JPH0333719Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、ラベルロールを支持するラベルロー
ル装置に関するものである。

（従来技術） 従来は、例えば実公昭56−6365号公報、実開昭
51−21650号公報及び実公昭56−2683号公報等に
みられる如く、単にバネ杆又は板バネの弾性を利
用し、ロールの挿着、挿脱を行つていたものであ
つて、ロールの荷重はすべて上記公知のバネ杆、
板バネで支持しており、その荷重の大小によつて
は大幅にロールの芯と、上記バネ杆、板バネで構
成するロール支持体の芯とがずれ、その偏心が問
題となることがあつた。

（当該考案が解決しようとする課題） 本考案は、上記従来例のもつ欠点を解消するこ
とを目的として、ラベルロール芯筒を支持する部
材を多数の板体ホルダと外向き形に曲折して曲折
角部を設けた多数の板バネで構成し、上記多数の
板体ホルダの角縁と、外向き形に曲折した多数の
板バネの曲折角部で芯筒を支持することにより、
上記各板体ホルダ及び板バネが、ラベルロールの
荷重を幅方向で受けることにより、ラベルロール
の荷重の変化に影響されることなく安定性のある
支持が得られることを課題とするものである。

（当該考案が解決しようとする手段） 本考案は、上記課題を解決すべく多数の板体ホ
ルダと、該板体ホルダの角縁でラベルロール芯筒
の内円筒を支持する接円を形成し、該多数の板体
ホルダの各間隔間に外向き形に曲折して曲折角部
を設けた複数の板バネを配設し、上記多数の板体
ホルダの角縁と多数の板バネの曲折角部とが互い
に隙間をもつて配列され、かつ多数の板体ホルダ
の角縁と多数の板バネの曲折角部とでラベルロー
ル芯筒の内円周を支持する内接円を形成し、上記
多数の板体ホルダと多数の板バネとが一体化され
ていることを特徴とするラベルロール装置を、こ
の考案の要旨としたものである。

（実施例） 本考案の実施例を図面につき説明すると、回転
軸２の基端側に短円筒状スリーブ３が止めねじ１
６で固定されており、該スリーブ３は回転軸２に
遊挿され、４隅から軸方向に４本の板体ホルダ
６，６…を曲折延出した略正方形状の保持プレー
ト５と先端部が断面への字形に曲折した４枚の板
バネ４，４…を４隅から軸方向に曲折して延出し
た略正方形状の保持プレート１７と円形の押えデ
イスク７とがビス８，８…で固定されて一体化さ
れている。

そして、ホルダ６，６…は芯筒１４にその角縁
が内接する程度の大きさとされ、一方、板バネ
４，４…はその自然状態のサイズにおいて、その
曲折角部４′，４′…が芯筒１４の内径より大きい
ように形成され芯筒１４の内面に内接して食い込
むようにされており、芯筒１４の一方の開放端を
板体ホルダ６，６…に外挿し、押し込んでいく
と、該開放端は板バネ４，４…の曲折角部４′，
４′…に圧接し、更に、押進させると、該芯筒１
４の内径に押圧されて板バネ４，４…は内側に縮
退し、板体ホルダ６，６…の角縁６′と板バネ４
…の曲折角部４′とで芯筒の内側を支持する。

このようにして、板バネ４，４…の曲折角部
４′，４′…は芯筒１４の内側に食い込んでいき、
したがつて、芯筒１４は押進されて最後に機枠本
体のデイスク７に当接する。

このようにセツトされた芯筒１４は片持式にさ
れると、外向き形に曲折した複数の板バネ４は、
内方に押されて引つ込み、反揆力を生じる。そし
て多数の板体ホルダ６の角縁６′が形成する円が、
ラベルロール芯筒１４の内円周に線接触するとと
もに板バネ４の角部４′が点接触し、上記板体ホ
ルダ６の角縁６′と板バネ４の角部４′が形成する
円とが一致して常に芯筒１４を保持すべく作用す
るものである。

（効果） 芯筒が嵌着し易く、それもワンタツチで行え、
又、確実に装着出来、かつ、しかも、巻き取り、
巻き戻しにムラが生ぜず、ラベル貼り付けに際し
正確に商品に対し貼付位置姿勢を保ち、貼り付け
することが出来るという優れた効果が奏される。
又、多数のホルダの角縁で芯筒の内円筒を支持す
る接円を形成したので芯筒の荷重を板体ホルダの
長手方向で受け、芯筒の荷重変動に耐えるととも
に、多数の板体ホルダの各間隔間に曲折角部を設
けた板バネの曲折角部で芯筒内方向への押圧によ
り反揆力が生じ、この反揆力で弾性的に芯筒を点
接触で支持し、この支持も板バネの軸方向２点で
行うため負荷荷重の変動によく耐え、しかも多数
の板体ホルダの角縁と多数の板バネの曲折角部で
芯筒の円周円を支持するから負荷荷重の変動によ
く耐え、また芯筒の挿着、挿脱がスムースに行
え、常に安定した姿勢で芯筒を保持し、その結果
確実なトルク伝達ができるなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体説明斜視図、第２図は平面図、第
３図は正面図である。 ２……回転軸、１４……芯筒、１……巻取装
置、７……押えデイスク、４……板バネ、３，１
０……スリーブ、４′……曲折角部、６……ホル
ダ、６′……角縁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機枠本体に固設した多数の板体ホルダと、該板
   体ホルダの角縁でラベルロール芯筒の内円筒を支
   持する接円を形成し、該多数の板体ホルダの各間
   隔間に外向き形に曲折した曲折角部を設けた複数
   の板バネを多数の板体ホルダ間から曲折角部を突
   出して配設し、上記多数の板体ホルダの角縁と多
   数の板バネの曲折角部とが互いに隙間をもつて配
   列され、かつ芯筒挿着時に多数の板体ホルダの角
   縁と多数の板バネの曲折角部とでラベルロール芯
   筒の内円を支持する内接円を形成し、上記多数の
   板体ホルダと多数の板バネとが一体化されている
   ことを特徴とするラベルロール装置。