JP2000303803A - 発電システム - Google Patents

発電システム

Info

Publication number
JP2000303803A
JP2000303803A JP11113243A JP11324399A JP2000303803A JP 2000303803 A JP2000303803 A JP 2000303803A JP 11113243 A JP11113243 A JP 11113243A JP 11324399 A JP11324399 A JP 11324399A JP 2000303803 A JP2000303803 A JP 2000303803A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steam
accumulator
pressure
supplied
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11113243A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Maekawa
宏明 前川
Yoshihiko Takashima
吉彦 高島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP11113243A priority Critical patent/JP2000303803A/ja
Publication of JP2000303803A publication Critical patent/JP2000303803A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Turbines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エネルギーロスを小さくして熱を有効に活用
することができ、かつ、減温器の寿命を伸ばすことがで
きる発電システムを提供する。 【解決手段】 負荷変動率の高い運転状況下でも主蒸気
圧を一定範囲内に維持しながら、従来の発電プラントで
は無駄に排熱していた熱を回収して有効に利用するた
め、蒸気アキュムレータ30が設けられている。バイパ
ス弁15が開かれると、主蒸気配管11内の高温・高圧
の蒸気が蒸気アキュムレータ30へ供給され、蒸気が蓄
積される。また蒸気アキュムレータ30には、復水ポン
プ19によって、液化された30℃程度の水が供給され
る。蒸気アキュムレータ30内では、下層が水からなる
液相で、上層が蒸気から気相となっている。蒸気アキュ
ムレータ30に蓄積された蒸気は、プロセス蒸気18と
して、また、低圧給水加熱器20における水の加熱に利
用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラから供給さ
れる高温・高圧の蒸気で蒸気タービンを回転させ、その
回転エネルギーを発電機にて電力に変換する発電システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、石炭焚きボイラを有する従来の
発電プラントの、主として蒸気と水の経路を示した図で
ある。図3において、ボイラ10は、74μm程度に細
かく粉砕された石炭を燃焼して、その輻射熱や対流で得
た熱を給水に与えて沸騰・加熱させ、高温・高圧の蒸気
を発生させる石炭焚きボイラである。主蒸気配管11
は、ボイラ10において発生した蒸気を蒸気タービン1
2に導くための蒸気配管である。主蒸気配管11内の蒸
気の温度、圧力は、例えば540℃、100kg/cm 2
度の高温・高圧である。
【0003】ボイラ10から主蒸気配管11を通った高
温・高圧の蒸気が蒸気タービン12に供給されると、多
数段の羽根が設けられたタービンが回転し、このタービ
ンと同軸に設けられた発電機13を駆動する。これによ
って発電が行なわれ、ここで得られた電力は、例えば工
場の種々の設備に供給される。タービンの回転に使用さ
れた蒸気は、復水器17によって凝縮され、後述の経路
を経て再びボイラ10に供給される。また、蒸気タービ
ン12に供給された蒸気の一部は、例えば隣接する工場
の種々の工程で加温用として使うため、20kg/cm2
度の圧力のプロセス蒸気18として外部へ供給される。
【0004】発電機13の出力は、負荷変動によって大
きく変化する。発電機13の出力が変動した場合は、そ
れに応じてボイラの出力も調節されるが、通常、ボイラ
にはかなり長い時定数があるため、負荷の変動に迅速に
追従でず、出力調節が遅れることが多い。特に、ボイラ
が石炭焚きボイラの場合は、その性質上、重油などを用
いるボイラに比べて、さらに負荷に対する追従性が低
く、3%MCR/MIN程度が限界である。
【0005】発電機13の出力が大きく低下した場合に
は、なんら圧力変動防止のめたの手段を設けないと、主
蒸気配管11内の主蒸気の圧力は大幅に上昇し、発電機
13の出力が上昇すると再び主蒸気の圧力は低下する。
このような主蒸気の圧力変動の繰り返しは、主蒸気配管
11を始めとする各種設備の寿命低下の大きな要因とな
る。このため、150MWクラスの発電プラントでは、
主蒸気の圧力変動を±8kg/cm2以内に抑えなければな
らないという要求がある。
【0006】図3の発電プラントでは、この主蒸気の圧
力変動を防止するために、主蒸気配管11にバイパス配
管14が接続されている。このバイパス配管14は、そ
の途中のタービンバイパス弁15、減温器16を経て、
復水器17に達している。主蒸気配管11内の圧力が制
御範囲を超えて高くなったときは、このタービンバイパ
ス弁15を全開にする。これにより、主蒸気配管11内
の蒸気をバイパス配管14側へ逃がし、主蒸気配管11
内の主蒸気の圧力を下げる。このとき、この540℃程
度の高温の蒸気は、減温器16において、復水器17か
らの水(復水ポンプ19によって供給される)を利用して
200℃程度に減温されたのち、復水器17にダンプさ
れる。一方、主蒸気配管11内の圧力が低下したとき
は、タービンバイパス弁15を閉じる。このように、タ
ービンバイパス弁15の開閉を制御することによって、
主蒸気配管11内の圧力を一定範囲内に保つようにして
いる。
【0007】復水器17にダンプされた蒸気は、海水な
どの冷却媒体との間接熱交換によって凝縮され、水に戻
される。復水器17によって凝縮された水は、復水ポン
プ19によって低圧給水加熱器20に供給される。熱交
換器でもある低圧給水加熱器20には、蒸気タービン1
2の出口に近い側から抽気された蒸気(タービンを回す
仕事によって温度、圧力が低下した蒸気)が供給され、
復水ポンプ19から送られてきた水を加熱する。ここで
加熱された水はボイラ給水ポンプ21によって高圧給水
加熱器22に送られる。高圧給水加熱器22には、蒸気
タービン12の入口に近い側から抽気された蒸気(高温
・高圧の蒸気)が供給され、ボイラ給水ポンプ21から
送られてきた水を更に加熱する。このようにして加熱さ
れた水は、再びボイラ10へ給水される。このように、
液化された水をボイラに供給する前に、低圧給水加熱器
20及び高圧給水加熱器22において加熱することによ
って、熱効率を高めることができる。
【0008】また、復水器17によって凝縮された水の
一部は、復水ポンプ19によって減温器16に供給さ
れ、バイパス配管14を通ってきた高温の蒸気を減温す
るのに使われる。
【0009】このように、バイパス配管とタービンバイ
パス弁を使って主蒸気配管内の圧力を調節する方法の一
例が、特開平3−79901号公報(発明の名称「非常
時のボイラ出力調節方法」)に開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図3に示し
た従来の発電プラントでは、主蒸気配管11内の圧力が
高くなりすぎたときは、タービンバイパス弁15を開く
ことによって圧力調節を行なうが、このとき高温・高圧
でエンタルピーの非常に高い蒸気が主蒸気配管11から
バイパス配管14側に流れる。この540℃程度の高温
の蒸気は、まったく仕事をせずに、最終的にはすべて復
水器17によって液化され、30℃程度の水に戻され
る。このため、エネルギーロスが非常に大きく、熱効率
が悪いという問題があった。また、このように復水器1
7における排熱量が大きいと冷却水として用いる海水の
温度が上昇するが、海水の温度上昇を、環境基準で定め
られた7℃以内に抑えるためには、復水器17として規
模の大きなものを建設する必要がある。
【0011】さらに、図3に示した減温器16は、ター
ビンバイパス弁15が閉じているときはその入り側の温
度は200℃程度であるが、タービンバイパス弁15が
開かれると、この部分の温度は540℃程度に急激に上
昇し、タービンバイパス弁15が閉じられると再び20
0℃程度に低下する。このような大きな温度変化が繰り
返されると、熱疲労によって減温器16の寿命が大幅に
縮まるという問題があった。
【0012】本発明は、このような技術的背景のもとに
なされたものであり、その目的は、エネルギーロスを小
さくして熱を有効に活用することができ、かつ、減温器
の寿命を伸ばすことができる発電システムを提供するこ
とである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、ボイラで得られた主蒸気
を、主蒸気配管を通して蒸気タービンに供給しその回転
エネルギーを発電機にて電力に変換するとともに、当該
発電機の駆動に使われた蒸気を復水器で凝縮する発電シ
ステムであって、タービンバイパス弁を有するバイパス
配管が前記主蒸気配管に接続され、前記タービンバイパ
ス弁によって前記主蒸気配管内の主蒸気の圧力調節が行
われる発電システムにおいて、前記タービンバイパス弁
の下流側に蒸気アキュムレータを設置し、前記タービン
バイパス弁が開かれたときにバイパスされてくる主蒸気
を当該蒸気アキュムレータに供給するとともに、前記復
水器で凝縮された水を前記蒸気アキュムレータに供給し
て前記主蒸気と混合し、前記蒸気アキュムレータから得
られる蒸気を、ボイラに供給される水の加熱に利用する
ことを特徴とする。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記蒸気アキュムレータから得られる蒸気
を、さらにプロセス蒸気としても利用する手段を有する
ものである。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記蒸気アキュムレータから得られ
る蒸気を、減温器を通したあと前記復水器へ送る経路を
有するものである。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1、2又は
3記載の発明において、前記ボイラは石炭焚きボイラで
ある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の一形態に
ついて説明する。図1は、本発明の実施の一形態である
発電プラントを示した図であり、主として蒸気と水の経
路を示している。図2は、図1に示した発電プラントに
おいて主蒸気圧力が一定範囲に収まるよう制御する手順
を示したフローチャートである。なお、図1に示した発
電プラントも、図3のものと同様に石炭焚きボイラを備
えたものであり、図3と同一構成部分には同一符号を付
して、その詳しい説明を省略する。
【0018】図1の発電プラントには、新たに蒸気アキ
ュムレータ30が設けられている。この蒸気アキュムレ
ータ30を設けた目的は、負荷変動率の高い運転状況下
でも主蒸気圧を一定範囲内に維持しながら、図3の従来
の発電プラントでは無駄に排熱していた熱を回収して有
効に利用することにある。
【0019】タービンバイパス弁15が開かれると、主
蒸気配管11内の高温・高圧の蒸気が、バイパス配管1
4、タービンバイパス弁15を通って蒸気アキュムレー
タ30へ供給され、ここに蒸気が蓄積される。これによ
って、主蒸気配管11内の蒸気の圧力調節が行われる。
蒸気アキュムレータ30にはまた、復水ポンプ19によ
って、凝縮された30℃程度の水が供給される。復水ポ
ンプ19から蒸気アキュムレータ30につながる配管3
3に設けられた弁34は、復水ポンプ19から供給され
る水の量を調節して蒸気アキュムレータ30の液面の上
下位置(水位)を制御するためのものである。蒸気アキュ
ムレータ30内では、下層が水からなる液相で、上層が
蒸気から気相となっている。液相の表面水位は、タービ
ンバイパス弁15を通って供給される蒸気量と復水ポン
プ19から供給される水の量との熱バランスによって決
まる。
【0020】蒸気アキュムレータ30に蓄積された蒸気
は、二つの経路で利用される。一つは、プロセス蒸気1
8として隣接する工場における加温用等として利用する
用途である。図3に示した従来の発電プラントでは、蒸
気タービン12から抽気した蒸気だけをプロセス蒸気1
8として使用していたが、本実施形態ではこれに加え、
蒸気アキュムレータ30に蓄積された蒸気もプロセス蒸
気18として利用する。これにより、蒸気タービン12
から抽気する蒸気の量を少なく抑えることができ、その
分をタービンの回転に有効に活用することができる。
【0021】蒸気アキュムレータ30に蓄積された蒸気
のもう一つの用途は、配管31、32を介して行う低圧
給水加熱器20への供給である。前述のように、低圧給
水加熱器20及び高圧給水加熱器22は、蒸気から液化
された水を、再びボイラに供給する前にある程度加熱す
ることによって熱効率を高めることを目的とした装置で
ある。このうち、低圧給水加熱器20の方に蒸気アキュ
ムレータ30から蒸気を供給することによって、ここで
水を加熱する作用を高めることができる。このように、
従来は、無駄に捨てられていたバイパス配管を通る蒸気
の熱を、蒸気アキュムレータ30を設けることによっ
て、有効に活用することができる。
【0022】さらに、本実施形態の蒸気アキュムレータ
30は、その元々の機能である、発生する蒸気(蒸気ア
キュムレータ30に供給される蒸気)と使用される蒸気
(蒸気アキュムレータ30から引き出される蒸気)のアン
バランスを是正する機能をも備えている。すなわち、タ
ービンバイパス弁15が開いて多くの主蒸気が蒸気アキ
ュムレータ30に供給されているが、プロセス蒸気18
としての要求、あるいは低圧給水加熱器20からの蒸気
の要求がそれほど多くならないときは、蒸気をアキュム
レータに導入し、蒸気の圧力の上昇を吸収する。逆に、
タービンバイパス弁15の開きが少なく蒸気アキュムレ
ータ30に供給される蒸気の量が少ないときは、プロセ
ス蒸気18及び低圧給水加熱器行配管32への蒸気量を
減らして、アキュムレータ水位が当該最低水位を下まわ
らないようにする。
【0023】もっとも、蒸気アキュムレータ30からの
蒸気をプロセス蒸気18として、または低圧給水加熱器
20で用いる蒸気として用いるだけでは熱バランスが合
わない場合があるが、そのような場合は、余った蒸気
は、減温器16を通して復水器17へダンプされる。し
かしながら、その量は従来に比べて非常に少ない。この
ため、減温器16を介して復水器17に供給される蒸気
の量も少なくなり、冷却水として使われる海水の温度上
昇を低く抑えることができる。
【0024】また、図3に示した従来の発電プラントで
は、前述のように、タービンバイパス弁15が開いてい
るかどうかで、その入り側の温度が200℃程度から5
40℃程度の間で大きく変動し、このことが熱疲労によ
って減温器16の寿命を縮める要因となっていた。これ
に対し、図1に示した本実施形態の発電プラントでは、
蒸気アキュムレータ30に蓄積された蒸気が減温器16
に供給される。蒸気アキュムレータ30内の蒸気は飽和
蒸気となっており、圧力は20kg/cm2程度で、温度は
200℃〜250℃程度となる。したがって、減温器1
6の入り側の温度変動は従来に比べて非常に小さくな
り、そのため減温器16の寿命を伸ばすことが可能とな
る。
【0025】次に、図2を参照して、図1に示した本実
施形態の発電プラントにおいて主蒸気圧力を一定範囲に
収める制御の手順について説明する。なお、実際の制御
は、図示しない制御部が行なう。
【0026】まず、通常の状態では、タービンバイパス
弁15を閉じた状態で運転している(Step10)。この状
態で、常時、主蒸気配管11内の圧力を監視し、主蒸気
の圧力Pの上昇分が8kg/cm2を超えていないかどうか
を見ている(Step11)。そして、圧力Pの上昇分が8kg
/cm2を超えていなければ、通常運転を継続する。一
方、圧力Pの上昇分が8kg/cm2を超えた場合には、タ
ービンバイパス弁15を開き、主蒸気を、バイパス配管
14を通して蒸気アキュムレータ30へ供給する(Step
12)。このとき、減温器16への系統は遮断する。そ
して、復水ポンプ19を駆動して復水器から得られた水
の蒸気アキュムレータ30への供給を開始する(Step1
3)。このときの復水ポンプ19の圧力は20kg/cm2
度とする。この復水ポンプからの30℃前後の水によ
り、蒸気アキュムレータ30内の水位が当該アキュムレ
ータの最高、最低レベル間に自動的に調整される。
【0027】この状態で、主蒸気圧力が下がっていなけ
れば、タービンバイパス弁15を開いた状態を継続する
が、一方で、タービンバイパス弁15が開いているかど
うかを監視する(Step14)。タービンバイパス弁15が
閉じていれば、Step10に戻る。そして、タービンバイ
パス弁15が開いた状態のときは、蒸気アキュムレータ
30内の圧力が所定の圧力(運転可能な最大圧力)以上に
なったかどうかを見る(Step15)。このたとき、所定の
圧力以上になっていなければ、再びStep14に戻る。一
方、所定の圧力以上になった場合には、減温器16を通
る系統を開くとともに、プロセス蒸気18としての供給
及び低圧給水加熱器20への蒸気の供給を停止する(Ste
p16)。そして、その結果、蒸気アキュムレータ30内
の圧力が、上記所定の圧力以下になったかどうかを見て
(Step17)、上記所定の圧力以下になった場合には、減
温器16の系統を遮断し、低圧給水加熱器20への蒸気
の供給を再開する(Step18)。一方、上記所定の圧力以
下になっていない場合には、Step14に戻る。
【0028】本実施形態の発電プラントは、以上のよう
にして、主蒸気配管11内の主蒸気の圧力を一定の範囲
内に保つ。しかも、タービンバイパス弁15を通して逃
がした主蒸気のほとんどは蒸気アキュムレータ30に蓄
積され、その熱が有効に利用されるので、熱効率が向上
する。
【0029】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その要旨の範囲内で種々の変更が可能で
あり、それらも本発明の技術的範囲に含まれる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
タービンバイパス弁の下流側に蒸気アキュムレータを設
置し、タービンバイパス弁が開かれたときにバイパスさ
れてくる主蒸気を当該蒸気アキュムレータに供給し、こ
れをボイラに供給される水の加熱に利用するようにした
ことによって、従来は、そのまま復水器に供給されてそ
の熱が無駄に排熱されていた主蒸気の熱を有効に活用す
ることができるので、熱効率が向上する。また、従来
は、タービンバイパス弁が開かれたときにバイパスされ
てくる主蒸気が直接減温器で減温されていたので、減熱
器の温度変化が激しく、熱疲労のために減温器の寿命が
短かかったが、本発明では、蒸気アキュムレータで温度
が下げられてから減温器に供給されるので、減温器の熱
疲労が少なく、減温器を長寿命化することができる。
【0031】さらに、蒸気アキュムレータから得られる
蒸気を、プロセス蒸気としても利用するようにしたこと
により、蒸気をより有効に活用することができる。ま
た、蒸気アキュムレータから得られる蒸気を、減温器を
通したあと前記復水器へ送る経路を設けることにより、
熱バランスが合わない緊急時には、従来と同様に減温器
で減温し、復水器で液化して、緊急時に備えることがで
きる。
【0032】以上のように、熱を有効に利用し、かつ、
主蒸気配管内の主蒸気の圧力変化を一定の範囲内に収め
ることができるので、本発明は、石炭焚きボイラのよう
に負荷追従性の低いボイラを備えた発電システムにも好
適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である発電プラントの、
主として蒸気と水の経路を示した図である。
【図2】図1に示した発電プラントにおいて主蒸気圧力
が一定範囲に収まるよう制御する方法の手順を示したフ
ローチャートである。
【図3】従来の発電プラントの、主として蒸気と水の経
路を示した図である。
【符号の説明】
10 ボイラ 11 主蒸気配管 12 蒸気タービン 13 発電機 14 バイパス配管 15 タービンバイパス弁 16 減温器 17 復水器 18 プロセス蒸気 19 復水ポンプ 20 低圧給水加熱器 21 ボイラ給水ポンプ 22 高圧給水加熱器 30 蒸気アキュムレータ 31,32,33 配管 34 弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイラで得られた主蒸気を、主蒸気配管
    を通して蒸気タービンに供給しその回転エネルギーを発
    電機にて電力に変換するとともに、当該発電機の駆動に
    使われた蒸気を復水器で凝縮する発電システムであっ
    て、タービンバイパス弁を有するバイパス配管が前記主
    蒸気配管に接続され、前記タービンバイパス弁によって
    前記主蒸気配管内の主蒸気の圧力調節が行われる発電シ
    ステムにおいて、 前記タービンバイパス弁の下流側に蒸気アキュムレータ
    を設置し、前記タービンバイパス弁が開かれたときにバ
    イパスされてくる主蒸気を当該蒸気アキュムレータに供
    給するとともに、前記復水器で凝縮された水を前記蒸気
    アキュムレータに供給して前記主蒸気と混合し、前記蒸
    気アキュムレータから得られる蒸気を、ボイラに供給さ
    れる水の加熱に利用することを特徴とする発電システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記蒸気アキュムレータから得られる蒸
    気を、さらにプロセス蒸気としても利用する手段を有す
    る請求項1記載の発電システム。
  3. 【請求項3】 前記蒸気アキュムレータから得られる蒸
    気を、減温器を通したあと前記復水器へ送る経路を有す
    る請求項1又は2記載の発電システム。
  4. 【請求項4】 前記ボイラは石炭焚きボイラである請求
    項1、2又は3記載の発電システム。
JP11113243A 1999-04-21 1999-04-21 発電システム Withdrawn JP2000303803A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11113243A JP2000303803A (ja) 1999-04-21 1999-04-21 発電システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11113243A JP2000303803A (ja) 1999-04-21 1999-04-21 発電システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000303803A true JP2000303803A (ja) 2000-10-31

Family

ID=14607206

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11113243A Withdrawn JP2000303803A (ja) 1999-04-21 1999-04-21 発電システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000303803A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003024633A1 (en) * 2001-09-20 2003-03-27 Thermsave Engineering Uk Limited Improved waste treatment
JP2009167068A (ja) * 2008-01-18 2009-07-30 Central Res Inst Of Electric Power Ind ゼオライト製造装置及び発電設備
US20130192225A1 (en) * 2010-10-13 2013-08-01 Robert Bosch Gmbh Device and method for the recovery of waste heat of an internal combustion engine
CN105986845A (zh) * 2015-02-15 2016-10-05 深圳市能源环保有限公司 一种汽轮机蒸汽管路系统
CN110131000A (zh) * 2019-05-20 2019-08-16 西安热工研究院有限公司 一种提升供热机组电调节能力的低压缸少蒸汽调节方法
WO2021020207A1 (ja) * 2019-07-26 2021-02-04 三菱日立パワーシステムズ株式会社 発電プラントの制御装置、発電プラント、及び、発電プラントの制御方法
US11215101B2 (en) 2018-06-20 2022-01-04 Scania Cv Ab Arrangement comprising a WHR system and a method for controlling such an arrangement
KR102704840B1 (ko) * 2019-07-26 2024-09-11 미츠비시 파워 가부시키가이샤 발전 플랜트의 제어 장치, 발전 플랜트 및 발전 플랜트의 제어 방법

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003024633A1 (en) * 2001-09-20 2003-03-27 Thermsave Engineering Uk Limited Improved waste treatment
JP2009167068A (ja) * 2008-01-18 2009-07-30 Central Res Inst Of Electric Power Ind ゼオライト製造装置及び発電設備
US20130192225A1 (en) * 2010-10-13 2013-08-01 Robert Bosch Gmbh Device and method for the recovery of waste heat of an internal combustion engine
CN105986845A (zh) * 2015-02-15 2016-10-05 深圳市能源环保有限公司 一种汽轮机蒸汽管路系统
US11215101B2 (en) 2018-06-20 2022-01-04 Scania Cv Ab Arrangement comprising a WHR system and a method for controlling such an arrangement
CN110131000A (zh) * 2019-05-20 2019-08-16 西安热工研究院有限公司 一种提升供热机组电调节能力的低压缸少蒸汽调节方法
WO2021020207A1 (ja) * 2019-07-26 2021-02-04 三菱日立パワーシステムズ株式会社 発電プラントの制御装置、発電プラント、及び、発電プラントの制御方法
JP2021021361A (ja) * 2019-07-26 2021-02-18 三菱パワー株式会社 発電プラントの制御装置、発電プラント、及び、発電プラントの制御方法
KR20220019829A (ko) * 2019-07-26 2022-02-17 미츠비시 파워 가부시키가이샤 발전 플랜트의 제어 장치, 발전 플랜트 및 발전 플랜트의 제어 방법
TWI772845B (zh) * 2019-07-26 2022-08-01 日商三菱動力股份有限公司 發電廠的控制裝置、發電廠及發電廠的控制方法
KR102704840B1 (ko) * 2019-07-26 2024-09-11 미츠비시 파워 가부시키가이샤 발전 플랜트의 제어 장치, 발전 플랜트 및 발전 플랜트의 제어 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2020158941A1 (ja) 蓄熱装置、発電プラントおよびファストカットバック時の運転制御方法
JP4676284B2 (ja) 蒸気タービンプラントの廃熱回収設備
JP6245404B1 (ja) 燃焼装置および発電設備
US20130152586A1 (en) Integrated Solar Combined Cycle Power Generation System and Integrated Solar Combined Cycle Power Generation Method
JP4540472B2 (ja) 廃熱式蒸気発生装置
WO2017141646A1 (ja) 排熱回収装置及びバイナリ発電装置
CN109184812B (zh) 基于两回路锅炉的核能耦合化学能发电的系统和方法
JP2010216477A (ja) 熱回収蒸気発生器及び関連する蒸気ラインを予め加温するためのシステム及び方法
US11719156B2 (en) Combined power generation system with feedwater fuel preheating arrangement
JP2012102711A (ja) 減温器蒸気熱回収設備
US6851265B2 (en) Steam cooling control for a combined cycle power plant
JP2005163628A (ja) 再熱蒸気タービンプラントおよびその運転方法
JP2000303803A (ja) 発電システム
WO2020255692A1 (ja) 発電プラントおよび発電プラントにおける余剰エネルギ蓄熱方法
JP6342539B1 (ja) 発電プラント及びその運転方法
JP6152155B2 (ja) Lngサテライト設備
JP2010151345A (ja) 貫流式排熱回収ボイラ
JP2004245184A (ja) 再熱蒸気タービンプラントとその起動方法
KR101343007B1 (ko) 열병합 발전 시스템
JP3559573B2 (ja) 一軸型コンバインドサイクル発電設備の起動方法
JP2005214047A (ja) コンバインドサイクル発電プラントおよびその運転方法
JP4162371B2 (ja) 一軸型複合発電プラントの起動制御方法
CN105041394A (zh) 一种发电系统及其运行方法
JPH11159305A (ja) 加圧流動床複合発電プラント
JPH05209503A (ja) 蒸気ドラムを有する複合発電プラント

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060704