JPH0332672Y2 - - Google Patents

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JPH0332672Y2
JPH0332672Y2 JP1989052108U JP5210889U JPH0332672Y2 JP H0332672 Y2 JPH0332672 Y2 JP H0332672Y2 JP 1989052108 U JP1989052108 U JP 1989052108U JP 5210889 U JP5210889 U JP 5210889U JP H0332672 Y2 JPH0332672 Y2 JP H0332672Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、複数枚の床部材群を端縁突合せ状態
で並設して構成される床を構造用床版に対して、
支持金具と防振部材との組合せで構成された弾性
支持脚を介して支持させてある防振浮床装置に関
する。
〔従来の技術〕
一般的に、壁面に沿つた床周辺部には家具など
の重量物が載置されるのに対し、床中間部は位置
の移動空間としてあけられるのが通例で、このよ
うに一般に床周辺部と中間部とでは荷重が大きく
異なるのである。そこで、従来、床沈み量が各点
で同一であれば防振性能が各点で等しくなるとい
うことに基づき、実使用状態において床周辺部と
中間部との荷重分布に差があることを考慮に入れ
て、実使用時の負荷状態において床周辺部と中間
部とで床沈み量が同一又はほぼ同一となるよう、
無負荷状態等、等分布荷重に対する床の沈み量が
中間部よりも周辺部で少であるべく防振部材とし
てのゴム状弾性体の肉厚を、前記中間部と前記周
辺部とで異ならせたものがあつた(特開昭54−
164309号公報)。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記構成によれば、大きな荷重
が加わる床周辺部では、各防振部材間の床のたわ
み量が大きくなり、局部変形により床の耐久性が
低下しやすくなるという問題があつた。
本考案の目的は、床全面に亘る防振性能の均一
化と居住性の向上とを達成せんとするに際し、各
防振部材間の床の局部変形に起因する床の耐久性
の低下を防止することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本考案は、等分布荷
重に対する床の沈み量が中間部よりも周辺部で小
となるように、弾性支持脚群のうち、床周辺部に
位置する弾性支持脚と、中間部の弾性支持脚と
で、その弾性支持脚の防振部材の配設ピツチを相
違させてあることを特徴とする。
〔作用〕
つまり、防振部材の配設ピツチを相違させて、
床の沈み量が中間部よりも周辺部で小となるよう
にしてあるから、例えば防振部材の配設ピツチを
変えずに、その肉厚を相違させて、床の沈み量が
中間部よりも周辺部で小となるようにする場合に
比べ、大きな荷重のかかる床の周辺部では、各防
振部材間のピツチが小さくなつて、それだけ、こ
の間での床のたわみ量を小さくすることができ
る。
〔考案の効果〕
その結果、床周辺部での床の局部変形が小さく
なり、床の耐久性の低下を防止することができ
た。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
1は構造用床版、2は床版1上方に複数枚の床
部材2a…群を端縁突合せ状態に並設して構成さ
れた床、10は、高さ調整機構を組込んだ支持金
具9と防振部材3とを組合わせて構成した弾性支
持脚である。前記床版1は第1図、第2図のよう
にコンクリートスラブ床4である。床部材2aは
床パネルを載置するベースパネルである場合と、
床パネル自体である場合(ベースパネルは不使
用)とがある。防振部材3は第2図のようにチヤ
ンネル材等、複数床部材2a…に亘る長尺部材8
に嵌着される場合がある。
高さ調整機構を組込んだ支持金具9の一例を第
3図に示す。第3図において、12は樹脂受座、
13は受座12に内嵌固着の右ネジナツト、14
は防振部材3に内嵌固着の雄ネジで、16はその
中間に固着の回転操作板、17はロツクナツトで
ある。これはターンバツクル式に構成されたもの
であるが、螺合部1つのネジ式のものであつて
も、又、シリンダ式のものであつても良い。支持
金具9を防振部材3の下方に用いる場合もある。
平面視配列パターンは第4図のようになり、小
ブロツク状の防振部材3を点在させる。
防振部材3は構成材料で大別して次の二つがあ
る。1つは第3図に併せ示したように硝子繊維の
集積体18をおよそ150Kg/m3ないし800Kg/m3
高密度に圧縮して円筒状や直方体、立方体、角
筒、或いは柱状等の形状に賦形し、繊維解離防止
のために全表面をゴム膜19で被包したものであ
り、他の1つは硬質ゴム製とする場合である。
第5図は荷重Wに対する防振部材の固有振動数
F0の相関グラフで、aは高密度硝子繊維集積体
を、bはゴム防振材を示す。これから明らかなよ
うに、高密度硝子繊維集積体aはゴム防振材bに
比して、広い荷重範囲において固有振動数が小で
かつ安定している。即ち、床2の床衝撃音の低減
量が広い荷重範囲に対して大で且つ振動伝達率が
小さくなつている。又、ゴム防振材は三次元方向
で弾性を示し、横揺れによつて床部材が壁に衝突
する可能性があるのに対し硝子繊維集積方向にの
み弾性を発現し、それに直交する面に沿つて殆ど
弾性を示さないから、集積方向を上下方向にして
設置すれば、所定の沈みを生じながら水平方向で
の揺れがなくて床部材2aの壁に対する衝突を避
けられる。
次に本考案のテーマである等分布荷重に対する
床2の沈み量が中間部よりも周辺部で小となるよ
うにするに当たつて、床2周辺部の防振部材3A
…と中間部の防振部材3B…とを相違させるため
の手段を列挙する。
(イ) 配設ピツチの差。
ピツチ小なるほど沈み量小である。
周辺部の防振部材3A…群のピツチP1を、中
間部の防振部材3B…群のピツチP2より小にす
る(第4図参照)。
(ロ) 周辺部における防振部材3A…群と中間部に
おける防振部材3B…群間でのピツチの差。
周辺部の防振部材3A…とそれに隣る中間部の
防振部材3B…とのピツチP3を、中間部の防振
部材3B…同士のピツチP4よりも小にする(第
7図参照)。
(ハ) 以上(イ),(ロ)を適宜に組合せる。
次に実験的施工例を示す。
まず、防振部材3A,3Bの固有振動数F0
防振部材3A,3Bの歪量δとの関係について説
明する。
一般に、重量WKgの物体をバネ定数k(Kg/cm)
の弾性体の上にのせると、その静的たわみδ′は、 δ′=W/k(cm) …(i) で表され、 その振動系の固有振動数は抵抗を無視すれば、
重力加速度をgとして であり、式(i)の関係から ただしg≒980(cm/sec2) となつて静的たわみδ′によつて固有振動数oが定
まる。
従つて、本考案に斯かる防振部材3A,3Bの
固有振動数F0も、式(ii)を適用して、 F0=4.98/√δ で表すことができる。
次に、発生振動数FとF0の比(F/F0)に対
する振動伝達率Kの相関は、一般的に第6図の通
りになるから、これによればδを大きくするほど
F0が小さくなり、(F/F0)が大きくなる故、振
動伝達率Kが小さくなる。
ここで、防振部材3A,3Bの配設ピツチを相
違させることだけによつて、床の沈み量が中間部
よりも周辺部で小となるようにしてもよいが、そ
の場合、例えば配設ピツチの小さな床の周辺部で
防振部材の数が増えて、それらの取付けに手間が
かかつたり、あるいは床のレベル調整が複雑にな
つて、同様に手間がかかつたりするということも
考えられ、これらの手間をなるだけ少なくして施
工性を一段と良くするために、第7図に示すよう
に、周辺部で隣接する防振部材3A同士の間のピ
ツチP3を500〜700mm、中間部で隣接する防振部
材3B同士の間のピツチP4を600〜800mmとする
他に、加えて、周辺部の防振部材3Aとして、
300〜380Kg/m3の密度で50×50×50tmm3の大きさ
の硝子繊維集積体を、中間部の防振部材3Bとし
て200〜300Kg/m3の密度で50×50×50tmm3および
50×50×25tmm3の大きさの硝子繊維集積体をもち
いた場合には、さらに、非常に優れた防振性能と
床全面のレベルの高い精度とが認められた。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る防振浮床装置の実施例を示
し、第1図ないし第2図は集合住宅の場合の施工
例を示す側面図、第3図は高さ調整機構の一例を
示す断面図、第4図は支持形態を示す平面図、第
5図、第6図はグラフ、第7図は実験施工例の平
面図である。 1…構造用床版、2…床、2a…床部材、3…
防振部材、3A…周辺部の防振部材、3B…中間
部の防振部材、9…支持金具、10…弾性支持
脚、18…硝子繊維集積体、19…ゴム膜。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 複数枚の床部材2a…群を端縁突合せ状態で
    並設して構成される床2を、構造用床版1に対
    して、支持金具9と防振部材3との組合わせて
    構成された弾性支持脚10…を介して支持させ
    てある防振浮床装置であつて、等分布荷重に対
    する床2の沈み量が中間部よりも周辺部で小と
    なるように、前記弾性支持脚10…群のうち、
    床2周片部に位置する弾性支持脚10…と、中
    間部の弾性支持脚10…とで、その弾性支持脚
    10,10の防振部材3A,3Bの配設ピツチ
    を相違させてある防振浮床装置。 2 前記床2沈み量の差を、周辺部の防振部材3
    Aとそれに隣る中間部の防振部材3Bとの間の
    ピツチと、中間部の防振部材3B,3B相互間
    のピツチとの差で現出させている実用新案登録
    請求の範囲第1項に記載の防振浮床装置。 3 前記の全ての防振部材3…は、150Kg/m3
    いし800Kg/m3の高密度に圧縮した硝子繊維集
    積体18の全表面をゴム膜19で被包したもの
    である実用新案登録請求の範囲第1項又は第2
    項に記載の防振浮床装置。 4 前記集積体18における硝子繊維方向を水平
    方向にしてある実用新案登録請求の範囲第3項
    に記載の防振浮床装置。
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