JPH0338698B2 - - Google Patents

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JPH0338698B2
JPH0338698B2 JP791185A JP791185A JPH0338698B2 JP H0338698 B2 JPH0338698 B2 JP H0338698B2 JP 791185 A JP791185 A JP 791185A JP 791185 A JP791185 A JP 791185A JP H0338698 B2 JPH0338698 B2 JP H0338698B2
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JP
Japan
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heat
resistant
light
silicone resin
glass powder
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JP791185A
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JPS61168857A (ja
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Hisamasa Kawabe
Yoshitaka Yamada
Toshihiro Kusakabe
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SUZUKA TORYO KK
Original Assignee
SUZUKA TORYO KK
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は管球の改良に関し、詳しくはバルブ
の部分に遮光性の被膜を披着形成してなる管球に
係わるものである。
(従来の技術) 従来、管球の遮光被膜を形成する塗料として
は、300℃以上の高温度において使用できる耐熱
塗料が使われている。この耐熱塗料はバインダー
としてシリコン樹脂(一般にケイ素樹脂又はシリ
コーン樹脂ともいわれる。)、またはアルカリシリ
ケートを用い、さらに熱的特性の改善のため各種
の無機質粉末が添加されている。そして、無機質
粉末としては、アルミニウム、亜鉛のような金属
粉末;天然雲母、合成雲母、タルク、モンモリロ
ナイトのような天然産層状構造組成鉱物;その
他、酸化コバルト、酸化クロム、酸化鉛、酸化
銅、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化アルミ
ニウム、酸化ニツケル、酸化ジルコニウム、酸化
珪素などの酸化物;及びこれらの炭化物、窒化
物、硼化物、珪化物、さらにガラス粉末のような
セラミツク質の粉末が使用される。
シリコン樹脂と無機質粉末との従来の組合せに
より、耐熱性の向上は一応の効果が認められる。
しかしながら、無機質粉末の配合量が30%以上に
なると、形成される塗膜は高温領域で脆弱化す
る。とくに400〜500℃以上の温度では、バインダ
ーであるシリコン樹脂は、その成分中の有機成分
が分解揮散してシロキサン構造 の無機質に移行し、無機質粉末との結合力が低下
し、微細なクラツクや、白亜化変色や、剥離等の
劣化現象があらわれ、耐熱性能は一層低下する。
この劣化現象の改善には低融点のガラス粉末を添
加し、400〜500℃で、低融点ガラス粉末を軟化融
着させることにより、塗膜の劣化が防がれてい
る。しかし、この塗膜劣化防止の機能は、ガラス
質マトリツクスのみによるこのであるので、管球
などの被塗装基材との熱膨脹係数の差、冷熱繰り
返しによるクリープ等が原因となり、塗膜中にス
トレスが発生して、塗膜は経時的に劣化する。
このような訳で従来の管球における遮光性被膜
は、例えば400〜500℃の高温における耐熱性が小
さくバルブへの付着性が悪く、かつ変色や経時劣
化する問題があつた。
(発明が解決しようとする問題点) しかして本発明は、上記した従来の問題点を解
決しようとしたものであり、ハードガラス質のバ
ルブに適用した際、例えば600℃の高温度に対し
て安定でかつ付着強度が大きくて剥離しにくく、
かつ変色しない遮光被膜となし得る、遮光被膜付
きの管球を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) この発明の手段は、一般式がAB2O4(ただし、
式中のAはMg、Zn、Mn、Fe、Co、Ni、Cuな
どの2価金属の原子の1つを示し、BはAl、Cr、
Mn、Feなどの3価金属の原子の1つを示す。)
あるいはABB′O4(ただし、式中のAはMg、Zn、
Mn、Fe、Co、Ni、Cuなどの2価金属の原子の
1つを示し、B,B′はAl、Cr、Mn、Feなどの
3価金属の原子の1つを示す。)で表わされるス
ピネル構造(結晶構造)をもつ化合物を耐熱顔料
とし、かつシリコン樹脂と低融点のガラス粉末と
を耐熱バインダーとし、かつ前記シリコン樹脂と
前記ガラス粉末との重量比が1対0.6〜3であり、
かつ前記耐熱顔料と前記ガラス粉末との重量比が
1対0.2〜1よりなる成分組成の耐熱塗料を、ハ
ードガラス(高融点ガラス)質のバルブの一部に
被着せしめてなるものである。
前記した各一般式で表わされるスピネル構造を
もつものは2価金属の原子、及び3価金属の原子
との酸化物の化合物である。この好適化合物とし
ては、 FeCr2O4,MgCr2O4,CoCr2O4 MnAl2O4,NiFe2O4,ZnAl2O4 CuCrMnO4,CuCr2O4,MgFe2O4 などが例示される。なお、前記した各一般式にお
いてAが4価金属のTi、Snなどで、Bが2価金
属の場合もあるが、この化合物は一般に安定性が
劣る。耐熱顔料の使用量が少なすぎると塗膜の遮
光性、隠蔽性が劣り、一回の塗布で一定の隠蔽
(遮光)膜厚をつけることができず、作業能率が
劣る。また、耐熱顔料の使用量が多すぎると塗膜
の付着性が劣りキレツ、ハクリの原因となる。耐
熱顔料の使用量は限度があり、耐熱顔料の種類に
よつて異なるので一定しないが、10〜40%、好ま
しくは15〜30%が適している。耐熱バインダーと
して用いるシリコン樹脂は高温時に熱分解して樹
脂中の低分子量成分が揮散してランプ反射鏡面を
くもらせることがないように、予め真空脱気して
低分子量成分を除去した固形分100%などの固形
分含量の高いシリコン樹脂、あるいは重合度の大
きいシリコン樹脂を用いる方が良い。そして、シ
リコン樹脂の中でも熱分解性にすぐれるメチル基
がリツチのシリコン樹脂を用いる方が良い。シリ
コン樹脂(固形分)は全固形分中の13%以上含ま
せることが良く、これより少ないと付着力が劣
る。
低融点のガラス粉末は、主にLi、Na、B(ホウ
素)、Pb、Co、Siなどの酸化物の混合物で屈服点
が300〜600℃のもので数種の屈服点をもつものを
混合して使用する方が耐熱性、付着性で優れてい
る。ガラス粉末の粒度は平均粒度が50〜数ミクロ
ンの微細なものが耐熱顔料とのヌレ性にすぐれて
良い。
シリコン樹脂(固形分)と低融点ガラス粉末と
の割合(重量比)は、1対0.6〜1対3程度が良
い。シリコン樹脂(固形分)と低融点ガラス粉末
との割合(重量比)が、1対0.6より低い場合は
400℃以上の高温においてシリコン樹脂が収縮し
塗膜にキレツやハクリが発生して、塗膜の耐熱
性、不着性が劣る。シリコン樹脂(固形分)と低
融点ガラス粉末との割合(重量比)が、1対3を
越える場合は300℃以下における塗膜の付着性が
低下する。
耐熱顔料と低融点ガラス粉末の割合(重量比)
は1対0.2〜1対1程度が良い。耐熱顔料と低融
点ガラス粉末との割合が1対0.2より低い場合は、
塗膜の高温時の耐熱性が劣る。耐熱顔料と低融点
ガラス粉末の割合が1対1を越えると低融点ガラ
ス粉末の影響が出て高温時における塗膜の耐熱
性、遮光性が劣る(塗膜にキレツやハクリが発生
する)。
なお、耐熱塗料にはマイカ粉などの充填剤、分
散性向上のための分散剤、顔料の沈降防止のため
の沈降防止剤などの助剤を混合することができ
る。これらの助剤は一般の耐熱塗料に使用してい
るもので良く、限定しない。耐熱塗料は管球のバ
ルブの塗布した後、高温で焼付け処理するが、焼
付け処理の際のシリコン樹脂のいつそうの硬化促
進のために、耐熱塗料には架橋剤(主として金属
誘導体)、硬化剤、促進剤などの助剤を含ませる
ことができる。
(作用) 本発明の管球の遮光被膜は、耐熱塗料の焼付け
により形成される。耐熱塗料は前記一般式の耐熱
顔料及び前記した耐熱バインダを主体としていて
耐熱安定性であり、バルブへの付着性も高い。
(実施例) 次に本発明の第1実施例を説明する。
シリコン樹脂(信越化学工業KK製造の
「KR220」使用)20重量部(以下、単に部と省記
する。)をトルエン(溶媒)20部に溶解して樹脂
溶液とする。この樹脂溶液に顔料分散剤(西独国
Byk−Mallinckrodt Chemishe Produkte
GmbH社(以下、BYK社と略記する。)製造の
「アンチテラーu」使用)1部、および顔料沈降
防止剤(楠本化成KK製造の「デイスパロン4200
−20」使用)4部を混合溶解させた後、
CuCrMnO4(スピネル構造の耐熱顔料)18部、及
び充填剤(KK山口雲母工業所製造の「マイカ粉
A−41」使用」5部、及び低融点のガラス粉末
(岩城硝子KK製造の#7576のもの、屈服点380
℃)7部、及び低融点のガラス粉末(岩城硝子
KK製造の#7578のもの、屈服点440℃)10部を
加えて混合する。この混合は撹拌機にて行ない、
各成分を全体に分散せしめた後、これをサンドグ
ラインドミルにて均一に分散させ、次いでこれに
粘土調整用の溶媒として、キシレン10部とn−プ
タノール5部を加えて混合し、耐熱塗料を得た。
かくして得た耐熱塗料は、図に示すように、た
とえば55Wのハロゲン電球1のハードガラスのバ
ルブ3の外面3Aの一部、本例では上部外面に塗
布し、塗布した耐熱塗料を乾燥後、焼付け炉に入
れて400℃で3分間焼付けて遮光被膜7を形成し、
遮光被膜7付きのハロゲン電球1を得た。なお、
図中、2は封止部、4及び5はリード線、6はフ
イラメントである。
この遮光被膜7付きのハロゲン電球1は電源に
接続し点灯して遮光被膜7の耐熱試験を行なつ
た。試験の結果、ハートガラスが600℃の高温に
なつても、また逆に急激に温度を600℃から常温
に降下させても前記塗膜は全く焼失せず、きわめ
て安定であり、キレツもなく付着性はきわめて良
好であつた。
次に本発明の第2実施例を説明する。
シリコン樹脂(信越化学工業KK製造の
「KR260」使用)24部(シリコン樹脂50%固形分
のキシレン溶液)の樹脂溶液に顔料分散剤(西独
国BYK社製造の「アンチテラーu」使用)一部、
および顔料沈降防止剤(楠本化成KK製造の「デ
イスパロン4200−20」使用)10部を混合溶解させ
た後、FeCr2O4(スピネル構造の耐熱顔料)25部、
及び充填剤(KK山口雲母工業所製造の「マイカ
粉A−41」使用)8部、及び低融点のガラス粉末
(岩城硝子KK製造の#7576のもの)5部、及び
低融点のガラス粉末(岩城硝子KK製造の#7578
のもの)8部を加えて混合する。この混合は撹拌
機にて行ない、各成分を全体に分散せしめた後、
これをサンドグラインドミルにて均一に分散さ
せ、次いでこれに粘度調整用の溶媒として、キシ
レン10部とn−ブタノール9部を加えて混合し、
耐熱塗料を得た。
かくして得た耐熱塗料は、前記した第1実施例
の場合と同様に、ハロゲン電球のハードガラスの
バルブの外面の一部、本例では上部外面に塗布
し、塗布した耐熱塗料を乾燥後、焼付け炉に入れ
て400℃で3分間焼付けて遮光被膜を形成し、遮
光被膜付きのハロゲン電球を得た。
この遮光被膜付きのハロゲン電球は電源に接続
し点灯して遮光被膜の耐熱試験を行なつた。試験
の結果、ハードガラスが600℃の高温になつても、
また逆に急激に温度を600℃から常温に降下させ
ても前記塗膜は全く焼失せず、きわめて安定であ
り、キレツもなく付着性はきわめて良好であつ
た。
(発明の効果) 本発明はバルブに披着形成した遮光被膜が、一
般式AB2O4あるいはABB′O4で代表されるスピネ
ル構造をもつた耐熱顔料の焼付け処理によるもの
であるので、たとえば600℃の高温度に対しても
安定な耐熱性であり、かつガラス質のバルブへの
付着性良好で、変色や経時劣化もなく、かつ遮光
性も良好な、遮光被膜を有する管球となすことが
できる。
すなわち、本発明の遮光被膜の形成に用いる耐
熱塗料は高温に安定なスピネル構造をもつた顔料
を用いるので皮膜のキレツ、変色、ハクリが防止
される特長がある。なお、これまでの管球用の耐
熱塗料は顔料として主に酸化コバルト、酸化鉄、
カーボンブラツク、黒鉛、酸化クロムなどを用い
ているが、これらの混合して使用しているにすぎ
ず、高温時における構造の転位がおこり易く、遮
光被膜にキレツ、変色、ハクリが生ずる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の第1実施例における遮光被膜付き
のハロゲン電球を示す一部破断した正面図であ
る。 1……ハロゲン電球、3……バルブ、3A……
外面、7……遮光被膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 一般式がAB2O4(ただし、式中のAはMg、
    Zn、Mn、Fe、Ni、Cuなどの2価金属の原子の
    1つを示し、BはAl、Cr、Mn、Feなどの3価金
    属の原子の1つを示す。)あるいはABB′O4(ただ
    し、式中のAはMg、Zn、Mn、Fe、Co、Ni、
    Cuなどの2価金属の原子の1つを示し、B,
    B′はAl、Cr、Mn、Feなどの3価金属の原子の
    各1つを示す。)で表わされるスピネル構造をも
    つ化合物を耐熱顔料とし、かつシリコン樹脂と低
    融点のガラス粉末とを耐熱バインダーとし、かつ
    前記シリコン樹脂と前記ガラス粉末との重量比が
    1対0.6〜3であり、かつ前記耐熱顔料と前記ガ
    ラス粉末との重量比が1対0.2〜1よりなる成分
    組成の耐熱塗料を、ハードガラス質のバルブの一
    部に披着せしめてなることを特徴とした管球。
JP791185A 1985-01-18 1985-01-18 管球 Granted JPS61168857A (ja)

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