JPH0331861Y2 - - Google Patents

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JPH0331861Y2
JPH0331861Y2 JP1986015744U JP1574486U JPH0331861Y2 JP H0331861 Y2 JPH0331861 Y2 JP H0331861Y2 JP 1986015744 U JP1986015744 U JP 1986015744U JP 1574486 U JP1574486 U JP 1574486U JP H0331861 Y2 JPH0331861 Y2 JP H0331861Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はビスカスカツプリングと呼ばれる動力
伝達装置に関する。
(従来技術) 一般にフルタイム4WDと呼ばれる常時4輪駆
動車は、前後輪に回転差を生じたときの対策とし
て、左右両輪と同じように回転差を吸収するセン
タデフを備えている。しかしながら、このセンタ
デフは伝達トルク損失を生じるので、最近に至り
センタデフの代りにビスカスカツプリング(以下
VCと略称する)と呼ばれる動力伝達装置が注目
されるようになつた。
第3図は上記VCを備えた4輪駆動車の概略構
成図を示し、エンジン1の駆動力はトランスミツ
シヨン2を介してトランスフア3に伝達され、前
輪側へはトランスフア3内のフロントデフ4を介
してフロントドライブシヤフト5に伝達されて前
輪タイヤ6を回転する。また、後輪側へはジヨイ
ント7、プロペラシヤフト8、ジヨイント9、
VC10およびリヤデフ11を介してリヤドライ
ブシヤフト12に伝達され、後輪タイヤ13を回
転する。
VC10の基本的構造は、米国特許第3760922号
公報に開示されており、シリコンオイルのような
粘性流体の満たされたハウジング内に、多数のス
チールプレートが組込まれた多板クラツチ構造を
有している。すなわち、回転可能に同軸支持され
た入力軸および出力軸の一方に連結されたアウタ
ー部材と、他方に連結されてアウター部材に対し
て同軸配置されたインナー部材と、アウター部材
の内周面に設けられた多数のアウタープレート
と、このアウタープレートに対して交互に配置さ
れる関係でインナー部材の外周面に設けられた多
数のインナープレートとを備えている。そして上
記アウタープレートとインナープレートとが、ア
ウター部材とインナー部材との間に形成された作
動室内に粘性流体とともに配置された構成を有
し、入力軸の回転数と出力軸の回転数との間に差
がないときにはトルクは伝達されないが、回転数
に差があるときは、その回転数の差に対応してト
ルクが伝達されるように作動する。したがつて、
このVC10を第3図に示すような位置に配置し
た場合、直進走行中のように前後の車輪の回転数
が等しいときには、VC10には回転数の差が生
じないので後輪にはエンジン1の駆動力は伝達さ
れず、前輪駆動(2WD)となる。しかしながら
前輪がスリツプすると、VC10に回転数差が生
じ、後輪にも駆動力が伝達されるので、自動的に
4輪駆動(4WD)となり、しかも後輪への駆動
力は、前輪のスリツプ量に応じて連続的に増加す
るように作動する。
ところで、上述のようなVCのトルク伝達特性
は、前述した米国特許公報にも記載されているよ
うに、アウタープレートおよびインナープレート
に設けられている孔、溝の形状、数等および作動
室内に充填される粘性流体の粘性および量等によ
つて一義的に決定されるものであり、したがつ
て、従来のVCにおいては、その組立後にトルク
伝達特性を調整することは不可能であつた。しか
しながら、このVCのトルク伝達特性を走行を開
始する前の段階で外部から調整することができれ
ば、車両の走行性および安全性を向上させること
ができることは明らかである。
(考案の目的) そこで本考案はトルク伝達特性を可変できる動
力伝達装置を提供することを目的とする。
(考案の構成) 本考案による動力伝達装置では、アウター部材
の端部にこのアウター部材から軸方向に延長され
かつ内周にねじ部を形成した筒状部が設けられ、
この筒状部の内部に、作動室の一方の端壁を形成
しかつその進退により前記作動室の容積を可変し
うる容積可変部材と、前記ねじ部に螺装されてそ
の回動により前記容積可変部材を進退させかつ前
記容積可変部材を所定位置に固定するロツクナツ
トとが設けられていることを特徴とする。
(考案の効果) 本考案によれば、アウター部材の筒状部の内周
のねじ部に螺装されたロツクナツトの回動により
容積可変部材を進退させ、これによつて作動室の
容積を変えて作動室内の粘性流体の圧力を調整す
ることができ、しかも前記ロツクナツトによつて
容積可変部材を所望の位置に固定することができ
るから、所望のトルク伝達特性を容易に得ること
ができる効果がある。
(実施例) 以下本考案の実施例について図面を参照して詳
細に説明する。
第1図は本発明の実施例の断面図を示し、VC
10はデフキヤリア20内に収容されている。2
1は入力軸であるスピンドルで、ボールベアリン
グ22によつてデフキヤリア20に回転自在に支
持されており、スピンドル21の一端には、この
スピンドル21にスプライン結合されたコンパニ
オンフランジ23がナツト24により取付けられ
ている。スピンドル21の他端にはVC10の作
動室25の端壁を構成する壁部26が一体に形成
され、この壁部26に連接してVC10のアウタ
ー部材である円筒状のハウジング27が固着され
ている。一方、出力軸はリヤデフ11(第3図)
のドライブピニオン28であり、このドライブピ
ニオン28は、フロントベアリング29およびリ
ヤベアリング30によつてスピンドル21と同軸
的にデフキヤリア20に回転自在に支持されてい
る。VC10のインナー部材であるハブ31はド
ライブピニオンにスプライン結合されており、こ
のハブ31は、ハウジング27の内周面に対して
所定の離間関係をもつて対向する外周面を有して
ハウジング27の内部に同軸配置され、ハウジン
グ27の内周面とハブ31の外周面との間に作動
室25が形成されている。ハウジング27の内周
面には、軸線方向に延長する多数のスプライン溝
32が全周に亘つて設けられており、このハウジ
ング27の内周面に、そのスプライン溝32に係
合しうる歯車状の外周縁と多数の孔とを有する多
数の円板状のアウタープレート33が、弾性を有
するスペーサリング34を介して軸線方向にほぼ
等間隔を保つてスプライン結合されている。同様
に、ハブ31の外周面にも軸線方向に延長する多
数のスプライン溝35が全周に亘つて設けられて
おり、このハブ31の外周面に、そのスプライン
溝35に係合しうる歯車状の内周縁と放射状の多
数の溝とを有する多数の円板状のインナープレー
ト36が、アウタープレート33に対して交互に
配置される関係でハブ31の外周面にスプライン
結合されている。37は作動室25の端部を閉塞
するためにハウジング27に取付けられたカバー
で、このカバー37とハブ31との間にはボール
ベアリング38が介装されており、またスピンド
ル21およびカバー37とハブ31との間にはそ
れぞれシール39が取付けられている。上述のよ
うに、ハウジング27、ハブ31、スピンドル2
1の壁部26およびカバー37によつて形成さ
れ、かつ内部にアウタープレート33およびイン
ナープレート36を配置した作動室25の内部に
は粘性流体としてシリコンオイルが充填されてい
る。
以上の基本的構成に加えて、本実施例において
は、ハウジング27のカバー37がハウジング2
7に対して可動的に取付けられており、かつハウ
ジング27の壁部26側とは反対側の端部に、軸
方向に延長された筒状部27aがハウジング27
と一体に設けられ、この筒状部27aの内周にね
じ部41が設けられ、このねじ部41にカバー3
7の位置調整用および位置規定用のロツクナツト
42が螺装されている。そしてロツクナツト42
の時計方向または反時計方向への回動により、カ
バー37が作動室25に対して進退して作動室2
5の容積を変え、かつこのロツクナツト42によ
つてカバー37が所望の位置に固定されるように
構成されている。また、ロツクナツト42の調整
位置を示すために、ねじ部41の一部に目盛が形
成されている。
第2図は、ロツクナツト42によつて選択する
ことができるトルク伝達特性を3段階で示すグラ
フで、横軸は入出力軸の回転数差ΔN、縦軸は伝
達トルクをそれぞれ示す。第2図中、曲線Aは雪
道(スノウ)に適したトルク伝達特性であり、曲
線Bは路面が濡れている場合(ウエツト)に適し
たトルク伝達特性、曲線Cは路面が乾燥している
場合(ドライ)に適したトルク伝達特性をそれぞ
れ示す。このように、ロツクナツト42の調整に
より所望のトルク伝達特性を得ることができ、
VC10の機能をさらに高めることが可能になる。
なお、上述した実施例においては、VC10の
アウター部材であるハウジング27が入力軸に、
インナー部材であるハブ31が出力軸にそれぞれ
連結されているが、インナー部材が入力軸に、ア
ウター部材が出力軸にそれぞれ連結された構成と
することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による動力伝達装置の実施例を
示す断面図、第2図はそのトルク伝達特性を示す
グラフ、第3図はVCを備えた4輪駆動車の概略
構成図である。 10…ビスカスカツプリング、20…デフキヤ
リア、21…スピンドル、25…作動室、27…
ハウジング、28…ドライブピニオン、31…ハ
ブ、33…アウタープレート、36…インナープ
レート、41…ねじ部、42…ロツクナツト。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 回転可能に同軸支持された入力軸および出力軸
    のいずれか一方に連結されたアウター部材と、こ
    のアウター部材の内周面に対して所定の離間関係
    をもつて外周面を対向させて前記アウター部材に
    対して同軸配置されかつ前記入力軸および出力軸
    の他方に連結されたインナー部材との間に形成さ
    れた作動室内に、前記アウター部材の内周面に設
    けられた多数のアウタープレートと、前記アウタ
    ープレートに対して交互に配置される関係で前記
    インナー部材の外周面に設けられた多数のインナ
    ープレートとが、粘性流体とともに配置されてい
    る動力伝達装置において、 前記アウター部材の端部に、このアウター部材
    から軸方向に延長され、かつ内周にねじ部を形成
    した筒状部が設けられ、 この筒状部の内部に、前記作動室の一方の端壁
    を形成しかつその進退により前記作動室の容積を
    可変しうる容積可変部材と、前記ねじ部に螺装さ
    れてその回動により前記容積可変部材を進退させ
    かつ前記容積可変部材を所定位置に固定するロツ
    クナツトとが設けられていることを特徴とする動
    力伝達装置。
JP1986015744U 1986-02-07 1986-02-07 Expired JPH0331861Y2 (ja)

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JP1986015744U JPH0331861Y2 (ja) 1986-02-07 1986-02-07

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JPS62130229U JPS62130229U (ja) 1987-08-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0320583Y2 (ja) * 1986-02-20 1991-05-02
JPH0320584Y2 (ja) * 1986-05-15 1991-05-02

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6232233B2 (ja) * 1983-12-16 1987-07-13 Sumitomo Chemical Co

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JPS6232233U (ja) * 1985-08-12 1987-02-26

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JPS6232233B2 (ja) * 1983-12-16 1987-07-13 Sumitomo Chemical Co

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JPS62130229U (ja) 1987-08-17

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