JPH033497Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 酒類、化粧品その他の商品において、容器の
栓、蓋等をリボンで結び、リボン端を封緘するこ
とが行われるものである。従来このリボン結びお
よび封緘は機械によつて自動化されることは殆ん
どなく、手作業で行われることが多かつた。本考
案は機械による自動化が容易に行えるリボン端の
封緘材を提供するもので、締結されたリボン端を
挾み固定する合成樹脂製封緘材であつて、折曲げ
可にて連結された２個の同形の融着可能な板状材
よりなり、連結小片は板状材の折重ね面の延長部
にある肉薄の短い小片であり、夫々の板状材の裏
面には上記連結小片を挾んで平行するリボン溝が
設けられ、且つ一方の板状材の裏面には該リボン
溝以外の部分に凸部が設けられ、他方の板状材の
裏面には上記凸部に嵌合する凹部が設けられ、両
リボン溝にはリボン滑止用小凸起が設けられてい
る合成樹脂製リボン封緘材である。

本考案にいう合成樹脂とは高周波、超音波等で
融着可能であり薄片にした時可撓性があるもので
あればよく、その代表例としてポリプロピレンを
あげることができる。次に図面によつて本考案を
説明する。

第１図は平面図、第２図は底面図、第３図は側
面図であつて、１および１′は同一形状の封緘材
本体である板状体、２は連結小片、３，３′はリ
ボン溝、４は凸部、５は凹部、６はリボン滑止用
小凸起である。板状材１および１′の表面には予
め記号または図柄（以下単に図柄という）が付さ
れているものである。図面における板状体は円板
状で示してあるが、円板状のみならず、ダ円形、
角形その他任意の形状であつてもよいことは勿論
であり、凸部およびそれに嵌合する凹部の組合せ
も図面に示す４組以外の任意の数でよく、連結小
片は２個あつてもよい。

本考案の封緘材の使用に当つては、商品に結ば
れたリボン端を板状材裏面に付されたリボン溝３
または３′に置き、他方の板状体を連結小片２に
より折曲げて板状体１と１′を重ね合せ押えるこ
とにより夫々の凸部４、凹部５とを嵌合させ仮止
めさせると共に、リボンをリボン滑止用小凸起６
で固定するものである。仮止めの後は直ちに高周
波または超音波等によつて板状体１と１′を融着
させればよい。この際板状材１または１′のいず
れが上になつても常に図柄の方向を一定にするに
は、封緘作業中における連結小片２の位置が定ま
つておれば、図面に示すように板状材１と１′と
の図柄の向きを逆にしておくようにすればよい。

本考案は以上のような構成なのでリボン端の封
緘において、封緘材の挿入、リボン溝へのリボン
挿入、板状材の折曲げ嵌合、融着等機械化可能な
作業によつて封緘できるという特徴を有する。

更に裏面の凸部と凹部の嵌合による仮止めによ
つて正確に板状体１と１′を融着できるという効
果を有する。また板状体１と１′の表面の図柄の
方向を互に逆になるようにすることによつて、板
状体１または１′のいずれが重ね合されても融着
後の封緘材表面の図柄は常に同一方向であるとい
う特徴と示すものである。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図、第３図は夫々本考案にかかる
封緘材の平面図、底面図、側面図である。 １，１′は封緘材本体、２は連結小片、３，
３′はリボン溝、４は凸部、５は凹部、６はリボ
ン滑止用小凸起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 締結されたリボン端を挾み固定する合成樹脂製
   封緘材であつて、折曲げ可能な連結小片にて連結
   された２個の同形の融着可能な板状材よりなり、
   連結小片は板状材の折重ね面の延長部にある肉薄
   の短い小片であり、夫々の板状材の裏面には上記
   連結小片を挾んで平行するリボン溝が設けられ、
   且つ一方の板状材の裏面には該リボン溝以外の部
   分に凸部が設けられ、他方の板状材の裏面には上
   記凸部に嵌合する凹部が設けられ、両リボン溝に
   はリボン滑止用小凸起が設けられている合成樹脂
   製リボン封緘材。