JPH0337354B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0337354B2
JPH0337354B2 JP22739885A JP22739885A JPH0337354B2 JP H0337354 B2 JPH0337354 B2 JP H0337354B2 JP 22739885 A JP22739885 A JP 22739885A JP 22739885 A JP22739885 A JP 22739885A JP H0337354 B2 JPH0337354 B2 JP H0337354B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
abnormality
monitoring device
area
abnormality monitoring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP22739885A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6286990A (ja
Inventor
Tsunehiko Araki
Satoshi Furukawa
Tei Satake
Hidekazu Himesawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP22739885A priority Critical patent/JPS6286990A/ja
Priority to GB8622839A priority patent/GB2183878B/en
Priority to US06/913,842 priority patent/US4737847A/en
Priority to FR8614135A priority patent/FR2594990B1/fr
Priority to DE19863634628 priority patent/DE3634628A1/de
Publication of JPS6286990A publication Critical patent/JPS6286990A/ja
Publication of JPH0337354B2 publication Critical patent/JPH0337354B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Emergency Alarm Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、テレビカメラ等の画像入力手段を用
いて監視したい領域の異常発生の有無を検出する
画像認識型の異常監視装置に関するものであり、
主として侵入、盗難等の防犯用途の他、火災検
知、工場内での異常発生に伴う事故防止等の用途
に用いられるものである。
(背景技術) 従来のこの種の装置は、画像処理部で入力画像
と参照画像との各画素間での輝度差を求め、ある
設定レベルで2値化した後、設定値以上の輝度差
が生じた画素数を計数して、その値がある設定値
を越えた時、異常があつたと判定していた。した
がつて、画面内に広く分布する樹木の揺れ、降
雨、雷光等による輝度変化で誤動作する他、画像
処理手段のみでは識別が困難な疑似ターゲツト、
たとえば侵入監視装置における侵入者以外の家人
や来客、通行人等によつて誤動作することが多か
つた。
(発明の目的) 本発明の目的とするところは、上述のような環
境要因による誤動作のみでなく、犬猫等の小動
物、さらには侵入監視装置における通行人や家人
のような疑似ターゲツトによる誤動作を低減し、
検知信頼性を飛躍的に向上せしめた異常監視装置
を提供するにある。
(発明の開示) 第1図に本発明の全体構成図を示す。第1図に
おいて、画像入力手段1は、ビジコン、CCD等
の可視・近赤外域撮像カメラの他、特に侵入者検
出、火災検出等に有効な焦電型ビジコン式の遠赤
外域カメラ等からなる撮像装置を含む。画像入力
手段1における撮像装置としては、このほかに
も、カラーカメラや、画像信号をワイヤレス伝送
するワイヤレスカメラ等を用いることもできる。
画像入力手段1の撮像装置によつて取り込まれた
監視領域の画像信号は、A/D変換された後、画
像処理手段2に送り込まれる。
画像処理手段2における画像処理のアルゴリズ
ムの一例を第2図に示した。第2図のフローチヤ
ートに基づいて動作を説明すると、まず一定周期
で更新される異常信号が含まれない参照画像と、
時々刻々と画像入力手段1より取り込まれる現画
像との画素間減算が行われ、輝度変化のあつた画
素のみが値を持つような画像に変換される。その
後、3×3等のマスクによるフイルタリング処理
が行われ、ノイズ除去がなされる。次に各画素に
ついて上下限値でスライシング処理がなされ、あ
る範囲に入つている画素のみが2値化され強調さ
れる。さらに再度フイルタリング処理によりノイ
ズ除去を行つた後、ラベリング処理に入る。ラベ
リングされた各オブジエクトの内、ある面積、即
ち、ある画素数以下のものが除去された後、ある
面積以上のものについて、その重心位置、2次モ
ーメント等の特徴量が算出される。以上の手順を
各現画像フレーム毎に実行し、抽出されたオブジ
エクトのフレーム間追跡を行い、後述する予め設
定されている監視領域における警戒度の値と共
に、次段の異常判定手段3の部分に送られる。
次に、本発明の特徴をなす異常判定手段3を具
体例を上げながら説明する。異常判定手段3の部
分は、いわゆるエキスパート・システム(専門家
システム)を構成している。即ち、画像処理手段
2で得られた情報から、予め格納された知識ベー
ス32をもとに、推論部31で異常の有無を判定
する機能を有する。第3図で、侵入監視装置の場
合の最も簡単な例を説明する。図のように、テレ
ビカメラで住宅の窓を外部から監視しているもの
とし、仮に画面上における警戒領域を警戒度
(0)、(1)、(2)のランク付けをして設定する。この
場合、警戒度の数字が大きくなる程、警戒要求度
が高くなることを示す。いま、ターゲツトとして
抽出された画像が、このように設定された警戒領
域をどのように移動していくか、その時間的な推
移特性によつてそのターゲツトが異常(即ち侵入
者)か、そうでないか(家人・通行人等)を判定
するルールを異常判定のための知識として知識ベ
ース32に格納しておけば、画像処理手段2で得
られた情報から異常の有無の判定ができる。たと
えば、ターゲツトが窓内(警戒度(2)内)のみ存在
すれば家人であり、警戒度(0)から(1)、(2)と高
い方へ移動して、警戒度(2)内にとどまれば侵入者
と判定する。尚、監視対象によつて、1台のカメ
ラでは死角が生じる場合には、その死角の部分
に、別のセンサ(人体検知センサ等)を設置し
て、その情報をも用いたルールで判定することも
できる。さらに、別の監視対象において、夜と昼
とによつて警戒度が変わるような場合、(例えば、
昼は警戒を要しないが、夜は警戒を要するような
場合)、別の光センサ又はタイマーによつて昼夜
を判定し、その情報を用いたルールで判定するこ
とも可能である。
次に、出力手段4について説明する。この出力
手段4は、異常判定手段3によつて異常判定がな
された場合、その状況を表示する機能を持ち、
種々の形式を採用することができる。例えば、異
常発生部分をモニタテレビ上に点滅表示したり、
あるいはカラー表示したり、さらには、その異常
部の移動軌跡を表示してもよい。また、プリンタ
により異常発生場所・時刻等の打出し、LED、
ブザー等による危険度に従つた異なる警報度の異
常表示を行うことも可能である。さらに、異常信
号のワイヤレス伝送や、異常画像のワイヤレス伝
送、電話線伝送等を行うことも可能である。
ここで、第1図には図示していない警戒領域の
設定方法について述べる、これは、監視領域に本
発明の装置を設置した時点で予め設定しておくも
のであり、画面上で警戒を必要とする程度(すな
わち、警戒度)に従つて、ライトペン、又はカー
ソル等で設定するものである。また、監視対象の
図や、写真等からグラフイツクタブレツトを用い
て設定することも可能である。
以上で基本構成の説明を終えるが、種々の変形
が可能である。例えば、1台の監視装置で監視領
域を広くするために複数台の画像入力手段を順次
切り換えて用いることが可能である。また、カメ
ラにズーム機能を持たせて、異常らしき情報が得
られた場合には、その部分を拡大表示するように
してもよい。
なお、第3図では本発明の具体例として、侵入
監視装置を挙げて説明したが、その他、本発明は
画像による監視が行われる各種の用途に有効であ
り、その用途に適した知識ベース(ルール)を格
納することによつて容易に対応することができる
ものである。
第4図は、本発明の第1実施例を示すブロツク
図である。本実施例にあつては、侵入者の判定機
能を有している。一般に、ある場所の異常を監視
しようとする場合に、撮像装置11によつて監視
領域の画像を撮像するが、この監視領域全体が同
程度に危険であるわけではない。そこで、監視領
域内を複数個の検知領域に分割し、各検知領域に
その検知領域で異常が発生したときの危険度を設
定しておく。これを行うのが検知領域設定手段3
3であり、参照画面を見ながらライトペンやグラ
フイツクタブレツト等のポインテイングデバイス
を用いて、任意の形状の検知領域を設定する。こ
の検知領域の形状及び危険度は、検知領域メモリ
34に記憶される。第5図はこの設定例であり、
監視領域50が、危険度1の検知領域51と、危
険度2の検知領域52、及び危険度3の検知領域
53に分割されている。以下、危険度は数字が大
きいほど危険性が高いものとする。
実際の異常監視に際しては、撮像装置11から
入力画像メモリ21′へ現在の画像が入力され、
画像処理部22は、参照画像メモリ24と入力画
像メモリ21′から画像の変化分を抽出する。参
照画像メモリ24には、撮像装置11から異常の
無いときの監視領域の画像を参照画像として予め
入力してある。異常判定手段3は、この画像の変
化分と、予め設定してあつた検知領域メモリ34
の記憶内容とから、どの検知領域で異常が発生し
たかを判定するものである。出力手段4は、異常
判定手段3からの出力に基づいて警報を発する。
このとき、単に異常の発生を警報するだけではな
く、危険度に応じて警報度を変えて警報すれば、
より適切な警報を発することができる。どの危険
度で、どの警報度の警報を発するかについては、
予め警報度設定メモリ41に設定しておいて、こ
のメモリ41を参照しながら警報を発するように
すれば、監視者の希望通りの警報を発生させるこ
とができる。
次に本発明の第2実施例を第6図及び第7図に
基づいて説明する。前実施例では、敷地内のある
検知領域での異常の有無を判定し、その判定結果
を出力していたが、本実施例では、例えば工場等
において機械の状態を示すランプ61を監視する
ために、ランプ61を取り囲むように検知領域6
2を設定する場合について検討する。このとき、
ランプ61aが点灯し、その後ランプ61bが点
灯したときは異常だが、ランプ61aとランプ6
1bとが同時に点灯したときは異常ではない、と
いう場合を想定する。このような監視対象では、
検知領域で異常(ランプの点灯)が発生しても、
そのまま警報を発生することはできない。そこ
で、本実施例にあつては、検知領域における異常
の変化に基づき、危険度を判定するような構成を
採用している。第6図に本実施例の主要部の構成
を示す。検知領域メモリ34と画像処理部22
は、前実施例と同様である。本実施例では、検知
領域での異常の変化で、どのような変化が生じる
と異常であるか、という情報を予め変化パターン
記憶手段35に設定しておくものである。異常判
定手段3は、検知領域設定メモリ34、画像処理
部22に加え、この変化パターン記憶手段35を
用いて、検知領域の異常変化が、予め設定した変
化パターンと一致したときに、予め設定した危険
度を出力する。以上の構成によつて、上述のよう
な検知領域の異常の変化パターンに基づいて危険
度を判定することが可能となるものである。
次に、本発明の第3実施例を第8図に基づいて
説明する。本実施例は、異常監視の中でも特に侵
入監視に有効な例である。第8図のように、家屋
71への侵入を監視する場合を想定する。このと
き、家屋71を遠巻きに囲む検知領域74を危険
度1の検知領域とし、家屋71の近傍及び家屋7
1そのものを含む検知領域75を危険度2の検知
領域とし、それ以外の領域を危険度0の検知領域
とする。このとき、ある物体を検知し、その物体
が危険度0の検知領域から危険度1の検知領域を
経て危険度2の検知領域に移動した場合には、異
常発生(侵入者あり)と判定する。このような異
常判定手段を用いれば、誤報の発生回数は少なく
なる。
従来のこの種装置では、検知領域内での輝度変
化にのみ注目していたので、例えば、窓76から
漏れる光や、樹木77の揺れによる輝度変化をも
異常発生と判定してしまい、誤報発生の原因とな
つていたが、本発明のような異常判定方式によれ
ば、危険度1の検知領域のみでの輝度変化や、危
険度2の検知領域のみでの輝度変化だけでは異常
発生とは判定しないために、誤報の発生が抑制さ
れるものである。さらに、侵入監視において特に
有効な手段は、物体の移動を判定のための情報と
して用いることである。つまり、従来のように、
ある領域での異常だけではなく、ある領域でどの
物体がその異常の原因となつたかを記憶し、その
情報から侵入を判定することによつて、実際に侵
入してきた物体のみを検知することができる。
更に、本発明の第4実施例を第9図及び第10
図に基づいて説明する。第10図のように、美術
館などの絵81を監視する場合を考える。この事
例においては、美術館が開館している間は、危険
度1の検知領域83のみの異常を検知すればよい
が、閉館後においては、美術間自体への侵入をも
検知する必要があるから、通路82も検知領域と
しなければならない。第9図に、本実施例の主要
部の構成を示す。検知領域設定手段33によつ
て、複数の検知領域メモリ34の内容を設定す
る。切換器36は、例えば、デジタル時計からの
クロツク信号や、外部の明るさを測定する照度計
からの照度信号のような外部信号を用いて、どの
検知領域メモリ34を使用するかを選択し、いず
れかの検知領域メモリ34を異常判定手段に接続
するものである。
次に、本発明の第5実施例を第11図及び第1
2図に基づいて説明する。本実施例は、入力画像
の単なる輝度変化だけではなく、輝度変化のパタ
ーンを利用することによつて異常を検出するもの
である。本実施例の構成を第11図に示す。撮像
装置11、参照画像メモリ24、入力画像メモリ
21′、画像処理部22によつて、画像の変化分
のみが抽出されるのは前記各実施例と同様であ
る。上述のように従来例では、この変化分がある
閾値を越えるか否かで異常の発生を判定していた
が、本実施例では、異常の無い時の正常な画像の
変化パターン及び異常発生時の画像の変化パター
ンを記憶した変化パターン記憶手段35と、画像
処理部22によつて得られた画像の変化分とを利
用して、異常判定手段3が異常の有無を判定す
る。異常が判定されれば、出力手段4は警報を発
生するものである。
第12図は、監視対象例を示したものであり、
撮像装置11にて捕らえた画像91の中に、扉9
2があり、この扉92の異常(例えば、侵入者の
存在)を監視しているものである。このような場
合、従来例では検知領域93を設け、この中に輝
度変化があれば、異常発生として警報を発するよ
うになつていたものである。ところが、特に工場
などにおいては、監視対象となつている扉92の
上部に常時点滅しているランプ94が存在するこ
とがある。この場合、異常が無い場合でも検知領
域93内における輝度変化が生じるために、従来
例ではこのような場合の侵入者検知を行うことが
できない。本実施例にあつては、このような場合
の侵入者検知を可能にしたものであり、変化パタ
ーン記憶手段35にランプ94の点滅による輝度
変化のパターンを予め記憶させておき、画像処理
部22の出力に輝度変化が存在しても、それがラ
ンプ94の点滅による輝度変化と判断される場合
には、異常発生とは判定せず、輝度変化が存在
し、かつその変化パターンがランプ94の点滅に
よるものではないと判断される場合にのみ、異常
発生(侵入者あり)と判定するものである。
次に、本発明の第6実施例を第13図及び第1
4図に基づいて説明する。本実施例は、前実施例
のように異常の無い時の画像が一定の変化を繰り
返すような領域について異常検知を行う装置にお
いて、更に、変化パターンを複数個記載できるよ
うにしたものである。画像処理部22より画像の
変化分を得るところまでは、前実施例と同じであ
る。この画像と、前以て変化パターン記憶手段3
5に与えておいたN個の異常の無い時の変化パタ
ーンとを比較し、N個の変化パターンの中で現在
の変化分に最も類似しているパターンとの類似度
を類似度計算手段37で求める。この類似度の値
と、ある閾値とを比較手段38で比較し、類似度
が小さければ、どの変化パターンとも似ていない
ので何等かの異常が発生したと判定する。このよ
うな構成を採用することにより、例えば第14図
に示すように、検知領域95内でレール96上を
常時往復運動しているような機械97の監視を行
うことが可能となる。
以上述べたように、異常のない時の変化パター
ンがある定まつた変化パターンである時には、第
5実施例及び第6実施例のような方法で異常を検
知することができる。
次に、本発明の第7実施例を第15図及び第1
6図に基づいて説明する。例えば、第16図に示
すような十字路81で、右折禁止区域の監視を行
う場合を仮定する。このような場合、ある車が右
折車82のように右折して来た車なのか、直進車
83のように直進して来た車なのかは、現画像だ
けでは識別することができない。このように時系
列的な変化パターンから異常を判定する装置の主
要部を第15図に示す。画像処理部22より画像
の変化分を得るところまでは前記各実施例と同じ
である。本実施例では、これをN枚の画像メモリ
39に記憶させる。この画像メモリ39の記憶内
容と、正常な場合の変化パターン及び異常な場合
の変化パターンを記憶している変化パターン記憶
手段35の記憶内容とを比較して、異常判定手段
3により異常を判定するものである。
上記第7実施例では、画像処理手段が差分絶対
値回路と2値化回路とを含む程度のものとした
が、画像処理手段をより高度なものとし、物体の
位置、大きさ、速度等の情報を得られるものとす
れば、この情報の変化パターンにより異常を適確
に検知できるようになる。さらには、家人と侵入
者との行動パターンを識別できるような変化パタ
ーンを設定しておけば、家人と侵入者とを識別す
ることも可能である。
次に、本発明の第8実施例を第17図及び第1
8図に基づいて説明する。本発明は、検知領域内
を検知領域とは独立に複数の領域に分割し、各領
域にその領域の属性を設定し、異常判定の際に輝
度変化だけではなく属性情報をも考慮することに
よつて、監視領域の多様性に対応しようとするも
のである。第17図に本実施例の構成を示す。撮
像装置11、参照画像メモリ24、入力画像メモ
リ21′、画像処理部22、出力手段4は前記各
実施例の場合と同様である。本実施例にあつて
は、第18図のような、家の庭への侵入を異常発
生として検出する場合を考える。家屋71、塀7
2、樹木77を含むような敷地を検知領域78と
し、この領域への侵入を検知する。この検知領域
78は、領域設定手段301を用いて検知領域メ
モリ302に設定される。従来の方法では、検知
領域内の輝度変化のみで異常を検知しているため
に、家71内の照明の点滅による輝度変化や、樹
木77の揺れによる輝度変化で誤動作することが
あつた。また、樹木77の陰に侵入者が隠れたり
すると、その時点で警報が解除されてしまう等の
不都合があつた。本実施例はこのような点を改善
するものであり、検知領域とは別に属性領域を設
け、各領域の性質を属性として記述し、この属性
情報を用いることによつて誤報や失報を低減して
いる。例えば、第18図の例では、家71、及び
樹木77のような、その他の敷地とは異なつた領
域を属性領域79a、属性領域79bというよう
に、領域設定手段301を用いて設定し、属性領
域メモリ303に記憶させる。各属性領域の持つ
属性については、属性領域と1対1に対応した属
性データベース304に格納する。
以上のような設定をしておけば、実際の監視の
際に、例えば樹木77の揺れが起こつたような場
合に、それによつて起こされた輝度変化と、属性
データベース304の情報とから、この輝度変化
が樹木77の揺れによつて起こされたものである
ということを判定することができ、誤報の発生を
防止することができる。また、侵入者が樹木77
の方向に移動して行き、やがて画面から消えたよ
うな場合においても、侵入者は単に樹木77の陰
に隠れたに過ぎないものと判断して警報を続行す
ることができる。
次に、本発明の第9実施例を第19図に基づい
て説明する。本実施例にあつては、画像入力手段
1と、画像処理手段2と、異常判定手段3と、出
力手段4とを有する異常監視装置における異常判
定手段3に、補助センサ5を接続しており、画像
入力手段1の死角に補助センサ5を配置すること
により、画像処理では得られない警報を異常判定
手段3に与え得るようにしたものである。例え
ば、本実施例において、補助センサ5として人体
検知センサを使用する例を考える。画像入力手段
1の死角に存在する人体は、入力画像上には現れ
ない。このため、画像処理結果だけでは異常発生
と判定することができない。この死角に人体検知
センサを配置すれば、このセンサの作動により人
体の存在の有無を判定することができる。また、
本実施例において、補助センサ5として赤外線セ
ンサを使用する例を考える。このようにすると、
画像入力手段1の死角に存在する人体、及び、死
角で発生する火災に対しても異常発生と判定する
ことができるものである。
第20図は本発明の第10実施例の要部ブロツク
図である。本実施例は、画像処理手段2における
参照画像の更新について特に工夫を施されてい
る。第20図に示される画像処理手段2は、現画
像メモリ21及び参照画像メモリ24を有してい
る。画像処理部22は、例えば減算回路と2値化
回路とを含み、量メモリ21,24の輝度データ
を画素間で減算後、適当な閾値で2値化するもの
である。異常判定手段3は、上述のように、画像
処理手段2の出力を受けて異常判断を行う手段で
ある。異常判定手段3の出力は、否定回路25を
介して論理積回路27に入力されている。論理積
回路27の他方の入力には、タイマー26の出力
が入力されており、このタイマー26は参照画像
の更新周期を規定している。メモリ転送回路23
は、現画像メモリ21の記憶内容を参照画像メモ
リ24に転送する回路であり、論理積回路27の
出力をメモリ転送指令信号としている。論理積回
路27は、否定回路25に出力が有る場合、すな
わち、異常判定手段3が異常発生とは判定しなか
つた場合に、タイマー26の出力が有る毎にメモ
リ転送回路23に転送指令信号を送るように動作
するものである。
第21図は第20図実施例の動作を説明するた
めのタイムチヤートである。図において、現画像
取り込み周期は、カメラから現画像メモリ21へ
の現画像の取り込み周期を示しており、参照画像
取り込み周期は、タイマー26による更新周期を
示している。異常検知信号がない場合には、参照
画像の更新はタイマー26の更新周期にしたがつ
て行われるが、t=nのときのように異常検知信
号が生じているときには、参照画像の更新は行わ
れない。このように、本実施例にあつては画像上
に異常が認められないことが確認されたときにの
み、参照画像が取り込まれるので、一定時間毎の
画像を自動的に参照画像とする場合に比べると、
異常、特に時間的にゆつくりと変化する異常を見
逃すことがなく、有効に異常発生を検知すること
ができるものである。
第22図は、本発明の第11実施例の要部ブロツ
ク図であり、参照画像の更新について更に改良を
施して、検知信頼令をより向上させたものであ
る。本実施例では、前実施例に対して単安定マル
チ回路28及び画素間平均値演算回路29が追加
されている以外は前実施例と同一の構成である。
単安定マルチ回路28は、タイマー26の出力パ
ルスを伸張し、一定周期で、ある時間幅を有する
パルスを発生するものである。このパルスの時間
幅は、通常、現画像取り込み周期の整数倍に設定
される。画素間平均値演算回路29は、論理積回
路27の出力信号によつて動作状態となり、連続
する複数個の現画像を加算した後、平均化する演
算回路である。例えば、連続する5回の現画像に
異常信号が見出されなければ、5回分の現画像の
各画素間平均値が演算され、その結果が参照画像
として更新される。この更新は、この種装置の用
途によつて異なるが、通常、数分毎に行われる。
以上の構成によつて、本実施例では、時間的に
ゆつくりと変化する異常に対し失報することがな
いと同時に、樹木の揺れ等に伴う細かい輝度変化
に対しては、時間的に平均化された画像を参照画
像とするために、これらの要因に基づく後動作を
極めて少なくすることができるものである。
第23図は本発明の第12実施例の要部フローチ
ヤートであり、画像処理手段2に面積判別機能を
備えたものである。テレビカメラ等の画像入力手
段1によつて取り込まれた監視対象の画像信号
は、A/D変換された後、現画像メモリに格納さ
れる。この時、一定周期毎に参照画像メモリにも
入力しておき、現画像メモリとの間で画素間の輝
度比較(画素間減算)を行う。次に輝度差がある
設定レベルを越えたかどうかによつて2値化を行
つた後、既知のラベリングアルゴリズムにより、
画像変化部分にラベル付け(i=1〜n)を行
い、ラベル付けされたクラスタ毎に面積、即ち画
素数が求められる。その後、各クラスタ毎に、予
め設定された面積の閾値との間で面積比較が行わ
れ、ある範囲SL≦Si≦SH(ここで、iはクラスタ
のナンバー、Siは第i番目のクラスタ面積、SL
SHは各々設定面積の最小値、最大値)に入つたク
ラスタのみが異常信号として出力されるものであ
る。
これによつて、画面内に広く分布する樹木の揺
れ、降雨、電気ノイズ等の小さな面積を有する輝
度変化等による誤動作を防止することができるも
のである。
次に、第24図は本発明の第13実施例のフロー
チヤートであり、本実施例にあつては、画像処理
手段2における面積判別機能に更に工夫を施して
ある。本実施例では、前実施例のように面積を求
めた各クラスタを全て同一の閾値で面積比較する
のではなく、各クラスタの重心座標に従つて閾値
を変化させている。一般的に、本発明の技術を実
施するに際しては、テレビカメラ等の画像入力手
段1は、広い視野を監視できるようにするため
に、第25図に示されるように、高所から斜め下
向きを見るように設置されるものである。このと
き、カメラの視野に入る地面(床面)のうち、手
前の方は画面下方に、遠方は画面上方に映し出さ
れるが、手前の方と遠方とでは、地面とカメラ間
の距離が異なるために、同一の物体でも画面上で
は手前にある物が大きく、遠方の物が小さくなつ
てしまう。したがつて、画面全体に発生したクラ
スタを同一の閾値で面積比較することは好ましく
ない。本実施例では、この点に鑑みて、警戒領域
内の監視対象物体の位置に拘わらず検出感度を一
定とし、かつ、種々の誤動作要因の影響を低減す
るようにしたものである。
以下、第25図及び第26図に従つて、可変閾
値の設定方法を述べる。第25図において、カメ
ラの光軸が地面と交わる点とカメラとの距離R0
は次式で求められる。
R0=H・cosecθ ここで、 H:カメラの高さ θ:カメラ光軸と地面のなす角 また、画面上方限界の実際の距離RH及び画面
下方限界の実際の距離RLは次式で与えられる。
RH=H・cosec(θ−α/2) RL=H・cosec(θ+α/2) ここで、α:カメラの視野角 次に第26図に示すようにX軸をとり、画面下
方をX=0、上方をX=Aとしたとき、一般に画
面上にある点の実際の距離Rは、 R=H・cosec(θ−α(X/A−1/2)) で与えられる。画面上に映る地面上の物体の大き
さは、距離の2乗に逆比例するため、面積比較を
する際の設定上限値SHと下限値SLに対し、各クラ
スタ毎に求められた重心位置によつて定まる補正
を行つて、即ち1/R2を乗じて求めた新たな設
定上限値SH′と下限値SL′によつて各クラスタの面
積比較を行えばよい。実際には、1/R2を乗じ
るような演算を行わずに、前以て、座標−距離補
正係数の換算テーブルをメモリ上に準備しておい
てもよい。
これによつて、異常信号がどうかの判定、例え
ば侵入者か、犬猫のような小動物かどうかという
ような判定の際の面積上・下限値の設定をきめ細
かく行うことができ、検知信頼性が極めて向上す
るものである。
第27図は、本発明の第14実施例を示すブロツ
ク図である。本実施例にあつては、2値化レベル
の自動設定機能を有している。監視領域の画像
は、撮像装置11にて撮像され、入力画像メモリ
21′に入力される。参照画像メモリ24には、
異常が無いときの監視領域の画像を予め記憶させ
ておく。差分絶対値回路201においては参照画
像メモリ24と入力画像メモリ21′との画素間
の差分絶対値を算出する。この差分絶対値は2値
化回路203に入力され、所定の閾値と比較され
て2値化される。2値化回路203における2値
化のための閾値は、閾値メモリ202から入力さ
れている。異常判定手段3は、2値化回路203
にて得られた2値化信号を入力されて、この信号
から異常を検出する。異常検出のためには、例え
ば2値化回路203から得られる信号をカウント
し、ある一定の計数値以上になれば異常発生と判
定するような手段を用いることができる。出力手
段4は、異常を検出した場合にその旨を出力する
ものである。
このような装置においては、2値化のための閾
値の設定が重要となる。本実施例においては、異
常発生のとき画像の変化の方が、異常の無い時の
画像の変化よりも大きいことを利用して、閾値を
決定している。具体的には、異常の無いときの監
視領域の画像をN回入力し、それによつて閾値を
決定する。第i回目の画像入力時における、ある
座標Pの輝度をfipとする。異常の無い時の画像
の変化が正規分布に従い、かつNが十分に大きけ
れば、 μp=(1/N)Ni=1 fip …… σp2=(1/N)Ni=1 fip2−μp2 …… なる式によつて、任意の時点での異常の無い時の
画素の輝度をfpとすると、 |fp−μp|<kσp …… が(1−ψ)の確率で成り立つようなkを求める
ことができることは周知である。これらのことか
ら、異常の無い時にN回画像を入力し、式、
よりμp、σpを求めて、座標Pの輝度をμpとする
ような参照画像を作成し、kσpを閾値とすれば、
式より閾値を越えるような変化を生じた点Qに
おける変化が異常によつて生じたのではない確率
はψとなる。
以上のことから、例えばN=100、k=3とす
れば、異常監視装置として十分に信頼性のある参
照画像と閾値が得られる。具体的には、マイクロ
コンピユータを用いて計算すればよいものであ
り、そのためのフローチヤートを第28図に示
す。このフローチヤートにおいて、fpは座標Pの
入力画像の輝度、S1p、S2pは、μp、σpを求める
ための変数である。
次に、本発明の第15実施例を第29図に基づい
て説明する。前実施例では、2値化回路203か
らの出力をそのまま異常判定手段3に入力してい
たが、本実施例では、より高度な画像処理を行う
ために2値化回路203からの出力によつて2値
化画像を作成し、ノイズ処理等の画像処理を行う
ものである。撮像装置11、参照画像メモリ2
4、入力画像メモリ21′、差分絶対値回路20
1、閾値メモリ202、2値化回路203は、前
実施例と同様である。本実施例では、2値化回路
203の出力から作成された2値化画像を2値化
画像メモリ204に入力している。このとき得ら
れる画像は、各点でのψの確率で誤りを含んだ画
像である。この画像に対して画像処理回路205
で次に例示するような適当な画像処理を行う。例
えば、侵入監視の場合のように、異常の発生時に
はある領域内の全ての点で輝度変化を起こすよう
な異常に対しては、一般に孤立点除去と呼ばれる
処理を行えば、誤り率ψをより低くすることがで
きる。この画像処理結果を用いて、前実施例と同
様に異常判定手段3によつて異常を判定し、判定
結果を出力手段4によつて出力する。
次に、本発明の第16実施例を第30図に基づい
て説明する。本実施例は、画像処理手段2に対象
物の計数機能を持たせたものである。第30図に
示す装置にあつては、まず参照画像と入力画像と
の差分画像について、2値化装置211において
予め設定しておいた閾値aにより2値化を行う。
次に、この2値化された画像について、ラベリン
グ装置211において、周知のラベリングの手法
を適用し、対象物を識別するためのラベル付けを
行い、さらに、比較装置213において、面積が
所定の閾値b以上である対象物を計数し、その員
数を所定の閾値cと比較する。対象物の員数が閾
値c以上である場合には、2値化の閾値aを更に
大きな値に変更し、再度、2値化処理、ラベリン
グ処理を行う。これによつて、雨などのように、
背景との輝度の差が小さな対象物は除去されるも
のであり、したがつて異常部分を正確に抽出する
ことができ、異常判定手段3に対してより適確な
情報を与えることが可能となるものである。
更に、本発明の第17実施例を第13図に基づい
て説明する。本実施例においては、対象物の員数
が閾値c以上であるときに、面積の閾値bを更に
大きな値に変更し、再度ラベリング処理を行うこ
と以外は前実施例と同様である。これにより、雨
や雪などの面積の小さな対象物は除去され、異常
判定手段に対して更に正確な情報を供給できるこ
とになる。
第32図は、本発明の第18実施例を示すブロツ
ク図である。本実施例にあつては、マルチチヤン
ネル方式を用いた画像入力手段1を有している。
同図において、異常監視装置本体234は、第1
図における画像処理手段2と、異常判定手段3
と、出力手段4とを包含している。n個の撮像装
置11の夫々の後段には、参照画像メモリ12と
比較回路13との1対が配置されている。参照画
像メモリ12には、予め夫々の監視領域の参照画
像が記憶されている。比較回路13は、入力画像
と参照画像とを比較し、入力画像に輝度変化があ
れば、チヤンネル切換制御回路14に変化検出信
号を出力し、また、その比較結果の画像(一般に
は差分絶対値画像)をマルチプレクサ15に出力
する。
次にこれらの動作を説明する。撮像装置11、
参照画像メモリ12、比較回路13を含むブロツ
クを総称してチヤンネルと呼ぶ。1〜nの各チヤ
ンネルは常時動作し、今チヤンネルiに異常が発
生したとする。このとき、チヤンネルiの比較回
路13よりチヤンネル切換制御回路14に変化検
出信号が伝達され、チヤンネル切換制御回路14
は、チヤンネルiを異常監視装置本体234に接
続するようにマルチプレクサ15にチヤンネル選
択信号を出力すると共に、異常監視装置本体23
4にチヤンネルiの画像を入力したことを知らせ
るものである。チヤンネル切換制御回路14は、
以後、異常監視装置本体234により制御され
る。異常監視装置本体234はチヤンネルiの異
常を処理し終わるまでの間は、チヤンネル切換制
御回路14にチヤンネルiを入力するように指示
し、チヤンネルiの異常処理終了後、チヤンネル
切換制御回路14の制御を解除する。異常がどの
チヤンネルにも存在しない場合には、どの画像も
入力する必要はない。もし、2チヤンネル以上に
同時に輝度変化が生じた場合には、異常監視装置
本体234はそれらのチヤンネルだけを選択し切
換えながら処理する。
以上のように、輝度変化のあるチヤンネルのみ
を処理すれば、nチヤンネルを常時切り換えなが
らタイムシエアリング方式で監視する場合に比べ
て、各チヤンネルについての処理を行えない時間
(不感時間)を飛躍的に短縮することができるも
のであり、1つのチヤンネルを監視している間に
他のチヤンネルで発生した異常を見逃すような不
都合は防止できるものである。
第33図は、本発明の第19実施例を示すブロツ
ク図である。本実施例にあつては、インパルス光
検出機能を備えた画像入力手段1を有している。
第33図の装置は、複数台(n台とする)の撮像
装置11と、撮像装置11の画像信号を選択する
マルチプレクサ15と、マルチプレクサ15から
出力されるアナログ画像信号を量子化するA/D
変換器16と、A/D変換器16のオーバーフロ
ー信号(OVF)にてゲートされたクロツク
(CLK)を計数するカウンタ18とを含んでい
る。A/D変換器16は、入力信号が予め定めら
れた範囲を越えた時にオーバーフロー信号を発生
するオーバーフロー端子を備えているものを使用
することが好ましいが、このような端子を備えて
いないA/D変換器を用いた場合でも、デジタル
出力を入力信号のフルレンジ値とデジタル的に比
較し、その比較出力をオーバーフロー信号として
使用すればよい。異常監視装置本体234(以下
「本体234」と呼ぶ)は、第1図の画像処理手
段2と、異常判定手段3と、出力手段4とを包含
するものである。
本実施例の動作を説明する。n台の撮像装置1
1からの入力画像は、通常は、本体234からの
指令を受けてマルチプレクサ15により順次選択
され、A/D変換器16にてA/D変換されて本
体234に入力される。いま仮に、チヤンネルi
に雷やフラツシユ等による異常なインパルス光が
入つたとする。このインパルス光により、A/D
変換器16はオーバーフロー信号(OVF)を発
生する。このオーバーフロー信号によつて、ゲー
ト17が開き、クロツク(CLK)がカウンタ1
8に入力され、カウンタ18はクロツクの計数を
開始する。このクロツクは、A/D変換器16に
供給される画像サンプリングクロツクと同一のも
のでよい。さて、オーバーフロー信号は異常なイ
ンパルス光が入つている間は出力されるが、もし
1水平期間以上継続する場合には、この画像は
“異常画像”、即ち本体234の処理に供すべきで
ない不要な画像として棄却すべきである。この1
水平期間以上継続するかどうかの時間計測を行う
ために、前記のカウンタ18が設けられている。
このカウンタ18のオーバーフロー信号
(OVF′)は本体234に入力され、本体234
はこのオーバーフロー信号によつてその画像が
“異常画像”であることを検知する。カウンタ1
8は、処理する画像が例えば512×512画素であれ
ば、9ビツト(1FFH)あればよい。なお、カウ
ンタ18は水平同期信号によりリセツトされるよ
うになつている。
さて、前記カウンタ18のオーバーフロー信号
(OVF′)により“異常画像”を検知した本体2
34は、その画像の処理・判定を中止する。そし
て、この中止したチヤンネルiをもう一度入力す
るようにマルチプレクサ15をコントロールす
る。このように構成することにより、“異常画像”
が生じたチヤンネルを飛ばすことなく監視するこ
とができ、不感時間と発生を少なくすることがで
きるものである。
第34図は、本発明の第20実施例の要部ブロツ
ク図である。本実施例にあつては、ゲイン設定機
能を備えた画像入力手段1を有している。第34
図の装置は、複数の参照電圧源Vr1,Vr2,…と、
それぞれに対応するアナログスイツチSW1
SW2,…と、それらを制御するためのゲイン設定
用メモリ101と、このメモリ101の出力をデ
コードするデゴーダ102とを含んでいる。ゲイ
ン設定用メモリ101は、グラフイツクメモリの
ように画素に1対1で対応しており、画像が例え
ば512×512画素であれば、このメモリは512×512
×mビツトとなる。このmビツトは領域設定数に
依存し、例えば8箇所の領域が必要ならば3ビツ
トとなる。このメモリはあらかじめグラフイツク
タブレツトやライトペンにより設定されるもので
あるから、領域の形状は任意のものを設定するこ
とができる。
今、第35図のような夜間の建物の前の街路燈
を含む情景を監視しているとする。街路燈付近の
点線内は明るい領域である。この情景に対して第
36図のように画像に合わせて領域“1”を予め
設定しておく。そして、前記情景を画像入力する
際には、第34図のゲイン設定用メモリ101を
読み出すものである。読み出されたデータは、デ
コーダ102に入力され、デコーダ102の2n
の出力のうち対応する1本だけがオンになり、そ
の出力線に対応するアナログスイツチSWiが導通
になり、参照電圧源VriがA/D変換器16に入
力され、ゲインが設定される。第35図に示す情
景の場合には、第36図における“0”の領域は
高いゲインで強調され、“1”の領域は低いゲイ
ンで抑制されるものであり、画像全体について均
一な感度での検出が可能となるものである。な
お、本実施例においてはA/D変換器16の参照
電圧を変化させて輝度レベルの調整を行つている
が、アナログアンプのゲインによりゲイン調整す
ることも可能である。
第37図は本発明の第21実施例の要部ブロツ
ク図である。本実施例にあつては、画像入力手段
1におけるゲイン設定機能を更に改良している。
本実施例は、参照電圧の異なるA/D変換器16
を複数台設けて、このA/D変換器16の出力を
アナログスイツチSW1,SW2,…で切り換える方
式であつて、この方式を採用した場合には、前実
施例のようにアナログ電圧信号をスイツチングせ
ずにデジタル信号をスイツチングすることになる
ので、スイツチング時のノイズ発生が抑制される
という利点がある。
第38図は、本発明の第22実施例を示すブロツ
ク図である。本実施例にあつては、急激な照度変
化領域についての警戒機能を備えた画像入力手段
1を有している。撮像装置11よりの入力画像
は、複数のA/D変換器16(n個とする)に入
力される。このn個のA/D変換器16は、それ
ぞれ異なる参照電圧源Vr1,Vr2,…,Vri,…,
Vrnを有しており、異なるゲインに設定されてい
る。ここで、i番目のA/D変換器16(以下、
A/D変換器16iと呼ぶ)が中間的なゲインに
設定されているとすると、通常は、このA/D変
換器16iと参照画像との差分絶対値が以後の異
常監視に用いられる。今、突然に自動車のヘツド
ライト等に起因する高輝度の領域が画面内に出現
したとすると、入力画像と参照画像との差は急激
に増大する。この差データは、減算回路114に
よつて求められ、多段階比較器113に入力さ
れ、その差データに応じたゲインのA/D変換器
16がマルチプレクサ111により選択され、後
段の差分絶対値回路117に入力される。多段階
比較器113は複数の参照電圧Vs1,Vs2,…,
Vsnによるn個の閾値を有しており、入力される
差データがどのゲイン補正をされるかを決定し、
ゲイン選択用のマルチプレクサ111と参照画像
補正用のマルチプレクサ112とを制御する。参
照画像補正回路116は、入力画像のゲイン変更
に伴い、そのゲイン変更比率と同じ係数(Cr1
…,Crn)を参照画像データに乗算して参照画像
を補正するものである。仮に、自動車のヘツドラ
イトからの光によりゲインの低いA/D変換器1
6が選択され、0.8倍のゲインとなつた場合には、
参照画像に対しても0.8倍のゲイン補正を行う。
これとは逆に、1以上のゲイン補正が行われる場
合もあり得る。例えば、夜間の照明が急に消えた
場合に、暗くなつた部分のゲインを増加する場合
がこれに該当する。
以上の構成により、画面内の任意の場所の輝度
が急激に変動してもリアルタイムでゲインが調整
されるので、画面内の感度が均一になり装置の検
知信頼性が向上するものである。
第39図は本発明を侵入警戒装置として具体化
した場合におけるシステムの外観を例示したもの
であり、第40図は同システムにおける情報処理
の概略を示すものである。上記各図に示されるよ
うに、本システムは、テレビカメラによつて監視
領域を撮影し、入力画像を参照画像と比較し、そ
の差画像を演算出力することにより、侵入者の映
像を抽出し、侵入者の位置・大きさ・速度等の情
報を得る画像処理部と、グラフイツクタブレツト
のようなポインテイングデバイスにより、監視領
域を複数の検知領域に分割し、各検知領域毎に異
なる危険度Risk(0)、Risk(1)、Risk(2),…を割
り当てる領域設定部と、画像処理部にて得られた
侵入者の位置・大きさ・速度等の情報と領域設定
部にて設定された各検知領域の危険度の情報とを
“事実“として入力し、これを危険度評価ルール
のライブラリに予め記憶された“規則”と照らし
合わせながら、質問とそれに対する解答の形式よ
りなる推論処理によつて侵入者の有無を判定する
侵入者判定部とを有するものであり、付加的な機
能として、画像をVTR録画したり、監視結果を
プリンタにより打ち出したり、CRTにより侵入
者の位置や侵入軌跡を表示したり、侵入者がある
ときにスピーカからの警報音やランプの点滅によ
り注意を喚起したり、侵入者を含む画像を光フア
イバや電話線を介して伝送したりする機能を有し
ているものである。
第41図乃至第48図は、本発明に係る異常監
視装置の応用範囲を参考までに例示する説明図で
あり、第41図は住宅外周からの侵入警戒、第4
2図は工場建屋・倉庫内への侵入警戒、第43図
は自営業者の夜間の盗難監視、第44図は美術
館・博物館の展示品の盗難・犯罪防止、第45図
は飛行場での犯罪防止、第46図は火災検知、第
47図は工場・倉庫におけるロボツト・無人搬送
車の監視、そして、第48図は子供の安全監視
に、本発明の異常監視装置を応用した例を示して
いる。上記各図において、枠で囲まれた図は、テ
レビカメラによつて撮影された監視領域の画像を
例示したものである。また、R(0)、R(1)、R(2)
などの記号は、各領域に設定される危険度を例示
したものである。
(発明の効果) 以上述べたように、本発明にあつては、主とし
て画像処理手段によつて種々の環境要因による誤
動作防止を行い、異常判定手段によつて疑似ター
ゲツトによる誤動作が低減できるので、検知信頼
性が従来装置に比べて飛躍的に向上するという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本構成を示すクレーム対応
図、第2図は同上の画像処理アルゴリズムを示す
フローチヤート、第3図は異常判定アルゴリズム
を説明するための説明図、第4図は本発明の第1
実施例のブロツク図、第5図は同上の動作を説明
するための説明図、第6図は本発明の第2実施例
の要部ブロツク図、第7図は同上の動作を説明す
るための説明図、第8図は本発明の第3実施例の
動作を説明するための説明図、第9図は本発明の
第4実施例の要部ブロツク図、第10図は同上の
動作を説明するための説明図、第11図は本発明
の第5実施例のブロツク図、第12図は同上の動
作を説明するための説明図、第13図は本発明の
第6実施例の要部ブロツク図、第14図は同上の
動作を説明するための説明図、第15図は本発明
の第7実施例の要部ブロツク図、第16図は同上
の動作を説明するための説明図、第17図は本発
明の第8実施例のブロツク図、第18図は同上の
動作を説明するための説明図、第19図は本発明
の第9実施例のブロツク図、第20図は本発明の
第10実施例の要部ブロツク図、第21図は同上の
動作を説明するためのタイムチヤート、第22図
は本発明の第11実施例の要部ブロツク図、第23
図は本発明の第12実施例の要部フローチヤート、
第24図は本発明の第13実施例の要部フローチヤ
ート、第25図は同上の実施例におけるカメラ取
付状態を説明するための側面図、第26図は同上
の実施例における画面上座標と実際距離との対応
関係を示す図、第27図は本発明の第14実施例の
ブロツク図、第28図は同上の実施例において閾
値を求めるためのフローチヤート、第29図は本
発明の第15実施例のブロツク図、第30図は本発
明の第16実施例の要部ブロツク図、第31図は本
発明の第17実施例の要部ブロツク図、第32図は
本発明の第18実施例のブロツク図、第33図は本
発明の第19実施例のブロツク図、第34図は本発
明の第20実施例の要部ブロツク図、第35図は同
上の実施例における入力画像の一例を示す図、第
36図は同上の実施例におけるゲイン設定用メモ
リの記憶内容の一例を示す図、第37図は本発明
の第21実施例の要部ブロツク図、第38図は本発
明の第22実施例の要部ブロツク図、第39図は本
発明を侵入警戒装置として具体化した場合の概略
構成図、第40図は同上の内部構成の概略を示す
図、第41図乃至第48図はそれぞれ本発明の異
なる用途を例示する説明図である。 1は画像入力手段、2は画像処理手段、3は異
常判定手段、4は出力手段である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 監視領域を撮像し画像信号を量子化する画像
    入力手段と、画像入力手段により得られた画像と
    参照画像とを比較し、異常判定に必要な情報を得
    る画像処理手段と、あらかじめ格納された異常判
    定のための知識をもとに、上記の画像処理手段に
    よつて得られた情報から異常の有無を判定する異
    常判定手段と、この判定結果を出力する出力手段
    とを含むことを特徴とする異常監視装置。 2 特許請求の範囲第1項記載の装置において、
    異常判定のための知識が、予め監視領域毎に画面
    上で設定された複数レベルの警戒領域における画
    像処理後の抽出ターゲツトの時間的な推移特性か
    ら異常の有無を判定する規則の形式で記述されて
    いることを特徴とする異常監視装置。 3 特許請求の範囲第1項記載の装置において、
    異常判定のための知識が、外部に設置される他の
    センサの情報をもとに異常の有無を判定する規則
    を含んで記述されていることを特徴とする異常監
    視装置。 4 特許請求の範囲第1項記載の装置において、
    異常判定手段は、監視領域を複数の検知領域に分
    割し、各検知領域にそれぞれ固有の危険度を設定
    する危険度設定手段と、危険度設定手段の設定内
    容と画像処理手段により得られた情報とから複数
    の危険度を判定する危険度判定手段とを含み、出
    力手段は、異常判定手段にて判定された複数の危
    険度に応じて複数の警報度を出力する手段である
    ことを特徴とする異常監視装置。 5 特許請求の範囲第4項記載の装置において、
    危険度判定手段は、複数の検知領域における異常
    発生の変化パターンに基づいて危険度を判定する
    判定手段であることを特徴とする異常監視装置。 6 特許請求の範囲第5項記載の装置において、
    複数の検知領域における異常発生の変化パターン
    は、検知物体が危険度の低い検知領域から、より
    高い危険度の検知領域に移動する変化パターンで
    あり、危険度判定手段は前記変化パターンの発生
    時には侵入者ありと判定する判定手段であること
    を特徴とする異常監視装置。 7 特許請求の範囲第4項記載の装置において、
    危険度設定手段は、画面を見ながら任意の形状の
    検知領域を複数個設定し、各検知領域に固有の危
    険度を割り当てる設定手段であることを特徴とす
    る異常監視装置。 8 特許請求の範囲第4項記載の装置において、
    危険度設定手段は、各検知領域について設定され
    た複数の危険度を、外部信号に応じて切り替える
    危険度切換手段を含むことを特徴とする異常監視
    装置。 9 特許請求の範囲第1項記載の装置において、
    異常判定手段は、画像の正常な変化パターンと、
    異常が発生したときの変化パターンとを識別する
    変化パターン識別手段を含むことを特徴とする異
    常監視装置。 10 特許請求の範囲第9項記載の装置におい
    て、変化パターン識別手段は、画像の正常な変化
    パターンと、異常が発生したときの変化パターン
    とを記憶する変化パターン記憶手段と、画像処理
    手段から得られる現在の入力画像の変化パターン
    を前記変化パターンと比較して異常の有無を判定
    するパターン照合手段とを含むことを特徴とする
    異常監視装置。 11 特許請求の範囲第10項記載の装置におい
    て、パターン照合手段は、画像処理手段から得ら
    れる入力画像を時系列的に複数枚記憶する手段
    と、この複数枚の入力画像の変化パターンから異
    常の有無を判定する手段とを含むことを特徴とす
    る異常監視装置。 12 特許請求の範囲第1項記載の装置におい
    て、異常判定手段は、異常を検知すべき検知領域
    とは別の属性を有する属性領域を設定する設定手
    段と、前記属性領域の情報を用いて異常判定を行
    う判定手段とを含むことを特徴とする異常監視装
    置。 13 特許請求の範囲第12項記載の装置におい
    て、設定手段は、異常を検知すべき検知領域を設
    定する検知領域設定手段と、属性領域を設定する
    属性領域設定手段と、検知領域及び属性領域を記
    憶する領域記憶手段とを含むことを特徴とする異
    常監視装置。 14 特許請求の範囲第1項記載の装置におい
    て、異常判定手段は、撮像装置の死角となる場所
    に設けられた補助センサと、補助センサからの検
    知情報から異常判定を行う手段とを含むことを特
    徴とする異常監視装置。 15 特許請求の範囲第1項記載の装置におい
    て、画像処理手段は、一定の周期で更新しようと
    する新たな参照画像に、前の参照画像と有意な変
    化が検知された場合に、参照画像の更新を禁止す
    る手段を含むことを特徴とする異常監視装置。 16 特許請求の範囲第15項記載の装置におい
    て、画像処理手段は、一定の周期で更新しようと
    する新たな参照画像に、前の参照画像と有意な変
    化信号が認められない場合に、連続する複数の画
    像信号を画素間平均して、新たな参照画像として
    更新する手段を含むことを特徴とする異常監視装
    置。 17 特許請求の範囲第1項記載の装置におい
    て、画像処理手段は、予め定められた閾値を有す
    る面積判別手段を含むことを特徴とする異常監視
    装置。 18 特許請求の範囲第17項記載の装置におい
    て、面積判別手段は、面積判別の閾値が、画面上
    の位置によつて異なる値を設定された面積判別手
    段であることを特徴とする異常監視装置。 19 特許請求の範囲第1項記載の装置におい
    て、画像処理手段は、画像を2値化するための閾
    値を自動設定する閾値自動設定手段を含むことを
    特徴とする異常監視装置。 20 特許請求の範囲第19項記載の装置におい
    て、閾値自動設定手段は、入力画像と参照画像と
    の差画像を求める手段と、複数枚の差画像から各
    画素毎の輝度の平均値と標準偏差とを求める手段
    と、各画素毎の輝度の平均値と標準偏差とから各
    画素毎の閾値を決定する閾値決定手段とを含むこ
    とを特徴とする異常監視装置。 21 特許請求の範囲第1項記載の装置におい
    て、画像処理手段は、対象物を計数する手段を含
    むことを特徴とする異常監視装置。 22 特許請求の範囲第1項記載の装置におい
    て、画像入力手段は、複数のテレビカメラと、各
    テレビカメラに対応する画像前処理回路と、画像
    前処理回路の出力を画像処理手段以降に選択的に
    接続するマルチプレクサと、画像前処理回路から
    の変化検出信号に基づいてマルチプレクサにチヤ
    ンネル選択信号を与えるチヤンネル切換制御回路
    とを含み、各画像前処理回路は、各テレビカメラ
    に対応する参照画像を予め記憶された参照画像メ
    モリと、参照画像と入力画像の間の比較を行い所
    定のレベル以上の輝度変化が生じたときにチヤン
    ネル切換制御回路に変化検出信号を与える比較回
    路とを含むことを特徴とする異常監視装置。 23 特許請求の範囲第22項記載の装置におい
    て、チヤンネル切換制御回路は、変化検出信号が
    ないときには画像処理手段以降に画像を入力せ
    ず、変化検出信号があるときには画像処理手段以
    降に画像を入力し、以後のチヤンネル切換は画像
    処理手段以降の命令下で行うようにマルチプレク
    サを制御する回路であることを特徴とする異常監
    視装置。 24 特許請求の範囲第23項記載の装置におい
    て、チヤンネル切換制御回路は、2以上の変化検
    出信号があるときには画像処理手段以降にその旨
    を伝達し、画像処理手段以降の命令下で複数のチ
    ヤンネルを切り換えながら画像処理を行い得るよ
    うにマルチプレクサを切換制御する回路であるこ
    とを特徴とする異常監視装置。 25 特許請求の範囲第1項記載の装置におい
    て、画像入力手段は、アナログ画像信号をデジタ
    ル化するA/D変換手段と、A/D変換手段から
    のオーバーフロー信号にてゲートされたクロツク
    を計数し、計数値が予め設定された値以上になつ
    た時点で異常監視装置本体にインパルス光検出信
    号を出力するカウンタとを含むことを特徴とする
    異常監視装置。 26 特許請求の範囲第25項記載の装置におい
    て、画像入力手段は、複数の撮像装置からの出力
    を順次切り換えるマルチプレクサを含み、複数の
    監視領域を1台の異常監視装置本体にて監視する
    ようにしたマルチチヤンネル方式の画像入力手段
    であり、前記マルチプレクサは、インパルス光検
    出信号の発生時にチヤンネルの順次走査を中断
    し、インパルス光検出信号の消失後直ちに、前記
    インパルス光検出信号が発生したチヤンネルの画
    像処理が行われるようにチヤンネル切換を行うマ
    ルチプレクサであることを特徴とする異常監視装
    置。 27 特許請求の範囲第1項記載の装置におい
    て、画像入力手段は、アナログ画像信号をデジタ
    ル化するA/D変換手段と、入力画像中の輝度レ
    ベルの異なる複数の領域に対して略等しい感度で
    異常判定ができるように、各部の輝度レベルに対
    応してA/D変換手段の参照電圧を変更するため
    のデータを予め記憶させるゲイン設定用メモリ
    と、ゲイン設定用メモリの出力に応じて選択さ
    れ、A/D変換手段に相異なる参照電圧を供給す
    る複数の参照電圧源とを含むことを特徴とする異
    常監視装置。 28 特許請求の範囲第1項記載の装置におい
    て、画像入力手段は、ゲインの異なる複数のA/
    D変換手段と、いずれか1つのA/D変換手段の
    出力を選択するマルチプレクサと、1つのA/D
    変換手段の出力と参照画像との差を予め設定した
    複数の閾値と比較して前記マルチプレクサを自動
    利得調整が行なわれるように切換制御する多段階
    比較出力を生じる多段階比較手段と、前記多段階
    比較出力に応じて入力画像と略同じ自動利得調整
    が行われるように参照画像に対して複数の補正係
    数を選択的に乗算する参照画像補正回路と、前記
    マルチプレクサの出力と前記参照画像補正回路の
    出力との差分絶対値を求める差分絶対値回路とを
    含むことを特徴とする異常監視装置。
JP22739885A 1985-10-11 1985-10-11 異常監視装置 Granted JPS6286990A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22739885A JPS6286990A (ja) 1985-10-11 1985-10-11 異常監視装置
GB8622839A GB2183878B (en) 1985-10-11 1986-09-23 Abnormality supervising system
US06/913,842 US4737847A (en) 1985-10-11 1986-09-30 Abnormality supervising system
FR8614135A FR2594990B1 (fr) 1985-10-11 1986-10-10 Systeme de detection d'anomalie
DE19863634628 DE3634628A1 (de) 1985-10-11 1986-10-10 Ueberwachungsanordnung zum melden abnormer ereignisse

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22739885A JPS6286990A (ja) 1985-10-11 1985-10-11 異常監視装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6286990A JPS6286990A (ja) 1987-04-21
JPH0337354B2 true JPH0337354B2 (ja) 1991-06-05

Family

ID=16860199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22739885A Granted JPS6286990A (ja) 1985-10-11 1985-10-11 異常監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6286990A (ja)

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2529968B2 (ja) * 1987-04-24 1996-09-04 松下電工株式会社 画像センサ
US5095365A (en) * 1989-10-20 1992-03-10 Hitachi, Ltd. System for monitoring operating state of devices according to their degree of importance
JP2828345B2 (ja) * 1990-12-06 1998-11-25 日本無線株式会社 侵入者監視システム
JP3888793B2 (ja) * 1998-12-28 2007-03-07 セコム株式会社 画像センサ
JP3727798B2 (ja) * 1999-02-09 2005-12-14 株式会社東芝 画像監視システム
JP3965614B2 (ja) * 1999-08-30 2007-08-29 富士通株式会社 火災検知装置
JP2001307103A (ja) * 2000-04-18 2001-11-02 Yokogawa Electric Corp 画像検出システム
JP2001351097A (ja) * 2000-06-08 2001-12-21 Noritz Corp 人体検出装置
JP4736171B2 (ja) * 2000-10-20 2011-07-27 日本ビクター株式会社 監視用信号の通信方法、及び監視用信号通信装置
JP2002298232A (ja) * 2001-03-29 2002-10-11 Mitsubishi Electric Corp 人体検知装置、人体検知方法および障害物検知方法
JP2004005511A (ja) * 2002-03-26 2004-01-08 Toshiba Corp 監視システム、監視方法および監視プログラム
US7280753B2 (en) 2003-09-03 2007-10-09 Canon Kabushiki Kaisha Display apparatus, image processing apparatus, and image processing system
JP4995251B2 (ja) * 2003-10-30 2012-08-08 キヤノン株式会社 画像動き検知装置、画像動き検知方法、プログラム及び記録媒体
JP2005236494A (ja) * 2004-02-18 2005-09-02 Victor Co Of Japan Ltd 監視システム
JP2005267510A (ja) * 2004-03-22 2005-09-29 Secom Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法及び侵入者検出装置
JP2005328236A (ja) * 2004-05-13 2005-11-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 映像監視方法、映像監視装置、および映像監視プログラム
JP2005347856A (ja) * 2004-05-31 2005-12-15 Kyushu Institute Of Technology 動作位置検出装置およびこれを用いた監視装置
JP2008181347A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Meidensha Corp 侵入監視システム
JP2009064222A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Taisei Corp 保護対象追跡システム
JP2010009134A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Sony Corp 画像処理システム及び画像処理方法、並びに、プログラム
WO2010024281A1 (ja) * 2008-08-28 2010-03-04 有限会社ラムロック映像技術研究所 監視システム
JP5289022B2 (ja) * 2008-12-11 2013-09-11 キヤノン株式会社 情報処理装置及び情報処理方法
JP2015520396A (ja) * 2012-06-22 2015-07-16 マルバーン インストゥルメンツ リミテッド 粒子特性評価
US10509976B2 (en) 2012-06-22 2019-12-17 Malvern Panalytical Limited Heterogeneous fluid sample characterization
JP5968277B2 (ja) * 2013-07-31 2016-08-10 三菱電機株式会社 情報処理装置および情報処理方法
JP6229129B2 (ja) * 2014-08-28 2017-11-15 株式会社アイザック 災害時等の支援装置
JP7079565B2 (ja) * 2016-12-28 2022-06-02 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 情報処理システム、情報処理システムの制御方法、およびそのプログラム
CN115346331A (zh) * 2022-08-12 2022-11-15 四川长虹电器股份有限公司 基于电视摄像头实现烟雾报警的智能看家方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6286990A (ja) 1987-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0337354B2 (ja)
US5731832A (en) Apparatus and method for detecting motion in a video signal
US6097429A (en) Site control unit for video security system
CA1116286A (en) Perimeter surveillance system
US9041800B2 (en) Confined motion detection for pan-tilt cameras employing motion detection and autonomous motion tracking
JP4803376B2 (ja) カメラ妨害検知方式
US20040175040A1 (en) Process and device for detecting fires bases on image analysis
US7286709B2 (en) Apparatus and computer program for detecting motion in image frame
JP2000513848A (ja) 大域変化に感応しないビデオ動き検出器
CN109488383B (zh) 智能视频分析系统及其应用方法
JP5042177B2 (ja) 画像センサ
JPH0520559A (ja) 画像処理を用いた防災監視装置
JP2000184359A (ja) 監視装置及び監視システム
JP2923652B2 (ja) 監視システム
JP2010182021A (ja) 画像監視システム
KR101046819B1 (ko) 소프트웨어 휀스에 의한 침입감시방법 및 침입감시시스템
JP2004222200A (ja) 侵入物体検出方法及び侵入物体検出装置
JP2923653B2 (ja) 移動物体検出装置
KR102440169B1 (ko) 멀티센서 신호 융합과 ai 영상 분석을 통한 유효감지 정확도를 향상시킨 스마트 경계 시스템
JPS62147888A (ja) 画像監視方式
JPH0737064A (ja) 侵入物体検出方法および検出装置
JP6155106B2 (ja) 画像センサ
JPH05183901A (ja) 移動体監視装置
Rodger et al. Video motion detection systems: a review for the nineties
JPS63163681A (ja) 自動監視装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term