JPH0334470B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ペンキヤリツジと用紙との相対運動
およびペンと用紙との圧接、離間を制御すること
により、文字、図表等を描くＸ−Ｙプロツタに関
する。

従来例の構成とその問題点 従来、この種の装置では文字および図表の印字
は、読み出し専用記憶素子（以下ＲＭという。）
内に記憶されている印字パターンデータもしくは
演算処理等で得られたデータが入力される制御回
路によつて、ペンキヤリツジおよびペンの動きが
制御されて用紙上に行われる。

このような従来の印字装置では、システムの起
動直後等、ある期間ペンを使用していない状態か
ら印字を開始した場合、ペン先の乾き等により、
印字のかすれ、ぬけ等が生じ、ペンの初期特性が
悪いという欠点を有していた。

発明の目的 本発明は、上記従来の問題点を解消するもの
で、システムの起動時、システムのリセツト時
等、システムが停止状態から印字動作状態に復帰
直後の最初の印字動作において、該印字動作内容
が文字の場合は文字パターンを、図表の場合は最
初の線分を複数回重ねて印字することにより、ペ
ンの初期特性の向上を達成できるＸ−Ｙプロツタ
を提供することを目的とする。

発明の構成 本発明は、ペンを用紙に圧接・離間するペン駆
動装置と、前記ペンを用紙に対して相対的にＸ方
向とＹ方向に駆動する駆動装置と、印字パターン
に応じて前記駆動装置を制御する制御回路と、重
ね書き判定回路とを備えたＸ−Ｙプロツタであ
り、最初に印字すべきものが文字であるかまたは
図表であるかを判別する判別手段を設け、最初に
印字すべきものが文字で、かつ上記重ね書き判定
回路から重ね書き判定出力が送出された場合には
最初に印紙する文字のパターンを同じ位置に複数
回重ねて印字し、最初に印字すべきものが図表
で、かつ上記重ね書き判定回路から重ね書き判定
出力が送出された場合には、その図表を構成する
各線分の中の最初に印字すべき線分を同じ位置に
複数回重ねて印字するように構成したことによ
り、ペンの初期特性の向上を達成することを特徴
とする。

実施例の説明 第１図は、本発明の一実施例を示すブロツク図
である。１は重ね書き判定回路で、リセツト回路
１−１、キーボード１−２及びマイクロプロセツ
サの重ね書き判定手段１−３、印字動作判定手段
１−４で構成され、文字フオントまたは図表の線
分の印字時に同一パターンを重ねて印字するか否
かを判断し、制御回路２にその結果を伝達する。
本実施例で重ね書き判定出力が送出されるのは、
システムの起動時にリセツト回路１−１より重ね
書き判定手段１−３へリセツト信号が送出された
直後、キーボード１−２より強制的にリセツト信
号が重ね書き判定手段１−３へ送られた直後、及
びシステムの停止状態時に、キーボード１−２よ
りシステムが復帰するような信号が重ね書き判定
手段１−３へ送出された直後の印字動作の時を示
すものである。制御回路２は、重ね書き判定回路
１よりの出力に従い、印字手段３、Ｘ方向駆動手
段４、Ｙ方向駆動手段５の動作を制御する。ここ
で、印字手段はプランジヤーにて、Ｘ方向及びＹ
方向駆動手段はステツピングモータ等で構成され
るのが一般的である。６は文字フオントのプロツ
トパターンデータを記憶した記憶手段でROMや
磁気デイスク装置からなり、印字動作判定手段１
−４により解読され、その結果を制御回路２へ送
出する。

第２図、第３図は、本実施例におけるシステム
起動直後の印字動作の際のペンの動作例を示した
もので、第２図は英大文字「ABC」を書く場合
を示し、第３図は図形を書く場合を示す。ここで
実線の矢印はペンが用紙に圧接された状態で動
き、破線の矢印はペンが用紙から離間した状態で
の動きである。

以下第４図のフロートチヤートに基づいて説明
する。まず、システムの起動直後に文字「ABC」
を印字する場合について説明すると、ステツプ７
で印字する内容のチエツクを行い、文字の場合は
ステツプ８へ進む。ステツプ８で文字「Ａ」のフ
オントデータが記憶手段６のいずれの位置に記憶
されているか判定され、ステツプ９で該文字フオ
ントデータが記憶手段６から順次読み出され制御
回路２を介して、印字手段３、Ｘ方向及びＹ方向
駆動手段４，５の動作が制御され、ａ→ｂ→ｃ→
ｄ→ｅの順で印字される。次にステツプ10におい
て重ね書き判定回路１の判定出力により、文字フ
オントの重ね書きを実行することが判明すると、
ステツプ１１へ進み、制御回路２を介して、印字
手段３、Ｘ方向及びＹ方向駆動手段４，５の動作
が制御され、ペンは現在の文字フオント終点ｅか
ら文字フオント始点ａへ用紙から離間した状態で
移動し、再びステツプ８及び９を繰り返し、ａ→
ｂ→ｃ→ｄ→ｅの順で文字「Ａ」の重ね書きを実
行する。次にステツプ10へ進み、重ね書き判定出
力のチエツクを行うが、判定出力は出力されてい
ないのでステツプ12へ進み、ペンは印字動作終了
位置ｆへ移動し、文字「Ａ」の印字を終了する。
その後従来の装置と同様にｅ→ｆ→ｇ→…の順で
文字「BC」を印字していく。

次に、システムの起動直後に図表を描く場合に
ついて説明すると、ステツプ７で印字する内容の
チエツクを行い、図表の線分の場合ステツプ13へ
進む。ステツプ13では、図表線分の移動ベクトル
が判定され、ステツプ14で制御回路２を介して印
字手段３、Ｘ方向及びＹ方向駆動手段４，５の動
作が制御され、ペンはa′→b′と移動し線分が印字
される。次にステツプ15において重ね書き判定回
路１の判定出力により、線分の重ね書きを実行す
ることが判明すると、ステツプ16へ進みペンは線
分の始点へ用紙から離間した状態で移動し、再び
ステツプ13，14を繰り返すことにより、線分a′→
b′の重ね書きを実行する。その後の図表線分は従
来装置と同様にb′→c′→d′→…の順で印字する。

以上のように本実施例によれば、システム起動
時、システムリセツト時、システム復帰時におけ
る印字の重ね書きにより、ペンの初筆性の向上を
達成する事ができる。

発明の効果 本発明は、重ね書き判定回路を備えたＸ−Ｙプ
ロツタであり、重ね書き判定出力により、システ
ム起動時、システムリセツト時、及びシステムの
停止状態から印字動作状態への移行時に同一パタ
ーンの線分を複数回重ねて印字するように構成し
たことにより、印字のかすれ、ぬけ等をなくし、
ペンの初筆性の向上を達成することが出来る。し
かも、最初に印字すべきものが文字であるかまた
は図表であるかによつて動作モードを区別し、図
表である場合にはその図表を構成する各線分の内
の最初に印字すべき線分を同じ位置に複数回重ね
て印字するように構成した事により、文字の場合
とは異なつて重ねるのは最初に印字する線分のみ
となります。従つて、たとえ１つの図表が非常に
多くの線分から構成されている場合でも、その線
分全てについてくり返し印字する事を行わずに済
み、効率的な動作を行う事が出来る優れたＸ−Ｙ
プロツタを実現できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるＸ−Ｙプロ
ツタの要部ブロツク図、第２図及び第３図は同実
施例におけるペンの動作説明図、第４図は同実施
例のフロートチヤートである。 １……重ね書き判定回路、１−１……リセツト
回路、１−２……キーボード、１−３……重ね書
き判定手段、１−４……印字動作判定手段、２…
…制御回路、３……印字手段、４……Ｘ方向駆動
手段、５……Ｙ方向駆動手段、６……記憶手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 用紙上に文字または図表を印字する印字手段
   と、前記印字手段と前記用紙とを相対的に互いに
   直交するＸ方向及びＹ方向に駆動する駆動手段
   と、文字または図表の印字パターンに応じて前記
   駆動手段を制御する制御回路と、停止状態から印
   字動作状態への移行時に、重ね書き判定出力を送
   出する重ね書き判定回路と、最初に印字すべきも
   のが文字であるかまたは図表であるかを判別する
   判別手段とを有し、最初に印字すべきものが文字
   であり、かつ上記重ね書き判定回路から重ね書き
   判定出力が送出された場合には最初に印紙する文
   字のパターンを同じ位置に複数回重ねて印字し、
   最初に印字すべきものが図表であり、かつ上記重
   ね書き判定回路から重ね書き判定出力が送出され
   た場合にはその図表を構成する各線分の中の最初
   に印字すべき線分を同じ位置に複数回重ねて印字
   するように構成した事を特徴とするＸ−Ｙプロツ
   タ。