JPH0337619Y2 - - Google Patents

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JPH0337619Y2
JPH0337619Y2 JP2729087U JP2729087U JPH0337619Y2 JP H0337619 Y2 JPH0337619 Y2 JP H0337619Y2 JP 2729087 U JP2729087 U JP 2729087U JP 2729087 U JP2729087 U JP 2729087U JP H0337619 Y2 JPH0337619 Y2 JP H0337619Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、完全にあるいは部分的に動き得ない
患者を移載する患者移載装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、患者をベツドから移送用台車へ移す場
合、または移送用台車からベツドへ、ベツドから
ベツドへ移す場合、患者に苦痛を感じさせること
なく移すために、数名の人が患者になるべく動揺
を与えないよう静かに患者を抱え上げ移し替えて
いた。しかしこのような場合、移載に従事する人
は無理な姿勢を強いられることが多く、この移載
作業が職業病とも言える腰痛等の原因になること
があつた。
このような問題を解消すべく、人手による移載
作業を機械的に行うようにした患者移載装置が従
来から知られている。たとえば、特公昭60−
29489号公報には、1枚又は複数のベルトを患者
支持体とし、該ベルトを患者の下に挿入し、ベル
トを回転駆動しベルトを移動させて患者を移動す
るようにした患者移送装置が開示されている。ま
た、特公昭57−28582号公報には、1枚又は複数
のプレートを患者支持体とし、該プレートを駆動
装置側の係合部に係合させて移動し、患者を移載
するようにした患者移載装置が開示され、更に
は、特開昭58−1447号公報には固定吊り棒に支持
された先端に患者載置台を設けた、開閉する一対
のアームを複数備えた患者吊り下げ型の患者移載
装置が開示されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、特公昭60−29489号公報に示さ
れる患者移載装置においては、患者の下に挿入す
る患者支持体の挿入方向が、患者の身長方向に対
し直角方向となつているため、挿入の際通常患者
の体位を横向きに変える必要があり、動き得ない
患者に苦痛を与えることともなつて望ましくな
い。横向きに変えない場合には、患者支持体挿入
の際、実質的に人手で移載するに近い作業が必要
になる。
また、特公昭57−28582号公報に示される患者
移載装置では、患者支持用プレートが細かく複数
に分割されて挿入しやすい構造にはなつている
が、各プレートが同時に一つの水平移動手段に係
合され移動されるようになつているので、上記係
合を確保するためには各プレートの挿入位置を特
定の位置としなければならず、患者の体位等に応
じて各プレートを最適な位置に調整することが困
難であるという問題がある。
更に、特開昭58−1447号公報に示される患者移
載装置では、患者載置台の形状が四辺形のため、
患者に苦痛を与えないで患者の体重のかかる部位
である肩部および臀部の下に患者載置台を挿入す
ることは困難である。また、たとえ挿入するにし
ても複数の載置台が同時に挿入する構成につき患
者の体の一部を載置台と移送台の間に挟み易いと
いう問題がある。
上記いずれの提案構造においても、水平移動手
段全体の大きさが、患者の身長あるいはベツドの
全長に匹敵する大きさとなつており、移載装置全
体が大型でかつ水平駆動装置を備えた大がかりな
ものに構成されている。また、水平移動手段が大
きいため、装置が大がかりな専用のラツクまたは
台車を備えている。近年の効率的にベツドを配置
した病室または処置室での使用を考慮すると、上
記のような大型の患者移載装置はスペース的に実
用的でなく、場合によつては使用不可の事態を招
くこともある。
本考案は、上記のような問題を解消するため
に、患者の体位を略そのままにしてかつ体位等に
応じて最適位置に患者支持体を容易に挿入可能
な、しかも組み立て、取外しを可能とすることに
より装置全体の大幅なコンパクト化が可能な、患
者移載装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的に沿う本考案の患者移載装置は、患者
を下から支持する患者支持体と、該患者支持体を
昇降させる昇降手段と、患者支持体を水平移動さ
せる水平移動手段とを備えた患者移載装置におい
て、前記患者支持体を、患者の体重のかかる部位
近傍下部に挿入可能な複数の支持体に構成し、前
記水平移動手段を、患者支持体に応じた数だけ設
けるとともに該水平移動手段を患者の身長方向と
平行な方向および該方向と直角な方向の二方向に
位置調整可能に構成し、前記複数の患者支持体
を、対応する水平移動手段に対し該水平移動手段
の任意の位置にて脱着可能に連結し、かつ複数の
患者支持体のうち少なくとも一個の患者支持体
を、患者の幅方向両側下から支持する一対の支持
具で形成すると共に該支持具の対向する辺に曲率
半径20〜200mmの窪みを形成せしめ、患者の幅方
向と平行な方向に挿入可能に構成したことを特徴
とする患者移載装置ものから成る。
上記患者支持体は、その幅が、患者の体幅方向
に調整可能であるものが望ましい。水平移動手段
は、たとえば、所定の位置に挿入された患者支持
体内に挿通され、患者支持体を支持するととも
に、該患者支持体を水平移動手段に沿つて移動自
在とする構造に構成される。
〔作用〕
このような患者移載装置においては、患者支持
体は、患者移載に必要最小限の複数に分割された
ものとされるので、各支持体自身はごく小型のも
のでよい。そして、患者支持体は、少なくとも一
つが仰臥状態の患者の体圧の最も高い肩部又は臀
部の近傍を体圧分布に沿つて支持する一対の支持
具とし、挿入部位に応じて少なくとも一つが患者
の左右両側から患者を支持する部位下部に独立に
挿入可能な構成とされ、挿入時には他の構成部品
から取り外し、単独で挿入できるので、たとえば
患者の臀部に患者支持具を挿入する際患者の膝を
少し折り曲げてそこから臀部の体圧の最も高い部
位の近傍に挿入するようなことが可能となるの
で、各患者支持体は、患者に苦痛を与える患者の
横向け動作や持ち上げ動作を伴なうことなく、容
易に所定の最適位置に挿入される。
水平移動手段は、各患者支持体とは任意の位置
にて脱着可能に構成されているから、上記最適位
置に挿入されたあるいは挿入される患者支持体に
合わせて容易に水平移動手段が設置される。この
状態で、水平移動手段ごと患者支持体および患者
が昇降手段によつて持ち上げられ、水平移動手段
に沿つて患者支持体上に支持された患者が水平移
動され、移送用台車等に移載される。
水平移動手段は、挿入された患者支持体の数に
応じた数だけ配置されるから、必要最小限の数で
すみ、したがつて水平移動手段全体としても最小
限の設置スペースですむ。しかも各水平移動手段
は、患者の身長方向と平行方向に位置調整可能で
あるので、上記最適位置に挿入された各患者支持
体に応じて、自身も容易に最適位置に配設され
る。
その結果、必要最小限の構成部品のみを配置し
た簡単な構造で、患者移載性能上最適な、かつス
ペース的に最も効率のよい患者移載装置の実現が
達成される。
〔実施例〕
以下に、本考案の望ましい実施例を、図面を参
照して説明する。
第1図ないし第14図は、本考案の一実施例に
係る患者移載装置を示している。第1図におい
て、1は、ベツド2上の患者の体を示しており、
3は患者移載装置全体を示している。本実施例で
は、患者移載装置3は、ベツド2のベツドフレー
ム4をベースフレームとしてその上に組付けられ
ている。専用の台車やラツクを用いる替りに、本
実施例では、既設のベツドフレーム4を利用し
た、スペース的に最も効率のよいものを示す。
第2図は、第1図の装置の平面図、第3図は、
第2図の−線に沿う断面図である。
第2図の破線は、仰臥状態の患者の体圧分布に
おける等圧線で、体圧が20g/cm2以上の部分を示
す。なお、1a,1b,1c,1dは、それぞれ
患者の頭部、肩部、臀部、脚部である。
これに対し、5a,6は患者の体圧分布に合せ
てその配設位置と形状が定められた患者支持体で
該患者支持体は、患者の幅方向両側下から支持す
る一対の支持具で形成すると共に該支持具の対向
する辺に、曲率半径20〜200mmの窪み(以下、便
座形状と略称する)が形成されている。すなわ
ち、患者支持体5aは、頭部支持具10と、一対
の肩部支持具11a,11bおよびこれらを相互
に連結する支持体結合部9で構成され、また、患
者支持体6は、一対の支持具14a,14bと両
者を連結する支持体結合部13とで構成されてい
る。なお、R1,R2,R3の各々の曲率半径におけ
る中心角(窪み部)は、それぞれ、R1が30〜180
度、より好ましくは60〜90度、R2が30〜210度、
より好ましくは90〜135度、R3が30〜180度、よ
り好ましくは90〜120度がよい。
患者支持体5a,6は、支持体結合部9,13
が水平レール7,8に係合されているので第2図
に示す矢印チの方向に個々にスライドさせること
ができ、患者支持体6は、第4図に示す間隔調整
手段34で第2図に示す矢印リ方向にスライドさ
せることが可能となつている。なお、前記頭部支
持具10、肩部支持具11a,11b、側部支持
具14a,14bは、支持体結合部9,13を中
心として図の矢印方向イ,ヘ,トに回転すること
もできる。
これらの複数の支持体の詳細な構成と動き方
は、後に詳述する第4図に示す装置と同じである
のでここでは省略するが、特筆すべきは、患者1
の体圧分布、例えば、人間工学からの発想(クオ
リテイ・ライフの探究、株式会社講談社発行、小
原二郎著、196頁)に記載されている体圧分布に
応じて患者支持体5a,6を構成したことであ
り、支持具の対向する内側の辺の曲率半径R1
R2,R3は、患者1の体圧分布形状に応じてそれ
ぞれ、50〜200mm、20〜50mm、50〜200mmの範囲に
構成され、先端部は、患者1の身長方向から差し
込み易いように細く、更にその断面形状は、第3
図に示す如く、体の幅方向から差し込み易くか
つ、患者を抱え易いように患者の断面形状に応じ
た形状すなわち、挿入する先端側が薄くなるよう
に端部に向けて傾斜させた形状とするのが好まし
い。
第4図は、第2図および第3図に示す患者支持
体5a,6のうち背部の患者支持体5aのみが異
つた他の態様を示す患者移載装置3の斜視図であ
る。
第4図に示すように、患者1を下から支持する
患者支持体は、患者の頭部および肩部を支持する
患者支持体5bと、患者の腰部および臀部を支持
する患者支持体6とからなつている。患者支持体
5b,6は、それぞれ、患者1の身長方向と直角
な方向(ベツド2の幅方向)に延びる水平レール
7,8上に水平移動自在に支持されており、水平
レール7,8と、水平レール7,8と患者支持体
5b,6との係合部とは、水平移動手段を構成し
ている。
患者支持体5bは、支持体結合部9、頭部支持
具10と、一対の肩部支持具11c,11dから
成つており、頭部支持具10および肩部支持具1
1c,11dは、支持体結合部9に対し、第5図
の矢印方向イ〜ニにそれぞれ位置調整可能に構成
されている。この患者支持体5bの患者下部への
挿入方向は、第5図の矢印チに示すように、患者
の身長方向と直角の方向とされているが、身長方
向と平行な方向であつてもよい。
一方、患者支持体6は、支持体結合部13と、
支持体結合部13の両側の便座形状に湾曲した一
対の側部支持具14a,14bとから成つてお
り、側部支持具14c,14dは、患者の体形に
応じて患者の体幅方向に位置調整可能に構成され
ている。この患者支持体6の患者下部への挿入方
向は、第5図の矢印リ,ホに示すように、患者の
身長方向と平行な方向と、その方向と直角な方向
の二方向の組み合せとされている。
但し、支持体結合部13を中心とし、矢印ヘの
方向へ回転させてもよいことは、第2図の場合と
同様である。
患者支持体5bにおいて、頭部支持具10は、
第6図イ,ロに示すように、支持体結合部9に対
し、一対の相対回動可能なロツド16a,16b
によつて、回転可能に支持されている。この部分
の支持および調整構造は、第15図イ,ロに示す
ように、支持体結合部17に対し頭部支持具18
をスライドさせるスライド方式としてもよい。
支持体結合部9は、水平レール7に対し、第7
図に示す水平移動手段係合部19を介して支持さ
れる。該支持体結合部9からは、更に両側にスラ
イド軸20が延設され、スライド軸20に、スラ
イドガイド21を介して肩部支持具11c,11
dがスライド可能に支持されている。スライドガ
イド21のスライド軸20に対する位置調整は、
第8図および第9図に示すように、スライドガイ
ド21に位置決めボール22とそれを付勢するス
プリング23を内蔵し、ボール22をスライド軸
20に適当なピツチで設けた座ぐり加工凹部24
にはめ込むことにより、行われる。また、前記ス
ライド軸20を設けず、支持体結合部9、肩部支
持具11c,11dを直接に水平レール7に設け
ても良い。
肩部支持具11c,11dは、第10図および
第11図に示すように、スライド軸20に支持さ
れた支持具25と、支持具25に対しスライド軸
20と直角方向にスライドされ位置調整可能な支
持具26と、からなつており、支持具26も患者
の体形、体位に合わせて調整される。この調整部
構造は、支持具26に位置調整機能が不要の場合
には、第16図に示すように、支持具27に対し
支持具28を蝶番等により回転させる方式として
もよい。なお、患者支持体5bは、特に図示しな
いが、前記水平移動手段係合部19との係合を解
いて「座椅子」の如く、患者支持体5bと6の中
間点を支点(図示せず)として回転運動を生じる
昇降手段(例えば油圧シリンダーなど)を、前記
水平移動手段係合部19と支持体結合部9との間
に介挿させてもよい。
第7図で説明した水平移動手段係合部19(支
持体結合部9と一体構造)は、水平レール7上の
任意の位置に、水平レール7に沿つて移動可能に
設けたスライドブロツク29に対し容易に脱着可
能となつている。この部分の構造は、たとえば第
12図に示すように、水平移動手段係合部19の
内部に設けられたコイルバネ40で常時、下方に
押圧されているピン30をスライドブロツク29
の穴31に挿入あるいは、抜き取れるようにして
も良い。
患者支持体6において、支持体結合部13に対
する側部支持具14c,14dの位置調整機構
は、上述の支持体結合部9(水平移動手段係合部
19)に対する肩部支持具11c,11dの位置
調整のように、スライド軸20、スライドガイド
21を用いて調整する機構としてもよく、また、
水平レール8と2個のスライドブロツク29を直
接利用して、水平レール8に沿つて調整する機構
としてもよい。なお、参考までに患者支持体6の
外形寸法を下記すると、体幅方向の寸法は約450
mm、身長方向は約400mm、厚さは20〜70mm程度で
あり、前記患者支持体5a,5bの寸法について
略同一である。また、本装置の荷重を支持する部
分の材質は本実施例ではステンレス材を用いた
が、軽量にして強固な複合材料を用いても良い。
第4図において患者支持体5b,6は、上述の
如くそれぞれ水平レール7,8上を水平移動可能
に支持されるが、水平レール7,8は、第13図
にも示すように、ブラケツト31a,31bを備
えた支柱32a,32bに支持される。支柱32
a,32bは、ベツドフレーム4上に位置決め後
固定されたブラケツト33a,33bに対し上下
方向(矢印ル)に摺動可能に支持されている。ブ
ラケツト31a,31b間(又は支柱32a,3
2b間)には、伸縮可能(第4図の矢印ヌ方向)
で該伸縮により支柱32a,32b間距離、した
がつて水平レール7,8間距離を調整可能な間隔
調整手段34が設けられている。本実施例では、
間隔調整手段34は、二重管構造に構成されてい
るが、たとえばターンバツクル等であつてもよ
く、間隔調整機構も、ねじ方式等により連続的に
調整可能なもの、適当なピツチで小間隔毎に調整
可能なものなどのいずれでもよい。
この間隔調整手段34には、第14図にも示す
ように、昇降手段としての流体シリンダ装置35
のロツドが連結されており、シリンダ装置35の
本体は、ベツドフレーム4にブラケツト36を介
して固定されている。したがつて、シリンダ装置
35の作動により、間隔調整手段34が上下方向
に昇降され、支柱32a,32b、ブラケツト3
1a,31b、水平レール7,8を介して、患者
支持体5,6が昇降される。
上記のように構成された実施例装置の作用につ
いて説明する。
第2図ないし第4図において患者支持体5a,
5b,6は、それぞれ、水平レール7,8および
スライドブロツク29a,29bから取外された
状態にて、患者の下部に挿入される。まず、患者
支持体5a,5bは、患者の頭部を少し上げる程
度で患者の肩幅方向から、または頭部方向から挿
入される。支持体結合部9を挿入した位置で、頭
部支持具10が身長方向に、肩部支持具11a,
11b,11c,11dが肩幅に合わせて肩幅方
向に左右両側から挿入し位置調整される。次に患
者支持体6は、患者の膝を少し折り曲げるように
し、その部分に横から挿入した後、患者の身長方
向に、臀部の方向に挿入され、臀部下部で側部支
持具14a,14bが体幅方向に位置調整され、
腰部下部まで挿入される。この挿入においては、
挿入部位に応じて患者支持体の挿入方向が患者の
身長方向と平行な方向と、その方向と直角な方向
の2方向の組合せとされるので、患者支持体は容
易に最適な部位に所望の状態にて挿入され、挿入
に際しては体圧の最も高い部位近傍下部に挿入す
るので患者に無理な体位を強いたり、また挿入作
業者自身が無理な姿勢を強いられることはない。
患者支持体5a,5b,6を挿入後、対応する
水平レール7,8がそれぞれ患者支持体5a,5
b,6に挿通されて係合される。そして、水平レ
ール7,8間の間隔が、間隔調整手段34によ
り、挿入された患者支持体5a,5b,6に合わ
せて調整される。シリンダ装置35の作動によ
り、装置全体が必要最小限の量だけリフトされ、
患者支持体5a,5b,6の上昇により患者が持
ち上げられる。この状態にて、患者支持体5a,
5b,6が水平レール7,8に沿つて移動され、
その上に支持されている患者がベツドから移送用
台車あるいは他のベツドに移動される。移動後シ
リンダ装置35を下降させ、患者を降ろした後、
水平レール7,8を支持体5a,5b,6から抜
き取り、更に各支持体5a,5b,6を患者から
抜き取ることにより、移載が完了する。
この患者移載においては、患者支持体、水平移
動手段、昇降手段として患者の体圧分布のうち、
体重のかかる部位近傍のみの必要最小限の構成部
材ですむので、患者支持体5a,5b,6、水平
レール7,8の占めるスペースは必要最低限のス
ペースでよい。しかも、装置全体を、シリンダ装
置35を介してベツドフレーム4上に支持させる
ことになるので、大がかりな専用のラツクや台車
も不要である。
なお、シリンダ装置35は、患者の体重と装置
の重量を支えることになるので、より支持を安定
化させるために、ベツド左右両側のフレーム上に
設け、実際には水平レール7,8がコモンベース
の役割をも兼備した装置を昇降させる方式として
もよい。また、昇降手段としては、シリンダ装置
以外にねじ方式を採用してもよい。
さらに、上記実施例では、患者をベツドから移
送用台車へ移す場合、または移送用台車からベツ
ドへ、ベツドからベツドへ移す場合を想定してベ
ツドフレーム4から支持をとる構成としたが、本
考案は、上記のような患者支持体5,6と水平移
動手段とを備えた移送用台車、車椅子用途等にも
展開できる。また、患者支持体5、または、6の
構造のみを応用する場合、例えば、第2図におけ
る便座形状を有する患者支持体5aまたは6と、
第12図における水平移動手段係合部19との間
に新たなる昇降手段(図示せず)を併設又は単独
に介在させることにより、患者の全身又は臀部の
昇降を目的とする排泄補助装置、入浴補助装置等
の介護装置にも展開が可能である。このような構
成と採ると看護婦、介護者等が患者の全身又は臀
部を持ち上げなくとも前記昇降手段により得られ
る患者とベツドとの隙間を利用して排泄、入浴等
の目的を容易に達することができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案の患者移載装置に
よるときは、複数の患者支持体を水平移動手段に
対し着脱可能とし、患者支持体のうち少なくとも
一個が仰臥状態の患者の体圧の最も高い臀部、胸
部のうちの一部位の周囲を体圧分布に沿つて支持
する構造とし、更に該患者支持体のうち少なくと
も一つが患者の左右両側から患者の体重を支持す
る部位の近傍、下部に挿入可能な、対向する内側
の辺が曲率半径20〜200mmの窪みを有する一対の
支持具としたので、患者および移載作業者に無理
な姿勢を強いることなく、容易に患者支持体を最
適部位に所望の状態にて挿入することができ、患
者に苦痛を与えないとともに看護婦、介護者等に
よる患者の移載作業の容易化をはかることができ
る。そして、最適部位に挿入された患者支持体に
応じて、水平移動手段を調整でき、しかも、組立
て、取外しが容易な水平移動手段をごく簡単な構
造でかつ必要最小限のスペースで設置でき、装置
全体をコンパクト化して、狭い病室等での移載作
業を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る患者移載装置
の概略側面図、第2図は第1図の装置の平面図、
第3図は第2図の装置におけ−線に沿う患者
支持体の断面図、第4図は第2図とは別の患者移
載装置の斜視図、第5図は第4図の装置の平面
図、第6図イ,ロは第1図の一方の患者支持具の
部分側面図、第7図は第1図の一方の患者支持具
の部分平面図、第8図は第7図の−線に沿う
断面図、第9図は第7図のスライド軸拡大平面
図、第10図は第4図の−線に沿う拡大断面
図、第11図は第4図のXI−XI線に沿う拡大断面
図、第12図は第7図の水平移動手段の係合部の
拡大断面図、第13図は第1図の−線に
沿う部分拡大正面図、第14図は第1図の−
線に沿う部分拡大正面図、第15図イ,ロは
第6図とは別の態様を示す頭部支持具の概略側面
図、第16図は第10図とは別の態様を示す肩部
支持具の概略側面図、である。 1……患者、2……ベツド、3……患者移載装
置、4……ベツドフレーム、5a,5b,6……
患者支持体、7,8……水平レール、9,17…
…支持体結合部、10,18……頭部支持具、1
1a,11b,11c,11d……肩部支持具、
13……支持体結合部、14a,14b,14
c,14d……側部支持具、19……水平移動手
段係合部、20……スライド軸、21……スライ
ドガイド、29a,29b……スライドブロツ
ク、31a,31b……ブラケツト、32a,3
2b……支柱、34……間隔調整手段、35……
シリンダ装置、40……コイルバネ、41……ボ
ルト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 患者を下から支持する患者支持体と、該患者支
    持体を昇降させる昇降手段と、患者支持体を水平
    移動させる水平移動手段とを備えた患者移載装置
    において、前記患者支持体を、患者の体重のかか
    る部位近傍下部に挿入可能な複数の支持体に構成
    し、前記水平移動手段を、患者支持体に応じた数
    だけ設けるとともに該水平移動手段を患者の身長
    方向と平行な方向および該方向と直角な方向の二
    方向に位置調整可能に構成し、前記複数の患者支
    持体を、対応する水平移動手段に対し該水平移動
    手段の任意の位置にて脱着可能に連結し、かつ複
    数の患者支持体のうち少なくとも一個の患者支持
    体を、患者の幅方向両側下から支持する一対の支
    持具で形成すると共に該支持具の対向する辺に曲
    率半径20〜200mmの窪みを形成せしめ、患者の幅
    方向と平行な方向に挿入可能に構成したことを特
    徴とする患者移載装置。
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