JPH0338473Y2 - - Google Patents

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JPH0338473Y2
JPH0338473Y2 JP1986063881U JP6388186U JPH0338473Y2 JP H0338473 Y2 JPH0338473 Y2 JP H0338473Y2 JP 1986063881 U JP1986063881 U JP 1986063881U JP 6388186 U JP6388186 U JP 6388186U JP H0338473 Y2 JPH0338473 Y2 JP H0338473Y2
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rotor
casing
gear chamber
oil
upper rotor
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はエンジンに吸気を過給する機械式過給
機に関するものである。
〔従来の技術〕
第3図には機械式過給機の従来例を示す。
図において図示しない混合気の吸入口と排出口
を有するケーシング1には上部ローター2および
下部ローター3が内蔵されており、該上部ロータ
ー2および下部ローター3の軸4,5はケーシン
グ1前後面のベアリングケース6,7に取付けら
れているベアリング8,9,10,11に支持さ
れている。そして該軸4,5の後端には互いに噛
合する歯車12,13がボルト12A,13Aに
よつて取付けられ、下部ローター3の軸5前端は
ケーシング1から外出してプーリー14が取付け
られている。該上部ローター2の軸4の前端を支
持するベアリング8にはカバー15が取付けら
れ、歯車12,13にもカバー16が取付けられ
て歯車室16Aが構成されている。またベアリン
グ8,9,10,11とケーシング1との間、お
よびベアリング8,9,10,11とベアリング
ケース6,7のローター2,3側端面との間には
オイルシール17,18,19,20が設けられ
ている。更にケーシング1前後面、ベアリングケ
ース6,7の内部には連通通路21,22,2
3,24が設けられ、該連通通路21,22,2
3,24は連絡路50,51を介してベンチユレ
ーシヨン通路52に連絡し、該ベンチユレーシヨ
ン通路52は大気中もしくは過給機の空気吸込側
に連絡している。そして該連通通路21,22,
23,24はオイルシール17,18,19,2
0のローター2,3側の空間25,26,27,
28に連通している。
上記構成において、エンジンのクランク軸力を
プーリー14を介して下部ローター3に伝達し、
更に歯車12,13を介して上部ローター2に伝
達し、吸入口を介して過給機内に取入れた混合気
を上部ローター2と下部ローター3との間、およ
びローター2,3とケーシング1との間で圧縮し
て排出口を介してエンジン側へ過給するのである
が、ケーシング1内部圧力がオイルシール17,
18,19,20の空間25,26,27,28
よりも正圧において大なる時にはローター2,3
とケーシング1との間隙29から軸4,5とケー
シング1およびベアリングケース6,7との間隙
30,31,32,33へ洩れ出てくる空気を連
通通路21,22,23,24および連絡路5
0,51を介してベンチユレーシヨン通路52へ
逃がすことによりオイルシール17,18,1
9,20の空間25,26,27,28の圧力を
低減してオイルシール17,18,19,20と
軸4,5との接触部より空気が洩れることを防止
し、ケーシング1内部圧力がオイルシール17,
18,19,20の空間25,26,27,28
よりも負圧において大なる時には逆に連通通路2
1,22,23,24から空気を吸引してオイル
シール17,18,19,20の空間25,2
6,27,28の負圧を低減してオイルシール1
7,18,19,20の空間25,26,27,
28の反対側から潤滑油等が空間25,26,2
7,28に洩れ出て来ることを防止し、更にオイ
ルシール17,18,19,20の取付方向によ
つてはオイルシール17,18,19,20の両
側の圧力差によつてオイルシール17,18,1
9,20と軸4,5との接触部に過大な力が及ぼ
されてオイルシール17,18,19,20が軸
4,5の回転により摩耗することを防止してい
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
機械式過給機を取入れたエンジン吸気系の系統
図を第4図に示す。
図において機械式過給機101は吸気系102
においてスロツトル弁103の下流に配置されて
おり、ベンチユレーシヨン通路52は機械式過給
機101とスロツトル弁103上流側とを連通し
ている。そしてエンジン104のクランクシヤフ
ト105と機械式過給機101のプーリー14と
はベルト106によつて連絡している。
上記エンジン吸気系において、エンジン104
の減速運転時及びアイドリング時には吸入系10
2の機械式過給機101より下流側、即ちエンジ
ン104の吸入管102Aには通常−500〜−600
mmHg程度の負圧が発生するために前述したよう
にベンチユレーシヨン通路52より大気が機械式
過給機101内に吸引されるのであるが、この場
合大量の空気が吸引されるとエンジン104のア
イドリング運転時に回転が上がり過ぎ所定のエン
ジン回転数に調整することが出来なくなる。そこ
でこのような不具合を解消するために機械式過給
機101へベンチレーシヨン通路50を介して吸
引される空気量をバルブ等で制限するのである
が、このような空気吸引量の制限を行うと機械式
過給機101のオイルシール17,18,19,
20の空間25,26,27,28には−400〜
−500mmHgの負圧が残存する。この状態で常温、
例えば雰囲気温度20℃において歯車室16Aに潤
滑油45を注入し、機械式過給機101が作動し
て雰囲気温度が120℃まで上昇したとすると歯車
室16Aの内圧は300mmHg程度になる。したがつ
て歯車室16A側のオイルシール18,20の前
後においては700〜800mmHg程度の圧力差が生ず
ることになる。このような圧力差がオイルシール
18,20に及ぼされるとオイルシール18,2
0の摩耗が発生して潤滑油45が漏洩すると言う
問題点があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上記問題点を解決する手段として吸入
口および排出口を有するケーシング1と、該ケー
シング1に内蔵される上部ローター2および下部
ローター3と、ケーシング1の前後面のベアリン
グケース6,7に取付けられ該上部ローター2お
よび下部ローター3の軸4,5を支持するベアリ
ング8,9,10,11と、該ベアリング8,
9,10,11のローター2,3側に設けられる
オイルシール17,18,19,20と、上部ロ
ーター2および下部ローター3の一端に取付けら
れ相互に噛合する一対の歯車12,13と、該歯
車12,13を被覆し内部に歯車室16Aを形成
する歯車カバー16と、ケーシング1内に形成さ
れオイルシール17,18,19,20のロータ
ー2,3側に形成される空間25,26,27,
28と外気とを連通する連通通路21,22,2
3,24と、歯車室16Aの潤滑油45面より上
部の空間と歯車室16A側のオイルシール18,
20の空間26,28とを連絡する連通孔35,
36とからなり、該連通孔35,36は上部ロー
ター2軸4内に設けられている機械式過給機を提
供するものである。
〔作用〕
本考案の作用は下記の通りである。
上部ローターおよび下部ローターにエンジンの
クランク軸力を伝達し回転させると吸入口を介し
て機械式過給機内に取入れられた混合気はロータ
ー間、およびケーシングとローター間において圧
縮された上で排気口を介してエンジン側へ過給さ
れる。エンジン側に負圧が発生すると連通通路か
ら機械式過給機内へ空気が取入れられ、更に機械
式過給機から排出口を介してエンジン吸気側へ該
空気が導入される。エンジン側負圧が大となつて
上記空気の導入量が大きくなり、エンジン回転数
が過大となるのを防止するために連通通路からの
空気の吸引量を制限した場合、オイルシールに及
ぼされるエンジン側負圧と歯車室側正圧との差圧
が大きくなろうとするが連通孔によつてオイルシ
ールの空間に歯車室側の圧力が導入される結果オ
イルシール前後においての圧力差が軽減もしくは
解消される。
〔考案の効果〕
したがつて本考案においてはオイルシールの摩
耗が効果的に防止され潤滑油の漏洩が確実に長期
にわたつて防止される。そして該連通孔は上部ロ
ーター軸内に設けられているから、過給機外側に
は全く干渉せず、そして漏洩等の問題も全くな
い。
〔実施例〕
本考案にかかる一実施例を第1図および第2図
に示す。
図において吸入口1Aと排出口1Bとを有する
ケーシング1には上部ローター2および下部ロー
ター3が内蔵されており、該上部ローター2およ
び下部ローター3の軸4,5はケーシング1前後
面のベアリングケース6,7に取付けられている
ベアリング8,9,10,11に支持されてい
る。そして該軸4,5の後端には互いに噛合する
歯車12,13がボルト12A,13Aによつて
取付けられ、下部ローター3の軸5前端はケーシ
ング1から外出してプーリー14が取付けられて
いる。該上部ローター2の軸4の前端を支持する
ベアリング8にはカバー15が取付けられ、歯車
12,13にもカバー16が取付けられて内部に
歯車室16Aが形成されている。またベアリング
8,9,10,11とケーシング1との間、およ
びベアリング8,9,10,11とベアリングケ
ース6,7のローター2,3側端面との間にはオ
イルシール17,18,19,20が設けられて
いる。更にケーシング1前後面、ベアリングケー
ス6,7の内部には連通通路21,22,23,
24が設けられ、該連通通路21,22,23,
24は連絡路50,51を介してベンチユレーシ
ヨン通路52に連絡し、該ベンチユレーシヨン通
路52は大気中もしくは過給機の空気吸込側に連
絡している。そして該連通通路21,22,2
3,24はオイルシール17,18,19,20
のローター2,3側の空間25,26,27,2
8に連通している。歯車室16Aの潤滑油45面
より上部において更に上部ローター2の歯車12
を固定しているボルト12Aには軸方向に連通孔
35が設けられ、該連通孔35は上部ローター2
の軸4に形成されている連通孔36と連絡し、該
連通孔36はT字状であつてオイルシール18の
空間26に連通している。
上記構成において、歯車室16Aの下部には潤
滑油45を充填してエンジンのクランク軸力をプ
ーリー14を介して下部ローター3に伝達し、更
に歯車12,13を介して上部ローター2に伝達
し、過給機内に取入れた混合気を上部ローター2
と下部ローター3との間、およびローター2,3
とケーシング1との間で圧縮してエンジン側へ過
給するのであるが、ケーシング1内部圧力がオイ
ルシール17,18,19,20の空間25,2
6,27,28よりも正圧において大なる時には
ローター2,3とケーシング1との間隙29から
軸4,5とケーシング1およびベアリングケース
6,7との間隙30,31,32,33へ洩れ出
てくる空気を連通通路21,22,23,24お
よび連絡路50,51を介してベンチユレーシヨ
ン通路52へ逃がすことによりオイルシール1
7,18,19,20の空間25,26,27,
28の圧力を低減してオイルシール17,18,
19,20と軸4,5との接触部より空気が洩れ
ることを防止し、ケーシング1内部圧力がオイル
シール17,18,19,20の空間25,2
6,27,28よりも負圧において大なる時には
逆に連通通路21,22,23,24から空気を
吸引してオイルシール17,18,19,20の
空間25,26,27,28の負圧を低減してオ
イルシール17,18,19,20の空間25,
26,27,28の反対側から潤滑油等が空間2
5,26,27,28に洩れ出て来ることを防止
し、更にオイルシール17,18,19,20の
取付方向によつてはオイルシール17,18,1
9,20の両側の圧力差によつてオイルシール1
7,18,19,20と軸4,5との接触部に過
大な力が及ぼされてオイルシール17,18,1
9,20が軸4,5の回転により摩耗することを
防止している。しかしエンジン側の負圧が増大し
た場合に大量の空気がエンジン側へ吸引されない
ように吸引空気量を制限するとオイルシール1
8,20の空間26,28の負圧と歯車室16A
内の正圧との圧力差が大きくなろうとするが、歯
車室16A内の圧力が連通孔35,36を介して
オイルシール18の空間26に導入され、更に連
通通路24を介してオイルシール20に導入され
る結果、オイルシール18,20の前後における
圧力差が軽減もしくは解消される。
本実施例以外連通孔はベアリングケース7にお
いて歯車室16Aと連通通路24との間に設けら
れてもよく、更に他の個所に設けられてもよい
が、歯車室16A内の開口部が潤滑油面上部空間
に位置することが必要である。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本考案の一実施例を示すもの
であり、第1図は側断面図、第2図は連通孔付近
の部分側断面図、第3図は従来例の側断面図、第
4図はエンジン吸気系の系統図である。 図中、1……ケーシング、2……上部ロータ
ー、3……下部ローター、4,5……軸、6,7
……ベアリングケース、8,9,10,11……
ベアリング、12,13……歯車、16……歯車
カバー、16A……歯車室、17,18,19,
20……オイルシール、21,22,23,24
……連通通路、25,26,27,28……空
間、35,36……連通孔、45……潤滑油。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 吸入口と排出口とを有するケーシングと、該ケ
    ーシングに内蔵される上部ローターおよび下部ロ
    ーターと、ケーシングの前後面のベアリングケー
    スに取付けられ該上部ローターおよび下部ロータ
    ーの軸を支持するベアリングと、該ベアリングの
    ローター側に設けられるオイルシールと、上部ロ
    ーターおよび下部ローターの一端に取付けられ相
    互に噛合する一対の歯車と、該歯車を被覆し内部
    に歯車室を形成する歯車カバーと、ケーシング内
    に形成されるオイルシールのローター側に形成さ
    れる空間と外気とを連通する連通通路と、歯車室
    の潤滑油面より上部の空間と歯車室側のオイルシ
    ールの空間と連絡する連通孔とからなり、該連通
    孔は上部ローター軸内に設けられていることを特
    徴とする機械式過給機。
JP1986063881U 1986-04-25 1986-04-25 Expired JPH0338473Y2 (ja)

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JP1986063881U JPH0338473Y2 (ja) 1986-04-25 1986-04-25

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JPS62175284U JPS62175284U (ja) 1987-11-07
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57140590A (en) * 1980-12-18 1982-08-31 Pfeiffer Vakuumtechnik Rotary piston pump
JPS615390B2 (ja) * 1981-10-16 1986-02-18 Katokichi Kk

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS615390U (ja) * 1984-06-15 1986-01-13 トヨタ自動車株式会社 ル−ツポンプ

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JPS62175284U (ja) 1987-11-07

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