JPH0335440B2 - - Google Patents

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JPH0335440B2
JPH0335440B2 JP59232072A JP23207284A JPH0335440B2 JP H0335440 B2 JPH0335440 B2 JP H0335440B2 JP 59232072 A JP59232072 A JP 59232072A JP 23207284 A JP23207284 A JP 23207284A JP H0335440 B2 JPH0335440 B2 JP H0335440B2
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JP
Japan
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sizing agent
added
anhydride
paper
weight
Prior art date
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Expired - Lifetime
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JP59232072A
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JPS61113898A (ja
Inventor
Kinya Yokota
Akinobu Ichihara
Yasuji Tanakamaru
Yoshio Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Mitsubishi Oil Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、製紙用サイズ剤に関する。さらに詳
しくはジカルボン酸無水物と乳化剤とを共存した
状態で長期間保存した後もすぐれたサイズ効果を
有する製紙用サイズ剤に関する。 製紙用サイズ剤としては従来種々のものが使用
されているが、最近ではジカルボン酸無水物の使
用も提案されている。 通常、中性領域の製紙用サイズ剤として用いる
ジカルボン酸無水物は、界面活性剤、カチオン化
澱粉等の乳化剤を使用し、ホモジナイザー、ホモ
ミキサー等を用い、水中にて乳化しエマルジヨン
にして使用されている。しかしながら、ジカルボ
ン酸無水物と乳化剤を予め混合しておくと短時間
の保存にて、乳化性が悪くなり、したがつてサイ
ズ効果も低下することが知られている。 本発明者らは、上記問題点を解消するため、鋭
意研究を重ねた結果、プロピレンオキシド付加型
の非イオン界面活性剤の硫酸エステルアルカリ金
属塩、アンモニウム塩、またはアミン塩である化
合物を乳化剤として用いることにより、優れた製
紙用サイズ剤を得るに至り、本発明に到達したも
のである。 即ち本発明は、一般式、 (但し、式中Rは炭素数6以上のアルキル基、ア
ルケニル基、アラルキル基またはアラルケニル基
である。)で示されるジカルボン酸無水物と乳化
剤の少なくとも1成分として、プロピレンオキシ
ド付加型の非イオン界面活性剤の硫酸エステルア
ルカリ金属塩、アンモニウム塩またはアミン塩
(以下、硫酸エステル塩ともいう)を用いること
を特徴とする製紙用サイズ剤を提供するものであ
る。 一般式(1)で表わされているジカルボン酸無水物
としては、一般式(1)中、Rが炭素数6〜30のアル
キル基、アルケニル基が好ましく、特に炭素数12
〜24のアルケニル基が好ましい。一般式(1)で表わ
されるジカルボン酸無水物としては、ドデシルコ
ハク酸無水物、n−ヘキサデシルコハク酸無水
物、n−オクタデセニルコハク酸無水物、イソオ
クタデセニルコハク酸無水物、1−メチル−2−
ペンタデセニルコハク酸無水物、1−プロピル−
2−ペンタデセニルコハク酸無水物等およびそれ
らの混合物がある。 プロピレンオキシド付加型の非イオン界面活性
剤の硫酸エステルアルカリ金属塩、アンモニウム
塩、またはアミン塩は、プロピレンオキシド付加
型の非イオン界面活性剤を公知の方法で硫酸化す
ることによつて得られる。本発明でいう原料の非
イオン界面活性剤には例えば次のものがある。 ●炭素数6〜20のアルキル基を有するアルコール
に、プロピレンオキシドを3〜40モル付加した
ポリオキシプロピレンアルキルエーテル。 ●炭素数4〜28のアルキル基(またはアラルキ
ル)を有するアルキル(またはアラルキル)フ
エノールに、プロピレンオキシドを3〜40モル
付加したポリオキシプロピレンアルキル(また
はアラルキル)フエニルエーテル。 ●炭素数4〜20のアルキル基またはアルケニル基
を有するカルボン酸に、プロピレンオキシドを
3〜40モル付加あるいはポリプロピレングリコ
ール(3〜40モル)のエステル化したポリプロ
ピレングリコールカルボン酸エステル。 ●炭素数6〜20のアルキル基を有するアルキルま
たはアルキレンアミンに、プロピレンオキシド
を3〜40モル付加した化合物。 ●炭素数6〜20のアルキル基を有するアルキルメ
ルカプタンに、プロピレンオキシドを3〜40モ
ル付加した化合物。 ●炭素数4〜20のアルキル基またはアルケニル基
を有するカルボン酸とアルカノールアミンの反
応物にプロピレンオキシドを3〜40モル付加し
た化合物。 ●多価アルコールや多価カルボン酸や多価アミン
が多価フエノール、またはそれらの誘導体に、
プロピレンオキシドを3モル以上反応し、か
つ、分子量を1000以下とした化合物。 ●ポリプロピレングリコール(分子量1000以下
で、3モル以上の反応物) 等があり、中でも炭素数6〜20のアルキル基を有
するアルコール(またはフエノール)にプロピレ
ンオキシドを3〜40モル付加したポリオキシプロ
ピレンアルキル(またはアルキルフエニル)エー
テルが好ましく、特に炭素数8〜18のアルキル基
を有するアルコールにプロピレンオキシドを5〜
15付加したポリオキシプロピレンアルキルエーテ
ルが有効である。 本発明でいう非イオン界面活性剤の硫酸エステ
ル塩は、他の必須成分であるジカルボン酸無水物
との反応性がなく、両者を混合して長期間保存し
ても初期の乳化性を持続しうる。また従来のよう
な高価な乳化設備を必要とせず、簡単な攪拌装置
で水性エマルジヨンを得ることができる。ジカル
ボン酸無水物に対する本発明にいう非イオン界面
活性剤の硫酸エステル塩の使用割合はジカルボン
酸無水物100重量%当り該非イオン界面活性剤の
硫酸エステル塩1〜25重量%であり、好ましくは
5〜20重量%である。 上記割合は自由に変えることができるが、ジカ
ルボン酸無水物100重量%に対し該非イオン界面
活性剤の硫酸エステル塩が1重量%未満であると
乳化性が悪く、また25重量%を超えると乳化性は
良いがサイズ性能が著しく低下する。 本発明における製紙用サイズ剤を水性エマルジ
ヨン化する方法としてはジカルボン酸無水物と該
非イオン界面活性剤の硫酸エステル塩を均一に混
合しその混合物を水中に分散させ水性エマルジヨ
ン化するか、または該イオン界面活性剤の硫酸エ
ステル塩を水中に分散させておき、これにジカル
ボン酸無水物を添加して水性エマルジヨン化する
方法などがあげられ、いずれの方法を使用しても
よいが、ジカルボン酸無水物と該非イオン界面活
性剤の硫酸エステル塩を均一に混合しておき、そ
の混合物を水中に分散させる方法の方が簡便であ
り、両者を混合して長期間保存しても、初期の乳
化性を持続しうる本発明のサイズ剤の特徴を充分
発揮できる。さらに乳化剤として他のアニオン又
は非イオン界面活性剤を併用することもできる。
また、水性エマルジヨン化する際、混合機として
プロペラ型あるいはパドル型の攪拌機やラインミ
キサー等の簡単な攪拌装置を使用することもでき
る。本発明における製紙用サイズ剤は必要に応
じ、他の内添サイズ剤たとえばロジン系サイズ
剤、石油系サイズ剤、ワツクス系サイズ剤、アル
キルケテンダイマー等を併用してもよい。 本発明のサイズ剤を歩留よく使用するために、
定着剤の使用が有効である。定着剤としてはカチ
オン化澱粉やカチオン性ポリマーが好ましく、カ
チオン性ポリマーにはポリアミンポリアミド−エ
ピハロヒドリン系ポリマー、ポリビニルピリジン
及びその四級化物、ジアリルハロゲン化物の環化
重合体、種々のカチオン化ポリアクリルアミド等
がある。製紙を行なうに際して本発明にサイズ剤
はパルプ100重量%に対して固型分として0.01〜
4重量%、好ましくは0.05〜2重量%添加され
る。定着剤はサイズ剤と同時あるいは前、あるい
は後にパルプスラリー中に加えることができる
が、サイズ剤の後に加えた方が好ましい。本サイ
ズ剤を添加し、抄紙した湿紙はその後80〜140℃
で乾燥し、製品を得る。 次に、実施例により本発明を具体的に説明する
が本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1〜2および比較例1〜2 炭素数14〜18の直鎖内部オレフインから得られ
たアルケニル無水コハク酸と第1表に示す乳化剤
を均一に混合した。次に該混合物の混合直後およ
び50℃、1ケ月放置の赤外吸収スペクトルを測定
し1730cm-1付近のエステル吸収の有無を確認し
た。その結果を第1表に示す。 さらに赤外吸収スペクトルの測定に使用した該
混合物を用いて所定量の水の中に均一に分散さ
せ、0.5重量%濃度のアルケニル無水コハク酸の
水性エマルジヨンとした。次に該水性エマルジヨ
ンをパルプスラリーにサイズ剤の添加割合が固型
分で0.2重量%(対パルプ固型分)となるように
添加し、抄紙した。サイズ剤の性能はJISP−
8122のステキヒト・サイズ度で比較した。また50
℃で1ケ月放置後の該混合物についても同様の試
験を実施した。その結果を第2表に示す。 実施例3および比較例3 上記実施例で使用したアルケニル無水コハク酸
と第3表に示す乳化剤を混合し同様の方法で抄紙
を行ない、ステキヒト・サイズ度を測定した。そ
の結果を第3表に示した。 実施例1〜3および比較例3の結果より本発明
のサイズ剤はすぐれた効果を示すことが確認でき
る。
【表】 内の数字は付加モルを数を示す。
【表】 <抄紙条件> パルプ LBKP 坪量 70Kg/m2 填量 重質炭酸カルシウム(対パルプ固型分20
%) 定着剤 カチオン化澱粉 乾燥 回転式ドライヤー105℃、3分 抄紙機 タツピー角型抄紙機
【表】 実施例 4〜5 上記実施例で使用したアルケニル無水コハク酸
100部(重量部、以下同様)と第4表に示す乳化
剤5部および水2000部を一括添加し、攪拌を行な
いアルケニル無水コハク酸の水性エマルジヨンを
得た。 この水性エマルジヨンを用い、実施例1と同様
の方法で抄紙を行ない、ステキヒト・サイズ度を
測定した。その結果を第4表に示した。 本実施例4〜5の結果より無水コハク酸と乳化
剤を前もつて混合せずに、別々に添加してもすぐ
れたサイズ効果を示すことが確認できる。
【表】 <抄紙条件> パルプ LBKP 坪量 70Kg/m2 填料 重質炭酸カルシウム(対パルプ固型分20
%) 定着剤 カチオン化澱粉 乾燥 回転式ドライヤー105℃、3分 抄紙機 タツピー角型抄紙機 比較例 4 炭素数14〜18の直鎖内部オレフインから得られ
たアルケニル無水コハク酸とノニルフエノール
EO(2)硫酸エステルCa塩を均一に混合し、該混合
物の調整直後および50℃、1ケ月放置の赤外吸収
スペクトルを測定し、1730cm-付近のエステル吸
収の有無を確認した。その結果を第5表に示す。 さらに赤外吸収スペクトルの測定に使用した該
混合物を用いて所定量の水の中に均一に分散さ
せ、0.5重量%濃度のアルケニル無水コハク酸の
水性エマルジヨンとした。次に該水性エマルジヨ
ンをパルプスラリーにサイズ剤の添加割合が固型
分で0.2重量%(対パルプ固型分)とあるように
添加し、抄紙した。サイズ剤の性能はJISP−
8122のステキヒト・サイズ度で比較した。また50
℃で1ケ月放置後の該混合物についても同様の試
験を実施した。その結果を第6表に示す。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式、 (但し、式中Rは炭素数6以上のアルキル基、ア
    ルケニル基、アラルキル基またはアラルケニル基
    である。)で示されるジカルボン酸無水物と乳化
    剤の少なくとも1成分として、プロピレンオキシ
    ド付加型の非イオン界面活性剤の硫酸エステルア
    ルカリ金属塩、アンモニウム塩またはアミン塩を
    用いることを特徴とする製紙用サイズ剤。
JP23207284A 1984-11-02 1984-11-02 製紙用サイズ剤 Granted JPS61113898A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23207284A JPS61113898A (ja) 1984-11-02 1984-11-02 製紙用サイズ剤

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JP23207284A JPS61113898A (ja) 1984-11-02 1984-11-02 製紙用サイズ剤

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Publication Number Publication Date
JPS61113898A JPS61113898A (ja) 1986-05-31
JPH0335440B2 true JPH0335440B2 (ja) 1991-05-28

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ID=16933547

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JP23207284A Granted JPS61113898A (ja) 1984-11-02 1984-11-02 製紙用サイズ剤

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58220897A (ja) * 1982-06-11 1983-12-22 三洋化成工業株式会社 製紙用サイズ剤
JPS59145028A (ja) * 1983-02-08 1984-08-20 Lion Corp 乳化重合用乳化剤
JPS6025898A (ja) * 1983-07-22 1985-02-08 三菱重工業株式会社 航空機格納庫

Patent Citations (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58220897A (ja) * 1982-06-11 1983-12-22 三洋化成工業株式会社 製紙用サイズ剤
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