JP2932178B1 - 簡易ハウス用開閉装置 - Google Patents

簡易ハウス用開閉装置

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JP2932178B1
JP2932178B1 JP10054792A JP5479298A JP2932178B1 JP 2932178 B1 JP2932178 B1 JP 2932178B1 JP 10054792 A JP10054792 A JP 10054792A JP 5479298 A JP5479298 A JP 5479298A JP 2932178 B1 JP2932178 B1 JP 2932178B1
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庄四郎 堀合
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有限会社 堀合物産
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/14Measures for saving energy, e.g. in green houses

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  • Greenhouses (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 シャフトの回転と連動して移動体を上下動さ
せることができるようにして、上側から樹脂シートを開
けるようにすることができるようにする。 【解決手段】 内部空間を形成する骨組みKに樹脂シー
トSを被覆して構成される簡易ハウスの当該樹脂シート
Sを巻き取り巻き戻しして開閉する装置であって、骨組
みKに所定間隔で平行に取付けられる一対のレールとし
てのラック10と、各ラック10に往復移動可能に設け
られる移動体20と、移動体20間に回転可能に架設さ
れ樹脂シートSを巻き取り巻き戻しするシャフト21
と、移動体20に設けられるとともにシャフト21の回
転に連動して駆動されラック10に噛合して走行して移
動体20を移動させる走行体としてのピニオンギヤ30
と、移動体20に架設されたロッド34と、ロッド34
に設けられシャフト21に巻き取られた樹脂シートSを
包容して保持する保持部材40とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂シートを被覆
して構成される簡易ハウスの樹脂シートを巻き取り巻き
戻しして開閉する簡易ハウス用開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、野菜や果実等の農作物をハウス
内で栽培する所謂ハウス栽培が普及している。このハウ
ス栽培においては、例えば、金属製パイプで内部空間を
形成する骨組みを構築し、この骨組みに樹脂シートを被
覆して構成される簡易ハウスを用いる。この簡易ハウス
においては、樹脂シートを巻き取り巻き戻しして開閉す
る簡易ハウス用開閉装置を設け、ハウス内の温度,湿度
や通気を管理し、農作物の育成に最適な環境を作り出せ
るようにしている。
【0003】従来、この種の簡易ハウス用開閉装置とし
ては、例えば、図6に示すように、左右に所定間隔で平
行に取付けられる一対の棒状レール1と、各レール1に
スライド可能に設けられる移動体2と、移動体2間に回
転可能に架設され樹脂シートSを巻き取り巻き戻しする
シャフト3と、移動体2に設けられシャフト3を回転さ
せるハンドル4とを備えて構成されている。樹脂シート
Sは、骨組み(図示せず)の上から下に垂れ下げて被覆
され、その下端がシャフト3に巻回され、下から上に向
けて巻き取られて開けられる。そして、シャフト3を巻
き取り方向に回転させると、樹脂シートSは上端で骨組
みに固定されていることから、シャフト3に下から巻き
取られるとともに、樹脂シートSの張力によって移動体
2がレール1を上昇する。一方、シャフト3を巻き戻し
方向に回転させると、樹脂シートSはシャフト3から巻
き戻されるとともに、移動体2がその自重によってレー
ル1をスライド下降する。これにより、ハウスの下側か
ら樹脂シートSを開けて下側から開度を調整して通気を
行なうようにしている(例えば、特開平8−17293
3号公報掲載)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、農作物の育
成上、ハウスの下側から樹脂シートSを開けて下側から
開度を調整して通気を行なうと、樹脂シートSを開けた
当初から下側の冷気がハウス内に入り込むので、農作物
に悪影響を与えることがあることから、ハウスの上側か
ら樹脂シートSを開けて上側から開度を調整して通気を
行ないたいという要請がある。然しながら、上記の従来
の簡易ハウス用開閉装置にあっては、ハウスの上側から
樹脂シートSを開けるようにすることができないという
問題があった。その理由は、図7に示すように、ハウス
の上側から樹脂シートSを開けるように、樹脂シートS
の上端をシャフト3に巻回しても、樹脂シートSを開け
るときは、シャフト3への巻き取りにより樹脂シートS
に張力が働いて移動体2を下降させることができるが、
樹脂シートSを閉じるときは、シャフトを巻き戻し方向
に回転させても、樹脂シートSのみが巻き戻されるだけ
で、移動体がレール1を上昇することができないことに
なることから、樹脂シートSを閉じることができなくな
るからである。
【0005】また、従来の簡易ハウス用開閉装置にあっ
ては、移動体2がレール1をスライドするので、左右の
移動体2で上下のずれが生じ易く、そのため、シャフト
3が傾いて、移動体2の移動に支障が生じ、巻き取り巻
き戻しが円滑に行なわれないことがあるという問題もあ
った。更に、シャフト3は下側に撓み易く、この撓みに
よっても、移動体2の移動に支障が生じ、巻き取り巻き
戻しが円滑に行なわれないことがあるという問題があっ
た。
【0006】本発明は上記の問題点に鑑みて為されたも
ので、シャフトの回転と連動して移動体を上下動させる
ことができるようにして、上側から樹脂シートを開ける
ようにすることができるようにした簡易ハウス用開閉装
置を提供することを目的とする。そして、必要に応じ、
左右の移動体の上下のずれを生じさせないようにし、あ
るいは、シャフトの撓みを抑制するようにして、樹脂シ
ートの巻き取り巻き戻しを円滑に行なうことができるよ
うすることも課題とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るための本発明の技術的手段は、内部空間を形成する骨
組みに樹脂シートを被覆して構成される簡易ハウスの当
該樹脂シートを巻き取り巻き戻しして開閉する簡易ハウ
ス用開閉装置において、上記骨組みに所定間隔で平行に
取付けられる一対のレールと、該各レールに往復移動可
能に設けられる移動体と、該移動体間に回転可能に架設
され樹脂シートを巻き取り巻き戻しするシャフトと、上
記移動体に設けられるとともに上記シャフトの回転に連
動して駆動されレールを走行して該移動体を移動させる
走行体とを備えた構成としている。
【0008】これにより、例えば、樹脂シートの上端を
シャフトに巻回し、上側から樹脂シートを開けるように
した際、樹脂シートを開けるとき、シャフトを巻き取り
方向に回転させると、樹脂シートがシャフトに巻き取ら
れるとともに、シャフトの回転に連動して走行体が駆動
されてレールを走行して移動体を移動させるので、移動
体が降下していく。一方、樹脂シートを閉めるとき、シ
ャフトを巻き戻し方向に回転させると、樹脂シートがシ
ャフトから巻き戻されて行くとともに、シャフトの回転
に連動して走行体が駆動されてレールを走行して移動体
を移動させるので、移動体が上昇する。この場合、移動
体がシャフトの回転に連動して移動することになり、そ
のため、従来できなかった上から下へ向けて樹脂シート
を巻き取って開け、下から上に樹脂シートを巻き戻して
閉めることが実現される。
【0009】そして、必要に応じ、上記レールをラック
で構成し、上記走行体をラックの歯部に噛合するピニオ
ンギヤで構成している。ラックとピニオンギヤを噛合さ
せるので滑りがなく、左右の移動体で上下のずれが生じ
ることがなく、移動体の移動が確実に行なわれ、樹脂シ
ートの巻き取り巻き戻しが円滑に行なわれる。そしてま
た、必要に応じ、上記移動体を、上記ラックの両側に摺
動可能に配置される移動体本体と、該移動体本体に回転
可能に架設されて軸支され上記シャフトが連結される回
転軸とを備えて構成し、該回転軸に上記ピニオンギヤを
固定し、上記移動体本体に上記ラックの歯部に噛合する
補助ギヤを回転可能に軸支し、上記移動体本体に上記ピ
ニオンギヤ及び補助ギヤと共働してラックを挾みかつ該
ラックの背面を転動する一対のローラを回転可能に軸支
した構成としている。ピニオンギヤ,補助ギヤ及びロー
ラによって移動体がラックに確実に保持され安定が図ら
れるとともに、ローラによって移動が円滑に行なわれ
る。
【0010】また、本発明の技術的手段は、上記一対の
移動体間にシャフトと平行に架設されたロッドを設け、
該ロッドに上記シャフトに対する樹脂シートの巻き取り
巻き戻しを許容し該シャフトに巻き取られた樹脂シート
を包容して保持する保持部材を設けた構成としている。
保持部材により樹脂シートを包容して保持するので、樹
脂シートが左右にずれにくく、そのため、樹脂シートの
巻き取りによる偏りが防止され、樹脂シートの巻き取り
巻き戻しが円滑に行なわれる。
【0011】更に、上記保持部材を、上記ロッドに挿通
される支持部と、上記シャフトに対する樹脂シートの巻
き取り巻き戻しを許容する間隙を有し該シャフトに巻き
取られた樹脂シートを包容して保持する保持部と、上記
支持部及び保持部を連結する連結部とを備えて構成して
いる。これにより、支持部及び連結部によって保持部を
介してシャフトをロッドに支持することができ、シャフ
トの撓みが防止され、そのため、樹脂シートの巻き取り
巻き戻しが円滑に行なわれる。更にまた、上記保持部材
を、上記骨組みに上記レールと平行して設けられたガイ
ドロッドを摺動する摺動部材を備えて構成している。ガ
イドロッドによって保持部材を介してシャフトを支持で
きるので、シャフトの撓みがより一層防止され、樹脂シ
ートの巻き取り巻き戻しが円滑に行なわれる。
【0012】また、上記ロッドを回転可能に移動体間に
設け、該ロッドを上記シャフトの回転に連動して回転さ
せる回転機構を設け、該ロッドにロープを巻回して該ロ
ープにより該ロッドを懸吊可能にした構成としている。
これにより、移動体の上下動においてはロッドも上下動
するが、ロッドが回転するので、抵抗が極めて少ない状
態でロープの巻回位置を円滑に移動させることができ、
そのため、ロッドをロープに懸吊させながら移動体を移
動させることができる。このため、ロープによって保持
部材を介してシャフトを支持でき、より一層シャフトの
撓みが防止され、樹脂シートの巻き取り巻き戻しがより
一層円滑に行なわれる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下添付図面に基づいて本発明の
実施の形態に係る簡易ハウス用開閉装置について説明す
る。図1乃至図5に示すように、実施の形態に係る簡易
ハウス用開閉装置は、内部空間を形成する骨組みKに塩
ビ等の樹脂シートSを被覆して構成される簡易ハウスH
に設けられ、樹脂シートSを巻き取り巻き戻しして開閉
するものでり、特に、簡易ハウスHの側面を構成する樹
脂シートSを上から巻き取って開けることができるよう
にしたものである。この側面を構成する樹脂シートS
は、簡易ハウスHの長手方向に所定幅有し、下端部が骨
組みKに固定されて、骨組みKに付帯されている。実施
の形態に係る簡易ハウス用開閉装置の基本的構成は、簡
易ハウスHの長手方向左右に設けられ樹脂シートSの幅
に対応させて所定間隔で平行に骨組みKに取付けられる
一対のレールとしてのラック10と、各ラック10に往
復移動可能に設けられる移動体20と、移動体20間に
回転可能に架設され樹脂シートSの上端が巻回され該樹
脂シートSを巻き取り巻き戻しするパイプ状のシャフト
21とから構成されている。
【0014】レールとしてのラック10は、断面矩形状
で前側に歯部11を有した細長状に形成されている。こ
のラック10は、取付け金具12を介して骨組みKに固
定されている。移動体20は、ラック10の両側に摺動
可能に配置される一対のベース部材23を有した移動体
本体22と、移動体本体22のベース部材23に回転可
能に架設されて軸支されシャフト21が連結される回転
軸24とを備えて構成されている。回転軸24は内側に
突設しシャフト21が嵌合する連結部25を有し、この
連結部25に嵌合させたシャフト21にスクリュー26
をねじ込むことによりシャフト21が固定連結される。
また、移動体20は、シャフト21の回転に連動して駆
動されラック10を走行して該移動体20を移動させる
走行体を備えている。この走行体はラック10の歯部1
1に噛合するピニオンギヤ30で構成されており、ベー
ス部材23間において回転軸24に固定されている。
【0015】更に、移動体20においては、ベース部材
23間にラック10の歯部11に噛合する補助ギヤ31
が回転可能に軸支されている。また、ベース部材23間
にピニオンギヤ30及び補助ギヤ31と共働してラック
10を挾みかつラック10の背面13を転動する一対の
ローラ32が回転可能に軸支されている。一方の移動体
20の回転軸24は、外側に延長され、ハンドル装置3
3(図2)等の駆動機構に連係させられる回転入力部2
7を有し、この回転入力部27に回転力が付与される
と、シャフト21が回転するととともに、ピニオンギヤ
30が回転して移動体20がラック10上を移動するよ
うになる。
【0016】また、一対の移動体20間には、シャフト
21と平行に回転可能に架設されたパイプ状のロッド3
4が設けられている。移動体20には、移動体本体22
のベース部材23に回転可能に架設されて軸支されロッ
ド34が連結される連結軸35が内側に突出して設けら
れている。そして、この連結軸35にロッド34を嵌合
し、スクリュー36をねじ込むことにより、ロッド34
が連結軸35に固定連結される。更に、このロッド34
をシャフト21の回転に連動して回転させる回転機構3
7が設けられている。この回転機構37は、上記回転軸
24に設けられた原動ギヤ37aと、この原動ギヤ37
aに噛合し連結軸35に設けられる従動ギヤ37bとか
ら構成されている。このロッド34には、一端が骨組み
Kの上部に固定されて垂下されるロープ38が巻回さ
れ、このロープ38により懸吊可能になっている。尚、
ロープ38のロッド34に対する巻き数は1巻きでも2
巻きでも良く適宜数に定めて良い。
【0017】また、ロッド34には、シャフト21に対
する樹脂シートSの巻き取り巻き戻しを許容し、シャフ
ト21に巻き取られた樹脂シートSを包容して保持する
保持部材40が設けられる。この保持部材40は、金属
製線条部材を折曲して形成され、ロッド34に挿通され
る一対のリング状支持部41と、シャフト21に対する
樹脂シートSの巻き取り巻き戻しを許容する間隙42を
有しシャフト21に巻き取られた樹脂シートSを包容し
て保持する一対のリング状保持部43と、支持部41及
び保持部43を連結する連結部44とを備えて構成され
ている。そして、樹脂シートSは、ロッド34及び保持
部材40の支持部41の前側に配置され、樹脂シートS
の上端が保持部材40の保持部43の間隙42を引き通
されてシャフト21に該シャフト21の後ろ側から巻回
される。尚、樹脂シートSのシャフト21に対する巻き
方向は適宜に定めて良い。
【0018】また、保持部材40には、骨組みKにラッ
ク10と平行して設けられたガイドロッド45を摺動す
る摺動部材46が設けられている。この摺動部材46
は、上下に一対設けられ、シャフト21と平行な軸47
を中心に保持部材40に固設した軸受部48に回動可能
に設けられ、ガイドロッド45に摺動可能に挿通するリ
ング状部材で構成されている。尚、移動体20は、樹脂
シートSと骨組みKとの摩擦抵抗があることから、自走
することがないが、移動体20の停止を確実にするため
には、例えば、移動体20とラック10とをピンで止め
るようにする等のロック機構を設けると良い。
【0019】従って、この実施の形態に係る簡易ハウス
用開閉装置によって、樹脂シートSを開けるときは、例
えば、ハンドル装置33を回転入力部27に連係させ
て、ハンドルを回転する。この回転により、回転軸24
を介してシャフト21が回転し(図1のR1 方向)、回
転機構37を介してロッド34がシャフト21と逆回転
する(図1のR3 方向)。これにより、樹脂シートSが
シャフト21に巻き取られるとともに、シャフト21の
回転に連動してピニオンギヤ30が回転するので、ラッ
ク10に噛合して走行することから移動体20が降下し
ていく。このとき、ロッド34も降下するが、ロッド3
4は回転するので、抵抗が極めて少ない状態でロープ3
8の巻回位置が円滑に移動させられることから、ロッド
34はロープ38に懸吊されながら降下していくことが
できる。そして、図2に示すように、樹脂シートSの開
度を調整し、適宜のところで移動体20を停止させる。
この場合、ハウスの上側から開度を調整して通気を行な
うことができるので、農作物の育成上、環境を極めて良
好なものにすることができる。
【0020】一方、樹脂シートSを閉めるときは、ハン
ドル装置33を回転入力部27に連係させて、ハンドル
を回転する。この回転により、回転軸24を介してシャ
フト21が回転し(図1のR2 方向)、回転機構37を
介してロッド34がシャフト21と逆回転する(図1の
R4 方向)。これにより、樹脂シートSがシャフト21
から巻き戻されるとともに、シャフト21の回転に連動
してピニオンギヤ30が回転するので、ラック10に噛
合して走行することから移動体20が上昇していく。こ
のとき、ロッド34も上昇するが、ロッド34は回転す
るので、抵抗が極めて少ない状態でロープ38の巻回位
置が円滑に移動させられることから、ロッド34はロー
プ38に懸吊されながら上昇していくことができる。こ
の場合、シャフト21の回転に連動してピニオンギヤ3
0が回転しラック10に噛合して走行するので、移動体
20がシャフト21の回転に連動して移動することにな
り、そのため、従来できなかった下から上に樹脂シート
Sを巻き戻して閉めることが実現される。
【0021】この樹脂シートSの開閉においては、ラッ
ク10にピニオンギヤ30を噛合させるので移動体20
のラック10に対する滑りがなく、左右の移動体20で
上下のずれが生じることがなくなることから、移動体2
0の移動が確実で、樹脂シートSの巻き取り巻き戻しが
円滑に行なわれる。また、移動体20は、移動体本体2
2にピニオンギヤ30及び補助ギヤ31と共働してラッ
ク10を挾みかつラック10の背面を転動する一対のロ
ーラ32を回転可能に軸支したので、移動体本体22が
確実にラック10に保持されて摺動し、また、ローラ3
2によって移動が円滑に行なわれる。更に、巻き取られ
る樹脂シートSは、保持部材40の保持部43に包容さ
れて保持されるので、樹脂シートSが左右にずれにく
く、そのため、樹脂シートSの巻き取り巻き戻しによる
偏りが防止される。更にまた、保持部材40の支持部4
1及び保持部43が連結部44により連結されているの
で、支持部41及び連結部44によって保持部43を介
してシャフト21をロッド34に支持することができ、
それだけ、シャフト21の撓みが防止され、樹脂シート
Sの巻き取り巻き戻しが円滑に行なわれる。
【0022】また、保持部材40は、ラック10と平行
して設けられたガイドロッド45を摺動する摺動部材4
6によっても支持されることになるので、シャフト21
の振れが抑えられるとともに荷重もある程度担うことが
できるので、シャフト21の撓みがより一層防止され、
この点でも、樹脂シートSの巻き取り巻き戻しが円滑に
行なわれる。更に、ロッド34はロープ38により懸吊
されているので、シャフト21が保持部材40を介して
ロープ38に支持されることになり、そのため、より一
層シャフト21の撓みが防止され、樹脂シートSの巻き
取り巻き戻しがより一層円滑に行なわれる。
【0023】尚、上記の保持部材40は一個に限らず適
宜の間隔で複数個設けても良く、適宜変更して差支えな
い。また、ロープ38も一本に限らず適宜の間隔で複数
本用いて良く、適宜変更して差支えない。また、上記の
説明では、本装置を簡易ハウスHの側面に設けたが必ず
しもこれに限定されるものではなく、天井に設けて天井
を開閉させるようにする等、どの部位の樹脂シートSの
開閉に用いても良いことは勿論である。更に、上記実施
の形態においては、レールをラック10で構成し、走行
体をピニオンギヤ30で構成したが、必ずしもこれに限
定されるものではなく、例えば、レールを螺旋状に形成
して、走行体をこの螺旋状体に噛合するギヤで構成し、
あるいは、走行体をレールを転動するゴムローラで構成
する等、適宜変更して差支えない。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明の簡易ハウス
用開閉装置によれば、シャフトの回転に連動して駆動さ
れレールを走行して移動体を移動させる走行体を備えた
ので、移動体をシャフトの回転に連動させて移動させる
ことができ、そのため、下から上へ向けて樹脂シートを
巻き取って開け、上から下に樹脂シートを巻き戻して閉
めるこることは勿論のこと、従来できなかった上から下
へ向けて樹脂シートを巻き取って開け、下から上に樹脂
シートを巻き戻して閉めることが可能になり、簡易ハウ
スの通気管理の向上を図ることができる。例えば、農作
物を栽培する場合に、ハウスの上側から樹脂シートを開
けて上側から開度を調整して通気を行なうことができる
ようになり、農作物を育成する環境を向上させることが
できるのである。
【0025】また、レールをラックで構成し、走行体を
ラックの歯部に噛合するピニオンギヤで構成した場合に
は、ラックとピニオンギヤを噛合させるので、滑りがな
く、左右の移動体で上下のずれが生じることがなく、そ
のため、移動体の移動を確実にすることができ、樹脂シ
ートの巻き取り巻き戻しを円滑に行なわせることができ
る。また、ラックとピニオンギヤにしたので、容易に製
造したり入手することができ、それだけ、コストを安い
ものにすることができる。更に、移動体本体にピニオン
ギヤ及び補助ギヤと共働してラックを挾みかつ該ラック
の背面を転動する一対のローラを回転可能に軸支して構
成した場合には、ピニオンギヤ,補助ギヤ及びローラに
よって移動体をラックに確実に保持することができ、安
定を図ることができるとともに、ローラによって移動を
円滑にすることができる。
【0026】更にまた、本発明の簡易ハウス用開閉装置
によれば、移動体間にシャフトと平行に架設されたロッ
ドを設け、シャフトに巻き取られた樹脂シートを包容し
て保持する保持部材を設けた構成にしたことから、樹脂
シートを包容して保持するので、樹脂シートが左右にず
れにくくなり、そのため、樹脂シートの巻き取りによる
偏りを防止することができ、樹脂シートの巻き取り巻き
戻しを円滑に行なわせることができる。また、保持部材
を、ロッドに挿通される支持部とシャフトに巻き取られ
た樹脂シートを包容して保持する保持部とを連結部で連
結して構成した場合には、支持部及び連結部によって保
持部を介してシャフトをロッドに支持することができ、
そのため、シャフトの撓みを防止することができ、樹脂
シートの巻き取り巻き戻しを円滑に行なわせることがで
きる。
【0027】更に、保持部材を、ガイドロッドを摺動す
る摺動部材を備えて構成した場合には、ガイドロッドに
よっても保持部材を介してシャフトを支持できるので、
シャフトの撓みをより一層防止することができ、樹脂シ
ートの巻き取り巻き戻しを円滑に行なわせることができ
る。そして、ロッドを回転可能に移動体間に設け、ロッ
ドをシャフトの回転に連動して回転させる回転機構を設
け、このロッドをロッドに巻回されるロープにより懸吊
可能にした場合には、ロッドの上下動において、ロッド
が回転するので、抵抗が極めて少ない状態でロープの巻
回位置を円滑に移動させることができ、そのため、ロッ
ドをロープに懸吊させながら移動体を移動させることが
でき、ロープによって保持部材を介してシャフトを支持
でき、より一層シャフトの撓みを防止でき、樹脂シート
の巻き取り巻き戻しをより一層円滑に行なわせることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る簡易ハウス用開閉装
置を示す要部斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る簡易ハウス用開閉装
置の簡易ハウスへの取付け状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る簡易ハウス用開閉装
置を示す正面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る簡易ハウス用開閉装
置のラックと移動体との関係をを示す側面断面図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態に係る簡易ハウス用開閉装
置の保持部材を示す側面図である。
【図6】従来の簡易ハウス用開閉装置の一例を示す要部
斜視図である。
【図7】従来の簡易ハウス用開閉装置を樹脂シートを上
から下に向けて開けるようにして用いた場合の不具合を
示す要部斜視図である。
【符号の説明】
H 簡易ハウス K 骨組み S 樹脂シート 10 ラック(レール) 11 歯部 12 取付け金具 13 背面 20 移動体 21 シャフト 22 移動体本体 23 ベース部材 24 回転軸 25 連結部 26 スクリュー 27 回転入力部 30 ピニオンギヤ(走行体) 31 補助ギヤ 32 ローラ 33 ハンドル装置 34 ロッド 35 連結軸 36 スクリュー 37 回転機構 37a 原動ギヤ 37b 従動ギヤ 38 ロープ 40 保持部材 41 支持部 42 間隙 43 保持部 44 連結部 45 ガイドロッド 46 摺動部材 47 軸 48 軸受部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部空間を形成する骨組みに樹脂シート
    を被覆して構成される簡易ハウスの当該樹脂シートを巻
    き取り巻き戻しして開閉する簡易ハウス用開閉装置にお
    いて、 上記骨組みに所定間隔で平行に取付けられる一対のレー
    ルと、該各レールに往復移動可能に設けられる移動体
    と、該移動体間に回転可能に架設され樹脂シートを巻き
    取り巻き戻しするシャフトと、上記移動体に設けられる
    とともに上記シャフトの回転に連動して駆動されレール
    を走行して該移動体を移動させる走行体とを備え、 上記一対の移動体間にシャフトと平行に架設されたロッ
    ドを設け、該ロッドに上記シャフトに対する樹脂シート
    の巻き取り巻き戻しを許容し該シャフトに巻き取られた
    樹脂シートを包容して保持する保持部材を設けた ことを
    特徴とする簡易ハウス用開閉装置。
  2. 【請求項2】 上記レールをラックで構成し、上記走行
    体をラックの歯部に噛合するピニオンギヤで構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の簡易ハウス用開閉装置。
  3. 【請求項3】 上記移動体を、上記ラックの両側に摺動
    可能に配置される移動体本体と、該移動体本体に回転可
    能に架設されて軸支され上記シャフトが連結される回転
    軸とを備えて構成し、該回転軸に上記ピニオンギヤを固
    定し、上記移動体本体に上記ラックの歯部に噛合する補
    助ギヤを回転可能に軸支し、上記移動体本体に上記ピニ
    オンギヤ及び補助ギヤと共働してラックを挾みかつ該ラ
    ックの背面を転動する一対のローラを回転可能に軸支し
    たことを特徴とする請求項2記載の簡易ハウス用開閉装
    置。
  4. 【請求項4】 上記保持部材を、上記ロッドに挿通され
    る支持部と、上記シャフトに対する樹脂シートの巻き取
    り巻き戻しを許容する間隙を有し該シャフトに巻き取ら
    れた樹脂シートを包容して保持する保持部と、上記支持
    部及び保持部を連結する連結部とを備えて構成したこと
    を特徴とする請求項1,2または3記載の簡易ハウス用
    開閉装置。
  5. 【請求項5】 上記保持部材を、上記骨組みに上記レー
    ルと平行して設けられたガイドロッドを摺動する摺動部
    材を備えて構成したことを特徴とする請求項4記載の簡
    易ハウス用開閉装置。
  6. 【請求項6】 上記ロッドを回転可能に移動体間に設
    け、該ロッドを上記シャフトの回転に連動して回転させ
    る回転機構を設け、該ロッドにロープを巻回して該ロー
    プにより該ロッドを懸吊可能にしたことを特徴とする
    求項1,2,3,4または5記載の簡易ハウス用開閉装
    置。
JP10054792A 1998-03-06 1998-03-06 簡易ハウス用開閉装置 Expired - Lifetime JP2932178B1 (ja)

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