JPH0330563Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0330563Y2
JPH0330563Y2 JP7183186U JP7183186U JPH0330563Y2 JP H0330563 Y2 JPH0330563 Y2 JP H0330563Y2 JP 7183186 U JP7183186 U JP 7183186U JP 7183186 U JP7183186 U JP 7183186U JP H0330563 Y2 JPH0330563 Y2 JP H0330563Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steam
steam turbine
main engine
liquid
flasher
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP7183186U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62184105U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP7183186U priority Critical patent/JPH0330563Y2/ja
Publication of JPS62184105U publication Critical patent/JPS62184105U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0330563Y2 publication Critical patent/JPH0330563Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は低沸点媒体を用いた舶用発電装置、
特に負荷変動に対する発電の追従性改善に関する
ものである。
〔従来の技術〕
近年エネルギコストの高騰に伴い、船舶におい
ても種々の省エネルギ化の努力が重ねられてい
る。なかでも効率の良い推進用主機が開発されて
いる。しかし、これに伴い主機から排出される排
ガス温度が低くなる傾向がある。このため中低温
の排熱を回収するため低沸点の媒体を用いた発電
装置が期待されている。
第2図は従来の低沸点媒体を用いた舶用発電装
置の構成を示す系統図であり、図において1は低
沸点溶液を加熱すると共に主機を冷却する主機冷
却装置、2は主機冷却装置1で加熱した液を主機
の排ガスを利用して再加熱するエコノマイザ、3
はエコノマイザ2で加熱した液を蒸発させ高圧蒸
気とするフラツシヤ、4はフラツシヤ3から供給
される高圧蒸気を高圧段に導き高圧蒸気の熱エネ
ルギを回転仕事に変える蒸気タービン、5は蒸気
タービン4により回転される発電機である。
6はフラツシヤ3と蒸気タービン4の高圧段と
の間の蒸気流量を検出するセンサ、7はセンサ6
により開度を制御するダンパ弁、8は蒸気タービ
ン4から流出する低圧蒸気を復水する真空コンデ
ンサ、9は給水ポンプである。
低沸点媒体を利用した舶用発電装置において
は、低沸点媒体が高価であるため、その使用量を
できるだけ少なくする目的で、第2図に示すよう
に主機冷却装置1、エコノマイザ2、フラツシヤ
3、蒸気タービン4、真空コンデンサ8及び給水
ポンプ9からなる貫流型が採用されている。
この貫流型の舶用発電装置において、蒸気ター
ビン4に供給される流入蒸気量はセンサ6による
ダンパ弁7の開度調節によつて制御されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
一般に、蒸気供給源としてボイラドラムを有す
る水ボイラの場合には、一時的に急激な電力の負
荷変動が発生してボイラドラム内の蒸気圧力が低
下しても、同時に沸騰により蒸気が発生するので
蒸気タービンに送る蒸気が追従することができ発
電量も電力の負荷変動に追従することができる。
しかし、ボイラドラムを有しない上記貫流型の
舶用発電装置においては、電力の負荷変動が生じ
消費電力が増大したときに、ダンパ弁7を閉とし
てフラツシヤ3で発生する蒸気の全量を蒸気ター
ビン4に流入するが、フラツシヤ3を通過する流
量が限定されているため、一時的に急激な電力の
負荷変動が生じたときに発電が追従できないとい
う問題点があつた。
この考案はかかる問題点を解決するためになさ
れたものであり、一時的な負荷変動に対応し得る
低沸点媒体を用いた舶用発電装置を提案すること
を目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案に係る低沸点媒体を用いた舶用発電装
置は、低沸点液体を加熱する主機冷却装置と、該
主機冷却装置に連結された主機排ガスを利用して
加熱液体を再加熱するエコノマイザと、該エコノ
マイザに連結され高温液体を蒸発させるフラツシ
ヤと、該フラツシヤの蒸気出口に高圧段を連結し
た蒸気タービンと、該蒸気タービン出口と主機冷
却装置間に連結されたコンデンサ及び給水ポンプ
とを有する貫流型の舶用発電装置において 上記フラツシヤの液入口と上記給水ポンプの吐
出口間に連結し、予じめ低沸点溶液の臨界温度に
保温した保温ドラムと、該保温ドラムとフラツシ
ヤの液入口間に連結した制御弁と、上記蒸気ター
ビンの高圧段入口に連結し、上記制御弁の制御信
号を出力する圧力検出手段とを備えたことを特徴
とする。
〔作用〕 この考案においては、保温ドラム内に高温液体
を貯蔵し、貯蔵した高温液体により、電力の負荷
変動に応じて蒸気タービンに流入する蒸気量を制
御する。
〔実施例〕
第1図は、この考案の一実施例の構成を示す系
統図であり、図において、1から9は上記第2図
に示した従来例と同一のものである。10はフラ
ツシヤ3の液入口と給水ポンプ9の吐出口間に連
結した保温ドラム、11は保温ドラム10を保温
する熱源、12は保温ドラム10とフラツシヤ3
の液入口の間に連結した制御弁、13は保温ドラ
ム10と給水ポンプ9の吐出口の間に連結した調
節弁、14は保温ドラム10に取付けられた液面
計、15は蒸気タービン4の高圧段入口に取付け
た圧力スイツチである。
上記のように構成した舶用発電装置において
は、定常時には、主機冷却装置1で加熱された低
沸点溶液はエコノマイザ2に送られ再加熱され
る。エコノマイザ2で加熱された高温液体はフラ
ツシヤ3で蒸発し、高温高圧蒸気となり一部はダ
ンパ弁7を介してバイパスされ、残りの大部分の
蒸気は蒸気タービン4の高圧段に送られ、蒸気タ
ービン4で熱エネルギを回転仕事に変えて発電機
5を駆動する。通常、蒸気タービン4に流入する
蒸気量はセンサ6により圧力検知しダンパ弁7の
開度調節を行なつて制御されている。
一方、定常時においては制御弁12は閉となり
保温ドラム10には低沸点溶液が貯蔵され、貯蔵
された溶液は電源、蒸気あるいは排熱等の熱源1
1により低沸点溶液の臨界温度に加熱・保温され
ている。この保温ドラム10に貯蔵されている低
沸点溶液の液面レベルは液面計14により検出さ
れ、一定レベルとなるよう調節弁13により制御
されている。
電力の負荷変動が生じ、ダンパ弁7が閉となつ
てエコノマイザ2から供給する高温液体で発生す
る蒸気の全景が蒸気タービン4に流入しても発電
機5の発電量が負荷変動に追従できないときに
は、蒸気タービン4の高圧段入口に取付けた圧力
スイツチ15が蒸気圧力を検知し、必要に応じた
蒸気を保温ドラム10からフラツシヤ3に供給す
るよう制御弁12を開とし、その開度を調節す
る。このとき、保温ドラム10に貯蔵されている
低沸点溶液はその溶液の臨界温度となつているた
め、フラツシヤ3内で瞬時に気化し、蒸気となり
蒸気タービン4に供給される。このため電力の急
激な負荷変動が生じても、その負荷変動に応じて
蒸気タービン4に流入する蒸気量を調節すること
ができる。このとき蒸気タービン4から排出され
真空コンデンサ8で復水された溶液は給水ポンプ
9により一部が主機冷却装置1に、残りが調節弁
13を介して保温ドラム10に送られる。
電力の負荷変動が解消し、定常状態に戻ると圧
力スイツチ15が蒸気タービン4に流入する蒸気
圧力の正常を検知し、制御弁12を閉とする。
なお、この実施例において保温ドラム10で低
沸点溶液を加熱・保温する際熱源11として排気
を利用することができるため、排気を有効に利用
することもできる。
〔考案の効果〕 この考案は以上説明したように、保温ドラム内
に臨界温度に加熱した低沸点溶液を貯蔵し、この
高温液体により、電力の負荷変動に応じて蒸気タ
ービンに流入する蒸気量を制御するようにしたか
ら、低沸点溶媒を使用した貫流型の発電装置の電
力負荷変動に対する発電量の追従性を簡単な構成
で改善することができ、実用的効果が大である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例の構成を示す系統
図、第2図は従来装置の構成を示す系統図であ
る。 1……主機冷却装置、2……エコノマイザ、3
……フラツシヤ、4……蒸気タービン、5……発
電機、8……真空コンデンサ、9……給水ポン
プ、10……保温ドラム、11……熱源、12…
…制御弁、13……調節弁、14……液面計、1
5……圧力スイツチ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 低沸点液体を加熱する主機冷却装置と、該主機
    冷却装置に連結され主機排ガスを利用して加熱液
    体を再加熱するエコノマイザと、該エコノマイザ
    に連結され高温液体を蒸発させるフラツシヤと、
    該フラツシヤの蒸気出口に高圧段を連結した蒸気
    タービンと、該蒸気タービン出口と主機冷却装置
    間に連結されたコンデンサ及び給水ポンプとを有
    する貫流型の舶用発電装置において 上記フラツシヤの液入口と上記給水ポンプの吐
    出口間に連結し、予じめ低沸点溶液の臨界温度に
    保温した保温ドラムと、該保温ドラムとフラツシ
    ヤの液入口間に連結した制御弁と、上記蒸気ター
    ビンの高圧段入口に連結し、上記制御弁の制御信
    号を出力する圧力検出手段とを備えたことを特徴
    とする低沸点媒体を用いた舶用発電装置。
JP7183186U 1986-05-15 1986-05-15 Expired JPH0330563Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7183186U JPH0330563Y2 (ja) 1986-05-15 1986-05-15

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7183186U JPH0330563Y2 (ja) 1986-05-15 1986-05-15

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62184105U JPS62184105U (ja) 1987-11-21
JPH0330563Y2 true JPH0330563Y2 (ja) 1991-06-27

Family

ID=30914740

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7183186U Expired JPH0330563Y2 (ja) 1986-05-15 1986-05-15

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0330563Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62184105U (ja) 1987-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2502880C2 (ru) Органический цикл ренкина прямого нагрева
KR890002916B1 (ko) 재열증기 터어빈 발전플랜트의 터어빈 바이패스 장치
JP4889956B2 (ja) 発電装置
JPS6118649B2 (ja)
EP3354869B1 (en) Waste heat recovery equipment, internal combustion engine system, ship, and waste heat recovery method
US4854121A (en) Combined cycle power plant capable of controlling water level in boiler drum of power plant
JP2003161164A (ja) コンバインドサイクル発電プラント
JPH0330563Y2 (ja)
JP3559574B2 (ja) 一軸型コンバインドサイクル発電設備の起動方法
JPS62271922A (ja) 内燃機関の排気熱回収装置
JPH112105A (ja) コンバインドサイクル発電プラント
JP2004353517A (ja) 発電装置
JPH0330564Y2 (ja)
JP5693281B2 (ja) 再熱ボイラ
JPH0330562Y2 (ja)
JP2004245184A (ja) 再熱蒸気タービンプラントとその起動方法
JP3559573B2 (ja) 一軸型コンバインドサイクル発電設備の起動方法
JPH0330565Y2 (ja)
JP2000303803A (ja) 発電システム
SU580336A1 (ru) Способ расхолаживани энергоблока
JPS63302109A (ja) エンジンの冷却装置
JPH02204685A (ja) 海洋温度差発電装置の運転方法
JPH11294713A (ja) 排熱回収ボイラの給水装置
JPH04288445A (ja) 排ガス温水ボイラーの制御方法
JPS6064101A (ja) 貫流ボイラの制御装置