JPH0320584Y2 - - Google Patents

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JPH0320584Y2
JPH0320584Y2 JP1986071889U JP7188986U JPH0320584Y2 JP H0320584 Y2 JPH0320584 Y2 JP H0320584Y2 JP 1986071889 U JP1986071889 U JP 1986071889U JP 7188986 U JP7188986 U JP 7188986U JP H0320584 Y2 JPH0320584 Y2 JP H0320584Y2
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JP
Japan
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sealed chamber
piston
viscous fluid
plug
rotating bodies
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JP1986071889U
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JPS62184224U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (考案の利用分野) この考案は、流体抵抗を用いた車両の動力伝達
装置に関する。
(従来技術) 従来、流体を用いた動力伝達装置として、例え
ば、実開昭60−99333号公報等に開示されたいわ
ゆるビスカスカツプリングが知られている。この
ようなビスカスカツプリングでは、粘性流体(シ
リコンオイル等)は組立て時に所定の充填率で充
填されると密封(端板に設けられた充填孔にプラ
グを装着して)される構造となつている。しかし
ながら、このような構造であると、粘性流体の劣
化や、経時的な微小の漏れ等によつてカツプリン
グ性能の低下が生じた場合には粘性流体を交換す
るか、漏れに応じて再度充填しなければならなか
つた。従つて、一度密封して、車両に組込んだも
のを再度分解・取外さなければならず、作業が著
しく煩雑になつていた。
そこでこの考案は、上記の問題点に鑑みなされ
たもので、粘性流体の充填後においても外部から
粘性流体の充填率を簡単に変えられるようにして
粘性流体の劣化等に対処し、性能を維持し得るよ
うにした動力伝達装置の提供を目的とする。
(問題点を解決するための手段) 前記目的を達成するためにこの考案は、相対回
転可能な一対の回転体と、これら回転体間に形成
され粘性流体を充填した密封室と、この密密封内
に交互に配置され前記一対の回転体と夫々共に回
転する複数の抵抗板と、前記回転体のいずれか一
方の側壁内部に設けられ前記密封室と連通するシ
リンダと、このシリンダに挿入され前記密封室の
容積を変更すべく移動自在なピストンと、このピ
ストンの非連通側の面と当接し該ピストンを外部
操作によつて移動させるプラグ状の操作部材とよ
りなる構成とした。
(作用) 操作部材の外部操作でピストンを移動させれば
密封室の容積が変わり、内部粘性流体の充填率が
変更される。
(考案の実施例) 以下、この考案の一実施例を第1図に基づき説
明する。
一方の回転体として、出力側のカツプリングケ
ース1の両側は、側壁3,5を有し、側壁3,5
のボス部3a,5a内周には、トランスミツシヨ
ンからの回転入力が伝わる他方の回転体としての
入力軸13にスプライン結合された入力側ハブ1
1が、軸受27,29とシール部材19a,19
bを介して水密で回転自在に設けられ、カツプリ
ングケース1と入力側ハブ11との間に密封室1
aが形成されている。
密封室1a内には、カツプリングケース1の内
周にスプライン23、入力側ハブ11の外周にス
プライン25がそれぞれ設けられ、このスプライ
ン23,25にそれぞれ交互に係合する複数の入
力側及び出力側の抵抗板7,9が設けられてお
り、ここに粘性流体が封入されている。
出力側のカツプリングケース1の側壁5には、
後車輪へ回転力を伝えるプロペラシヤフトのフラ
ンジ15がボルト16によつて連結される。
側壁5の密封室1a側には、複数個のシリンダ
部31が形成され、シリンダ部31には、ピスト
ン33がシール部材41を介して、水密に摺動自
在に挿入されている。側壁5にはピストン33を
外部操作により移動させる操作手段として螺子孔
35に、プラグ39が螺着されている。
このような実施例のビスカスカツプリングにお
いては、側壁5をカツプリングケース1に組み付
ける際、予めシリンダ部31にピストン33を配
置しておく。側壁5をカツプリング1に組み付
け、ビスカスカツプリングの組付けが完了後、図
示しない充填孔から粘性流体(シリコンオイル)
を所定の充填率で充填し、充填後に充填孔をプラ
グ、ボール等によつて密封する。このような構造
の場合、プラグ39を締め付けて行くとピストン
33が矢印の方向に推進され、これにてカツプリ
ングケース1内の密封室1aの容積が変化し粘性
流体の充填率を変えることができる。従つて、入
力軸13と出力側のカツプリングケース1との相
対回転による各抵抗板7,9の差動回転により、
粘性流体に劣化が起つても、その劣化に応じて充
填率を変えることができ、長く性能を維持するこ
とができる。
また、粘性流体が経時的に微小漏れを起して
も、これに応じてピストン33を移動させれば同
様な効果を得る。
第2図、第3図には本考案の別の実施例を示
し、同一部品には、同一番号を符して説明は省略
する。第1図の実施例においてはピストン33を
押圧移動させる操作手段としてのプラク39がカ
ツプリングケース1と同一軸方向に移動する構造
となつていたが、この実施例においては、外部操
作用のプラグ39がカツプリングケース1の軸方
向と直交する方向より押圧される構造となつてお
り、出力側のフランジ15の配置によつてプラグ
39を移動させる際に邪魔にならないように設け
られ、プラグ押圧移動の際の操作が容易となる。
なお、この考案は上記実施例に限定されない。
例えば、入力軸13と出力軸のカツプリングケー
ス1とのトルクを検出してその差から粘性流体の
劣化等を検知し、アクチユエータへの指令でプラ
グ39を自動的に調整することもできる。この考
案はデフアレンシヤル装置、トランスフア等種々
応用できるものである。
(考案の効果) 以上要するに、この考案に係る動力伝達装置
は、粘性流体の劣化等が生じた際、操作部材によ
る外部操作でピストンを移動させて密封室の容積
を変えれば粘性流体の充填率を容易に変化させ変
ることができる。従つて、性能の長期的な維持が
図れる利点ある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の断面図、第2図
は別の実施例を示す断面図、第3図は第2図のA
−A断面図である。 1a……密封室、1……カツプリングケース
(回転体)、〔7……入力側抵抗板、9……出力側
抵抗板〕抵抗板、〔13……入力軸、15……フ
ランジ〕回転体、33……ピストン、39……プ
ラグ(操作部材)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 相対回転可能な一対の回転体と、これら回転体
    間に形成され粘性流体を充填した密封室と、この
    密密封内に交互に配置され前記一対の回転体と
    夫々共に回転する複数の抵抗板と、前記回転体の
    いずれか一方の側壁内部に設けられ前記密封室と
    連通するシリンダと、このシリンダに挿入され前
    記密封室の容積を変更すべく移動自在なピストン
    と、このピストンの非連通側の面と当接し該ピス
    トンを外部操作によつて移動させるプラグ状の操
    作部材とよりなる動力伝達装置。
JP1986071889U 1986-05-15 1986-05-15 Expired JPH0320584Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986071889U JPH0320584Y2 (ja) 1986-05-15 1986-05-15

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986071889U JPH0320584Y2 (ja) 1986-05-15 1986-05-15

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62184224U JPS62184224U (ja) 1987-11-24
JPH0320584Y2 true JPH0320584Y2 (ja) 1991-05-02

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JP1986071889U Expired JPH0320584Y2 (ja) 1986-05-15 1986-05-15

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JP (1) JPH0320584Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0331861Y2 (ja) * 1986-02-07 1991-07-05

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Publication number Publication date
JPS62184224U (ja) 1987-11-24

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