JPH0337006Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜技術分野＞ 本考案はトナー容器を装置本体に着脱自在に装
填し得るよう構成した複写機等の画像形成装置に
関するものである。

＜従来技術＞ 従来のカラートナーを使用するタイプの複写機
では、トナー容器が装置本体に装填された使用状
態において、使用されるトナーの色を、本体容器
の透視窓を通して前記装填したトナー容器の一部
に付したラベルにより識別できるようにしたもの
が提案されている。

しかしながら、この種のものは透視窓からトナ
ー容器に付したラベルまでの距離が比較的遠く、
しかも装置本体の内部が薄暗いので該ラベルの内
容が非常に分かりにくいという欠点がある。

＜目的＞ 本考案はこのような従来の欠点に鑑みて成され
たもので、その目的とするところは、トナー容器
に移動可能なトナー識別ガイド板を設けるという
極めて簡単かつ安価な方法により、装填されてい
るトナー容器の特性などをきわめて容易に識別で
きるようにした画像形成装置を提供することにあ
る。

＜実施例＞ 第１図は本考案に係る複写機の要部概略構成図
である。図において、１は装置本、２は感光体ド
ラム、３は現像槽である。また４はトナー容器カ
バー、５はトナー容器、６は移動可能なようにト
ナー容器に取付られたトナー識別ガイド板であ
り、上記トナー容器５は装置本体１に対して図中
手前側方向に着脱できるように構成されている。
７は装置本体の前側キヤビネツトであり、このキ
ヤビネツトには透視窓８が設けられていて、この
窓から上記トナー識別ガイド板６に付したラベル
等の内容を識別できるように成つている。

第２図は上記トナー容器５の側面図である。こ
の図によれば、トナー識別ガイド板６の右端部９
は図示の如く直角に折り曲げられ、この部分にラ
ベル等が付されるようになつており、さらに、こ
のガイド板には突起１０が一体に形成されてい
る。

第３図及び第４図はこのトナー識別ガイド板６
の平面図と正面図であり、この図にもとづいて今
少し詳細に説明すると、ガイド板６には図示の如
く２つの長孔１１，１２が形成されていて、この
長孔を利用してビス１３，１４によりトナー容器
５の天板に図中左右方向に摺動可能なように取付
られている。更に、このトナー識別ガイド板６の
左端部にはスプリング１５が設けられており、通
常ガイド板６はこのスプリング１５の附勢力によ
り図中左方向に移動していて、右端部のラベルの
付した折曲部分９がトナー容器５の側面に接近し
た状態にある。一方、突起１０を図中右方向に押
してやると、第５図及び第６図に示す如くガイド
板６はスプリング１５に抗して同方向に移動し、
ラベルの付した折曲部分９はトナー容器の側面か
ら離れるようになつている。

第７図は上記したトナー容器５を装置本体１に
装填したときの側面図であり、トナー容器５を装
置本体１に対して図中矢印方向に押し込む際に、
ガイド板６の突起１０が装置本体側の前フレーム
１６に当接するようになつている。また、突起１
０からガイド板の折曲部分９までの距離は装置本
体１の前側キヤビネツト７と前フレーム１６間の
間隔よりわずかに短か目に定められている。

依つて、かかる構成によれば、トナー容器５を
装置本体１に装填するために図中矢印（第７図参
照）方向に押し込むと、トナー識別ガイド板６は
突起１０が前フレーム１６に当接した時点で同方
向への移動が阻止され、トナー容器のみスプリン
グ１５に抗して移動し装填される。したがつて、
トナー容器５を装填した状態で、トナー識別ラベ
ルを付したガイド板６の折曲部分９は前側キヤビ
ネツト７の透視窓８の近傍に位置し、ラベルの内
容が一目で認識できる構成となつている。

また、トナー容器５を装置本体１から取り外す
と、トナー識別ガイド板６はスプリング１５に引
張られて元の位置に戻りトナー容器５に収められ
るので、容器の保管やトナー補給の際に邪魔にな
らない。

＜効果＞ 以上詳細に説明した様に、本考案の画像形成装
置は、トナー容器に移動可能なトナー識別ガイド
板を設け、該トナー容器を装置本体に装填した状
態で上記トナー識別ガイド板が装置本体容器の透
視窓の近傍まで移動するように形成するととも
に、該トナー容器を装置本体容器から取外したと
きは、上記トナー識別ガイド板がトナー容器に自
動的に収まるように形成して成るから、極めて簡
単かつ安価にトナー容器の特性等を識別すること
が出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る複写機の要部概略構成
図、第２図はトナー容器の側面図、第３図はトナ
ー識別ガイド板の平面図、第４図は同側面図、第
５図及び第６図はトナー識別ガイド板の動作状態
を示す図、第７図は装置本体にトナー容器を装填
したときの状態を示す図である。 １……装置本体、５……トナー容器、６……ト
ナー識別ガイド板、８……透視窓、１０……突
起、１５……スプリング。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 トナー容器を装置本体に着脱自在に装填し得る
   ように構成した画像形成装置において、 上記トナー容器の着脱方向に移動可能に取り付
   けられトナー情報を付してなるトナー識別ガイド
   板と、 上記トナー識別ガイド板に設けられ上記トナー
   容器を装置本体に装填すると装置本体のフレーム
   部に当接して上記トナー識別ガイド板の同方向へ
   の移動を阻止し、該トナー識別ガイド板を装置本
   体の透視窓の近傍に位置させる規制手段と、 上記トナー識別ガイド板を上記トナー容器に収
   まる方向に常に付勢し、上記トナー容器を装置本
   体から取り外すと上記トナー識別ガイド板を上記
   トナー容器に自動的に収める付勢手段とを設けた
   ことを特徴とする画像形成装置。