JPH0330800Y2 - - Google Patents

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JPH0330800Y2
JPH0330800Y2 JP1988005527U JP552788U JPH0330800Y2 JP H0330800 Y2 JPH0330800 Y2 JP H0330800Y2 JP 1988005527 U JP1988005527 U JP 1988005527U JP 552788 U JP552788 U JP 552788U JP H0330800 Y2 JPH0330800 Y2 JP H0330800Y2
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furnace
chamber
exhaust gas
fluidized
free board
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は都市ゴミなどの廃棄物を焼却処理する
ために用いられる流動炉の改良に関するものであ
る。
(従来の技術) 流動炉は炉床に設けたウインドボツクスから炉
室内に圧縮空気を供給し、その上部に流動する砂
層を形成しつつこの砂層の内部で廃棄物の燃焼を
行わせるものであるが、廃棄物は砂層内部で激し
く攬拌され瞬時に燃焼するので燃焼の制御が困難
であつた。また流動炉は炉室内のO2濃度を5〜
7%と高くしても排ガスの一部がシヨートパスし
て排ガス中のCO濃度が1000PPM前後に達するこ
とがある欠点があつた。(考案が解決しようとす
る課題) 本考案は上記のような従来の問題点を解決して
極めて簡単な構成により炉内の燃焼状態を安定に
制御することができ、また排ガスの完全燃焼と低
NOx化を図ることができる流動炉を目的として
完成されたものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、流動炉のフリーボードの上方に該フ
リーボードの断面積の40%以下の開口面積を有す
る分画部を介して該フリーボードに対する容積比
が5〜50%の副次室を連設し、排ガスをこの副次
室で再燃焼させてうえ排出させる構造としたこと
を特徴とするものである。
副次室の容積は流動炉のフリーボード部の容積
の5〜50%の範囲とすることが好ましく、分画部
の開口面積は拡散効果の保持のため、フリーボー
ド部に対する開口面積比で40%以下とすることが
好ましい。また副次室内の流速は0.3〜4.0m/s
になるようにし、副次室を複数段設ける場合も各
段当りの寸法、構造は上記の通りとする。また副
次室の設置箇所は熱損等を最小限とする意味から
も流動炉の直近が好ましい。
(実施例) 次に本考案を図示の実施例について詳細に説明
すると、第1図に示す第1の実施例において、1
は流動炉の炉体、2はウインドボツクス、3は砂
層、4はフリーボードである。このようなフリー
ボード4の上端部側方には、小断面積の分画部5
を介して副次室6が連設されている。この副次室
6はフリーボード4から流出する排ガスをその内
部に一時的に滞留させることによつて排ガス中の
CO等の未燃成分を完全燃焼させるとともに、砂
層3内の燃焼状態の変動に伴う酸素濃度の変動や
炉内圧力の変動等を緩和し、制御性を改善させる
ためのものである。なお分画部5には必要に応じ
てセラミツク等の耐熱材料からなるガス貫流体7
を設けてもよい。
次に副次室6の寸法、構造を変化させた場合に
COに代表される未燃酸化物の発生状態がどのよ
うに変化するかを示す、なお第2図は比較のため
に用いた従来型の流動炉であり、内径寸法はいず
れも1m、砂層の上端から下側の2次空気吹込孔
までの距離はいずれも3m、上下の2次空気の吹
込孔間の距離はいずれも1.3m、2次空気の流量
比は第1図のものではX:Y:Z=1:1:1、
第2図のものではX:Y=1:1、トータル空気
比は1.4とされている。
第3図は炉出口ガスのトータル空気比を1.4の
一定値に保つたままで1次空気比を変化させた場
合の排出ガスのCO濃度の変化を示す。従来の炉
では1次空気比を低下させ砂層3における還元の
程度を強めるほどCO濃度は上昇する。これは2
次空気と未燃ガスとの混合が不十分でありCO等
が十分に酸化されぬまま排出されてしまうことを
示している。これに対し本考案の炉ではCOの発
生が大幅に抑制されており、副次室6を設けたこ
とによる効果が大きいことが分かる。
第4図はフリーボード4に対する副次室6の容
積比を変化させた場合の排出ガスのCO濃度の変
化を示す。容積比を50%以上にしても効果は向上
せず、5%未満では効果が少いことが分かる。
第5図はフリーボード4に対する分画部5の開
口面積比により影響を示す。分画部5は絞り効果
によつて未燃ガスと酸素との混合を促進する効果
を持ち、開口面積比が40%以下のときに顕著な効
果があることが分かる。
第6図は副次室6内の流速による影響を示す。
図示のように流速が4m/s以下の場合に効果が
高く、また一般に流動炉内の最低流速は0.3m/
s以上とされるから、0.3〜4m/sが好ましい範
囲となる。
第7図以下は他の実施例を示すもので、第7図
は副次室6を炉体1の上部側方に設けた例を示
す。また第8図の実施例では副次室6の内部にバ
ーナー8及び空気供給用のポート9が設置され、
この部分における排ガスの再燃焼を行わせてい
る。このバーナー8及びポート9からの空気供給
量の制御によつて副次室6内の温度及びCO濃度
等の雰囲気制御が自由に行えるようになり、流動
炉全体の制御性の向上を図ることができる。更に
第9図に示す第4の実施例では、副次室6が複数
段設けられているとともに、後段の副次室6には
冷却用パイプ11が設けられている。。この場合
には前段の副次室6で十分に高温度条件下で排ガ
スの再燃焼を行わせたうえで、後段の副次室6で
排ガスを冷却するとともに熱回収を行うことがで
きる。
(作 用) このように構成されたものは、炉体1の内部に
予め粉砕された廃棄物を投入してウインドボツク
ス2から供給される圧縮空気により流動化された
砂層3内で廃棄物を激しく攬拌しつつ燃焼させ、
排ガスをフリーボード4から外部へ排出すること
は従来の流動炉と基本的に変わるところはない。
しかし本考案においては、排ガスはフリーボード
4から直接外部へ放出されるのではなく、フリー
ボード4の断面積の40%以下の開口面積を有する
分画部5を絞り効果を受けつつ通過し、フリーボ
ード4に対する容積比が5〜50%の副次室6内へ
拡散しつつ流入し、副次室6内において再燃焼さ
れたうえで外部へ放出されることとなるので、シ
ヨートパスにより生じた未燃成分を副次室6内で
完全燃焼させることができ、排ガス中のCO濃度
等を低減させることができる。このように本考案
においては排ガスはフリーボード4に対する容積
比が5〜50%の副次室6内で一時的に滞留される
こととなるので流動炉の制御性が大幅に改善さ
れ、低NOx化を図ることも可能となる。
(考案の効果) 本考案は以上の説明からも明らかなように、副
次室を設けることにより炉内の燃焼状態の制御を
容易化するとともに排ガスの完全燃焼と低NOx
化を図ることができるものであるから、従来の流
動炉の問題点を解決したものとして、その実用的
価値は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例を示す断面図、
第2図は比較例としての従来の流動炉を示す断面
図、第3図〜第6図は1次空気比、副次室容積
比、分画部開口面積比、副次室内流速による排出
ガスCO濃度の変化を示すグラフ、第7図は第2
の実施例を示す断面図、第8図は第3の実施例を
示す断面図、第9図は第4の実施例を示す断面図
である。 4……フリーボード、5……分画部、6……副
次室、8……バーナー、9……ポート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 流動炉のフリーボード4の上方に該フリーボー
    ド4の断面積の40%以下の開口面積を有する分画
    部5を介して該フリーボード4に対する容積比が
    5〜50%の副次室6を連設し、排ガスをこの副次
    室6で再燃焼させたうえ排出させる構造としたこ
    とを特徴とする流動炉。
JP1988005527U 1988-01-20 1988-01-20 Expired JPH0330800Y2 (ja)

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JPH01112395U JPH01112395U (ja) 1989-07-28
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54108039A (en) * 1978-02-14 1979-08-24 Babcock Hitachi Kk Two-stage fluid bed furnace
JPS604899B2 (ja) * 1975-12-08 1985-02-07 理化学研究所 曲面反射巨大結晶粒模様付金属板の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS604899U (ja) * 1983-06-22 1985-01-14 バブコツク日立株式会社 カ−ボン再燃焼炉

Patent Citations (2)

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