JPH0628526Y2

JPH0628526Y2 - ロール紙保持装置

Info

Publication number: JPH0628526Y2
Application number: JP1987138480U
Authority: JP
Inventors: 康喜山口
Original assignee: 東京電気株式会社
Priority date: 1987-09-10
Filing date: 1987-09-10
Publication date: 1994-08-03
Anticipated expiration: 2002-09-10
Also published as: JPS6443048U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野この考案は、プリンタや複写機等に使用されるロール紙
保持装置に関する。

従来の技術従来、プリンタや複写機に供給されるロール紙の両側縁
を案内するために、ロール紙の中心に形成された中空孔
を貫通する軸に左右一対のフランジを一体的に形成し、
これらのフランジをロール紙の両側縁に当接させるよう
にしたものが有る。

考案が解決しようとする問題点一方、ロール紙は種類によつて幅が異なる。このため、
ロール紙の種類に応じて長さの異なる軸を用意しなけれ
ばならない。また、軸に対するロール紙の軸方向又は径
方向の遊びが生じ易い。したがつて、フランジの位置を
正確に定めてもロール紙が蛇行し、印字位置に狂いが生
じる等の問題が有る。

問題点を解決するための手段円筒形状に巻回されたロール紙の中心に形成された中空
孔の内径よりやや小さな外径に設定された円筒部とこの
円筒部の外周にその軸心に沿つて形成された複数のスリ
ツトと前記円筒部の一端から拡開するフランジとを有す
る支持輪と、前記円筒部の開放側の内周縁に当接する傘
状の押圧面を有するナツトと、このナツトと前記支持輪
とを結合する螺子とを設ける。

作用したがって、螺子を緩めることにより支持輪とナツトと
はロール紙の中空孔に摺動自在に嵌合されるため、ロー
ル紙の幅が変化してもこのロール紙の両端にそれぞれ独
立的に支持輪を嵌合して固定することができ、これによ
り、ロール紙の両端にそれぞれ取付けられた支持輪のフ
ランジによりロール紙の両側縁を案内することが可能と
なり、また、螺子を締め付けることによつてナツトの傘
状の押圧面の圧力を受けて拡開する円筒部の外周にロー
ル紙の中空孔を遊びを有することなく嵌合させることが
可能となり、したがつて、フランジの位置を定めること
によりロール紙の蛇行が確実に防止される。

実施例この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。中空孔
１が形成されたコア２を中心に有するロール紙３が設け
られている。中空孔１の両端部には内方に位置するナツ
ト４と支持輪５の円筒部６とが嵌合され、これらの支持
輪５のフランジ７はロール紙３の両側縁に当接されてい
る。前記円筒部６は前記中空孔１の軸方向長さの少なく
とも半分以下の長さに設定され、前記フランジ７は、前
記ロール紙の外形より大きい直径に設定されている。ま
た、これらのナツト４と支持輪５とはそれぞれ螺子８に
結合されている。すなわち、支持輪５の中心には螺子８
を遊嵌させるボス９が形成され、ナツト４の中心には螺
子８が螺合される螺子孔１０が形成されている。螺子８
は一端に摘み１１が形成され、ナツト４から突出する他
端には止め輪１２が止着される溝１３が形成されてい
る。さらに、ナツト４には支持輪５の円筒部６の外周縁
を拡開方向に押圧する傘状の押圧面１４と外周方向に突
出する複数のリブ１５とが形成され、支持輪５の円筒部
６には押圧面１４の先端付近に当接する複数のリブ１６
とナツト４のリブ１５に嵌合する一方が開放された状態
のスリツト１７とが形成されている。これらのスリツト
１７は円筒部６の拡開方向の変形を許容するためのもの
で、これらのスリツト１７の底部には応力が集中しない
ようにＵ字形の曲面が形成されている。

次いで、相対向するフレーム１８が設けられ、これらの
フレーム１８には一方の支持輪５のフランジ７を支える
環状の溝１９が形成された溝付きローラ２０と他方の支
持輪５のフランジ７を軸方向の任意位置で支える長さを
有するローラ２１とを回転自在に支承する二本の支軸２
２が架設され、これらの支軸２２には、両端に位置して
フレーム１８に当接する止め輪２３と、フレーム１８と
の間で溝付きローラ２０及びローラ２１の軸方向の動き
を阻止する止め輪２３とが止着されている。

なお、溝付きローラ２０の溝１９の底部の径とローラ２
１の外径寸法とは等しく定められている。

このような構成において、螺子８を緩めた状態で、ナツ
ト４と支持輪５とを軸方向に動かすことにより、幅方向
の寸法が異なる如何なるロール紙３でもその両側縁にフ
ランジ７を当接させてロール紙３の軸方向の動きを阻止
することができる。そして、螺子８を締め付けナツト４
の押圧面１４を円筒部６の内周縁に当接させることによ
り、軸方向に沿う複数のスリツト１７が形成された円筒
部６が拡開方向に変形してコア２の内周面を圧接してロ
ール紙３の径方向の遊びを阻止することができる。この
場合、リブ１６が円筒部６内へのナツト４の侵入に抵抗
を示すため、円筒部６の過剰な屈撓動作を阻止して破損
を防止することができる。そして、一方の支持輪５のフ
ランジ７を平行な二つの溝付きローラ２０の溝１９に嵌
合し、他方の支持輪５のフランジ７を平行な二つのロー
ラ２１の外周に載置する。

このように、螺子８を緩めることにより、ナツト４及び
支持輪５を軸方向に移動させることができるので、ロー
ル紙３の幅寸法が変わつてもナツト４と支持輪５と螺子
８とを二組使用してロール紙ユニツトＵを形成すること
ができる。また、一方のフランジ７は溝付きローラ２０
の溝１９により軸方向の位置決めがなされ、他方のフラ
ンジ７はローラ２１の外周に軸方向に摺動自在に載置さ
れているため、幅方向の異なる如何なるロール紙３でも
溝付きローラ２０側の一側を基準として保持することが
できる。そして、ロール紙３は支持輪５により軸方向に
も外径方向にも遊びを有することなく保持され、一方の
フランジ７は溝付きローラ２０の溝１９により支える等
の手順により簡単に位置決めされるため、ロール紙３の
蛇行を確実に防止することができる。

また、ロール紙ユニツトＵを上面開口のホツパ（図示せ
ず）に収納し、このホツパの底面でフランジ７を転動自
在に支えるようにしても良い。この場合にはロール紙３
の幅寸法に応じたホツパを使用することにより、ロール
紙ユニツトＵの軸方向の動きが阻止されてロール紙３の
蛇行が防止される。或いは、ホツパの底面に一方のフラ
ンジ７を嵌合状態で位置決めする溝を形成しても良い。

考案の効果この考案は上述のように構成したので、螺子を緩めるこ
とにより支持輪とナツトとはロール紙の中空孔に摺動自
在に嵌合されるため、ロール紙の幅が変化してもこのロ
ール紙の両端にそれぞれ独立的に支持輪を嵌合して固定
することができ、これにより、ロール紙の両端にそれぞ
れ取付けられた支持輪のフランジによりロール紙の両側
縁を案内することができ、これにより、幅の異なるロー
ル紙に対応して複数の軸を用意する必要がなく、また、
螺子を締め付けることによつてナツトの傘状の押圧面に
より円筒部を拡開させることができ、したがつて、ロー
ル紙を軸方向にも径方向にも遊びを有することなく保持
することができ、これにより、フランジの位置を定める
ことによりロール紙の蛇行を確実に防止することができ
る等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は縦断
側面図、第２図は支持輪のフランジをローラにより支え
た状態を示す側面図、第３図はナツトと支持輪との結合
関係を示す分解斜視図、第４図はロール紙ユニツトの斜
視図である。１…中空孔、３…ロール紙、４…ナツト、５…支持輪、
６…円筒部、７…フランジ、８…螺子、１４…押圧面、
１７…スリツト

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】円筒形状に巻回されたロール紙の中心に形
成された中空孔の内径よりやや小さな外径に設定され前
記ロール紙の中空孔の長さの少なくとも半分以下の長さ
に設定された円筒部とこの円筒部の外周にその軸心に沿
つて一方が開放された状態に形成された複数のスリツト
と前記円筒部の一端から拡開するフランジとを有してそ
れぞれ独立的に形成された一対の支持輪と、前記円筒部
の開放側の内周縁に当接する傘状の押圧面を有して前記
支持輪毎に形成された一対のナツトと、このナツトと前
記支持輪とを結合する二本の螺子とよりなることを特徴
とするロール紙保持装置。