JPH0331409A - 熱風炉の保熱方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は熱風炉を長時間にわたりレンガ等の破ＩＪ１を
起こさず最低の投入熱量によりいつでも再使用が可能な
状態に保熱することができる熱風炉の保熱方法に関する
ものである。

〈従来の技術〉 高炉休止等により熱風炉を長時間休止する場合の処置と
しては、保熱を行い熱風炉のレンガ温度を通常使用時と
同じ温度レベルに保つ方法がある。

熱風炉の保熱を行う場合には、熱風炉のドーム部で耐火
レンガの収縮等によるレンガの脱落、亀裂の発生を防止
するため、例えば９００”Ｃ以上に保つ必要があると共
に蓄熱レンガ受金物の赤熱・変形を防止するために排ガ
ス温度を例えば３５０’Ｃ以下に保つ必要がある。さら
に、珪石レンガを使用している熱風炉においては、珪石
レンガの低温での変態点以上の温度（例えば３５０°Ｃ
）に保つ必要がある。

連続燃焼により熱風炉の保熱を行う場合、ドーム部の温
度を９００”Ｃ以上に保つためには、燃焼室やドーム部
の炉体成敗熱量から決まる一定■以上の燃焼ガス■が必
要である。この状態で燃焼を継続すると、蓄熱室の炉体
成敗熱が小さいため、蓄熱レンガの温度は上昇し、排ガ
ス温度が上限温度（３５０℃）以上となってしまう。

このため、蓄熱レンガ受金物を冷却する必要が生じる。

排ガス温度の上昇を防止する方法としては、蓄熱室の下
部に冷却用空気を送り排ガス温度を下げる方法が知られ
ている。（特開昭５８−７７５１３号公報参照）、この
方法では冷却用の空気を送るためのファン等の設備が必
要となり必然的に保熱コストが高くなるという問題点が
ある。

〈発明が解決しようとする課題〉 本発明は前述従来技術の問題点を解消し、簡単な設備改
良により、蓄熱室上部のドーム温度を所定温度以上に確
保すると共に排ガス温度の上昇を抑制して蓄熱レンガ受
金物の赤熱・変形を防止することができる熱風炉の保熱
方法を提供することを目的とするものである。

く課題を解決するための手段〉 前記目的を達成するための本発明の熱風炉の保熱方法は
、高温燃焼ガスを熱風炉に供給して熱風炉を保熱するに
際し、前記熱風炉に供給される高温燃焼がスの一部を蓄
熱室上部のドームに設けたガス放散管を通して放散し、
蓄熱室に供給される高温燃焼ガス量を調節することによ
って排ガス温度の上昇を抑制することを特徴とするもの
である。

く作用〉 熱風炉に供給された高温燃焼ガスは蓄熱室上部のドーム
を所要温度（９００°Ｃ以上）に保熱したのち、ドーム
に設けたガス放散管から一部が放散されるので蓄熱室内
に流入する高温燃焼ガス量が減少し、蓄熱レンガは過加
熱されることがなく排ガス温度の上昇が抑制される。

このため蓄熱レンガ受金物の赤熱・変形などのトラブル
が防止される。また蓄熱室に珪石レンガを使用する場合
には低温での変態点以上に保熱することも可能である。

〈実施例〉 本発明の熱風炉の保熱方法を図面に従つて説明する。

第１図に示すように熱風炉は燃焼室７および蓄熱室８よ
りなりこれらは連通管１１によって連結され、更に蓄熱
室８の下端基部は煙道１２に連結されている。蓄熱室８
内には蓄熱レンガ４が積んであり、蓄熱レンガ４は蓄熱
レンガ受金物５によって支持されている。また蓄熱室８
の上部を形成するドーム３にはガス放散管１が設けてあ
り、！１１節弁２によって放散ガス量が調節される。更
に燃焼室７の下部には燃焼ガス発生装置６が装備されて
いる。

このような熱風炉が高炉休止等により長時間休止する場
合、外部に設置したバーナ（図示せず）により高温燃焼
ガスを発生する燃焼ガス発生装置６は熱風炉の放熱と排
ガス…失を補なうに足る小容量のものが使用される。

燃焼ガス発生装置６より送られる高温燃焼ガス９は燃焼
室７．連通管１１を通過してドーム３に導かれ、ドーム
３の耐火レンガを加熱する。このとき、発生する燃焼ガ
スの温度は燃焼室７の壁レンガが破損するのを防止する
ため１４００℃とした。また高温燃焼ガス９の供給量は
燃焼室７．ドーム３゜蓄熱室８などの炉体放散熱量によ
り決まるドーム３を少くとも９００℃に保つための必要
最低限としてドーム３を保熱し、ドーム耐火レンガの収
縮等による脱落や亀裂を防止する。

ドーム３の耐火レンガを保熱した高温燃焼ガスは、蓄熱
室８の蓄熱レンガ４を保熱するために必要な量だけが蓄
熱室８に導かれ、高温燃焼ガスの一部はドーム３に設け
られたガス放散管１から調節弁２によって放ｎｔｉｔを
調節しながら大気放散される。

このようにして、蓄熱室８に供給される高温燃焼ガス量
が過剰にならないように制御し、蓄熱室８に積まれた蓄
熱レンガ４の過加熱を防止し、煙道１２に導かれる排ガ
ス１０の温度を例えば３５０℃以下にすることによって
蓄熱レンガ受金物５の赤熱・変形を防止する。

なお蓄熱レンガ４として珪石レンガを使用する場合は放
散ガス量を調節して珪石レンガ温度を４００℃以上、排
ガス温度を３５０℃以下に保つようにするのは勿論であ
る。

〈発明の効果〉 以上説明したように本発明の熱風炉の保熱方法によ収ば
、簡単な設備改良により排ガス温度を下げるための冷却
用空気ファン等の設備が削減できるばかりでな（最低の
投入熱量で熱風炉を保熱することができるので保熱コス
トの低減が達成され

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す正面図である。 ｌ・・・ガス放散管、　　２・・・！ＰＩ節弁、３・・
・ドーム、　　　　　４・・・蓄熱レンガ、５・・・蓄
熱レンガ受金物、 ６・・・燃焼ガス発生装置、 ７・・・燃焼室、　　　　８・・・蓄熱室、９・・・高
温燃焼ガス、　ｌＯ・・・排ガス、１１・・・連通管、
　　　　１２・・・煙道。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 高温燃焼ガスを熱風炉に供給して熱風炉を保熱するに際
   し、前記熱風炉に供給される高温燃焼ガスの一部を蓄熱
   室上部のドームに設けたガス放散管を通して放散し、蓄
   熱室に供給される高温燃焼ガス量を調節することによっ
   て排ガス温度の上昇を抑制することを特徴とする熱風炉
   の保熱方法。