JPH0337853Y2 - - Google Patents

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JPH0337853Y2
JPH0337853Y2 JP1986132410U JP13241086U JPH0337853Y2 JP H0337853 Y2 JPH0337853 Y2 JP H0337853Y2 JP 1986132410 U JP1986132410 U JP 1986132410U JP 13241086 U JP13241086 U JP 13241086U JP H0337853 Y2 JPH0337853 Y2 JP H0337853Y2
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collet
receiving hole
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hole
holder body
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ドリル刃等の切削用工具を切削用工
作機械に取り付けるためのホルダーに関し、特に
コレツト式チヤツク構造を用いた切削工具用ホル
ダーに関する。
(従来の技術) 一般のコレツト・チヤツクを有するホルダーに
おいては、コレツトを筒状のホルダー本体内へ外
部より強制的に押し込むことによりコレツトを圧
縮し、その際、コレツトがその内側に挾持してい
る工具をより固く保持する構造としてある。した
がつて、コレツトを受容する前記ホルダー本体の
受容穴は、その出口寄りの開口部の口径が、その
深奥部側の口径よりも次第に大きくなるように、
その周壁面にテーパーを付され、また前記コレツ
トも、前記コレツト用受容穴内で摺動し得るよ
う、前記コレツト用受容穴のテーパーに対応し
て、前記コレツト用受容穴の出口寄りに位置され
るその先端部側の外径が、その反対側の基端部の
外径よりも次第に大きくなるように、その外周面
にテーパーを付されている。
しかし、コレツトを前記コレツト用受容穴の中
へこれの外部側から押し込む構造では、摩擦を克
服するのが困難であるため、ホルダー本体内にコ
レツトを充分に挿入するのが難しく、またコレツ
トの挿入姿勢も一定にならず、さらにコレツト用
押し込み部材が外部に配置されるため、ホルダー
全体の小型化も不可能となつている。
これらの問題を解決するため、従来、コレツト
をこれの後方から前記ホルダー本体内へ引き込む
構造のホルダーが提案されている。
この従来のコレツト引き込み式のホルダーを、
第3〜4図に基づいて説明する。当該従来のホル
ダーは、先端側にコレツト用受容穴11aを有
し、且つ反対側の基端側に工作機械(図示せず)
への装着部11bを有するほぼ筒状のホルダー本
体11と、コレツト用受容穴11a内へ出没可能
に収容され、スリツト17aに連通して穿設され
た工具用受容穴17cに切削用工具(図示せず)
を挾持状態で保持するコレツト17と、コレツト
17をコレツト用受容穴11a内でその軸線方向
へ移動させるよう、ホルダー本体11に取り付け
られた操作手段10とを具備している。
前記ホルダー本体11のコレツト用受容穴11
aは、図示のごとく、その出口寄り開口部の口径
が反対側の深奥部の口径よりも次第に大きくなる
ように、その周壁面11cにテーパーを付され、
またコレツト17は、コレツト用受容穴11aの
周壁面11cに摺接し得るよう、同周壁面のテー
パーに対応して、コレツト用受容穴11aの出口
側開口部寄りに位置されるその先端部の外径が、
その反対側の基端部側の外径よりも次第に大きく
なるように、その外周面17bにテーパーを付さ
れている。
コレツト17は、操作手段10によりコレツト
用受容穴11aの深奥部側へ没入されるとき、前
記周壁面11cにより圧縮されて、その内側の工
具をより固く挾持する。逆に、操作手段10によ
りコレツト用受容穴11aの出口側へ移動される
ときに、その工具用受容穴17c内の工具を解放
する。
前記操作手段10は、コレツト用受容穴11a
の深奥部側に連通するホルダー11内の延長穴1
1d内に摺動可能に収納され、且つコレツトの基
端部へネジ込み方式により連結されて同コレツト
17の軸線方向へ移動される引きネジ13と、こ
の引きネジ13に貫通状態に固着され、且つ前記
ホルダー本体11の延長穴11dに直交するホル
ダー本体11の直交透孔11eを貫通してホルダ
ー本体11の外部へ突出した連結ピン14と、こ
の連結ピン14の両端のネジ山14aに螺合し、
且つこの連結ピン14を直交透孔11e内でコレ
ツト17の軸線方向へ移動させるよう、ホルダー
本体11の外周に回転可能に取り付けられた締付
けナツト12とを有している。
前記引きネジ13は、その先端側の雄ネジ部1
3aがコレツト17の対応する雌ネジ部へ螺合す
ることで、コレツト17に固着されている。ま
た、前記連結ピン14は、コレツト17の軸線方
向に直交する方向へ延在するとともに、その両端
がホルダー本体11の外部へ突出している。
前記締付けナツト12は、ホルダー本体11の
定位置で前記引きネジ13を包囲する方向に回転
するよう、ボールベアリング用ボール15および
これらの止めネジ16とを介して、ホルダー本体
11へ取り付けられている。
上記した従来のホルダーにおいては、前記締付
けナツト12が定位置で回転されるとき、これの
内側のネジ山に螺合する連結ピン14がコレツト
17の軸線方向へ移動され、この結果、連結ピン
14は引きネジ13を介してコレツト17をその
軸線方向へ移動させる。したがつて、コレツト1
7内に挾持された工具は、締付けナツト12の回
転方向に従い、コレツト17内で締付けまたは解
放を行われる。このようなコレツト17を引きネ
ジ13でホルダー本体11内へ引き込む方式のホ
ルダーにおいては、コレツト用受容穴11a内へ
のコレツト17の挿入が容易で、コレツト17の
姿勢が安定し、また引きネジ13がホルダー本体
11内に収納されるため、小型になるという利点
がある。
しかし、この従来のホルダーでは、連結ピン1
4の局部的なネジ山14aと締付けナツト12の
内部ネジ山が小面積の係合部で螺合する構造であ
るため、締付けナツト12の回転の際連結ピン1
4のねじ部14aのみでコレツト40を引き込む
ので、締付け力が低下し、また摩耗が早く、且つ
緩み易く、さらに締付けナツト12が連結ピン1
4の反作用を受けて緩むという問題もある。
更に、この種のコレツトチヤツクとして例えば
実開昭60−183104号公報に開示されたもの等もあ
る。然しながら、このコレツトチヤツクではチヤ
ツク本体の軸方向案内用開口部が穿設されている
個所とその外周に位置する締付けカラーとの間に
空隙部が生じ、当該個所には半径方向に対する何
等の受け部材がない構造である。
このために、締付けカラーを回動してコレツト
の着脱操作をした際に当該コレツトに対する圧縮
荷重の反力を受けた締付けカラーの上記部分が内
側へ変形され、ねじ送り部やその他の摺接部に偏
心荷重による摩擦抵抗を生じて当該締付けカラー
の回動を小さい締付力で行うことができない。
また、上記の空隙部を介して侵入した切屑や切
粉等のゴミが内部の摺接部やコレツトの締付け部
に付着してコレツトの着脱操作を低下させる恐れ
がある。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は、このような従来の問題を解決するた
めになされたもので、その目的は、締付け効率が
向上し、摩耗や振動等による緩み等を確実に防止
することができる切削工具用ホルダーを提供する
ことにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、先端側にコレツト用受容穴を有し、
且つ反対側の基端側に工作機械への装着部を有す
るホルダー本体と、前記コレツト用受容穴内へ出
没可能に収容され、且つ自らの内側に切削用工具
を挾持状態で保持するコレツトと、同コレツトを
前記コレツト用受容穴内でその軸線方向へ移動さ
せるよう、前記ホルダー本体に取り付けられた操
作手段とを具備し、前記ホルダー本体のコレツト
用受容穴は、その出口寄り開口部の口径が反対側
の深奥部の口径よりも次第に大きくなるように、
その周壁面にテーパーを付され、前記コレツト
は、前記コレツト用受容穴の周壁面に摺接し得る
よう、前記コレツト用受容穴の周壁面のテーパー
に対応して、前記コレツト用受容穴の出口側開口
部寄りに位置される先端部の外径が、反対側の基
端部の外径よりも次第に大きくなるように、その
外周面にテーパーを付され、当該コレツトは、前
記操作手段により前記コレツト用受容穴の深奥部
側へ没入されるとき、前記コレツト用受容穴の周
壁面により圧縮されてその内側の工具をより固く
挾持し、逆に、前記操作手段により前記コレツト
用受容穴の出口側へ移動されるときに、その内側
の工具を解放する切削用工具ホルダーにおいて、
前記操作手段は、前記コレツト用受容穴の深奥部
側に連通する前記ホルダー本体内の延長穴内に収
納され、且つ前記コレツトの基端部に連結されて
同コレツトの出没方向へ移動される引きネジと、
この引きネジから半径方向へ突設され、その外側
端部が前記ホルダー本体の延長穴に直交する前記
ホルダー本体の直交透孔を貫通して前記ホルダー
本体の外部へ突出される連結部材と、前記ホルダ
ー本体の直交透孔に隣接した外周に遊嵌されて当
該ホルダー本体の外部へ突出された連結部材の外
側端部を両側から挟持する各リングと、このリン
グのうち工具側に位置する一方リングの前記連結
部材の挟持面とは反対側の環状側面に沿つて転動
されるスラストベアリング用ボールと、前記リン
グのうち装着部側に位置して前記ホルダー本体の
直交透孔を被覆するようにした他方リングの外周
面に沿つて転動されるラジアルベアリング用ボー
ルと、前記ホルダー本体の外周に嵌め込まれて一
方の小径筒状部分に設けられた雌ネジを当該ホル
ダー本体の外周に設けられた雄ネジ部に螺合させ
ると共に、他方の大径筒状部分を前記連結部材に
係合させてネジ螺合深さの可変で当該連結部材を
前記直交透孔内でコレツトの軸線方向へ移動さ
せ、前記引きネジを介して前記コレツトの着脱操
作を行うナツト状の締付けカラーとを有し、この
締付けカラーの大径筒状部分は、その内面と前記
各リングとの間に前記スラストベアリング用ボー
ルおよびラジアルベアリング用ボールが介在され
るように当該各リング外周に嵌め込まれ、この各
リングが前記連結部材を挟持することで当該連結
部材が前記締付けカラーと係合される切削用工具
ホルダーである。
(作用) 前記ホルダー本体の外周に設けられた雄ネジに
螺合されたナツト状の締付けカラーは、その回動
によつて前記ホルダー本体の直交透孔内で前記連
結部材を移動させ、当該連結部材に連結された引
きネジを介してホルダー本体内に形成されたテー
パー状の受容穴に嵌め込まれたコレツトを軸線方
向へ移動させることにより、当該コレツトの着脱
が行われる。この連結部材は、両側面を各リング
で挟持されて当該各リングと締付けカラーとの間
に介在された前記スラストベアリング用ボールお
よびラジアルベアリング用ボールによつて締付け
カラーに係合され、これらが一緒にホルダー本体
の外周に沿つて軸線方向へ移動される。その際
に、ホルダー本体の外周と締付けカラーの開口部
側の内周との間に直交透孔を被覆する態様で介在
された装着部側のリングによつて、当該締付けカ
ラーの開口部側が内側へ変形しないように全周的
に支持すると共に、直交透孔を介して内部へゴミ
が侵入しないように閉塞している。また、前記ス
ラストベアリング用ボールおよびラジアルベアリ
ング用ボールによつて摺接部分の摩擦抵抗が軽減
されて小さな締付け力で締付けカラーの回動操作
を行うことができる。
(実施例) 以下、第1〜2図に示す一実施例に基づいて本
考案を説明する。
本考案によるホルダーは、従来と同様、先端側
にコレツト用受容穴31aを有し、且つ反対側の
基端部側に工作機械(図示せず)への装着部31
bを有するほぼ筒状のホルダー本体31と、コレ
ツト用受容穴31a内へ出没可能に収容され、放
射状に伸びる各スリツト40aと連通して穿設さ
れた工具用受容穴40cに切削用工具(図示せ
ず)を挾持状態で保持するコレツト40と、コレ
ツト40をコレツト用受容穴31a内でその出没
方向へ移動させるよう、ホルダー31に取り付け
られた操作手段30とを具備している。前記ホル
ダー本体31は、この実施例ではマシニングセン
タ用シールシヤンクを構成するよう、その装着部
31bのうち、前記コレツト用受容穴31a寄り
の部分にロボツト等が把持するフランジ部31f
を有している。
ホルダー本体31のコレツト用受容穴31a
は、従来と同様、その出口寄り開口部の口径が反
対側の深奥部の口径よりも次第に大きくなるよう
に、その周壁面31cにテーパーを付され、また
コレツト40は、コレツト用受容穴31aの周壁
面31cに摺接し得るよう、同周壁面のテーパー
に対応して、コレツト用受容穴31aの出口側開
口部寄りに位置されるその先端部の外径が、その
反対側の基端部側の外径よりも次第に大きくなる
ように、その外周面40bにテーパーを付されて
いる。
コレツト40は、操作手段30によりコレツト
用受容穴31aの深奥部側へ没入されるとき、前
記周壁面31cにより圧縮されて、その内側の工
具をより固く挾持する。逆に、操作手段30によ
りコレツト用受容穴31aの出口側へ移動される
ときに、その内側の工具用受容穴40c内の工具
を解放する。
前記操作手段30は、コレツト用受容穴31a
の深奥部側に連通するホルダー31の延長穴31
d内に摺動可能に収納され、且つコレツト40の
基端部に連結されて同コレツト40の軸線方向へ
移動される引きネジ33と、この引きネジ33に
対して貫通状態で固着され、且つホルダー31の
延長穴31dに直交するホルダー本体31の直交
透孔31eを貫通してホルダー本体31の外部へ
突出した連結部材34と、この連結部材34に当
接係合し、且つこの連結部材34を直交透孔31
e内でコレツト40の軸線方向へ移動させるよ
う、ホルダー本体31の外周の雄ネジ部31gに
螺合されたナツト状の締付けカラー32とを有し
ている。締付けカラー32は、雄ネジ部31gに
対応する雌ネジ部32aをその内部に有してい
る。
前記引きネジ33は、その先端部の雄ネジ部3
3aがコレツト40の基端側の対応する雌ネジ部
へ螺合することで、コレツト40に固着されてい
る。
また、連結部材34は、断面が例えば円形、四
角形等のピン状ないし単純な棒状部材からなり、
コレツト40の軸線方向にほぼ直交する方向へ延
在するとともに、本実施例では、その両端部がホ
ルダー本体31の外部へ突出している。また、本
実施例では、ホルダー本体31の外部へ突出した
連結部材34の両端部の各側にリング35,36
を当てられている。リング35,36はそれぞ
れ、ホルダー本体31の外周に遊嵌されていると
ともに、ラジアルベアリング用ボール37および
スラストベアリング用ボール38を介して締付け
カラー32に係合されている。一方のスラストベ
アリング用ボール38が締付けカラー32の軸線
方向の負荷を受けるように配置されている。他方
のラジアルベアリング用ボール37は締付けカラ
ー32の内周とリング35の外周とによつてその
間に形成された環状通路内に多数挿入されてお
り、コレツト40を軸線方向へ移動する時に締付
けカラー32の操作性を良好にしている。止めネ
ジ39はラジアルベアリング用ボール37の挿入
穴を塞ぐためのものである。なお、連結部材34
と締付けカラー32は相互に単なる摺接により係
合するようにしてもよいが、実施例のように構成
した方が操作性がより向上する。
前記締付けカラー32は、ホルダー本体31の
雄ネジ部31gに対する螺合深さを調節する際、
コレツト40の軸線方向に沿つて移動される。
上記した本考案に係るホルダーの動作を説明す
ると、締付けカラー32がホルダー本体31に対
するその螺合位置を調節される際、前記スラスト
ベアリング用ボール38およびリング36を介し
て連結部材34をコレツト40の軸線方向へ移動
させ、その結果、連結部材34と一体の引きネジ
33を介してコレツト40をその軸線方向へ移動
させる。したがつて、コレツト40は、その移動
方向に応じて、その工具用受容穴40c内の工具
を把持または解放する。このように締付けカラー
32を回動してコレツト40の着脱操作を行つた
際に、当該コレツト40に対する圧縮荷重の反力
で締付けカラー32が内側へ変形されないよう
に、ホルダー本体31の外周と締付けカラー32
の開口部側の内周との間に直交透孔31eを被覆
する態様で遊嵌された装着部側のリング35を介
して全周的に支持している。また、このリング3
5と締付けカラー32との間に介在されたラジア
ルベアリング用ボール37と、工具側に位置する
一方のリング36と締付けカラー32の内底部の
間に介在されたスラストベアリング用ボール38
とが摺接部の摩擦抵抗を軽減して締付けカラー3
2を小さい締付力で容易に回動操作できるように
している。更に、前記連結部材34の両側を挟持
して当該連結部材34を直交透孔31eに沿つて
移動させる各リング35,36のうちのリング3
5は、直交透孔31eが外部と連通しないように
開口部分を閉塞しているので、当該を直交透孔3
1e介しての切屑や切粉等のゴミの侵入が防止さ
れる。ストレートシヤンク・ドリル、小径エンド
ミル等に適し、またコレツトを併有したモールス
テーパシヤンク付きドリル等をコレツト40の代
わりに直接取付けて使用することもできる。な
お、スラストベアリング用ボール38は、締付け
カラー32と連結部材34間の締付時の摩擦抵抗
を軽減し、摩耗や締付力の損失を低減させる。
(考案の効果) 以上説明してきたように、本考案によると、コ
レツトを引き込み方式により圧縮する構造のホル
ダーにおいて、締付けカラーがコレツトの軸線方
向へナツト状に移動されることにより、当該締付
けカラーと単に係合する前記連結部材、および前
記引きネジを介して前記コレツトをその軸線方向
へ移動させる構造としたので、締付けカラーと連
結部材との間で締付け力の損失が少なく、摩耗や
緩みが低減され、また摩擦抵抗も改善されて工作
機械の回転中の衝撃や振動等による締付けカラー
の緩みがなくなるという利点を有している。
特に、ホルダー本体の外周と締付けカラーの開
口部側の内周との間に、連結部材が移動する直交
透孔を被覆する態様で介在された装着部側のリン
グと、ホルダー本体の外周と締付けカラーの内底
部側との間に介在された工具側のリングとで連結
部材が両側面を挟持され、この連結部材は当該各
リングと締付けカラーとの間にスラストベアリン
グ用ボールおよびラジアルベアリング用ボールを
介在させて締付けカラーに係合され、これらが一
緒にホルダー本体の外周に沿つて軸線方向へ移動
されるようにした。
これにより、締付けカラーの開口部側は装着部
側のリングで全周的に支持されて内側へ変形する
ことがなく、また締付けカラーは前記スラストベ
アリング用ボールおよびラジアルベアリング用ボ
ールによつて摺接部分の摩擦抵抗が軽減されるの
で、コレツトの着脱操作を容易且つ確実に行うこ
とができる。また、装着部側のリングによつて直
交透孔が外部と連通しないように閉塞しているの
で、内部へのゴミの侵入がなく当該ゴミの侵入に
よる機能低下も防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例に係るホルダーの
縦断面図、第2図は同ホルダーをコレツト側から
見た端面図、第3図は従来のホルダーの縦断面
図、第4図は第3図の部品の斜視図である。 30……操作手段、31……ホルダー本体、3
1a……コレツト用受容穴、31b……装着部、
31c……周壁面、31d……延長穴、31e…
…直交透孔、31f……フランジ、34……連結
部材、35,36……リング、37……ラジアル
ベアリング用ボール、38……スラストベアリン
グ用ボール、39……止めネジ、40……コレツ
ト、40a……スリツト、40c……工具用受容
穴。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 先端側にコレツト用受容穴を有し、且つ反対側
    の基端側に工作機械への装着部を有するホルダー
    本体と、前記コレツト用受容穴内へ出没可能に収
    容され、且つ自らの内側に切削用工具を挾持状態
    で保持するコレツトと、同コレツトを前記コレツ
    ト用受容穴内でその軸線方向へ移動させるよう
    に、前記ホルダー本体に取り付けられた操作手段
    とを具備し、前記ホルダー本体のコレツト用受容
    穴は、その出口寄り開口部の口径が反対側の深奥
    部の口径よりも次第に大きくなるように、その周
    壁面にテーパーを付され、前記コレツトは、前記
    コレツト用受容穴の周壁面に摺接し得るよう、前
    記コレツト用受容穴の周壁面のテーパーに対応し
    て、前記コレツト用受容穴の出口側開口部寄りに
    位置される先端部の外径が、反対側の基端部の外
    径よりも次第に大きくなるように、その外周面に
    テーパーを付され、当該コレツトは、前記操作手
    段により前記コレツト用受容穴の深奥部側へ没入
    されるとき、前記コレツト用受容穴の周壁面によ
    り圧縮されてその内側の工具をより固く挾持し、
    逆に、前記操作手段により前記コレツト用受容穴
    の出口側へ移動されるときに、その内側の工具を
    解放する切削用工具ホルダーにおいて、前記操作
    手段は、前記コレツト用受容穴の深奥部側に連通
    する前記ホルダー本体内の延長穴内に収納され、
    且つ前記コレツトの基端部に連結されて同コレツ
    トの軸線方向へ移動される引きネジと、この引き
    ネジから半径方向へ突設され、その外側端部が前
    記ホルダー本体の延長穴に直交する前記ホルダー
    本体の直交透孔を貫通して前記ホルダー本体の外
    部へ突出される連結部材と、前記ホルダー本体の
    直交透孔に隣接した外周に遊嵌されて当該ホルダ
    ー本体の外部へ突出された連結部材の外側端部を
    両側から挟持する各リングと、このリングのうち
    工具側に位置する一方リングの前記連結部材の挟
    持面とは反対側の環状側面に沿つて転動されるス
    ラストベアリング用ボールと、前記リングのうち
    装着部側に位置して前記ホルダー本体の直交透孔
    を被覆するようにした他方リングの外周面に沿つ
    て転動されるラジアルベアリング用ボールと、前
    記ホルダー本体の外周に嵌め込まれて一方の小径
    筒状部分に設けられた雌ネジを当該ホルダー本体
    の外周に設けられた雄ネジ部に螺合させると共
    に、他方の大径筒状部分を前記連結部材に係合さ
    せてネジ螺合深さの可変で当該連結部材を前記直
    交透孔内でコレツトの軸線方向へ移動させ、前記
    引きネジを介して前記コレツトの着脱操作を行う
    ナツト状の締付けカラーとを有し、この締付けカ
    ラーの大径筒状部分は、その内面と前記各リング
    との間に前記スラストベアリング用ボールおよび
    ラジアルベアリング用ボールが介在されるように
    当該各リング外周に嵌め込まれ、この各リングが
    前記連結部材を挟持することで当該連結部材が前
    記締付けカラーと係合されることを特徴とする切
    削工具用ホルダー。
JP1986132410U 1986-08-29 1986-08-29 Expired JPH0337853Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1986132410U JPH0337853Y2 (ja) 1986-08-29 1986-08-29

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JPS6338906U JPS6338906U (ja) 1988-03-12
JPH0337853Y2 true JPH0337853Y2 (ja) 1991-08-09

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5754245A (ja) * 1980-08-22 1982-03-31 Hughes Aircraft Co

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JPS60183104U (ja) * 1984-05-10 1985-12-05 ビツグツ−ルエンジニアリング株式会社 コレツトチヤツク

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JPS6338906U (ja) 1988-03-12

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