JPH033435Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH033435Y2 JPH033435Y2 JP4356481U JP4356481U JPH033435Y2 JP H033435 Y2 JPH033435 Y2 JP H033435Y2 JP 4356481 U JP4356481 U JP 4356481U JP 4356481 U JP4356481 U JP 4356481U JP H033435 Y2 JPH033435 Y2 JP H033435Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chuck
- tightening ring
- force
- molybdenum disulfide
- lead
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- CWQXQMHSOZUFJS-UHFFFAOYSA-N molybdenum disulfide Chemical compound S=[Mo]=S CWQXQMHSOZUFJS-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 10
- 229910052982 molybdenum disulfide Inorganic materials 0.000 claims description 10
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Landscapes
- Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
Description
この考案は、チヤツクを前進させて芯を繰り出
すノツク式シヤープペンシルにおいて、チヤツク
力が長期にわたつて安定し常に一定の力で芯を保
持できるとともに、芯繰り出し時に軽快なノツク
音を発生できるように改良したものである。 従来のノツク式シヤープペンシルは、チヤツク
を金属で作製した場合には締リングも同じ材質の
金属で作製し、チヤツクを合成樹脂で作製した場
合には締リングも合成樹脂で作製されていた。こ
の理由としては、チヤツクと締リングを異なる材
質で作製した場合には、長期にわたつて使用した
とき、柔らかい材質を使用した部材が摩耗してし
まうためであつた。チヤツクと締リングは、どち
らかの部材に設けられたテーパー部による楔作用
により芯を保持するものであり、チヤツクと締リ
ングの接触部が摩耗すると楔作用に多大な弊害を
与え、チヤツク力を損なうものであつた。従つて
チヤツクと締リングは同じ材質を使用していたわ
けである。しかし、この場合でも長期にわたつて
繰り返し楔作用を働かせると、チヤツクと締リン
グの当接部が摩耗して楔作用に弊害を与え、芯を
保持できなくなるが、従来はこの点を解決する技
術が見あたらなかつた。 又、特開昭56−10497号公報に開示されている
ように、締リングのチヤツク当接部を、炭素繊維
と合成樹脂の複合材で構成したものがあるが、こ
れは締リングの材質が限定されてしまい、チヤツ
クを金属で作製し、芯を繰り出すためにノツク操
作を繰り返し行うと、その都度500g程度の力で
チヤツクを締リングに押し付けて楔作用を働かせ
芯を保持する訳であるが、やはりチヤツクと締リ
ングの材質が異なる弊害が生じ、締リングが摩耗
したり凹んだりして、通常の筆記に耐える600g
のチヤツク力(チヤツクによる芯保持力)が維持
できるのは4万回のノツク回数が限度であり、長
期にわたつて安定したチヤツク力を得ることは不
可能であつた。一方、チヤツクを締リングと同じ
材質(すなわち炭素繊維と合成樹脂の複合材)で
作製した場合には、芯の保持面が摩耗して芯を確
実に保持することができず、やはり長期にわたつ
て安定したチヤツク力を得ることは不可能であつ
た。 本考案は、チヤツクと締リングの接触部に二硫
化モリブデンを塗布するという極めて簡単な加工
を施すのみで、長期にわたつて安定したチヤツク
力が得られ、しかも芯繰り出し時に快適なノツク
音が発生できるものである。 この考案の構成を図面にもとづいて説明する
と、第1図および第2図に示すように後部に芯タ
ンク1を固着したチヤツク2の頭部外周に締リン
グ3を嵌合し、該締リング3は連結具4の内部に
遊嵌されている。さらに連結具4と芯タンク1と
の間にスプリング5を設けることによりチヤツク
2のテーパー部2Aが締リング3の前端内面3A
に当接されて、チヤツク2は閉じられ芯6を保持
して構成されている。このチヤツク2の少なくと
もテーパー部2Aには二硫化モリブデン7が塗布
されてノツク式シヤープペンシルが構成されてい
る。 なお第3図に示すように、締リング13に二硫
化モリブデン17を塗布した内面テーパー部13
Bに、チヤツク12の頭部を当接させても何らこ
の考案の効果を損なうものではない。 以上のように構成することにより、ノツク時に
締リング内をチヤツクが抵抗なく摺動するため
に、チヤツクあるいは締リングのテーパー面に傷
が付きにくく、耐久性が向上して常に安定したチ
ヤツク力で芯を保持できるものであり、上記効果
を更に具体的に示すために、二硫化モリブデンを
塗布した実施例と、二硫化モリブデンを全く塗布
しない従来のノツク式シヤープペンシルを比較例
として耐久性試験を行なつた所、下記第1表のよ
うになつた。
すノツク式シヤープペンシルにおいて、チヤツク
力が長期にわたつて安定し常に一定の力で芯を保
持できるとともに、芯繰り出し時に軽快なノツク
音を発生できるように改良したものである。 従来のノツク式シヤープペンシルは、チヤツク
を金属で作製した場合には締リングも同じ材質の
金属で作製し、チヤツクを合成樹脂で作製した場
合には締リングも合成樹脂で作製されていた。こ
の理由としては、チヤツクと締リングを異なる材
質で作製した場合には、長期にわたつて使用した
とき、柔らかい材質を使用した部材が摩耗してし
まうためであつた。チヤツクと締リングは、どち
らかの部材に設けられたテーパー部による楔作用
により芯を保持するものであり、チヤツクと締リ
ングの接触部が摩耗すると楔作用に多大な弊害を
与え、チヤツク力を損なうものであつた。従つて
チヤツクと締リングは同じ材質を使用していたわ
けである。しかし、この場合でも長期にわたつて
繰り返し楔作用を働かせると、チヤツクと締リン
グの当接部が摩耗して楔作用に弊害を与え、芯を
保持できなくなるが、従来はこの点を解決する技
術が見あたらなかつた。 又、特開昭56−10497号公報に開示されている
ように、締リングのチヤツク当接部を、炭素繊維
と合成樹脂の複合材で構成したものがあるが、こ
れは締リングの材質が限定されてしまい、チヤツ
クを金属で作製し、芯を繰り出すためにノツク操
作を繰り返し行うと、その都度500g程度の力で
チヤツクを締リングに押し付けて楔作用を働かせ
芯を保持する訳であるが、やはりチヤツクと締リ
ングの材質が異なる弊害が生じ、締リングが摩耗
したり凹んだりして、通常の筆記に耐える600g
のチヤツク力(チヤツクによる芯保持力)が維持
できるのは4万回のノツク回数が限度であり、長
期にわたつて安定したチヤツク力を得ることは不
可能であつた。一方、チヤツクを締リングと同じ
材質(すなわち炭素繊維と合成樹脂の複合材)で
作製した場合には、芯の保持面が摩耗して芯を確
実に保持することができず、やはり長期にわたつ
て安定したチヤツク力を得ることは不可能であつ
た。 本考案は、チヤツクと締リングの接触部に二硫
化モリブデンを塗布するという極めて簡単な加工
を施すのみで、長期にわたつて安定したチヤツク
力が得られ、しかも芯繰り出し時に快適なノツク
音が発生できるものである。 この考案の構成を図面にもとづいて説明する
と、第1図および第2図に示すように後部に芯タ
ンク1を固着したチヤツク2の頭部外周に締リン
グ3を嵌合し、該締リング3は連結具4の内部に
遊嵌されている。さらに連結具4と芯タンク1と
の間にスプリング5を設けることによりチヤツク
2のテーパー部2Aが締リング3の前端内面3A
に当接されて、チヤツク2は閉じられ芯6を保持
して構成されている。このチヤツク2の少なくと
もテーパー部2Aには二硫化モリブデン7が塗布
されてノツク式シヤープペンシルが構成されてい
る。 なお第3図に示すように、締リング13に二硫
化モリブデン17を塗布した内面テーパー部13
Bに、チヤツク12の頭部を当接させても何らこ
の考案の効果を損なうものではない。 以上のように構成することにより、ノツク時に
締リング内をチヤツクが抵抗なく摺動するため
に、チヤツクあるいは締リングのテーパー面に傷
が付きにくく、耐久性が向上して常に安定したチ
ヤツク力で芯を保持できるものであり、上記効果
を更に具体的に示すために、二硫化モリブデンを
塗布した実施例と、二硫化モリブデンを全く塗布
しない従来のノツク式シヤープペンシルを比較例
として耐久性試験を行なつた所、下記第1表のよ
うになつた。
【表】
以上第1表のように、二硫化モリブデンを塗布
していない比較例では、約5万回のノツクでチヤ
ツク力が大幅に低下し、作動が悪くなつた。即ち
チヤツクの表面に傷が生じ、滑りが悪くなつて、
チヤツクと締リングの楔作用に弊害が生じ、チヤ
ツクが閉じにくくなるものである。これに対して
実施例のように二硫化モリブデンを塗布したもの
は、5万回のノツクでも初期性能を持続し、40万
回においてようやくチヤツクの片にクラツクが生
じ、43万回でチヤツクの片が折損して機能停止と
なつた。 以上の結果からわかるように、二硫化モリブデ
ンを塗布したノツク式シヤープペンシルは、500
gの力で繰り返しチヤツクと締リングによるくさ
び作用を働かせても、チヤツクと締リングの接触
部に塗布した二硫化モリブデンは剥がれるこなく
塗布された状態を持続し、チヤツク片が折損する
までチヤツク力が持続できるものである。従つ
て、チヤツクの表面が傷付けられてチヤツク力が
減少していく従来のノツク式シヤープペンシルと
比べて約8倍の耐久性でチヤツク力を維持し、尚
かつチヤツクや締リングの材質は何ら限定される
ものではなく、ノツク式シヤープペンシルにおけ
る芯を保持するのに最適な材質でチヤツクを作製
できる効果が奏せられるものである。
していない比較例では、約5万回のノツクでチヤ
ツク力が大幅に低下し、作動が悪くなつた。即ち
チヤツクの表面に傷が生じ、滑りが悪くなつて、
チヤツクと締リングの楔作用に弊害が生じ、チヤ
ツクが閉じにくくなるものである。これに対して
実施例のように二硫化モリブデンを塗布したもの
は、5万回のノツクでも初期性能を持続し、40万
回においてようやくチヤツクの片にクラツクが生
じ、43万回でチヤツクの片が折損して機能停止と
なつた。 以上の結果からわかるように、二硫化モリブデ
ンを塗布したノツク式シヤープペンシルは、500
gの力で繰り返しチヤツクと締リングによるくさ
び作用を働かせても、チヤツクと締リングの接触
部に塗布した二硫化モリブデンは剥がれるこなく
塗布された状態を持続し、チヤツク片が折損する
までチヤツク力が持続できるものである。従つ
て、チヤツクの表面が傷付けられてチヤツク力が
減少していく従来のノツク式シヤープペンシルと
比べて約8倍の耐久性でチヤツク力を維持し、尚
かつチヤツクや締リングの材質は何ら限定される
ものではなく、ノツク式シヤープペンシルにおけ
る芯を保持するのに最適な材質でチヤツクを作製
できる効果が奏せられるものである。
第1図はこの考案のノツク式シヤープペンシル
を示す主要部縦断面図、第2図は第1図のノツク
式シヤープペンシルのチヤツクを示す拡大縦断面
図、第3図はこの考案の他の実施態様を示す主要
部縦断面図、第4図は第3図のノツク式シヤープ
ペンシルの締リングを示す拡大縦断面図である。 1……芯タンク、2,12……チヤツク、2A
……チヤツク2のテーパー部、3,13……締リ
ング、3A……締リング3の前端内面、13B…
…締リング13の内面テーパー部、4……連結
具、5……スプリング、6……芯、7,17……
二硫化モリブデン。
を示す主要部縦断面図、第2図は第1図のノツク
式シヤープペンシルのチヤツクを示す拡大縦断面
図、第3図はこの考案の他の実施態様を示す主要
部縦断面図、第4図は第3図のノツク式シヤープ
ペンシルの締リングを示す拡大縦断面図である。 1……芯タンク、2,12……チヤツク、2A
……チヤツク2のテーパー部、3,13……締リ
ング、3A……締リング3の前端内面、13B…
…締リング13の内面テーパー部、4……連結
具、5……スプリング、6……芯、7,17……
二硫化モリブデン。
Claims (1)
- チヤツクと、該チヤツクの頭部外周に嵌合され
チヤツクの開閉を行なう締リングとを有し、チヤ
ツクを進退させることにより芯を繰り出すように
したノツク式シヤープペンシルにおいて、チヤツ
クと締リングの接触部に二硫化モリブデンを塗布
したことを特徴とするノツク式シヤープペンシ
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4356481U JPH033435Y2 (ja) | 1981-03-26 | 1981-03-26 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4356481U JPH033435Y2 (ja) | 1981-03-26 | 1981-03-26 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57156384U JPS57156384U (ja) | 1982-10-01 |
JPH033435Y2 true JPH033435Y2 (ja) | 1991-01-29 |
Family
ID=29840533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4356481U Expired JPH033435Y2 (ja) | 1981-03-26 | 1981-03-26 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH033435Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009202520A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-10 | Pilot Corporation | 振出式シャープペンシル |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5323523B2 (ja) * | 2009-02-10 | 2013-10-23 | 株式会社パイロットコーポレーション | 複合筆記具用の振出式シャープペンシル体 |
-
1981
- 1981-03-26 JP JP4356481U patent/JPH033435Y2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009202520A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-10 | Pilot Corporation | 振出式シャープペンシル |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57156384U (ja) | 1982-10-01 |
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