JPH0337099Y2

JPH0337099Y2 -

Info

Publication number: JPH0337099Y2
Application number: JP1984001828U
Authority: JP
Priority date: 1984-01-12
Filing date: 1984-01-12
Publication date: 1991-08-06
Also published as: JPS60116586U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、自動販売機の商品収納棚に関するも
のである。

（従来の技術）コンベア式の自動販売機は、買入者がコインを
投入して所定の商品選択ボタンを押すと、商品棚
上の商品がコンベアによつてエレベータに送ら
れ、エレベータが下降して商品を取出口まで搬送
する。また、商品棚は、コンベアと一体に移動す
るように配置され、コンベアはモータによりスプ
ロケツトを介して駆動される。

しかし、コンベアの作動中には商品棚に揺れが
生ずるので、安定性の悪い商品は搬送中に転倒す
るおそれがあり、また商品や商品棚の重さでコン
ベアが撓むと、駆動用のチエーンがスプロケツト
から外れる可能性もある。

このため、従来では、例えば実公昭48−24799
号に示す如く、チエーン（帯体）の下面に支持用
のガイド板を取付け、駆動時のチエーンが撓むこ
となく商品を安定させて搬送し得るように構成し
ている。また、特開昭50−62498号の自動販売機
では、コンベア両側のフレームに内側へ突出した
支持部を設けてコンベアベルトの両端を支持して
いる。

（考案が解決しようとする問題点）しかし、前述の自動販売機にあつては、商品の
荷重が全てチエーン、ベルト及びシヤフトに加わ
るので、これらの支持部との摩擦が大きくなつて
モータの負荷が増大する欠点がある。また、チエ
ーンやコンベアベルトに設けられた突起の間隔が
一定であるため、載置される商品の大きさが変わ
ると搬送時における商品が不安定になる。

本考案は、かかる事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、大きさの異なる商品でも安定
して搬送できると共に商品荷重が直接コンベアチ
エーンやシヤフトに作用せず、モータの負荷を軽
減できる自動販売機の商品収納棚を提供すること
にある。

（問題点を解決するための手段）上記目的を達成するため、本考案における自動
販売機の商品収納棚は、収納状態の商品を取出口
側へ移動させる一対のコンベアチエーンと、各コ
ンベアチエーンの内側に突出して設けられた複数
のピンと、一対のコンベアチエーン間に取付けら
れた複数の商品載置板と、商品載置板の両端に形
成され前記コンベアチエーンのピンが挿入された
横長の貫通孔と、コンベアチエーンの外側に設置
され上下の屈曲部で各商品載置板の両端を支持す
る一対の側板とから構成されている。

（作用）これらの構成により、各商品載置板は横長に形
成された貫通孔の長さの範囲でスライド可能とな
り、商品の大きさに応じて隣り合う商品載置板と
の間隔が自動的に変化する。従つて、商品は２つ
の商品載置板の間や隣りの商品に当接して支持さ
れ、搬送中でも殆ど動くことがなくなる。また、
各商品の荷重は、商品載置板を介して両側板の屈
曲部で支持されるので、この分だけコンベアチエ
ーンやシヤフト、更にはモータの負荷が軽減され
る。

（実施例）図面は本考案の一実施例を示すもので、１０は
縦長で断熱材を充填した箱状の自動販売機本体、
１１は前記自動販売機本体１０の扉体で、一側寄
りには商品サンプル部１２を、他側寄りには硬貨
投入口１３及び商品選択ボタン１４を、更に下部
には商品取出口１５，１６をそれぞれ設けてい
る。

２０は自動販売機本体１０内部に設けられたエ
レベータで、エレベータチエーン２１及び後述す
る商品収納棚３０から送出された商品Ａを収納し
かつ商品取出口１５に搬送するバケツト２２を備
えてなる。

３０は前記エレベータ２０の両側に設けられた
横長長方形状の商品収納棚で、コンベア４０を備
えている。該コンベア４０は、前記商品収納棚３
０の長手方向に延びかつ直交方向に所定間隔をお
いて巻架する一対の無端状コンベアチエーン５０
と、該各コンベアチエーン５０間に長手方向に所
定間隔をおいて架設された複数枚の商品載置板６
０と、その外側に対設された側板７０，７１とか
らなる。該コンベアチエーン５０は、シヤフト８
０ａ，８０ｂの両側寄りに取付けられたスプロケ
ツト９０に掛けられ、かつ該シヤフト８０ａ，８
０ｂは側板７０，７１に回転自在に軸支されてい
る。

前記商品載置板６０は細長板状に形成され、そ
の表面の略中央には断面半円形状に若干隆起した
突起部６１を長手方向に沿つて設け、その裏面の
長手方向の両端寄りには、支持板６２が突設され
る。また、各支持板６２には前記コンベアチエー
ン５０の転子５１及びリンク５２を貫通するピン
５３の一端が挿入される横長の貫通孔６２ａが設
けられている。

前記側板７０，７１は横長長方形状に形成さ
れ、その長手方向の両側縁はコンベア４０の内側
に向つて水平に屈曲され（以下、屈曲部７０ａ，
７０ｂ，７１ａ，７１ｂという）、上方の屈曲部
７０ａ，７１ａの上面には、コンベア４０の上側
に位置する商品載置板６０の両端寄りの裏面が当
接し、かつ、下方の屈曲部７０ｂ，７１ｂの上面
には、コンベア４０の下側に位置する商品載置板
６０の両端寄りの表面が当接している。

尚、１００はシヤフト８０ａに連動して前記コ
ンベアチエーン５０を回転させるモータ、１１０
は前記コンベア４０の側板７０の一側面に取付け
られた断面Ｌ字状に形成された商品ストツパ、１
２０は前記側板７０の上端に沿つて設けられた売
切れか否かを検知する売切検知板、１３０は前記
売切検知板１２０に連動する売切スイツチ、１４
０は前記各側板７０，７１の間に介在し該各側板
７０，７１を所定間隔に保つ補強板、１５０ａは
前記商品ストツパ１１０、側板７０及び補強板１
４０を締結する螺子、１５０ｂは前記側板７１及
び補強板１４０を締結する螺子である。

従つて、各商品載置板６０は、貫通孔６２ａの
長さの範囲でコンベアチエーン５０に対して前後
方向にスライド可能となり、異なる大きさの商品
にも対応が可能となる。また、各商品Ａは第６図
に示すように２つの突起部６１で支持されるか隣
りの商品Ａと当接するので、常時安定した状態で
搬送されることとなる。

一方、コンベアチエーン５０に連結された各商
品載置板６０は、コンベア４０の上側に位置する
ときは屈曲部７０ａ，７１ａの上面に当接して保
持され、また、コンベア４０の下側に位置すると
きは屈曲部７０ｂ，７１ｂの上面に当接して保持
されるから、コンベアチエーン５０及び商品載置
板６０は商品収納棚３０の下側に垂れ下がること
はない。

また、各商品載置板６０及びコンベアチエーン
５０の自重並びに商品載置板６０上に載置された
商品の重量は、側板７０，７１の各屈曲部７０
ａ，７０ｂ，７１ａ，７１ｂにより支えられるか
ら、スプロケツト９０を通じてシヤフト８０ａ，
８０ｂに該重量がかかることはなく、シヤフト８
０ａ，８０ｂの湾曲が防止される。

商品載置板６０は間隔をおいて配置されている
ので、屈曲部７０ａ，７０ｂ，７１ａ，７１ｂと
の接触面積はそれ程大きくならない。また、コン
ベアチエーン５０が回動して上方の商品載置板６
０が下方へ移動すると、第６図から分かるように
突起部６１の両端のみが下方屈曲部７０ａ，７１
ｂに当接する。このため、従来のようにベルト全
体を支持するよりも接触面積が極めて小さくな
り、両者間の摩擦も小さくなつてシヤフト８０
ａ，８０ｂ及びモータ１００に対する負荷が軽減
される。

（考案の効果）以上詳述したように、本考案における自動販売
機の商品載置棚では、横長の貫通孔を介して商品
載置板をコンベアチエーンにスライド可能に取付
け、商品載置板の両端を側板の上下の屈曲部で支
持しているので、寸法の異なる商品でも安定して
支持できると共に各商品の荷重が直接コンベアチ
エーン、シヤフト及びモータに加わるのを防止で
きる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る自動販売機の商品収納棚の
一実施例を示すもので、第１図は自動販売機の斜
視図、第２図は自動販売機の内部構造を示す正面
図、第３図は商品収納棚の一部切欠斜視図、第４
図は商品載置板とコンベアチエーンとの取付方法
を示す斜視図、第５図は商品収納棚の断面図、第
６図は商品収納棚の正面図である。図中、１０……自動販売機本体、１５……商品
取出口、３０……商品収納棚、４０……コンベ
ア、５０……コンベアチエーン、５３……ピン、
６０……商品載置板、６２ａ……横長の貫通孔、
７０，７１……側板、７０ａ，７０ｂ、７１ａ，
７１ｂ……屈曲部、１００……モータ、Ａ……商
品。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

収納状態の商品を取出口側へ移動させる一対の
コンベアチエーンと、各コンベアチエーンの内側
に突出して設けられた複数のピンと、一対のコン
ベアチエーン間に取付けられた複数の商品載置板
と、商品載置板の両端に形成され前記コンベアチ
エーンのピンが挿入された横長の貫通孔と、コン
ベアチエーンの外側に設置され上下の屈曲部で各
商品載置板の両端を支持する一対の側板と、から
成る自動販売機の商品収納棚。