JPH0331383A

JPH0331383A - 粘着剤層保護シート

Info

Publication number: JPH0331383A
Application number: JP16622189A
Authority: JP
Inventors: Yoshitaka Kawamura; 川村　吉孝; Teruhiro Yoshida; 彰宏吉田
Original assignee: READER KK
Current assignee: READER KK
Priority date: 1989-06-28
Filing date: 1989-06-28
Publication date: 1991-02-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は粘着加工を施した製品の粘着剤面を保護するた
めの粘着剤層保護シートに関するものであり、さらに詳
しくは離型剤層にシリコン系化合物を含有せず、かつ長
期間に渉って安定に良好な剥離性を示す粘着剤層保護シ
ートに関するものである。

（従来の技術）粘着加工を施したテープ、ラベルまたはシート或いは対
象物に取り付けるために粘着剤層な設けた自動車外板保
護重装用ストライブや自動車、電気製品等に使用される
樹脂成形品等からなるワンポイントマークなと、粘着加
工製品の粘着剤面は通常、汚染を防止するなめに保護シ
ートが積層されており、接着にあたって保護シートを剥
離して粘着面を露出する。

前記のように粘着加工製品においては粘着剤面を保護す
るために粘着剤層保護シート或いは離型シートと呼ばれ
る保護シートが使用されるか、これらのシートは通常、
シート状支持体■に離型剤層を設けたものである。

シート状支持体が紙や不繊布のように劣化質の吸収性基
材である場合には下塗りＨｌを設けて目止め剤層とした
表面に離型剤層を設け、プラスチックフィルムやアルミ
ニウム箔のような非吸収性基材の場合には直接に基材の
表面に離型剤層を設けたものである。

離型剤としては殆どの場合においてシリコン系の樹脂或
いはシリコン系樹脂を主成分とする組成物が使用されて
いる。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、離型剤層として前記のよつにシリコン系
樹脂或いはシリコン系樹脂を主成分とする組成物を使用
した場合に樹脂中に存在する微量の未反応シリコン或い
は低分子量物等のシリコン系化合物が粘着加工製品の粘
着剤層に移行して、粘着性能を低下させる恐れがあり、
特に後工程において印刷や塗装工程が含まれる場合には
移行したシリコン系化合物が周辺機器や補助具或いは作
業者等を介して塗装作業場に持ち込まれて塗装欠陥の原
因となり大きな損害を惹起すことがある。

そのため、前記のような用途においてはシリコン系化合
物を含まない離型剤層で構成された粘着剤層保護シート
の開発に対する要望が非常に強い。

シリコン系化合物に代わるものとしてシェラツク、ポリ
エチレン、ポリビニルアルコール、ふつ素系化合物或い
は樹脂など種々の樹脂または樹脂組成物がこれまで提案
されている。しかし、粘着加工製品等の粘着剤層はシリ
コン系粘着剤を使用するような特殊なタイプのものを除
いては、ゴム系またはアクリル樹脂系粘着剤のいづれか
が使用されているため、比較的長期間にわたって貯蔵或
いは使用されると次第に剥離抵抗が大きくなって、最終
的には剥離が不可能になる。またふっ素糸化合物や樹脂
などは離型剤としての性質は良好であるが、非常に高価
であり、かつ作業性が悪いなどの間既点があり、まだ、
安価で汎用性があり、安定に使用できる非シリコン糸の
離型剤が見出だされていないのが現状である。

（問題を解決するための手段）本発明者等は先に出願した特公昭５７−２１４０４号に
おいて、シリコン系粘着剤の粘着剤層保護シートの離型
剤層としてエチレン・酢酸ビニル共重合体を主成分とす
る組成物を使用した。この系の組成物のゴム系或いはア
クリル系の粘着剤を塗工した粘着加工製品に対する離型
剤層としての応用をさらに検討した結果、通常、シリコ
ン系以外の樹脂をベースとした樹脂或いは樹脂組成物か
らなる層を表層としたシートはゴム系およびアクプル系
等の粘着剤をベースとする粘着加工製品に対する親和性
が大きいために粘着剤層保護シートとしての効果を示さ
ないとされているにも拘らず、（ａ）エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体２５〜６０％（ｂ）タッキファイヤ−樹脂　　　　　　０〜６０％　
　および（Ｃ）ワックス　　　　　　　　　　　　ＯＮ６０％（但し、＜ａ）＋　（ｂ）＋（ｃ）＝　１００　％　）
からなる混合物を主成分とする樹脂組成物（Ｍ）をシー
ト状支持体上に下塗り層を介して、または介せずに離型
剤層として設けた粘着剤層保護シートは、シリコン系粘
着剤はもちろん、ゴム糸或いはアクリル系の粘着剤と塗
工した粘着加工製品に対して優れた離型性を示し、長期
間の保穿に対しても殆ど剥離抵抗の変化がないことを見
出して本発明に到達した。

本発明の粘着剤層保護シートの離型剤層を形成する樹脂
組成！１１１５（Ｍ）の成分である（ａ）エチレン・酢
酸ビニル共重合体はアクリル酸エステル、塩化ビニル等
の第三モノマーを含むものやカルボニル基、カルボキシ
ル基或いはヒドロキシル基等の極性基でで変性されたも
のも有効に使用される。組成比としては特に限定されな
いが酢酸ビニル含有量が５０％（％表示は重量％で、以
下全て同様である）以下のものが好ましく、またその他
の物性としてメルトインデックス（以下、ＭＩと略す）
の高いものが作業上は有利であるが、凝集力が小さくな
るために若干、離型性が低下する傾向があるので離型剤
層の物性上、３０以下程度が好ましい。

本発明の粘着剤層保護シートの離型剤層を形成する樹脂
組成！ｔ＃（Ｍ＞の他の成分である（ｂ）夕・ツキファ
イヤー樹脂は通常、粘着剤および接着剤に対して粘着性
付与の目的で使用されている樹脂類が適当である。即ち
、ロジン誘導体系、フェノール樹脂系、テルペン樹脂系
、スチレン樹脂系或いはそれらの変性体等、公知のタッ
キファイヤ−樹脂から適宜選択すればよい。

本発明の粘着剤層保護シートの離型剤層を形成する樹脂
組成物（Ｍ）の第三の成分である（Ｃ）ワックスは天然
並びに合成ワックスのいずれも使用可能で、これらも通
常、粘着剤や接着剤に対して溶融粘度、融点等の調整の
目的で使用されるワックス類が適当である。

本発明の粘着剤層保護シートの離型剤層の離型性を安定
に維持し、耐熱性を向上させるなど諸物性を改良したり
、或いは樹脂組成物（Ｍ）の作業性を容易にするために
樹脂組成物（Ｍ）に他の助剤類等を添加してもよく、必
要により酸化防止剤、無機質充填剤、顔料、滑材等、通
常のプラスチック用或いは塗料用の添加剤類を任意に添
加することができる。

本発明の粘着剤層保護シートを構成するシート状支持体
としては紙基材、不繊布、プラスチックフィルムおよび
金属箔等が挙げられるが、これらは単独或いは二種以上
の組合せによる積層体として使用することが出来る。

紙基材としては、クラフト紙、上質紙、白板紙およびグ
ラシン紙等が挙げられ、通常、坪１２０〜３００　ｇ／
ゴ、厚さ２０〜３５０μのものが使用される。

不織布は合繊、化−の湿式法、乾式法や或いはスパンボ
ンド法等の直接法等によるものがあり、坪量１０〜２０
０ｇ／ゴ、厚さ２０〜５ｏυμのらのが使用される。

プラスチックフィルムとしてはエチレン、７０ピレン、
ブテン、メチルペンテン等に代表されるオレフィンの（
共）重合体、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ふり化ビニ
ル等のハロゲン化ビニルのく共）重合体、ポリエステル
、種々のナイロンに代表されるポリアミド等のフィルム
が挙げられ、通常、厚さ５〜１５０μのものが使用され
る。

金属箔としては厚さ３〜１００μの鋼、アルミニウム、
錫、鉄、ステンレス鋼等の金属箔が使用される。

本発明の粘着剤層保護シートにおいて、シート状支持体
と離型剤層との間には、必要により下塗り層を設けても
よく、シート状支持体が吸収性の紙基材や不織布等の場
合には下塗層としてはクレーコート剤やポリビニルアル
コール等の水溶性樹脂の塗工によるものや、ポリエチレ
ンの押出し塗工によるもの等がある。非吸収性のプラス
チックフィルムや金属箔或いは不織布等の場合には夫々
の表面の性質に応じてそのまま使用するか、またはコロ
ナ放電処理をしたり、ビニル系、アクリル系、ウレタン
系、エポキシ系等の種々の樹脂系のプライマー処理が行
われる。

本発明の粘着剤層保護シートの製造方法は公知の方法を
適当に利用することによって実施される。

例えば下塗り層を施し或いは施さないシート状支持体丘
に樹脂組成物（Ｍ＞を適当な溶楳の溶液として塗工する
か、樹脂組成物（Ｍ＞を溶融状態でロール或いはグラビ
ア版によって塗工或いは押出しラミネートするか、また
は予め樹脂組成物（Ｍ）を押出し成形等によってフィル
ム状とし、そのまま直接に加熱圧着するかまたは適当な
接着剤を介して接着させる等の方法で離型剤層を設ける
ことにより遂行される。

離型剤層の性能はその表面の性質に依存するので、厚さ
は特に制限はないが、あまり薄い場合にはシート状支持
体上に離型剤層が欠落する部分が生じ易く、厚過ぎると
取扱が不便であり、かつ経済的にも好ましくな（、数μ
乃至数十μ程度か適当である。

また、離型剤層は平坦で均一であることか望ましいが、
場合によりグラビア叩刷版やスクリーン印刷版を使用し
て樹脂組成＊（Ｍ）を均一な点状或いは凹凸状に塗工し
たり、または平坦な離型剤層にエンボシングロールによ
り均一な凹凸を形成させてもよい。このように離型剤層
を点状或いは凹凸状に形成させることにより粘着加工製
品の粘着面と重ね合わせて積層した後、粘着加工製品側
から所定のマークや文字等のデザインに従って粘着剤層
までハーフカットする場合に、歩留りが向上し、カス取
り作業が円滑に行われる。

（作用および効果）本発明の粘着剤層保護シートの離型剤層を構成する樹脂
組成物（Ｍ）の主成分中の（ａ）エチレン・酢酸ビニル
共重合体或いはその誘導体は離型剤層を緊密なフィルム
状に形成させるものであり、シート状支持体への固着お
よび粘着剤層に対する離型性等粘着剤層保護シートに要
求される諸性能の大部分を担うものであるが、樹脂組ｆ
ｉ、物（Ｍ＞の主成分中における割合は２５〜６０％の
範囲にあるのが適当である。即ち、２５％以下の場合に
は樹脂組成物（Ｍ＞のフィルム形成能が失われるために
粘着剤保護シートの収り汲いの過程において離型剤層の
傷つきや剥落を生じ、また粘着剤層と接着させた後、剥
離するときに凝集破壊した離型剤層が粘着剤層に部分的
に付着するような問題を生じる。また６０％以上の場合
には溶融粘性が著しく大きくなり、塗工やフィルム化が
困難になり、適当な厚さの均一な皮膜やフィルムが得ら
れなくなる。

本発明の粘着剤層保護シートの離型剤層を構成する樹脂
組成物（Ｍ）の主成分中の（ｂ）タッキファイヤ−樹脂
は離型剤層に硬度を付与し、シート状支持体に対する固
着力を高めることにより粘着剤層保護シートの取り汲い
の過程での離型剤層の損傷を防止し、かつ樹脂組成物（
Ｍ）の溶融或いは溶液粘度を低下させ、製造および加工
における作業性を改善する効果を有するものであるが、
その主成分中における割合は６０％以下であることが好
ま］−い、即ち６０％を超えて使用すると離型剤層が晩
化し、かつ粘着剤に対する親和性が増大！〜て離型効果
を低下させるので不適当である６本発明の粘着剤層保護
シートの離型剤層を構成する樹脂組成物（Ｍ）の主成分
中の（ｃ）ワックスは離型剤層の表面に滑り性を付与し
て粘着剤層保護シートの取り扱い過程における離型剤層
の損傷を防止すると共に離型性を補う効果を有し、かつ
樹脂組成物（Ｍ）の溶融粘性を非常に低下させるので製
造および加工の工程における作業性を著！、＜改善する
ものであるが、離型剤層を脆化させ、シート状支持体に
対する接着性を低下させる効果を有するため樹脂組成物
（Ｍ）の主成分中における割合は６０％を超えてはいけ
ない。

以下、実施例によってさらに詳細に説明する。

実施例　ＩＭＥが６のエチレン−酢酸ビニル共重合体（三井デュポ
ンポリケミカル■製、商品名：エバフレックス＃２６０
、酢酸ビニル含量２８％）４０％、水添テルペン樹脂（
安原油脂工業■製タッキファイヤー樹脂、商品名：クリ
アロンＰ−１０５、軟化点１０５°Ｃ）３０％およびパ
ラフィンワックス（日本精蝋■製、融点１４０　　）３
０９６とを均一に溶融混合して樹脂組成物（Ｍ＞を製造
した。

前記の樹脂組成物（Ｍ）を、厚さ１５μのポリエチレン
フィルムを押出し製膜機を使用してＮ層した厚さ８０μ
のクラフト紙をシート状支持体として、そのポリエチレ
ンフィルム層の上に、グラビアロールコータ−により８
０ｇ、／ｒｔｆ’の割合で塗工して粘着剤層保護シート
を製造した。

得られた粘着剤層保護シートにそれぞれゴム系クラフト
粘着テープ（日東電気工業−製Ｎｏ７１２）およびアク
リル系両面粘着チー７（日東電気工業−製Ｎｏ　５０１
．　Ｆ　）を貼合わせ、４０゛Ｃの恒温槽中に保存し、
初期、１ケ月後および３ケ月後の剥離抵抗値をオートグ
ラフ（島津製作所■製）により剥離速度３００　ｒａｙ
ｓ／分で訓電１−ｌ：。

ゴム系クラフト粘着テープおよびアクリル系両面粘着テ
ープに対して、それぞれ１３０、］３４．１３５および
１０３．９８．１０６　ｇ、／２５−の値が得られ、剥
離抵抗値の経時的上昇がなく剥離シートとして良好な性
質と示した。

実施例　２ＭＩが２のエチレン−酢酸ビニル共重合体（三井デュポ
ンポリケミカル■製、商品名：エバフレックス＃３６０
、酢酸ビニル含量２５％）２７％、水添テルペン樹脂（
安原油脂工業（４）製タッキファイヤー樹脂、商品名：
クリアロンＰ−１１５、軟化点８５℃）３０％およびポ
リエチレンワックス（三井石油化学工業■製、商品名：
ハイワックス１００Ｐ）４３％とを均一に７８融混合し
て離型剤層用樹脂組成物（Ｍ）を製造し、実施ｆ１Ｍ１
と同様にして粘着剤層保護シートを製造し、剥離抵抗測
定用の試料を作成して測定を行った。

ゴム系クラフト粘着テープおよびアクリル系両面粘着テ
ープに対して、初期、１ケ月後および３ヶ月後の剥離抵
抗値は、それぞれ１０５．１１１．１０８および８７．
９１．８６　ｇ、／２５−であり、いづれも剥離抵抗値
は略々一定に保持されていた。

比較例　１実施例１においてエチレン−酢酸ビニル共重合体の割合
を本発明の範囲の下限より低い２０％とし、水添テルペ
ン樹脂を５５％およびパラフィンワックスを２５％とし
て均一に溶融混合して樹脂組成物（、Ｍ＞を製造した。

得られた樹脂組成物＜Ｍ）を使用して実施例１と同様に
して粘着剤層保護シートの製造、剥離抵抗測定用の試料
の作成を行い、剥離抵抗値の経時変化を調べようとした
が、粘着剤保護シートを取扱う過程で離型剤層に亀裂が
生じて部分的な剥落もあり、実用性がないことがわかっ
た。

比較例　２実施例１においてエチレン−酢酸ビニル共重合体の割合
を本発明の範囲の上限を超えた７０％とし、パラフィン
ワックス３０％とを均一にン容融混合して樹脂組成物（
Ｍ）を製造したが１８０℃における溶融粘度が１０万Ｃ
ＰＳ以上で測定不能であった。従って通常の塗工作業は
不可能であるため、押出し成形法によるフィルム化を行
ったが散開以上の厚いシートしか得られなかった。

比較例　３実施例１において、水添テルペン樹脂の割合を本発明の
範囲を超えて６５％とし、エチレン−酢酸ビニル共重合
体３０％およびパラフィンワックス５％と均一に溶融混
合して樹脂組成物（Ｍ）を製造した。

得られた樹脂組成物（Ｍ）を使用して実施例１と同様に
して粘着剤層保護シートの製造、剥離抵抗測定用の試料
の作成を行い、剥離抵抗値の経時変化を調べた結果は、
ゴム系クラフト粘着テープおよびアクリル系両面粘着テ
ープに対１−で、それぞれ１４５．２３４．３３５およ
び１２３．１９４．２９０　　ｇ、／２５ｍ＋の値か得
られ、剥離抵抗値が経時的に著しく上昇する傾向が見ら
れた。

比較例　４実施例１において、パラフィンワックスの割合を本発明
の範囲を超えて６５％とし、エチレン−酢酸ビニル共重
合体３０％および水添テルペン樹脂５％と均一に溶融混
合して樹脂組成物（Ｍ）を製造した。

得られた樹脂組成物（Ｍ）を使用して実施例１と同様に
して粘着剤層保護シートの製造、剥離抵抗測定用の試料
の作成を行い、剥離抵抗値の経時変化を調べた。

得られた粘着剤層保護シートは離型剤層が軟らかいため
に傷つきやすく、剥離抵抗値はそれぞれゴム系クラフト
粘着テープおよびアクリル系両面粘着テープに対し、そ
れぞれ９１．１５４．１８５および７３．９８．１５６
　ｇ、／２５ｍ５の値が得られ、剥離抵抗値の経時的上
昇が見られ、粘着テープの剥離に際して離型剤層がクラ
フト紙から部分的に剥離することがあり、さらにいづれ
の粘着テープに対しても残留接着率の低下があった。

実施例　３実施例１において、シート状支持体として被塗工表面に
コロナ放電処理を施したポリエチレンテレフタレートフ
ィルムを使用し、その他は同様に操作して粘着剤Ｍ保護
シートの製造、剥離抵抗測定用の試料の作成を行い、剥
離抵抗値の経時変化を調べた。ゴム系クラフト粘着テー
プおよびアクリル系両面粘着テープに対して、それぞれ
１０１．９７．９９および７２．７０．７５　ｇ、　／
２５ｍａであり、剥離抵抗の経時的上昇が全く認められ
なかった。

Claims

【特許請求の範囲】（ａ）エチレン・酢酸ビニル共重合体２５〜６０％、（
ｂ）タッキフアイヤー樹脂０〜６０％および（ｃ）ワックス０〜６０％（但し、（ａ）＋（ｂ）＋（ｃ）＝１００％）からなる
混合物を主成分とする樹脂組成物（Ｍ）をシート状支持
体上に離型剤層として設けてなることを特徴とする粘着
剤層保護シート。