JPH0337547B2 - - Google Patents

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JPH0337547B2
JPH0337547B2 JP57169450A JP16945082A JPH0337547B2 JP H0337547 B2 JPH0337547 B2 JP H0337547B2 JP 57169450 A JP57169450 A JP 57169450A JP 16945082 A JP16945082 A JP 16945082A JP H0337547 B2 JPH0337547 B2 JP H0337547B2
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JP
Japan
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aryl
arylamino
pyrazolin
propionamide
acyloxyimino
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Application number
JP57169450A
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JPS5867675A (ja
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Kimu Channkyu
Ei Magyuri Katarudo
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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Publication date
Application filed by Eastman Kodak Co filed Critical Eastman Kodak Co
Publication of JPS5867675A publication Critical patent/JPS5867675A/ja
Publication of JPH0337547B2 publication Critical patent/JPH0337547B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D231/00Heterocyclic compounds containing 1,2-diazole or hydrogenated 1,2-diazole rings
    • C07D231/02Heterocyclic compounds containing 1,2-diazole or hydrogenated 1,2-diazole rings not condensed with other rings
    • C07D231/10Heterocyclic compounds containing 1,2-diazole or hydrogenated 1,2-diazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D231/14Heterocyclic compounds containing 1,2-diazole or hydrogenated 1,2-diazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D231/44Oxygen and nitrogen or sulfur and nitrogen atoms
    • C07D231/52Oxygen atom in position 3 and nitrogen atom in position 5, or vice versa

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は1−アリール−3−アリールアミノ−
2−ピラゾリン−5−オンの製法に関する。さら
に詳しく言うと、本発明は、N−アリール−3−
アリールアミノ−3−オキシイミノプロピオンア
ミドから1−アリール−3−アリールアミノ−2
−ピラゾリン−5−オンを製造する方法に関す
る。本発明の方法に従つて製造される1−アリー
ル−3−アリールアミノ−2−ピラゾリン−5−
オンは、写真部材に色彩を生ぜしめる発色剤とし
てまたは発色剤を製造する際の中間体として有用
である。
写真の分野において、酸化第一芳香族アミン現
像剤と発色剤との間のカツプリング反応によつ
て、色採写真画像を形成することは周知のことで
ある。このような過程において、2−ピラゾリン
−5−オンがマゼンタ色彩を形成するための発色
剤として有用なものであることは知られている。
2−ピラゾリン−5−オンのこのような用途およ
びまたこれらの化合物の合成法については多くの
文献、たとえば米国特許第4113954号、第3798234
号、第3615506号および第2343703号;英国特許第
1134329号および第1129333号:そしてカナダ特許
第817887号に記載されている。
従来技術の方法における問題点は、中間体とし
てアリールヒドラジンを使用する点である。アリ
ールヒドラジンおよびこれらを誘導するジアゾニ
ウム塩は、本来不安定な化合物である。たとえ
ば、ニトロフエニル化合物は特に不安定である。
本発明の方法は、不安定な中間体を使用せず
に、1−アリール−3−アリールアミノ−2−ピ
ラゾリン−5−オンを製造する別の合成ルートを
提供することによつて、この問題点を解消するも
のである。新しい合成法にはN−アリール−3−
アリールアミノ−3−(O−アシルオキシイミノ)
プロピオンアミドの脱水環化および転位が含まれ
る。
上記の利点が得られる他に、本発明の方法は他
の公知の方法よりも効率がよくそして経済的であ
る。本発明の方法は、工程がより少なくそして副
生成物の形成がより少ない、より単純な合成ルー
トを提供する。さらに、出発原料は他の公知の方
法のそれらより安価である。また、本発明の方法
は生態学的に安全である。
本発明は、以下の工程よりなる、1−アリール
−3−アリールアミノ−2−ピラゾリン−5−オ
ンの製法を提供するものである: (a) 構造式: で表わされるN−アリール−3−アリールアミ
ノ−3−オキシイミノプロピオンアミドをアシ
ル化剤と不活性溶媒中で反応させて、N−アリ
ール−3−アリールアミノ−3−(O−アシル
オキシイミノ)プロピオンアミドを形成する。
上記の構造式において、各R1およびR2はフエ
ニルあるいは少なくとも一つのハロ、ニトロ、
アルキル、アルコキシ、スルフアモイルまたは
置換スルフアモイル基で置換されているフエニ
ルである。
(b) N−アリール−3−アリールアミノ−3−
(o−アシルオキシイミノ)プロピオンアミド
を次に不活性溶媒中で強酸触媒および脱水剤と
接触させ、これの脱水環化および転位を生ぜし
めるに十分な温度に加熱して、3−(N−アシ
ルアリールアミノ)−1−アリール−2−ピラ
ゾリン−5−オンを形成する。本発明のいくつ
かの具体例において、この工程の脱水剤はそれ
自体がアシル化剤である。いくつかの好ましい
具体例においては、N−アリール−3−アリー
ルアミノ−3−オキシイミノプロピオンアミド
を工程(a)で、工程(a)に必要な量よりも過剰量の
アシル化剤と混合し、そして工程(a)の完了時に
反応溶液中に残留している過剰のアシル化剤は
工程(b)で脱水剤として働く。また、工程(b)の強
酸触媒が工程(b)の間に脱水剤から生じる具体例
もある。
(c) 次に3−(N−アシルアリールアミノ)−1−
アリール−2−ピラゾリン−5−オンを水およ
び低級アルカノール中で酸と接触させて加熱し
これの加水分解を行ない、これによつて1−ア
リール−3−アリールアミノ−2−ピラゾリン
−5−オンを形成する。
工程(a)〜(c)は、工程(c)を実施する前に不活性溶
媒を実質的に反応容器から除去しさえすれば、い
ずれの中間体をも単離することなく、単一の反応
容器中で行なうことができる。
本発明の方法で製造される1−アリール−3−
アリールアミノ−2−ピラゾリン−5−オンは構
造式: (式中、R1およびR2はフエニルあるいは少
なくとも一つのハロ、ニトロ、アルキル、アル
コキシ、スルフアモイルまたは置換スルフアモ
イル基で置換されているフエニルである) で表わされる。
代表的なR1およびR2基にはフエニル;ニトロ
フエニル、たとえば4−ニトロフエニルおよび3
−ニトロフエニル;ハロフエニル、たとえば2−
クロロフエニル、2−ブロモフエニル、2,4−
ジクロロフエニル、2,5−ジクロロフエニル、
2,4,5−トリクロロフエニル、2,4,6−
トリクロロフエニル、3,5−ジブロモフエニ
ル、および4−フルオロフエニル;アルキルフエ
ニル、たとえば2−メチルフエニルおよび4−エ
チルフエニル;アルコキシフエニル、たとえば2
−エトキシフエニルおよび4−ブトキシフエニ
ル;スルフアモイルフエニル;そして置換スルフ
アモイルフエニル、たとえば2−ジイソプロピル
スルフアモイルフエニルおよび4−ジメチルスル
フアモイルフエニル;そしてこれらの組合せ、た
とえば2,6−ジクロロ−4−メトキシフエニ
ル、2−クロロ−4−ニトロフエニル、2−クロ
ロ−5−ニトロフエニル、2,6−ジクロロ−4
−ニトロフエニルおよび2−クロロ−4−ジメチ
ルスルフアモイルフエニルが含まれる。
本発明のある好ましい具体例においては、R1
およびR2の少なくとも一つは一つまたは二つの
ハロ基およびニトロ基で置換されたフエニルであ
る。そのような化合物はマゼンタ発色剤の製造に
特に有用である。
本発明の方法のN−アリール−3−アリールア
ミノ−3−オキシイミノプロピオンアミド出発原
料は、公知の化学反応の組合せによつてたやすく
製造される。出発原料を製造するそのような二つ
の方法は、各々チオアミドルートおよびイミノエ
ーテルルートと呼びうる合成である。
出発原料を製造するチオアミドルートの例とし
て、3−アニリ1−3−オキシイミノ−N−フエ
ニルプロピオンアミドを以下の反応順序で製造す
る: (1) N−フエニルアセトアセトアミドをフエニル
イソチオシアネートと、ナトリウムメトキシド
の存在下、低級アルカノール溶媒たとえばメタ
ノールまたはエタノール中で反応させて、チオ
アミド誘導体を得る。すなわち、 (2) 生じたチオアミドを沃化メチルでメチル化し
て、メチルチオ誘導体を得る。すなわち、 (3) メチルチオ化合物を次に水性エタノール中で
ヒドロキシルアミンと反応させて、所望のN−
フエニルアミドキシムを得る。すなわち、 出発原料製造のイミノエーテルルートの例と
して、3−(2−クロロ−5−ニトロアニリノ)
−3−オキシイミノ−N−(2,4,6−トリ
クロロフエニル)−プロピオンアミドを次の反
応順序で製造する: (1) N−(2,4,6−トリクロロフエニル)−2
−シアノアセトアミドをエタノールおよび無水
塩化水素と、室温で、テトラヒドロフラン
(THF)とトルエンとの混合物中にて反応させ
て、3−エトキシ−3−イミノ−N−(2,4,
6−トリクロロフエニル)−プロピオンアミド
塩酸塩を得る。すなわち、 (2) 得られたイミノエーテル塩酸塩を2−クロロ
−5−ニトロアニリンとメタノール中で40℃に
て反応させて、3−(2−クロロ−5−ニトロ
フエニル)イミノ−3−メトキシ−N−(2,
4,6−トリクロロフエニル)プロピオンアミ
ドを得る。すなわち、 (3) 次にN−アリールイミノエーテルをヒドロキ
シルアミンと、メタノールとTHFとの混合物
中にて、還流下加熱して、所望の3−(2−ク
ロロ−5−ニトロアニリノ)−3−オキシイミ
ノ−N−(2,4,6−トリクロロフエニル)−
プロピオンアミドを得る。すなわち、 次に本発明の方法を、N−アリール−3−アリ
ールアミノ−3−オキシイミノプロピオンアミド
出発原料の1−アリール−3−アリールアミノ−
2−ピラゾリン−5−オンへの転化に使う。
この方法の第1段階(工程(a)と呼ぶ)におい
て、N−アリール−3−アリールアミノ−3−オ
キシイミノプロピオンアミドをアシル化剤と反応
させて、O−アシルオキシイミノ誘導体(すなわ
ち、N−アリール−3−アリールアミノ−3−O
−アシルオキシイミノ)プロピオンアミド)を以
下の式に従つて得る: (式中、R1およびR2は前に定義した通りであ
り、R3はアルキルまたはアリールであり、そし
てXはハロである) 工程(a)で使うアシル化剤は、脂肪族または芳香
族(好ましくは脂肪族)カルボン酸から誘導した
無水物または酸ハロゲン化物が好ましい。適した
アシル化剤の例は、無水酢酸、塩化アセチル、無
水プロピオン酸、塩化プロピオニル、無水安息香
酸、および塩化ベンゾイルである。
工程(a)アシル化は、周囲温度にて、アシル化反
応に不活性な溶媒中にて行なう。このようにして
形成したN−アリール−3−アリールアミノ−3
−(O−アシルオキシイミノ)プロピオンアミド
は、所望ならば純粋な形に単離することができ
る。しかしながら、不活性溶媒を下記の工程(b)の
基準を満たすように選択することもできるので、
単離は必要なく、そして従つて、工程(b)は、N−
アリール−3−アリールアミノ−3−(O−アシ
ルオキシイミノ)プロピオンアミドを単離しそし
てこれを別の溶媒中に溶解することなく、工程(a)
の完了時に存在する反応溶液を使用して行なうこ
とができる。
本発明の方法における次の工程である工程(b)
は、N−アリール−3−アリールアミノ−3−
(O−アシルオキシイミノ)プロピオンアミドを
不活性溶媒中で強酸触媒および脱水剤と接触さ
せ、N−アリール−3−アリールアミノ−3−
(O−アシルオキシイミノ)プロピオンアミドの
脱水環化および転位を生ぜしめるに十分な温度に
加熱して、3−(N−アシルアリールアミノ)−1
−アリール−2−ピラゾリン−5−オンを形成す
ることによりなる。
前に述べたように、同じ不活性溶媒を両方の工
程(a)および(b)の溶媒とすることができる。このよ
うな場合、工程(a)の反応に不活性であるという他
に、溶媒は、工程(b)のの反応体が可溶性のもので
あり、それは工程(b)の反応に不活性であり、そし
て高めた温度(好ましくは少なくとも約80℃)で
行なう工程(b)の環化反応を行なわせる高い沸点を
有し、従つて環化反応の間、中間体1,2,4−
オキサジアゾリン環の形成を促進する。両工程(a)
および(b)の基準を満やす好ましい溶媒は、沸点が
80℃またはこれより高く脂肪族カルボン酸、エス
テル、およびニトリル、芳香族炭化水素、および
ハロゲン化炭化水素から選択する。好ましい不活
性溶媒の詳しい例は、酢酸、プロピオン酸、m−
ブチルアセテート、アセトニトリル、ブチロニト
ロ、トルエン、キシレン、クロロベンゼンそして
トリクロロエタンである。
工程(b)の強酸触媒は工程(b)で環化および転位を
触媒するのに有効な量で存在させる。これは無水
の無機および有機強酸から選択する。有用な酸触
媒のいくつかの例は、無水塩化水素、メタンスル
ホン酸およびp−トルエンスルホン酸である。
本発明の具体例では、酸触媒は工程(b)において
別に添加するのではなく、工程(b)の間に脱水剤か
ら生じる。オキシ塩化燐および塩化チオニルは、
そのような二つの用途にかなう脱水剤の例であ
る。
工程(b)の脱水剤は、水を除去する目的で、反応
中に生じる水と反応することにより反応溶媒を無
水の状態に保つために存在させる。これはまた、
工程(b)で形成する中間体1,2,4−オキサジア
ゾリン中のアルコール性ヒドロキシル基とも反応
する。脱水剤はこれらの目的を果すのに十分な量
を添加する。これは不活性溶媒および酸触媒と相
溶性のものを選択する。たとえば、五酸化燐を無
水塩化水素と共にアセトニトリルまたはブチロニ
トリル中で使用するが、酢酸またはプロピオン酸
中で使用しない。
いくつかの具体例において脱水剤はアシル化剤
でもあり、工程(a)で使うアシル化剤と同じかある
いは異なるものである。いくつかの好ましい具体
例において、工程(a)のアシル化剤は工程(a)に必要
な量を超過する量で存在させ、そして工程(a)の完
了時に反応溶液中に残つている過剰のアシル化剤
は工程(b)で脱水剤として働く。従つて、いつかの
具体例では、脱水剤は工程(a)の有用なアシル化剤
として上に記載されている化合物から選択する。
たとえば、本発明のいくつかの具体例では、無水
酢酸を工程(a)において、溶媒としての酢酸と共
に、アシル化剤として過剰に使い;次に工程(b)で
は、メタンスルホン酸を溶液に加えて酸触媒とし
て働かせ、一方まだ存在する過剰の無水酢酸を脱
水剤として働かせ、そして酢酸は不活性溶媒とし
て働かせ続ける。しかしながら、脱水剤がアシル
化剤以外の化合物であつても適しており、そのよ
うな場合、これは工程(b)で別に添加する。
脱水剤がアシル化剤以外のものであるとき、工
程(b)は以下の式: (式中、R1,R2およびR3は前に定義した通り
である) に従つてアシル化ピラゾリノン誘導体を形成する
ように進む。しかしながら、選択した脱水剤がア
シル化剤であるとき、生じるアシル化ピラゾリノ
ン誘導体は、すぐ前の式中に示されている構造式
で表わされるような3−(N−アシルアリールア
ミノ)−1−アリール−2−ピラゾリン−5−オ
ンと構造式: (式中、R1,R2およびR3は前に定義した通り
であり、R4はアルキルまたはアリール基である) で表わされる3−(N−アシルアリールアミノ)−
5−アシルオキシ−1−アリールピラゾールとの
混合物よりなる。これらのアシル化ピラゾリノン
誘導体の両者は、本方法の(c)と呼ぶその後の工程
によつて、所望の1−アリール−3−アリールア
ミノ−2−ピラゾリン−5−オンに転化される。
工程(c)において、アシル化ピラゾリノン誘導体
は水および低級アルカノール中で酸と接触させて
加熱して、1−アリール−3−アリールアミノ−
2−ピラゾリン−5−オンを形成する目的で加水
分解する。酸は酸加水分解法で一般に通常用いら
れるものから選択する。低級アルカノールは脂肪
族アルコール、好ましくは炭素原子数1〜4のも
の、たとえばメタノール、エタノールまたはイソ
プロパノールであ。加熱は使用する特定のアルカ
ノールの沸点付近で還流下行なう。
冷却の後、固体の1−アリール−3−アリール
アミノ−2−ピラゾリン−5−オンを簡単にめ、
洗浄し、そして乾燥しうる。
好ましい具体例において、工程(a)〜(c)は、いか
なる中間体を単離することなく、単一の反応容器
中で行なう。このような場合、不活性溶媒は、工
程(c)を行なう前に、反応容器から実質的に除去す
る(好ましくは真空蒸留、すなわち減圧下での蒸
留によつて)。
次の実施例で本発明の方法の好ましい具体例を
さらに説明する。
実施例 3−(2−クロロ−5−ニトロアニリノ)−1−
(2,4,6−トリクロロフエニル)−2−ピラ
ゾリン−5−オンの製造 撹拌機、還流冷却器および温度計を備えた5
の三つ口フラスコ中に、226gの3−(2−クロロ
−5−ニトロアニリノ)−3−オキシイミノ−N
−(2,4,6−トリクロロフエニル)プロピオ
ンアミド、2の氷酢酸および500mlの無水酢酸
を入れた。混合物を室温で18時間撹拌した。スラ
リーの色が黄色からほとんど無色に変わつた。薄
層クロマトグラフイー(TLC)によると、O−
アセチルオキシイミノ誘導体が唯一の生成物であ
ることがわかつた。この反応混合物に50gのメタ
ンスルホン酸を加え、そしてこの混合物をその沸
点117〜120℃にできるだけはやく加熱し、10分間
還流を行なつた。その時点で反応は本質的に完了
し、3−(N−アセチル−2−クロロ−5−ニト
ロアニリノ)−1−(2,4,6−トリクロロフエ
ニル)−2−ピラゾリン−5−オンと3−(N−ア
セチル−2−クロロ−5−ニトロアニリノ)−5
−アセチルオキシ−1−(2,4,6−トリクロ
ロフエニル)ピラゾールとの混合物が得られたこ
とが、TLCでわかつた。加熱時間の終りに、還
流冷却器を蒸留ヘツドにすばやく取替え、水流ア
スピレーターで注意深く減圧して、溶媒を留去し
並びに混合物を50〜60℃に冷却した。溶媒の蒸留
は、留出物がもはやなくなるまで、ポツト温度を
50〜60℃に保ちながら続けた。生じた暗緑褐色の
粘性油は加熱して2のメタノールに溶解し、水
中の500mlの濃塩酸を滴下ロートで徐々に添加し
た。この混合物を還流下1時間加熱し、室温に冷
却し、次に室温にて一夜放置した。固体を集め、
メタノールおよび水で洗浄し、乾燥した。融点
278〜280℃の所望の3−(2−クロロ−5−ニト
ロアニリノ)−1−(2,4,6−トリクロロフエ
ニル)−2−ピラゾリン−5−オンを91g(42%)
得た。
実施例 3−アニリノ−1−フエニル−2−ピラゾリン
−5−オンの製造 実施例の工程を、5.4gの3−アニリノ−3
−オキシイミノ−N−フエニルプロピオンアミ
ド、80mlの酢酸、20mlの無水酢酸および2gのメ
タンスルホン酸を使つて続けて、融点220〜223℃
の相当するピラゾリノン2.0g(40%)を得た。
実施例 3−(4−ニトロアニリノ)−1−(2,4−6
−トリクロロフエニル)−2−ピラゾリン−5
−オンの製造 実施例の工程を、4.2gの3−(4−ニトロア
ニリノ)−3−オキシアミノ−N−(2,4,6−
トリクロロフエニル)プロピオンアミド、40mlの
酢酸、10mlの無水酢酸および1gのメタンスルホ
ン酸を使つて続けて、融点299〜303℃の相当する
ピラゾリノン1.8gを得た。
実施例 3−(2,4−ジクロロアニリノ)−1−(2,
6−ジクロロ−4−ニトロフエニル)−2−ピ
ラゾリン−5−オンの製造 実施例の方法を、2.3gの3−(2,4−ジク
ロロアニリノ)−3−オキシイミノ−N−(2,6
−ジクロロ−4−ニトロフエニル)プロピオンア
ミド、20mlの酢酸、5mlの無水酢酸および0.5g
のメタンスルホン酸を使つて続けて、融点228〜
231℃の相当するピラゾリノン0.9g(40%)を得
た。
実施例 3−(2−クロロ−5−ニトロアニリノ)−1−
(2,4,6−トリクロロフエニル)−2−ピラ
ゾリン−5−オンの製造 2.7gの3−(2−クロロ−5−ニトロアニリ
ノ)−3−オキシイミノ−N−(2,4,6−トリ
クロロフエニル)プロピオンアミドと30mlの酢酸
中の1.5gの無水酢酸との混合物を室温にて16時
間撹拌した。白色固体を集め、酢酸および水で洗
浄し、空気で乾燥した。次に固体(3.0g)を3
gのオキシ塩化燐および30mlのブチロニトリルと
共に還流下30分間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発
させ、得られた残油を30mlのメタノールおよび3
mlの濃塩酸と共に還流下1時間加熱した。この混
合物を室温に冷却し、次に一夜放置した。生成物
を集め、メタノールおよび水で洗浄し、乾燥し
た。融点276〜279℃の3−(2−クロロ−5ニト
ロアニリノ)−1−(2,4,6−トリクロロフエ
ニル)−2−ピラゾリン−5−オン0.9g(35%)
を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 1−アリール−3−アリールアミノ−2−ピ
    ラゾリン−5−オンの製法であつて、 (a) 構造式: (式中、各R1およびR2は個々にフエニル、
    あるいは少なくとも一つのハロ、ニトロ、アル
    キル、アルコキシ、スルフアモイルまたは置換
    スルフアモイル基で置換されているフエニルで
    ある) で表わされるN−アリール−3−アリールアミ
    ノ−3−オキシイミノプロピオンアミドをアシ
    ル化剤と不活性溶媒中で反応させてN−アリー
    ル−3−アリールアミノ−3−(o−アシルオ
    キシイミノ)プロピオンアミドを形成し; (b) N−アリール−3−アリールアミノ−3−
    (o−アシルオキシイミノ)プロピオンアミド
    を不活性溶媒中で強酸触媒および脱水剤と接触
    させ、N−アリール−3−アリールアミノ−3
    −(o−アシルオキシイミノ)プロピオンアミ
    ドの脱水環化および転位を生ぜしめるに十分な
    温度に加熱して、3−(N−アシルアリールア
    ミノ)−1−アリール−2−ピラゾリン−5−
    オンを生成し;そして (c) 3−(N−アシルアリールアミノ)−1−アリ
    ール−2−ピラゾリン−5−オンを水および低
    級アルカノール中で酸と接触させて加熱し3−
    (N−アシルアリールアミノ)−1−アリール−
    2−ピラゾリン−5−オンを加水分解して構造
    式: (式中、R1およびR2は前に定義した通りで
    ある) で表わされる1−アリール−3−アリールアミ
    ノ−2−ピラゾリン−5−オンを生成する、 工程よりなる上記の製法。
JP57169450A 1981-09-28 1982-09-28 1−アリ−ル−3−アリ−ルアミノ−2−ピラゾリン−5−オンの製法 Granted JPS5867675A (ja)

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