JPH0330622Y2 - - Google Patents

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JPH0330622Y2
JPH0330622Y2 JP1985154196U JP15419685U JPH0330622Y2 JP H0330622 Y2 JPH0330622 Y2 JP H0330622Y2 JP 1985154196 U JP1985154196 U JP 1985154196U JP 15419685 U JP15419685 U JP 15419685U JP H0330622 Y2 JPH0330622 Y2 JP H0330622Y2
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JP
Japan
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fuel
temperature
discharge port
pipe
pipe body
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JP1985154196U
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JPS6261968U (ja
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Temperature-Responsive Valves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、デイゼルエンジンに軽油等の燃料を
供給するための燃料タンクの構造に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
デイゼルエンジン用燃料、例えば、軽油は低温
時にはワツクスが析出し、ゲル状となり、極めて
粘度が高くなる性質を有している。従つて、自動
車等における燃料タンクから燃料吸入管を経て、
デイゼルエンジンへの燃料ポンプに軽油を供給す
る場合に、冬期、寒冷地などにおいては、前記燃
料吸入管内や燃料フイルタでの流動抵抗が増大
し、最悪の場合には、燃料ポンプにおけるフイー
ドポイプによる燃料吸引が不可能になり、エンジ
ンストールが発生するから、従来は、燃料タンク
から燃料吸入管を介して一旦エンジン近くの燃料
ポンプに送られた燃料はこの付近の熱により温め
られて温度が高くなることを利用し、燃料ポンプ
におけるオーバーフローバルブから排出される余
剰燃料を、燃料返送管を介して燃料タンクにリタ
ーンするに際して、前記燃料返送管の先端吐出口
を燃料吸入管の燃料吸入口に接近させて配置する
ことにより、前記高い温度の燃料を、燃料吸入管
の吸入口近傍に戻して、燃料吸入管に入る燃料の
温度を高めるようにしているが、逆に、夏期等の
ように、温度が高い場合においては、燃料タンク
内における前記燃料吸入管における吸入口の近傍
位置の軽油が必要以上に暖められるから、燃料ポ
ンプへの燃料吸入管内等にベーパーロツクが発生
すると言う問題があつた。
そこで、先行技術としての特開昭58−77158号
公報は、燃料ポンプから燃料タンク内への余剰燃
料の燃料返送管を、燃料タンク内において二つに
分岐し、その一方の先端における吐出口を、燃料
吸入管の吸入口の近傍に位置し、他方の先端にお
ける吐出口を燃料吸入管の吸入口から離れた部位
に位置し、前記の分岐個所に、バイメタル式の温
度切換弁を設けて、温度が低いときには、前記燃
料吸入管の吸入口に近い部位の吐出口から燃料を
流入し、温度が高いときには、前記燃料吸入管の
吸入口に近い部位の吐出口から燃料を流入するこ
とを提案している。
しかし、この先行技術のものは、燃料返送管
を、燃料タンク内において二つに分岐すると共
に、その分岐個所に温度切換弁を必要とするか
ら、構造が複雑で、価格が大幅にアツプするばか
りか、故障が多発すると言う問題がある。
本考案は、この問題を解消することを目的とす
るものである。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため本考案は、燃料タンク
内の底部近傍に燃料ポンプへの燃料吸入口を備え
ると共に、前記燃料ポンプにおける余剰燃料を前
記燃料タンクにリターンさせる燃料返送管を備え
て成るデイゼルエンジン用燃料タンクにおいて、
前記燃料ポンプから燃料タンクへの燃料返送管
に、先端に燃料吐出口を備えたパイプ体を燃料タ
ンク内に挿入するように接続し、該パイプ体を、
温度が低いとき前記燃料吐出口を前記燃料吸入口
に隣接する部位に位置し温度が高いとき前記燃料
吐出口を前記燃料吸入口から離れた部位に位置す
ることを記憶した形状記憶合金製にするか、前記
パイプ体を、可撓性のホースにし、この可撓性ホ
ース製パイプ体の先端部を、一端部を前記燃料タ
ンクに固着した連結部材の他端部に取付けて、前
記連結部材を、温度が低いとき前記燃料吐出口を
前記燃料吸入口に隣接する部位に位置し温度が高
いとき前記燃料吐出口を前記燃料吸入口から離れ
た部位に位置することを記憶した形状記憶合金又
はバイメタル製にする構成にした。
〔考案の作用・効果〕
本考案は、前記のように構成したことにより、
燃料ポンプから燃料タンクへの燃料返送管に接続
したパイプ体の先端における燃料吐出口は、温度
が低いときには、燃料吸入口に隣接する部位に位
置し、温度が高くなると、前記燃料吸入口から離
れた部位に位置することを自動的に行うことにな
るから、前記先行技術のように、燃料返送管を二
つに分岐して、その分岐個所に温度切換弁を設け
ることなく、温度が低いときにおいて燃料の吸入
不能が発生すること及び温度が高いときにおいて
ベーパーロツクが発生することを確実に防止でき
るのである。
すなわち、本考案は、燃料ポンプから燃料タン
クへの燃料返送管に、一本のパイプ体を接続し、
このパイプ体を形状記憶合金製にするか、又は、
前記一本のパイプ体を可撓性のホースにして、こ
のパイプ体を、形状記憶合金又はバイメタル製の
連結部材を介して燃料タンクに連結するだけで、
温度が低いときにおいて燃料の吸入不能が発生す
ること及び温度が高いときにおいてベーパーロツ
クが発生することを確実に防止できるから、構造
がきわめて簡単で、著しく安価に提供できる共
に、故障の発生率を大幅に低減できる効果を有す
る。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面(第1図)につい
て説明すると、図において符号1は、燃料タンク
を示し、該燃料タンク1内に挿入した燃料吸入管
2の下端には、燃料吸入フイルタ3が取付けられ
ている。
符号4は燃料ポンプを、符号5はデイゼルエン
ジンを、符号6は燃料噴射ノズルを各々示し、前
記燃料タンク1内の燃料は、前記燃料吸入管2を
介して前記燃料ポンプ4に吸い込まれたのち前記
燃料噴射ノズル6に供給される一方、前記燃料ポ
ンプ4及び前記燃料噴射ノズル6よりオーバーフ
ローした余剰燃料は、燃料返送管7を対して前記
燃料タンク1にリターンするように構成されてい
る。
そして、前記燃料タンク1内には、下端に燃料
タンク1内に開口する燃料吐出口8aを備えたパ
イプ体8を挿入して、このパイプ体8の上端に前
記燃料返送管7を接続する一方、前記パイプ体8
を、Ni−TI合金又はCu−Zn−Al合金等の形状記
憶合金製にして、この形状記憶合金製のパイプ体
8に、温度が低いとき当該パイプ体8における燃
料吐出口8aが、第1図に実線で示すように、前
記燃料吸入フイルタ3に隣接する部位に位置し、
温度が高いとき前記燃料吐出口8aが、第1図に
二点鎖線で示すように、前記燃料吸入フイルタ3
から離れた部位に位置するような形状になること
を記憶しておくのである。
この構成によれば、冬期等の温度が低い状態で
は、形状記憶合金製のパイプ体8における燃料吐
出口8aは、当該形状記憶合金製パイプ体8の形
状変化によつて、燃料吸入管2の燃料吸入口であ
る燃料吸入フイルタ3の隣接する部位に位置して
いることにより、前記燃料返送管7からの戻り燃
料は、前記燃料吸入フイルタ3の付近に戻ること
になるから、前記燃料吸入フイルタ3に吸い込ま
れる燃料を暖めることができる。
そして、夏期等の温度が高い状態では、前記形
状記憶合金製の燃料返送管8における燃料吐出口
8aは、当該形状記憶合金製パイプ体8の形状変
化によつて、燃料吸入管2の燃料吸入口である燃
料吸入フイルタ3から離れた部位に自動的に変位
することになるから、前記燃料吸入フイルタ3に
吸い込まれる燃料を必要以上に暖めることを回避
できるのである。この場合において、前記パイプ
体8の先端部と、前記燃料吸入フイルタ3との間
にリターン用のばね9を装架するように構成して
も良い。
第2図は、第2の実施例を示すものであり、こ
の実施例は、前記燃料返送管7の先端に、先端に
燃料吐出口10aを備えたパイプ体10を接続
し、このパイプ体10を、可撓性のホースに構成
して、このパイプ体10の先端部を、基端を前記
燃料タンク1における底面板1aに固着した形状
記憶合金又はバイメタル製の連結部材11の先端
部に取付けることにより、前記形状記憶合金又は
バイメタル製の連結部材11における形状変化に
よつて、前記パイプ体10における燃料吐出口1
0aが、温度が低いとき前記燃料吸入フイルタ3
に隣接する部位の位置し温度が高いとき前記燃料
吸入フイルタ3から離れた部位に位置するように
構成したものである。
また、この場合、前記形状記憶合金又はバイメ
タル製の連結部材11は、第3図に示すように、
パイプ体10の先端部と、前記燃料タンク1にお
ける天井板16との間に設けるようにしても良い
のである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は第1実
施例の概略側面図、第2図は第2実施例における
要部斜視図、第3図は第3実施例における要部側
面図である。 1……燃料タンク、2……燃料吸入管、3……
燃料吸入フイルタ、4……燃料ポンプ、5……デ
イゼルエンジン、6……燃料噴射ノズル、7……
燃料返送管、8,10……パイプ体、8a,10
a……燃料吐出口、11……連結部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 燃料タンク内の底部近傍に燃料ポンプへの燃料
    吸入口を備えると共に、前記燃料ポンプにおける
    余剰燃料を前記燃料タンクにリターンさせる燃料
    返送管を備えて成るデイゼルエンジン用燃料タン
    クにおいて、前記燃料ポンプから燃料タンクへの
    燃料返送管に、先端に燃料吐出口を備えたパイプ
    体を燃料タンク内に挿入するように接続し、該パ
    イプ体を、温度が低いとき前記燃料吐出口を前記
    燃料吸入口に隣接する部位に位置し温度が高いと
    き前記燃料吐出口を前記燃料吸入口から離れた部
    位に位置することを記憶した形状記憶合金製にす
    るか、前記パイプ体を、可撓性のホースにし、こ
    の可撓性ホース製パイプ体の先端部を、一端部を
    前記燃料タンクに固着した連結部材の他端部に取
    付けて、前記連結部材を、温度が低いとき前記燃
    料吐出口を前記燃料吸入口に隣接する部位に位置
    し温度が高いとき前記燃料吐出口を前記燃料吸入
    口から離れた部位に位置することを記憶した形状
    記憶合金又はバイメタル製にしたことを特徴とす
    るデイゼルエンジン用燃料タンク。
JP1985154196U 1985-10-07 1985-10-07 Expired JPH0330622Y2 (ja)

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JPS6261968U JPS6261968U (ja) 1987-04-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5877158A (ja) * 1981-10-30 1983-05-10 Toyota Motor Corp デイ−ゼルエンジンの燃料供給装置

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