JPH0336503A - 波長板及びその設計方法 - Google Patents

波長板及びその設計方法

Info

Publication number
JPH0336503A
JPH0336503A JP1169839A JP16983989A JPH0336503A JP H0336503 A JPH0336503 A JP H0336503A JP 1169839 A JP1169839 A JP 1169839A JP 16983989 A JP16983989 A JP 16983989A JP H0336503 A JPH0336503 A JP H0336503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
incident
side wall
phase difference
wave plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1169839A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Takagi
正明 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Precision Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Copal Corp filed Critical Nidec Copal Corp
Priority to JP1169839A priority Critical patent/JPH0336503A/ja
Publication of JPH0336503A publication Critical patent/JPH0336503A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polarising Elements (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えば光ピツクアップ装置等に用いられ、入
射光の偏光成分を所定の位相角だけずらせる波長板、及
び、その波長板の設計方法に関する。
[従来の技術] 例えば、光ピツクアップ装置等はトラッキングサーボ等
を高精度に行なう必要があるために、内部に使われる部
品は小型、且つ高性能であることが望ましい、この部品
の中で波長板や光路偏向器等は重要な役割をもつ。
第9図は、従来の光磁気ディスクのための光ピツクアッ
プ装置における光学素子の配列及び光路を示した。これ
により、光路偏向器や波長板の役割が理解される。
第9図において、半導体レーザ1から発振したビームは
コリメートレンズ2により平行ビームとされ、無位相ビ
ームスプリッタ(以下、ビームスプリッタをBSと略す
)3に入射する。この入射ビームは反射面3aでは一部
しか反射されず、はとんどはそのまま通過して無位相ミ
ラー4で反射され、対物レンズ6により光ディスク(不
図示)盤面状に集光される。ディスク面で反射したビー
ムは再び対物レンズ6により平行ビームとされ、ミラー
4により反射され、BS3の反射面3aで反射されて、
%波長板8により偏光面を45度回転される。この偏光
光は集光レンズを通って偏光ビームスプリッタ(PBS
)10に入射する。PBSIO内では、偏向光のP成分
とS成分とが偏光面10aで各々分波され、夫々が受光
素子ll、12に集光される。
[発明が解決しようとする課題] ところで、一般に波長板は水晶等で作られる。
上記例の%波長板は水晶結晶軸方向と、その直交方向と
で屈折率が異なることを利用し、水晶板の厚さを位相差
が尾波長になるように設定し、その結晶軸方向を入射光
束の偏光面に対し22.5度の角度で配置することによ
り、 22.5X2=45度 の偏光面の回転を得るものである。
しかし、水晶による波長板は小型という特徴を持ってい
る反面、次のような欠点がある。
■:波長依存性が大きい、即ち、位相差は波長に反比例
してしまう。
■二人射角度依存性が大きい。この欠点は特に、単板型
の波長板に顕著である。
上記波長依存性や入射角依存性を解消したものとして、
フレネルの夏型プリズム(FRESNEL R)10M
B)を利用した波長板がある。この型の波長板の例を第
10図に示す。この波長板によれば上記■、■の欠点は
解消されているものの、同図に示すように、占有体積が
大きく、特に、光軸方向に長いので、小型のピックアッ
プ装置等に組み込むには向かないし、同時に、製作コス
トも高くなる。
そこで、本発明では、波長依存性や入射角依存性の解消
と小型化とを両立した波長板を提案するとともに、かか
る波長板を設計する設計方法をも提案するものである。
[課題を達成するための手段及び作用]上記課題を達成
するための本発明の波長板の構成は、入射光に対して所
定の位相差を有するような光を射出する透明媒体からな
る波長板であって、この波長板は平らな複数個の側壁面
を有する柱体形状であり、前記複数の側壁面は、少なく
とも、1つの入射面と1つの射出面と複数の全反射面と
からなり、前記入射面には、外部からの光が、この柱体
の軸に垂直な面に沿って斜入射し、前記複数の全反射面
の各々は、上記入射面の透過光を順に全反射し、最後の
全反射光は射出面に斜入射し、各全反射光についてのP
偏光とS偏光との位相差の総和が前記所定の位相差とな
るように、前記複数の壁面の互いの成す角度が設定され
ていることを特徴とする。
本発明の波長板の設計方法に係る構成は、入射光に対し
所望の位相差を有するような光を射出する透明媒体から
なる波長板の設計方法であって、この波長板の概形を、
互いの法線が同一平面上にあるに平らな複数の側壁面を
有する柱体形状とし、この波長板の1つの側壁面を、外
部からの光がこの柱体の軸に垂直な面に沿って斜入射す
る入射面とし、他の側壁面を、前記1つの側壁面の透過
光がこの他の側壁面で順に全反射するように設定し、射
出光の壁面を、各全反射の過程でのP偏光とS偏光との
位相差の総和が前記所望角度になったときに、最後の全
反射光がこの射出面に対し斜入射するように設定するこ
とを特徴とする。
[実施例] 以下添付図面を参照して、本発明を、光磁気ディスクの
ピックアップ装置に適用した実施例について説明する。
第1図は、このピックアップ装置の光学素子及び光路を
示す内部透視図であり、第9図と同じ構成要素には同じ
番号を付しである。第9図の従来例と実質的に異なる部
分は無位相光路偏向器(2lと22)と、局波長板23
であり、その他の要素は実質的に異なるところはない。
(無位相光路偏向器〉 光磁気ディスク装置のピックアップ装置の無位相光路偏
向器として要求される要件は、■:薄型であること、即
ち、レーザダイオードから発振された光ビームはディス
ク面に対して平行であるので、この偏向器により、ディ
スク面に対し光ビームが直角に当たるように偏向される
こと。
■:この偏向器によっては、光ビームの断面スポット形
状が変形されないこと。通常、レーザダイオードlから
のレーザビームはプリズム20の入射面20aにより真
円補正されている。従って、この真円形状のビームが変
形を受けることは、トラッキング性能等に影響を与える
からである。
■、■の要請に応えるために、この実施例の光路偏向器
は、第1図に示すように、プリズム21と22とから構
成されている。後に詳しく説明するように、X方向の光
ビームはプリズム21によりY方向に偏向され、更に、
プリズム22によりX方向に偏向される。2度の偏向は
、プリズムの壁面による全反射により実現される。この
2回の全反射により、位相差がゼロとなり、しかも入射
角や波長に依存しないように、極小化することが可能と
なる。また、2回の偏向は全て直角方向の偏向であるた
めに、ビームスポット形状は変形を受けることはない。
また、第9図の従来例に比して一回数が増えた本実施例
における全反射はXY平面に平行に、換言すれば、ディ
スク面に平行になされるので、ピックアップ装置の小型
化は駆動されることはない。
第3図に偏向器の3面図を示す。(a)はX方向から見
た平面図、(b)はX方向から見た正面図、(C)はY
方向から見た側面図である。
偏向器は真円補正のためのプリズム20と、Y方向へ偏
向するためのプリズム21と、X方向へ偏向するための
プリズム22からなる。尚、プリズム20は、真円補正
するためにあるのであるから、偏向器にとっては本質的
な要素ではない。
プリズム20の入射面20aには無反射コーティングが
施されている。プリズム20とプリズム21との接合面
は入射角は45度であって、レーザダイオード1からの
入射ビームのP成分はほとんど透過させるが、ディスク
板からの反射光は、カー角だけ偏向した分だけ、その接
合面でC方向(第2図)に反射するようになっている。
このC方向は第1図で波長板23の入射面の方向である
。プリズム21は台形形状をしており、第2図(a)に
示すように、その底角は各々45度である。従って、プ
リズム20と21とを、接合面2obで合せると、面2
1aは光路に対し45度傾き、即ち、入射角が45度に
なる。この結果、X方向から進んできた光ビームは面2
1aで、X方向に直交するY方向に反射される。
プリズム22はX方向からみた形状が直角三角形をして
おり、その底角は各々45度である。プリズム21と2
2とを接合面21bで合せると、反射面21aで反射さ
れた光ビームに対し、45度の入射角を有するように配
置され、その結果、この光ビームはXY両方向に直交す
るZ軸方向、即ち、ディスク面に垂直な方向(第2図の
(c)も参照)に偏向される。
プリズム21.22において、光ビームの位相差がどの
ようになり、この実施例では、これをどのように制御し
ているかを説明する。
第2図において、面21a、22aで光ビームが全反射
するとき、面21aでのP偏光成分は、面22aでS偏
光成分となる。同様に、面21aでのS偏光成分は面2
2aでP偏光成分となる。
従って、面21aでP偏光とS偏光で、δ度の位相差が
生じても、面22aにおいては、P、S偏光が逆になる
ので、−δ度の位相差となり、結果的に面21a、22
aによる全反射では、位相差はゼロになる。
しかし、結果的にゼロになるといっても、これはプリズ
ム21.22に光ビームが理想的に45度の角度で人力
された場合にのみ言えることである。もし、45度で入
射しなかったビームがあれば、そのビームの2回の全反
射での合計の位相差はゼロにならなくなり、結果的にピ
ックアップ装置の性能を劣化させる原因となる。
この点を定量的に以下考察する。全反射による位相差δ
は、一般的に入射角θ1.比屈折率n。
(添字のDは波長板の屈折率の区別し易いように付けた
)に依存する性質をもち、 ・・・・・・ (1) で表わされる。ここで、 比屈折率noは、外部媒 体の屈折率をn、とし、 光学系の媒体屈折率を n2とすると、 2 n 0 = □  − (2) で表わされる。第3図に、比屈折率を色々と変えた(n
o = 1 .5. no = 1 .6. no =
1 .7. no : 1 .8)ときの、入射角θ、
に対する位相差δの依存性をグラフとして示す。例えば
、BK7 (小原光学製)のようなガラスを媒体に選ぶ
と、その屈折率(プリズム外の媒体が空気であれば、実
質的に比屈折率に等しい)はn0=1.51(ルー 8
30 nm)’なので、入射角45度のときの位相差は
、第3図のグラフによれば、δ。=38.63度 となる。ところが、このときの入射角依存性は大きくな
ってしまう。例えば0区が+1度(−1度)の変動があ
ると、δは+2.7度(−3,9度)の変化となる。換
言すれば、入射角を厳密に設定しなければ当初の性能を
得られないことになる。
そこで、位相差δの01に対する依存性が最小になる条
件を求める。この条件は、 で与えられる。
(1)式から、 dδ/dθ (= δ °) は、 ・・・・・・ (4) であたえられる。もし、第1図及び第2図に示したよう
な、入射角45度で全反射を2回起こさせるような偏向
器に対して、(3)式の条件を適用すれば、 て、noを求めると、 no”1 .732 となる。そして、このno=1.732の媒体からなる
プリズム21.22に対して、45度の入射角で入射し
て2回全反射すると、このときの位相差は、 6260度 となる。そして、入射角θ、を4S度から+1度(−1
度)ずらすと、位相差δのずれは、−0,11度(−0
,13度) となり、この値はほとんど問題とならない程度の量であ
る。位相差のずれが問題となり始める値は△δ=±2度
程度と中程度ている。本実施例の偏向器の性能を立証す
るために、△δ=±1度のときの、入射角に許されるず
れ量△θ1を求めてみる。
から、このときの入射角の許容ずれ量Δθ1を求めると
、△δ=±1度に対し、 △θ1=+3度(−2,5度) となり、この程度の変動範囲内に入射角θ、を抑えるこ
とは全く容易である。
さらに、入射角の変動を抑えることの可能な範囲を±2
.5度とし、位相差がピックアップ装置の性能に影響を
与える最小位相差を±2度と考えれば、この条件を満足
するプリズムの媒体の屈折率n0のバリエーションが得
られる。即ち、no = 1 .732 (+ 0  
、15から−0,05の範囲) 即ち、no=1.882乃至1 .727の範囲の媒体
であれば可能である。
このような媒体として、以下の表のようなものがある。
以上が、本実施例の偏向器の構成、動作の説明である。
尚、第2図に示した偏向器は光磁気ディスク装置に用い
られるピックアップ装置の偏向器である。以上説明した
偏向器は、そのようなピックアップ装置に最も合致する
ような目的のために、前述したような条件を課しである
0本発明の偏向器がどのように変形され得るか、どのよ
うに修正され得るかは後に説明することとする。
(波長板までの光路〉 波長板23について説明する前に、偏向器を出たビーム
が波長板23に戻るまでを説明する。
偏向器のプリズム22を出た光ビーりはアクチュエータ
5に配置された対物レンズを通り不図示のディスク上に
集光される。このとき、対物レンズ6は、アクチュエー
タ5によりその先軸方向に位置変位されることによりデ
ィスクまでの距離を調整しフォーカシングを行なう。ま
た、レンズ6はディスクの径方向に変位することで、ト
ラッキングを行なう、これらのフォーカシング及びトラ
ッキングは、アクチュエータ5のコイル7が駆動源とな
る。
ディスクより反射したビームは再び対物レンズ6を通っ
て平行ビームに戻り、偏向器に入射する。そして、反射
面22am反射面21 Bc6反射面20bを通って、
波長板23に入力する。この%波長板23、発明の詳細
な説明は後に行なうが、この波長板23により、偏光面
は45度回転される。波長板23を出たビームは集光レ
ンズ9を通って、光電素子11.12上に集光される。
素子11.12に集光されるまでに、光ビームは、偏向
ビームスプリッタPBS 10によりP成分とS成分と
に分光される。
く騒波長板〉 第1図実施例のこの波長板23の外形を第4図に示す。
この波長板は、XY平面に垂直な4つの面S〜S4を外
壁面として有する。便宜上、光ビームが承初に入射する
壁面を81とする。ここで媒体の空気に対する屈折率n
P  (ここで、添字のPは偏向器の屈折率と区別する
ために付けた)=1564とし、Slと82との成す角
度を78度 とし、S、と84との成す角度を 86.727度 とした。また、8つとSaとの成す角度及び、S4とS
、との威す角度を共に、 97.647度 に設定した。また、S、への入射角θ、は39度 とした。さらに、81〜S4の各壁面はコーティングし
ないようにした。
このように設定すると、光ビームは、S、で屈折角 θ*=23.727度 で屈折する。81面はコーティングされていないので、
この屈折によっては位相差は発生しない。
屈折光は壁面S雪に対し、 入射角θ、=54 .273度 で入射する。屈折率1 .564の媒体に対する全反射
の起こる臨界角は約39 .75度であるから、ビーム
は82面で全反射されろ。この全反射された光ビームは
S、に対して、 θ、=43.363度 で入射する。そして、このS1面で同じように全反射さ
れる。
Slに入射したビームが、81面で屈折O32面で全反
射#S1面で全反射していく過程での、各角偏向の総和
は簡単な計算により、 (θ1−θ* )+ (180−203)+ (180
−2θ、)=180度 であるから、S1面での反射光は、81面への入射光と
平行になる。また、SlとS、との交線とS、とS4の
交線とを通る平面に関して、S4はS、と面対称、Sl
はS2と面対称であるから、S4では、入射角O4で全
反射し、81面では81度で全反射し、82面で02で
入射し、θ。
で射出するようになる。即ち、S、で波長板23に入射
した光ビームは、S、から入射したときと平行に射出す
る。波長板への入射光と波長板からの射出光とが平行で
あることは、波長板がピックアップ装置等に用いられた
ときに、光路を極力−直線に並べるためである。従って
、後述するように、この 要請がなければ、波長板が面
対称であることの必要性は薄らぐ。
さて、全反射の過程でのPIi分とS成分との位相差を
調べる。前述したように、81面での位相差は無いes
x面+Ss面での位相差δ2.δ冨は、(1)式を用い
ることにより、 δ、=47.807度 δ、=42.206度 となる。従って、S2#S、−>S、c=>S、面での
全反射による位相シフトの総和δ3は、δ3=(δ2+
δ、)×2 =180.026度&F180度 となる。即ち、この波長板は怪波長板となる。
第5図に、この波長板の入射角変動に対する位相差変化
(実線)、射出角変化(破線)の特性をグラフとして示
す。同図に示すように、本実施例の波長板の位相差依存
性は、従来の張り合わせ型の水晶波長板と同等の特性で
あり、単板型の水晶波長板よりも優れている。これは次
の理由による。水晶板の入射角依存性は、その厚さtが
入射角が変化することにより、 と変化するために発生する。一方、本実施例の波長板で
は、入射角依存性は、全反射が入射角変化に依存するた
めのものである。しかし、本実施例の波長板では特に、
位相差の入射角の依存性の少ない領域での入射角を使用
しているために、入射角依存性は小さいものとなる。
第6図に波長変化に対する位相差変化特性(実線)およ
び射出角依存性(破線)を示す。尚、同図中に、水晶波
長板の位相差特性を一転鎖線で示す。位相差特性につい
ては、水晶波長板よりもかなり改善されているのがわか
る。これは以下の理由による。水晶波長板の波長依存性
r (deg)は・・・・・・ (8) で表わされる。ここで、n、は異常光線に対する屈折率
、noは常光線に対する屈折率、ちは波長板の厚さ、え
は入射光の波長である。即ち、従来の波長板では、(8
)式に示すように、波長依存性r” (deg)自体が
波長え自体の変化を直接受けるために、その依存性は大
きい。一方、本実施例の波長板では、(4)式に示すよ
うに、波長依存性は、屈折率nの波長依存性どして効い
てきて、しかも、この屈折率nの波長依存性は小さいの
で、波長板としての波長依存性は遥かに小さいものとな
る。
尚、第5図、第6図にち示されているように、射出角に
も入射角依存性、波長依存性がある。
般に、光ピツクアップ等では、受光素子等の位置調整が
可能であるから、±0 .1中程度の変動は、その位置
調整による吸収範囲に収まる。
波長板に使われる屈折率np=1.564の材料には下
記のようなものがある。
〈偏向器の変形例〉 本発明の偏向器は種々変形が可能である。例えば、この
偏向器をピックアップ装置に用いられるものと限定しな
ければ、換言すれば、ビームスポットの断面形状が変形
してしまうことを許容し、その一方で、2回の全反射に
より発生する位相差がゼロであって、入射角、波長依存
性だけを要件と課すような偏向器であれば、例えば、第
7図のようなものも可能である。
く波長板の変形例〉 本発明の波長板は種々変形が可能である。
例えば、上記実施例では、この波長板がピックアップに
使われるものであるために、波長板の入射方向と波長板
からの射出方向とが一致するように、波長板の形状に種
々の条件を課していた。例えば、波長板を4角柱とした
り、面対称としたり等である。もし、射出方向に制限が
なく、射出光に所望の位相差が発生することだけを条件
に課すのであれば、第8図に示すような波長板も可能で
ある。第8図の例では、Sl。で屈折し、S、〜S、の
角面全反射し、S、で屈折して射出するようにすること
も可能である。この場合、各全反射面での位相シフト角
の和は、 δ、+δ、+δ+s”180度 となるように設定すればよい。これにより、尾液長板が
実現できる。この場合、波長板の形状と全反射の数の制
限により、各全反射面での位相シフト角の和を180度
とすることが困難な場合がある。そのような場合は、全
反射面にコーテイング膜を塗布することにより、その塗
布した面での全反射による位相シフト量を制御して、位
相シフト角の総和を180度に制御するようにしてもよ
い。
もし、波長板の形状が6角形であれば、第2図と同じよ
うに、3つの面同士が互いに面対象になるように設計す
れば、入射方向と射出方向とが一致させることが可能で
ある。そして、もし、6回の全反射で位相シフト量が1
80度にならない場合は、前述したように、面にコーテ
イング膜を形成して、シフト量を制御すればよい。
また、第4図及び第8図に示した波長板の図は、所望の
位相差が発生するような波長板の設計方法をも開示して
いる。即ち、この方法によれば、入射面では屈折により
波長板内に光ビームを導き、その後は、所望の位相差が
得られるまで、全反射を重ね、所望のものが得られたと
ころで、屈折により波長板外に射出させればよい。この
ようにすれば、尾液長板や残液長板等が容易に設計でき
る。
【発明の効果〕
以上説明したように1本発明の波長板及びその設計方法
によれば、全反射を重ねることにより、所望の位相差を
得ることができる波長板が提供できる。そして、本発明
によれば、波長板は柱状をなすので、従来のフレネル型
の波長板に比して小型化が実現できる。
特に、第2項または第3項のような波長板によれば、位
相差の波長依存性や入射角依存性が減少する。
特に第4項の波長板によれば、入射方向と射出方向とを
一致させることができ、小型化により一層寄与する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を光磁気ディスク装置のピックアップに
適用した実施例の光路図、 第2図の(a)乃至(c)は実施例に係る光路偏向器の
3面図、 第3図は実施例の偏向器における位相差δの入射角依存
性を示すグラフ図、 第4図は実施例に係る尾液長板の平面図、第5図、第6
図は実施例の波長板の位相差の入射角依存性、波長依存
性を示すグラフ図、第7図は本発明の偏向装置の変形例
の外観を示す図、 第8図は本発明の波長板の変形例の外観を示す図、 第9図、第10図は従来技術を説明する図である。 図中、 1・・・レーザダイオード、2・・・コリメートレンズ
、5・・・アクチュエータ、6・・・対物レンズ、7・
・・コイル、9・・・・・・集光レンズ、10・・・偏
向ビームスプリッタ、11.12・・・受光素子、20
・・・補正プリズム、21.22・・・偏向器を構成す
るプリズム、23・・・波長板、20a・・・プリズム
壁面、2゜b・・・無位相反射面、21a・・・全反射
面、21b・・・接合面、 a・・・全反射面、 S、〜S4 ・・・波長板 壁面である。 特 許 出 願 人 株 式 22b e 2−23.727@ e3” 54273” Q4−43.3636 Ss=2X(S2r53) =180.o25@ 第4図 第5図 第6図 ト 味 派

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)入射光に対して所定の位相差を有するような光を
    射出する透明媒体からなる波長板であって、 この波長板は平らな複数個の側壁面を有する柱体形状で
    あり、 前記複数の側壁面は、少なくとも1つの入射面と1つの
    射出面と複数の全反射面とからなり、前記入射面には、
    外部からの光が、この柱体の軸に垂直な面に沿って斜入
    射し、 前記複数の全反射面の各々は、上記入射面の透過光を順
    に全反射し、 最後の全反射光は射出面に斜入射し、 各全反射光についてのP偏光とS偏光との位相差の総和
    が前記所定の位相差となるように、前記複数の壁面の互
    いの成す角度が設定されていることを特徴とする波長板
  2. (2)前記所定の位相差が180度である場合に、 この波長板は第1乃至第4の4つの側壁面を有し、 入射面を第1の側壁面とすると、全反射は順に第2の側
    壁面、第3の側壁面、第4の側壁面、第1の側壁で行な
    われ、反射光は第2の側壁面で斜入射して、この面から
    射出する事を特徴とする請求項の第1項に記載の波長板
  3. (3)第1の面と第2の面との交線を有し、入射光の光
    軸に垂直な面に関して、 第1の面と第2の面とが面対称であり、第3の面と第4
    の面とが面対称であり、 第1の面と第4面の成す角度と第2面と第3面との成す
    角度が等しく設定されることにより、入射光の光軸と射
    出光の光軸とが略一致している事を特徴とする請求項の
    第2項に記載の波長板。
  4. (4)入射光に対し所望の位相差を有するような光を射
    出する透明媒体からなる波長板の設計方法であって、 この波長板の概形を、平らな複数の側壁面を有する柱体
    形状とし、 この波長板の1つの側壁面を、外部からの光がこの柱体
    の軸に垂直な面に沿って斜入射する入射面とし、 他の側壁面を、前記1つの側壁面の透過光がこの他の側
    壁面で順に全反射するように設定し、射出光の壁面を、
    各全反射の過程でのP偏光とS偏光との位相差の総和が
    前記所望角度になったときに、最後の全反射光がこの射
    出面に対し斜入射するように設定することを特徴とする
    波長板の設計方法。
  5. (5)全反射の回数が制限されている場合に、透明媒体
    の全反射面に所定の屈折率を有するコーティング剤をコ
    ーティングして、各全反射における位相差を制御する事
    を特徴とする請求項の第4項に記載の波長板の設計方法
JP1169839A 1989-07-03 1989-07-03 波長板及びその設計方法 Pending JPH0336503A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1169839A JPH0336503A (ja) 1989-07-03 1989-07-03 波長板及びその設計方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1169839A JPH0336503A (ja) 1989-07-03 1989-07-03 波長板及びその設計方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0336503A true JPH0336503A (ja) 1991-02-18

Family

ID=15893882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1169839A Pending JPH0336503A (ja) 1989-07-03 1989-07-03 波長板及びその設計方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0336503A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4896128A (en) * 1988-11-30 1990-01-23 General Electric Company Support structure for high field magnet coils
JP2007140263A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Canon Inc マルチビーム走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2011150767A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Hitachi Media Electoronics Co Ltd 光学ヘッド

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4896128A (en) * 1988-11-30 1990-01-23 General Electric Company Support structure for high field magnet coils
JP2007140263A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Canon Inc マルチビーム走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2011150767A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Hitachi Media Electoronics Co Ltd 光学ヘッド

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0677332B2 (ja) 光ピックアップ
JPS60124035A (ja) 光ヘッド装置
JPH0547060A (ja) 光磁気デイスク装置の光学系
US5095389A (en) Beam shaping optical system
JPH0336503A (ja) 波長板及びその設計方法
JPH07294739A (ja) 偏光分離素子
US6744720B2 (en) Optical element and optical pick-up
JPH0336504A (ja) 光路偏向装置
US5438562A (en) Optical head for recording and/or reproducing information on and/or from opto-magnetic record medium
JPS6087442A (ja) 偏光ビ−ムスプリツタ
JP2000311375A (ja) プリズム及び光ピックアップ装置
JPH0138561Y2 (ja)
JP3320875B2 (ja) 光偏向素子
JPH03192305A (ja) 光学素子
JPH0562238A (ja) 光学装置および光ピツクアツプ装置
JPH06215413A (ja) 光ピックアップ装置
JPS63187427A (ja) 光ピツクアツプ
JPH04170724A (ja) 光学式ピックアップ装置
JPH0862501A (ja) 反射鏡
JPH04209335A (ja) 発光部材
KR0135859B1 (ko) 광헤드
JPH01211258A (ja) 光磁気ピックアップ装置
JPH0547003A (ja) 光ピツクアツプ装置
JPH03130938A (ja) 光ピックアップ装置の焦点調整装置
JP2000228024A (ja) 光ピックアップ