JPH0337075A - 抗体固定担体、その製造方法およびその用途 - Google Patents

抗体固定担体、その製造方法およびその用途

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JPH0337075A
JPH0337075A JP1172774A JP17277489A JPH0337075A JP H0337075 A JPH0337075 A JP H0337075A JP 1172774 A JP1172774 A JP 1172774A JP 17277489 A JP17277489 A JP 17277489A JP H0337075 A JPH0337075 A JP H0337075A
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JP
Japan
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antibody
immobilized
blood
carrier
serum
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JP1172774A
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Inventor
Hiromu Nakajima
中島 煕
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BAITEKU RES KK
Original Assignee
BAITEKU RES KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、抗体固定担体、その製造方法およびその用
途に関するものであり、更に詳細には、血液または血清
から有害物質または有色物質を選択的に除去することが
できるポリクローナル抗体またはモノクローナル抗体を
固定化した抗体固定担体、その製造方法およびそれを血
流循環経路に配置して血液または血清10からその有害
物質または有色物質を選択的に除去するための用途に関
するものである。
(従来の技術) 健常人は、体内の老廃物質を静脈流により循環させ、そ
の循環経路にある腎臓により吸°収して、腎臓から体外
に排泄されるシステムが有効に作用している。しかし、
何らかの障害によりこの排泄システムが正常に作用しな
い患者は、かかる体内の老廃物質を人為的に除去してや
る必要がある。かかるシステムとして腎臓透析が行なわ
れている。しかし、このような腎臓透析システムによっ
ても容易には除去できない有害物質があり、かかる有害
物質を簡便にかつ有効に除去できるシステムが未だに開
発されていないのが現状である。
また、肝臓切除や肝臓移植後、肝臓の解毒・排泄機能が
回復するまでの人工肝臓においても、ビリルビンを始め
とする有害物質の除去は非常に困難でかつ厄介な問題で
ある。また臨床検査において、血液または血清を使用す
る場合には、血液または血清中の有色物質は検査に際し
て各種測定の障害になり、検査の前に除去することが有
効である。しかしながら、このような有色物質を除去す
る有効な手段が未だにないのが現状である。
かかる現状に鑑みて、この発明者らは、血液またはその
血清内の有害物質に対して特異性を有する抗体、殊にポ
リクローナル抗体またはモノクローナル抗体を使用すれ
ばかかる有害物質または有色物質を有効にかつ簡便に除
去できるシステムが開発できるのではないかと鋭意努力
した結果、かかるポリクローナル抗体またはモノクロー
ナル抗体を抗体固定用担体に固定化して得られた抗体固
定担体を利用すれば、そのような有害物質または有色物
質を有効に除去することができ、患者にとってその苦痛
を除去もしくは著しく軽減できる極めて有効な排泄シス
テムが開発できることと同時に、臨床検査に当たり障害
となる有色物質を有効にかつ簡潔に除去できることが判
明して、この発明を完成した。
(発明により解決すべき課題) この発明は、血液または血清から有害物質を選択的に除
去することができるポリクローナル抗体またはモノクロ
ーナル抗体を抗体固定用担体に固定化したことを特徴と
する抗体固定担体を提供することを目的とする。
また、この発明は、ポリクローナル抗体またはモノクロ
ーナル抗体を活性化した抗体固定用担体に固定化して抗
体固定担体を得ることを特徴とする抗体固定担体の製造
方法を提供することを別の目的、とする。
更に、この発明は、血液または血清から有害物質または
有色物質を選択的に除去することができるポリクローナ
ル抗体またはモノクローナル抗体を抗体固定用担体に固
定化した抗体固定担体を血流循環経路に配置して、血液
または血清から前記有害物質または有色物質を選択的に
除去することを特徴とする抗体固定担体の用途を更に別
の目的とする。
(課題を解決するための手段) 以下、この発明の詳細な説明する。なお、この発明に係
る抗体固定担体を利用した排泄システムを使用すること
ができる血液または血清中の有害物質または有色物質と
しては、ビリルビン類、胆汁酸、トキシン等の毒素、ま
たは薬剤等があるが、以下において具体的に説明する場
合には、ビリルビンを例に挙げて説明するが、特記ない
限りその他の有害物質または有色物質にも同様に適用で
きるものと理解すべきである。
また、単に「ビリルビン」という用語を使用した場合に
は、特記ない限り、遊離のビリルビンを始め、その各種
異性体、グルクロン酸等とのモノ、ジ抱合体、分解代謝
物等をも包含するものと理解すべきである。
この発明に係る抗体固定担体は、ポリクローナル抗体ま
たはモノクローナル抗体を抗体固定担体体に固定化させ
て得ることができる。この発明に使用できるポリクロー
ナル抗体またはモノクローナル抗体は、血液または血清
中の所望する有害物質を選択特異的に認識でき、かつ、
抗体固定用担体に固定化されて血流循環経路に配置され
た場合に、血液または血清等に対し如何なる悪影響をも
及ぼすことなく、その有害物質を除去できるポリクロー
ナル抗体またはモノクローナル抗体を固定化することが
できると共に、固定化された抗体固定用担体に対しても
何等悪影響を及ぼすものでなければいずれも使用するこ
とができる。
またこの発明に係る抗体固定担体を使用すれば、臨床検
査に際し障害となる各種の有色物質を効率よく除去でき
る。
かかるポリクローナル抗体またはモノクローナル抗体と
しては、例えば、ビリルビンを特異的に認識できるもの
が挙げられる。かかるポリクローナル抗体またはモノク
ローナル抗体は、例えば、ビリルビンを牛血清アルブミ
ンと酸無水物法により共有結合させて得たアルブミン結
合ビリルビンを抗原とし、それでマウスを免疫し、その
牌臓細胞とマウス骨髄細胞とをポリエチレングリコール
法にて細胞融合しHAT選択培地で培養して作成した。
かかるポリクローナル抗体またはモノクローナル抗体は
、当然のことながら、血清成分であって、人体に必要な
ヘムタンパク、つまりビリルビンはヘムタンパクの代謝
産物、に対しては反応しない特性を有している。なお、
この発明に使用するポリクローナル抗体またはモノクロ
ーナル抗体は、遊離ビリルビンばかりでなく、ビリルビ
ンの各種異性体、抱合体、分解代謝物等に共通の部位を
認識できるものがよい、これにより、ポリクローナル抗
体または1種のモノクローナル抗体を使用するだけで各
種ビリルビンを除去できることができ、極めて効率よく
ビリルビンを除去できることになる。しかし、各種ビリ
ルビンに対して選択特異性を有するモノクローナル抗体
をも使用できるのは当然である。
この発明において使用される抗体固定用担体としては、
ポリクローナル抗体またはモノクローナル抗体を固定化
することができ、そのポリクローナル抗体またはモノク
ローナル抗体に対して何ら悪い作用を及ぼさず、かつ、
血流循環経路に配置された場合に、血液や血清に対して
、特に血液内の血球等の有用成分に対して何等悪影響を
及ぼさないものであればいずれもこの発明の目的に適し
たものである。かかる担体としては、マトリックス構造
を有するものが好ましい6例えば、セルロース、デキス
トラン、アガロース、ポリアクリルアミドなと、特にア
フィニティークロマトグラフイル用の担体として使用さ
れているものが好ましいが、高速液体クロマトグラフィ
ー用樹脂等も使用することができる。更には、マグネチ
ック・プロティンAなどのような、U記マトリックス構
造を有する抗体固定用担体に鉄などの磁性物質を取り込
ませた抗体固定用担体も、この発明に係るポリクローナ
ル抗体またはモノクローナル抗体を吸着もしくは結−合
できる担体として使用することができるのは言うまでも
ない、なお、このような磁性物質を取り込んだ抗体固定
用担体は特に臨床検査において血液または血清から有色
物質を除去するのに使用するのに適している。
かかる担体にリガンドとしてのポリクローナル抗体また
はモノクローナル抗体を固定化するには、常法に従って
行なうことができる。このリガンドと担体とは、例えば
、アミド基、硫黄結合、トレシル結合等を介してカップ
リングし ていることが好ましい。
例えば、その固定化法を、アガロースを例にして、その
概略を説明すると次のようになる。アガロースを抗体固
定用担体として使用するには、アガロースは先ず活性化
されなければならない。この活性化法にしても、従来の
方法を使用することができ、例えば、縮合剤、ハロゲン
化シア、ン、過ヨウ素酸、架橋試薬、エポキシド等を使
用して、アガロースを活性化することができる0例えば
AI型アガロース、CH型アガロース等のようにアミノ
基、カルボキシル基を有するマトリックスの場合には、
カルボジイミド等の縮合剤などを使用してリガンドとし
てのポリクローナル抗体またはモノクローナル抗体をア
ミド基を介して固定化することができる。またエポキシ
活性化アガロース等のようにエポキシ基を有するマトリ
ックスの場合には、S結合を介してリガンドとしてのポ
リクローナル抗体またはモノクローナル抗体がカップリ
ングされる。更に、スクシンイミド基等を有する活性化
CHアガロースのようなマトリックスの場合には、アミ
ド基を介してリガンドとしてのポリクローナル抗体また
はモノクローナル抗体が固定化されることができる。更
にまた、トレシル活性化型マトリックスの場合には、例
えば、そのトリフルオロメチル基と、リガンドとしての
ポリクローナル抗体またはモノクローナル抗体のアミノ
基とがカップリングして固定化をすることもできる。
(発明の効果) 上記のようにして得られたこの発明による抗体固定担体
は、例えば、既存の腎臓透析システムの1部としてその
システム内に組み込んで配置することもでき、また腎臓
透析が必要でない患者に対しては、例えば腎臓透析シス
テムのような透析システムとしても利用できる。また肝
臓切除や肝臓移植などによって肝臓の機能が弱っている
患者に対して、肝臓の機能が回復するまで取り付けられ
る人工肝臓などにも組み込んで使用でき、治療上からt
iめて有用である。
以上説明したように、この発明にがかる抗体固定担体は
、血液または血清中から有害物質または有色物質だけを
選択特異的に排除でき、患者の苦痛を簡単にかつ効率的
に排除または緩和できる極めて有用なものであると共に
、臨床検査に際して血液または血清から検査の障害にな
る有色物質を除去するのにも極めて有効である。
(実施例) 以下、実施例によってこの発明を説明する。
実施例1 (抗原の調製) ウシ血清アルブミン10mgをジオキサン2.Oslに
溶解してウシ血清アルブミン(BSA)溶液を掲た。
これとは別に、ビリルビン10曽gをジメチルスルホキ
シド1.0+mlに溶解し、トリー〇−ブチルアミン3
.0μmとインブチルクロロホルメート2゜μlによっ
て活性化した。これに0. IN水酸化ナトJウム50
u1を添加した後、この溶液を、前述したようにして得
たウシ血清アルブミン溶液に滴水した。この溶液の9H
をIN塩酸または水酸化ナトリウムで約9.5に調整し
た後、この混合液を4℃て12時間撹拌してカップリン
グを終了した。こC反応液からセファデックスG−25
を使用したゲル酒過により結合ビリルビン−BSA (
ビリルビン8七ル/タンパク1モル)を得た。
(モノクローナル抗体の調製) 上で得た結合ビリルビン−BSAを同量のフロイント・
アジュバントで乳化した乳化液100μ1(60mg)
をBALB/cマウスに腹腔内注射をして免疫した。細
胞融合する4日前から、マウスに1日当たり 200μ
l、 400μl、400μm、400μlをそれぞれ
追加注射した。この免疫したマウスの牌臓細胞とマウス
骨髄細胞(P3−X’63Ag−1111とをポリエチ
レングリコール法にて細胞融合を行なった。
細胞融合した細胞をHAT培地で培養して選択した後、
ビリルビンに特異的なモノクローナル抗体を産生じたハ
イブリドーマを常法により処理して所望のモノクローナ
ル抗体を得た。
(固定化処理) 前述のようにして得たモノクローナル抗体のうちビリル
ビンと高い結合特性(Ko ;1.33 x 10−’
旧を示したクローンを用いてイムノグロブリンfIgG
)を大量精製し、活性化したCNBr−セファロースに
固定化した(なお、固定化量は、乾燥セファロース1g
当たり20Bであった)。
なお、この固定化は次のようにして行なった。
tg乾燥重量のCNBr−セファロースをガラスフィル
ター上で洗浄と膨潤とを繰り返した。このようにして膨
潤させたゲルを、カップリングする抗体3IIIgを溶
解したカップリングバッファー(0,5MNaC1を含
む0.+14 NaHCOs (pH8,31溶液)で
洗浄した。
この溶液をゲル懸濁液と混合し、4℃で1夜撹拌した。
このようにして得たゲルを1Mエタノールアミン(pH
8,Q)に移し、残りの活性基をブロックした。次いで
、カップリングバッファー、NaC110,5M+を含
む0.1M酢酸バッファー(pH4,01で洗浄し、更
にカップリングバッファーで洗浄して、過剰の吸着抗体
を洗い流した0次いで、このカップリングバッファーを
洗い流して固定化処理を完了した。なお、対照として、
ヒト血清アルブミン(H3AI とマウスγ−グロブリ
ン (MGGIを同量づつ固定化したセファロースをそ
れぞれ準備した。
この3f1のタンパク固定化セファロースと、未処理の
セファロースをそれぞれ2mlづつカラ ムに充填し、
これにビリルビン値5 H/diに調整したヒト血清(
トレーサーとして約5 x 10’dpmの1H−ビリ
ルビンを添加)を各1s+1添加しリン酸緩衝液で流出
させた。その結果、J IgG−セファロースのカラム
には添加量の61.3%に当たる17,5μg(セファ
ロース1g当たり)のビリルビンが吸着された。この量
は、HSA−セファロースのカラムの3.5倍、その他
のカラムの数十倍であった。
更に、モニターした中で、総タンパク量、GOT値、G
 P T (fi、フィブリノーゲン値は全てのカラム
においてその通過前後での変化は認められなかった。
実施例2 (ビリルビン抗原の製造) 未抱合ビリルビン(UCBI D(αIOBをジメチル
スルホキサイド1.Oslに溶解し、この溶液に、結晶
が生じないことが確実になった後、トリーn−ブチルア
ミン 73,00mおよびインブチルクロロホルメート
2.0μmを添加した。
別に、ウシ血清アルブミン10mgを00口241 N
aOHに溶解し、この溶液にジオキサン2.0 mlを
添加し、この混合液を10,0OOGで5分間遠心分離
して、不溶物質を除去した。
次いで、上で得たビリルビン溶液にNaOH50μlを
添加した後、別に作成したアルブミン溶液に直に滴加し
た。この混合液をNaOHまたはHClでpHが9.5
になるように調整し、次いでこの溶液を4℃で一夜撹拌
した。
得られた結合物は、セファデックスG−25によるゲル
濾過によって精製した。 未結合ビリルビンを45(l
r+mによる吸収、アルブミンをプロテインアッセーは
調べた結果、得られた結合物には、アルブミン1モルに
対して、ピリル”ビン8モルが結合していることを確認
した。
(モノクローナル抗体の製造) このようにして得たビリルビン抗原を同量のフロイント
完全アジュバントで乳化した乳化液l口Oμ1(60,
μg)をBALB/cマウスに腹腔的注射をして免疫し
た。細胞融合する4日前から、マウスに1日当たり 2
00μl、400μl、400μl、400μlをそれ
ぞれ追加注射した。
この免疫したマウスの膵臓細胞とマウス骨髄細胞fP3
−X63−Ag8−011 とを10対1 (膵臓細胞
対骨髄細胞)の割合で混合して、45%ポリエチレング
Jコール6000を用いて37℃で8分間処理して細胞
融合を行なった。このように処理した細胞をヒボキサン
チンーチミヂンfHTl培地に悲濁し、組織培養プレー
トウェルに注入した後、5%CO□インキュベーター中
において37℃で培養した。24時間後、ハイブリドー
マを選択するために、この培地をHAT培地に変えると
、2〜3週間後■こコロニーの発生が目視できた。この
ようにして得られたコロニーの上澄液を除去してELI
SA法で所望のモノクローナル抗体が産生じているかを
調べた。
次に、この方法でモノクローナル抗体産生が陽性であっ
たコロニーをマウス膵臓細胞と共に更に培養した。
(スクリーニング) UCB−)[SA  (リン酸緩衝生理食塩水(PBS
I 100u l中ILLI)の抗原溶液をポリスチレ
ンブレートウェルに入れて、4℃で一夜放置した後、そ
のウェルをPBSで3回洗浄して吸着していない抗原を
除去し、次いで1%ゼラチン(PBS)溶液を8注入し
て室温で1時間放置した。続いて、 0.05%ツイー
ン20を含有するPBSで3回洗浄して未結合タンパク
を除去した。次に、抗体を含有する上清液を10倍量の
1%l5A−PBSで希釈し、アリコート10711を
ウェルに添加した。このウェルを37℃で30分間培養
して、ロ、05%ツイーン20を含有するPBSで3回
洗浄した後、ウサギ抗マウスIgG(Fab’lx−ウ
レアーゼ・コンジュゲート(予め0、25%BSA−P
BSでIa(1倍に希釈したもの)を添加した。このウ
ェルを37℃で30分間培養して、0.05%ツイーン
20を含有するPBSで3回洗浄した後、基質溶液10
0μlを 各ウェルに添加して、室温で30分間放置し
て 、 ELISAリーダー(東洋測器製)を使用して
590r++wの吸収を測定した。この測定の結果、6
4個のクローンが、キャリヤータンパクには結合してな
く、LICBに結合した特異的な抗体を産生じているこ
とが判明した。
このようにして得たクローンのうち、Competi−
tive 5aturation Analysisに
よって、UCB抗原に対して最も高い反応性を示した1
6個のクローンを選択した。これらのクローンのサブク
ラスを常法により調べた結果、IgG1が7個、 Ig
G2aが3個、IgG2bが4個%rgG3が1個、I
gGMが1個であることを確認した。
(固定化処理) 上で得たモノクローナル抗体を、実施例1と実質的に同
様に処理して、アガロースマトリックスにカップリング
させた。
このマトリックスを用いて、実施例1と同様に処理した
ところ、実施例1のマトリックス同様血清中のビリルビ
ン類を同様に除去すると共に、その他の値には悪影響を
及ぼさないことが確認された。
実施例3 (抗原の製造法) ビリルビンを5%p−ヒドロキシベンズアルデヒドを含
有するクロロホルム(IB/allに溶解し。
この溶液にp−1−ルエンスルホン酸の結晶数個を添加
した。このミ合液を暗所で約8時間放置したところ、ビ
リルビンのエキソ−ビニル基にホルミルフェノキシ基が
結合したビリルビン誘導体が得られた。
得られたビリルビン誘導体は、次いで子牛血清アルブミ
ンと、水酸化カリウムでpH9に調整した033Mリン
酸水素酸水素中ムの存在下で反応させて、ビリルビン誘
導体とアルブミンとが結合したシップ塩基を生成した。
 次いで、このシッフ塩基を水素化はう素ナトリウムを
用いて室温で撹拌した後、還元して対応したシック塩が
還元された化合物が得られた。
この抗原を使用して上記と同様に処理して、モノクロー
ナル抗体を製造した。
このようにして得られた抗体を下記のように処理して、
アガロースマトリックスにカップリングさせた。つまり
、この抗体を水に溶解してpHを4゜5に調整して、リ
ガンド溶液を調製した。他方。
ω−カルボキシルへキシルアミノルアガロースゲル乾燥
重量1gを0.4JNaC1200mlで洗浄して、ア
ガロースマトリックスを調製した。更に、1−エチル−
3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド鴫
酸塩10gを水に溶解してpH4,5に調整し、この溶
液を上記のリガンド溶液と混合した後、室温で1夜撹拌
した0反応終了後、過剰のリガンド、未反応カルボジイ
ミドならびに副生物を水で洗い流した。
このようにしてカップリングさせたモノクローナル抗体
を使用して血清中のビリルビン類の除去効果を調べた結
果、上記の実施例と同様に良好な結果が得られた。
実施例4 実施例1で得られた抗原を使用して、実施例1と同様に
スクリーニングしてポリクローナル抗体を調整した。こ
の抗体を実施例1と同様にして固定化処理を行なって、
血清中のビリルビン類の除去率を調べた結果、前記実施
例と同様の結果が得られた。
実施例5 リン酸緩衝生理食塩水(PBS)に、下記第1表に示す
濃度になるようにビリルビンを加えたサンプル500〜
600μlを、マグネチック・プロティンA300ul
およびIgG 500ul (1゜I mgl と混合
して、この混合物を室温で5分間培養して、サンプルか
ら除去されたビリルビン量を448nmの吸光度から求
めた。
実施例6〜9 サンプルとして、実施例6では1%ヒト血清アルブミン
にビリルビンを加えたもの、実施例7では0.1%ヒト
血清アルブミンにビリルビンを加えたもの、実施例8で
はヒト血清(サンプルNot:ビリルビン濃度: O、
l mg/dllおよび実施例9ではヒト血清(サンプ
ルNo2 :ビリルビン濃度:0 、4 mg/dll
を使用した以外は、実施例5と同様にして培養した後、
ビリルビンの除去率を求めた。その結果を下記第2表に
示す。
実施例10 リン酸緩衝生理食塩水(PBS)に、下記第3表に示す
濃度になるようにビリルビンを加えたサンプル500〜
600μlを、マグネチック呻プロティンA300ul
、サリチル酸ナトリウムおよびIgG 500 u l
  (1,1mgl と混合して、この混合物を室温で
5分間培養して、サンプルから除去されたビリルビン量
を448nmの吸光度から求めた。
実施例11−13 サンプルとして、実施例11では1%ヒト血清アルブミ
ンにビリルビンを加えたもの、実施例12ではヒト血清
(サンプルNol:ビリルビン濃度: 0 、 1 m
g/di)および実施例13ではヒト血清(サンプルN
o2:ビリルビン174度: 0.4+ng/dllを
使用した以外は、実施例9と同様にして培養した後、ビ
リルビンの除去率を求めた。その結果を下記第4表に示
す。
この発明に係るビリルビンに対するポリクローナル抗体
またはモノクロナール抗体を抗体固定用担体に固定させ
た抗体固定担体は、ビリルビンなとの有害物質または有
色物質を吸着もしくは結合して除去することができ、臨
床上ばかりでなく、臨床検査上においても極めて有用で
ある。またそのような抗体固定担体を使用してキットに
すれば極めて簡便な検査用キットとしても利用できる。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)血液または血清から有害物質または有色物質を選
    択的に除去することができるポリクローナル抗体を抗体
    固定用担体に固定化したことを特徴とする抗体固定担体
  2. (2)前記ポリクローナル抗体が血液または血清中の有
    害物質または有色物質を特異的に認識できるものである
    ことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項に記載の抗
    体固定担体。
  3. (3)前記有害物質または有色物質がビリルビン、胆汁
    酸類、毒素または薬剤であることを特徴とする特許請求
    の範囲第(2)項に記載の抗体固定担体。
  4. (4)前記ポリクローナル抗体がビリルビンに対して特
    異性を有することを特徴とする特許請求の範囲第(1)
    項に記載の抗体固定担体。
  5. (5)前記抗体固定用担体がポリクローナル抗体を固定
    することができるものであることを特徴とする特許請求
    の範囲第(1)項に記載の抗体固定担体。
  6. (6)ポリクローナル抗体を活性化した抗体固定用担体
    に固定化して抗体固定担体を得ることを特徴とする抗体
    固定担体の製造方法。
  7. (7)血液または血清から有害物質または有色物質を選
    択的に除去することができるポリクローナル抗体を抗体
    固定用担体に固定化した抗体固定担体を血流循環経路に
    配置して、血液または血清から前記有害物質を選択的に
    除去することを特徴とする抗体固定担体の用途。
  8. (8)血液または血清から有害物質または有色物質を選
    択的に除去することができるポリクローナル抗体を抗体
    固定用担体に固定化した抗体固定担体を用いて、血液ま
    たは血清から前記有害物質または有色物質を選択的に除
    去することを特徴とする抗体固定担体の用途。
  9. (9)血液または血清から有害物質または有色物質を選
    択的に除去することができるポリクローナル抗体または
    モノクローナル抗体を磁性物質を含有する抗体固定用担
    体に固定化したことを特徴とする抗体固定担体。
  10. (10)前記ポリクローナル抗体またはモノクローナル
    抗体が血液または血清中の有害物質または有色物質を特
    異的に認識できるものであることを特徴とする特許請求
    の範囲第(9)項に記載の抗体固定担体。
  11. (11)前記有害物質または有色物質がビリルビン、胆
    汁酸類、毒素または薬剤であることを特徴とする特許請
    求の範囲第(10)項に記載の抗体固定担体。
  12. (12)前記ポリクローナル抗体またはモノクローナル
    抗体がビリルビンに対して特異性を有することを特徴と
    する特許請求の範囲第(9)項に記載の抗体固定担体。
  13. (13)前記抗体固定用担体がポリクローナル抗体また
    はモノクローナル抗体を固定することができるものであ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第(9)項に記載の
    抗体固定担体。
  14. (14)ポリクローナル抗体またはモノクローナル抗体
    を活性化した磁性物質を含有する抗体固定用担体に固定
    化して抗体固定担体を得ることを特徴とする抗体固定担
    体の製造方法。
  15. (15)血液または血清から有害物質または有色物質を
    選択的に除去することができるポリクローナル抗体また
    はモノクローナル抗体を磁性物質を含有する抗体固定用
    担体に固定化した抗体固定担体を血流循環経路に配置し
    て、血液または血清から前記有害物質を選択的に除去す
    ることを特徴とする抗体固定担体の用途。
  16. (16)血液または血清から有害物質または有色物質を
    選択的に除去することができるポリクローナル抗体また
    はモノクローナル抗体を磁性物質を含有する抗体固定用
    担体に固定化した抗体固定担体を用いて、血液または血
    清から前記有害物質または有色物質を選択的に除去する
    ことを特徴とする抗体固定担体の用途。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017527553A (ja) * 2014-08-19 2017-09-21 イムーンダイアグノスティック・アー・ゲー 慢性腎疾患の治療のための医薬および装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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