JPH0336091Y2 - - Google Patents

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JPH0336091Y2
JPH0336091Y2 JP1984105602U JP10560284U JPH0336091Y2 JP H0336091 Y2 JPH0336091 Y2 JP H0336091Y2 JP 1984105602 U JP1984105602 U JP 1984105602U JP 10560284 U JP10560284 U JP 10560284U JP H0336091 Y2 JPH0336091 Y2 JP H0336091Y2
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line
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resonator
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、例えば出力共振回路の構成を改良し
たマイクロ波逓倍器に関する。
〔考案の技術的背景とその問題点〕
一般に、逓倍器の出力共振回路は第2図aに示
すような構成となつている。即ち、入力信号は入
力端子11より入力され、入力整合回路12によ
り反射することなく、ダイオード13に導かれ、
このダイオード13の非線形特性のため、多数の
高調波が発生する。ここで、所望の出力周波数を
効率よく負荷16に供給するため、インダクタン
ス14と直列容量15とで構成される共振器によ
り高調波の中から出力周波数を共振させ取り出
す。この動作原理を第2図bにより説明する。ダ
イオードは入力信号が印加された状態では、ほぼ
シヨートをなるためインダクタンス17、容量1
8、負荷19とから成る共振回路が形成される。
この共振回路はQが高いと共振信号(出力信号)
が共振回路のインダクタンス17又は容量18に
蓄えられ、負荷19に取り出されない。この共振
回路のQは Q=1/2πfCR …(1) で定義されることが知られている。ここで、fは
共振周波数、Cは容量、Rは抵抗である。(1)式よ
り容量を大きくすると、Qを低くできる事がわか
る。また、一方Qを極端に低くすると、共振器に
より出力周波数を選択して取り出すという目的の
意味がなくなる。逓倍器用共振器の最適Qは、逓
倍次数をNとすると、 Q=πN/2 …(2) であるとの報告がなされている。例えば入力周波
数を3GHz、逓倍次数Nを4、負荷を50Ωとする
と、(2)式より最適Qは6.28となり、これと(1)式か
ら、この時の容量は1.69pFが必要という事にな
る。例えばマイクロ波帯の逓倍器においては、従
来第3図に示す構成が用いられる。入力信号は入
力端子21に入力され、入力整合回路22を介し
てダイオード23に印加され高調波が発生する。
この高調波は所望の出力周波数の1/4波長よりや
や短い長さの伝送線路24と、ギヤツプ容量25
とで構成される共振器に印加され、ここで出力周
波数が共振し、出力伝送線路26を介して負荷2
7に供給される。この共振モードは分布定数的に
考えられ、前記の如くダイオードはシヨートとな
つているため、伝送線路24とギヤツプ容量25
とからなる線路に1/4波長の波がのり共振し、負
荷27に供給される。この構成においてはストリ
ツプ線路によるマイクロ波集積回路(MIC)構
造の場合にはギヤツプ容量25では十分な容量値
が実現できないことが多い。一般に、逓倍器用共
振器として必要な容量値は0.1pF以上となる場合
が多く、一方、例えば厚さ0.635mmのアルミナ基
板を用いてMIC構成とした場合、ギヤツプ容量
25は0.1pF以上を実現することは困難である。
これを解決するためには、基板の厚さを厚くした
り、誘電率の低い基板を用いて回路を構成する
か、直列容量をインタデイジタル形容量にするか
しなければならず、構造上いろいろ制限をうけた
り、回路が複雑になる。また、このギヤツプ容量
は、本質的に調整が困難であるという欠点があ
る。これはギヤツプの間隔を変えて容量値を調整
しなければならず、通常ギヤツプの間隔は0.1mm
以下と非常にせまく、これをさらに狭くする調整
は至難の技である。またギヤツプ容量を変える
と、共振周波数がずれるという致命的欠点があ
る。
〔考案の目的〕
本考案は上記の欠点を除去するもので簡単な構
成でしかも共振周波数及びQの調整が容易にしか
もそれぞれ独立に行える共振回路を具備した逓倍
器を提供することを目的とする。
〔考案の概要〕
本考案は、入力端子に入力整合回路を介して接
続されたダイオードと、このダイオードに一端が
接続され他端が開放された長さが出力周波数の約
1/4波長の第1のストリツプ線路と、この第1の
ストリツプ線路とギヤツプをおいて長手方向が平
行になるように配置され一端が開放され他端が負
荷に接続された第2のストリツプ線路とを具備
し、前記第1のストリツプ線路及び前記第2のス
トリツプ線路により共振器を構成したことを特徴
とする逓倍器である。
〔考案の実施例〕
以下図面を参照して本考案の実施例を詳細に説
明する。
第1図aは本考案の一実施例を示し、入力端子
31は入力整合回路32の入力端に接続され、こ
の入力整合回路32の出力端はダイオード33の
アノードに接続される。このダイオード33のカ
ソードは接地される。前記ダイオード33のアノ
ードには長さ1の伝送線路34の一端が接続さ
れ、この伝送線路34の他端には線路幅をステツ
プ状に変化して狭くされた線路幅Wで長さ2の
平行結合線路35の一端が一体に形成され、この
平行結合線路35の他端は開放される。この平行
結合線路35及び前記伝送線路34は第1のスト
リツプ線路を構成し、その長さ1+2は出力
周波数の約1/4波長に形成される。前記平行結合
線路35の近傍には長さ2、線路幅Wの平行結
合線路36がギヤツプSをおいて長手方向が平行
になるように配置される。この平行結合線路36
の平行結合線路35の開放端と対応した一端は負
荷38を介して接地され、平行結合線路36の他
端は開放される。この平行結合線路36は第2の
ストリツプ線路を構成し、この第2のストリツプ
線路と前記第1のストリツプ線路により共振器を
構成する。
即ち、入力端子31に入力された入力信号は、
入力整合回路32により反射することなくダイオ
ード33に供給され、多数の高調波を発生する。
この高調波は伝送線路34と平行結合線路35,
36で構成された共振器に印加され、ここで出力
周波数が共振し、負荷38に供給される。ここ
で、ダイオード33は、入力信号により励振され
ほぼシヨート状態となつているため、共振回路
は、第1図bに示すように、伝送線路34、平行
結合線路35,36、及び負荷38により構成さ
れると考えられる。この共振器の共振周波数は、
伝送線路34の長さを1、平行結合線路35,
36の長を2とすると、主として1+2の
長さで決まり、これが約1/4波長に相当する周波
数で共振する。すなわち、ダイオード33の位置
がシヨートとなり、1/4波長の波が線路34,3
5上で共振し、この信号が線路36に結合し、負
荷38に供給される。また、共振器のQは結合線
路35,36の長さ2、幅W、ギヤツプSで決
まり、Qを下げる場合は2を長くするか、Wを
小さくするか、Sを小さくすればよい。具体的な
調整例としては、例えば平行結合線路35をaの
方向に長くすれば、主として共振周波数が低くな
り、平行結合線路36をbの方向に長くすれば、
主としてQの値が下がる。具体的な設計は伝送線
路34の特性インピーダンスと長さ、及び平行結
合線路35,36の偶インピーダンスと奇インピ
ーダンスと長さにより、共振回路のQ及び共振周
波数が求められる。尚、各線路の幅及びギヤツプ
はこれらのインピーダンスから求めることができ
る。このように本構成においては、共振回路がシ
ンプルに構成でき、また、回路の自由度が多いた
め、MIC構造にした場合にも、構造及び構成上
の制約がなく、また、調整も非常に容易であると
いう利点がある。
また、第1図aでは、ダイオード33は、線路
に並列に接続され、他端を接地した構成である
が、ダイオードを線路に直列に接続し、ダイオー
ドの入力端には、出力周波数に対してシヨートと
なる1/4波長オープンスタブを接続し、ダイオー
ドの他端が共振器に接続される構成の回路にも、
本考案による共振器を用いてよいことは勿論であ
る。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案によれば、例えば
MIC基板材料の制限を受けず、簡単な構成で、
しかも共振周波数及びQの調整を、それぞれ独立
に、しかも容易に行える共振器を具備した逓倍器
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す回路図、第2
図は一般の逓倍器の基本回路を示す接続図、第3
図は従来の逓倍器を示す接続図である。 11,21,31……入力端子、12,22,
32……入力整合回路、13,23,33……ダ
イオード、14……インダクタンス、15……容
量、16,27,38……負荷、24,26,3
4……伝送線路、35,36……平行結合線路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 入力端子に入力整合回路を介して接続されたダ
    イオードと、このダイオードに一端が接続され他
    端が開放された長さが出力周波数の約1/4波長の
    第1のストリツプ線路と、この第1のストリツプ
    線路よりは短い長さを有し前記第1のストリツプ
    線路の長手方向と垂直な方向にギヤツプをおき、
    かつ前記第1のストリツプ線路と平行に配置され
    るとともに、一端が開放され他端が負荷に接続さ
    れた第2のストリツプ線路とを具備し、前記第1
    のストリツプ線路及び前記第2のストリツプ線路
    により共振器を構成するとともに前記第2のスト
    リツプ線路の長さを調整して前記共振器のQを設
    定するよう構成したことを特徴とする逓倍器。
JP10560284U 1984-07-12 1984-07-12 逓倍器 Granted JPS6121118U (ja)

Priority Applications (1)

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JP10560284U JPS6121118U (ja) 1984-07-12 1984-07-12 逓倍器

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JP10560284U JPS6121118U (ja) 1984-07-12 1984-07-12 逓倍器

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Publication Number Publication Date
JPS6121118U JPS6121118U (ja) 1986-02-07
JPH0336091Y2 true JPH0336091Y2 (ja) 1991-07-31

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ID=30664915

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JP10560284U Granted JPS6121118U (ja) 1984-07-12 1984-07-12 逓倍器

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5942624B2 (ja) * 1980-06-27 1984-10-16 アイン・エンジニアリング株式会社 石膏化粧ボ−ドの成形方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5942624U (ja) * 1982-09-10 1984-03-19 日本電気株式会社 高調波発生回路

Patent Citations (1)

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JPS5942624B2 (ja) * 1980-06-27 1984-10-16 アイン・エンジニアリング株式会社 石膏化粧ボ−ドの成形方法

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JPS6121118U (ja) 1986-02-07

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