JPH10503160A - チェーンコンベヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 チェーンコンベヤは、ローラチェーンと、このローラチェーンを垂直方向に支持するために適合される支持レールと、を有する。ローラチェーンは、ストラップメンバの手段によって相互に接続される多数のローラメンバを備える。支持レールに関してローラチェーンを横方向にガイドするために、分離したガイドエレメントが備えられる。これらのガイドエレメントは、ローラチェーンの上部ランのストラップメンバから支持レールに向かって下方に突出するガイドカムを有する。さらに、そのガイドエレメントは、当該ガイドエレメントから横方向に突出する支持ピンメンバを有する。ガイドエレメントは、ローラメンバの間に配置され、ストラップメンバに固定されている。そのガイドカムは、支持レールの頂部に備えられた縦溝に係合し、一方、横方向の支持ピンメンバは、支持レールに設けられた補助レールメンバの助けを借りてローラチェーンの下部ランを垂直方向に支持している。

Description

【発明の詳細な説明】 チェーンコンベヤ この発明は、ローラチェーンと、ローラチェーンを垂直方向に支持する支持レ ールと、を有するチェーンコンベヤに関する。ローラチェーンは、多数のストラ ップメンバを介して関節でつながれるように相互に連結された多数のローラメン バを含んでいる。ローラチェーンは、支持レールに関してローラチェーンを横方 向にガイドするための手段をさらに有している。 この種のチェーンコンベヤは、例えば、ラック貯蔵装置の貯蔵ラックにおいて 使用され、ラックに収納されるべき商品を運搬ないし搬送する手段として機能し ている。搬送手段は通常多数のローラを備えたコンベヤチェーンである。このチ ェーンの両方の端部は、エンドレス状のループを形成するためにベルトメンバの 手段によって相互に連結されている。収容される商品はたいていの場合において パレットの上に載置されている。 商品が貯蔵装置に搬入される場合、すなわち、特定のラックに入れる場合には 、例えばフォークリフトの手段によって、パレットはコンベヤチェーン上に置か れてラックの中に押しやられる。これとは逆に商品をラックから取り出すときに は、フォークリフトは最前端のパレットに係合して当該パレットをラックから引 っ張り出し、また、コンベヤチェーンは、当該コンベヤチェーン上に前もって置 かれていた他のパレットをラックの搬入／搬出端部に向かって動かすように、ラ ックの端部に向けて動かされる。 このようなチェーンコンベヤに関して見られる困難は、一つには、全 体的にみれば摩擦にあり、特に支持レールに対するコンベヤチェーンの摩擦は、 可能な限り小さくしておかれなくてはならない。他には、特に比較的長いラック の場合において、コンベヤチェーンが支持レールから脱線することを避けるため に、さらには、利用可能な部屋を最も有効に利用するためにラックチャネルの幅 を可能な限り小さくできるように、コンベヤチェーンをできるだけ正確に横方向 にガイドしなければならない。 米国特許第５，５３８，３８４号に対応するＷＯ９４／０００３７０において 、前述の問題を考慮に入れたチェーンコンベヤが開示されている。この目的のた めに、その文献によるチェーンコンベヤは、一対のストラップメンバの手段によ って支持ローラが両側に対をなして相互に連結されたローラチェーンを有してい る。これらのストラップメンバは、ローラチェーンの上部ランを支持レールに沿 って横方向にガイドする程度にまで下方へ突き出ている。支持レールが１対のス トラップメンバ間の寸法より幅においてより小さいに違いないということが理解 される。支持レールの下部は閉じられた中空の戻り通路を備え、その中に、コン ベヤチェーンの下部ランが収容され、ガイドされ、垂直方向に支持されている。 上述した文献によるチェーンコンベヤに関連する問題は、ローラチェーンの横 ストラップメンバが牽引力とガイド力との両方を受けなくてはならないというこ とから理解されるであろう。もし横ストラップメンバが例えばＰＴＦＥあるいは ポリエチレンのように良好な自己潤滑性質を有する材料から作られるならば、そ れら横ストラップメンバの引張り強さが十分ではないこと、あるいは、それら横 ストラップメンバが非常に大きい断面積を備えるように設計されなければならな いことのいずれかの結果として、製造コストが非常に増加してしまうことになる 。もし横 ストラップメンバの部品が複合材料から作られるなら、製造コストはさらにより 高くなる。他方、もしそれら部品がスチールから生産されるなら、ローラチェー ンとガイドレールとの間の摩擦が非常に大きくなるという欠点を伴う。 これは、閉じられた戻り通路内に収納されるチェーンの下部ランについて特に 当てはまる。なぜなら、付加されたローラチェーンの死荷重をも横ストラップメ ンバによって受けなければならないからである。コンベヤチェーンと支持レール との間に生じる高い摩擦値のために、このようなチェーンコンベヤの最大長さに は制限がある。しかも、実施すると、ガイドエレメントとしても同時に機能する ストラップメンバ上に牽引負荷が作用するによって、摩擦値がさらに増加した。 よって、この発明の目的は、従来の技術に関し上述した欠点を防止したチェー ンコンベヤを提供することにある。 特に、この発明の目的は、ローラチェーンと支持レールとの間の摩擦値が特に 低いチェーンコンベヤであって、デザインないし設計が単純であり、比較的低い 経費で生産し得るチェーンコンベヤを提供することにある。 これらと他の目的を満たすために、この発明は、ローラチェーンと、当該ロー ラチェーンを垂直方向に支持する支持レールとを有するチェーンコンベヤを提供 している。ローラチエーンは、多数のストラップメンバによって関節でつながれ るように相互に連結される多数のローラを含んでいる。ローラチェーンは、支持 レールに関してローラチェーンを横方向にガイドするためにさらに多数のガイド メンバを有する。ガイドメンバは、ローラメンバの間に位置すると共にストラッ プメンバにしっかりと接続される分離したガイドエレメントによって形成されて いる。 ガイド手段はストラップメンバに固定された分離したガイドエレメン トによって形成されるということから、タスクの完全な分離が保証される。すな わち、ストラップメンバはただ牽引力を受けるだけで、ガイドするいかなる仕事 ないしジョブをしなくてもよく、一方、分離したガイドエレメントはいかなる牽 引力にもさらされず、ガイドする仕事だけを受け持てばよい。その結果として、 ストラップメンバおよびガイドエレメントの両者をそれらの仕事のために最適に 設計ないしデザインでき、さらに、ストラップメンバおよびガイドエレメントの 両者の設計と材料とに関する限り守るべき妥協は関係しなくなる。 好ましい実施の形態によれば、ストラップメンバは、断面略Ｕ字形にデザイン され、２つの脚メンバと、それらの間に配置されるベース部とを有し、ローラチ ェーンの上部ランのストラップメンバのベース部が、頂部側に向けられている。 Ｕ字形にデザインされると共にローラチェーンの上部ランのストラップメンバの ベース部が頂部側を向いている結果として、特にさらなる好ましい実施の形態の 場合のように、ストラップメンバのベース部の平均長さが２つの連続したローラ メンバの中心間の距離に少なくとも略対応するならば、支持レールの頂端のベア リング面と同様にローラチェーンは、十分な程度にまで汚染から守られることに なる。 さらなる好ましい実施の形態によれば、ローラチェーンは、多数の一様なスト ラップメンバを有し、連続するストラップメンバは、それらのｚ軸の周りに相互 に１８０度回されて、前記脚メンバの壁の厚さに対応した量だけお互いに横方向 にオフセットされている。ローラチェーンの実施の形態は、ただ１つだけのタイ プのストラップメンバを有するので、特に容易にかつ低コストでストラップメン バを生産できる。 以下に、この発明によるチェーンコンベヤの実施の形態を、添付された図面を 参照して詳述する。 図１は、ローラチェーン用のひとつのストラップメンバの第１の実施の形態を 示す側面図、正面図および上面図； 図２は、ガイドエレメントを示す側面図、正面図および上面図； 図３は、ローラチェーンの一部を示す上面図； 図４は、ローラチェーンの一部を示す側面図； 図５は、チェーンコンベヤを示す概略図； 図６は、チェーンコンベヤを概略で示す側面図； 図７は、チェーンコンベヤを示す上面図； 図８は、支持レールおよびローラチェーンの図３のＡ−Ａ線に沿う第１の断面 図； 図９は、支持レールおよびローラチェーンの図３のＢ−Ｂ線に沿う第２の断面 図； 図１０は、他の実施の形態における支持レールおよびローラチェーンを示す断 面図； 図１１は、ローラチェーン用のひとつのストラップメンバの第２の実施の形態 を示す側面図、正面図および上面図； 図１２は、ローラチェーン用のひとつのストラップメンバの第３の実施の形態 を示す側面図である。 図１は、側面図、正面図そして上面図でローラチェーン用の帯金ないしストラ ップメンバ１を示している。ストラップメンバ１は、略Ｕ字形の構成をなし、ベ ース部分１０と、２つの脚部１１、１２とを有する。ベース部１０は、２つの脚 部１１、１２の間に配置され、ストラップメンバ１の上部カバーを構成している 。ストラップメンバ１の両方の脚部１１、１２は、支持ローラを支えるシャフト メンバを収納する穴１３を備える。さらに、外方に向けて突出すると共に操作位 置においてシャフトメンバを固定するために内方に向けて柔軟に曲がり得る固定 エレメン ト１４が備えられる。 脚部１１，１２の中心部分には、ガイドエレメントを収納する機能を果たす矩 形形状の凹所１５が備えられている。ガイドエレメントのデザインおよび配置は もちろん、シャフトメンバの配置についても後述する。 ストラップメンバ１のベース部１０は、一方の脚部１１に沿うと共に近接して 延伸する２つのスロット１６を備える。スロット１６の幅ｂ２は、それぞれ、脚 部１１、１２の壁厚よりも大きい。先導するストラップメンバ１あるいは後ろの ストラップメンバ１の脚部１１、１２の１つがそのようなスロット１６に係合す ることから、これらのスロット１６の手段によって、多数のストラップメンバ１ をチェーンへに組み付けることが可能にされる。リア側の脚部１１に備えられた 凹所１５の領域においては、ストラップメンバ１は、上方に向けて曲げられた横 アームメンバ１７を有し、また、ストラップメンバ１の端面にはスパイク１８ａ が備えられる。さらに、スパイク１８ｂがストラップメンバ１の頂面の上に備え られる。このようなストラップメンバ１のベース形状は、好ましくは、パンチン グ操作によって作られ、他方Ｕ字形のデザインは、打ち出された部分を曲げるこ とによって実現され得る。 図２は、側面図、正面図そして上面図でガイドエレメント２を示している。ガ イドエレメント２は、たとえそれがわずかに不均整であるとしても、本質的にＴ 字形状の構成を有している。ガイドエレメント２は、両側のそれぞれに、支持ピ ンメンバ２２および２３が備えられる。左側の支持ピンメンバ２２は、ストラッ プメンバ１の脚部１１、１２の壁の厚さ（図１参照）に対応した寸法だけ、右側 の支持ピンメンバ２３よりも短い。ガイドエレメント２は、底部において、ガイ ドカムメンバ２１を有する。ガイドエレメント２の中央部２４は、ガイドエレメ ント２がストラップメンバ１の２つの脚部１１、１２に固定され得るように、ス トラップメンバ１の脚部１１、１２における矩形凹所１５の幅ｂ１ （図１参照 ）に適合した幅ｂ３を有している。ガイドエレメント２がストラップメンバ１お よびその脚部１１、１２のそれぞれにしっかりと固定されることを確実なものと するため、ガイドエレメント２は、当該技術分野で本来知られ図面に示されない スナップインあるいはクランプメンバを備える。 図３は、上面図でローラチェーン６の一部を示し、図４は、側面図でローラチ ェーン６の同じ部分を示している。ローラチェーン６は、複数のストラップメン バ１およびガイドメンバ２を有する。それぞれのストラップメンバ１には、シャ フトメンバ３の手段を介して当該ストラップメンバ１に連結されるローラ４が備 えられる。ローラチェーン６は、多数の一様なストラップメンバ１から組み立て られており、連続するストラップメンバ１は、ｚ軸の周りに相互に１８０度回さ れて、脚部１１、１２の壁の厚さに対応した量だけお互いに横方向にオフセット されている。隣接するストラップメンバ１同士を相互に連結するために、ローラ ４を支持する機能を果たしているシャフトメンバ３が用いられる。このシャフト メンバ３は、ロックメンバ１４（図１参照）の手段によって、関連付けられた穴 １３の中にしっかりと固定されることができる。 すでに述べた通り、ガイドエレメント２は、脚部１１、１２に備えられた矩形 凹所１５（図１参照）内に収納される。脚部１１、１２にガイドエレメント２を 固定することは、矩形凹所１５の中で当該ガイドエレメント２をクランプするこ とによって達せられ得る。但し、当該技術分野で本来知られ図面に示されない例 えばスナップインエレメントあるいは類似の手段を備えることによってもまた達 成可能である。 上方へ突出しているスパイク１８は、当業者によく知られているように、ロー ラチェーン６とチェーンコンベヤによって取り扱われる例えば 木製パレットによって支持された商品との間で力を伝達するのに役立っている。 スパイク１８がパレットの木林に突き刺さることから、これらスパイク１８を備 えることによって、パレットとローラチェーン６との間の確かで積極的な接続が 保証されることになる。 さらに、図３で理解されることができるように、ローラチェーン６は、本質的 に閉じられた上面を有している。このことは、それぞれのストラップメンバ１の ベース部１０の長さが、２つの連続したローラ４のシャフトメンバ３間の寸法に 少なくともおよそ対応していることによって達せられる。 図５は、チェーンコンベヤの具体化の一例を例示している。図５に示されるチ ェーンコンベヤは、ローラチェーン６と、支持レール５と、尾部や偏向ローラメ ンバ３１、３３と、ガイドメンバ３２とを有し、ランアウトレールメンバ３５も 有する。２つの尾部や偏向ローラ３１、３３の周りを走行するエンドレス状のコ ンベヤループを形成するために、ローラチェーン６の２つの自由端は、ベルト７ の手段によってお互いに連結されている。ローラチェーン６が支持レールメンバ ５の頂部側だけで負荷を支えるべき場合にあっては、エンドレス状コンベヤルー プの長さのおよそ２分の１だけがローラチェーン６によって構成されていれば十 分である。このようなデザインは、経費と重量を減らして、そして、さらに、全 体的な摩擦を減少させることになる。 図５において左側に示される尾部ローラメンバ３１は、断面で示されるように 、本質的に円形形状をなし、一方、図５において右側に示される尾部ローラメン バ３３は、断面でまた示されるように、丸くした角部を備えた矩形形状をなして いる。このような右手側の尾部ローラ３３のデザインは、右手側の尾部ローラ３ ３の回りでローラチェーンが曲がりないし偏向している間中、ひとつのストラッ プメンバ１の長さの周期で 多角形効果が見られることから、走行するコンベヤループの長さ変動を補正する のに役立つ。 図５に示すように、左側では、チェーンコンベヤは、尾部ローラメンバ３１の 領域に位置されたガイドレールメンバ３２が備えられる。これらのガイドレール メンバ３２は、一方では、尾部ローラメンバ３１の周りのローラチェーン６の偏 向に有利に働き、また他方では、ローラチェーンを高速で動かすときにみられる 遠心力をとらえるのに役立っている。特に、尾部ローラメンバ３１の手段によっ てローラチェーン６が偏向している間中、ガイドエレメント２の支持ピンメンバ ２２、２３の上側が前述のガイドレールメンバ３２に係合している。 ローラチェーン６は、左側の尾部ローラメンバ３１によって、チェーン６の上 部ラン６ａと、下部ラン６ｂとに分けられる。チェーンコンベヤの図５の左側に おけるフロントエンドに、すなわち、運ばれる商品がローラコンベヤに搬入され 、そこからまた搬出される端部に、ランアウトレールメンバ３５が備えられる。 ランアウトレールメンバ３５は、ローラチェーン６によって支持された商品がこ のレールメンバ３５の上に流れ出ることができるように商品を搬出している間中 、システムの余剰の運動エネルギーを吸収するのに役立っている。このランアウ トレールメンバ３５の長さ、種類および表面特性は、なかでも、商品搬出中のロ ーラチェーン６の最高速度や、これらの商品の重量に依存している。チェーンコ ンベヤの反対の端部には、ストップメンバ３６が備えられる。但し、ストップメ ンバ３６の代わりに、ランアウトメンバ３５に類似している他のランアウトレー ルメンバを備えることができる。 図６は、側面図でチェーンコンベヤを示し、他方、図７は、上面図で同じチェ ーンコンベヤを示している。図６においては、商品４１を積載した３つのパレッ ト４２が例示される。３つのパレット４２は、ローラ チェーン６によって支持され、当該ローラチェーン６によって両方の方向、すな わち図６において示される左側および右側に移され得る。ローラチェーン６上に 他のパレットを置くために、そのようなさらなるパレットは、図６の矢印Ｐの方 向、すなわちコンベヤの供給側において、好ましくはフォークリフトの手段によ って押される。これによって、全てのパレット４２とともにパレット４２に載置 されたすべて商品は、フォークリフトの手段によって最左端のパレット４２に作 用された力によって、図６の右側に向けて移される。換言すれば、ローラチェー ン６上に搬入される新しいパレットが最左端のパレット４２に触れるとすぐに、 最左端のパレットは、ローラチェーンの上に載置された残っているすべてのパレ ット４２とともに右に向けて移される。ローラチェーン６の頂端から突出してい るスパイク（図６に図示せず）は、ローラチェーン６と当該ローラチェーン６上 に移されたパレット４２との間の積極的な結合を確実なものとする。さらに、上 述したコンベヤシステムは、２つのチェーンコンベヤ装置を有していることが図 ７においてわかり、その２つのチェーンコンベヤ装置は、パレット４２の幅より 幾分小さ目の寸法に略対応する所定距離を隔ててお互いに平行に配置されている 。 図８は、支持レールメンバ５およびチェーンコンベヤのローラチェーン６の図 ３におけるＡ−Ａ線に沿う第１の断面図を示している。支持レールメンバ５は、 その頂部に、ガイド溝５４が備えられている。ガイドエレメント２に設けられた ガイドカム２１は、ローラチェーン６全体が横方向にガイドされるように、ガイ ド溝５４に係合している。図８でさらに理解できるように、支持レールメンバ５ は、中空のスペース５１が備えられ、当該スペース５１はその底部において開口 している。中空スペース５１の内部に、２つの補助レールメンバ５２、５３が備 えられ、この補助レールメンバ５２、５３の上に、ローラチェーン６の下部ラン ６ｂを垂直方向に支持すると共に下部ラン６ｂを横方向にガイドするために、ガ イドエレメント２の支持ピン２２、２３が置かれている。支持レールメンバ５の 下部領域に備えられた２つのＴ字形の溝５０は、支持レールメンバ５を適切なベ ースフレーム構造体（図示しない）に固定するのに役立つ。垂直方向に延びたフ レーム構造体の部分で支持レールメンバ５全体を固定するのがより便利であるな ら、類似したＴ字形の溝を支持レールメンバ５の側面に備えることが可能である ことも理解される。 図９は、支持レールメンバ５およびローラチェーン６の図３におけるＢ−Ｂ線 に沿う第２の断面図を示している。この図において、シャフトメンバ３はもちろ ん、ローラ４も明らかに理解できる。シャフトメンバ３は、個々のストラップメ ンバ１間の関節リンクとして機能し、そしてさらに、ローラ４用のベアリングシ ャフトメンバの役目をも果たしていると理解される。 図１０は、支持レールメンバ５ａおよびローラチェーン６ａ、特にガイドエレ メント２ａの他の実施の形態の断面図を示している。この実施の形態では、支持 レールメンバ５ａは中央のガイド溝（図９においてガイド溝５４に対応する）を 備えていないが、上部ベアリング面５５を有し、当該上部ベアリング面５５は、 この上部ベアリング面５５より低いレベルないし位置に配置される２つのガイド 面５６、５７によって横方向に限定ないし区画されている。ガイドエレメント２ ａは、２つの横方向のガイドアームメンバ２５、２６を有し、このガイドアーム メンバ２５、２６は、上部ベアリング面５５と横方向で重なり合うと共にガイド 面５６、５７に向かって下方へ延伸している。ガイドアームメンバ２５、２６の 頂部には、図２に示したガイドエレメント２に関連して説明したような同じ目的 を持った滑り面が備えられる。さらに、支持レールメンバ５ａは、付加された２ つのＴ字形の溝５９を備える。これらの溝５９ は、例えば、尾部ローラ３１、３３のそれぞれの支持構造体に支持レールメンバ を固定するために役立つ。また、これらの溝５９の助けを借りて、個々の支持レ ールメンバ５ａを相互に連結することも可能である。 図１１は、側面図、正面図および上面図でローラチェーン用の個々のストラッ プメンバ１ａの第２の実施の形態を示している。このストラップメンバ１ａは、 図１に示して説明したストラップメンバ１に類似するデザインないし形状をなし 、当該ストラップメンバ１ａは、段部１９ａがそれぞれ設けられた２つの端部を 備えたベース部分１０ａを有する。さらに、２つの脚部１１ａ， １１ｂは、ベ ース部分１０ａが脚部１２を受け入れるためのスロット１６（図１に示される） を備えなければならないということを必要とすることなく、ストラップメンバ１ ａがチェーンに組み付けられ得るようにデザインないし設計されている。このよ うなストラップメンバ１ａを有するチェーンは、ベース部１０ａの端部領域に段 部１９ａを備えることにより、隣接するストラップメンバ１ａ間に生じる横方向 の力を奪うことができる。 図１２に示されるように、段部１９ａに代えて、斜めの端部エッジ１０ｂをベ ース部１０ａに備えることが可能である。それぞれのベース部１０ａ，１０ｂの 平均長さは、連続した２つのローラおよび穴１３ａのそれぞれの中心間の距離よ りも幾分短かい。「平均長さ」という表現は、図１１に関して２つの段部１９ａ の中心で測ったベース部１０ａの長さｂ４、および、図１２に関してベース部１ ０ｂの縦方向の中心に沿って測ったベース部１０ｂの長さであると理解されるべ きである。 要点を述べと、従来の技術によるチェーンコンベヤと比較して、前述した特徴 を有するチェーンコンベヤは、全体として低摩擦となり、汚染を小さくでき、さ らに、より単純でよりコスト効果が高い方法で生産し得る。 このようなチェーンコンベヤが適用される分野は、ラック貯蔵アセンブリにも っぱら限られるものではない。むしろ、チェーンコンベヤは他の多くの業務にお いて広く用いることができるものである。さらに、このようなチェーンコンベヤ は、水平に取り付けても、あるいはわずかに傾斜させても、同等に適切である。 しかも、チェーンコンベヤのローラチェーンを独立して操作するための駆動メカ ニズムを備え得る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ローラチェーン手段と、前記ローラチェーン手段を垂直方向に支持するため の支持レール手段と、を有し、前記ローラチェーン手段は、多数のストラップメ ンバによって関節でつながれるように相互に連結される多数のローラメンバを含 み、さらに、前記支持レール手段に関して前記ローラチェーン手段を横方向にガ イドするための手段を有するチェーンコンベヤにおいて、 前記ローラチェーン手段を横方向にガイドするための前記手段は、前記ローラ メンバの間に位置すると共に前記ストラップメンバにしっかりと接続される分離 したガイドエレメントによって形成されていることを特徴とするチェーンコンベ ヤ。 ２．前記支持レール手段の２つの端部の領域に位置すると共に前記ローラチェー ン手段を偏向させるのに適合される偏向手段をさらに有し、当該偏向手段によっ て前記ローラチェーン手段を上部ランと下部ランとに分け、 前記支持レール手段は、前記ローラチェーン手段の前記下部ランの少なくとも 一部分を収納するために開口した底部を備えた中空空間を含み、 前記ガイド手段は、前記上部ランの前記ストラップメンバから、前記ガイドレ ール手段に向かう下方および横方向の両側に突出してなり、 前記ストラップメンバから下方に突出する前記ガイド手段の一部は、前記支持 レール手段に関して前記ローラチェーン手段の前記上部ランを横方向にガイドす るために適合させられる一方、 前記ストラップメンバから横方向に突出する前記ガイド手段の他の部分は、前 記中空空間内に少なくとも一部分が収納された前記ローラチェ ーン手段の前記下部ランを横方向にガイドすると共に垂直方向に支持するために 適合させられることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のチェーンコンベヤ。 ３．２つの補助レール手段が、前記支持レール手段の前記中空空間の内部に備え られ、 前記２つの補助レール手段の間の内側距離は、前記ストラップメンバの幅より も大きく、前記ガイド手段の幅よりも小くされ、前記ガイド手段の横方向に突出 している部分が前記補助レール手段上に前記ローラチェーン手段の前記下部ラン を垂直方向に支持するようにしたことを特徴とする請求の範囲第２項に記載のチ ェーンコンベヤ。 ４．前記ストラップメンバは、断面略Ｕ字形の形状をなし、２つの脚メンバと、 それらの間に配置されるベース部とを有してなり、 前記ローラチェーン手段の前記上部ランの前記ストラップメンバの前記ベース 部が、頂部側に向いていることを特徴とする請求の範囲第１項または第２項に記 載のチェーンコンベヤ。 ５．前記ストラップメンバの前記ベース部の２つの端部は、段状のエッジあるい は傾斜したエッジを有することを特徴とする請求の範囲第４項に記載のチェーン コンベヤ。 ６．前記ストラップメンバの前記ベース部の平均長さは、２つの連続したローラ メンバの中心間の距離に少なくとも略対応してなり、 前記ストラップメンバの前記ベース部が、前記支持レール手段および前記ロー ラ手段の両者を汚染から保護するために、前記ローラチェーン 手段の上部のカバーを形成するようにしたことを特徴とする請求の範囲第１項に 記載のチェーンコンベヤ。 ７．前記ストラップメンバの前記ベース部の頂部は、チェーンコンベヤによって 搬入、搬出される商品用の支持面として機能し、さらに、前記商品と前記ローラ チェーン手段との間の水平方向の力の伝達を増加させる手段を備えることを特徴 とする請求の範囲第４項に記載のチェーンコンベヤ。 ８．前記ストラップメンバの前記ベース部は、前記脚メンバの１つに沿って設け られる２つのスロットを備え、 前記スロットの幅は、前記脚メンバの壁の厚さより大きいことを特徴とする請 求の範囲第４項に記載のチェーンコンベヤ。 ９．前記ローラチェーン手段は、多数の一様なストラップメンバを有することを 特徴とする請求の範囲第１項に記載のチェーンコンベヤ。 １０．連続するストラップメンバは、それらのｚ軸の周りに相互に１８０度回さ れて、前記脚メンバの壁の厚さに対応した量だけお互いに横方向にオフセットさ れていることを特徴とする請求の範囲第９項に記載のチェーンコンベヤ。 １１．前記支持レール手段の頂部面は、縦方向に延伸するガイド溝を備え、前記 ガイド手段は、前記ガイド溝に係合するカム手段を有することを特徴とする請求 の範囲第１項に記載のチェーンコンベヤ。 １２．前記支持レール手段は、より下方のレベルに配置される２つのガイド面手 段によって横方向に限定された上部ベアリング面手段を有し、 さらに前記ガイド手段は、前記上部ベアリング面手段に横方向で重なり合うと 共に前記ガイド面手段に向かって下方へ延伸する２つの横のガイドアームメンバ を有することを特徴とする請求の範囲第１項に記載のチェーンコンベヤ。 １３．前記ローラ手段は、前記ストラップメンバに備えられた穴に挿入されたシ ャフト手段の手段によって前記ストラップメンバに組み付けられ、 前記ストラップメンバは、前記穴の領域に配置され柔軟に変形し得る固定手段 が備えられ、当該固定手段は柔軟に変形するときに前記シャフト手段をロックす るために適合されることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のチェーンコンベ ヤ。 １４．前記ストラップメンバの前記２つの脚メンバの両者は、前記ガイド手段を 収納すると共に前記ガイド手段を所定位置に保っておくために適合される凹所を 備えることを特徴とする請求の範囲第４項に記載のチェーンコンベヤ。 １５．前記ガイド手段は、前記ストラップメンバに前記ガイド手段をしっかりと 固定するために適合されるスナップインあるいはクランプ手段を備えることを特 徴とする請求の範囲第１４項に記載のチェーンコンべヤ。 １６．前記ローラチェーン手段の２つの自由端は、エンドレス状のコン ベヤ手段を形成するためにベルト手段によって相互に結び付けられ、 前記ローラチェーン手段の長さは、前記エンドレス状のコンベヤ手段の全長の ６０％以上の寸法ではないことを特徴とする請求の範囲第１項に記載のチェーン コンベヤ。 １７．前記ガイド手段は、良好な自己潤滑特性を有するプラスチック材料からな ることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のチェーンコンベヤ。 １８． 前記ガイド手段は、中央ガイドカム手段と、２つの横方向支持ピン手段 と、を有し、 前記横方向支持ピン手段の一方は、前記横方向支持ピン手段の他方よりも、前 記ストラップメンバの前記脚メンバの壁の厚さに対応した寸法だけ長いことを特 徴とする請求の範囲第１項または第４項に記載のチェーンコンベヤ。