JPH0335172Y2 - - Google Patents

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JPH0335172Y2
JPH0335172Y2 JP1986022358U JP2235886U JPH0335172Y2 JP H0335172 Y2 JPH0335172 Y2 JP H0335172Y2 JP 1986022358 U JP1986022358 U JP 1986022358U JP 2235886 U JP2235886 U JP 2235886U JP H0335172 Y2 JPH0335172 Y2 JP H0335172Y2
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frame
length
plate
thickness
groove
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は特定の木製品の製造または家具の分野
に属し、主として家具パネルまたは類似の家具部
品として利用される。
(従来の技術) 従来から家具用表面飾り板等の製作において、
表面を装飾した合板等を曲面状に折曲する場合、
その内面にV形の溝を所要に配設して該合板等の
外周と内周とが幾何学的にずれのないように所定
の曲面に成形するのが理想的であるが、合板等の
板厚や曲面の曲率の変化によりそのつど加工仕様
に合わせたカツターを選択しなければならないな
ど生産能率の面から不経済であるため、平行溝に
よる櫛目加工を施すのが一般的である。しかし、
この場合でも内部の芯材となるフレームのコーナ
ー部には曲面加工が要求される等のコスト高の要
因や、組み付け加工時において櫛目の開口端が曲
面成形後においてもなお開口状態であると、コー
ナー部に外力が加わつた場合、この開口分に応じ
て変形したりへたる等の問題を発生し、コスト低
減のみならず耐久的にも外見上の装飾的観点から
も曲面成形の改良工夫が要望されていた。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は上記事情に鑑み、曲面成形が生産上低
コストで達成されると共に該曲面が変形やへたり
等を来たすことのない家具パネルを提供しようと
するものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上記課題を解決するために、フレーム
の表裏面に外面板を有し、かつ端縁に曲面を有す
る厚肉積層板の外面板の裏面に櫛目状の切り溝と
当て板を配設すると共に折曲したコーナに隙間を
形成し、フレーム上面に折曲した外面板の先端を
該フレームの上面に掘設した縦溝に嵌着して成る
厚肉積層板において、フレームの厚さをl、縦溝
の外側端からフレーム側面までの長さをs、外面
板の厚さをt、当て板の厚さをt′としたとき、フ
レームの側面からそれぞれ左右に延長されて上面
に巻き付ける外面板の寸法が、フレームの側端か
ら刻設される櫛目間隔X、すなわち曲面に要する
間隔がX=π/2(t+t′)、該間隙Xに連続する
当て板の長さL1t′−α(αは外面板のフレームの
側面における引き上げ緊張長さ)、該長さL1み角
90°のV溝を隔ててフレーム上面への巻き込みに
要する長さL2t′、該長さL2より挟み角90°のV溝
を隔てて縦溝の深さより短尺なる嵌入長さの総計
より成るものである。
(作用) 上記構成によればフレームのコーナー部を曲面
加工する必要がなくかつフレームの端面から上面
にかけて巻き込み係止される外面板が、フレーム
との関係において加工された寸法を以つてフレー
ムの左右それぞれの側面と所要の距離を保持され
て巻き込み係止されるので、櫛目加工された部分
の曲面に緊張力が発生する。
(実施例) 本考案を実施例に基づき具体的に説明すると、
第1図に示すように矩形状で厚さlなるフレーム
1の上下方向の一面2(以下、裏面2という。)
に外面板3(以下、具体的に裏面板3という。)
を圧締接合し、裏面板3の表面にはフイルムが貼
着され、その左右にそれぞれ内側を一致させた縦
溝4を所要の幅と深さでフレーム1の裏面2の長
手方向に掘設し、フレーム1の上下方向の他面5
(以下、表面5という。)にはその幅をフレーム1
の幅より所要に広くした厚さtなる広幅外面板6
(以下、具体的に表面板6という。)を圧締接合
し、表面板6の表面にはフイルムが貼着され、内
面にはフレームの左右側面より所定の間隙Xを隔
てて所要幅L1にして厚さt′なる当て板7を長手
方向に圧接し、左右の前記間隙Xにおいて表面板
6の内面に所要の櫛目8を施し、左右の当て板7
の外側下端にV溝の内方上端を一致させてそれぞ
れ挟み角90°のV溝9を表面板6の長手方向に掘
設し、更にV溝9の外方上端より所定の長さL2
を隔てて次のV溝の内方上端を一致させてそれぞ
れ挟み角90°のV溝10を同じく掘設し、左右そ
れぞれのV溝10の外方上端より表面板6のそれ
ぞれ左右端までの長さを前記縦溝4の深さより若
干短かめにして設定される。したがつて、前記の
間隙XはX=π/2(t+t′)、所定幅L1はL1
=l−t′−α、ただしαは表面板6のフレーム1
の側面における若干の引き上げ長さ、所定の長さ
L2は縦溝4の外側端からフレーム1の左右それ
ぞれの側面までの長さをsとしてL2=s+t′と
して決定される。
かくて、フレーム1の左右よりはみ出した部分
の表面板6はそれぞれの内面に接着剤を塗布され
てフレーム1の左右から裏面2に向けて巻き込ま
れ、裏面方向へαだけ引き上げられて曲面コーナ
部に緊張力を発生させその先端を縦溝4に嵌入し
て組み付けを完了する。また、第2図に示すよう
にフレーム1の表面5には直接に表面板6を圧締
接合せず、フレーム1の幅よりそれぞれ左右へX
+L1なる所要のはみ出しでかつ厚さt′なる合板
11を圧締め接合し、合板11の表面に所要長さ
にして厚さtなる表面板6を圧接して成形するこ
とも効果的実現手段である。この場合、前記した
家具パネルの厚さとその厚さを同一のものとする
と第3図に示すようにフレーム1の左右端よりそ
れぞれ間隙Xだけ合板11がカツトされ、間隙X
において表面板6の内面に所要の櫛目8を施し、
以下前記したと同様の要領で表面板6の左右のそ
れぞれ外端に向けて所要の2箇所に挟み角90°な
るV溝9,10を掘設し、第4図に示すように表
面板6をフレーム1の左右を包んでフレーム1裏
面2に巻き込み、縦溝4にその外端を嵌入して組
み付けするものである。
このように家具パネルの芯材であるフレーム1
のコーナ部には曲面加工を施すことなく表面板6
をコーナ部において曲面に折曲できると共に該曲
面にはフレーム1の左右の側面を介して緊張力が
発生し、コーナ部がへたつたり変形することがな
い。
(考案の効果) 以上のように本考案によれば、家具パネル等の
芯材となるフレーム1等のコーナ部を曲面加工す
ることなく表面板6をコーナ部において曲面成形
できるので、生産面で能率的であると共に該曲面
は確実強固に成形されるので、耐久的にも装飾的
にも品質を向上する特徴がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る家具パネルの短手面にお
ける構成説明図、第2図は本考案の他の実施態様
における短手面での構成説明図、第3図は第2図
よりの加工経過の説明図、第4図は第3図の状態
からの組み付け状態を示す説明図。 図中、1はフレーム、3は裏面板、4は縦溝、
6は表面板、7は当て板、8は櫛目、9,10は
V溝、11は合板、lはフレームの厚さ、tは表
面板の厚さ、t′は当て板または合板の厚さ、Xは
曲面に要する間隙、L1はフレームの側面に接触
する長さ、L2はフレーム上面への巻き込みに要
する長さ、Sは縦溝の外側端からフレーム側面ま
での長さ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. フレームの表裏面に外面板を有し、かつ端縁に
    曲面を有する厚肉積層板の裏面に櫛目状の切り溝
    と当て板を配設すると共に折曲したコーナに隙間
    を形成し、フレーム上面に折曲した外面板の先端
    を該フレームの上面に掘設した縦溝に嵌着して成
    る厚肉積層板において、フレームの厚さをl、縦
    溝の外側端からフレーム側面までの長さをs、外
    面板の厚さをt、当て板の厚さをt′としたとき、
    フレームの側面からそれぞれ左右に延長されて上
    面に巻き付ける外面板の寸法が、フレームの側端
    から刻設される櫛目間隙X、すなわち曲面に要す
    る間隙がX=π/2(t+t′)、該間隙xに連続す
    る当て板の長さL1=l−t′−α(αは外面板のフ
    レームの側面における引き上げ緊張長さ)、該長
    さL1み角90°のV溝を隔ててフレーム上面への巻
    き込みに要する長さL2=s+t′、該長さL2より挟
    み角90°のV溝を隔てて縦溝の深さより短尺なる
    嵌入長さの総計より成る家具パネル。
JP1986022358U 1986-02-18 1986-02-18 Expired JPH0335172Y2 (ja)

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JPS62134448U JPS62134448U (ja) 1987-08-24
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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5064022B2 (ja) * 2006-12-28 2012-10-31 株式会社トーマ 棚板部材

Citations (1)

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JPS5636425B2 (ja) * 1975-12-01 1981-08-24

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5936427Y2 (ja) * 1979-08-29 1984-10-06 株式会社岡村製作所 表裏面に化粧板を有し、かつ端縁を曲面とした厚肉積層板
JPS6083352U (ja) * 1983-11-14 1985-06-08 坂谷 陽作 家具用表面飾り板

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JPS5636425B2 (ja) * 1975-12-01 1981-08-24

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