JPH0338120A - ダイバーシティｆｍ多重放送受信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はダイバーシティＦＭ多重放送受信機に係り、特
に多重放送受信時の復調品質を高めるための改良に関す
る。

［発明の概要コ ダイバーシティＦＭ多重放送受信機において、２系統の
アンテナを、受信信号の電界強度に応じた第１の検出信
号だけでなく、これに代えて多重復調信号の復調状態に
応じた第２の検出信号に基づいて切替えることができる
ようにしたものである。

［従来の技術］ 従来の車載用ＦＭ受信信号は、マルチパス妨害等により
ＦＭ放送を常に安定した状態で受信することが困難であ
る。

従って従来の車載用ＦＭ受信信号は受信品質を高めるた
めに、空間ダイバーシティ方式が近年採用されてきてい
る。この方式のシステムは一般的には、２組のアンテナ
、フロントエンド、ＩＦアンプ：ＦＭ検波器の各回路ブ
ロックを有し、六方電界レベルを表わすシグナルメータ
電圧（ＦＭ検波回路から得られる）を比較し、より高い
シグナルメータ電圧を出方するアンテナの回路系を選択
する構成のものが多いが、２組のフロントエンド。

ＩＦアンプ、ＦＭ検波の回路を必要とする点でコストが
大きくなる問題を有している。

この点を改良すべく、アンテナのみ２組でフロントエン
ド、ＩＦアンプ・ＦＭ検波器の各回路ブロックは１組の
簡易空間ダイバーシティ方式も提案されている。

これは、例えば、第７図に示す如く２系統のアンテナＡ
ＮＴ、１．ＡＮＴ、２、スイッチ手段。

フロントエンド１．ＩＦアンプ・１Ｍ検波器２、アンテ
ナ切替制御回路３、ステレオ復調回路４、多重信号復調
回路５、オーディオアンプ６．７゜８及びスピーカ９，
１０．１１から成り、１Ｆ７ンプ・１Ｍ検波器２からの
シグナルメータ電圧に基づいてアンテナ切替制御回路３
がスイッチ８ｗを切替えて、アンテナＡＮＴ、１又は２
を選択するものである。即ち、受信電界強度を表わすシ
グナルメータ電圧が、予め設定したある電圧レベルを下
まわった場合に、もう一方のアンテナを選択する簡易空
間ダイバーシティシステムである。

［発明が解決しようとする課題］ しかし、ＦＭ多重放送を受信し、多重番組を復調する場
合は、入力電界レベルだけで上記２つのアンテナを選択
する簡易空間ダイバーシティシステム（以後、１系統ダ
イパーシテイと称する）では問題が残る。それは、多重
番組の受信品質を判断するのに間接的に入力電界レベル
というパラメータを用いているからである。

ＦＭ多重放送では多重番組はＱＰＳＫ変調されたデジタ
ル信号から成る。このデジタル信号の誤りの有無又は発
生頻度に基づく上記２つのアンテナの選択は従来のｌ系
統ダイバーシティ方式では推定という形でしか判断でき
ない欠点がある。

［発明の目的］ 従って本発明の目的はかかるダイバーシティＦＭ多重放
送受信機において、多重番組の受信品質を多重復調信号
に基づいて直接判断してアンテナの切替えを可能とする
ことにより多重番組復調信号の品質を高めることを目的
とする。

［課題を解決するための手段］ 本発明はかかる目的を達成するため、ダイバーシティＦ
Ｍ多重放送受信機において、多重復調信号の復調状態に
応じた第２の検出信号を得る検出手段と、受信信号の電
界強度に応じた第１の検出信号に代えて第２の検出信号
をアンテナの切替制御回路に与えることにより第２の検
出信号に応答してアンテナ切替用の第１のスイッチ手段
を切替可能とする第２のスイッチ手段とを設けたことを
要旨とする。

［作用］ 上記受信機では、２系統のアンテナが、受信信号の電界
強度だけでなく、多重復調信号の復調状態に応じても切
替可能となるので、多重番組復調信号の品質が向上する
。

［実施例］ 以下図面に示す実施例を参照して本発明を説明する。第
１図は本発明によるダイバーシティＦＭ多重放送受信機
の一実施例を示し、第７図と同一符号は同−又は類似の
回路を表わすが、この実施例で第７図の従来例と相違す
る構成はアンテナ切替用スイッチＳＷ１の外に、スイッ
チ８ｗ２を設け、多重信号復調回路５からの多重復調信
号の復調状態に応じた第２の検出信号を、シグナルメー
タ電圧（第１の検出信号）に代えて、アンテナ切替制御
回路３に与えてこれ基づいてもアンテナの選択を可能に
した点にある。

上記スイッチＳ前２は聴取者が多重放送番組を聴取する
場合は、多重信号復調回路５、またステレオ放送番組を
聴取する場合は、ＩＰアンプ・１Ｍ検波器２の各検出信
号を選択するように切替える。

第２図は多重信号復調回路の一構成例で、２０はバンド
パスフィルタ、２１はＱＰＳＫ復調回路、２２はグレイ
符号差動復号回路、２３はパラレル−シリアル変換回路
、２４はフレームコード検出回路、２５は符号処理回路
、２６はクロック抽出回路である。同図で入力信号はＦ
Ｍ検波されたコンポジット信号であり、この信号の中か
らバンドパスフィルタ（ＢＰＦ）２０により多重信号成
分を抽出し、回路２１でＱＰＳＫ復調する。ＱＰＳＫ復
調出力はグレイ符号差動復号回路２２で各信号処理を行
った後、その出力信号を回路２３でパラレル−シリアル
変換する。パラレル−シリアル変換された信号はフレー
ムコード検出回路２４により、各フレームの頭に付加さ
れたフレームコードを検出して、１フレームごとに多重
信号を区別した後、符号処理回路２５で各種符号処理さ
れ。

アナログ音声信号になる。これら一連の各回路ブロック
を制御するクロック信号はクロック抽出回路２６によっ
てＱＰＳＫ復調信号より抽出される。

第３図にＦＭ多多重信号データ構製示す。このデータは
ｌフレームが９２８２ビツトで構成され、各フレームの
頭に１８ビツトのフレームコードが付加される。受信側
ではこのフレームコード１８ビツト（ある値に予め設定
されている）を検出し、フレームコードに続く情報ビッ
ト９２６４ビツトを各種符号処理してアナログ音声信号
を発生する。

第４図に前記第２の検出信号を得るための一例としてフ
レーム同期回路の構成図を示す、同図において、３０は
フレームコードパターン検出回路、３１はフレームカウ
ンタ、３２は前方保護用カウンタ、３３は後方保護用カ
ウンタ、３４はフリップフロップ、ＯＲはオア回路、Ａ
ＮＤ工〜ＡＮＤ３はアンド回路、ＩＮＶはインバータで
ある。フレームコードパターン検出回路３０によりＦＭ
多重信号データ中にある一定の値をとるフレームコード
を検出する。前方保護用カウンタ２は、ＦＭ多重信号デ
ータ中にあるフレームコードの位置とフレームカウンタ
３から出力された受信側で予測したフレームコードの位
置が一致しない場合の回数をカウントし、このカウント
値が設定値（任意に設定可）を越えたときにフレームコ
ードの同期はずれと判断されてブリップフロップ３４よ
り対応する信号を発生する。これにより、フレームコー
ド自体に誤りが偶然に１回入った場合等に新たにフレー
ム同期を行わないように制御できる。後方保護用カウン
タ３３は、ＦＭ多重信号データ中にあるフレームコード
の位置とフレームカウンタ３１から出力された受信側で
予測したフレームコードの位置が一致した場合の回数を
カウントし、このカウント値が設定値（任意に設定可）
を越えたときにフレームコードの同期と判断してフリッ
プフロップ３４より対応する信号を発生する。これによ
り、誤り等で偶然に本来のフレームコード以外の信号が
フレームコードパターンと一致しても、フレーム同期と
判断されず、誤動作を避けられる。

フレームカウンタ３１は１フレ一ム分の９２８２ビツト
をカウントするもので、フレームコードの位置の予測を
行うために用いられる。

第５図はフレーム同期回路の動作の流れ図を示す。

第６図は前記実施例によるＦＭ多重放送聴取時のアンテ
ナ制御動作の流れ図である。前記実施例ではフレームコ
ードの同期はずれ信号の発生により、アンテナ切替制御
を行う。即ち、受信状況が劣化し、フレームコードの同
期はずれが確認されると現在使っていないもう一方のア
ンテナを選択する０次にアンテナが切替えられた状態で
多重信号の復調を行い、フレームコードパターンを検出
する。検出したフレームコードの位置から次のフレーム
コードの位置を予測するようフレームカウンタ３１のリ
セットを行う。フレームカウンタ３１の予測したフレー
ムコードの位置と受信データ中の次のフレームコードの
位置が一致しているか否か判定する。一致していれば、
後方保護用カウンタ３３の段数ｎ２まで受信フレームコ
ード位置の判定を行い、設定値ｎ２を越えた時点でフレ
ームコードの同期確認となる。一致しなければ、再度前
方保護用カウンタ３２の段数ｎ１に対する判定が行われ
、同期はずれと確認されれば、再びアンテナを切替える
という動作になる。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、ダイバーシティＦ
Ｍ多重放送受信機において、受信信号の電界強度だけで
なく、多重復調信号の復調状態に応じてもアンテナの切
替を可能としたので、多重放送番組の復調信号の品質を
高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すブロック図。 第２図はＦＭ多重信号復調回路の一構成例を示すブロッ
ク図、第３図はＦＭ多重信号データ構成図、第４図はフ
レーム同期回路の一構成例を示すブロック図、第５図は
フレーム同期回路の動作を示す流れ図、第６図はフレー
ム同期はずれによるアンテナ切替制御の流れ図、第７図
は従来のダイバーシティＦＭ多重放送受信機を示すブロ
ック図である。 ２・・・・・・・・・ＩＦアンプ・ＦＭ検波器、３・・
・・・・・・・アンテナ切替制御回路、５・・・・・・
・・・多重信号復調回路。 ｓｗｌ、ｓｗ、・・・・・・・・・スイッチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 アンテナを２系統有し、該アンテナの一方を選択する第
   １のスイッチ手段と、選択されたアンテナにより受信さ
   れた受信信号をＦＭ検波するＦＭ検波器と、ＦＭ検波さ
   れた信号をＦＭ復調するＦＭ復調器と、該ＦＭ検波され
   た信号を多重復調する多重信号復調器と、を備えるとと
   もに上記受信信号の電界強度に応じた第１の検出信号に
   基づき上記第１のスイッチ手段を切替えるアンテナ切替
   制御回路を具備するダイバーシティＦＭ多重放送受信機
   において、 上記多重復調信号の復調状態に応じた第２の検出信号を
   得る検出手段と、第１の検出信号に代えて第２の検出信
   号を上記アンテナ切替制御回路に与えることにより第２
   の検出信号に応答して上記第１のスイッチ手段を切替可
   能とする第２のスイッチ手段とを設けたことを特徴とす
   るダイバーシティＦＭ多重放送受信機。