量は管種によつて若干異る
がフイラメントからの全赤外線放射量の5〜10%
にも及び、その半分が一端から放射される。この
ため、このような赤外線反射膜を有するハロゲン
電球は特に短寿命である。
〔考案の目的〕
本考案は封止部の温度上昇を防止してモリブデ
ン導入箔の酸化に起因する短寿命を防止したハロ
ゲン電球を提供することを目的とする。
〔考案の概要〕
石英ガラスからなる管形バルブの封止側湾曲部
の面に可視透過赤外線反射膜を設けることによ
り、フイラメントから管端部に向かつた光のう
ち、可視光を管端からも放射して効率を維持し、
しかも赤外線を管中央方向に反射して封止部へ入
射しないようにしたものである。
〔考案の実施例〕
本考案の詳細を図示の実施例によつて説明す
る。1は透明石英ガラスからなるT型バルブ、2
はこのバルブの基端部を圧潰封止してなる封止
部、3はこの封止部2に埋設されたモリブデン導
入箔、4,4はこの導入箔3に接続してバルブ1
内に導入された内導線、5はこの内導線4,4間
に装架されたタングステンコイルフイラメント、
6はバルブ1の側壁11の内外両面のち少なくと
も一方の面に設けた第1の可視光透過赤外線反射
膜、7はバルブ1の封止側湾曲部12の内外両面
のうち少なくとも一方の面に設けた第2の可視光
透過赤外線反射膜、8は封止部2に装着された口
金である。そうして、バルブ1内にはアルゴンな
どの不活性ガスとともに所要のハロゲンが封入し
てある。なお、バルブ1の頂端面13は可視光透
過赤外線反射膜を設けてない。
上記両可視光透過赤外線反射膜6,7はいずれ
も第2図に示すように、バルブ1の外面に酸化チ
タン(TiO2)などからなる高屈折率層6H(左上
りハツチング)とシリカ(SiO2)などからなる
低屈折率層6L(右上りハツチング)とを7〜9
層交互重層したもので、フイラメント5から発し
た光(R)が入射すると、この光(R)の成分で
ある可視光(V)(破線で示す)は大部分透過し、
他の成分である赤外線(I)(鎖線で示す。)は良
く反射され、特に波長0.8〜1.2μの近赤外線は約
40%反射される。
この可視光透過赤外線反射膜6,7を得るには
既知のどの方法でもよいが、たとえば、チタンと
シリコンとの両アルコキシド液を調製しておき、
これらのアルコキシド液の一方に封止バルブを浸
潰して塗布し、焼成して層を形成する。このよう
にて両アルコキシド液を交互に用いて両層を交互
に形成すればよい。このとき、バルブ1の頂端面
13に付着したアルコキシド液は軽く拭き取れば
よい。
つぎに、このハロゲン電球の作用を説明する。
いま、口金8を介してフイラメント5に通電すれ
ば、フイラメント5は白熱して可視光とともに大
量の赤外線を含む光を放射する。しかして、フイ
ラメント5からほぼ垂直にバルブ側壁11に入射
した光(R1)のうち可視光(V1)は第1の赤外
線反射膜6を透過して外部に放射され、赤外線
(I)、特に近赤外線は第1の赤外線反射膜6で反
射してフイラメント5に帰還し、これを加熱して
光効率を向上する。また、フイラメント5から斜
めにバルブ側壁11に入射した光(R2)のうち
可視光(V2)は同様に第1の赤外線反射膜6を
透過して外部に放射され、赤外線(I2)は第1の
赤外線反射膜6で反射され、フイラメント5の側
方を通過して対向側壁11の第1の赤外線反射膜
6で再度反射して封止側湾曲部12に達する。し
かし、この湾曲部12の面には第2の赤外線反射
膜7が設けてあるので、入射した赤外線(I2)は
ここでも反射されてその一部はフイラメント5に
帰還してこれを加熱し、さらに残りは対向側壁1
1の第1の赤外線反射膜6,6間で反射を繰返し
て頂端面13から外界に放射される。さらに、フ
イラメント5から直接封止側湾曲部12に入射し
た光(R3)のうち可視光(V3)は第2の赤外線
反射膜7を透過して外部に放射され、赤外線
(I3)、特に近赤外線は第2の赤外線反射膜7で反
射されてそのかなりの部分はフイラメント5に帰
還し、さらに残りは対向側壁11の第1の赤外線
反射膜6,6間で多重反射して頂端面13から外
界に放射される。
このように、本実施例においては第1の反射膜
6によつて可視光(V1),(V2)を反射し、赤外
線の一部(I1)はフイラメント5に帰還して加熱
するので効率が高い、また、第1の反射膜6で反
射した赤外線の他の部(I2)は多重反射の結果、
封止側湾曲部12に入射してもここから外部に放
射されないので、封止部2および口金8に赤外線
が入射して加熱することがなく、さらに、フイラ
メント5から直接封止側湾曲部12に入射した光
(R3)のうち可視光(V3)が外界に放射されるの
で効率が低下することがなく、しかも赤外線
(I3)が反射されてそのかなりの部分がフイラメ
ント5に帰還して発光効率を向上し、封止部2や
口金8に入射しない。この理由からも封止部2や
口金8に入射する赤外線量が少なく、したがつ
て、封止部2の温度上昇が少ないのでモリブデン
導入箔3が酸化して気密性が失われることがな
い、このように、本実施例のハロゲン電球は高効
率でしかも封止部2の温度上昇による短寿命が防
止できる。
なお、本考案では、バルブ側壁11に第1の可
視光透過赤外線反射膜を強いて設けなくとも、封
止側湾曲部12に第2の可視光透過赤外線反射膜
7を設ければよく、この場合も赤外線が封止部2
や口金8への入射を防止できるので封止部2の温
度上昇を防止でき、したがつてモリブデン導入箔
3が酸化して気密性が害されることがない。しか
も、第2の赤外線反射膜7によつて可視光の放射
が害されることがない。
さらに、このハロゲン電球を反射器と組合わせ
て用いると、封止側湾曲部から放射された可視光
も反射器で反射されて有効に投射されるので、光
のむだがない。
さらに、前述の実施例は片口金形ハロゲン電球
について説明したが、本考案は両口金形の電球に
も適用でき、この場合、バルブの両端の湾曲部に
可視光透過赤外線反射膜を設ければよい。また、
可視光透過赤外線反射膜はバルブの内外両面のい
ずれに設けてもよく、また両面に設けてもよい。
さらに、口金は不可欠ではない。
〔考案の効果〕
本考案のハロゲン電球は石英ガラスからなる管
形バルブの端部を圧潰封止してモリブデン導入箔
を埋設し、この導入箔に接続したタングステンフ
イラメントをバルブ内に封装したハロゲン電球に
おいて、バルブの封止側湾曲部の面に可視光透過
赤外線反射膜を設けたので、フイラメントから放
射された赤外線が封止側湾曲部を透過して封止部
や口金に入射して封止部の温度を上昇させること
がなく、したがつてモリブデン導入箔の酸化によ
つて気密性が害されることがなく、しかも、封止
側湾曲部からの可視光放射を妨げないので、効率
が低下することもない。かつ、湾曲部で反射した
赤外線のかなりの部分がフイラメントに帰還して
加熱するので高効率である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のハロゲン電球の一実施例の断
面図、第2図は同じく要部の模型的拡大断面図で
ある。 1……バルブ、2……封止部、3……モリブデ
ン導入箔、5……フイラメント、6……第1の可
視光透過赤外線反射膜、7……第2の可視光透過
赤外線反射膜、6H……高屈折率層、6L……低
屈折率層、11……バルブ側壁、12……封止側
湾曲部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 石英ガラスからなる管形バルブの端部を圧潰
    封止してモリブデン導入箔を埋設し、この導入
    箔に接続したタングステンフイラメントを上記
    バルブ内に封装したハロゲン電球において、上
    記バルブの封止側湾曲部の面に可視光透過赤外
    線反射膜を設けたことを特徴とするハロゲン電
    球。 (2) 管形バルブ側壁の内外両面のうち少なくとも
    一方の面に可視光透過赤外線反射膜を設けたこ
    とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
    記載のハロゲン電球。
JP10756284U 1984-07-18 1984-07-18 ハロゲン電球 Granted JPS6123258U (ja)

Priority Applications (1)

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JP10756284U JPS6123258U (ja) 1984-07-18 1984-07-18 ハロゲン電球

Applications Claiming Priority (1)

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JP10756284U JPS6123258U (ja) 1984-07-18 1984-07-18 ハロゲン電球

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Publication Number Publication Date
JPS6123258U JPS6123258U (ja) 1986-02-12
JPH0338940Y2 true JPH0338940Y2 (ja) 1991-08-16

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ID=30666783

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS53110280A (en) * 1977-03-07 1978-09-26 Toshiba Corp Light focusing electric bulb and method of producing same
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JPS6074258A (ja) * 1983-08-01 1985-04-26 ゼネラル・エレクトリツク・カンパニイ 一体の透明な円筒形熱反射体を持つ白熱灯

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS567259U (ja) * 1979-06-29 1981-01-22

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JPS6123258U (ja) 1986-02-12

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