JPH0338851B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、接触型レーザメスチツプの施術前処
理方法に関する。

従来技術 医科治療の施術に、最近では、レーザメスが使
用されるが、従来のレーザメスは、光導体の端面
より放出されるレーザ光をレンズ等によつて集束
して高密度化し、その高密度の焦点を患部に位置
合わせして施術するもので、レーザメスと患部と
は非接触であつた。そのため、施術時、患部の感
触を得ることができず、施術が非常にやりにくか
つた。このような欠点を解消するために、本出願
人は、先に、レーザメスチツプを使用し、該レー
ザメスチツプを患部に接触し得るようにし、もつ
て、患部の感触を得ることのできる接触型のレー
ザメスについて提案した。

第２図は、本出願人が先に提案したレーザメス
の一例を示す図で、図中、１はレーザ光が放出さ
れる光導体、２は該光導体１の端面１ａから放出
されたレーザ光を集束するための半球状レンズ、
３は該半球状レンズ２によつて集束されたレーザ
光が導入される先端の円錐状光導体すなわちレー
ザメスチツプで、該レーザメスチツプ３内に導入
されたレーザ光は、該チツプ３内を該チツプ３の
外側面部で反射されながら先端部３′に向つて進
んでいくが、その間に外側面に対する反射角が順
次大きくなり、先端部にいくに従つて該チツプ３
の外側面から外部に漏れやすくなる。従つて、レ
ーザメスチツプ３の先端部外側面から強力なレー
ザ光を外部へ放出することができ、該先端部を患
部に接触させて施術することができる。

而して、上記レーザメスチツプは、表面が鏡面
仕上げされており、そのため、止血に対しては所
期の目的を十分に達成することができたが、切開
に対しては切開初期の段階において切開開始が困
難であつた。

目 的 本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされた
もので、特に、接触型レーザメスを用いて切開施
術を効果的に行うための施術前処理方法を提供す
ることを目的としてなされたものである。

構 成 第１図は、本発明の実施に使用して好適なレー
ザメスチツプ及びカーボン液又はカーボン粉末を
示す図で、ａ図の５はレーザメスチツプ、ｂ図の
６はカーボン液又はカーボン液溶器で、レーザメ
スチツプ５の先端部には凹凸面（ギザギザ面）
５′が設けられており、切開施術においては、レ
ーザメスチツプ５の先端部５′にカーボン液又は
カーボン粉末を付着させて施術を行う。上述のよ
うに、本発明は、レーザメスチツプの先端部にカ
ーボンを付着させて施術するものであるが、この
ように、レーザメスチツプの先端部にカーボンを
付着させると、レーザメスチツプ内を伝搬されて
きたレーザ光が該カーボンに熱エネルギーとして
蓄えられ、これによつて切開が効果的に行うこと
ができる。なお、従来のレーザメスチツプは表面
が鏡面仕上げされているので、チツプ表面にカー
ボンを付着させるのが困難であるが、図示のよう
に、レーザメスチツプ５の先端部を凹凸（ギザギ
ザ）５ａをつけておくと、カーボンを付着させ易
く、作業能率が向上する。また、一旦、切開が開
始されると切開によつて生じた有機物が炭化して
レーザメスチツプの表面に付着し、この付着した
炭化物が前述のように熱エネルギーを蓄えて切開
に役立つので、前記ギザギザはそれ程大掛りにす
ることなく、極く一部に設ければよい。

効 果 以上の説明から明らかなように、本発明による
と、レーザメスにて切開施術を容易にかつ効率よ
く行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の実施に使用するレーザメス
チツプとカーボン液を示す図、第２図は、従来の
レーザメスの一例を説明するための図である。 １……光導体、２……半球状レンズ、３，５…
…レーザメスチツプ、５ａ……凹凸、６……カー
ボン液。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ レーザ光が放出される端面を有する光導体
   と、該光導体から放出されるレーザ光が導入され
   る先細の円錐状光導体とから成り、前記円錐状光
   導体の先端部外表面がギザギザの凹凸面に形成さ
   れている接触型レーザメスチツプの施術前処理方
   法であつて、施術に先立つて、前記レーザメスチ
   ツプの凹凸面にカーボン液又はカーボン粉末を付
   着させることを特徴とする接触型レーザメスチツ
   プの施術前処理方法。