JPH0334477Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は傾斜窓あるいは水平窓または傾斜部と
水平部を組合せた窓に沿つて開閉されるロールス
クリーンに関するものである。

〔考案の背景〕 従来、傾斜又は水平窓及びこれらの組合せ窓に
使用するロールスクリーンにおいては、生布の下
端にとりつけた下板の両端をガイドするガイドレ
ールが設けられており、ロールスクリーンの上端
に配置された生布巻取筒を回転し生布を巻上げ、
或いは、巻降ろすことにより、下板が自重で或い
はバネの力等により、該ガイドレールに沿つて上
下動することにより開閉を行なうのが一搬であ
る。この種の傾斜用ロールスクリーンにおいて
は、生布の垂下りを防止するために、下板と生布
巻取筒の間にガイドローラを設け、このガイドロ
ーラの両端を該ガイドレールに摺動自在に係合
し、適宜の位置で停止するようになつている。こ
の様な傾斜用ロールスクリーンにおいては、ガイ
ドローラがガイドレールに沿つて移動する際に、
その両端が均等に移動しないためにガイドローラ
が左右のガイドレールの間に斜めになつてスムー
ズな移動ができなくなる場合がしばしば生ずる。

また、本出願人は、先に、ガイドローラの内部
にコイルスプリングを設け、該ガイドローラの両
端には該コイルスプリングによつて回転されるホ
イールを設けて、ガイドレールの下部に一端を固
定されたコードを上記のホイールに巻取るように
して、これによりガイドロールがコイルスプリン
グの力によつてガイドレールに沿つて移動するよ
うにした自走式のガイドローラを考案し出願した
特願昭58−242959号）。しかし、このような自走
式のガイドローラの場合でも、ガイドロールの左
右のホイールに、コードを平均に巻取らないため
に、ガイドローラのスムースな移動が得られない
場合が生ずる。

〔考案の目的〕

この考案の目的は上述の欠点を解消し、ガイド
ローラの両端が確実に同ピツチで移動し、ガイド
ローラがガイドレール間に挟まるようなことがな
いようにした傾斜窓または水平窓用のロールスク
リーンを提供することである。

〔考案の概要〕

本考案によるロールスクリーンは、傾斜窓また
は水平窓に沿つて開閉されるロールスクリーンに
おいて、窓の両側に沿つてロールスクリーンの生
布を案内するガイドレールを設置し、窓の一端に
設けた巻取筒に生布の上端を固定し、生布の下端
にとりつけた下板の両端を該ガイドレールに係合
させ、且つ該生布の垂れ下がりを防止するため該
生布の中間部分を生布の下側から支えるガイドロ
ーラを設け、該ガイドレールにはその長さに沿つ
てラツクを形成し、上記のガイドローラの両端に
は該ガイドレールに形成したラツクに沿つて転動
するピニオンギヤを固定したことを特徴とするも
のである。

上記のガイドローラはコイルスプリングを内蔵
し、スプリングの力で上記のピニオンギヤおよび
ラツクの係合を介して自走するようにするのがよ
い。

〔考案の実施例〕

以下、本考案の実施例について図面を参照して
説明する。第１図は本考案ロールスクリーンが装
着された窓の一例を示すもので、図中、１ａは水
平窓部、１ｂは傾斜窓部１ｃは垂直窓部を示す。

窓の両側に、断面〓型のガイドレール３が設置
され、ロールスクリーンの生布４を巻取る巻取筒
５が該ガイドレール３の上部に配置される。生布
４の下端に下板６がとりつけられ、その両端はガ
イドレール３に摺動自在に係合する。

生布４の垂れ下がりを防止するために生布の中
間部分を支えるガイドロール７がガイドレール３
の間に配置され、このガイドロールは生布を下げ
た時に生布の中間部分を支持し生布を巻き上げた
時には下板６と共に巻取筒５のところまで移動す
る。

第２図に示すように、上記のガイドローラ７の
両端にはピニオンギヤ８がとりつけられ、ガイド
レール３にはその長さに沿つてラツク９が形成さ
れて、上記のピニオンギヤ８がこのラツク９に噛
合つている。従つて、ガイドローラ７は、ピニオ
ンギヤ８がラツク９上を転動しながら移動し、そ
の際、ガイドローラ７の左右のピニオンギヤ８
は、それぞれ、左右のガイドレール３のラツク９
上を均等に転動するので、ガイドローラ７は完全
に平行移動し、ガイドローラが左右のガイドレー
ルの間で斜めになつてガイドローラのスムースな
移動を阻げるようなことはない。

第３図、第４図および第５図は、ガイドローラ
の中にコイルスプリングを内蔵し、スプリングの
力でガイドレールに沿つて自走する型式のガイド
ローラの実施例を示す。図中、３はガイドレー
ル、７がガイドローラ、８はピニオンギヤ、９は
ラツクを示す。ガイドローラ７の一端にはガイド
レール３の開口溝に沿つて、回転することなしに
摺動する角形の摺動部をもつ摺動部材１０がとり
つけられ、ピニオンギヤ８はこの摺動部材に回転
可能に支持されている。ガイドローラの両端のピ
ニオンギヤ８を固定的に連結する角形シヤフト１
１が設けられる。

上記の摺動部材１０にコネクタ１２を介して端
部部材１３が結合され、これに筒状のガイドロー
ラ本体１４が嵌合され、該筒状ガイドローラ本体
１４の他端に、他の端部部材１５が嵌合される。
上記の角形シヤフト１１はこれらの端部部材１
３，１５の中央の孔を自由に通つている。上記の
角形シヤフト１１の上に、ドラム１６が固定嵌合
し、ドラム１６と端部部材１３との間にコイルス
プリング１７が設けられる。

第３，４，５図に示す自走式のガイドローラの
場合、生布を上げる時にガイドローラ７はガイド
レールに沿つて移動し、その際、摺動部材１０と
ガイドレールとの摺動係合のためにガイドローラ
本体１４は回転しないが、ラツクとピニオンギヤ
の係合によつて角シヤフト１１は回転してドラム
１６を回転するため、コイルスプリング１７は付
勢される。従つて、生布を下げる時に、このコイ
ルスプリング１７の付勢力によつて、ガイドロー
ラは所定の位置に設けられたストツパによつて止
められるまでガイドレールに沿つて移動する。

〔考案の効果〕

上述のように本考案によれば、ガイドローラが
ラツクと係合し回転することによりガイドレール
に沿つて移動するため、左右両端のピニオンギヤ
は同ピツチに移動しガイドローラは完全に平行移
動を生じて、ガイドローラ自身が斜めになつて、
スムースな移動が不可能となることは避けられ
る。また、自走式ガイドローラーを使用する場合
でも、生布を積極的に引き降ろす為の力、即ちス
プリングへの付勢がラツクとピニオンにより行な
われ、前記の特願昭58−242959号の場合のよう
に、ガイドローラの両端に設けたホイールをコー
ドにより回転するような機構は不要で、コードを
ガイドレール内に取付ける必要がなく、自走式ガ
イドローラの組込みが容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案ロールスクリーンをとりつけた
窓を示す図、第２図は第１図の左方からみた本考
案ロールスクリーンの一実施例を示す背面図、第
３図は本考案ロールスクリーンに使用される自走
式ガイドローラを示す正面図、第４図はその縦断
面図、第５図はその一端部分の分解斜視図であ
る。 ３……ガイドレール、４……生布、５……巻取
筒、６……下板、７……ガイドローラ、８……ピ
ニオンギヤ、９……ラツク、１０……摺動部材、
１１……角形シヤフト、１２……コネクタ、１３
……端部部材、１４……ガイドローラ本体、１５
……端部部材、１６……ドラム、１７……コイル
スプリング。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 傾斜窓または水平窓に沿つて開閉されるロー
   ルスクリーンにおいて、窓の両側に沿つてロー
   ルスクリーンの生布を案内するガイドレールを
   設置し、窓の一端に設けた巻取筒に生布の上端
   を固定し、生布の下端にとりつけた下板の両端
   を該ガイドレールに係合させ、且つ該生布の垂
   れ下がりを防止するため該生布の中間部分を生
   布の下側から支えるガイドローラを設け、該ガ
   イドレールにはその長さに沿つてラツクを形成
   し、上記のガイドローラの両端には該ガイドレ
   ールに形成したラツクに沿つて転動するピニオ
   ンギヤを固定したことを特徴とするロールスク
   リーン。 (2) 上記のガイドローラはコイルスプリングを内
   蔵し、スプリングの力で上記のピニオンギヤお
   よびラツクの係合を介して自走するようにした
   実用新案登録請求の範囲第(1)項記載のロールス
   クリーン。