JPH0244055Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0244055Y2
JPH0244055Y2 JP6693385U JP6693385U JPH0244055Y2 JP H0244055 Y2 JPH0244055 Y2 JP H0244055Y2 JP 6693385 U JP6693385 U JP 6693385U JP 6693385 U JP6693385 U JP 6693385U JP H0244055 Y2 JPH0244055 Y2 JP H0244055Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
oil
circulation
fuel
valve body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP6693385U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61183464U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP6693385U priority Critical patent/JPH0244055Y2/ja
Publication of JPS61183464U publication Critical patent/JPS61183464U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0244055Y2 publication Critical patent/JPH0244055Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案はデイーゼル機関の様な内燃機関の燃
料噴射弁に関するものである。
従来の技術 一般にデイーゼル機関の様な内燃機関では噴射
ポンプによつて燃料油が噴射弁に供給され、噴射
弁の調整ねじによつて設定された開弁圧力よりも
燃料油の供給圧力が打勝つて針弁が押し上げられ
てシリンダ内に燃料油が噴射されるようになつて
いる。従つて、燃料油の供給圧力が噴射弁の開弁
圧力よりも低い場合には針弁が上らず開弁されな
いので、燃料油がシリンダ内に噴射されることが
ない。
考案が解決しようとする問題点 処で、一般に出力が200KW以上のデイーゼル
機関の燃料油には重油が広く使用されているが、
この様な燃料油は粘度が高く、燃料油槽からの燃
料油の移送やシリンダ内への燃料油の噴射が困難
な場合が多く、この様に困難な場合には燃料を加
熱して燃料油である重油の粘度を調整している。
しかし乍ら、デイーゼル機関の停止中は上述の様
に燃料油が燃料噴射弁で行き止まりとなり、停滞
した燃料油は放熱によつて温度が低下して、再び
燃料油の粘度が上昇するためにデイーゼル機関の
停止の前に常温で即座に使用可能な低粘度の燃料
油の供給に切換えて、機関停止時には燃料油供給
管系と、デイーゼル機関の燃料噴射装置の内部が
低粘度の燃料油に置き換える必要がある等の欠点
がみられる。
従つて、この考案の目的はこの様な従来におけ
る欠点を除去するために、デイーゼル機関停止中
も高粘度の燃料油を加熱して燃料噴射弁のノズル
上部まで小流量の燃料油を循環させ、これによつ
て停滞による放熱や温度低下を防止して、低粘度
燃料油の供給に切換えることなくデイーゼル機関
を運転から停止そして再び運転することを可能と
するようにした内燃機関の燃料噴射弁を提供する
ことにある。
問題点を解決するための手段 この考案に依れば、内燃機関の燃料噴射弁は、
燃料油の圧力により燃料弁ばねのばね力に抗して
弁本体先端のノズルの針弁を開弁して燃料油をシ
リンダ内に噴射する内燃機関の燃料噴射弁におい
て、弁本体先端とノズルの間に、弁本体の押棒と
ノズルの針弁とに両端が当接する循環弁棒を囲ん
で摺動可能に設けられた循環弁体とこの循環弁体
を収容する循環弁箱とから成る循環弁を備え、弁
本体およびノズルの燃料油用の入口油通路を連通
する油通路を循環弁箱に設けると共に、循環弁体
上方の油溜りをなす油戻り通路と循環弁箱の油通
路とを連通する小径の油孔を設けて燃料油の循環
を許すようにしたことを特徴としている。
従つて、この考案の内燃機関の燃料噴射弁の特
徴とするところは、 デイーゼル機関の安全性を損うことなく、十分
な信頼性能と耐久性能と、独立して燃料油の循環
を制御する機能を有する循環弁体および循環弁箱
から成る循環弁が設けられること、 冷却形ノズルの装着が可能であること、 燃料油の循環を制御する循環弁の作動を確実に
するために燃料油の入口油通路と戻り油通路を導
通して圧力差のない状態にできること、 である。
この考案の他の目的と特長および利点は以下の
添付図面に沿つての詳細な説明から明らかになろ
う。
実施例 図面の第1,2図に示される様に、この考案の
デイーゼル機関の様な内燃機関の燃料噴射弁は弁
本体1と、この弁本体1の先端に設けられるノズ
ル2との間に設けられる循環弁3を備えている。
弁本体1の上部には燃料噴射ポンプから燃料油が
供給されるための入口ユニオン11が設けられ、
また垂直方向には押棒16が摺動可能に設けられ
ており、押棒16の上端が燃料弁ばね17により
押圧され、調整ねじ18によつて開弁圧力が調整
できるようになつている。また、弁本体1には押
棒16とほゞ平行に燃料油用の垂直な入口油通路
15が設けられており、別の入口油通路14によ
り入口ユニオン通路12と連通されている。更
に、弁本体1の上部には圧力逃し弁21が設けら
れ、常時は弁座22が閉鎖されており、またこの
弁座22に、押棒16を押圧する燃料弁ばね17
を収容するばね箱19内部の通路23が通路24
によつて連通されている。このばね箱19内部の
通路23の漏油は通路25を介してねじ孔26に
接続した管路によりデイーゼル機関の外部に連通
し循環される。
弁本体1の先端とノズル2の間に設けられる循
環弁3は弁本体1の押棒16の下端と、ノズル2
の針弁4の上端とに両端が当接する循環弁棒31
と、この循環弁棒31を囲んで摺動可能に設けら
れた循環弁体32と、循環弁体32を収容する循
環弁箱33とから成り、締付スリーブ7によつて
弁本体1、循環弁3およびノズル2が一体的に取
付けられている。循環弁3の循環弁箱33には油
通路34が設けられていて弁本体1の入口油通路
15とノズル2の入口油通路8とを連通してお
り、循環弁箱33の弁本体1とノズル2に対する
位置合せがピン35,35によつて行われるよう
になつている。循環弁3の循環弁体32は弁本体
1下端の下部埋金27に上端が係合し且つ下端が
循環弁体32に係合された循環弁ばね36によつ
て押し下げられ、循環弁体32と弁本体1の下部
埋金27との間に油溜りをなす油戻り通路37を
形成すると共に、循環弁体32の下端面が循環弁
箱33の埋金38に当接するようになつている。
また、循環弁箱33には油通路34と油戻り通路
37とを連通する小径の油孔40が設けられてい
て小流量の燃料油がこの油孔40から油戻り通路
37、押棒16のまわりの通路28を経て燃料弁
ばね17のばね箱19内に流れるようになつてい
る。更に、循環弁箱33には油溜り41が設けら
れている。
ノズル2は普通のノズルの如く油溜り6の燃料
油の圧力によつて針弁4が押し上げられたときに
シリンダ内に燃料油を噴射するようになつてお
り、油溜り6の燃料油圧力が開弁圧力以上に達す
るまで針弁4の先端が弁座5を閉鎖している。
考案の作用、効果 この様に構成されたこの考案の内燃機関の燃料
噴射弁に依れば、噴射ポンプにより供給される燃
料油はデイーゼル機関が停止中には針弁4の開弁
圧力に至らない低い圧力で供給される。次いで、
デイーゼル機関を始動すると、針弁4の第1回目
の開弁に至る前に循環弁箱33の油通路34に連
通した油溜り41に到達した低い圧力の燃料油に
よつて循環弁体32の外周径差部の面積にて生じ
た上向きの推力で循環弁ばね36のばね力に抗し
て循環弁体32を押し上げて小径の油孔40を閉
鎖すると共に、弁本体1の下部埋金27の下端面
に循環弁体32の上端面が当接して循環弁体32
と下部埋金27の間の油溜りである油戻り通路3
7への導通が遮断される。続いて、到達した高い
圧力の燃料油がノズル2の入口油通路8からノズ
ル2先端の油溜り6の築成されて針弁4を押し上
げて弁座5から離れるので、高圧力の燃料油がシ
リンダ内に噴射される。この燃料油の噴射は油溜
り41の燃料油圧力が針弁4の開弁圧力より低い
閉弁圧力まで低下すると、燃料弁ばね17のばね
力によつて針弁4が押し下げられ、針弁4の先端
が弁座5を閉鎖して終了される。
この時、通常のデイーゼル機関の燃料噴射装置
であれば、燃料噴射ポンプの吐出弁が一定容積の
吸戻し機能を有していて吐出弁からノズル2の油
溜り6に至る入口油通路8の容積と吸戻し容積の
比によつて生じる入口油通路8内の燃料油の残留
圧力が保たれる。この様な燃料油の残留圧力は循
環弁体32を押し上げて油通路34と、弁本体1
の下部埋金27および循環弁体32間の油戻り通
路37とを連通する油孔40の遮断を保持するの
に十分な圧力である。
また、近年、この様な残留圧力をデイーゼル機
関の回転数および負荷状況に拘わらず、一定の圧
力に維持する目的で燃料噴射ポンプの吐出弁に弁
とばねを設置して燃料油の噴射終了時に吐出弁か
らノズル2の先端の油溜り6に至る通路内から燃
料噴射ポンプ内に戻す燃料油量を圧力で規制して
残留圧力を一定に保つ等圧形吐出弁を装着する場
合でも、この時の設定圧力も循環弁体32を押し
上げて油通路34と油戻り通路37を遮断維持す
るに十分な圧力である。
デイーゼル機関が運転から停止に移ると、先の
燃料油の残留圧力は、等圧形吐出弁を装着してい
ない場合には停止前の運転負荷の低下と共にまた
停止後の時間経過と共に低下するのが通例である
が、必らず停止時には燃料油の残留圧力が油戻り
通路37内の圧力まで低下しているとは限らな
い。また、等圧形吐出弁を装着している場合には
燃料油の残留圧力が停止時に残り、従つてデイー
ゼル機関が停止後に加熱燃料油を循環させるため
には循環弁体32を押し下げて循環径路を連通さ
せるためには循環弁体32を押し下げて循環径路
を連通させるよう循環弁体32外周の油溜り41
の圧力すなわち入口油通路8の圧力を油戻り通路
37の圧力値まで下げることが必要である。この
ために、弁本体1上部の圧力逃し弁21を開け
ば、入口ユニオン通路12とばね箱19内の通路
23に連通する通路24が導通して入口油通路内
の残留圧力を油戻り通路37内に逃して循環弁体
32を循環弁ばね36のばね力で押し下げて循環
径路を連通させることが可能となる。
この様にこの考案の内燃機関の燃料噴射弁に依
れば、内燃機関の停止中でも、高粘度の燃料油を
加熱して燃料循環弁のノズル上部まで小流量の燃
料油を循環させて停滞による放熱や温度低下を防
止して低粘度燃料油の供給に切換えることなく、
デイーゼル機関を運転から停止、次いで再び容易
に運転することができ、独立して燃料油の循環を
制御する機能を有するので信頼性能および耐久性
能が十分で且つデイーゼル機関の安全性を損うこ
ともない等の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の内燃機関の燃料噴射弁の一
実施例を示す縦断面図、第2図は第1図の燃料噴
射弁の要部を拡大して示す拡大断面部分図であ
る。図中、 1……弁本体、2……ノズル、3……循環弁、
4……針弁、5……弁座、6……油溜り、8,1
4,15……入口油通路、16……押棒、17…
…燃料弁ばね、18……調整ねじ、19……ばね
箱、21……圧力逃し弁、22……弁座、23,
24,25,28……通路、31……循環弁棒、
32……循環弁体、33……循環弁箱、34……
油通路、35……ピン、36……循環弁ばね、3
7……油戻り通路、38……埋金、40……油
孔、41……油溜り。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 燃料油の圧力により燃料弁ばね17のばね力に
    抗して弁本体1先端のノズル2の針弁4を開弁し
    て燃料油をシリンダ内に噴射する内燃機関の燃料
    噴射弁において、弁本体1先端とノズル2の間
    に、弁本体1の押棒16とノズル2の針弁4とに
    両端が当接する循環弁棒31と、該循環弁棒31
    を囲んで摺動可能に設けられた循環弁体32と、
    該循環弁体32を収容する循環弁箱33とから成
    る循環弁3を備え、弁本体1およびノズル2の燃
    料油用の入口油通路15,8を連通する油通路3
    4を循環弁箱33に設けると共に、弁本体1下端
    と循環弁体32上方との間に形成される油溜りを
    成す油戻り通路37を設け、更にこの油戻り通路
    37と循環弁箱33の油通路34とを連通すべく
    小径の油孔40を循環弁箱33に設けて成り、こ
    れによつて燃料油の循環を許すようにしたことを
    特徴とする内燃機関の燃料噴射弁。
JP6693385U 1985-05-08 1985-05-08 Expired JPH0244055Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6693385U JPH0244055Y2 (ja) 1985-05-08 1985-05-08

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6693385U JPH0244055Y2 (ja) 1985-05-08 1985-05-08

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61183464U JPS61183464U (ja) 1986-11-15
JPH0244055Y2 true JPH0244055Y2 (ja) 1990-11-22

Family

ID=30600287

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6693385U Expired JPH0244055Y2 (ja) 1985-05-08 1985-05-08

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0244055Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61183464U (ja) 1986-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7090145B2 (en) Liquid cooled fuel injection valve and method of operating a liquid cooled fuel injection valve
DE60208356T2 (de) Kraftstoffzufuhrsystem
JP2002513115A (ja) 内燃機関用の燃料噴射システムに設けられたシーケンスバルブ
IE34978B1 (en) Improvements in and relating to fuel injection valves for internal combustion engines
US5560825A (en) Edge filter for a high pressure hydraulic system
US3402733A (en) Fuel supply apparatus
JPH0244055Y2 (ja)
JP2002523670A (ja) ポンプユニットにおける圧力形成を制御するための制御ユニット
US4745903A (en) Pressure regulating valve
US6009858A (en) Fuel injector pump having a vapor-prevention accumulator
GB2051234A (en) Fuel injection valve with ducts for a supplementary fluid
US6279539B1 (en) Hydraulically actuated fuel injector with cold start features
JPH0472454A (ja) 燃料噴射装置の安全弁
JPS643813Y2 (ja)
EP0821154B1 (en) Fuel pumping apparatus
US6648610B2 (en) Fuel injection system with structurally biased relief valve
JP3332560B2 (ja) 水噴射式ディーゼル機関の燃料・水噴射装置
JPS6124654Y2 (ja)
GB2123086A (en) Fuel supply system for internal combustion engines
RU2679957C1 (ru) Форсунка, двигатель, снабженный форсункой, и транспортное средство
JP2000356169A (ja) ディーゼルエンジンにおけるエマルジョン燃料のパイロット噴射方法
JP2526856B2 (ja) 二種の燃料を順次に噴射可能な燃料噴射装置
JPS6012935Y2 (ja) 燃料噴射弁
JPS60145453A (ja) 燃料噴射弁
JPH0643488Y2 (ja) 燃料噴射ノズル