JPH048872Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案はロール状シート物ホルダーに関するも
のである。

［従来の技術］ 例えば従来のトイレツトペーパーや或いはキツ
チンペーパー等のロール状シート物ホルダーを第
８図乃至第１０図により説明すると、筒状の芯の
外周にシートを巻付けたロール状シート１の幅よ
り僅かに広い幅で且つ壁面取付用のねじ孔２を有
する背板３を設けて、該背板３の面に対して直角
の方向に延び且つ前記ロール状シート１の半径よ
り僅かに背板３から離れた位置に後述する芯棒４
を着脱可能に係止するためのくぼみ５を対向配置
した一対の側板６を前記背板３の両端に取付け、
側板６の上部位置間に、先端部が曲面形状を有し
且つ先端にカツター部７を有する押え板８の後端
部を回動自在に軸９で枢着する。又前記芯棒４は
ロール状シート１幅より僅かに長い寸法の樹脂製
の中空体で外周に蛇腹１０を形成して伸縮するよ
うにし、両端に突起１１を形成して前記側板６の
くぼみ５を係止するようにしてある。

上記構成のロール状シート物ホルダーは、背板
３を壁面に密着した後にねじ孔２にねじを嵌め込
んだ壁面に固定する。

ロール状シート物ホルダーにロール状シート１
の装着或いは交換をする場合には、ロール状シー
ト１の芯の中空部に前記芯棒４を挿入し、ロール
状シート１に挿入した状態の芯棒４を両端から押
し縮めて両端の突起１１を側板６のくぼみ５には
め込むと、芯棒４は蛇腹１０部分が自然に伸びて
芯棒４の突起がくぼみ５に係止しロール状シート
１はロール状シート物ホルダーに装着される。

ロール状シート１を使用する場合には、押え板
８でロール状シート１の上部を押えるようにし、
ロール状シート１の端を引き出すと、ロール状シ
ート１は芯棒４を中心に回りながら引出され、引
出したロール状シート１をカツター部７で切断す
るようにしてロール状シート１を所要長さだけ引
出して使用することができる。

又第１１図及び第１２図は他の従来例の説明図
であり、前記芯棒４に代えて側板６に円筒状の突
起１２を取付けている。又、側板６を弾性体で形
成して側板６を広げることにより突起１２間にロ
ール状シート１を装着するようにしている。更に
背板３の壁面取付部分はねじ孔２に加えて両面粘
着テープ１３も備えている。尚、ロール状シート
１として所要長さ毎にミシン目を入れたものを使
用するためカツター部は備えていない。当該ロー
ル状シート物ホルダーも同様にロール状シートの
端を所要長さだけ引出すようにして使用する。

［考案が解決しようとする問題点］ しかしながら、上記従来のロール状シート物ホ
ルダーでは、以下の如き種々の問題点がある。即
ち壁面に固定する必要があるので、壁面固定作業
がわずらわしく、或いは移設が容易ではなく任意
の場所で使用するにはあらかじめ複数のロール状
シート物ホルダーを適当に設置しておかなければ
ならない。又、構造が割合複雑でありコストが高
い。更に用途や種類の異なるロール状シートを同
時に使用するには複数並設しなければならないが
上記の理由により並設が容易でない。

本考案は上述の実情に鑑み、簡単に設置ができ
てしかも移設や並設が容易で、且つ構造が簡単で
コストの安いロール状シート物ホルダーを提供す
ることを目的とするものである。

［問題点を解決するための手段］ 本考案は、中空部を有するロール状シートの幅
より長い寸法に形成した挿入部材の上面に半円形
状の凸面を形成し、前記挿入部材の両端分に先端
にフツクを有する吊り部を挿入部材に対して折り
曲げ可能に取付け、ロール状シート物ホルダーと
したものである。

［作用］ 従つて、本考案では、ロール状シートの中空部
に凸面が上となるように挿入部材を挿入して挿入
部材両端の吊り部を上方に折り曲げ、吊り部のフ
ツクを任意の場所に引つ掛けることにより、ロー
ル状シート端部を所望の長さに引き出して使用す
ることができる。

又、フツクの係止位置を変えることにより、所
望の場所に容易に移設することができ、又複数連
ねることにより容易に並設することができる。

［実施例］ 以下本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。

第１図乃至第７図は本考案の一実施例の説明図
である。

ロール状シートの幅より僅かに長い寸法の挿入
部材１４の中央部上面に半円形状の凸面１５を形
成し、挿入部材１４の両端に少くともロール状シ
ートの半径より長い寸法で且つ先端にフツク１６
を形成した吊り部１７を、挿入部材１４と吊り部
１７との接続部分が薄肉部１８を形成して吊り部
１７を挿入部材１４に対して折り曲げ得るように
形成する。

尚、吊り部１７の長さは、他のホルダー類に引
掛けて使用する場合にはロール状シート２個分の
半径より長く形成し、又折りたたんで収納するよ
うな場合には挿入部材１４より短く形成する。

上記構成のロール状シート物ホルダーは使用し
ない場合には第２図に示すごとく挿入部材１４の
下面側に吊り部１７を折りたたむ。

ロール状シート物ホルダーを使用する場合には
第３図及び第４図で示すごとく、ロール状シート
の芯内部に挿入部材１４を凸面１５を上にして挿
入し、挿入部材１４両端の吊り部１７を上方に折
り曲げ、フツク１６を用いてロール状シートを好
みの場所に簡単に吊り下げることにより、どこで
でもロール状シートを引出して使用することがで
きる。この場所凸面はロール状シートをスムーズ
に回してシートの引出しをなめらかに行うために
使われる。

第５図乃至第７図は上記のロール状シート物ホ
ルダーの使用例であり、第５図及び第６図は従来
のトイレツトペーパー用のホルダーの芯棒にフツ
ク１６を引掛けることにより簡単にホルダーを並
設したものである。このようにすることにより予
備のトイレツトペーパーを用意しておくようにで
きると共に、独立して引き出して使用することも
可能なため用途の異なるロール状シート例えば良
質のパルプにオイル成分や洗浄消毒液を浸み込ま
せて拭き取り高価を高め且つ皮膚を傷つけないよ
うにしたいわゆるウオツシユペーパー或いはオイ
ルペーパーを用意しておき使い分けるようにする
こともできる。

又第７図は本考案のロール状シート物ホルダー
を複数並設したものである。上記と同様に用途の
異なるロール状シートを同時に使用することが可
能である。

尚、本考案は上述の実施例に限定されるもので
なく、挿入部材と吊り部は一体でも別体でも良い
こと、又挿入部材と吊り部との接続部に補強手段
を施しても良いこと、その他本考案の要旨を逸脱
しない範囲内で種々変更を加え得ること等は勿論
である。

［考案の効果］ 上記したように本考案のロール状シート物ホル
ダーによれば、構造が簡単でコストが安いこと、
折りたためば簡単に収納できること、どこにでも
設置できること、従来のホルダーや本考案のホル
ダーに対して簡単に複数並設し得ること等の種々
の優れた効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の説明図、第２図は
第１図のロール状シート物ホルダーを折りたたん
だ説明図、第３図は第１図のホルダーの挿入状態
の説明図、第４図は第３図の使用状態にした説明
図、第５図は第１図のホルダーの他の使用説明
図、第６図は第５図の取付状態の説明図、第７図
は第１図のホルダーの更に他の使用説明図、第８
図は従来例の説明図、第９図は第８図の芯棒の説
明図、第１０図は第８図の使用説明図、第１１図
は他の従来例の説明図、第１２図は第１１図の平
面図を示す。 図中１４は挿入部材、１５は凸面、１６はフツ
ク、１７は吊り部、１８は薄肉部を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中空部を有するロール状シートの幅より長い寸
   法に形成した挿入部材の上面に半円形状の凸面を
   形成し、前記挿入部材の両端分に先端にフツクを
   有する吊り部を挿入部材に対して折り曲げ可能に
   取付けたことを特徴とするロール状シート物ホル
   ダー。