JPH033682Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はバルコニー等の跳出しPC板に係るも
のである。

（従来の技術）及び（考案が解決しようとする問
題点） 従来、バルコニー等の跳出し部の施工に当つて
省力化のために、第５図に示すようにオムニア板
ａが使用されるようになつた。

しかしオムニア板ａは半製品PC板のため、後
打ちコンクリートｂの施工が残り、省力化の点で
十分な効果を発揮するまでには至つていない。

このため半製品PC板でない跳出しPC板の使用
が考えられるようになつた。しかし跳出しPC板
は現場打コンクリート部との附着性能及び剪断性
能に不安があり、実用に供し難いのが現状であ
る。

（問題点を解決するための手段） 本考案はこのような問題点を解決するために提
案されたものであつて、コンクリート本体の打継
端面に、金属製のラスを一体に碇着してなること
を特徴とする跳出しPC板に係るものである。

（作用）及び（考案の効果） 本考案においては前記したように、跳出しPC
板におけるコンクリート本体の打継端面に金属製
ラスが一体に碇着されているので、同ラスを介し
て跳出しPC板の打継端面の剪断抵抗及び附着抵
抗が増大し、跳出しPC板と後打ちコンクリート
とが一体化されるものである。

また前記ラスを跳出しPC板の製造時に捨型枠
として型枠内に設置することによつて、本考案に
係る跳出しPC板を簡単に製造しうるものである。

（実施例） 以下本考案を図示の実施例について説明する。

１はバルコニーを構成する跳出しPC板のコン
クリート本体で、その打継端面に、平ラス、こぶ
ラス、波形ラス、リブラス等のメタルラス及びエ
キスパンデツドメタルラス等の金属製ラス２が一
体に碇着されている。

図中３，４は夫々前記跳出しPC板の上主筋、
並に下主筋である。

図示の実施例は上記したように、跳出しPC板
のコンクリート本体１における打継端面に金属製
ラス２が碇着されているので、跳出しPC板の打
継端面の剪断抵抗及び附着抵抗が増大する。

第３図及び第４図は前記跳出しPC板の使用状
態を示し、第３図において５はPC大梁、６はス
ラブ施工用のオムニア板、７は同オムニア板６及
びPC大梁５上に打設された現場打床スラブで、
跳出しPC板における打継端面に碇着された金属
製ラス２を介して、床スラブ７と跳出しPC板と
の打継部の剪断並に附着抵抗が増大される。

第４図において８，９は夫々現場打大梁、及び
現場打床スラブで、前記実施例と同様に跳出し
PC板における打継面に碇着された金属製ラス２
を介して、前記床スラブ９と跳出しPC板との打
継部の剪断及び附着抵抗が増大される。

なお前記跳出しPC板の製造に当つては、型枠
内における同PC板のコンクリート本体端面位置
に金属製ラスを捨型枠として取付けたのち凝結遅
延剤を塗布して型枠内にコンクリートを打設し、
翌日高圧洗滌して前記本体端面に骨材の一部を露
出させて凹凸面を形成するか、或いはまた前記本
体端面をワイヤブラシで目荒しして、同端面の剪
断抵抗、附着抵抗を更に増大せしめるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る跳出しPC板の一実施例
を示す斜面図、第２図はその縦断面図、第３図及
び第４図はその使用状態を示す縦断面図、第５図
は従来のバルコニー部の構造を示す縦断面図であ
る。 １……コンクリート本体、２……金属製のラ
ス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コンクリート本体の打継端面に、金属製のラス
   を一体に碇着してなることを特徴とする跳出し
   PC板。